JP4889956B2 - 発電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、熱エネルギを電力に変換する発電装置に関し、特に、利用可能な熱エネルギを最大に取り込みながら、緊急停止の応答性に優れた発電装置に関する。
一般に、マイクロガスタービンあるいはエンジン駆動の自家発電装置などにおいては、目標の発電量にするための調整は、発電装置への燃料(熱エネルギ)の供給量の増減により行われている。また、かかる発電装置においては、停電時に発電装置を緊急停止するときには、燃焼を短時間で停止し、ロータ等の過回転速度防止が図られている。燃焼ガスなどの熱容量が小さければ、制御応答性がよく、燃料調整で過回転速度防止を行うことができる。
一方、排熱による熱エネルギを有効に利用する発電装置が知られている。これらの発電装置は、いわゆるランキンサイクル等を利用したクローズドシステム発電装置であり、装置のコンパクト化のために、作動媒体として水ではなく。低沸点の作動媒体を用い、排ガスなどと熱交換することにより排熱を回収すると共に、作動媒体を蒸発させて発電機を駆動する蒸気として利用している(特許文献1参照)。
特開2000−110514号公報(第2頁、図1)
しかし、例えば排熱を熱エネルギとして利用する発電装置のように、熱源の熱エネルギ量が定まっている場合においては、熱の供給量を増減することは熱エネルギの利用効率を高低することであり、熱エネルギの損失が増加することになる。また、排熱などの熱エネルギにより蒸気を発生させ、蒸気のエネルギにより膨張機を駆動し発電をする発電装置においては、蒸気発生器の熱保有量が多く、緊急停止する場合に、熱源を遮断しても発生する蒸気量を急激に減らすことができない。すなわち、停電等の場合に発電装置が無負荷で運転されることになり、その結果、膨張機および発電機が過回転速度で運転され、これらの機器が損傷する恐れがあった。更に、従来の発電装置においては、冷却媒体を搬送するポンプなどの補機が商用電力により駆動されていたので、停電時においては、冷却媒体を搬送するポンプなどの補機が停止することにより、発電装置が高温になるなどの危険性があった。
そこで本発明は、利用可能な熱エネルギを最大に取り込みながら、緊急停止の応答性に優れた発電装置を提供することを目的とする。更に、停電時においても、安全性を維持できる発電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の態様に係る発電装置においては、例えば図1に示すように、加熱媒体Hと熱交換することにより作動媒体Mを蒸発させる蒸気発生器10と;蒸発した作動媒体Mを膨張させて機械的動力を得る膨張機20と;膨張機20により駆動され、交流電圧を発電する発電機30と;発電した交流電圧を直流電圧に変換する整流器110と;直流電圧を交流電圧に変換するインバータ120と;直流電圧あるいは発電した交流電圧が所定の電圧になるように、電力系統への出力交流電流を制御する制御手段101とを備える。
このように構成すると、電力系統への出力交流電流を制御する制御手段により、直流電圧あるいは発電した交流電圧を所定の電圧に保持するので、適切な電圧値の交流電力が電力系統へ出力される。また、直流電圧あるいは発電した交流電圧が所定の電圧であるので、発電機のタービンの回転速度が抑えられ、発電機や膨張機の過回転速度の運転が避けられる。本方法により、熱エネルギから電気エネルギに変換した全量を、電圧を保持しながら電力系統に連系することができる。
前記目的を達成するために、本発明の第2の態様に係る発電装置は、例えば図1に示すように、加熱媒体Hと熱交換することにより作動媒体Mを蒸発させる蒸気発生器10と;蒸発した作動媒体Mを膨張させて機械的動力を得る膨張機20と;膨張機20により駆動され、交流電圧を発電する発電機30と;発電した交流電圧を直流電圧に変換する整流器110と;直流電圧を交流電圧に変換するインバータ120と;発電機30により発電した電圧が作用するヒータ130と;ヒータ130と直列に配置されるスイッチ131とを備える。
このように構成すると、発電機で発電した電力の負荷が停電等でなくなり、発電機が無負荷で運転することになった場合に、スイッチをオンにすることによりヒータが負荷となる。よって、無負荷で発電機が運転されることがなく、発電機や膨張機の過回転速度での運転を防止することができる。
また、前記目的を達成するため、本発明の第3の態様に係る発電装置は、例えば図2に示すように、加熱媒体Hと熱交換することにより作動媒体Mを蒸発させる蒸気発生器10と;蒸発した作動媒体Mを膨張させて機械的動力を得る膨張機20と;膨張した作動媒体Mを、冷却媒体Cと熱交換して凝縮させる凝縮器40と;膨張機20により駆動され、交流電圧を発電する発電機30と;発電した交流電圧を直流電圧に変換する整流器110と;凝縮した作動媒体Mを蒸気発生器10に移送するポンプであって、発電した交流電圧あるいは変換された直流電圧で駆動される作動媒体ポンプ250と;冷却媒体Cを凝縮器40に移送する搬送機であって、発電した交流電圧あるいは変換された直流電圧で駆動される冷却媒体搬送機246とを備える。
このように構成すると、発電機で発電した電力の負荷が停電等でなくなり、発電機が無負荷で運転することになる場合に、作動媒体ポンプや冷却媒体搬送機が負荷となる。よって、無負荷で発電機が運転されることがなく、発電機や膨張機の過回転速度での運転を防止することができる。更に、作動媒体ポンプや冷却媒体搬送機が発電装置により発電される電力で駆動されるので、停電になっても、発電装置が稼動している限り作動媒体は循環され、冷却媒体は凝縮器に搬送され、発電装置が過熱されることがない。なお、冷却媒体搬送機は、典型的には、冷却媒体ポンプ、冷却媒体ブロワあるいはファンである。
また、前記目的を達成するため、本発明の第4の態様に係る発電装置は、例えば図4に示すように、加熱媒体Hと熱交換することにより作動媒体Mを蒸発させる蒸気発生器10と;蒸発した作動媒体Mを膨張させて機械的動力を得る膨張機20と;膨張した作動媒体Mを、冷却媒体Cと熱交換して凝縮させ、該液を貯留する凝縮器40と;膨張機20により駆動され、交流電圧を発電する発電機30と;蒸気発生器10内の作動媒体Mの温度を検知する温度検知器92または圧力を検知する圧力検知器93の内の何れかの検知器と;凝縮器40内の作動媒体Mの液面を検知する液面検知器91と;蒸気発生器10における作動媒体Mの蒸発を抑制する蒸発抑制手段51と;液面検知器91で検知された液面に応じて、凝縮器40から移送される作動媒体Mの流量を調整する作動媒体調整手段50と;何れかの検知器92、93で検知された値に応じて、蒸発抑制手段51による蒸発抑制を停止する制御装置101とを備える。
このように構成すると、発電装置の起動時に、蒸気発生器での作動媒体の蒸発を抑制し、作動媒体の温度あるいは圧力が所定の値になった時点で、蒸気を発生させ、発電装置での発電を開始することができる。作動媒体が所定の温度・圧力になるまで蒸発を抑制するので、短時間で所定の温度・圧力になるまで加熱することができる。なお、凝縮器の液面を検知しているので、蒸気発生器内の作動媒体を所定量確保していることを確認できる。
本発明によれば、利用可能な熱エネルギを最大に取り込みながら、緊急停止の応答性に優れた発電装置を提供することができる。更に、停電時においても、安全性を維持できる発電装置を提供することできる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一または相当する装置等には同一符号を付し、重複した説明は省略する。また、図中、破線は信号ケーブルまたは電気ケーブルを示す。
先ず、図1のブロック図を参照して、本発明の第1の実施の形態である発電装置1の構成について説明する。図1は、発電装置1のシステム構成を説明するブロック図である。発電装置1は、加熱媒体Hと熱交換することにより作動媒体Mを蒸発させる蒸気発生器10と、蒸発した作動媒体Mを膨張させて機械的動力を得る膨張機20と、膨張機20とシャフトを介して接続され膨張機20からの機械的動力により駆動される発電機30と、膨張した作動媒体Mを、冷却媒体Cと熱交換して凝縮させる凝縮器40とを備える。
ここで、作動媒体として、沸点が40℃前後のジクロロトリフルオロエタンHFC123あるいはトリフルオロエタノールCFCHOH等を用いることが好ましい。このことにより、比較的低温の200〜400℃程度の排ガスあるいは100〜150℃の排温水など比較的低温度の熱源を利用して、これらの熱エネルギを先ず作動媒体Mの高圧蒸気に変換し、これにより膨張機20で発電機30に直結したタービン(不図示)を回転駆動し、発電を行うことができる。また、圧力が高くなるので、膨張機20などのコンパクト化が図れる。ただし、作動媒体Mは、これらに限られることはなく、プロパン、ブタン、ペンタン、ヘキサン、アルコールでもよく、水でもよい。また、加熱媒体Hは、焼却炉の排ガス、排温水などでよいが、作動媒体Mを蒸発させる熱を有していればよい。また、冷却媒体Cは、作動媒体Mを凝縮させるための低温であればよく、冷却水などが用いられる。
発電装置1には、蒸気発生器10から膨張機20への作動媒体Mの流路としての配管53と、膨張機20から凝縮器40への作動媒体Mの流路としての配管54と、凝縮器40から蒸気発生器10への作動媒体Mの流路としての配管55とが敷設される。配管53には、仕切弁51が配設される。また、配管55には、作動媒体ポンプ50が配設される。蒸気発生器10と仕切弁51との間の配管53から分岐配管56が接続され、分岐配管56は配管53と配管54とを連接し、分岐配管56上には、仕切弁52が配設される。
発電機30から、交流電圧を直流電圧に変換する整流器110に、交流用電線151が接続される。整流器110は、直流用電線152を介して、直流電圧を所定の周波数の交流電圧に変換するインバータ120に接続される。
直流用電線152には、コンデンサ111が接続され、直流電圧を平滑化する。また、平滑化された直流電圧を計測する電圧計112が接続される。
直流用電線152からは、更にヒータ130が接続される。ヒータ130は、電気抵抗型を初め、いかなるタイプのヒータであっても、電力を消費して加熱する構造であればよい。ヒータ130は、配管55の近傍に配置され、配管55を流れる作動媒体Mを加熱する。特に作動媒体ポンプ50の吐出側に配置すると、作動媒体ポンプ50での作動媒体Mの温度が上昇することなく、キャビテーションを起こし易くならないので、好適である。なお、ヒータ130は、配管55ではなく、蒸気発生器10近傍に設置してもよい。すなわち、作動媒体Mが液体である部分に設置するとよい。更に、蒸気発生器10に導入される加熱媒体Hの流路近傍に設置してもよい。直流用電線152からヒータ130に至る電気線133上に、スイッチング用パワー素子131が設置される。あるいは、後述するように作動媒体ポンプ50でのキャビテーション防止のために冷却媒体の流路近傍に設置してもよい。
インバータ120には、電力出力線121が接続する。電力出力線121には、遮断器122が設置され、その先には電気負荷140a、140b、140cが、それぞれ遮断器(不図示)を介して並列に接続する。図1では、3つの電気負荷140a、140b、140c(まとめて、電気負荷140とする。)が示されているが、電気負荷140の数は3に限られない。また、電気負荷140としては、発電装置1における冷却媒体Cや加熱媒体Hの搬送用ポンプ(不図示)等の補機を並列に接続することが好ましい。このように、電力系統が構成される。
電力出力線121には、商用電源からの商用電源電線141が接続する。商用電源電線141には、電圧計142、遮断器127および電流計143が、この順序で商用電源側から配設され、その先で電力出力線121に接続している。
電力出力線121の電気負荷140と並列に、制御装置電源線123が分岐し、整流器125を経て、制御装置101に接続する。また、インバータ120と遮断器122との間の電力出力線121から第2の制御装置電源線124が分岐し、整流器126を経て、制御装置電源線123に接続する。なお、制御装置電源線123上に整流器125を、第2の制御装置電源線124上に整流器126を有しているが、制御装置電源線123に第2の制御装置電源線124接続し、該接続した箇所から制御装置101に至る制御装置電源線123上に整流器を設置してもよい。このように構成すると、整流器が1つで足りる。
制御装置101には、電圧計112、インバータ120、遮断器122、127、電流計143、電圧計142、スイッチング用パワー素子131、電気負荷140の遮断器(不図示)が接続する。制御装置101は、その他に仕切弁51、52のアクチュエータ、発電装置の補機等と電気的に接続してもよい。このように制御装置101と各機器等とを電気的に接続し、信号の伝達を行うことにより、制御装置101で発電装置1の種々の制御を行うことができ、例えば、整流器110で変換された直流電圧を所定の値に保持するようにインバータから電力系統への出力交流電流を調整する制御手段が提供される。
続いて、発電装置1の作用について説明する。蒸気発生器10、膨張機20、凝縮器40およびそれらを連接する配管53、54、55は、作動媒体Mのクローズドシステムを構成し、いわゆるランキンサイクルを利用して発電を行う。なお、以下の説明では、膨張機20は、タービン(不図示)を備えるものとして説明を行う。
この発電装置では、作動媒体ポンプ50で、作動媒体Mを蒸気発生器10に送り込む。作動媒体Mは蒸気発生器10で加熱媒体Hから熱エネルギを受け、沸騰蒸発し高圧蒸気となる。この蒸気は蒸気タービンなどの膨張機20に送り込まれ、ここで発電機30を回転させて発電をする。排出された低圧蒸気は凝縮器40にて、冷却水などの冷却媒体で冷却され、凝縮し、作動媒体ポンプ50に吸い込まれ、クローズドシステムを一巡する。凝縮器40には冷却媒体Cの冷却配管を備え、タービンを駆動した後の蒸気を冷却することで作動媒体Mの凝縮した凝縮液を生成する。
発電機30からは、交流電圧が発電され交流電力が出力される。周波数は、タービンの回転速度により決まる。発電された交流電圧は、整流器110にて直流電圧に変換される。直流電圧に変換された電圧は、コンデンサ111により平滑化される。すなわち、変換された直流電圧中の、交流成分が除去される。平滑化された直流電圧は、インバータ120により所定の周波数の交流電圧に変換される。変換された交流電圧は、電力出力線121を介して、電気負荷140に供給される。また、整流器125で直流に変換されて制御装置101に直流電圧が供給される。電力出力線121には、商用電源から商用電源電線141が接続し、商用電力が供給されるが、上記のとおりに、発電機30からの出力が連系する。
ここで、変換し電気負荷140に供給される交流電圧は、商用電源からの電圧と同じである必要があり、インバータ120で変換される交流電圧は、商用電源からの電圧以上でなければならず、直流電圧が所定の電圧になるように電力系統(電気負荷140等)への出力交流電流を制御する。ここで、所定の電圧とは、インバータ120で交流電圧とするときに、商用電圧より高くなる電圧をいう。また、出力交流電流の制御は、電圧計112で直流電圧を計測しながら、電力系統への交流電流を増減させる。すなわち、電力系統への電流を多くすると、直流電圧が低下し、逆に電力系統への電流を少なくすると、直流電圧が上昇する。これらの制御は、制御装置101にて行われる。制御装置101にて、電圧計112で計測した直流電圧をモニタしながら、インバータ120にて変換される交流電圧の量を調節する。
このように直流電圧を所定の電圧に維持することにより、直流電圧がバイアスとして整流器110に作用し、交流用電線151を通じて発電機30に伝達されるので、タービン(不図示)の回転への抵抗となる。タービンの回転速度と直流電圧とは、ほぼ比例関係にあるので、タービンの過回転速度を避けることができる。また、直流に変換前の交流電圧も直流電圧とほぼ比例関係にあるので、交流電圧を所定値になるように制御することによって、同等の効果が期待できる。
なお、直流電圧とタービンの回転速度とは比例関係にあるので、直流電圧を電圧計112で測定せずに、タービンに設けた回転速度計(不図示)によりタービンの回転速度を測定してもよい。また、直流電圧を所定の電圧となるように制御する代わりに、タービンの回転速度を所定の回転速度となるように制御してもよい。このように制御するときも、電力系統(電気負荷140等)への出力交流電力を調節することにより、タービンの回転速度を調整する。
発電機30からの出力が過剰となり、商用電源への逆潮流(発電機30からの出力が商用電源電線141を流れること)の発生の可能性がある場合には、ヒータ130への電流を調整してもよい。すなわち、電気負荷140に比し、発電機30の出力が大きくなったときには、スイッチング用パワー素子131を調節して、ヒータ130に通電し、電力を消費する。電力をヒータ130で消費することにより、逆潮流が避けられる。また、ヒータ130で発生する熱は、凝縮器40で凝縮し作動媒体ポンプ50から吐出された作動媒体Mを加熱するのに用いられる。
あるいは、常時ヒータ130に電流を流しておき、電流計143で計測する商用電源から電力系統への電流が所定の値以下にならないように、ヒータ130への電流をスイッチング用パワー素子131で調整してもよい。商用電源から電力系統への電流が所定の値以上であれば、ヒータ130への電流を減少し、所定の値以下であれば、ヒータ130への電流を増大し、商用電源からの電流を所定の値とすることもできる。
なお、直流電圧の所定の電圧は一定値(固定値)でなく、可変としてもよい。例えば、膨張機20、発電機30のタービンの回転速度に余裕がある場合(定格回転速度よりも数%程度高速になっても良いような場合)、直流電圧が所定の電圧V1になるように電力系統への電流をインバータ120で調整し、一方、スイッチング用パワー素子131によるヒータ130への電流調整を、直流電圧がV2=V1+αとなるようにする(αはV1の数%の電圧とする)。電力系統連系中は遮断器122を導通させ、逆潮流あるいは停電を検知したときは遮断器122を遮断する。電力系統連系中は直流電圧はV1となり、ヒータ130には電流が供給されない。連系していないときは、直流電圧はV2となるようにヒータ130に電流が供給され、消費される。このように構成すると、電力系統への電流出力を優先し、電力系統側での負荷が軽すぎて逆潮流が発生するような場合、あるいは停電時に、発電機30の回転速度が上がってくると、ヒータ130で電気を消費し、回転速度の上昇を抑えることができる。なお、起動時において、連系する前においても、直流電圧はV2となる。
商用電源で停電が生じたときには、あるいは逆潮流を検出したときには遮断器122により、インバータ120を電力系統(例えば、電気負荷140)から遮断し、電力系統へのインバータ120からの電流を止める。この制御は、制御装置101からの信号が遮断器122へ伝送されることにより行われる。遮断器122により電力系統への通電が止められると、膨張機20および発電機30が無負荷の状態になり、タービンの回転速度が高速となり、破損をする恐れが生ずる。特に外部からの熱源により、すなわち加熱媒体Hを通して熱エネルギを得ている発電装置1においては、蒸気発生器10に蓄えられる熱保有量が多く、加熱媒体の導入を止めても、蒸気発生器10における作動媒体Mの蒸発を急激に減らすことはできず、膨張機20へ供給される蒸気も急激には減少しない。
そこで、スイッチング用パワー素子131を調節して、ヒータ130に直流電流が流れるようにする。すなわち、ヒータ130に通電し、電力を消費する。電力をヒータ30で消費することにより、膨張機20および発電機30のタービンに負荷が加わることになり、タービンの過回転速度での回転を防止することができる。また、ヒータ130で電力を消費して、直流電圧が所定の電圧となるように、スイッチング用パワー素子131を調節することもできる。このスイッチング用パワー素子131の調整は、制御装置101から信号が伝送されるより行われる。なお、ヒータ130への通電は、遮断器122による遮断より時間的に前に行うことが、膨張機20および発電機30のタービンの過回転速度を防止する上で、好ましい。
また、配管53に配設された仕切弁51を閉じ、膨張機20への蒸気の流入を止めてもよい。その際、仕切弁52を開いて、作動媒体Mの蒸気をバイパス配管56を通って循環するようにしてもよい。作動媒体Mを循環させると、作動媒体Mは凝縮器40で冷却されるので、蒸気発生器10の作動媒体Mが過熱されることおよび圧力が過度に上昇することが防止される。仕切弁51を閉じて、膨張機20への蒸気の流入を止めることにより、ヒータ130への通電は、数秒という短い時間となり、ヒータ130での放熱量も僅かとなる。
あるいは、仕切弁51を開いたままで膨張機20への蒸気の流入を行いつつ、仕切弁52を開いて、作動媒体Mの蒸気をバイパス配管56に流してもよい。バイパス配管56を蒸気が流通することにより、蒸気発生器10により生成された蒸気の圧力を低下させることができる。すると、膨張機20に供給される蒸気の流量が低減されることになるので、膨張機20の回転速度を低下させることができる。したがって、熱源の蒸気発生器10への供給を止めることなく膨張機20の回転速度の過度な上昇を防止することができる。
なお、制御装置101は、通常時は、インバータ120から電力出力線121、制御装置電源線123を経由し、あるいは商用電源から商用電源線141および電力出力線121を経由し、整流器125で直流に変換された直流電流にて稼動する。しかし、遮断器122でインバータ120から電力系統への電流を遮断したときには、インバータ120から遮断器122に至る手前の電力出力線121から分岐した第2の制御装置電源線124を経由し、整流器126で直流に変換された直流電流により稼動する。すなわち、制御装置は緊急時に遮断器122を遮断しても、暫くの間は稼動する。ここでいう暫くの間とは、膨張機20への蒸気の供給が停止し、タービンが回転しなくなり、発電機30からの出力がなくなるまでの時間である。制御装置101が発電装置1からの出力で駆動されるので、停電が生じても暫くの間制御装置101は稼動し、ヒータ130への電流制御を行うなど、発電装置1のシャットダウンを行うことができる。更に発電装置1の補機を発電装置1からの出力で駆動するように構成すると、停電時においても暫くの間補機が作動するので、適切に発電装置1をシャットダウンすることができる。
また、発電装置1の起動時においても、所定の出力が得られるまでは、遮断器122により、インバータ120を電力系統(例えば、電気負荷140)から遮断し、電力系統へのインバータ120からの電流を止めている。したがって、起動時においても、上記の停電時と同様に、スイッチング用パワー素子131を調節してヒータ130に通電し、ヒータ130で電力を消費し、膨張機20および発電機30に負荷をかけ、膨張機20および発電機30の過回転速度での運転を防止する。あるいは、スイッチング用パワー素子131を調節して直流電圧を所定の値に保持し、膨張機20および発電機30の過回転速度での運転を防止することもできる。
続いて、図2を参照して、本発明の第2の実施の形態である発電装置2について説明する。図2は、発電装置2の構成を示すブロック図である。発電装置2においては、発電装置1と下記の相違を有する。すなわち、ヒータ230には、直流用電線152ではなく、出力電力線121から分岐したヒータ・制御装置電線224ヒータ電線233に接続する。また、直流用電線152から分岐し、逆流防止のためのダイオードである整流器234を有する直流出力電線223を有し、直流出力電線223は配電盤201に接続する。配電盤201には、電力出力線121から分岐し、整流器222を有する電力出力分岐線221が接続する。更に、補機である作動媒体ポンプ250および冷却媒体搬送機としての冷却媒体ポンプ246および加熱媒体ポンプ16に電線が接続される。また、制御装置101から、仕切弁51、52に信号を伝達する信号ケーブルが敷設される。なお、作動媒体ポンプ250、冷却媒体ポンプ246および加熱媒体ポンプ16は、直流駆動ポンプである。また、図2では、冷却媒体Cとして冷却水などの液体を用いているが、冷却媒体は冷却空気などの気体でもよく、そのときには、冷却媒体ポンプではなく、冷却媒体ブロワが用いられる。あるいは、凝縮器40として、エアフィンタイプの熱交換器を備え、大気を冷却媒体として用いてもよく、そのときには、冷却媒体搬送機がファンである。
図3に電力系統の抜粋を詳細に示した回路図を示す。発電装置2では、ヒータ230への電流の供給を交流である電力出力線121から分岐したヒータ・制御装置電線224(224a〜c)で行うので、スイッチング用パワー素子231(231a〜c)およびヒータ230(230a〜c)がそれぞれ3個必要となる。しかし、交流のスイッチとなるので、オン・オフが容易となる。一方、図1に示す発電装置1のように直流用電線152から分岐し、直流電流をヒータ130に供給するように構成すると、スイッチング用パワー素子131およびヒータ130がそれぞれ1個でよいが、直流電流は遮断しにくいという問題がある。なお、上記では、交流電流を三相交流として説明したが、交流電流は二相でもよく、三相交流には限られない。
また、三相交流の場合であっても、例えば二相間に1個のヒータ230a、スイッチング用パワー素子231aおよびヒータ・制御装置電線224aだけを有し、連系していないときには、スイッチング用パワー素子231aは連通させ、インバータ120のスイッチング用パワー素子S1、S2を用いてヒータ230aへの電流を制御してもよい。このように構成すると、ヒータ230およびスイッチング用パワー素子231を1個にすることができる。なお、スイッチング用パワー素子S1、S2の作動も制御装置101(図2参照)により制御される。
発電装置2においては、電力出力線121から分岐し、整流器222により直流電流とされた電流が、電力出力分岐線221から配電盤201を介して各補機に供給される。電力出力線121には、商用電源からの電流が流れるので、補機を商用電源からの電流で駆動することができる。また、直流用電線152から分岐し整流器234を経て直流出力電線223を通って流れる発電機30の出力も、配電盤201を介して各補機に供給される。
したがって、発電機30で発電した電力の負荷が停電等でなくなり、発電機30が無負荷で運転することになる場合に、作動媒体ポンプ250や冷却媒体ポンプ246および加熱媒体ポンプ16が負荷となる。よって、無負荷で発電機30が運転されることがなく、発電機30や膨張機20の過回転速度での運転を防止することができる。更に、補機を発電機30からの出力により駆動することもできるので、停電時においても、発電機30が稼動している限り、補機を稼動することができる。したがって、蒸気発生器10の温度の過上昇や、膨張機20および発電機30のタービンの過回転速度などを防止し、安全にシャットダウンすることができる。ここで、補機を直流駆動としているので、商用電源で駆動されるときと、発電機30の出力で駆動されるときの電源切替が不要となる。なお。発電機30で発電した電力は、上記の機器以外にも、重要な装置の駆動に用いることもできる。すなわち、発電機30による電力が、緊急発電装置としての機能を兼ねることになる。
制御装置101も同様に発電機30からの出力により駆動されており、所定の制御が行われる。なお、制御装置101を駆動する電圧と、補機を駆動する電圧は一般的に異なるので、発電装置2では、別系統の直流電流を用いているが、1の系統からコンバータにより電圧を変換して用いてもよい。
発電装置2においては、前述のとおりに、停電時は、発電機30の出力により補機を駆動するが、起動時においては、発電機30から所定の出力が得られないので、商用電源を用いる。また、通常運転時においては、商用電源から供給されても、発電機30から供給されてもよい。本実施の形態では、直流に変換後の電圧で補機類を駆動しているが、発電機30からの交流電力を用いてもよい。この場合、発電した交流の周波数をインバータなどで変換しても差し支えない。
続いて、図4を参照して、本発明の第3の実施の形態である発電装置3について説明する。図4は、発電装置3の構成を示すブロック図である。発電装置3では、凝縮器40の下部あるいは凝縮器40から作動媒体ポンプ50に至る間の配管55に液面検知器91を有する。また、蒸気発生器10に温度検知器92を有する。あるいは、蒸気発生器10あるいは蒸気発生器10から膨張機20に至る配管53に圧力検知器93を備えてもよい。なお、温度検知器92と圧力検知器93とは、いずれか1つを備えていればよい。
また、作動媒体ポンプ50から蒸気発生器10に至る配管55上に予熱器11を備える。予熱器11には、蒸気発生器10に導入される前の加熱媒体H流路から分岐された加熱媒体流路が接続する。予熱器11に導入された加熱媒体Hは、予熱器11を出た後に、蒸気発生器10を出た加熱媒体Hに合流される。作動媒体ポンプ50と予熱器11との間の配管55にチェッキ弁54が配設される。なお、チェッキ弁54は、作動媒体ポンプ50の吐出側で作動媒体Mの逆流を防ぎ、よって、作動媒体ポンプ50を停止しても作動媒体Mが蒸気発生器10から凝縮器40へ逆流することを防ぐことができる。
凝縮器40を出た作動媒体Mの配管55の液面検知器91と作動媒体ポンプ50との間に過冷却器41が設置される。過冷却機41には、凝縮器40に導入される前の冷却媒体Cが導入され、過冷却器41を出た冷却媒体Cは、凝縮器40に導入される。過冷却器41と凝縮器40との間の冷却媒体Cの流路には、ヒータ330が設置される。ヒータ330は、発電装置1あるいは発電装置2のヒータ130、230に対応するもので、液体の作動媒体Mの配管の近傍に代わり、冷却媒体Cの流路近傍に配置されたものである。
また、蒸気発生器10から膨張機20に至る配管53上の仕切弁51とバイパス配管56上の仕切弁52には、制御装置101からの信号ケーブルが敷設される。また、液面検知器91、温度検知器92あるいは圧力検知器93から制御装置101へも信号ケーブルが敷設される。
凝縮器40の下部あるいは凝縮器40から作動媒体ポンプ50に至る間の配管55に液面検知器91を備え、液面検知器91で検知された液面は信号ケーブルを介して制御装置101に伝達されるので、液面位置が一定に確保されるように作動媒体ポンプ50に速度制御信号が出力される。このように制御装置101は、作動媒体Mの流量を調整する制御手段を提供する。なお、凝縮液の液面位置が一定となるように作動媒体ポンプ50をオン・オフ制御により、制御してもよい。これにより液面が一定に保たれるので、作動媒体ポンプ50の吸込側にかかる液面のヘッドを略一定に確保し、ポンプのキャビテーションを防止することができる。更に、凝縮器40側の液面位置を検知することにより、クローズドサイクル内に保有される作動媒体Mの量は一定であるので、蒸気発生器10内に所定の作動媒体Mが確保されていることも確認される。ここで、凝縮器40側の液面位置は、凝縮器40の下部がよく、凝縮器40内を液相とすると、冷却媒体との伝熱効率が下がることがある。よって、凝縮器40は蒸気発生器10よりも高い位置に設置し、液相の作動媒体Mは蒸気発生器10内に貯留することが好ましい。
予熱器11では、高温の加熱媒体Hにより、作動媒体Mは加熱される。しかし予熱器11では、作動媒体Mの温度が上昇するだけで、蒸発することはない。予熱器11で加温された作動媒体Mが蒸気発生器10に送られる。したがって、蒸気発生器10での効率が高くなる。
過冷却器41は凝縮器40の下部に設けられており、内部に冷却媒体Cの配管を備え、作動媒体Mを冷却する。なお、冷却媒体Cは、先ず過冷却器41に導入され、更に凝縮器40に導入されている。すなわち、凝縮器40と過冷却器41とが同一の冷却媒体Cで冷却され、冷却媒体Cを先ず過冷却器41に導き、次いで凝縮器40に導き、これにより過冷却器41において過冷却効果を出し、凝縮器40の内部よりも凝縮液を2〜3℃程度より低温化するようにしたものである。
このように構成することにより、作動媒体ポンプ50に吸い込まれる作動媒体Mの温度を低下させる。したがって、作動媒体ポンプ50のキャビテーションをより確実に防止することができる。すなわち、低沸点の作動媒体Mが使用される発電装置3では、液相の作動媒体Mは気化しやすい状態にあるため、作動媒体ポンプ50の駆動に伴って吸込み側の作動媒体Mの圧力が低下するとキャビテーションが発生するおそれがある。したがって、凝縮器40内の蒸気の圧力(凝縮圧力)と凝縮された作動媒体Mの液ヘッド(液の自重)とにより、キャビテーション防止のために必要とされる押し込みヘッドを確保する必要がある。ところが、何らかの事情により吸込み側の配管55中の冷却媒体Mの温度が1〜2℃低下すると、低沸点の作動媒体Mでは凝縮圧力が大きく低下することになる。このため、作動媒体ポンプ50の駆動に伴って配管55中の液相の作動媒体Mが沸騰してしまい、必要な押し込みヘッドを確保することができなくなってしまう。そこで、凝縮器40よりも2〜3℃程度低い温度で液相の作動媒体Mを過冷却器41により冷却することにより、凝縮圧力が低下した場合でも、作動媒体ポンプ50に供給される作動媒体Mが沸騰しにくくなり、作動媒体ポンプ50でのキャビテーションの発生を防止することができる。
過冷却器41から凝縮器40に至る冷却媒体Cの流路に、発電機30からの出力によるヒータ330が、設置される。ヒータ330は、制御装置101により制御されるスイッチング用パワー素子131を介して接続されており、前述のとおりに直流電圧が所定の電圧となるように導通され、熱を発生する。ヒータ330により冷却媒体Cが加熱されるので、凝縮器40に導入される冷却媒体Cの温度は僅かに上がり、凝縮器40の温度も上昇する。よって、凝縮器40内の温度低下による凝縮圧力の低下が防止され、作動媒体ポンプ50でのキャビテーションの発生を防止することができる。
発電装置3では、その起動時において、温度検知器92で検知される蒸気発生器10の温度あるいは圧力検知器93で検知される蒸気発生器10の圧力が、所定の値になるまでは、仕切弁51および仕切弁52を閉じ、蒸気発生器10における作動媒体Mの蒸気の発生を抑える。したがって、蒸気発生器10内の温度および圧力の上昇は速まり、起動時間を短縮することができる。検知された温度あるいは圧力に基づき、制御装置101からの信号により仕切弁51の開放をするので、確実な起動を行うことができる。このように制御装置101は、蒸発抑制を停止する制御手段を提供する。
また、制御装置101では、併せて、温度検知器92で検知される蒸気発生器10の温度あるいは圧力検知器93で検知される蒸気発生器10の圧力が所定の値になるまでは、凝縮器40、過冷却器41への冷却媒体Cの搬送を行わないように、冷却媒体ポンプ246あるいは冷却媒体ブロワ、ファンなどの運転を開始しない。したがって、起動時間を更に短縮することができる。
更に、蒸気発生器10での蒸気の発生が抑えられている間は、液面検知器91で検知される配管55の液面が所定の値であれば、作動媒体Mを移送する必要はない。そこで、制御装置101は、起動時においては、液面検知器91で検知される配管55の液面が所定の値であれば、温度検知器92で検知される蒸気発生器10の温度あるいは圧力検知器93で検知される蒸気発生器10の圧力が、所定の値になるまでの間、作動媒体ポンプ50を停止する。上記のように所定の液面となった後に作動媒体ポンプ50の運転を停止することにより、起動時の作動媒体ポンプ50の頻繁なオン・オフあるいはゼロ流量での運転を避ける。あるいは、作動媒体ポンプ50をオン・オフする液面位置のディファレンシャルを通常より大きくとってもよい。
なお、上述の説明では、ヒータとの遮断をスイッチング用パワー素子で行うものとして説明したが、継電器で行ってもよい。また、発電装置1、発電装置2および発電装置3が備える機器類は、それぞれ他の発電装置にも備えられるものであり、各発電装置の機器類を適宜組み合わせた発電装置も本発明の範囲内である。
本発明の第1の実施の形態である発電装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態である発電装置の構成を示すブロック図である。 電力系統を説明する回路図である。 本発明の第3の実施の形態である発電装置の構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 本発明の第1の実施の形態である発電装置
2 本発明の第2の実施の形態である発電装置
3 本発明の第3の実施の形態である発電装置
10 蒸気発生器
11 予熱器
16 加熱媒体ポンプ
20 膨張機
30 発電機
40 凝縮器
41 過冷却器
50、250 作動媒体ポンプ
51、52 仕切弁
53、54、55 作動媒体配管(蒸気発生器−膨張機−凝縮器−蒸気発生器)
56 バイパス配管
91 液面検知器
92 温度検知器
93 圧力検知器
101 制御装置
110 整流器
112 電圧計
120 インバータ
121 電力出力線
122、127 遮断器
123、124 制御装置電源線
125、126 整流器
130、230 ヒータ
131、231 スイッチング用パワー素子
133、233 ヒータ電線
140 電気負荷
141 商用電源電線
142 電圧計
143 電流計
152 直流用電線
201 配電盤
224 ヒータ・制御装置電線
246 冷却媒体ポンプ(冷却媒体搬送機)
C 冷却媒体
H 加熱媒体
L 潤滑油
M 作動媒体
S1、S2 インバータのスイッチング用パワー素子

Claims (5)

  1. エネルギ量が定まっている熱エネルギを最大に取り込もうとする発電装置であって;
    加熱媒体と熱交換することにより作動媒体を蒸発させる蒸気発生器と;
    前記蒸発した作動媒体を膨張させて機械的動力を得る膨張機と;
    前記膨張機により駆動され、交流電圧を発電する発電機と;
    前記発電機が発電した交流電圧を直流電圧に変換する整流器と;
    前記直流電圧を交流電圧に変換するインバータとを備える発電装置において;
    前記膨張機の回転速度は前記直流電圧に比例し;
    さらに、前記直流電圧が所定の電圧になるように、電力系統への出力交流電流を調節することにより、前記膨張機の回転速度を所定の回転速度になるように制御する制御手段を備えることを特徴とする;
    発電装置。
  2. 停電時に前記インバータを電力系統から遮断する遮断器と;
    前記直流電圧が導かれる電線に又は前記遮断器と前記インバータ間の電線にスイッチを介して接続されたヒータとを備え;
    前記制御装置は、停電時に前記タービン発電機が無負荷の状態にならないように前記遮断器と前記スイッチを制御することを特徴とする;
    請求項1に記載の発電装置。
  3. 膨張した前記作動媒体を、冷却媒体と熱交換して凝縮させる凝縮器を備え;
    前記ヒータは前記凝縮器で凝縮された前記作動媒体を加熱することを特徴とする;
    請求項2に記載の発電装置。
  4. 膨張した前記作動媒体を、冷却媒体と熱交換して凝縮させる凝縮器と;
    前記蒸気発生器内の作動媒体の温度を検知する温度検知器または圧力を検知する圧力検知器の内の何れかの検知器と;
    前記凝縮器内の作動媒体の液面を検知する液面検知器と;
    前記蒸気発生器における作動媒体の蒸発を抑制する蒸発抑制手段と;
    前記液面検知器で検知された液面に応じて、前記凝縮器から移送される前記作動媒体の流量を調整する作動媒体調整手段とを備え;
    前記制御装置は、前記何れかの検知器で検知された値に応じて、前記蒸発抑制手段による蒸発抑制を停止することを特徴とする;
    請求項1に記載の発電装置。
  5. 前記蒸発抑制手段は、前記作動媒体の前記蒸気発生器から前記膨張機への流路としての配管に配設された仕切弁を有し;
    前記制御装置は、前記温度検知器で検知される前記蒸気発生器の温度あるいは前記圧力検知器で検知される前記蒸気発生器の圧力が、所定の値になるまでは、前記仕切弁を閉じ、前記蒸気発生器における前記作動媒体の蒸気の発生を抑えることを特徴とする;
    請求項4に記載の発電装置。
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