JPH0329601B2

JPH0329601B2 -

Info

Publication number: JPH0329601B2
Application number: JP4837784A
Authority: JP
Priority date: 1984-03-13
Filing date: 1984-03-13
Publication date: 1991-04-24
Also published as: JPS60191844A

Description

【発明の詳細な説明】（利用分野）この発明は微粉炭などの危険性粉粒体をエンジ
ン排気ガスを利用して圧送する危険性粉粒体運搬
車の洗浄装置に関するものである。

（従来技術）従来、粉じん爆発をさけるためエンジンの排気
ガスを利用して危険性粉粒体の圧送作業を行う運
搬車が知られている。その際、排気ガス中に含有
する黒鉛などのダストはウオータスクラバーで取
り除くようにしているが、ウオータスクラバーに
捕集されないカーボンやオイルミストがクーラや
ヒータ等の装置内に付着し排出性能を低下させる
ことになる。これを除くため定期的に清掃を行つ
ているが、その都度装置を分解しなければならな
いなど清掃に多大な労力を必要とする欠点があつ
た。

（目的）本発明はかかる問題を解決するためのもので、
排気ガス浄化装置内に設けた切換弁のレバー操作
により、簡単に浄化装置内に付着しているカーボ
ンやオイルミスト等を洗浄できる危険性粉粒体運
搬車の洗浄装置を提供するものである。

（構成）ウオータスクラバーのウオータタンクからクー
ラなどの洗化装置に通じる導入管の途中に、切換
弁を設け、その下流側に排気ガスもしくはウオー
タタンクよりの高温水を選択的に供給可能に構成
したものである。

（実施例）以下本発明の実施例を図面により説明する。

Ｖは粉粒体運搬車で、車体１上にはマンホール
を有する粉粒体収容タンク２が搭載され、該粉粒
体収容タンク２の前部と車体１間にはダンプシリ
ンダ３が介装されている。

４は前記粉粒体収容タンク２の後端下部に形成
された吐出部であつて、該吐出部には特にキヤン
パスは設けられていない。５は前記粉粒体運搬車
Ｖのエンジンで、このエンジン５の排気管６の途
中には、後述する排気ガス洗浄装置１０が介装さ
れた導入管７の一端が連結され、この導入管７の
他端は一次空気供給管８及び二次空気供給管９を
介して前記吐出部４に連結されている。

そして、前記供給管８，９の途中には切換弁１
９，２０とチエツク弁２２，２３が介装されてい
る。

２４は背圧空気供給管で、一端を前記導入管７
に、他端を粉粒体収容タンク２の上部に連結さ
れ、その途中には切換弁２５及びチエツク弁２６
がそれぞれ介装されている。

前記排気ガス浄化装置１０はウオータスクラバ
ー１１、クーラ１３、サイクロン１４、ヒータ１
５を順に接続してなり、ウオータスクラバー１１
は、導入されたエンジン排気ガスをウオータタン
ク１２内の水に接触させて、その排気ガス中の不
純物を取り除くことができるようになつている
他、ウオータタンク１２内にはヒータ１５として
の熱交換器が設置されている。

２８は粉粒体収容タンク２に排気ガスを供給す
る圧送位置と、前記浄化装置１０を洗浄する洗浄
位置とに選択可能な切換弁で、該切換弁２８が圧
送位置にあるとき、ウオータタンク１２上部より
排気ガスを配管２７，２９を通してクーラ１３
に、また洗浄位置にあるとき、ウオータタンク１
２底部より高温水を配管３０，２９を通してクー
ラ１３にそれぞれ導くようになつている。

なお、ウオータタンク１２下部及びサイクロン
１４下部には切換弁１７，１８を介して排水管１
６が接続されている他、導入管７先部にも切換弁
２１が介装されている。

（動作の説明）次に本発明の作用について説明すると、粉粒体
収容タンク２より微粉炭を排出する場合において
は、ダンプシリンダ３を伸長して、粉粒体収容タ
ンク２を傾斜し、しかる後に切換弁１９，２０を
開き、一方切換弁２１を閉じてエンジン５よりの
排気ガスを排気管６、導入管７、一次空気供給管
８を介して吐出部４内へ流入させ、微粉炭を排気
ガス内に混入させて外部に排出する。この時導入
管７の途中には浄化装置１０、すなわちウオータ
スクラバー１０、クーラ１３、サイクロン１４及
びヒータ１５が順次介装されているため、まずエ
ンジン排気ガス中に含まれる粗粒ダストはウオー
タスクラバー１０により除去される。そして、排
気ガスはウオータスクラバー１０にて降温された
後、さらにクーラ１３により冷却される結果、微
粒ダストを核として結露し、サイクロン１４にて
水分と微粒ダストが除去される。その後ヒータ１
５にて昇温されるため、クーラ１３より流出して
自然空冷によつて過飽和状態となつている排気ガ
ス中の水分はヒータ１５にて蒸発される。

なお、粉粒体収容タンク２内の圧が低下した場
合は切換弁２５を開いて排気ガスを粉粒体収容タ
ンク２内へ流入させ、粉粒体収容タンク２内のタ
ンク圧の低下を防止できる。

このように、繰り返し圧送作業を行つているう
ちに、ウオータスクラバー１１がサイクロン１４
で捕集できなかつたカーボンやオイルミストが前
記浄化装置１０内に除々に堆積する。

この結果、浄化装置１０内を洗浄する必要があ
る場合は、まず切換弁２１を「開」にし、それか
ら切換弁１９，２０，２５および１７，１８を
「閉」にする。次に切換弁２８を洗浄側に切換え
た後、エンジン５を始動させればよい。その結
果、排気ガスが前記ウオータスクラバー１１のウ
オータタンク１２内に吐出され、その吐出圧によ
りウオータタンク１２内の高温水が、配管３０、
切換弁２８、配管２９を介して、前記クーラ１
３、サイクロン１４、ヒータ１５の浄化装置１０
内に流れ、付着しているカーボンやオイルミスト
等のダストを溶解して切換弁２から排出される。
ウオータタンク１２の高温水が全て切換弁２１か
ら放出されたら、エンジン５を停止させ、切換弁
１７，１８を「開」にしてウオータスクラバー１
１及びサイクロン１４の残水を抜くことにより洗
浄作業は終了する。

（効果）以上のように本発明によれば、浄化装置に切換
弁と配管を追加し、前記切換弁を洗浄位置に切換
えるだけの簡単な操作で浄化装置を洗浄すること
が可能となり、浄化装置をいちいち分解する必要
がない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す構成図であ
る。２……粉粒体収容タンク、４……吐出部、５…
…エンジン、６……排気管、７……導入管、１１
……ウオータスクラバー、１３……クーラ、１５
……ヒータ、２８……切換弁。

Claims

【特許請求の範囲】

１粉粒体収容タンクの吐出部に導入管の一端を
連結し、該導入管の他端をエンジンからの排気管
に連結するとともに、前記導入管の途中に少なく
ともウオータスクラバー及びヒータを有する排気
ガス浄化装置を介装してなる危険性粉粒体の運搬
車において、前記ウオータスクラバーの下流側
に、粉粒体収容タンクに排気ガスを供給する圧送
位置と、前記浄化装置を洗浄する洗浄位置とに選
択可能な切換弁を配設し、該切換弁が圧送位置に
あるとき、前記ウオータスクラバーのウオータタ
ンク上部に配設した配管を介して排気ガスを下流
側に圧送せしめ、また前記切換弁が洗浄位置にあ
るとき、切換弁からウオータタンクの底部へ配設
した配管を介してウオータタンク内の高温水を下
流側へ導くように構成した危険性粉粒体運搬車の
洗浄装置。