JPH0329461Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は軒樋吊り金具、特に打込みタイプの
軒樋吊り金具に係るものである。

〔従来の技術〕

従来、この種の軒樋吊り金具としては第４図に
示すように、水平帯金の両端部を上方に向けて曲
折して立上り部を形成するとともにその先端部に
軒樋耳縁保持部を形成してなる吊り金具主体の該
水平帯金に建屋側の軒樋耳縁保持部の外側に延出
する支持帯金を設け、この支持帯金にレ字状に曲
折された釘杆を取付けたものが一般に使用されて
いたが、破風板や垂木等軒先への打込みに際して
の衝撃により水平帯金と支持帯金とのスポツト溶
接部分が破損する等の弊害が生じていた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

この考案は上記従来品の欠点を解消するととも
に成形性および経済性に優れた軒樋吊り金具を提
供せんとするものである。

〔問題を解決するための手段〕

この考案は上記に鑑み考案されたものであつて
水平帯金の両端部を上方に向けて曲折して立上り
部を形成するとともにその先端部に軒樋耳縁保持
部を形成してなる吊り金具主体にレ字状に曲折さ
れた固定用釘杆を固定してなる軒樋吊り金具にお
いて、軒樋耳縁を抱持すべく帯金をコ字状に曲折
して形成された建屋側の軒樋耳縁保持部に固定用
釘杆の基端部をかしめにより取付けることにより
問題点を解決した。

〔実施例〕

以下、この考案を図面に示す実施例について説
明すれば、第１図はこの考案の軒樋吊り金具の一
実施例を示す斜視図で、図中Ａは吊り金具主体で
あつて、水平帯金１の両端部を上方に向けて曲折
して立上り部２，２′を形成するとともにその屋
外側の先端部に突片状からなる軒樋耳縁保持部３
を、建屋側の先端部に断面略コ字状からなる軒樋
耳縁保持部３′を各々形成してなるものであり、
Ｂはレ字状からなる固定用釘杆であつて、基端部
が断面略コ字状からなる軒樋耳縁保持部３′の垂
直壁面ａに窄設された孔に屋外側に突出するよう
に嵌入し、突出する部分をかしめることにより取
付けられているものである。

尚、軒樋耳縁保持部３′への固定用釘杆Ｂの取
付けは第２図および第３図に示すように水平壁面
ｂ，ｃに取付けても差し支えないが、何れも上記
かしめにより取付けることが必要である。

〔考案の効果〕

以上より明らかなように、この考案の軒樋吊り
金具は水平帯金１の両端部を上方に向けて曲折し
て立上り部２，２′を形成するとともにその先端
部に軒樋耳縁保持部３，３′を形成してなる吊り
金具主体Ａにレ字状に曲折された固定用釘杆Ｂを
固定してなる軒樋吊り金具において、軒樋耳縁を
抱持すべく帯金をコ字状に曲折して形成された建
屋側の軒樋耳縁保持部３′に固定用釘杆Ｂの基端
部をかしめにより取付けてなる構成よりなるた
め、破風板や垂木等軒先への固定に際し、固定用
釘杆Ｂの曲折部分を叩くも、固定用釘杆Ｂが吊り
金具主体Ａにかしめにより直接固定されているた
めに従来みられる接合部分の破損が解消され、更
には支持金具や該支持金具の溶接作業を必要とし
ないために成形性および経済性も合せ向上せしめ
られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の軒樋吊り金具の一実施例を
示す斜視図、第２図および第３図は他の実施例を
示す一部欠截断面図、第４図は従来品の斜視図を
示すものである。 Ａ……吊り金具主体、Ｂ……固定用釘杆、１…
…水平帯金、２，２′……立上り部、３，３′……
…軒樋耳縁保持部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水平帯金の両端部を上方に向けて曲折して立上
   り部を形成するとともにその先端部に軒樋耳縁保
   持部を形成してなる吊り金具主体にレ字状からな
   る固定用釘杆を固定してなる軒樋吊り金具におい
   て、軒樋耳縁を抱持すべく帯金をコ字状に曲折し
   て形成された建屋側の軒樋耳縁保持部に固定用釘
   杆の基端部をかしめにより取付けてなる軒樋吊り
   金具。