JPH0329127Y2 - - Google Patents

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JPH0329127Y2
JPH0329127Y2 JP8256287U JP8256287U JPH0329127Y2 JP H0329127 Y2 JPH0329127 Y2 JP H0329127Y2 JP 8256287 U JP8256287 U JP 8256287U JP 8256287 U JP8256287 U JP 8256287U JP H0329127 Y2 JPH0329127 Y2 JP H0329127Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、コンクリート製品を効率よく製造
しうるコンクリート製品成形用模様付シートに関
するものである。
〔従来の技術〕
一般に、PC板(プレストレスコンクリート板)
等のPCコンクリート製品、特に表面凹凸模様付
きのものは、工場において、第3図に示すよう
に、表面凹凸模様付の型マツト材4の外周を型枠
2で囲い、この内部にホツパー1からコンクリー
ト3を流下させ、型内に流延させてその状態でオ
ートクレーブ等に入れ、主として型マツト材4の
下側から蒸気加熱するという蒸気養生(60〜80
℃)を数時間行うことにより製造されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕 このようにして、コンクリート製品を製造する
場合には、上記型マツト材としてウレタンフオー
ムのような断熱作用を有する基材を使用する関係
上、熱伝導性が悪く、養生硬化に長時間を要し、
生産性が極めて悪いという難点がある。
この考案は、このような事情に鑑みなされたも
ので、製造時間を短縮化し効率よくコンクリート
製品を製造しうるコンクリート製品成形用模様付
シートの提供をその目的とする 〔問題点を解決するための手段〕 上記の目的を達成するため、この考案のコンク
リート製品成形用模様付シートは、可撓性を有す
るシート基材からなり、表面層とその下側の層と
を備え、上記表面層の表面に凹凸模様転写形成用
の凹凸部が形成され、熱伝導性微細粒子が上記下
側の層に多数分布しており、上記表面層には分布
していないか下側の層よりも少なく分布している
という構成をとる。
すなわち、本考案者は、コンクリート養生硬化
時間の短縮化を実現するための研究の過程で、コ
ンクリート表面に模様を転写形成するためのシー
ト基材中に熱伝導性微細粒子(以下「微細粒子」
と略す)を分布含有させることを着想し一連の研
究を重ねた。その結果、上記シート基材中に微細
粒子を分布含有させると、シート基材の熱伝導性
が向上し確かに養生硬化時間の短縮化を実現でき
るものの、微細粒子の多量(高密度)の分布によ
つて、シートの剛性が大きくなり、コンクリート
製品の脱型が困難になるという問題が生じたり、
さらには脱型に際し、凹凸模様の転写が適正に行
われないという問題も生じた。そこで、本考案者
は、さらに研究を重ねた結果、シート基材の表面
層には微細粒子を分布させないか、分布量を少な
くして弾性、可撓性を確保し、表面層より下側の
層には微細粒子を多数分布させて熱伝導性を確保
すると、養生硬化時間を短縮化させながら、同時
に良好な離型性も保持されるようになることを見
いだしこの考案に到達した。
この考案のコンクリート製品成形用模様付シー
トは、可撓性を有するシート基材と微細粒子とを
用いて得られる。
上記シート基材としては、ウレタンフオームの
合成樹脂製フオームが硬質スポンジ等が用いられ
る。また、場合により硬質ゴム材等も用いられ
る。
また、上記微細粒子としては、金属粉末等が用
いられ、特に、Al粉末、Cu粉末等が好適である。
上記微細粒子の粒径は、特に限定するものではな
いが、粒径10〜500μmのもの、特に50〜300μmの
ものが好適である。このような微細粒子の使用量
は、シート基材100重量部(以下「部」と略す)
に対して、30〜300部の割合に設定される。好適
なのは80〜150部である。
なお、この考案のコンクリート製品成形用模様
付シートには、上記成分以外に、場合によつて硬
化剤、着色剤、補強材等が適宜配合される。
この考案のコンクリート製品成形用模様付シー
トは、第1図に示すように、上記可撓性を有し表
面に凹凸模様を有するシート基材10の表面層1
1には上記微細粒子を分布含有させないか、その
分布含有量を少なくし、表面層より下側の層12
には、微細粒子13を多数分布含有させるもので
ある。
この考案のコンクリート製品成形用模様付シー
トは、上記の原料を用い、例えばつぎのようにし
て製造することができる。すなわち、シート基材
を構成する原料、例えば合成樹脂溶液中に上記微
細粒子および必要に応じてその他の原料を配合
し、これを混合、混練したのち型内に入れて加熱
硬化させて微細粒子が多数分布含有され表面側に
凹凸模様が形成された第1のシート材をつくると
ともに、同様にして微細粒子が分布含有されてい
ないか、少量分布含有された第2の薄いシート材
をつくり、第1のシート材の表面に第2の薄いシ
ート材を貼着することにより製造することができ
る。また、上記と同様にして第1のシート材をつ
くり、これの表面に、合成樹脂液を吹き付けたり
噴霧したりして表面層を形成することにより製造
することもできる。さらに、微細粒子が多数分布
含有されている第1の合成樹脂液と、微細粒子の
分布含有量が少ないか含有されていない第2の合
成樹脂液を用い、最初に第1の合成樹脂液を型内
に入れて硬化させ、ついで第2の合成樹脂液を型
内に入れて硬化させる等によつても製造すること
ができる。
〔考案の効果〕
以上のように、この考案のコンクリート製品成
形用模様付シートは、シート基材の表面には微細
粒子を分布させないか、分布量を少なくして弾
性、可撓性を確保し、表面層より下側の層には微
細粒子を多数分布させて熱伝導性を確保している
ため、養生硬化時間を短縮化させながら、同時
に、表面に凹凸模様が形成されたコンクリート製
品を、表面層の可撓性を利用して円滑に脱型させ
うるようになる。
つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳しく
説明する。
〔実施例 1〕 微細粒子として粒径100μmのAl粉末を用い、
これと各原料を下記のような割合で混合撹拌しこ
れを型内に注型し、ワンシヨツト法により肉厚20
mmの第1のシート材をつくつた。他方、上記と同
様の材料(Al粉末の使用量のみ40部に変更)を
用い、上記と同様にして表面側に凹凸模様(凸部
肉厚10mm程度、凹部肉厚5mm程度)が形成された
薄手の第2のシート材(肉厚10mm)をつくり、こ
れを第1のシート材の表面にウレタン系接着剤を
用いて貼着し、第4図に示すようなコンクリート
製品成形用模様付シート10を製造した。図にお
いて、12は第1のシート材、11は第2のシー
ト材、13は微細粒子である。
イソシアネート(MDI,index105) :100部 ポリオール(PPG3000,MW3000,OH:56)
:50〃Al粉末 :120〃 合 計 :270〃 上記のようにして得られたコンクリート製品成
形用模様付シートと従来品(微細粒子が配合され
ていないコンクリート製品成形用模様付シート)
とを用い、コンクリートを実際に打設したのち、
オートクレーブ中に入れて蒸気養生させたときの
温度上昇状態を第2図に示す。第2図において、
曲線Aは実施例品を用いたときのそれであり、曲
線Bは従来品を用いたときのそれである。曲線
A,Bの対比より、実施例品はオートクレーブ収
容後約4時間で養生温度に達するのに対し、従来
品は8時間以上を要しており、実施例品を用いた
場合には養生硬化時間を大幅に短縮しうることが
わかる。
〔実施例 2〕 Al粉末として粒径150μmのものを用いるとと
もに、その配合量を200部に代えた以外は実施例
1と同様に各原料を用い、これを注型して半硬化
状態の第1のシート材(肉厚20mm)をつくつた。
そして、この半硬化状態の第1のシート材の上
に、Al粉末として粒径150μmのものを80部用い
た以外は実施例1と同様に各原料を用いた組成物
を注型し、実施例1と同様の形状寸法の第2のシ
ート材をつくり、これを第1のシート材に一体硬
化させ第4図と同様のコンクリート製品成形用模
様付シートを製造した。このシートも実施例1品
とほぼ同様の性態を示した。
〔実施例 3〕 Al粉末の配合量を100部に代えた以外は実施例
1と同様に各原料を用い、肉厚30mmの凹凸模様
(凸部30mm、凹部23mm)付きの第1のシート材を
つくり、これの凹凸模様面に、Al粉末を除いた
以外は実施例1と同様に各原料を用いた組成物を
厚み約2mmに吹き付け第2のシート材化して、第
1図に示すようなコンクリート製品成形用模様付
シート10を製造した。第1図において、11は
第2のシート材、12は第1のシート材、13は
微細粒子である。このシート10も実施例1品と
ほぼ同様の性態を示した。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例品の説明図、第2図
はこの考案の実施例品および従来例品の温度−養
生時間曲線図、第3図は従来例の説明図、第4図
はこの考案の他の実施例品の説明図である。 10……シート、11……第2のシート材、1
2……第1のシート材、13……微細粒子。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 可撓性を有するシート基材からなり、表面層と
    その下側の層とを備え、上記表面層の表面に凹凸
    模様転写形成用の凹凸部が形成され、熱伝導性微
    細粒子が上記下側の層に多数分布しており、上記
    表面層には分布していないか下側の層よりも少な
    く分布していることを特徴とするコンクリート製
    品成形用模様付シート。
JP8256287U 1987-05-28 1987-05-28 Expired JPH0329127Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP8256287U JPH0329127Y2 (ja) 1987-05-28 1987-05-28

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JP8256287U JPH0329127Y2 (ja) 1987-05-28 1987-05-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63189603U JPS63189603U (ja) 1988-12-06
JPH0329127Y2 true JPH0329127Y2 (ja) 1991-06-21

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