JPH03290926A - プラズマ装置及び該装置の使用方法 - Google Patents

プラズマ装置及び該装置の使用方法

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JPH03290926A
JPH03290926A JP2092897A JP9289790A JPH03290926A JP H03290926 A JPH03290926 A JP H03290926A JP 2092897 A JP2092897 A JP 2092897A JP 9289790 A JP9289790 A JP 9289790A JP H03290926 A JPH03290926 A JP H03290926A
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JP
Japan
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plasma
substrate
discharge tube
plasma discharge
electron
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JP2092897A
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English (en)
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Junichi Sakamoto
淳一 坂本
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 星菓よ匹刊ユ旦I 本発明はプラズマ装置及び該装置の使用方法に関し、よ
り詳しくはプラズマを利用する工業技術全般、例えば、
CVD法、エツチング法、表面改質法、スパッタ法等を
行なうための各装置とその使用方法に関する。
従来の技(ホj プラズマを発生させる方法には、直流151.電、低周
波放電、高周波放電によるちのがあるが、これらの方法
においてはプラズマ中の荷電粒子(電子、イオン)のエ
ネルギあるいは密度が低く、プラズマによる効果が小さ
いという問題があった。
これに対し、マイクロ波を用いてプラズマを発生させる
マイクロ波プラズマ装置、またこのプラズマに磁界を印
加して電子をサイクロトロン運動させる有磁場マイクロ
波プラズマ装置、あるいは電子サイクロトロン共鳴を用
いる電子サイクロトロン共鳴励起プラズマ(ECRプラ
ズマ)装置の開発が盛んに行なわれており、これらの装
置においては、高いエネルギあるいは密度を有するイオ
ンとこの衝撃により輸送される粒子とが得られるという
特徴がある。
特にECRプラズマ装置では、例えば特開昭51−71
597号公報のイオン加工装置に開示されているように
、低圧力でのプラズマ生成が可能であり、イオン間の平
均自由工程が中性分子のそれに比べて半分長いため、方
向性の揃ったイオンビームが得られるという特徴がある
。また、特開昭56−155535号公報のプラズマ悶
着装置に開示されているように、発散磁界による両極性
拡散輸送効果を利用して、ECR点から離れた被処理基
板に対してイオンビームが照射されるため、被処理基板
の温度上昇を抑制できるという特徴がある。
さらに本発明者が先に提案したECRプラズマ装置(特
願昭63−330804号)では、例えばエピタキシャ
ル膜を形成する前に、被処理基板にArプラズマあるい
はArとH2の混合プラズマを照射し、いわゆる前処理
を行なうことができ、このことによってその表面の自然
酸化膜を除去し、被処理基板表面を清浄にすることがで
きるという特徴がある。すなわち、本発明者が提案した
ECRプラズマ装置には第7図に示した様に、共振室1
1と試料室12とからなる真空容器10内に、石英等の
マイクロ波透過性材料で形成された一端開口状のプラズ
マ放電管13が配設されており。
共振室11の上部には、マイクロ波を共振室ll内に導
入するための導波管15がマイクロ波導入窓14を介し
て形成されている。この導波管15の一部と共振室11
との周りには直流電源に接続される電磁コイル16が配
設されており、また試料室12の一側壁には、膜形成用
ガス又はエツチング用ガスを試料室12内に供給するガ
ス供給機構17と、試料室12内を排気するための真空
ポンプ18が接続されているわ このような装置を用いて前処理を行なう場合には、プラ
ズマ放電管13内にArプラズマあるいはArとH2の
混合プラズマを発生させ、これらのプラズマをプラズマ
放電管13の下方に載置されたSi基板等の被処理基板
Sに照射すると、その表面の自然酸化膜がエツチングさ
れて除去されるようになっている。
日が 2しよ とする1 しかしながら、本発明者が提案した上記装置においては
、プラズマ中の高速イオンが、プラズマ放電管13の開
口部分から飛び出し、真空容器10の内壁に到達してこ
れをスパッタし、真空容器10の構成成分である金属原
子が被処理基板S表面に10”原子/cm”以上の高密
度で付着して、被処理基板Sを汚染する場合があった。
また、従来のECRプラズマ装置においては、例えば半
導体工業材料として汎用されるSi基板を被処理基板と
する場合、「応用物理、第57巻、第11号(1988
1,pp、17.21−1?27Jに示されているよう
に、被処理基板を照射するプラズマからのイオンのエネ
ルギは少なくとu20eVであるのに対して、被処理基
板である31基板の結晶中の原子の変位エネルギは12
.1eVである(G、 Carterand J、S、
ColCo11i:  Ion Bombardmen
t of SolidsfHeineman Educ
ational Book Ltd、、London、
1968)p、 214より引用)、従って、イオンエ
ネルギが20eV以上の例えばArプラズマ照射によっ
て、被処理基板のSi単結晶が容易に損傷し、Si単結
晶中に高密度の結晶欠陥が発生して、半導体材料として
の電気的特性が失われるという問題があった。
上記した被処理基板の損傷及び金属汚染の問題の解決は
、最近のECRプラズマ装置における大きな課題であり
、そのためには被処理基板に照射するプラズマ中のイオ
ンエネルギを、被処理基板の結晶が損なわれずかつ金属
汚染され難くく、しがち効果が得られる程度にまで低く
抑えることが必要であると考えられる。
ところで一般に、ECRプラズマ装置は、装置内のプラ
ズマ放電領域のガス圧力を、ガス注入及び真空排気によ
って所定の範囲、例えばl×10−2〜IPa程度に維
持し、また装置に印加する磁界の磁束密度を所定の範囲
、例えば8.75X10−2±5X10−2T程度とし
た場合、装置に例えば100W/ 300cm”程度の
電力密度でマイクロ波を導入すれば、瞬時にプラズマが
点灯する構成となっている。このプラズマの点灯は、プ
ラズマ放電領域内、例えば第7区のプラズマ放電管13
内の電子がマイクロ波によって加速され、他の中性原子
を電離する過程の反復(以下、電子倍増過程という)に
より主しるものである。最初の電子は、宇宙線の照射に
よるプラズマ放電管13内での中性原子の電離、プラズ
マ放電管13内壁からの電子の放射、プラズマ放電管1
3外からの電子の侵入等によって提供される。
しかしながら、上記したように被処理基板Sに照射する
イオンエネルギを低くすべく、プラズマ1′J!l電領
域に供給されるマイクロ波電界強度を低くすると、上記
した電子倍増過程はプラズマ放電領域の一部、例えばプ
ラズマ放電管13内のマイクロ波導入窓]4付近でのみ
発生する。従−つで、この部分に電子が存在しない場合
には、電子倍増過程が生じずプラズマを点灯できない。
またECRプラズマ装置には、上記したように磁界が印
加されるので、磁界の発散領域では、電子はサイクロト
ロン運動をしつつ低磁束密度側に移動する。一般に、磁
界の無い真空空間では、電子は容易に拡散移動するが、
電子倍増領域が発散磁界の高密度側に局在している場合
には、発散磁界下で高磁束密度側への電子供給が途絶す
るとプラズマが点灯できないという問題があった。
この対策として、−旦マイクロ波電界強度を高くしてプ
ラズマを点灯させた後、マイクロ波電界強度を下げるこ
とが考えられるが、Arイオン照射によるエピタキシャ
ル成長の前処理等のように、短時間であってちエネルギ
の高いイオンの照射が問題になる場合には適用できない
という欠点があった。
本発明は上記した課題に鑑みなされたものであり、イオ
ンエネルギの低いプラズマを容易にしかち確実に点灯さ
せることができるプラズマ装置及び該装置の使用方法を
提供することを目的とする。
課題を解決する為の 段 上記した目的を達成するために本発明に係るプラズマ装
置は、マイクロ波導入機構、磁界発生機構及び真空容器
等を備えると共に、電子発生源が前記真空容器に添設さ
れていることを特徴とし、また、マイクロ波導入機構、
磁界の発生機構及び真空容器等を備えると共に、ガス供
給口及びガス排気口を備えた略密閉構造のプラズマ放電
管の内部をプラズマ放電領域とするプラズマ装置であっ
て、前記ガス排気口を経由して前記プラズマ放電管の内
部に電子線を照射する電子銃を備えでいることを特徴と
している。
さらに、上記プラズマ装置の使用方法であって、Si基
板を500℃以上に加熱した後、Arプラズマによって
前記Si基板の表面を清浄化し、この後5I84プラズ
マにより前記31基板表面に単結晶Siを二悔°タキシ
ャル成長させることを特徴としている。
住B 上記したプラズマ装置によれば、マイクロ波鐸入機構、
磁界発生機構及び真空容器等を備えると共に、電子発生
源が前記真空容器に添接されているので、プラズマ装置
を駆動すると、プラズマ発生領域内でプラズマが発生し
、発散磁界が形成されて、発生したプラズマが発散磁界
により低磁束密度側に輸送される。またその一方で、電
子発生源のフィラメントから熱電子が放出され、発散6
n界による電子の輸送に逆らって、プラズマ発生領域内
の高磁束密度側である高マイクロ波電界領域、すなわち
電子倍増領域に熱電子が供給される。このことにより、
低電力のマイクロ波を導入した場合において6、プラズ
マ発生領域内の電子倍増領域τ、プラズマ発生領域内の
電子がマイクロ波電界により加速されて他の中性原子を
電離する過程の反復(プラズマの点灯)が、再現性良く
安定して行われる。そして、この点灯したプラズマ中の
低エネルギイオンが31基板等の被処理基板に昭射され
ることになり、損傷のない清浄な被処理基板が得られる
。また、真空容器の側壁はプラズマ中の1氏エネルギイ
オンにスパックされにくいため、被処理基板に金属汚染
の少ない膜が形成される。
また、マイクロ波導入機構、磁界の発生機構及び真空容
器等を備えると共に、ガス供給口及びガス排気口を備え
た略密閉構造のプラズマ放電管の内部をプラズマ放電領
域とするプラズマ装置であって、前記ガス排気口を経由
して前記プラズマ放電管の内部に電子線を照射する電子
銃を備えている場合には、前記プラズマ放電管内でプラ
ズマが発生すると共に、前記電子銃からの電子線の照射
により、前記プラズマ放電管内の電子倍増領域に電子が
効率的に供給される。このため、低電力のマイクロ波を
導入した場合においても、前記プラズマ放電管内の電子
倍増領域でプラズマの点灯が再現性良く、安定して行な
われ、被処理基板に低エネルギイオンが安定して照射さ
れる。また、前記プラズマ放電管は略密閉構造であるの
で、前記真空容器はプラズマ中のイオンにスパックされ
にくく、たとえプラズマ放電管の外へプラズマが飛び出
してち、前記イオンは低エネルギであるため、真空容器
はスパッタされにくい。従って、結晶欠陥の少ない清浄
な被処理基板が得られ、被処理基板に金属汚染のない膜
が形成される。
さらに、上記したプラズマ装置の使用方法によれば、上
記したプラズマ装置を用いてSi基板を500℃以上に
加熱した後、Arプラズマによって前記Si基板の表面
を清浄化し、この後SiH4プラズマにより前記Si基
板表面に単結晶S1をエピタキシャル成長させるので、
結晶の損傷のないSi基板表面に金属汚染の少ない単結
晶を成長させた良好なウェハが得られる。
丈思例 以下、本発明に係るプラズマ装置及び該装置の使用方法
の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本発明に係るプラズマ装置の一例としてのEC
Rプラズマ装置を模式的に示した断面図であり、図中1
1は略円筒形状の共振室を示している。共振室11の上
部には、25〜50Wの電力のマイクロ波を共振室11
に導入するための導波管15が、石英ガラス等からなる
マイクロ波導入窓14を介して形成されており、共振室
11の周りには磁界発生源である電磁コイル16が配設
されている。また、共振室11の下部には、この共振室
11よりも大口径の略円筒形状の試料室12が連設して
形成されており、試料室12と共振室11との間には仕
切り板22が介装されている。仕切り板22はビス等に
より共振室11に固定されており、この仕切り板22を
貫通する態様にて、試料室12及び共振室ll内には、
石英ガラス等の誘電性材料で形成されたプラズマ放電管
13が配設されている。
プラズマ放電管13は共振室11側に配設されたベルジ
ャ13aと、ベルジャ13aに接続されたフード13b
とて構成されている。
すなわち、共振室11内には、一端が開口状に形成され
ると共に他端が半球形状に形成されたベルジャ13aが
取り付けられており、このベルジャ13aの開口部周縁
には、鍔状のフランジ21が形成されている。このフラ
ンジ21上には、仕切り板22に固着された金属製の押
えフランジ23が、PTFE製の緩衝材24を介して配
設されており、フランジ21はこの押えフランジ23に
よって、仕切り板22に圧着されている。また、フラン
ジ21と仕切り板22との接合面は、仕切り板22のO
リング溝22aに保持されたフッ素ゴム製の○リング2
2bによってシールされ、このことによって、ベルジャ
13aは試料室12に気密に接続されている。なお、共
振室11には、共振室11とベルジャ13との間の空間
を常時、Arガス雰囲気とするためのガス供給管及び排
気管(図示せず)が接続されている。
そしてベルジャ13aの開口部側には、その先端がラッ
パ形状に拡開しているフード13bが螺着されている。
このように構成されているプラズマ1i1.電管13の
下方の試料室12内には、試料台25が取り付けられて
おり、試料台25上には、S1基板等の被処理基板Sを
載置するための石英製のサセプタ26が配設されている
。また、試料台25内には図示しないヒータと試料台2
5を回転させる回転支持機構が設けられている。
一方、試料室12の一側壁12aには、ガス供給管27
aが遮断弁27bを介して気密に接続されており、ガス
供給源27において流量制御されたエツチング用ガス、
膜形成用ガス等のガスは、ガス供給管27aを通って試
料室12及びプラズマ放電管13内に供給される。
さらに、試料室12の一側壁12aには、排気遮断弁2
8a、排気速度調節弁28bを介してターボ分子ポンプ
等の真空ポンプ28が取り付けられており、プラズマ放
電管13及び試料室12内のガスを排気すると共に、プ
ラズマ放電管13内のガス圧力を調節できるようになっ
ている。例えば、プラズマ放電管13への注入ガス流量
を505CCMとしたとき、排気遮断弁28aでの排気
速度が500I2/秒以上であれば、プラズマ放電管1
3内部の圧力をI X 10−2Pa以下とすることが
でき、また排気速度調節弁28bのコンダクタンスを調
節するとプラズマ放電管13内部の圧力を最高IPaと
することができる。
また試料室12の他側壁には、電子発生源30が添設さ
れており、電子発生源30は、第1の電源33と、電子
導入端子32a、32bを介して第1の電源33に直列
的に接続されたフィラメント31と、電子導入端子32
bと第1の電源33との間に介装された第2の電源35
a、35bとを含んで構成されている。すなわち、試料
室12の他側壁には、この側壁を貫通する態様にて電子
導入端子32a、32bが取り付けられており、電子導
入端子32a、32bの試料室12側の電極は、直径0
.3mmの金属タンタル製のフィラメント31を介して
直列的に接続されている。また、電子導入端子32a、
32bの大気側の電極は、第1の電源33のプラス側、
マイナス側にそれぞれ接続されており、電流導入端子3
2bと第1の電源33のマイナス側との間には、フィラ
メント31に接地に対して正又は負の電位を印加する第
2の電源35a、35bが、バイアススイッチ34を介
して接続されている。
そして、このように構成されている電子発生源30にお
いては、第1の電源33から電流を通流し、あるいは第
2の電源35bから接地に対して負の電位を印加すると
、フィラメント31が赤熱され、フィラメント31から
プラズマ放電管13内に熱電子が放出されるようになっ
ている。また、第2の電源35aから接地に対して正の
電位を印加すると、フィラメント31が正の電位に保た
れるようになっている。
なお、電子発生源30としては、後に述べる電子銃を用
いても良い。
また、試料室12の他側壁にはさらに、サセプタ26に
被処理基板Sを載置し、取り出すための図示しないロー
ドロック室がロードロック室弁を介して配設されている
このように構成されたECRプラズマ装置において、被
処理基板Sに例えばエピタキシャル謹を形成する場合は
、まず真空ポンプ28を駆動して、試料室12内、プラ
ズマ放電管13内及びロードロック室内を所定の圧力に
減圧する。次いて、ロードロック室内に取り付けられた
搬送アームによって、サセプタ26をロードロック室に
搬送し、その後ロードロック室弁を閉じ、ロードロツタ
室に接続されたガス導入管からArガス、N2ガス等の
不活性ガスを導入して、ロードロック室内を大気圧とす
る。続いて、ロードロック室の試料装填窓からサセプタ
26上に被処理基板Sとして例えば直径200mmのS
i基板を載置し、ロードロック室に接続された真空ポン
プによって、ロードロック室内を減圧にする。そして、
ロードロック室弁を開き、搬送アームによってサセプタ
26を搬送して試料台25上に載置し、搬送アームをロ
ードロック室に引き戻した後、ロードロック室弁を閉し
る。
再び、真空ポンプ28によって試料室12及びプラズマ
放電管13内を所定の圧力になるまで排気する。
その後、ガス供給源27からガス供給管27a及び遮断
弁27bを介して、例えばSiH4ガス等の膜形成用ガ
スをプラズマ放電管13内に導入しつつ、プラズマ放電
管13内をプラズマが発生するガス圧力に設定する。次
いで、導波管15からマイクロ波導入窓14を介して共
振室11に、周波数2.45GHz、電力20Wのマイ
クロ波を供給し、誘電性材料で形成されているベルジャ
13a内にマイクロ波を伝播させると同時に、電磁コイ
ル16に直流電圧を印加する。すると、ベルジャ13a
内に、例えば磁束密度8.75X10” Tの静磁界が
第1図において下向きに形成され、磁力線が被処理基板
Sに向かって発散する、いわゆる発散磁界が形成される
と同時に、ベルジャ13a内においてプラズマが発生す
る。そして発生したプラズマは、上記した発散磁界によ
り、フード13b側に輸送される、 またその一方で、試料室12の他側壁に添設されている
電子発生源30において、第1の電源33から約4Aの
電流を通流し、フィラメント31を約1200℃に赤熱
させて熱電子を放出させ、プラズマ放電管13内部に熱
電子を供給する。
このことにより、プラズマ放電管13の電子倍増領域に
電子が供給され、従来の1715の20Wのマイクロ波
電力により発生した上記プラズマは、点灯遅れなく、し
かも再現性良く安定して点灯する。そして、点灯したプ
ラズマ中の低エネルギイオンが被処理基板Sに照射され
、被処理基板Sに金属汚染の少ない5ilJjが形成さ
れる。
まな、上記した電子発生830に’ritLを通流する
際に、バイアススイッチ34を第2のN#135b側に
切り換えて、接地に対して一20Vの電位をフィラメン
ト31に印加すれば、フィラメント31から放出された
熱電子は、フィラメント31からの図示しない電気力線
に沿って加速され、その一部は第1図中の一点鎖線Tに
概略沿ってプラズマ放電管13内部に輸送される。
従って、プラズマ放電管13内でさらに効率良くプラズ
マは点灯し、マイクロ波電力を従来の1730の10W
とした場合で6、上記と同様に、被処理基板Sに金属汚
染の少ないSi膜を形成させることができる。
なお、プラズマを点灯させている間は、バイアススイッ
チ34を第2の電源35a側に切り換えて、フィラメン
ト31に接地に対して50Vの正の電位を印加する。す
なわち、装置内に付着性あるいは腐食性の反応ガスを導
入した場合、フィラメント31がこの反応ガスのプラズ
マ中の陽イオンと容易に反応して腐食したり、合金化し
たりして断線する場合があるため、フィラメント31に
プラズマの接地に対する平均電位である20Vより、3
0V程度高い50Vの正電位を印加する。
これにより、フィラメント31への飛来陽イオンの到達
を阻止することができ、反応ガスの影響を少なくするこ
とができると共に、フィラメント31の寿命を通常の2
倍程度にまで延長することができる。
なお、上記したエピタキシャル膜の形成を行う前に、ガ
ス供給源27よりエツチング用ガスとしてArガスを試
料室12及びプラズマ放電管13内に導入して、上記と
同様の条件で、被処理基板Sを損傷させることなく、し
かも金属汚染させることなく前処理することができる。
以下に前処理について説明する。
まず、上記と同様の工程を経て、Si基板等の被処理基
板Sを試料室】2のサセプタ26上に載置し、次いで試
料台25に内設された回転支持機構(図示せず)を駆動
し、被処理基板Sを水平面内で自転させる。この後、図
示しないヒータに通電して被処理基板Sを500℃以上
、例えば700℃に加熱し、その間真空ポンプ18を駆
動し、試料室12及びプラズマ放電管13内の排気を行
なう。次に、ガス供給源27よりエツチング用ガスとし
てArガスを253CCMの流量でプラズマ放電管13
内に供給する。そして、排気速度調整弁28bを調整し
て試料室】2及びプラズマ放電管13内の圧力を0.5
Paに設定した後、電磁コイル16に直流電圧を印加し
て、プラズマ放電管13内に発散磁界を形成すると共に
、25Wのマイクロ波を導波管15より共振室11に導
入する。さらに、上記の如く電子発生源30を駆動して
、プラズマ放電管】3内の電子倍増領域に熱電子を供給
することにより、EC−R条件下、プラズマ放電管】3
のベルジャ13a内でプラズマを発生させる。このこと
により、ベルジャ13a内で発生したプラズマは、再現
性良く安定して点灯し、プラズマ中の低エネルギのAr
イオンが被処理基板Sを照射する。そして、この照射を
5分程度行うことによって、被処理基板表面に形成され
ている自然酸化膜が、損傷することなく、しから金属汚
染されることなくエツチングされ除去される。
上記したように、電子発生源30が添設されたECRプ
ラズマ装置を用いることにより、低マイクロ波電力でち
、被処理基板Sの損傷及び形成膜の金属汚染防止に有効
な低エネルギイオンを有するプラズマを、容易に確実に
臣灯させることができる。
第2図は本発明に係るプラズマ装置の別の実施例として
のECRプラズマ装置を模式的に示した断面図であり、
第1図と同様に構成された共振室11の上部には、導波
管15が−47−イクロ波導入窓14を介し2て形成さ
れており、共振室tiの周りには磁界発生源である側1
〕イル16が配設されている。また共振室11の下部に
は、仕切り板22を介して試料室12が形成されており
、試料室12及び共振室11内には、この仕切り板22
を貫通する態様にて、石英ガラス等の誘電性材料で形成
されたプラズマ放電管40が配設されている。
プラズマ放電管40は共振室ll側に配設されたベルジ
ャ40aと、ベルジャ40aに接続されたフード40b
と、フード40bの下に配設された被処理基板を載置す
るためのホルダ40cとて構成されている。すなわち、
ベルジャ40aは第1図に示したベルジャ13aと同様
に構成され、共振室11に機密に取り付けられており、
このベルジャ40aの開口部側には、試料室12側に形
成され、その平端部周縁にフランジ42aが形成された
ラッパ形状のフード40bが螺着されている。フード4
0bの側面には、ガス供給管41cが接続されており 
このガス供給管41cは可撓構造のステンレ2、製のガ
ス供給管41aの一端と、図示しない金属製○リングを
シール材とする継ぎ手41bを介して気密に接続されて
いる。ガス供給管41aの他端は、装置の外に設けられ
たエツチング用ガス、膜形成用のガス等の複数のガス供
給源41に、遮断弁41dを介して接続されており、ガ
ス供給源41で流量制御されたガスを、ガス供給管41
a、41cからプラズマ放電管40内へ供線するように
なっている。
フニド40bの下方には、フード40bの下端の内径と
略同−内径の有底円筒形状をなすホルダ40cが配設さ
れており、ホルダ40cの上端部周縁には、フランジ4
2bが形成されている。このときホルダ40cは、この
フランジ部42bと上記したフード40bのフランジ部
42aとの間に所定寸法が確保されるようにフード23
bの下方に設置されている。そして、フランジ42a、
42b間の隙間は、プラズマ放電管40内のガスを真空
排気するための排気口43となっている。
このようにプラズマ放電管40は、排気口43の外部か
らはホルダ40cに載置された被処理基板Sが直視出来
ないように構成され′Cおり、またプラズマ放電管40
内で生成したプラズマが外部に飛び出しにくくなってい
る。
一方、ホルダ40cの下部には、軸44を中心にして回
動可能であり、かつ昇降可能な透明石英製の容器45が
配設されており、容器45内にはホルダ40C内に載置
された被処理基板Sを赤外線加熱するための金属タンタ
ル線からなるヒータ46が埋設されている。なお、ヒー
タ46での消費電力が2.5kWのとき、被処理基板S
は700℃程度に加熱される。
また、試料室12の一側壁12aには、排気遮断弁28
a、排気速度調節弁28bを介してタボ分子ポンプ等の
真空ポンプ28が取り付けられており、排気口43を介
してプラズマ放電管40内のガスを排気すると共に、プ
ラズマ放電管40内の圧力を調節できるようになってい
る8例えば、被処理基板Sの最大直径を200mm、フ
ランジ42a、42bの半径方向の幅を50mm、排気
口43の間隙幅を5mmとし、プラズマ放電管40への
注入ガス流量を503CCUとしたとき、排気遮断弁2
8aでの排気速度が500β/秒とすると、プラズマ放
電管40内部の圧力を1×1O−2Pa以下とすること
ができ、また排気速度調節弁28bのコンダクタンスを
調節するとプラズマ放電管40内部の圧力を最高IPa
とすることができる。
さらに、試料室12の一側壁12aの上記した排気口4
3に略対向する位置には、電子発生源となる電子銃50
が添設されている。電子銃50の一例を第3図に示す。
第3図において12aは試料室12の側壁であり、側壁
12aにはこれを貫通する態様にて電流導入端子52a
、52b、52c、52d、52eが取り付けられてい
る。
電流導入端子52a、52bの試料室12側の電極は、
アルミナセラミックス等の絶縁製の支持体54に支持さ
れた金属タングステン製のフィラメント51に接続され
ており、フィラメント51は例えば幅0.5mm、厚さ
0.05mmの帯板形状となっている。このフィラメン
ト51の上方には、フィラメント51から放出された熱
電子を収束させつつ引き出すための電極55a、56a
、57aが順次配設されている。すなわちフィラメント
51には、収束された熱電子を通過させるための開口部
が形成された、断面コ字形状の電極55aが覆設されて
おり、この電極55a右方には、電極55aと同様に開
口部が形成された断面逆コ字形状の電極56aが配設さ
れている。そして、電極56aのさらに右方には、略円
筒形状の電極57aが形成されている。これら電極55
a、56a、57aはそれぞれ、上記した電流導入端子
52c、52d、52eの試料室12側の電極に接続さ
れており、試料室12側に設けられたフィラメント51
、電極55a、56a、57a等は、熱電子が通過する
開口部が形成されたケース53に収納されている。一方
、1i流導入端子52a、52cの大気側の各電極は、
電源58のプラス側に、また電源58に直列接続された
電源55bのマイナス側にそれぞれ接続されており、電
流導入端子52b、52eの電源55aの大気側の各電
極は、電源56bのマイナス側に、また電源56aに直
列接続された電源57bのマイナス側にそれぞれ接続さ
れている。さらに電流導入端子52dの大気側の電極は
、電源56bと電源57bとの間に接続され、また電源
57bのマイナス側と電流導入端子52eとの間には、
電源59a、59bが、バイアススイッチ59を介して
接続されており、フィラメント51及び電極55a、5
6a、57aに試料室12に対して正又は負の電位を印
加するようになっている。
このように構成されている電子銃5oにおいては、電源
58から電流を通流し、あるいはバイアススイッチ59
を切り換えて電源59bがも接地に対して負の電位を印
加すると、フィラメント51が赤熱され、フィラメント
51がら熱電子が放出される。このとき、電源55b、
56b。
57bにそれぞれ電圧を印加して、電極55aをフィラ
メント51に対して例えば−5Vの負の電位に保ち、電
極56a及び電極55aの開口部の中心部の空間電位を
、フィラメント51に対して例えば+50Vの正の電位
に保ち、電極57aを電極56aに対して例えば−20
Vの負の電位に保つ。すると、フィラメント51がら放
出された電子は電極55aにより収束され、次いで1f
極56aにより収束されつつ引き出され、最後に電極5
7aにより再び収束されて、ケース53の開口部から放
出される。そして、放出された熱電子はプラズマ放電管
4oの排気口43がらプラズマ放電管40内に入り、プ
ラズマ放電管4o内に電子が供給される。また、バイア
ススイッチ59を切り換えて、電源59aがら試料室1
2に対して正の電位を印加すると、フィラメント51及
び電極55a、56a、57aは正の電位に保たれる。
また、試料室12の他側壁には、ホルタ40c内に被処
理基板Sを載置し、取り出すためのロードロック室47
がロードロツタ室弁47aを介して配設されており、ロ
ードロック室47上部には、被処理基板Sを出し入れす
るための試料装填窓47bが形成されている。
このように形成されたECRプラズマ装置を用いて被処
理基板Sに例えばエピタキシャル膜を形成する場合は、
まず、真空ポンプ28を駆動して試料室12内、プラズ
マ放電管40内及びロードロック室47内を減圧にする
。次いで、容器45の下方に取り付けられた支持棒48
を下方に引き出すことによってベローズ49を延ばし、
試料室12内を減圧状態に保ったままで、容器45をロ
ドロック室47に対して所定の高さに移動する。そして
、ロードロック室47に取り付けられた図示しない搬送
アームによって、ホルダ40cをロードロック室47に
搬送する。この後、上記と同様の操作にて試料装填窓4
7bからホルダ40c上にSi基板等の被処理基板Sを
載置し、再び搬送アームによって容器45上にホルダ4
0cを載置し、支持軸48を用いて容器45を所定の位
置に設置する。
そして、第1図を用いて説明した実施例の場合と同様に
して、試料室12及びプラズマ放電管40内を所定の圧
力になるまで排気し、膜形成用原料ガスを試料室12及
びプラズマ放電管40内に供給する。また、導波管15
から共振室11にマイクロ波を供給すると共に、電磁コ
イル16に電圧を印加して、プラズマ放電管40内に発
散磁界を形成する。さらに、電子銃50の電源58によ
り約5Aの電流をフィラメント51に通電して、フィラ
メント51を2000℃に赤熱させて熱電子を放出させ
、電極55a、56a、57aにより引き出されて収束
された熱電子を、排気口43を介してプラズマ放電管4
0内部に供給する。
このことにより、プラズマ放電管40内の電子倍増領域
に電子が供給され、低いマイクロ波電力によりプラズマ
放電管40内で発生したプラズマは、点灯遅れなくしか
も再現性良く安定して点灯される。そして、点灯したプ
ラズマ中の低エネルギイオンが被処理基板Sに照射され
る。また、前記プラズマ放電管40は略密閉構造である
ので、試料室12はプラズマ中のイオンにスパッタされ
にくく、たとえプラズマ放電管40の外へプラズマが飛
び出してち、前記イオンは低エネルギであるため、試料
室12はスパッタされにくい。以上のことから、被処理
基板Sに金属汚染のない膜が形成される。
なお、プラズマを点灯させている間は、バイアススイッ
チ59を電源59a側に切り換えて、フィラメント51
及び電極55a、56a、57aに、試料室12に対し
て例えば100Vの正の電位を印加する。これにより、
電子銃50への陽イオンの到達を阻止することができ、
各電極55a、56a、57aにおける間の絶縁劣化の
進行が抑制され、電子銃50の寿命を2倍程度にまで延
長することができる。
また、上記した電子銃50の電源58によりフィラメン
ト51に電流を通流する際に、バイアススイッチ59を
電源59b側に切り換えて、フィラメント51及び電極
55a、56a、57aに、試料室12に対して例えば
−500■の負の電位を印加し、プラズマ放電管40内
に供給すれば、プラズマ放電管40内でさらに効率良く
プラズマは点灯し、マイクロ波電力をより低くした場合
でも、上記と同様に、被処理基板Sに金属汚染の少ない
S1膜を形成することができる。
なお、上記したエピタキシャル膜の形成を行う前に、ガ
ス供給源41よりArガスのエツチング用ガスを試料室
12及びプラズマ放電管40内に導入して、上記と同様
の条件で、被処理基板Sを損傷させることなく、しがち
金属汚染させることなく前処理を施すことができる。
第4図は本発明に係るプラズマ装置のさらに別の実施例
としてのECRプラズマ装置を模式的に示した断面図で
あり、第3図に示した実施例と相違する点は、プラズマ
放電管40内に電子散乱面60が形成されている点であ
る。電子散乱面60は、プラズマ放電管40を構成する
石英製のベルジャ40a、フード40b及びホルダ40
cと同一材料からなり、電子銃50からプラズマ放電管
40に供給される熱電子に面を向けるようにして、フー
ド40bに一体的に形成されている。
このように構成されているECRプラズマ装置において
は、上記したように前処理、エビタキシャル膜の形成を
行うべくプラズマを発生させ、電子銃50より熱電子を
、排気口43を介してプラズマ放電管40内に供給する
と、供給された熱電子は、第4図の一点鎖線で示したよ
うに電子散乱面60で反射して、マイクロ波導入窓14
近傍のベルジャ40a内に散乱する。従って、プラズマ
放電管40の電子倍増領域に電子が効率的に供給され、
プラズマの点灯をさらに促進することができる。
第5図は本発明に係るプラズマ装置のさらに別の実施例
としてのECRプラズマ装置を模式的に示した断面図で
あり、第4図に示した実施例のものと相違する点は、E
CRプラズマ装置に取り付けられている電子銃50が、
真空容器からなる電子銃室70に格納されて取り付けら
れている点である。すなわち、試料室12の側壁12a
の排気口43に対向する位置には、電子銃室70が遮断
弁71を介して配設されており、電子銃室70内には、
熱電子が放出される開口部を排気口43に向けるように
して電子銃50が格納されている。
なお、この電子銃50は、バイアススイッチ59を介し
て接続されるt源59a、59bを除いて第3図と同様
に構成されている。つまり第6図に示したように、電源
57bのマイナス側と電流導入端子52eとの間には、
フィラメント51に、試料室12に対して負の電位を印
加する電源59bのみが、バイアススイッチ59を介し
て接続されている。
このように構成されているECRプラズマ装置において
は、プラズマ点灯操作時には、遮断弁71を開く一方で
、電源59bよりフィラメント51及び電極55a、5
6a、57aに、試料室12に対して負の電位を印加し
、これにより放出された熱電子を排気口43からプラズ
マ放電管40内に供給する。供給された熱電子は、上記
と同様に電子散乱面60において反射されて電子倍増領
域に散乱し、この結果プラズマの点灯が促進される。
プラズマ点灯後は、直に遮断弁71を閉して電子銃50
を隔離し、プラズマのイオン、ラジカル、励起種から電
子銃50を保護する。従って第6図に示した電子銃50
においては、電子銃50を試料室12に対して正の電位
に保つ電源を設けなくても、反応プラズマの影響を回避
することができ、電子銃50の寿命をそれまでの50倍
に延ばすことができる。
なお、上記実施例においては、電子銃50を電子銃室7
0に格納してプラズマ装置に配設した場合について述べ
たが、真空容器に電子発生源30のフィラメント31部
分を格納して用いても、同様の効果を得ることができる
以上説明したように、上記した実施例によれば、イオン
エネルギの低いプラズマを容易に、しかも確実に点灯さ
せることができるため、結晶欠陥及び金属汚染の少ない
プラズマプロセスを効率良く実現することができる。
及咀坐勲薯 以上の説明により明らかなように、本発明に係るプラズ
マ装置によれば、マイクロ波導入機構、磁界発生機構及
び真空容器等を備えると共に、電子発生源が前記真空容
器に添設されているので、低電力のマイクロ波を導入し
た場合において6、プラズマ発生領域内の電子倍増領域
に前記電子発生源から熱電子が供給され、プラズマ発生
領域内の電子がマイクロ波電界により加速されて他の中
性原子を電離する過程の反復(プラズマの点灯)を、再
現性良く安定して行わせることができる。
従って、プラズマ中の低エネルギイオンを前記81基板
に安定して照射させることができ、損傷のない清浄なS
i基板等の被処理基板を得ることができると共に、被処
理基板に金属汚染の少ない膜を形成することができる。
また、マイクロ波導入機構、磁界の発生機構及び真空容
器等を備えると共に、ガス供給口及びガス排気口を備え
た略密閉構造のプラズマ放電管の内部をプラズマ放電領
域とするプラズマ装置であって、前記ガス排気口を経由
して前記プラズマ放電管の内部に電子線を照射する電子
銃を備えている場合には、前記プラズマ放電管内の電子
倍増領域に電子が効率的に供給されるので、低電力のマ
ィクロ波を導入した場合において6、前記電子倍増領域
でプラズマの点灯が促進され、プラズマ中の低エネルギ
イオンの昭射による損傷のない清浄な被処理基板を得る
ことができる。また、前記プラズマ放電管は略密閉構造
であるので、真空容器はプラズマ中のイオンにスパッタ
されにくく、たとえプラズマ放電管の外へプラズマが飛
び出して6、前記イオンは低エネルギであるため、真空
容器はスパッタされにくい。従って、被処理基板に金属
汚染のない膜を形成することができる。
さらに、上記したプラズマ装置の使用方法によれば、上
記したプラズマ装置を用いてS1基板を500°C以上
に加熱した後、Arプラズマによって前記81基板の表
面を清浄化し、この後51H4プラズマにより前記Si
基板表面に単結晶S1をエピタキシャル成長させる方法
では、結晶の損傷のないSi基板表面に金属汚染の少な
い単結晶を成長させた電気的特性の良好なウェハを得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るプラズマ装置の一例としてのEC
Rプラズマ装置を模式的に示した断面図、第2図は本発
明に係るプラズマ装置の別の実施例としてのECRプラ
ズマ装置を模式的に示した断面図、第3図は第2図に添
設されている電子発生源の一例を示した模式的断面図、
第4図及び第5図はそれぞれ、本発明に係るプラズマ装
置のさらに別の実施例としてのECRプラズマ装置を模
式的に示した断面図、第6図は第5図に示した実施例の
装置に備えられた電子銃の一例を示した模式的断面図、
第7図は従来提案されたECRプラズマ装置を模式的に
示した断面図である。 10・・・真空容器 14・・・マイクロ波導入窓 16・・・電磁コイル 30・・・電子発生源 40・・・プラズマ放電管 27a、41a、41 c−・・ガス供給管43・・・
排気口 50・・・電子銃 S・・・被処理基板(Si基板) 第2図 第4図 第3図 第6図 第5図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)マイクロ波導入機構、磁界発生機構及び真空容器
    等を備えると共に、電子発生源が前記真空容器に添設さ
    れていることを特徴とするプラズマ装置。
  2. (2)マイクロ波導入機構、磁界の発生機構及び真空容
    器等を備えると共に、ガス供給口及びガス排気口を備え
    た略密閉構造のプラズマ放電管の内部をプラズマ放電領
    域とするプラズマ装置であって、前記ガス排気口を経由
    して前記プラズマ放電管の内部に電子線を照射する電子
    銃を備えていることを特徴とするプラズマ装置。
  3. (3)Si基板を500℃以上に加熱した後、Arプラ
    ズマによって前記Si基板の表面を清浄化し、この後S
    iH_4プラズマにより前記Si基板表面に単結晶Si
    をエピタキシャル成長させることを特徴とする請求項1
    又は請求項2記載のプラズマ装置の使用方法。
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