JPH03290109A - イ草収穫機の分草機構 - Google Patents

イ草収穫機の分草機構

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JPH03290109A
JPH03290109A JP9250090A JP9250090A JPH03290109A JP H03290109 A JPH03290109 A JP H03290109A JP 9250090 A JP9250090 A JP 9250090A JP 9250090 A JP9250090 A JP 9250090A JP H03290109 A JPH03290109 A JP H03290109A
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JP
Japan
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weeding
crankshaft
sheath
rush
grass
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JP9250090A
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English (en)
Inventor
Hideo Utsu
宇津 秀夫
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Toyosha Co Ltd
Original Assignee
Toyosha Co Ltd
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Publication date
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  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)
  • Outside Dividers And Delivering Mechanisms For Harvesters (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はイ草収穫機における分草機構の改良に関する。
〈従来の技術〉 本出願人はイ草収穫機の分草機構について、′既に特公
昭62−44887号を提案し、その実施M3 事業化により相当の成果を収めることができた。
これではその構成上、振り分は杆(33)として合成樹
脂やその他の可撓な中空パイプ材を採用し、これを自己
の可撓性に基き、予しめの直管状態から曲管状態へ強制
的に弯曲させ乍ら、その上部支持体(43)と下部支持
体(32)との相互間へ組み入れて、その両支持体(4
3) (32)により言わば突っ張られた設置状態に保
っている。そして、上記振り分は杆(33)をその弯曲
により付与した一定な振幅(W)のもとで、全体的な紡
錘形の運動軌跡を描きつつ公転作用させ得るようになっ
ている。
このような構成は、上記公知発明の出願公告後に第三者
から出願された特開昭63−116618号や同64−
37224号、実開平1−118624号にあっても、
基本的に同一である。
〈発明が解決しようとする課題〉 ところが、その後も絶えず実地研究を続けてきた結果に
よれば、上記本出願人が提案した公知発明の場合、エン
ジン(11)からの回転駆動力を振り分は杆(33)へ
、その公転作用力として直裁的にロスなく与え得る利点
がある反面、あくまでも定寸(実際上約130cm)に
カットした中空パイプ材の振り分は杆(33)を、その
可撓性に基いて当初の直管状態から、約20cmの振幅
(W)となる曲管状態へ、強制的に弯曲させて使用する
ようになっているため、その振り分は杆(33)の太さ
が実際上火くとも約3cmに制約されることとなる。
つまり、上記振幅(W)の大きな円弧形態に弯曲させる
ことが、分草能力の向上にとっては効果的であるけれど
も、その振り分は杆(33)が太ければ太い程、これを
大きく弯曲させ難いからである。
そこで、上記数値に達しない細い中空パイプ材の振り分
は杆(33)を採用すると、逆にその振り分は杆(33
)自身の耐久性が低下することになるばかりでなく、板
金その自転しない状態のもとに上部支持体(43)へ遊
合されているとしても、これにイ草が捲き付きやすくな
ると共に、傷付きやすくなり、このことは殊更イ草の軟
弱に成長している時や、その未或塾品の収穫時において
、顕著に発生することとなる。蓋し、細い振り分は杆(
33)では111[L5 第32図に示唆する如く、イ草の茎稈に対する接触表面
積(1)が小さく、その接触圧は逆に大きいからである
。その結果、振り分は杆(33)に捲き付いたイ草を排
除すべく、刈取り作業を中断したり、或いは捲き付きや
傷付きの予防上、機体(10)の作業スピードを低下さ
せなければならず、頻繁な変速操作を強要されることに
もなる。
又、その振り分は杆(33)は実際上適度な剛性も併有
するABS樹脂製の中空パイプ材から成るが、これが細
いと、激しく高密度に絡み合ったイ草の分草作用や、そ
の2条分の一挙な分草作用に供した場合、その交絡分離
抵抗に耐えることができず、やはり第32図から示唆さ
れるように、垂直方向に沿って細長く伸びる楕円形の公
転運動軌跡を描くこととなる。つまり、分草作用上本来
重要な水平方向に沿う振幅(W)が縮小し、その抵抗の
少ない垂直方向へ逃げる如く、不正に伸び変形してしま
うのであり、未だ分草効果に劣る。
更に、上記公知発明の場合中空パイプ材の振り分は杆(
33)を強制的に弯曲変形させつつ、上部支6 持体(43)と下部支持体(32)との相互間へ組み入
れるようになっているため、その組み入れ作業はもとよ
り、上記振幅(W)の調整作業も未だ能率良く簡便に行
ない難い。
それにもまして、振り分は杆(33)は両支持体(43
) (32)の相互間へ、言わば突っ張り状態に弯曲付
勢されるようになっているので、その使用上振り分は杆
(33)の両端軸受け部分には常時無理な力が働き、そ
の意味から耐久性を低下させることになると共に、特に
上部支持体(43)との遊合部分は偏摩擦するため、振
り分は杆(33)がその上部支持体(43)と連れ廻り
やすく、その自転を完全防止することが困難であり、又
振り分は杆(33)のそれ自身が不正に捻れて、亀裂を
生ずるおそれもある。
〈課題を解決するための手段〉 本発明はこのような課題の改良を企図しておりそのため
の構成上機体から前方へ派出する分草梧の前端部に分草
矢を固定設置し、その分草矢の背後からクランク軸を一
定角度の後上がり傾斜状態に立設して、そのクランク軸
に後上方からエンジ岨 7 ンの回転駆動力を与えるように定めると共に、上記クラ
ンク軸の偏心クランク部を、その公転軌跡がクランク軸
自身の回転軸線と一定角度だけ交叉する全体的な下細り
の截頭円錐型となるように屈曲形成し、且つその偏心ク
ランク部を芯として、これに分草鞘を自転しない軸受け
状態に套嵌させたことを主な特徴とするものである。
〈作用〉 上記の構成によれば、分草矢(83)の背後から一定角
度(β)の後上がり傾斜状態に立設したクランク軸(8
6)の偏心クランク部(90)を、その公転運動軌跡が
クランク軸(86)自身の回転軸線(Y−Y)と一定角
度(γ)だけ交叉する全体的な下細りの截頭円錐型とな
るように屈曲形成してあり、且つその偏心クランク部(
90)にはこれを芯として、分草鞘(96)を自転しな
い軸受け状態に套嵌させであるため、その分草鞘(96
)が機体(1o)の前進に連れて、円滑に安定良くイ草
へ分は入ることは勿論、その分草作用を第13.19図
に示す通り、クランク軸(86)がその自己の軸線(Y
−Y)廻りに回転駆動されるや、その偏心クランク部(
90)の分草鞘(96)は下端部において小さな振幅(
Xl)のちとに、又上端部において大きな振幅(×2)
のちとに公転運動することとなり、イ草を確実に振り分
けることができる。
その際、分草鞘(96)はクランク軸(86)の偏心ク
ランク部(90)を芯として具備しており、そのクラン
ク軸(86)の回転駆動力を分草鞘(96)の公転作用
力として直裁的に受け入れるようになっているため、上
記公転分草作用上の動力伝達ロスが全熱発生せず、又そ
の分草鞘(96)として可撓性の中空直管を採用するも
、第32図の従来技術と異なって、常時第25図のよう
な断面真円形の正しい公転運動軌跡を描くことになり、
その太い中空直管を採用できることとも相俟って、イ草
の交絡分離抵抗にも充分耐えることができ、その分草能
力の低下するおそれが全熱ない。
更に、分草鞘(96)はクランク軸(86)の偏心クラ
ンク部(90)へ、自転しない軸受け状態に套嵌されて
おり、そのクランク部(90)よりも太く形成されぬ 
9 ているため、極力大きな表面積(T)と小さな接触圧の
もとにイ草と接触し、その結果これにイ草が捲き付き損
傷するおそれもない。このことは、自転制止用屈伸運動
リンク(101)や固定ピン(109)の介挿設置によ
って、−層完全化されることになる。
〈実施例〉 以下、図示の実施例に基いて本発明の具体的構成を詳述
すると、第1〜3図は2条刈りに好適なイ草自載式乗用
型収穫機の全体を表わしており、(10)は機体の総称
であって、固定状態のトラックフレーム(11)と、そ
の前部を形作る昇降作動可能な作業フレーム(12)と
から成る。
つまり、作業フレーム(12)は後述するイ草の分草機
構(A)や引起し機構(B〉、穂先側の挟持搬送機構(
C)、株元刈取り□構(D)、屑イのすくり出し選別機
構(E)、株元側の集束搬送機構(F)並びに株元結束
機構(G)から成る一連の作業機構を支持する平面視の
全体的な略横り字型架台として、その後部基端がトラッ
クフレーム1110 (11)の左右両側端部へ、水平な横軸(13)を介し
て枢支連結されており、しかもその両フレーム(11)
(12)の前後相互間には作業フレーム昇降用の油圧シ
リンダー(14)が介挿設置されている。
そのため、その油圧シリンダー(14)のピストンロン
ド(15)を後述の運転台上から、前方へ伸張作動させ
ることによって、作業フレーム(12)を第4図のよう
に、上記横軸(13)を回動支点としつつ、トラックフ
レーム(11〉に対する部上がりの傾斜状態に昇揚させ
ることができる。作業フレーム(12)はその平面視の
略横り字型と上記したように、その左側(未刈り側)の
偏倚位置が前方へ長く派出する形態を呈している。
(16)は上記トラックフレーム(11)の前部位置に
搭載されたエンジン、(17)は同しくフレー、h、(
11)の後部位置に据付けられた走行用トランス尖ツシ
ョンであり、上記横軸(13)と平行な中間軸(18)
や第1.2伝動ベルト(19) (20)などを介して
、エンジン(16)の出力軸(21)と伝動連結されて
いる。その場合、中間軸(18)は上記作業フレーム(
12)の回No、 11 動支点をなす横軸(13)よりも、一定の間隔距離(d
)だけ後方へ偏倚した位置に横架されている。
尚、エンジン(16)の出力軸(21)や中間軸(18
)などのプーリーには、図示符号を省略しである。
(22)はトランスミッション(17)からの取り出し
動力によって回走される左右一対の走行用クローラ−1
(23)はトラックフレーム(11)の前部に位置しつ
つ、そのエンジン(16)の上面をも全体的に覆うイ草
結束床、(24)はその結束床(23)に後続して、ト
ランスミッション(17)や中間軸(18)などの上面
を全体的に覆うイ草東積載用のメインデツキであり、第
1図の側面図から示唆されるように、好ましくは金属板
材から略り字型に油底されていると共に、上記結束床(
23)とメインデツキ(24)との前後相互間には、そ
の前者が後者よりも背高くなる一定の高低段差(h)も
与えられている。その凹溝形態をなすメインデツキ(2
4)内へ、極力に多量のイ草束(M)を収容できるよう
になっているわけである。
(25)はトラックフレーム(11)のメインデツキ(
24)から後方へ一体的に延長支架された運転台であり
、オペレーターの操縦ボックス(26)とシート(27
)並びに日除は用の屋根(28)などを備えている。
そのため、オペレーク−は運転台(25)に乗って操縦
し乍ら、その直前位置のメインデツキ(24)に対する
イ草束(M)の積載量を支障なく目視でき、これに操作
子を伸ばして、その積載状態の乱れや安定度などを矯正
することも容易である。
(29)は上記連続するメインデツキ(24)と運転台
(25)との画布側(既刈り側)端部に沿って、上記横
軸(13)と直交するよう延在された縦軸(30)によ
り、起伏自在に枢着されたイ草東積載用のサブデツキで
あり、望ましくは金属杆材から正面視の略り字型に枠組
み一体化されている。そのサブデツキ(29)の内部が
、上記メインデツキ(24)の内部と連通状態に開放さ
れているわけであり、そのメインデツキ(24)内には
第5.6図から明白なように、イ草束(M>が機体(1
0)の左右方向に沿う延在状態として寝かせ載せられる
に反し、このサブデツキ(29)内にはイ草束(M>が
同しく機体(10)のNo、13 前後方向に沿って延在する如く、寝かせ載せられること
となる。
(31)ばサブデツキ(29)の後部位置において、そ
の枠組み材から一体的に張り出された回動片、(32)
はその回動片(31)と対応位置するように、上記運転
台(25)の下面に付属横架されたサブデツキ起伏用の
油圧シリンダーであり、その回動片(31)に枢支連結
されたピストンロッド(33)を、運転台(25)上か
ら左右方向へ進退作動させることによって、そのサブデ
ツキ(29)を上記縦軸(30)の支点廻りに、約90
度の一定角度範囲(α)だけ起伏させ得るようになって
いる。
第5図のように、その適度な起立状態のもとてイ草束(
M)を安定裡に積載でき、又第6図のような下方への伏
倒操作により、そのイ草束(M)を機体(10)の右側
(既刈り側)位置へ軽快に荷降しすることができる。そ
の起伏的な回動角度(α)を変えることにより、イ草束
(M)の積載量も加減することができることとなる。
そのサブデツキ(29)の起伏作動用油圧シリンダ1h
14 − (32)と、上記作業フレーム(12)の昇降作動
用油圧シリンダー(14)の制御回路は、第7図に抽出
する通りであって、何れもその油圧制御バルブ(34)
(35)が運転台(25)上から、各別にレバー操作さ
れること言うまでもない。(36)はその2種の油圧シ
リンダー(14) (32)へ作動油を圧送する油圧ポ
ンプであり、エンジン(16)によって作動される。(
37)はやはり2種の油圧シリンダー(14) (32
)に共通の貯油タンクであって、ポンプ(36)と同し
く上記トラックフレーム(11)に固定設置されている
。(38)(39)はその送油管路を各々示している。
(40)は先に一言した一連の作業機構(A)〜(G)
へ作業動力を入力するための1次動力分配軸であり、作
業フレーム(12)の左側(未刈り側)へ偏倚した位置
に支架されている。この1次動力分配軸(40)は第1
.3図から明白なように、上記横軸(13)並びに中間
軸(18)との平行状態に横架しており、しかもその横
軸(13)より前方位置にある。
そして、その1次動力分配軸(40)と上記中間軸(1
8)との前後相互間が、比較的長い無端な第3伝迎15 動ヘルl−(41)を介して伝動連結されており、その
ためトラックフレーム(11)に搭載された単一のエン
ジン(16)によって、その1次動力分配軸(40)が
回転駆動されることになる。その場合、第1.9図から
示唆されるように、1次動力分配軸(40)の外側(左
側)軸端部に嵌着された第3伝動ヘルド掛架用のプーリ
ー(42)は、これと対応する中間軸(18)上のプー
リー(図示符号省略)よりも、相当径大に寸法化されて
いる。
(43)は上記1次動力分配軸(40)の内側(右側)
軸端部に組付は一体化された第1傘歯車機構(図ではこ
れをギヤケースによって示唆しており、このことは後述
する第2〜6傘歯車機構などについても同様である。)
であり、これからは第8.9図のように、上方の挟持搬
送機構(C)に向かって起立する伝動軸(44)と、同
しく右側位置の集束1般送機構(F)と結束機構(G)
に向かって横架する伝動軸(45)とが、振り分は状態
に派出されている。
又、同じく1次動力分配軸(40)の中間位置には作業
用トランス宝ツション(46)も介在されており、その
上段部からは右側位置のすぐり選別機構(E)に向かっ
て派出する伝動軸(47)と、逆な左側位置へ派出する
分草機構(A)、引起し機構(B)並びに刈取り機構(
D>の3者に兼用の伝動軸(48)とが、その1次動力
分配軸(40)自身との平行に振り分は横架されている
つまり、機体(10)の前部をなす作業フレーム(12
)上へ局部集中的に配列設置された一連の作業機構(A
)〜(G)が、同しく機体(10)の後部をなすトラッ
クフレーム(11)上の搭載エンジン(16)により、
1次動力分配軸(40)を介して悉く駆動されるように
なっているのである。
その際、」二記第3伝動ヘルl−(41)に下方から接
触するテンションローラー(49)は、固定状態のトラ
ックフレーム(11)側に軸架されており、作業フレー
ム(12)をその横軸(13)の支点廻りに昇揚させた
時には、上記した一定な間隔距離(d)の存在に基いて
、そのテンションローラー(49)から第3伝動ヘル)
(41)が第4図のように浮上・弛緩し、No、17 その伝動作用が自づと解除されるようになってもいる。
後述の作業クラッチレバ−が、万一その伝動作用の入り
状態に操作されていたとしても、作業フレーム(12)
の昇揚時には、その伝動作用が切断されるようになって
いるわけである。そのため、非作業時の不慮な人身事故
などを効果的に予防することができる。
イ草に一連の作用を付与する上記作業機構(A)〜(G
)のうち、先づイ草の引起し機構(B)について言えば
、これは作業フレーム(12)の左側(未刈り側)前端
位置に偏倚しつつ、一定角度の後上がり傾斜状態に並列
された内外(右左)一対の引起しチェノケース(50)
 (51)と、その内部に上下方向への循環回走自在と
して各々格納された無端な引起しチェノ(52) (5
3)と、その各チェノ(52)(53)へ一定間隔おき
の多数として、且つ起伏自在に枢着された引起し爪(5
4) (55)とから成り、その引起し爪(54) (
55)が上方への回走作用時にチェノケース(50) 
(51)から張り出して、イ草を自づと梳る如く引起す
ことになる。
No、18 (S)は両引起しチェノケース(50) (51)の向
かい合う相互間に開口区威されたイ草の引起し通路であ
るが、これは特に外側のチェノケース(51)に対して
、内側のチェノケース(50)が第2図のような開脚状
態に並列されることにより、正面視の略直角な三角形を
呈している。但し、その両チェンケース(50) (5
1)を等しく開脚させることにより、正面視のハ字型に
開口する引起し通路(S)として区画しても、勿論良い
そして、その何れにしても内側のチェノケース(50)
には、その上下方向の全長に亘って引起しチェノ(52
)が回走するように内蔵されているに反し、外側のチェ
ノケース(51)内には、その略下半部だけを回走する
引起しチェノ(53)が格納されており、その両チェン
(52) (53)の引起し爪(54) (55)が千
Q配列状態の交互に入り組み乍ら、上方−・整然と回走
作用されるようになっている。
つまり、正面視の三角形又はハ字型に開口する引起し通
路(S)は、刈取り機構(I))のバリカンカムこよる
株元刈取り作用幅<W)を言わば底辺No、19 とする処、その左右方向から交互の入り組み状態に張り
出す両引起し爪(54) (55)の上昇作用限度(P
)が、両チェンケース(50) (51)の中途高さに
位置決めされているわけである。しかも、その底辺の刈
取り作用幅(W)はイ草の2条分に相応し、その2条分
のイ草を一挙に引起しつつ、やがて穂先側から自づと合
流させることができるようになっている。
(56)は外側引起しチェノケース(51)の背後位置
において、これと略平行な後上がりの傾斜状態に立設さ
れた2次動力分配軸であり、その下端部が上記分草機構
(A)と引起し機構(B)並びに刈取り機構(D)の3
者に兼用の伝動軸(48)へ、第2傘歯車機構(57)
を介して伝動連結されていると共に、その第2傘由車機
構(57)から更に下方へ派出する伝動軸(58)によ
って、刈取り機構(D)を形作るバリカン刃(59)が
、左右方向へ直線的に往復運動されるようになっている
そのバリカン刃(59)は上記引起し通路(S)の背後
を横断する関係状態として、上記作業フレーム(12)
の下端部に支持されており、これによる株元の刈取り作
用幅(W)がイ草の2条分に相当すること、上記した通
りである。
他方、2次動力分配軸(56)の上端部には第3傘歯車
機構(60)と、その内側(右側)に位置する第4傘歯
車機構(61)とが、第8図のように迂回伝動軸(62
)を介して並列設置されており、その第4傘歯車機構(
61)から前方へ派出する伝動軸(63)によって、内
側チェノケース(50)内の引起しチェノ(52)が回
走駆動されるようになっている。
(64)は同しく2次動力分配軸(56)の中途高さ位
置に組付は一体化された第5傘歯車機構であり、これか
らやはり前方へ派出する伝動軸(65)によって、外側
チェノケース(51)内の引起しチェノ(53)が回走
駆動されるようになっている。その内外−対の引起しチ
ェノ(52) (53)が上記のような交互の入り組み
状態として、同期的に回走作用することは言うまでもな
い。
又、(66)は上記引起し機構(B)の引起し爪(54
) (55)によるイ草の引起し作用を助勢し、そのイ
階21 草を穂先側まですばやく整立させるための送風装置であ
り、そのプロワ−ファン(67)の回転駆動力が上記1
次動力分配軸(40)の外側(左側)軸端部から取り出
されるようになっている。
即ち、これを抽出拡大した第10図において、(68)
は上記第3伝動ヘル) (41)の掛架用プーリー(4
2)へ、その横外方からの抜き差し自在として、且つ一
体回転し得るように嵌合された伝動爪板であり、その中
心部から横外方へ派出する支軸(69)を備えている。
(70)はこれと向かい合うプロワ−ファン(67)の
回転支軸であり、その内外相互間にはプロワ−ファン(
67)の増速ギヤ機構(71)が介挿設置されている。
その増速ギヤ機構(71)によって、プロワ−ファン(
67)自身を極力に小型・軽量化しつつも、高速・高強
度の風力を起生し得るようになっているのである。
(72)は増速ギヤ機構(71)のギヤケース(73)
を作業フレーム(12)へ据付けるための脚柱、(74
)はそのケース(73)に固定一体化されたファンケー
ス、(75)はその中心部に開口されたメツシュ型のエ
ヤ磁22 一吸入口であり、更に横外方から安全カバー(76)に
よって被覆されている。(77)はファンケース(74
)に連通接続されたエヤー吐出管路であり、第1図から
明白なように、作業フレーム(12)の左側端部に沿っ
て、且つ一定角度の部下がり傾斜状態に延在されている
と共に、その下部前端のエヤー噴出ノズル(78)が上
記外側引起しチェノケース(51)の直前位置から、そ
の引起されるべきイ草を指向する開口状態にある。
つまり、エヤー吐出管路(77)のエヤー噴出ノズル(
78)は後述する分草機構(A)の外側分草梧へ固定支
持された状態において、第11図のように側面視の略真
上を指向していると同時に、これを正面から見た時には
第12図のように、内側の引起しチェノケース(50)
と交叉する斜め上向きに開口しているのである。
そのため、イ草は引起し機構(B)の引起し爪(54)
 (55)へ引掛かる直前において、プロワ−ファン(
67)からの強い風力を受け、そのエヤージェットによ
って−早く垂立状態に整疏されると共に、狙23 穂先側の絡み付きも確実に分離されることとなり、又イ
草の2条分を洩れなく引起すことができるにも拘らず、
その茎稈に傷付きを与えるおそれがない。
(79)は上記エヤー噴出ノズル(78)からのエヤー
ジェットを受け止めで、上方へ反射的に誘導する送風ガ
イド板であり、内側の引起しチェンケース(50)に沿
って、且つその略下半部に一定高さの前向き張り出し状
態として添え付は固定されている。そのため、第12図
から示唆される通り、これに衝当したエヤージェットが
上方−・屈折的に誘導され、そのロスなくイ草の引起し
に活用されることとなり、作用効率を著しく昂めること
かできるのである。
次に、イ草の分草機構(A)は上記引起し機構(B)の
引起し爪(54) (55)による引起し作用に先立っ
て、圃場から植立するイ草の隣り合う条列内へ分は入る
ものであり、そのため上記作業フレーム(12)の左側
(未刈り側)最前端位置に装備されているが、特に本発
明の場合第13〜16図のように構成されているのであ
る。
即ち、その分草機構(A)の詳細を拡大抽出した同図に
おいて、(80) (8]、)は上記バリカン刃(59
)の株元刈取り作用幅(W>を画定する平行な内外(右
左)一対の分草(kであり、何れも作業フレーム(12
)の下端部から一体的に前方へ派出していると共に、そ
の内側の分草48(80)には上記した内側引起しチェ
ンケース(50)の下端部が、同しく外側の分草橘(8
1)には外側引起しチェンケース(51)の下端部が各
々固定支持されている。
しかも、その両分草橇 (80) (81)は地面に沿
う水平状態として、引起しチェンケース(50) (5
1)よりも前方へ一定距離(ff)だけ長く派出してお
り、その内側分草+6(80)の前端部からはイ草の導
入ガイド杆(82)が一体的に曲げ起されている一方、
外側分草t&(81)の同しく前端部には分草矢(デバ
イダ−) (83)が固定設置されている。尚、外側分
草tcX(81)は断面U字型を呈している。
(84)は分草矢(83)の背後に隠れる如く、その外
側分草!(81)の前端部付近から前玉がりの傾斜状阻
25 態として一体的に立設された支持ステーであり、これに
付属設置されたヘアリング(85)によって、クランク
軸(86)の下部前端を回転自在に支持している。つま
り、クランク軸(86)は分草矢(83)の背後位置に
臨む支持ステー(84)から立設されており、それ自身
の回転軸線(Y−Y)が上記した引起しチェンケース(
50) (51)よりも緩やかな一定角度(β)の後上
がり傾斜状態にある。
そして、そのクランク軸(86)の上部後端は外側引起
しチェンケース(51)の上部を貫通しつつ、上記2次
動力分配軸(56)と交叉する如く後方へ延びている。
(87)はそのクランク軸(86)の上部後端を回転自
在に支持する複数のヘアリング、(88)はそのヘアリ
ングケースであって、外側引起しチェンケース(51)
の上部に固定設置されている。外側引起しチェンケース
(51)がクランク軸(86)を担持する支柱として活
用されているわけである。
又、(89)は上記2次動力分配軸(56)における第
3傘歯車機構(60)と第5傘歯車機構(64)との上
下相互間に介在された第6傘歯車礪構であり、これ11
に126 によって2次動力分配軸(56)とクランク軸(86)
とが伝動連結されている。そのため、クランク軸(86
)はその後上方から導入されるエンジン(16)の動力
によって回転駆動されることになる。
但し、そのクランク軸(86)の中途部は偏心クランク
部(90)として、特にその公転運動軌跡が上記回転軸
線(Y−Y)と一定角度(γ)だけ交叉する全体的な下
細りの截頭円錐型となるように屈曲形成されている。そ
の偏心クランク部(90)がクランク軸(86)自身の
回転軸線(Y−Y)から連続−体に張り出し屈曲する下
端部での振幅(偏心量)(χ1)は小さく、同しく上端
部での振幅(偏心量)(χ2)は大きく相違変化する関
係状態として、好ましくは上記一定角度(T)の仮想交
叉点(○)が、分草+& (80) (81)の接地面
(グランドレヘル)よりも前下方に位置決めされている
わけである。
その結果、クランク軸(86)自身がその回転軸線(Y
−Y)を中心として回転駆動されると、その偏心クラン
ク部〈90)は全体的な下細り截頭円錐型の運動軌跡を
描き乍ら公転作用することになる。
叱27 この点、図ではクランク軸(86)をその偏心クランク
部(90)の中途個所において、上下に分割形成すると
共に、その相互をキー(91)と連結軸筒(92)によ
り、一体回転し得るように組み立てている。(93) 
(94)はそのクランク部(9o)の外周面と連結軸筒
(92)の内周面に対応形成されたキー溝、(95)は
その軸筒(92)の止め輪である。何れにしても、仮想
交叉点(○)を上記の位置に指定するならば、偏心クラ
ンク部(90)における下端部での振幅(Xl)を極力
小さくすることができるので、イ草へ一層円滑に分は入
らせ得ることとなる。
(96)は上記のような偏心クランク部(9o)を芯と
して、これに套嵌された分草鞘であり、クランク軸(8
6)の就中クランク部(9o)よりも太い約10cmの
直径寸法を備えた硬質な合t2樹脂や金属などの中空直
管から成ると共に、その両端部に介挿設置された上下一
対のヘアリング(97) (98)により、クランク軸
(86)との一体的に自転しない遊合状態として支持さ
れている。(99) (100)はそのヘアリング(9
7) (98)のケースであって、分草鞘(96)の上
下両端部に嵌め付は固定されている。
分草鞘(96)が上記公転作用のみを行なうように軸受
けされることにより、その太い中空直管を採用できるこ
ととも相俟って、イ草の交絡分離抵抗に充分耐えると共
に、これにイ草の捲き付くことも防止できにようになっ
ているわけである。又、上記分草鞘(96)はクランク
軸(86)の偏心クランク部(90)を芯として具備し
ているため、その材質として合成樹脂やその他の可撓な
中空直管を採用するも、やはりイ草の交絡分離抵抗に充
分耐え、その振幅(XI) (X2)の縮小する如く不
正に変形してしまうおそれがない。更に、分草鞘(96
)の公転駆動力は、その芯をなす偏心クランク部(9o
)から直裁的に与えられるようになっているので、その
駆動ロスなどを生ずることもない。
(101)は中間支点ピン(102)の廻りに屈伸する
自転制止用の運動リンクであって、側面視の全体的なく
字型を呈しており、その上側アーム(103)が上記分
草鞘(96)の背面から一体的に張り出すステー(10
4)へ、枢支ピン(105)により連結されて1m29 いる。又、同しく屈伸運動リンク(101)の下側ア−
JAC106)は外側分草橇(81)の上面から対応的
に起立するステー(107)へ、別な枢支ピン(108
)によって連結されている。
このような自転制止用屈伸運動リンク(101)の介在
によって、分草鞘(96)と外側分草$8(81)とを
枢支連結するならば、分草鞘(96)がクランク軸(8
6)との一体的に連れ廻り自転するおそれを、−層完全
?こ防止することができるため、分草!+!(96)と
して第16図のような断面円形の中空直管のみならず、
第17.18図の変形例に示すような断面形状の背面が
開放する半円形や、止め輪型などを制約なく採用し得る
ことになる。
もっとも、分草鞘(96)の自転を制止するに当っては
、上記屈伸運動リンク(101)に代る固定ピン(10
9)を採用しても良い。つまり、第19〜22図から明
白なように、上記外側分草t&(81)の就中支持ステ
ー(84)から分草鞘(96)の背面に向かって一定長
さの固定ピン(109)を一体的に植立させる一方、そ
のピン(109)の受け入れ逃し切欠(11O1130 )を分草鞘(96)における下端部の背面へ開口形成し
て、その切欠(110)内へ固定ピン(109)を挿入
することにより、上記分草鞘(96)がクランク軸(8
6)との一体的に連れ廻り自転することを、その固定ピ
ン(109)により防止するのである。
その場合にも、分草鞘(96)としては断面の円形のみ
ならず、背面が開放する半円形や止め輪型などを支障な
く採用することができる。そして、これに対しては第2
3.24図から示唆される通り、上記固定ピン(109
)の受け入れ逃し切欠(110)を分草鞘(96)の背
面から露呈する下側ヘアリングケース(100)のめに
、開口形成すれば良い。
何れにしても、分草鞘(96)がその大きな接触表面積
(T)と、小さな接触圧のもとにイ草の茎稈と接触して
、クランク軸(86)の回転駆動力を受けつつ公転運動
するようになっているため、これによってイ草を極力傷
付けることなく、又そのイ草の捲き付くおそれなく分草
作用することができ、その圃場に伏倒している未刈りイ
草は、これも引起されることになる。
隘31 その場合、外側引起しチェンケース(51)の直前位置
には、上記したように送風装置(66)のエヤー噴出ノ
ズル(78)も臨まされているので、第11.12図の
ように、その噴出するエヤージェットと公転する分草鞘
(96)との相乗作用により、イ草を一層効率良く完全
に分草・引起すことができる。
この点、図ではエヤー噴出ノズル(78)を外側分草t
6(81)と外側引起しチェンケース(51)との言わ
ば交叉部に臨ませているが、上記した一定距離(1)の
範囲内に位置しつつ、分草鞘(96)の公転作用エリヤ
に向かってエヤージェットを吹き上げ得るならば、図示
の交叉部よりも前方位置にエヤー噴出ノズル(78)を
配設してもさしつかえない。
又、引起し爪(54) (55)によるイ草の引起しに
先立って、そのイ草には水による潤滑作用も施されるよ
うになっている。(111) (112)はその潤滑装
置(113)を形作る内外(右左)一対の水噴出ノズル
であって、上記引起しチェンケース(50) (51)
並びに分草a (80) (81)と対応している。そ
の一対の水噴出ノズル(111) (112)が引起し
チェンケース(50)(51)の直前に位置しつつ、分
草41 (80) (81)に各々固定支持されている
わけである。
その場合、外側の水噴出ノズル(112)は上記エヤー
噴出ノズル(78)の直前位置に臨んでいるが、何れに
しても雨水噴出ノズル(111) (112)は第26
.27図のように、側面視の略真上を指向していると共
に、正面から見た時には互いにハネ型をなして並列する
如く、斜め上方に向かって開口している。
その雨水噴出ノズル(111) (112)からイ草に
向かって水流が圧送されることにより、その茎稈を結露
状態に濡らし、その傷付きの原因をなくすように潤滑作
用すると共に、その圧送水流をウォータージェットとし
て、イ草に株元側からしごき上げる如く吹き当てること
により、そのイ草の分草・引起し作用にも積極的に参与
させる趣旨である。
(114)は機体(10)の就中運転台(25)へ着脱
自在に据付けられた貯水タンクであり、これと雨水噴出
ノズル(111) (112)とがフレキシブルホース
などの送水管路(115)によって連通接続されている
恥33 送水管路(115)は第1〜3図のように機体(10)
の左側端部に沿って、そのトラックフレーム(11)側
から作業フレーム(12)側へ延長されており、その中
途に介在された分岐接手(116)によって、一対の分
草橘(80) (81)を経て雨水噴出ノズル(111
) (112)へと分岐状に配管されている。(117
)は同しく内側分草tjk(80)への円滑な分岐配管
のために、作業フレーム(12)の前端部から下方へ派
出された分岐支柱である。
(118) (119) (120)は同しく送水管路
(115)の途中に各々介挿設置された電磁バルブとポ
ンプ並びにその駆動用モーターであり、第28図の制御
回路から明白なように、運転台(25)上からオペレー
ターによってレバー操作されるようになっている。
つまり、水による潤滑作用をイ草へ付与するに当っては
、その電磁バルブ(118)を開放状態に、又ポンプ(
119)を作動状態に各々準備させるべく、メインスイ
ッチ(121)をオン作用させた上で、一連の作業機構
(A)〜(G)にエンジン(16)からの作業動力を伝
えるべく、その作業クラッチレ隘34 バー(122)の操作により、作業機構(A)〜(G)
との連動スイッチ(123)をオン作用させて、上記タ
ンク(114)内の水をポンプ(119)の作動により
、雨水噴出ノズル(111)(112)へ圧送するので
ある。
このような制御回路を採用すれば、メインスイッチ(1
21)を予しめオフ作用状態に保っておくことにより、
その潤滑装置(113)を使わずに、イ草の収穫作業を
行なうこともできることになる。
この点、図では貯水タンク(114)のそれ自身を交換
できるようにするため、そのタンク(114)へ送水管
路(115)を抜き出し可能に挿入し、吸水バルブ(1
24)を通して吸引できるように定めているが、その送
水管路(115)と貯水タンク(114)とを予しめ接
続一体化して、タンク(114)内へ水だけを補給でき
るように定めても良い。尚、上記電磁バルブ(118)
は水のサイフオン作用による自然な吸い出しを防(ため
のものである。(125)はバッテリーを示している。
上記のように分草作用と引起し作用を受けたイN[13
5 草は、その引起し通路(S)を合流状態に通過し、その
背後の穂先側挟持搬送機構(C)へ第29図のように自
づと引込み導入されることになり、その穂先側の挟持さ
れるや否や、上記株元刈取り機構(D>のバリカン刃(
59)によって刈取られるのである。
そして、刈取り後のイ草は上記挟持敞送機構(C)によ
り、その穂先側の挟持されたまま機体(10)の後方へ
吊り上げff送されるのであり、その過程で作業フレー
ム(12)の前面に横架されたすぐり選別機構(E)に
より、その株元側が第30.31図のように横方向へ持
ち出し搬送され、上記穂先側の挟持位置を支点とする全
体的な横倒し弯曲状態に変向されることとなる。
その横倒し状態に変向されたイ草の株元側は、その後結
束床(23)上の集束搬送機構(F)によって自づと受
け取られ、そのまま後方位置の結束機構(G)へ導入さ
れることになり、その結束機構(G)によって結束作用
されるのである。その結束された時点では、そのイ草の
穂先側が挟持鍛送礪構(C)による挟持状態から解放さ
れ、イ草束(M)として結束床(23)から上記メイン
デツキ(24)へ放出されることとなり、その積載状態
に保たれる。サブデツキ(29)にもイ草束(M)を積
載し得ること、上記した通りである。
尚、図では2条刈り用のイ草収穫機として、その引起し
装置(B)の引起しチェノケース(50) (51)を
開脚状態に並設することにより、その引起し通路(S)
を正面視の三角形又はハ字型に開口させているが、その
通路(S)を仕切りのない広幅な開口として、これにイ
草の2条分を合流状態に導入できる限りでは、その引起
しチェノケース(50) (51)の一対を相互の平行
する起立状態に並設してもさしつかえない。その何れに
しても、水噴出ノズル(111) (112)はこれを
両分草橋(80) (81)の何れか片方のみに固定設
置することができる。
又、引起しチェノケース(50) (51)をその内側
だけの1個として、外側のそれを引起しチェノ(52)
の内蔵されない単なるガイド支柱に形作ることにより、
本発明をイ草の1条刈り用として実施する階37 ことも可能である。その場合、上記クランク軸(86)
のベアリングケース(88)はそのガイド支柱によって
固定支持されることになる。又、水噴出ノズル(111
) (112)は両分軍機(80) (81)の片方又
は双方に固定設置される。
更に、運転台(25)の設置が省略された歩行型のイ草
収穫機に対しても、本発明を適用実施できること勿論で
ある。
〈発明の効果〉 以上のように、本発明では機体(10)から前方へ派出
する分草橘(81)の前端部に分草矢(83)を固定設
置し、その分草矢(83)の背後からクランク軸(86
)を一定角度(β)の後上がり傾斜状態に立設して、そ
のクランク軸(86)に後上方からエンジン(16)の
回転駆動力を与えるように定めると共に、上記クランク
軸(86)の偏心クランク部(90)を、その公転ti
lt跡がクランク軸(86)自身の回転軸線(Y−Y)
と一定角度(r)だけ交叉する全体的な下細りの截頭円
錐型となるように屈曲形成し、且つその偏心クランク部
(90)を芯として、これに分N住38 不納(96)を自転しない軸受け状態に套嵌させである
ため、冒頭に述べた従来技術の課題を悉く改良できる効
果がある。
即ち、本発明の場合分不納(96)はクランク軸(86
)の偏心クランク部(90)を芯として、これに套嵌さ
れた太いものであり、そのクランク軸(86)の回転駆
動されるや否や、その回転軸線(Y−Y)の廻りに下細
り截頭円錐型の運動軌跡を描きつつ、公転作用のみを行
なうようになっているので、その分不納(96)の大き
な接触表面積(T)にはイ草が捲き付かず、又激しく高
密度に絡み合うイ草に対しても、その交絡分離抵抗に充
分耐えて、これを確実に分草できるのである。
又、分不納(96)は偏心クランク部(90)を芯とし
て具備しているため、その駆動力をロスなく受け入れる
ことができると共に、仮置可撓性のある材質を採用する
も、その水平方向に沿う振幅(χ1)(X2)が第32
図のように縮小変形せず、常に第25図のような断面真
円形の正しい公転軌跡を描くこととなる。そのため、特
に激しく絡み合ったイ草No、39 の分草作用や、その2条分の一挙な分草作用にとって、
著しく効果的であると言える。そして、このような作用
効果は請求項2又は請求項3に記載の構成を採用するこ
とによって、更に一層向上されることとなる。
しかも、本発明では分不納(96)として中空直管を採
用することができ、その両端部が上下一対のヘアリング
(97) (98)によって、クランク軸(86)の偏
心クランク部(90)に軸受けされているため、その組
立作業を能率良く簡便に行なえることは勿論、上記公転
運動上の無理な力や偏摩擦などが、その分不納(96)
の軸受部分に全熱起生せず、その意味からも耐久性の向
上と安定な分草作用にとって、頗る有益である。
又、分不納(96)はクランク軸(86)との一体的に
連れ廻らぬように軸受けされているため、その断面円形
の中空直管のみならず、請求項4に記載の断面形状が背
面の開放する半円形や、止め輪型なども制約なく採用す
ることができ、これによって分不納(96)の更なる軽
量化やコストダウンを図れる効果もある。
特に、図示実施例から明白なように、外側引起しチェン
ケース(51)の直前位置へ送風装置(66)のエヤー
吐出ノズル(78)を臨ませて、その分不納(96)に
よるイ草の分草作用エリヤへ、下方からエヤージェット
も吹き上げるように設定するならば、イ草をますまず効
率良く分草・引起すことができることになる。
更に、画引起しチェンケース(50) (51)の直前
位置へ、潤滑装置(113)の水噴出ノズル(111)
 (112)も臨ませて、これからイ草へウォータージ
エツ1〜をも投射させるならば、その水によるしごき上
げ勢力をもイ草の分草・引起し上、効果的に作用させる
ことができると共に、そのイ草の傷付きも予防し得る意
味から、ますます実益大であると言える。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は本発明に係るイ草収穫機の概略全体を示す
側面図、正面図並びに平面図、第4図は第1図に対応す
る作業フレームの昇揚作動状態を隘41 示す全体側面図、第5.6図はイ草束の積載状態とその
荷降し状態を各々示す部分拡大背面図、第7図は作業フ
レーム昇降作動用油圧シリンダーとサブデツキ起伏作動
用油圧シリンダーの制御回路を示す説明図、第8.9図
は作業機構・\の伝動系統を示す背面図と平面図、第1
0図は送風装置の取付状態を示す部分拡大断面図、第1
1.12図はイ草に対するエヤージェットの噴出作用を
示す側面図と正面図、第13図は分草機構を抽出して示
す側断面図、第14図はその部分拡大断面図、第15図
はクランク軸と1次動力分配軸との伝動系統を示す部分
拡大断面図、第16図は第13図の16−16線に沿う
拡大断面図、第17.18図は第16図に対応する分不
納の変形例を2種示す断面図、第19.20図は第13
.14図に対応する分草機構の変形例を示す側断面図と
その部分拡大断面図、第21.22図は第20図の21
21線と22−22線に沿う各部分拡大断面図、第23
.24図は第21.22図に各々対応する分不納の変形
例を示す断面図、第25図は分草階42 作用を示す正面図、第26.27図はイ草に対するウォ
ータージェットの噴出作用を示す側面図と正面図、第2
8図は水によるイ草潤滑装置の制御回路を示す説明図、
第29〜31図はイ草に付与する一連の作用を示す側面
図、正面図並びに平面図、第32図は第25図に対応す
る従来技術の分草作用を示す正面図である。 (10)・・・・・機体 (16)・・・・・エンジン (66)・・・・・送風装置 (80) (81)  ・・・分草(&(83)・・・
・・分草矢 (86)・・・・・クランク軸 (90)・・・・・偏心クランク部 (96)・・・・・分不納 (101)・・・・・自転制止用の屈伸運動リンク(1
09)・・・・・自転制止用の固定ピン(113)・・
・・・/Il滑装置 (Y−Y)  ・・・回転軸線 (○)・・・・・交叉点 (T)  ・・・・・接触表面積 (β)・・・・・一定角度 (r)  ・・・・・一定角度 阻43 特開平3 290109 (18) 特開平3−290109 (20) 箪9図 特開平3 290109 (24) 特開平3 290109 (28) サ汐4就 H0 特開平3 290109 (33)

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、機体(10)から前方へ派出する分草橇(81)の
    前端部に分草矢(83)を固定設置し、その分草矢(8
    3)の背後からクランク軸(86)を一定角度(β)の
    後上がり傾斜状態に立設して、そのクランク軸(86)
    に後上方からエンジン(16)の回転駆動力を与えるよ
    うに定めると共に、 上記クランク軸(86)の偏心クランク部(90)を、
    その公転軌跡がクランク軸(86)自身の回転軸線(Y
    −Y)と一定角度(γ)だけ交叉する全体的な下細りの
    截頭円錐型となるように屈曲形成し、且つその偏心クラ
    ンク部(90)を芯として、これに分草鞘(96)を自
    転しない軸受け状態に套嵌させたことを特徴とするイ草
    収穫機の分草機構。 2、分草鞘(96)と分草橇(81)との上下相互間を
    自転制止用の屈伸運動リンク(101)により枢支連結
    して、その分草鞘(96)をクランク軸(86)との一
    体的に連れ廻らぬように規制したことを特徴とする請求
    項1記載のイ草収穫機の分草機構。 3、分草橇(81)から一体的に植立させた自転制止用
    の固定ピン(109)を、分草鞘(96)の背面に開口
    形成した受け入れ逃し切欠(110)内へ挿入させるこ
    とにより、その分草鞘(96)をクランク軸(86)と
    の一体的に連れ廻らぬように規制したことを特徴とする
    請求項1記載のイ草収穫機の分草機構。 4、分草鞘(96)の断面形状を円形、背面の開放する
    半円形又は止め輪型に形成したことを特徴とする請求項
    1記載のイ草収穫機の分草機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0630636A (ja) * 1992-07-17 1994-02-08 Kubota Corp 刈取収穫機の分草部

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