JPH03287758A - 有色製品の製造方法及び有色製品 - Google Patents
有色製品の製造方法及び有色製品Info
- Publication number
- JPH03287758A JPH03287758A JP8778490A JP8778490A JPH03287758A JP H03287758 A JPH03287758 A JP H03287758A JP 8778490 A JP8778490 A JP 8778490A JP 8778490 A JP8778490 A JP 8778490A JP H03287758 A JPH03287758 A JP H03287758A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- base material
- titanium
- colored product
- film
- aluminum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 title claims description 6
- 239000000463 material Substances 0.000 claims abstract description 44
- 229910052719 titanium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 40
- 229910052782 aluminium Inorganic materials 0.000 claims abstract description 29
- 238000000034 method Methods 0.000 claims abstract description 13
- RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N Titanium Chemical compound [Ti] RTAQQCXQSZGOHL-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 40
- 239000010936 titanium Substances 0.000 claims description 39
- XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N aluminium Chemical compound [Al] XAGFODPZIPBFFR-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 27
- 238000004544 sputter deposition Methods 0.000 claims description 20
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 claims description 15
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 claims description 15
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 claims description 15
- 239000000758 substrate Substances 0.000 claims description 5
- 239000010410 layer Substances 0.000 claims 3
- 239000002356 single layer Substances 0.000 claims 1
- 229910052751 metal Inorganic materials 0.000 abstract description 20
- 239000002184 metal Substances 0.000 abstract description 20
- 239000011521 glass Substances 0.000 abstract description 14
- 239000011347 resin Substances 0.000 abstract description 7
- 229920005989 resin Polymers 0.000 abstract description 7
- 238000005546 reactive sputtering Methods 0.000 abstract description 3
- 150000002500 ions Chemical class 0.000 abstract 1
- 239000000203 mixture Substances 0.000 abstract 1
- 239000010408 film Substances 0.000 description 30
- 238000002834 transmittance Methods 0.000 description 22
- 235000019646 color tone Nutrition 0.000 description 18
- GWEVSGVZZGPLCZ-UHFFFAOYSA-N Titan oxide Chemical compound O=[Ti]=O GWEVSGVZZGPLCZ-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 12
- OGIDPMRJRNCKJF-UHFFFAOYSA-N titanium oxide Inorganic materials [Ti]=O OGIDPMRJRNCKJF-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 12
- 239000003086 colorant Substances 0.000 description 10
- 230000003595 spectral effect Effects 0.000 description 10
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 8
- TWNQGVIAIRXVLR-UHFFFAOYSA-N oxo(oxoalumanyloxy)alumane Chemical compound O=[Al]O[Al]=O TWNQGVIAIRXVLR-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 6
- 239000000047 product Substances 0.000 description 6
- 239000010409 thin film Substances 0.000 description 5
- XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N Argon Chemical compound [Ar] XKRFYHLGVUSROY-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 238000007254 oxidation reaction Methods 0.000 description 3
- 229910052786 argon Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000007795 chemical reaction product Substances 0.000 description 2
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 2
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 2
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 2
- 230000031700 light absorption Effects 0.000 description 2
- 238000007747 plating Methods 0.000 description 2
- 229910001069 Ti alloy Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000002835 absorbance Methods 0.000 description 1
- 238000010521 absorption reaction Methods 0.000 description 1
- PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N aluminium oxide Inorganic materials [O-2].[O-2].[O-2].[Al+3].[Al+3] PNEYBMLMFCGWSK-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 1
- -1 argon ions Chemical class 0.000 description 1
- 239000011248 coating agent Substances 0.000 description 1
- 238000000576 coating method Methods 0.000 description 1
- 238000007796 conventional method Methods 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
- 230000002708 enhancing effect Effects 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 230000003647 oxidation Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、金属又は樹脂上に金属層を設けた基材又はガ
ラス等の基材上に反応性スパッタリングを施すことによ
って加飾膜を形成した有色製品の製造方法及び有色製品
に関するものである。
ラス等の基材上に反応性スパッタリングを施すことによ
って加飾膜を形成した有色製品の製造方法及び有色製品
に関するものである。
従来、樹脂、金属、ガラス等の基材表面に加飾を施すた
めの1つの方法として、アルミニウム、チタン等の金属
を単独でスパッタリング等の方法によって基材表面に施
すことが知られている。
めの1つの方法として、アルミニウム、チタン等の金属
を単独でスパッタリング等の方法によって基材表面に施
すことが知られている。
ところが、上記従来の方法では、基材表面に施される加
飾膜は変化に乏しく、装飾性の低いものであるという問
題点があった。
飾膜は変化に乏しく、装飾性の低いものであるという問
題点があった。
本発明の目的は、樹脂等の基材表面に装飾性に優れた加
飾膜を容易に形成できる有色製品の製造方法及び有色製
品を提供することにある。
飾膜を容易に形成できる有色製品の製造方法及び有色製
品を提供することにある。
上記問題点を解決するために、本発明における第1の発
明では、酸素の存在下でチタン単独又はチタン及びアル
ミニウムのスパッタリングを行うことにより、基材の少
なくとも片面を処理するという手段を採用している。
明では、酸素の存在下でチタン単独又はチタン及びアル
ミニウムのスパッタリングを行うことにより、基材の少
なくとも片面を処理するという手段を採用している。
また、第2の発明では、第1の発明において、前記基材
が表面に反射層を有するものであるという手段を採用し
ている。
が表面に反射層を有するものであるという手段を採用し
ている。
第3の発明では、第1の発明において、酸素の分圧が1
0〜20%の範囲の雰囲気中でスパッタリングを行うと
いう手段を採用している。
0〜20%の範囲の雰囲気中でスパッタリングを行うと
いう手段を採用している。
第4の発明では、基材表面に、少なくともその一部が酸
化されたチタン単独の層又は同チタン及び少なくとも一
部が酸化されたアルミニウムの混合層が設けられている
という手段を採用している。
化されたチタン単独の層又は同チタン及び少なくとも一
部が酸化されたアルミニウムの混合層が設けられている
という手段を採用している。
第5の発明では、第4の発明において、前記基材がその
表面に反射層が設けられているという手段を採用してい
る。
表面に反射層が設けられているという手段を採用してい
る。
上記手段を採用したことにより、第1の発明では酸素の
存在下でチタン及びアルミニウムのスパッタリングによ
って、樹脂、金属、ガラス等の基材表面にチタン単独又
はチタン及びアルミニウムの酸化反応生成物による透明
、半透明又は黒色の膜が形成され、これらの膜は酸化チ
タン(TiOx)の薄膜又は酸化チタン(TiOx)及
び酸化アルミニウム(AIOy)の混合薄膜であり、半
透膜においては光の干渉作用に基づいてその先学膜厚に
応じた色調、即ち見る角度によって色が異なるいわゆる
玉虫色の色調が得られ、黒色膜においては4色の色調が
得られ、従って変化に富んだ色調が得られ、装飾性が向
上する。
存在下でチタン及びアルミニウムのスパッタリングによ
って、樹脂、金属、ガラス等の基材表面にチタン単独又
はチタン及びアルミニウムの酸化反応生成物による透明
、半透明又は黒色の膜が形成され、これらの膜は酸化チ
タン(TiOx)の薄膜又は酸化チタン(TiOx)及
び酸化アルミニウム(AIOy)の混合薄膜であり、半
透膜においては光の干渉作用に基づいてその先学膜厚に
応じた色調、即ち見る角度によって色が異なるいわゆる
玉虫色の色調が得られ、黒色膜においては4色の色調が
得られ、従って変化に富んだ色調が得られ、装飾性が向
上する。
第2の発明では、めっき等により表面に反射層が形成さ
れた基材上に、チタン単独又はチタン及びアルミニウム
によるスパッタリングによって、上記と同様の半透膜又
は黒色膜が形成され、下地の反射層の反射率が高いため
その光干渉により異質の色調が一層助長され、優れた装
飾性が得られる。
れた基材上に、チタン単独又はチタン及びアルミニウム
によるスパッタリングによって、上記と同様の半透膜又
は黒色膜が形成され、下地の反射層の反射率が高いため
その光干渉により異質の色調が一層助長され、優れた装
飾性が得られる。
第3の発明では、スパッタリングを行うに際し、酸素の
分圧が10〜20%の雰囲気であると、基材表面は玉虫
色や4色等の暗発色の色調が得られる。
分圧が10〜20%の雰囲気であると、基材表面は玉虫
色や4色等の暗発色の色調が得られる。
第4の発明では、基材表面には少なくとも一部か酸化さ
れたチタンの層又は同チタン及び少なくとも一部が酸化
されたアルミニウムの混合層が設けられ、この混合層に
基づいて前記第1の発明の装飾性に優れた色調が得られ
る。
れたチタンの層又は同チタン及び少なくとも一部が酸化
されたアルミニウムの混合層が設けられ、この混合層に
基づいて前記第1の発明の装飾性に優れた色調が得られ
る。
第5の発明では、基材表面に反射層が形成され、その上
に少なくとも一部が酸化されたチタンの層又は同チタン
と少なくとも一部が酸化されたアルミニウムの混合層が
形成されているので、その下面の反射層に光が反射して
前記した色調が一層助長される。
に少なくとも一部が酸化されたチタンの層又は同チタン
と少なくとも一部が酸化されたアルミニウムの混合層が
形成されているので、その下面の反射層に光が反射して
前記した色調が一層助長される。
以下に本発明を具体化した一実施例を第1〜13図に基
ついて説明する。
ついて説明する。
第2図は本実施例で使用した反応性二元スパッタリング
装置の概略断面図である。四角箱状の容器lには、アル
ゴン及び酸素の供給口2,3が形成されるとともに、こ
れら供給口2,3と対向する位置にはガスが排出される
排出口4か形成されている。同容器l内の下部には、タ
ーゲットとしてのチタン5及びアルミニウム6が配置さ
れ、それぞれ電源7の陰極8に接続されている。また、
容器1内上部には、取付板10に固定された透明又は不
透明の基材11が配置され、電源7の陽極9に接続され
ている。
装置の概略断面図である。四角箱状の容器lには、アル
ゴン及び酸素の供給口2,3が形成されるとともに、こ
れら供給口2,3と対向する位置にはガスが排出される
排出口4か形成されている。同容器l内の下部には、タ
ーゲットとしてのチタン5及びアルミニウム6が配置さ
れ、それぞれ電源7の陰極8に接続されている。また、
容器1内上部には、取付板10に固定された透明又は不
透明の基材11が配置され、電源7の陽極9に接続され
ている。
そして、一定の圧力下で陰陽極8.−9間に電圧を印加
するとグロー放電が起こり、放電によるアルゴン正イオ
ンが陰極8に接続されたチタン5及びアルミニウム6に
衝突してチタン5及びアルミニウム6が飛び出してこれ
らが反応し、第1図に示すように、陽極9に接続された
基材11の表面に酸化チタン及び酸化アルミニウムの反
応性の皮膜12が形成されるようになっている。
するとグロー放電が起こり、放電によるアルゴン正イオ
ンが陰極8に接続されたチタン5及びアルミニウム6に
衝突してチタン5及びアルミニウム6が飛び出してこれ
らが反応し、第1図に示すように、陽極9に接続された
基材11の表面に酸化チタン及び酸化アルミニウムの反
応性の皮膜12が形成されるようになっている。
上記のようなスパッタリング装置を使用して以下のよう
な試験を行った。
な試験を行った。
(1)酸素分圧を一定にしてチタン5及びアルミニウム
6の電流を変化させた試験。
6の電流を変化させた試験。
到達真空度: 3 X 10 ””5Torr、ガス圧
=7×lO−’Torr、スパッタ時間:30分、ター
ゲット:チタン(純度5N)、アルミニウム(純度5N
)。
=7×lO−’Torr、スパッタ時間:30分、ター
ゲット:チタン(純度5N)、アルミニウム(純度5N
)。
その他下記表−1に示すような条件で行った。なお、基
材11が金属表面を有する場合というのは、第3図に示
すように、基材11として樹脂14表面に湿式めっきに
よって反射層としての金属膜13を形成したものである
が、金属自体に適用することもできる。このようにして
チタン5及びアルミニウム6の反応性スパッタリングを
行うことにより、上記金属膜13上に酸化チタン(Ti
Oz等)及び酸化アルミニウム(A1203等)の反応
性の皮膜12が形成される。
材11が金属表面を有する場合というのは、第3図に示
すように、基材11として樹脂14表面に湿式めっきに
よって反射層としての金属膜13を形成したものである
が、金属自体に適用することもできる。このようにして
チタン5及びアルミニウム6の反応性スパッタリングを
行うことにより、上記金属膜13上に酸化チタン(Ti
Oz等)及び酸化アルミニウム(A1203等)の反応
性の皮膜12が形成される。
表−1
上記表−1かられかるように、ターゲットがアルミニウ
ム6だけの場合(No 1)には、アルミナ(A120
3 )の屈折率が低い(n=1.6)ため、光の干渉に
よる色調(干渉色)が見られない。チタン5の含有量が
増えると、酸化チタン(TiOz)の屈折率が高い(n
=2.2)ため、干渉色が現れるようになる。ここでチ
タン5単独の場合(No 6)でも、干渉色は見られる
が、黒色膜や玉虫色の色調は得られない。このように、
干渉色は屈折率の高い薄膜を形成することにより現れる
が、玉虫色や黒色は、酸化チタン(TiOx)と酸化ア
ルミニウム(A10y)の混合薄膜によって現れ、酸化
チタン単独や酸化アルミニウム単独では現れない。なお
、TiOxのX及びAl0Vのyは黒色の方が玉虫色よ
り値が小さい、即ち黒色膜は玉虫色を生成する膜よりも
酸素欠陥が大きいことになる。また、この際チタン成分
よりアルミニウム成分が多いことが好適である。
ム6だけの場合(No 1)には、アルミナ(A120
3 )の屈折率が低い(n=1.6)ため、光の干渉に
よる色調(干渉色)が見られない。チタン5の含有量が
増えると、酸化チタン(TiOz)の屈折率が高い(n
=2.2)ため、干渉色が現れるようになる。ここでチ
タン5単独の場合(No 6)でも、干渉色は見られる
が、黒色膜や玉虫色の色調は得られない。このように、
干渉色は屈折率の高い薄膜を形成することにより現れる
が、玉虫色や黒色は、酸化チタン(TiOx)と酸化ア
ルミニウム(A10y)の混合薄膜によって現れ、酸化
チタン単独や酸化アルミニウム単独では現れない。なお
、TiOxのX及びAl0Vのyは黒色の方が玉虫色よ
り値が小さい、即ち黒色膜は玉虫色を生成する膜よりも
酸素欠陥が大きいことになる。また、この際チタン成分
よりアルミニウム成分が多いことが好適である。
第4図は上記Nol〜No6について、分光透過率を測
定したグラフである。この図から、Nol及びNo2で
は可視光線の範囲(波長が約380〜800nmの範囲
)において、透過率の変化は少なく直線的であり、干渉
色は得られにくい。
定したグラフである。この図から、Nol及びNo2で
は可視光線の範囲(波長が約380〜800nmの範囲
)において、透過率の変化は少なく直線的であり、干渉
色は得られにくい。
第5図はNo3の場合について、分光透過率と反射率の
変化を示すグラフである。光は、透過率十反射率+吸収
率=1.0の関係が成立する。第5図より透過率十反射
率=1.0であるから、吸収率はほとんど0となり、膜
の光吸収はほとんどない。
変化を示すグラフである。光は、透過率十反射率+吸収
率=1.0の関係が成立する。第5図より透過率十反射
率=1.0であるから、吸収率はほとんど0となり、膜
の光吸収はほとんどない。
従って、チタン5及びアルミニウム6とも完全に酸化さ
れた状態で存在するものと考えられる。
れた状態で存在するものと考えられる。
第6図はNo3の場合について、ガラス及び金属上での
分光反射率の変化を示したグラフである。
分光反射率の変化を示したグラフである。
この図から双方の反射率が大きく異なっているか、これ
は基材11であるガラスと金属の屈折率が異なることに
基づくものである。従って、干渉色か見えるのは、膜に
色がついているのではなく、光の干渉によって色がつい
て見えるのである。
は基材11であるガラスと金属の屈折率が異なることに
基づくものである。従って、干渉色か見えるのは、膜に
色がついているのではなく、光の干渉によって色がつい
て見えるのである。
(2)スパッタ電流を一定にして酸素分圧を変化させた
試験。
試験。
スパッタ時間が20分の場合の条件について、下記表−
2に示す。
2に示す。
表−2
また、スパッタ時間が30分の場合の条件について、下
記表−3に示す。
記表−3に示す。
上記表−2及び表−3かられかるように、酸素分圧が1
5〜20%の場合(No7〜9及びNo11〜13)に
は、基材11がガラス又は金属のいずれであっても干渉
色が得られ、特に基材11が金属でスパッタ時間が長い
場合(Nol1. 12)には、玉虫色の色調を呈する
。
5〜20%の場合(No7〜9及びNo11〜13)に
は、基材11がガラス又は金属のいずれであっても干渉
色が得られ、特に基材11が金属でスパッタ時間が長い
場合(Nol1. 12)には、玉虫色の色調を呈する
。
また、酸素分圧が15%以下、通常lO〜15%の場合
(NolO)には、黒色膜が形成されて特に基材11が
光沢面の場合に漆調の色調を呈する。
(NolO)には、黒色膜が形成されて特に基材11が
光沢面の場合に漆調の色調を呈する。
第7図はNo7〜9の場合について、分光透過率を測定
した結果を示すグラフである。No7はNo8、No9
に比べて透過率が低く、従って色調は暗く見える。
した結果を示すグラフである。No7はNo8、No9
に比べて透過率が低く、従って色調は暗く見える。
第8図はNo9の場合について、分光透過率と反射率と
の関係を示すグラフである。この図に見られるように、
透過率と反射率の曲線が対称形ではなく、従って膜の光
吸収が存在することがわかる。
の関係を示すグラフである。この図に見られるように、
透過率と反射率の曲線が対称形ではなく、従って膜の光
吸収が存在することがわかる。
これは、チタン5及びアルミニウム6の酸化が不十分で
あることを示している。即ち、TiOxにおいてx<1
.8、Al0yにおいてy<t、3であると推定される
。
あることを示している。即ち、TiOxにおいてx<1
.8、Al0yにおいてy<t、3であると推定される
。
第9図はNo9の場合について、基材11がガラス又は
金属であるときの分光反射率を示すグラフである。この
図から、両基材11上で膜の反射光がほぼ同一の色調と
なる。これは、膜自体に色がついているためで、光の干
渉による効果は少ないものと考えられる。
金属であるときの分光反射率を示すグラフである。この
図から、両基材11上で膜の反射光がほぼ同一の色調と
なる。これは、膜自体に色がついているためで、光の干
渉による効果は少ないものと考えられる。
第10図はNo 10〜13の場合について、分光透過
率の変化を示すグラフである。この図から、スパッタリ
ングの雰囲気中の酸素濃度が小さくなると(No13か
らNo1Oの方向)、透過率が低下する。これは、膜の
酸素欠陥が大きくなり、チタン5とアルミニウム6の酸
化物からチタン5とアルミニウム6の合金へと変化する
ためと考えられる。
率の変化を示すグラフである。この図から、スパッタリ
ングの雰囲気中の酸素濃度が小さくなると(No13か
らNo1Oの方向)、透過率が低下する。これは、膜の
酸素欠陥が大きくなり、チタン5とアルミニウム6の酸
化物からチタン5とアルミニウム6の合金へと変化する
ためと考えられる。
第11図はNo12の場合について、分光透過率と反射
率の関係を示すグラフである。この図から透過率の曲線
と反射率の曲線が互いに対称となっておらず、膜自体の
光吸収があることがわかる。これは、チタン5及びアル
ミニウム6の酸化が不完全なためと考えられる。
率の関係を示すグラフである。この図から透過率の曲線
と反射率の曲線が互いに対称となっておらず、膜自体の
光吸収があることがわかる。これは、チタン5及びアル
ミニウム6の酸化が不完全なためと考えられる。
第12図はNo12の場合について、ガラス及び金属上
での分光反射率の変化を示すグラフである。
での分光反射率の変化を示すグラフである。
この図に見られるように、ガラスと金属では反射色が異
なり、光の干渉色が見られる。
なり、光の干渉色が見られる。
第13図はNo12の場合について、金属上で入射角5
°と45°における分光反射率を示すグラフである。こ
の図かられかるように、光の入射角の違いによって反射
色が異なる。これは、光路差の違いにより、光の吸収、
光の干渉作用が変化するためと考えられる。
°と45°における分光反射率を示すグラフである。こ
の図かられかるように、光の入射角の違いによって反射
色が異なる。これは、光路差の違いにより、光の吸収、
光の干渉作用が変化するためと考えられる。
本発明の第1の発明によれば、透明又は不透明の樹脂、
金属、ガラス等の基材表面にチタン単独又はチタン及び
アルミニウムのスパッタリングに基づく酸化反応生成物
によって半透膜又は黒色膜が形成され、この半透膜によ
って見る角度により色が異なるいわゆる玉虫色の色調が
得られ、黒色膜によって原色の色調が得られ、装飾性が
向上するという効果を奏する。
金属、ガラス等の基材表面にチタン単独又はチタン及び
アルミニウムのスパッタリングに基づく酸化反応生成物
によって半透膜又は黒色膜が形成され、この半透膜によ
って見る角度により色が異なるいわゆる玉虫色の色調が
得られ、黒色膜によって原色の色調が得られ、装飾性が
向上するという効果を奏する。
第2の発明によれば、めっき等により表面に反射層を有
する基材上に、チタン単独又はチタン及びアルミニウム
によるスパッタリングによって、上記と同様の半透膜又
は黒色膜が形成され、基材の反射層に光が反射すること
により、−層変化のある優れた装飾性が得られるという
効果を奏する。
する基材上に、チタン単独又はチタン及びアルミニウム
によるスパッタリングによって、上記と同様の半透膜又
は黒色膜が形成され、基材の反射層に光が反射すること
により、−層変化のある優れた装飾性が得られるという
効果を奏する。
第3の発明によれば、基材表面は玉虫色や原色等の暗発
色の特異な色調が得られるという効果を奏する。
色の特異な色調が得られるという効果を奏する。
第4の発明の有色製品は、基材表面に前記のような見る
角度によって色調が異なる装飾性の優れた層が形成され
るという効果を奏する。
角度によって色調が異なる装飾性の優れた層が形成され
るという効果を奏する。
第5の発明の有色製品は、基材の反射層上に少なくとも
一部が酸化されたチタン単独の層又は同チタンと少なく
とも一部が酸化されたアルミニウムの混合層が形成され
ているので、その下面の反射層に光が反射して前記した
暗発色の色調が一層助長されるという効果を奏する。
一部が酸化されたチタン単独の層又は同チタンと少なく
とも一部が酸化されたアルミニウムの混合層が形成され
ているので、その下面の反射層に光が反射して前記した
暗発色の色調が一層助長されるという効果を奏する。
第1〜13図は本発明の実施例を示す図であって、第1
図はめっきを施した基材上にスパッタリングによる薄膜
層を設けた状態を示す断面図、第2図はスパッタリング
装置を示す概略断面図、第3図はめっきを施した基材を
示す断面図、第4図は光の波長と透過率の関係を示すグ
ラフ、第5図は光の波長と透過率又は反射率の関係を示
すグラフ、第6図は基材が金属とガラスの場合の光の波
長と透過率の関係を示すグラフ、第7図は光の波長と透
過率の関係を示すグラフ、第8図は光の波長と透過率又
は反射率の関係を示すグラフ、第9図は基材が金属とガ
ラスの場合の光の波長と反射率の関係を示すグラフ、第
10図は酸素濃度を変えた場合の光の波長と透過率の関
係を示すグラフ、第11図は光の波長と透過率又は反射
率の関係を示すグラフ、第12図は基材が金属とガラス
の場合の光の波長と反射率の関係を示すグラフ、第13
図は入射角の違いによる光の波長と反射率の関係を示す
グラフである。 5・・・チタン、6・・・アルミニウム、11・・・基
材、13・・・反射層としての金属膜
図はめっきを施した基材上にスパッタリングによる薄膜
層を設けた状態を示す断面図、第2図はスパッタリング
装置を示す概略断面図、第3図はめっきを施した基材を
示す断面図、第4図は光の波長と透過率の関係を示すグ
ラフ、第5図は光の波長と透過率又は反射率の関係を示
すグラフ、第6図は基材が金属とガラスの場合の光の波
長と透過率の関係を示すグラフ、第7図は光の波長と透
過率の関係を示すグラフ、第8図は光の波長と透過率又
は反射率の関係を示すグラフ、第9図は基材が金属とガ
ラスの場合の光の波長と反射率の関係を示すグラフ、第
10図は酸素濃度を変えた場合の光の波長と透過率の関
係を示すグラフ、第11図は光の波長と透過率又は反射
率の関係を示すグラフ、第12図は基材が金属とガラス
の場合の光の波長と反射率の関係を示すグラフ、第13
図は入射角の違いによる光の波長と反射率の関係を示す
グラフである。 5・・・チタン、6・・・アルミニウム、11・・・基
材、13・・・反射層としての金属膜
Claims (5)
- 1.酸素の存在下でチタン(5)単独又はチタン(5)
及びアルミニウム(6)のスパッタリングを行うことに
より、基材(11)の少なくとも片面を処理することを
特徴とする有色製品の製造方法。 - 2.前記基材(11)が表面に反射層(13)を有する
ものである請求項1に記載の有色製品の製造方法。 - 3.酸素の分圧が10〜20%の範囲の雰囲気中でスパ
ッタリングを行うことを特徴とする請求項1に記載の有
色製品の製造方法。 - 4.基材(11)表面に、少なくともその一部が酸化さ
れたチタン(5)単独の層又は同チタン(5)及び少な
くとも一部が酸化されたアルミニウム(6)の混合層が
設けられている有色製品。 - 5.前記基材(11)がその表面に反射層(13)が設
けられている請求項4に記載の有色製品。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8778490A JPH03287758A (ja) | 1990-04-02 | 1990-04-02 | 有色製品の製造方法及び有色製品 |
CA 2036326 CA2036326A1 (en) | 1990-03-02 | 1991-02-14 | Ornament |
DE19914106440 DE4106440C2 (de) | 1990-03-02 | 1991-02-28 | Verzierung, Verfahren zu ihrer Herstellung sowie ihre Verwendung |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8778490A JPH03287758A (ja) | 1990-04-02 | 1990-04-02 | 有色製品の製造方法及び有色製品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03287758A true JPH03287758A (ja) | 1991-12-18 |
Family
ID=13924606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8778490A Pending JPH03287758A (ja) | 1990-03-02 | 1990-04-02 | 有色製品の製造方法及び有色製品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03287758A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016188412A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-04 | 住友金属鉱山株式会社 | 成膜方法および積層体フィルムの製造方法 |
-
1990
- 1990-04-02 JP JP8778490A patent/JPH03287758A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016188412A (ja) * | 2015-03-30 | 2016-11-04 | 住友金属鉱山株式会社 | 成膜方法および積層体フィルムの製造方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3314841B2 (ja) | 耐久性のあるスパッターされた金属酸化物コーティング | |
WO1999044080A1 (fr) | Corps antireflecteur d'absorption de lumiere et procede de production de celui-ci | |
JPS6036355A (ja) | 可視スペクトル帯域で5〜40%の透過率および熱線に対する反射能を有する板の製法 | |
JPH04229804A (ja) | 新規なモノリシック表面鏡 | |
JPH0684256B2 (ja) | 単板熱線反射ガラス | |
US4900630A (en) | Glass plate with reflective multilayer coatings to give golden appearance | |
JP3558301B2 (ja) | 高耐食性Ag−Mg合金の薄膜 | |
JP2006505459A (ja) | プラスチック基板のコーティング | |
JPH073435A (ja) | 高耐食性Ag−Mg合金、および、その薄膜 | |
JP2007310335A (ja) | 表面鏡 | |
JPH03287757A (ja) | 有色製品の製造方法及び有色製品 | |
JPH03287758A (ja) | 有色製品の製造方法及び有色製品 | |
TW445303B (en) | Low reflection film substrate | |
JP2722509B2 (ja) | 青色乃至緑色の反射色を呈する透明板およびその製造方法 | |
JPH03287756A (ja) | 凹凸形状を有する有色製品の製造方法及び有色製品 | |
JPH07248415A (ja) | 光学薄膜の製造方法 | |
JPS61110101A (ja) | ハ−フミラ−の製造方法 | |
JP4119959B2 (ja) | 有色皮膜上への透明保護膜の形成方法 | |
JP4017747B2 (ja) | Bm膜製造方法 | |
KR101861449B1 (ko) | 발색 처리된 기판 및 이를 위한 기판의 발색방법 | |
JPH0460061B2 (ja) | ||
CN113050205A (zh) | 黑色材料及其制备方法和应用 | |
CN205501125U (zh) | 一种高透光的低辐射镀膜玻璃 | |
JPS58208703A (ja) | 多層膜反射鏡の製造方法 | |
JPH05139789A (ja) | 色彩異方ガラス |