JPH03287662A - 軸受のクリープ防止用樹脂組成物 - Google Patents

軸受のクリープ防止用樹脂組成物

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明は、金属製ハウジングに嵌合する軸受にクリープ
防止の機能を与えるために、軸受外輪の外径面に形成さ
せる樹脂製リング用の樹脂組成物に関し、詳細には、高
温で使用されるクリープ防止用樹脂巻軸受に使用する耐
熱性、耐薬品性1寸法安定性等に優れたポリフェニレン
サルファイド樹脂組成物からなる軸受クリープ防止用樹
脂組成物に関する。
〔従来の技術] 従来、クリープ防止機能を備えた、いわゆるクリープ防
止用軸受としては、例えば第1図ないし第3図に示すよ
うなものがある(第1従来例)。
これは、軸受外輪1の外径面IAに全周にわたり偏心周
溝2が形成されている。この偏心周溝2は、外輪1の半
径Rを有する外周円3の中心Oに対して、半径R,の溝
底円4の中心O3が偏心している(第1図(a)、 (
b)参照)。偏心周溝2の最浅部の深さはΔdls最深
部の深さはΔd2である。この偏心周溝2には、半径R
2の円弧状で、かつ中央部に張出した半径R3の小湾曲
部5を有する所定肉厚の金属製止め輪6が装着される。
止め輪6の肉厚tは偏心周溝2の最浅部の深さΔd+よ
り大きい。装着に際しては、止め輪6の小湾曲部5が偏
心周溝2の最深部に位置して外輪1の外径面IAから僅
かに張り出すが、その他の部分は偏心周溝2からはみ出
さないようにする(第3図(ハ)。
この状態で軸受をハウジング穴7(穴径は止め輪6の外
径りとほぼ等しい)に嵌合させると、止め輪6の小湾曲
部5の張り出し箇所がハウジング穴マの壁面に弾圧され
る。そのため止め輪6の両端部6Aが偏心周溝2の浅い
方へ延び、溝底とノ\ウジング穴7の壁面との′間にク
サビとして食い込む。そのため、軸受の外径面IAとハ
ウジング穴マの壁面とのはめあい面にすきまを生じたと
きも、クリープが発生してハウジングに対し軸受の外輪
1が回転荷重の回転方向と逆方向に相対回転する現象は
防止される。
また、クリープ防止用軸受の他の従来例としては、いわ
ゆるクリープ防止用樹脂巻軸受がある(第2従来例)。
このものは、軸受外径面に全周にわたり均−深さの2条
の周溝を形成し、この周溝内にポリアミド11.ポリブ
チレンテレフタレート等の合成樹脂材料をリング状に充
填して、リング外径面が外輪外径面より微小寸法だけ突
出するように成形したものである。これは、金属材料に
比べて大きな熱膨張率を持つ合成樹脂材料の特徴を生か
したものである。例えば、アルミニウム等の軽合金から
なるハウジングと軸受鋼からなる軸受外輪との熱膨張率
の差異から、高温においてはめあいが緩むような場合で
も、樹脂リングを介して広い温度領域(通常は一30°
C〜120°C)で密なはめあい状態を維持し、クリー
プを防止する。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記第1従来例にあっては、金属製止め
輪の先端部という限られた部分のくさび作用によってク
リープ防止が行われる。そのため、振動でがたついた場
合や、ハウジングがアルミニウム等の軟質金属製の場合
等には、金属製止め輪の先端部のエツジでハウジング内
面が傷ついたり変形したりして、十分なりリープ防止効
果が得られないという問題点があった。
一方、第2従来例にあっては、合成樹脂リングの全外周
にわたってハウジングに及ぼす圧縮抵抗作用によってク
リープ防止がなされる。そのため振動にも強いが、ある
温度以上で長時間使用する場合、樹脂材料の経時変化に
よるクリープ防止性能の劣化という問題点があった。す
なわち、従来は樹脂材料としてポリアミド11 (以下
、PALlと記す)やポリブチレンテレフタレート(以
下、PBTと記す)等のいわゆるエンジニアリングプラ
スチックスの組成物が用いられており、中でもPAII
樹脂組成物は概して中程度の温度条件下で大きな熱膨張
率を示すことから、その温度範囲では優れたクリープ防
止性能が確認されている。
しかしPAIIやPBTの樹脂組成物は、150°Cを
越えるような高温環境下で長時間使用すると、母材であ
る樹脂材料自体が劣化して経時的に寸法の収縮や機械的
強度の低下をきたし、長期にわたって満足し得るクリー
プ防止性能を維持することはできない。
そこで本発明は、上記従来の問題点に着目してなされた
もので、その目的とするところは、振動のある場合でも
、又ハウジングの材質の如何にかかわらず、150°C
以上の温度での長期連続使用に耐え得る軸受のクリープ
防止用樹脂組成物を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成する本発明は、ポリフェニレンサルファ
イド樹脂50〜95重量%とポリアミド樹脂0〜35重
量%と粒状充填材5〜15重量%とからなる。
前記ポリフェニレンサルファイド樹脂は直鎖状ポリフェ
ニレンサルファイド樹脂を用いることができる。
また、前記ポリアミド樹脂にはポリアミド6−6を用い
ることができる。
更に、前記粒状充填材は球状のシリカ粒子1球状の無定
形炭素粒子、グラファイト粒子から少なくとも一種を用
いることができる。
以下、さらに詳細に説明する。
本発明に使用されるポリフェニレンサルファイド樹脂の
うちの直鎖状ポリフェニレンサルファイド樹脂(以下、
直鎖状PPS樹脂と記す)は、重合時に架橋剤や分岐剤
などが添加されておらず、また重合後、高温下での熱処
理を受けていないため、分子中に架橋や分岐構造を含ま
ない高重合体であり、特開昭61−7332号公報、特
開昭61−66720号公報などに開示の方法により好
適に製造される。このような直鎖状PPS樹脂は、呉羽
化学工業■より「フォートロン(登録商標)KPSJと
して入手することができ、成形収縮率が小さいため成形
物の寸法精度を向上させることもできる。もっとも、本
発明に使用されるポリフェニレンサルファイド樹脂は、
必ずしも直鎖状PPS樹脂に限定されず、分岐状PPS
樹脂も適用可能である。
本発明に使用されるポリアミド樹脂として、市販のポリ
アミド6−6樹脂(以下、PA66樹脂という)を用い
ることができる。PA66樹脂の役割は、直鎖状PPS
樹脂をマトリックスとする組成物の中湿度領域での熱膨
張率を増加させるとともに、成形時の流動性を改良する
ことにある。
PA66樹脂の充填量が約35重量%を越えると組成物
の耐熱性が著しく低下する。したがって、PA66樹脂
の添加量は、クリープ防止用樹脂組成物の全重量に対し
0〜35重量%、好ましくは約15〜約30重量%であ
る。
本発明に使用される粒状充填材は、市販されている球状
のシリカ粒子1球状の無定形炭素粒子。
またはグラファイト粒子より選ばれる。本発明の樹脂組
成物における粒状充填材の役割は、樹脂組成物の高温に
おける圧縮強度を高め、また充填材を等方性の球状とす
ることで充填材の混入による熱膨張率の異方性を軽減す
ることにある。粒状充填材の添加量は、クリープ防止用
樹脂組成物の全重量に対して5〜15重量%である。粒
状充填材添加による本発明のクリープ防止用樹脂組成物
の溶融粘度の増大を軽減するため、形状は球状で、粒径
は10μm以上のものであることが好ましい。
なお、本発明のクリープ防止用樹脂組成物は、本発明の
効果を減殺しない範囲において用途に応じて各種の添加
材を適宜に含有させることができる。その場合、例えば
無機質添加材としてはアルミナ粉末、グラファイト粉末
、炭化ケイ素粉末。
窒化ケイ素粉末、カーボンブラック粉末等の無機質粉末
を例示できる。また繊維状の無機質添加材として、ガラ
ス繊維、チタン酸カリウム繊維、炭化ケイ素繊維、アル
ミニウム、銅、鉄等の金属繊維を例示できる。更に、有
機質添加材としてシリコン樹脂粉末、芳香族ポリアミド
(アラミド)繊維、フッ素樹脂繊維等を例示できる。
また、本発明のクリープ防止用樹脂組成物は、本発明の
効果を著しく減殺しない範囲において、加工安定性1表
面性状、靭性等の改良や、着色。
帯電防止等の目的で、必要に応じて適量の各種安定剤、
流動性改良剤0表面改質剤1着色剤、帯電防止剤、各種
の樹脂等を適宜に添加してもよい。
本発明のクリープ防止用樹脂組成物の製造に用いられる
原料成分の配合手段は特に限定されない。
各成分をおのおの別々に溶融混合機に供給することが可
能であり、また、予め各成分をヘンシェルミキサー リ
ボンブレンダー等の混合機で予備混合した後に溶融混合
機へ供給することもできる。
溶融混合機としては、単軸または二軸押出し機。
混合ロール、加圧ニーダ−、ブラベンダープラストグラ
フ等の任意の装置が使用できる。
(実施例〕 以下、本発明の詳細な説明する。なお、本発明はこれら
の実施例に限定されるものではない。
(実施例1、比較例1) 以下の表1に示す割合の組成物を用いて各種試験を実施
した。
各組成物の製造に用いた直鎖状PPS樹脂は、呉羽化学
工業■製の「フォートロン(登録商標)KPS、W−2
14Jを使用し、ポリアミド樹脂としてはPA66樹脂
である宇部興産■製の「宇部ナイロン(登録商標)20
20U50Jを使用し、粒状充填材としてはマイクロン
■製の球状シリカ粒子rHARMIc (登録商標) 
 SCO。
(平均粒径的23μm)及び鐘紡■製の球状フェノール
樹脂炭化物である[ヘルパール(登録商標)C−800
Jを使用した。また、非球状の充填材として、申越黒鉛
社製の黒鉛rBF、を使用した。更に、比較例における
ポリアミド樹脂として、東し・デュポン■製の「リルサ
ン(登録商標)BESN  C,9TLJを使用し、P
BT樹脂組成物として日本ジーイープラスチックス■製
の「ハロックス(登録商標)457Jを使用した。
各組成物は、上記各原料を表1に示す割合で混合し、三
井三池製作所製Hen5hel  MixerFM−1
0Bを用いて予備混合した後、池貝鉄工■製の二軸押出
機(MODEL  PCM30」を用いて混練押出しし
てベレットとした。
このペレットを成形原料として使用し、テクノプラス■
製の射出成形機(MODEL  SIM  474 9
/80)を用いて、深さ0.5 mmの周溝2条を外径
面に有する軸受外輪の当該周溝内に樹脂を注入し固化せ
しめて樹脂巻軸受を製造した。
このようにして得られた樹脂巻軸受を用いて、下記のよ
うなりリープ防止性能及び高温雰囲気下の寸法安定性の
評価を行った。
すなわち、高温放置後の樹脂巻軸受のクリープ防止性能
の評価については、軸受外輪の寸法に対して約1.0μ
mのしめじろを持たせたアルミニウム製ハウジングに、
外輪外周面から樹脂リングの外周面が約10μm突出す
るように調整した樹脂巻軸受を嵌合させて、温度160
°Cの熱風循環式恒温槽中に最大500時間放置し、所
定経過時間毎に以下の測定を行った。
ハウジングを固定し、軸受にトルクレンチを取付けて回
転させることによりハウジングに対し樹脂巻軸受の外輪
が回転し始めるときの力(以下、すべりトルクという)
を測定。測定は雰囲気温度160 ”Cで実施。
また、高温雰囲気下の寸法安定性の評価については、先
ず樹脂巻軸受を170℃の熱風循環式恒温槽中に4時間
放置した後、樹脂外周部が軸受外輪の外周面より約10
μm突出するように切削して突出しろを調整した。次い
で、更に160 ’Cの熱風循環式恒温槽中に最大50
0時間放置し、所定時間経過したものを恒温槽から取り
出して以下の測定を行った。
室温で、■東京精密製の表面粗さ形状測定機(サーフコ
ム MODEL  E−RM−3QIA)を用いて、樹
脂巻軸受の樹脂リングの外周面の外輪外周面からの突出
量を測定。
測定結果を表2に示す。
表−2 測定結果に基づき、先ずすべりトルク値について考察す
る。
実施例1−Aと比較例]−A、1−Bとを比較すると、
樹脂組成物がPAIIやPBTをベースとする樹脂巻軸
受の場合、高温放置試験前の時点でのすべりトルク値は
本発明の直鎖状PPS樹脂。
PA6−6樹脂をベースとする樹脂組成物からなる樹脂
巻軸受より高い値を示す。しかし、すべりトルク値の経
時低下が激しく、250時間の高温放置後にはクリープ
防止軸受としては不十分な値まで劣化する。これに対し
て、本発明の樹脂組成物製の樹脂巻軸受にあっては、実
験の全時間範囲にわたって40kgf、cw+以上の高
いすべりトルク値を保持している。クリープ防止軸受と
して十分に機能するためには、本実験条件下で得られる
すべりトルク値は少なくとも30kgf、c+++が必
要である。
実施例1−B、1−Cは、それぞれ充填材を球状シリカ
に代えて球状の無定形炭素粒子及びグラファイト粒子と
した以外は、実施例1−Aと全く同じである。これらの
組成物においても、実験の全温度範囲にわたって、クリ
ープ防止軸受に要求されるすべりトルク値を保持してい
ることがわかる。
実施例1−Aと1−D、実施例1−Eと1−Fを比較す
ると、充填材含有量が同一である場合には、PPS樹脂
の含有量が多い程、高温放置試験前のすべりトルク値及
びその経時変化率は小さくなるが、本発明の組成物範囲
内である限りは、クリープ防止軸受に要求されるすべり
トルク値のレベルを全試験範囲にわたり保持しているこ
とがわかる。
一方、比較例1−D、1−Eで示されるように、PA6
−6樹脂の含有量が35重量%を越える場合には、高温
放置時間250時間以上の範囲で、所要すべりトルク値
以下のレベルに低下する。
以上述べてきたすべりトルク値に関する挙動は、樹脂相
の熱安定性、充填材による機械的精強効果。
及び充填材の含有による膨張係数の低下効果の相互作用
の結果発現されるものであり、本発明の組成物は極めて
優れたクリープ防止性能を発揮し得るものであることが
わかる。
次に、すべりトルク値発現と密接に関係する軸受外径面
からの樹脂突出量の変化について考察する。
樹脂巻軸受を長時間にわたり高温で放置すると、熱処理
効果に基づく結晶化が進行して体積が収縮する。同時に
熱劣化により樹脂の分解逃失が生じる。そのために軸受
外径面からの樹脂の突出量は時間の経過とともに減少す
る。しかして、樹脂組成物のマトリックス相がPPS樹
脂よりなる本発明においては、実施例1−A〜1−Fで
示されるように、樹脂突出量の経時変化は少なく、良好
なすべりトルク値を与える。これに対して、PPS樹脂
の含有量が50%以下でPA6−6樹脂含有量の比較的
多い比較例1−D、1−Eでは、樹脂突出量の経時変化
が大きく、組成物中にPPS樹脂を含有しない比較例1
−A、1−Bでは特に変化が激しく、樹脂巻軸受のすべ
りトルク値も満足できない水準に低下する。
(実施例2、比較例2) 表3に示す割合の組成物を用いて引張り試験用ダンベル
試験片(ASTM  D−638)を射出成形した。使
用した原料及び組成物の製造方法は実施例1.比較例1
におけるものと全く同様であった。このダンベル試験片
について、重量変化率。
引張り強度及び引張り伸び保持率の測定を行って樹脂組
成物の性能を評価した。
重量変化率はダンベル試験片を160℃の熱風循環式恒
温槽中に最長1000時間までの所定時間放置した試料
について測定した。
引張り試験は、170℃の熱風循環式恒温槽中に最長5
00時間までの所定時間放置したダンベル試験片を用い
て、室温で、10閣/winの引張り速度で行い、破断
強度と破断伸び率とを測定した。
上記試験の結果を表4に示す。
実施例2−A〜2−Eと比較例2−A〜2−Eとを比較
すると、本発明のPPS樹脂、PA6−6樹脂及び粒状
組成物よりなる組成物は、160”C,1000時間ま
での高温下に放置されても、極値かな重量変化率しか示
さず、極めて耐熱性に優れたものである。これに対して
、PAII系組成物やPBT系組成物、更にはPPS樹
脂を含有してはいるが本質的にマトリックス相がPA6
−6樹脂よりなるPPS/PA6−6系組成物では、時
間経過と共に顕著な重量減少が生じており、耐熱性の点
で極めて劣るものであることがわかる。
一方、引張り試験結果をみると、本発明の組成物につい
ては実施例2−A〜2−Hの測定結果に示されるように
、引張り強度及び引張り伸び保持率は共に殆ど変化せず
、良好な耐熱性を示している。これに対して、PAII
系組成物である比較例2−AやPBT系組成物である比
較例2−Bでは、時間の経過と共に極めて顕著な引張り
強度及び引張り伸び保持率の低下が起こる。また、PP
S樹脂及びPA6−6樹脂を含む組成物の場合でも、本
発明の組成物と比較してPA6−6樹脂を相対的に多く
含有する組成物(比較例2−C,2−D、2−E)は、
本発明の組成物と比較して顕著な引張り強度及び引張り
伸び保持率の低下を示し、耐熱性の面で満足できないも
のである。
以上述べてきた結果から、PPS樹脂50〜95重量%
、PA6−6樹脂O〜35重量%1粒状充填材5〜15
重量%よりなる本発明の樹脂組成物は、耐熱性に優れた
組成物であり、高温環境条件下で使用されるクリープ防
止樹脂巻軸受用の材料として十分耐え得るものであるこ
とがわかる。
[発明の効果〕 以上説明したように、本発明によれば、マトリ・ノクス
を構成する樹脂成分として耐熱性に優れたPPS樹脂を
50〜90重量%、適度の耐熱性と熱膨張係数を有する
PA6−6樹脂O〜35重量%、耐摩耗兼強化成分とし
て分散性に優れる粒状充填材5〜15重量%を含有させ
た。そのため、高温雰囲気下においても優れた耐熱性と
機械的特性を発揮することができ、長期間にわたりクリ
ーブ防止樹脂巻軸受としての使用に耐え得るという効果
がある。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は従来の軸受のクリープ防止手段の
一例を示すもので、第1図(a)は軸受外輪に形成した
偏心溝を説明する図、同図(b)は軸受の縦断面図、第
2図は金属製止め輪の平面図、第3図(a)は偏心溝に
金属製止め輪を嵌めた平面図、同図(b)は同図(a)
の縦断面図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリフェニレンサルファイド樹脂50〜95重量
    %とポリアミド樹脂0〜35重量%と粒状充填材5〜1
    5重量%とからなる軸受のクリープ防止用樹脂組成物。
  2. (2)ポリフェニレンサルファイド樹脂が直鎖状ポリフ
    ェニレンサルファイド樹脂である請求項(1)記載の軸
    受のクリープ防止用樹脂組成物。
  3. (3)ポリアミド樹脂がポリアミド6−6である請求項
    (1)又は(2)記載の軸受のクリープ防止用樹脂組成
    物。
  4. (4)粒状充填材が球状のシリカ粒子、球状の無定形炭
    素粒子、グラファイト粒子の少なくとも一種である請求
    項(1)ないし(3)のいずれか記載の軸受のクリープ
    防止用樹脂組成物。
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