JPH0328676B2 - - Google Patents

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JPH0328676B2
JPH0328676B2 JP60078816A JP7881685A JPH0328676B2 JP H0328676 B2 JPH0328676 B2 JP H0328676B2 JP 60078816 A JP60078816 A JP 60078816A JP 7881685 A JP7881685 A JP 7881685A JP H0328676 B2 JPH0328676 B2 JP H0328676B2
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Japan
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feedback control
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JP60078816A
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Yoshimi Iwata
Kenzo Watanabe
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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  • Compression-Type Refrigeration Machines With Reversible Cycles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本発明はマルチ形冷凍装置、詳しくは、複数の
利用側熱交換器を備えると共に、循環冷媒を制御
する弁開度調整可能な膨張弁と、前記循環冷媒の
状態を検出する検出手段と、該検出手段の出力を
基に前記膨張弁の弁開度をフイードバツク制御す
る制御手段とを設けたマルチ形冷凍装置に関す
る。 (従来技術) 本出願人は、先に、マルチ形冷凍装置において
循環冷媒制御用の前記膨張弁に電動弁を用い、該
膨張弁の弁開度を前記循環冷媒の過熱度を基に制
御するものを提案した(特願昭58−242768号)。 さらに、本出願人は前記冷凍装置における前記
膨張弁をフイードバツク制御する手段について検
討を行い、下記する制御手段を設けて運転を行う
ことを試みた。即ち、 第6図に示すように一台の室外ユニツトAに3
台の室内ユニツトBを接続し、かつ、各室内ユニ
ツトBの入口側の液側支管Cに各々電動式の膨張
弁(以下、電動弁という)60を設けた冷凍装置
において冷房運転をする場合を説明すると、 前記各室内ユニツトBの出口側の冷媒の過熱
度SHを検出する検出手段(図示せず)と、 一定時間毎に、前記検出手段からその時の過
熱度SHを入力して、該過熱度SHと予め設定し
ておく目標過熱度SH0との偏差値E=SH0
SHを算出し、この偏差値Eを基に、前記電動
弁60の変更弁開度(出力パルス数)を下記す
る一定の制御式を基に算出し、 変更弁開度=制御常数A×偏差値Eこの算出
された変更弁開度を基に、前記電動弁60の弁
開度を前記した一定時間(サンプリング時間)
毎に調整することを試みたのである。 尚、第6図中、61は圧縮機、62は熱源側
熱交換器、63は利用側熱交換器である。 (発明が解決しようとする問題点) ところが、前記した制御では、室内ユニツトB
の運転台数が例えば2台の場合など、特定の運転
台数については良好な制御特性が得られるのであ
るが、換言すると、過熱度SHを目標過熱度SH0
に安定して維持できるのであるが、室内ユニツト
Bの運転台数が増減するなど、運転条件が前記し
た特定の条件から大幅に変更された場合には制御
が安定せず、前記制御特性が著しく不良になる問
題があつた。 また、このような前記電動弁60の制御特性の
低下は、前記した室内ユニツトBの運転台数の変
化以外に圧縮機の容量制御、空調負荷の急激な変
化などの外乱があつた場合にも生じることも確か
められた。 しかして、本発明の目的は、運転条件の大幅な
変更(外乱)があつた場合には、この運転条件の
変更に応じて、前記した変更弁開度を算出するた
めに用いる前記フイードバツク制御常数(例え
ば、前記したA)や、前記サンプリング時間な
ど、前記フイードバツク制御の特性を支配する要
素(以下、これらの要素を総称してフイードバツ
ク制御特性という)を適切に変更すれば、いずれ
の運転条件においても比較的良好な制御特性が得
られるとの研究結果に基づき、 運転条件の変更(外乱)に応じて前記フイード
バツク制御特性を変更できるようにして、 運転条件の変更に拘わらず常に良好な制御特性
が得られるようにする点にある。 (問題点を解決するための手段) 本発明の構成を第1,3,4図を基に説明する
と、複数の利用側熱交換器6を備えると共に、循
環冷媒を制御する弁開度調整可能な膨張弁EV1
と、前記循環冷媒の状態を検出する検出手段
TH110と、 該検出手段TH110の出力を基に前記膨張弁
EV14の弁開度をフイードバツク制御する制御
手段とを設けたマルチ形冷凍装置において、 前記検出手段TH110によるサンプリングの時
間間隔を設定するサンプリング時間設定部と、フ
イードバツク制御特性の常数を設定する制御常数
設定部とを備え、前記制御手数によるフイードバ
ツク制御特性を設定する設定手段と、 前記冷凍装置に作用する外乱を検出する外乱検
出手段と、 該外乱検出手段の信号を基に、前記設定手段で
設定するフイードバツク制御常数を変更すると共
に、この外乱検出手段で、前記フイードバツク制
御手段による算出過熱度の偏差値が所定値以上と
判定されたとき前記サンプリング時間を第1設定
時間に設定し、かつ、前記偏差値が所定値未満と
判定されたとき前記サンプリング時間を第1設定
時間より長い第2設定時間に設定する変更手段と
を設けたのである。 (作用) 外乱が生じると、この外乱を前記外乱検出手段
が検出する一方、 この外乱検出手段の出力を基に前記変更手段
が、 前記設定手段における制御常数設定部で設定す
るフイードバツク制御常数に変更を加えると共
に、前記外乱検出手段で前記偏差値が所定値以上
と判定されたとき前記サンプリング時間を第1設
定時間に、又、前記偏差値が所定値未満と判定さ
れたとき前記サンプリング時間を第1設定時間よ
り長い第2設定時間に設定するのである。 かくして、運転条件が変更されても、前記制御
手段により常にその運転条件に合つたフイードバ
ツク制御特性で前記膨張弁EV14の弁開度の安
定した制御が行えるのである。 (実施例) 第3図に示したものは、1台の室外ユニツトA
に3台の室内ユニツトBを接続したマルチ形冷凍
装置で、冷房運転及び暖房運転を行えるようにし
たものである。 前記室外ユニツトAには、圧縮機1、熱源側熱
交換器2及び冷凍サイクル切換え用の四路切換弁
3とを設けると共に、前記熱源側熱交換器2の出
口側に接続する液側主管4及び前記四路切換弁3
の切換ポートに接続するガス側主管5には、それ
ぞれ、前記室内ユニツトBの台数に対応させた3
本の液側支管41及びガス側支管51を接続して
いる。 また、前記各室内ユニツトBにはそれぞれ利用
側熱交換器6を設け、これら熱交換器6を前記各
液側支管41、ガス側支管51に接続している。 更に、前記室外ユニツトAの前記液側主管4及
び各液側支管41には、それぞれ膨張弁として作
用する第1電動弁EV1及び第2電動弁EV24
介装し、これら電動弁EV14を、冷房運転及び
暖房運転時に過熱度制御弁または過冷却度制御弁
として作用させるようにしている。前記各電動弁
EV14は、ステツピングモータを備え、パルス
信号を入力して、このパルス信号に応じて弁開度
を任意に調節できるようにしたものである。 かくして、前記四路切換弁3を切換えることに
より、実線矢印で示す冷房サイクル運転と破線矢
印で示す暖房サイクル運転とが行えるようにして
いる。 以下、冷房運転時における前記各電動弁EV1
の制御について第1表を基に説明する。(尚、暖
房運転については後述する。)
【表】 この冷房運転時には、前記第1電動弁EV1で前
記熱源側熱交換器2の出口側冷媒の過冷却度SC
を制御し、また、前記第2電動弁EV24で各利
用側熱交換器6の出口側冷媒の過熱度SHを制御
するのである。 前記過冷却度SCの検出は、前記熱源側熱交換
器2に、冷媒の凝縮温度を検出する第1温度検出
器TH1を設けると共に、前記熱源側熱交換器2
の出口側の前記液側主管4に凝縮冷媒の温度を検
出する第2温度検出器TH2を設け、これら検出
器の検出温度の差による過冷却度SCを検出する
ようにしている。 また、前記過熱度SHの検出は、前記液側主管
4に設ける受液器7と前記圧縮機の吸入管8と
を、キヤピラリーチユーブ91をもつ蒸発温度検
出回路9で接続し、この回路9における前記チユ
ーブ91の出口側に蒸発圧力相当飽和温度を検出
する第3温度検出機TH3を設ける一方、各ガス
側支管51に、それぞれ前記利用側熱交換器6の
出口側のガス冷媒の温度を検出する第4温度検出
器TH46を設け、これら検出器TH3及び46
検出温度を基に前記各室内ユニツトB毎の過熱度
SHを検出するようにしている。 そして、これら検出された過冷却度SC及び過
熱度SHを基に、前記凝縮液冷媒及び蒸発ガス冷
媒の各過冷却度SC、過熱度SHが予め設定された
目標過冷却度SC0及び過熱度SH0となるように、
前記各電動弁EV14の弁開度を制御するごとく
している。 換言すると、前記第1電動弁EV1は、前記目標
過冷却度SC0と検出過冷却度SCとの差である偏差
値E=SC0−SCが零に成るように制御されるので
ある。また、前記第2電動弁EV24は、同様に
して偏差値E′=SH0−SHが零とるようにフイー
ドバツク制御されるのである。 尚、前記各温度検出器TH16が本発明におけ
る冷媒状態を検出する検出手段に対応する。 前記したフイードバツク制御について説明する
と、 所定のサンプリング時間(T)毎に、前記各温
度検出器TH16の出力する各検出温度を読込ん
で、前記過冷却度SCの前記偏差値E及び前記過
熱度SHの前記偏差値E′を算出し、これらの値を
基に前記各電動弁EV14の変更弁開度を設定す
るための駆動パルス(P、Q)を、次式に従つて
演算するようにしている。 第1電動弁EV1 P=A×E0…… 第2電動弁EV24 Q=B(E′0−E1)+C・E′0 +D(E′0−2E′1+E′2) …… 但し、 P、Q;第1、第2電動弁EV1,24に出力す
る各駆動パルス数 E0、E′0;現サンプリング時の過冷却度SC及
び過熱度SHの前記各偏差値 E′1;1回前のサンプリング時の前記各偏差
値 E′2;2回前のサンプリング時の前記各偏差
値 A、B、C、D;フイードバツク制御常数 このフイードバツク制御においては、前記サ
ンプリング時間(T)と、前記各常数(A〜
D)とが該フイードバツク制御の特性を設定
し、あるいは変更するフイードバツク制御特性
の支配要素と成つている。 上記した制御、即ち、前記各温度検出器TH1
6の出力を基にした各電動弁EV14の変更弁開
度の算出制御はマイクロコンピユータを用いて成
る制御手段により行うもので、このための制御回
路を第4図を基に概略説明する。 第4図中、10はマイクロコンピユータで、中
央演算処理装置CPUとRAM及びROMから成る
メモリ11とを備え、このマイクロコンピユータ
の入力側には、 各室内ユニツトBに設けられる3個の室内運
転スイツチ12(一個のみ図示) 運転モード検出手段13 室内検出器14 前記目標過冷却度SC0の設定器15 前記目標過熱度SH0の設定器16を接続する
と共に、 前記各温度検出器TH16をA/D変換器1
7を介して接続している。 尚、TH710は暖房運転時に使用する温度検出
器である。 また、前記マイクロコンピユータ10の出力側
には、 前記四路切換弁3を駆動回路31を介して接
続すると共に、 前記各電動弁EV14をマルチプレクサー18
及び各駆動回路19〜22を介して接続してい
る。 以上のごとく構成するマルチ形冷凍装置におい
て、 前記制御手段によるフイードバツク制御特性
を設定する設定手段と、 前記冷凍装置に作用する外乱を検出する外乱
検出手段と、 該外乱検出手段の信号を基に、前記設定手段
で設定するフイードバツク制御特性を変更する
変更手段と を設けるのである。 これらの手段はいずれも前記マイクロコンピユ
ータを用いて構成するものである。以下、説明す
る。 前記外乱検出手段は、室内ユニツトBの運転台
数を検出する運転台数検出部と、前記制御手段が
算出した過熱度SHの偏差値E′が所定値(2℃)
以上になつたことを検出する異常過熱度検出部と
からなつている。 前記設定手段は、前記フイードバツク制御にお
ける前記フイードバツク制御常数(A〜D)を特
定の値に設定する制御常数設定部と、前記サンプ
リング時間(T)を設定するサンプリング時間設
定部とからなつている。 前記変更手段は、前記外乱検出手段の出力を基
に、前記設定手段に、該手段で設定する第2電動
弁EV24の各フイードバツク制御常数(B〜D)
を変更すると共に、前記外乱検出手段で、前記フ
イードバツク制御手段による算出過熱度の偏差値
が所定値以上(2℃以上)と判定されたとき前記
サンプリング時間を第1設定時間(20秒)に設定
し、かつ、前記偏差値が所定値未満(2℃未満)
と判定されたとき前記サンプリング時間を第1設
定時間より長い第2設定時間(30秒)に設定変更
する手段である。 具体的には下記する第2表の通りである。
【表】 この変更手段において、室内ユニツトBの運転
台数の増大に応じて、第2電動弁EV24の前記
常数(B〜D)を減少させるようにする理由は、
これら常数を運転台数に関係なく固定すると、フ
イードバツク制御による前記第2電動弁(EV2
のトータル開度の変更量が、前記過熱度SHの偏
差値E′が同じ場合でも、運転台数の増加に伴つ
て、大きくなり過ぎてしまうから、および フイードバツク制御系の無駄時間、時定数が大
きく変化するから等である。 また、前記サンプリング時間(T)を、前記過
熱度SHの偏差値E′により変更する理由の一つは、
前記偏差値E′の大幅な変化によつても、フイード
バツク制御系のむだ時間、時定数が大きく変化す
るので、制御の安定性を高めるためには、これに
対応したサンプリング時間(T)を設定する必要
があるからである。 また、本実施例においては、前記運転台数検出
部(外乱検出手段)の出力を基に、室内ユニツト
Bの運転台数変更時に、この運転台数に応じて前
記第2電動弁EV24の弁開度を再設定して所定
時間(3分間)保持させる変更時弁開度設定手段
を設けている。この設定手段による弁開度設定は
第3表のごとくである。 この理由は、運転台数の変更によつて前記第2
電動弁EV24のトータル弁開度及び負荷が極端
に変更されてしまうから、前記制御手段で算出し
た前記変更弁開度を基に制御していたのではハン
チング現象を起こしたりして、制御が安定するま
でに長時間を要することになるからである。
【表】 以上のごとく構成する前記冷凍装置の冷房運転
を説明する。 運転スイツチ(図示せず)を投入すると、ま
ず、運転開始か、継続運転かを判断する(ステツ
プ100)。 運転開始であるから、ステツプ101に進み、室
内ユニツトBの運転台数を検出する。 そしてステツプ102で、検出された運転台数に
応じて、第1電動弁EV1、第2電動弁EV24
初期弁開度を設定し、更に、前記各常数(A〜
D)及びサンプリング時間(T)を設定する。 この時、第1電動弁EV1は300パルスの開度に
し、第2電動弁EV24の弁開度及び前記常数
(B〜D)は第2、3表に基づいて各々設定する。
尚、常数(A)は示していないが、所定の値に設定し
ている。 また、前記サンプリング時間は、運転開始時は
通常、過熱度SHの前記偏差値E′が大きいから20
秒に設定する。 かくして、前記圧縮機1を起動させる(ステツ
プ103)。 そして、3分間強制的に継続運転させる(ステ
ツプ104)。 この後、再び室内ユニツトBの運転台数を再確
認して(ステツプ105)、変更がなければ、前記各
温度検出器TH16から各温度を検出し(ステツ
プ106)、更に、過冷却度SCの前記偏差値Eを算
出するのである(ステツプ107)。 そして、前記過熱度SHの各偏差値E′すべてが、
2℃未満であれば、前記サンプリング時間(T)
を30秒に変更し、一つでも2℃以上であればその
まま20秒間隔でサンプリングを行うのである(ス
テツプ108)。 更に、前記ステツプ107で算出された各偏差値
E、E′を基に、前記した制御式、を利用し
て、各電動弁EV1EV24の変更弁開度(パルス
数P、Q)を算出し(ステツプ109)、前記各電動
弁EV14の弁開度を調節するのである(ステツ
プ110)。 尚、停止中の室内ユニツトBに対応する第2電
動弁EV24は閉鎖している。 このようにして、再びステツプ100に復帰し、
今度は継続運転であるからステツプ105に飛んで、
運転台数を検出するのである。 この時、運転台数に変更があれば、運転室側の
前記第2電動弁EV24の弁開度を、算出された
前記過熱度SHの前記偏差値E′、換言すると、算
出された前記変更弁開度Qに関係なく、この変更
された運転台数に応じて第3表に示した通りに設
定するのである(ステツプ111)。 例えば、室内ユニツトBの運転台数が3台から
2台(EV4に対応する室内ユニツトBを停止)に
減少された場合には、第1電動弁EV1はそのまま
フイードバツク制御を継続する一方、前記第2電
動弁EV23の弁開度を各々160パルスの弁開度に
調節するのである。 また、前記第2電動弁EV23の各制御式の各
常数(B〜D)を第2表に示すごとく、それぞれ
0.6、0.5、1.0に変更するのである。 そして、この状態で3分間運転を継続した後ス
テツプ112、ステツプ106に進み前記したと同様の
運転を行うのである。 次に、暖房運転時の制御と冷房運転時の制御と
の相違点を第5図のフローチヤートを基に説明す
る。 この暖房運転時は、前記第1電動弁EV1で前記
熱源側熱交換器2の出口側の吸入冷媒の過熱度
SH制御を行う一方、前記第2電動弁EV24で各
利用側熱交換器6の出口側の凝縮液冷媒の過冷却
度SCを間接的に制御するのである。 前記過熱度SH及び偏差値E′の算出は、第3図
及び第4表に示すごとく、吸入ガス管8に付設す
る吸入ガス冷媒温度検出用の第5温度検出器
TH7と蒸発圧力相当飽和温度を検出する前記第
1温度検出器TH3の各出力を基に行うようにし
ている(第5図のステツプ107a)。そして、この
偏差値E′を基に、冷房運転時と同様に、前記制御
式を利用して変更弁開度を算出して(ステツプ
109a)、フイードバツク制御を行うようにしてい
る。ただし、各常数の(B〜D)は異なる。
【表】 また、この暖房運転時には前記第2電動弁E2
4は、前記利用側熱交換器6の冷媒を過冷却度
を一定に制御するのではなく、前記各液側支管4
1の流通する凝縮液冷媒の温度が一致するように
間接的な過冷却度制御を行うのである。 即ち、第3図の各液側支管41にそれぞれ第6
温度検出器TH610を付設しておき、 運転開始時、または、運転台数変更時に、室内
ユニツトBの運転台数に合わせて各電動弁EV2
弁開度を、例えば第5表に示すように設定し(ス
テツプ102または111a)、 その後、前記各検出器TH610の検出温度の平
均値(t0)に対する、各温度の偏差値E″を算出し
(ステツプ107a)、この各偏差値E″が各々零にな
るように前記各電動弁EV24の弁開度を制御す
るようにしている。
【表】 そして、前記第1電動弁EV1のフイードバツク
制御は、 P=F(E′0−E1)+G・E′0+H(E′0−2E′1+E′
2) の制御式を、また、第2電動弁EV24のフイー
ドバツク制御は、 Q=J×E″ 但し(F、G、H、Jはフイードバツク常数) の制御式を用いるのである(ステツプ109a)。 また、室内ユニツトBの運転台数の変更(外
乱)があつた場合には、前記第2電動弁EV24
の弁開度のみ変更することとし、前記各常数は外
乱が生じても変更は行わないようにしている(ス
テツプ111a)。 また、サンプリング時間(T)は20秒と一定に
している。 他の実施例 [A] サンプリング時間(T)は、室内ユニツト
Bの運転台数の変更や、また、前記圧縮機1に
可変容量形のものを用いた場合には、該圧縮機
1の容量制御を外乱として検出して、これらの
変更と同時に第6表に概略示すように変更して
もよい。 かくする理由は、前記室内ユニツトBの運転
台数の変更に伴う、冷凍サイクルの冷媒管路相
当長さの大幅な変化、及び、前記容量制御に伴
う循環冷媒量の大幅な変化によつて、冷凍サイ
クル系の無駄時間、時定数が大きく変化するか
らである。
【表】 [B] また、前記実施例においては、前記過熱度
SHの偏差値E′が異常に大きくなつた場合に、
前記サンプリング時間(T)のみ変更するよう
にしたが、前記各常数B〜Dも変更するように
してもよい。 [C] 更に、前記第1電動変EV1の各常数Aも外
乱に基づいて変更するようにしてもよい。 [D] また、前記制御手段で行うフイードバツク
制御の制御式は、前記した制御式に限定される
ものではない。 [E] 更に、前記実施例においては、液管4,4
1に第1、第2電動弁EV14を設けるように
したが、液側主管4に1個の電動弁のみを設け
るようにしてもよい。 [F] 尚、可変容量形圧縮機1の容量制御を外乱
として検出するようにした場合には、この容量
制御時に第7表に示すように、容量制御量に合
わせて前記第2電動弁EV24の弁開度を変更
するようにしてもよい。この理由は、前記圧縮
機1の容量制御により冷媒循環量が急激に増減
するからである。
【表】 ただし、αは1>α>0の値で、実験的に定
めておくものである(例えばα=0.5) [G] また前記第2電動弁EV24の外乱時の変更
弁開度設定は、運転台数の変化のみを考慮した
が、これと共に停止されまたは運転される室内
ユニツトBの容量の相違をも考慮するようにし
てもよい。例えば第8表に示す通りである。
【表】 (発明の効果) 以上のごとく、本発明によれば 前記検出手段TH110によるサンプリングの時
間間隔を設定するサンプリング時間設定部と、フ
イードバツク制御特性の常数を設定する制御常数
設定部とを備え、前記制御手段によるフイードバ
ツク制御特性を設定する設定手段と、 前記冷凍装置に作用する外乱を検出する外乱検
出手段と、 該外乱検出手段の信号を基に、前記設定手段で
設定するフイードバツク制御常数を変更すると共
に、この外乱検出手段で、前記フイードバツク制
御手段による算出過熱度の偏差値が所定値以上と
判定されたとき前記サンプリング時間を第1設定
時間に設定し、かつ、前記偏差値が所定値未満と
判定されたとき前記サンプリング時間を第1設定
時間より長い第2設定時間に設定する変更手段と
を設けたから、 外乱が生じても、この外乱による運転条件の変
化に合わせて、前記フイードバツク制御常数を変
化させることができ、又、前記算出過熱度が目標
過熱度に対して大きく逸脱し、その偏差値が所定
値以上の場合には、前記第1設定時間による細か
な制御が行え、算出過熱度が目標過熱度の近くに
あり、その偏差値が所定値未満の場合には、前記
第2設定時間による粗い制御を行え、かくして、
運転条件の大幅な変化に拘らず、従来に比して安
定した制御性を維持することができ、しかも、全
体として制御の効率化が図れると共に、制御の安
定性を高めることができるのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の概念図、第2〜5図は本発明
の実施例の説明図で、第2図は冷房運転を説明す
るためのフローチヤート、第3図は冷媒回路図、
第4図は制御回路図、第5図は暖房運転を示すフ
ローチヤート、第6図は従来例を示す説明図であ
る。 6……利用側熱交換器、10……マイクロコン
ピユータ、12……運転スイツチ、EV1……第1
電動弁、EV24……第2電動弁、TH110……
温度検出器。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の利用側熱交換器6を備えると共に、循
    環冷媒を制御する弁開度調節可能な膨張弁EV1
    と、前記循環冷媒の状態を検出する検出手段
    TH110と、 該検出手段TH110の出力を基に前記膨張弁
    EV14の弁開度をフイードバツク制御する制御
    手段とを設けたマルチ形冷凍装置において、 前記検出手段TH110によるサンプリングの時
    間間隔を設定するサンプリング時間設定部と、フ
    イードバツク制御特性の常数を設定する制御常数
    設定部とを備え、前記制御手段によるフイードバ
    ツク制御特性を設定する設定手段と、 前記冷凍装置に作用する外乱を検出する外乱検
    出手段と、 該外乱検出手段の信号を基に、前記設定手段で
    設定するフイードバツク制御常数を変更すると共
    に、この外乱検出手段で、前記フイードバツク制
    御手段による算出過熱度の偏差値が所定値以上と
    判定されたとき前記サンプリング時間を第1設定
    時間に設定し、かつ、前記偏差値が所定値未満と
    判定されたとき前記サンプリング時間を第1設定
    時間より長い第2設定時間に設定する変更手段と
    を設けたことを特徴とするマルチ形冷凍装置。
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