JPH03286716A - カーテン - Google Patents

カーテン

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JPH03286716A
JPH03286716A JP2088088A JP8808890A JPH03286716A JP H03286716 A JPH03286716 A JP H03286716A JP 2088088 A JP2088088 A JP 2088088A JP 8808890 A JP8808890 A JP 8808890A JP H03286716 A JPH03286716 A JP H03286716A
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JP
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yarn
curtain
filament
filament yarn
component
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Application number
JP2088088A
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English (en)
Inventor
Kozaburo Isshiki
一色 高三郎
Gentaro Nishimura
西村 源太郎
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Publication date
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  • Curtains And Furnishings For Windows Or Doors (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
  • Woven Fabrics (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、軽量で、かつ審美性に富んだ装飾性を有し、
かつ、遮光性や防音性などの機能を有するカーテンに関
する。
[従来の技術] 近年、生活水準の向上に伴ない、カーテンもインテリア
として重要視されはじめ、高級なものが嗜好されている
遮光性や防音性などの機能を有するカーテンとしては、
従来から、ブラインドカーテンおよびアコーディオンカ
ーテン、ロールカーテンなどが使用されている。
遮光性や防音性などの機能を有するカーテンを構成する
素材としては、樹脂フィルム、織物に樹脂をコーティン
グしたもの、金属薄板などが使用されており、さらにこ
れらの素材を特殊な構造に形成して使用していた。
ブラインドカーテンは、日除けを重視した機能カーテン
で、素材は金属性のものが多く、大体厚さ0.2mm前
後、幅2.5cm前後の耐蝕性アルミ合金スラットに、
熱硬化性アクリル樹脂塗料を塗ったものが使われている
。また、家庭用などでは、特に審美的なカラーをもつ小
幅なものなども近年よく使用されている。
アコーディオンカーテンは、部屋の間仕切りなど、場所
を仕切って機能的に使うために用いるもので、通常の塩
化ビニル繊維、レーヨン、ナイロン繊維などの素材を使
った織布に塩ピコーティングを施したものを蛇腹型に折
り立てて作られたものなどが使用されている。
また、ブラインドカーテンならびに間仕切りの両方に使
用できるものとして、ロールカーテンがあるが、このカ
ーテンは、アコーディオンカーテンとは違い、織布と樹
脂からなる、たとえば、織布に樹脂で硬仕上したものや
、塩ビシートに織物を両側からサンドイッチして構成さ
れた平坦なシート状物で、これを収納ケースに巻込んで
収納し、カーテンとして使用する際には、該収納ケース
から該シートを引出して使用する構造のものである。
このカーテンは2m程度の広幅のものが用いられること
が多い。
[発明が解決しようとする課題] 上述のように、従来技術のカーテンは、織布に樹脂で硬
仕上したものや塩ビシートに織物を両側からサンドイッ
チしたものを使用しているが、かかる素材は、たとえば
ロールカーテンでは2m程度の広幅で使用するためにカ
ーリングが起き易いという欠点があり、また、アコーデ
ィオンカーテンに用いる場合は、重くて操作がしにくい
上に、型付けが難しく、折りたたみにくいという欠点が
あった。
また、ブラインドカーテンは、主として金属薄板を使用
するため、重いことと冷たさと単調さは否めず、昇降時
には金属同士の擦過音で騒々しく、さらに折れ易く修復
が難しいという欠点があった。
本発明の目的は、かかる従来のカーテンの欠点に鑑み、
軽くて、カーリングせず、型付けがしやすく、静かでか
つ審美性に富んだ装飾性に優れた高級カーテンを提供せ
んとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、上記目的を達成するために次のような構成を
有する。
すなわち、本発明のカーテンは、熱溶融温度差を有する
少なくとも2種以上のフィラメント糸からなる混用糸を
経糸または緯糸の少なくとも一方の糸に用いてなる織物
の少なくとも片面に樹脂皮膜を有するシート状物を用い
たカーテンであって、該混用糸のうち、溶融温度の低い
フィラメント糸成分を構成する熱可塑性樹脂によって前
記樹脂皮膜が構成されており、かつ、溶融温度の高いフ
ィラメント糸成分は、少なくとも単糸繊度1デニルのフ
ィラメントで構成されていることを特徴とするものであ
る。
[作用コ 本発明は、熱溶融温度差を有する2種のフィラメント混
用糸で構成された織物を加熱してフィラメントの1成分
を溶融すると、光透過性に趣のある審美性を有するシー
ト状物が得られ、しかも好都合に透けた部分と不透明な
部分とを有するものを簡単に形成することができ、目隠
効果や光遮断性にも優れているものが得られるというこ
とを究明して完成されたものである。
本発明でいう混用糸は、熱により溶融する温度が異なる
2種以上のフィラメント糸が混用されて構威されたもの
であって、該混用糸のうち、溶融温度の低いフィラメン
ト糸成分(A)は熱可塑性樹脂で構成されており、一方
、溶融温度の高いフィラメント糸成分(B)は、熱不溶
性の繊維や、前記(A)成分を溶融させる温度の熱に対
して比較的溶融しにくい樹脂からなる繊維で構成されて
いるものである。
本発明のカーテンは、かかる混用糸を経糸または緯糸の
少なくとも一方の糸に用いて織物を構威し、かつ該混用
糸の溶融温度の低いフィラメント糸成分(A)を構成す
る熱可塑性樹脂自身によって、該織物の少なくとも片面
に樹脂皮膜を形成せしめてなるシート状物を用いて構成
されるものである。
フィラメント糸(A)成分としては、屈曲や衝撃に強く
、引裂強力の大きい性質を有するものが、膜特性のよい
樹脂被膜の形成を実現するので好ましい。
たとえば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリウレタ
ンやこれらの共重合体、ナイロン、ナイロンにポリアル
キルグリコール、ジカルボン酸やアミン類などを共重合
したもの、ポリエステルの繰り返し単位を構成する酸成
分にイ”ソフタル酸、5−ナトリウムスルホイソフタル
酸またはアジピン酸などの脂肪族ジカルボン酸などを共
重合したり、アルコール成分の一部にポリアルキレング
リコールを共重合したものなどを使用することができる
が、上述のフィラメント糸(A)として要求される性質
を有するポリマーであればこれに限定されるものではな
い。これらのなかでもポリエステル系樹脂が耐光性や膜
強度に優れていて好ましい フィラメント糸(B)成分としては、たとえば、アラミ
ド系繊維、ポリエステル系繊維やアクリル系繊維などの
熱可塑性繊維、ポリイミド系繊維やポリスルホン系繊維
などの熱硬化性樹脂からなる繊維、あるいは金属繊維、
ガラス繊維や炭素繊維など無機繊維などのように耐熱性
のある繊維であれば使用することができる。
フィラメント糸(B)成分は、シート状物中に元の繊維
状態で存在し、該シート状物の強力を左右するものであ
り、強くて溶融しにくい繊維である必要がある。すなわ
ち、本発明では、フィラメント糸(B)成分として、単
糸繊度が少なくとも1デニール、好ましくは1.5デニ
一ル以上である繊維を用いることが、シート強力ならび
に耐光性の上から重要である。
すなわち、フィラメント糸(B)成分の単糸繊度が1デ
ニ一ル未満の細い繊維の場合には、カーテンとして要求
される耐屈曲性、引裂強力ならびに型付は性が不足する
場合があったり、またフィラメント糸(A)の成分を溶
融させる際に同時に溶融する可能性もあって、繊維強度
の低下を招く危険が大きくなる傾向がある。
フィラメント糸(B)として、さらに好ましいものとし
ては、高重合度ポリマーから形成されたポリエステルフ
ィラメントや高延伸倍率で強延伸したポリエステルフィ
ラメント、さらに他の物理的処理により高強度化された
ポリエステルフィラメントなどがある。
上述のように、溶融温度が低いフィラメント糸(A) 
jff1分は、ポリエステル系樹脂からなる繊維が耐光
性や膜強度などの点で、より優れた本発明に係るカーテ
ンを実現するものであるが、もちろん、樹脂皮膜を形成
する成分として織物構成繊維(B)と接着性がよい成分
を選ぶことも、カーテン特性上好ましい。
接着性の上からは、フィラメント糸(A)成分と(B)
成分との組合せとして、同種の樹脂の組合せが好ましい
すなわち、本発明のカーテンを構成する該混用糸の溶融
温度が低いフィラメント糸(A)成分として、ポリエス
テル系樹脂からなる繊維を使用する場合は、熱溶融温度
が高温であるフィラメント糸(B)成分としても、ポリ
エステル系樹脂からなるフィラメント糸を用いるのが好
ましい。
上述の(A)ならびに(B)成分は、いずれか片成分ま
たは両成分とも複数種のフィラメント糸で構成されてい
てもよい。
特に、本発明で使用されるポリエステルフィラメント糸
(B)としては、たとえばポリエチレンテレフタレート
、ポリブチレンテレフタレートなどのホモポリエステル
からなるフィラメント糸のような耐熱性、機械的強度、
耐光性に優れたものが代表的なものであるが、本発明の
効果が損なわれない範囲であれば共重合成分や混合物が
存在していてもよい。
本発明のカーテンに用いられるシート状物を構成する織
物は、上述の特定な混用糸を、経糸および緯糸の少なく
とも一方、好ましくは両方に使用したものである。
かかる織物の織組織としては、たとえば朱子織、平織、
斜文織、伯爵織、しこる織、琥珀縁、もじり織や三原組
織の変化縁など適宜のものを用いることができるが、こ
れらに限定されるものではない。また、かかる織物の織
糸として、フィラメント糸(B)の単独糸が部分的に用
いられた織物であっでもよい。
かかる織物を構成する織糸の太さは、型付けが容易で、
かつカーリングしないものであれば特に限定されないが
、好ましくは50〜1000デニールの範囲のものを使
用し、織密度は好ましくは、20〜200本/インチの
範囲とするのがよい。
また、織物の日付は用いるカーテンの種類にもよるが好
ましくは500g1rd以下、さらに好ましくは100
〜400g、/mのものが、軽くて、取扱い性のよいカ
ーテンを実現することができるので好ましい。
本発明のカーテンは、その織物の骨格が、溶融温度の高
いフィラメント糸成分(B)で構成されているものであ
って、その少なくとも一部分においては、該織物組織の
少なくとも表面部、好ましくは間隙部(8合や繊維間隙
)にフィラメント糸(A)を構成する熱可塑性樹脂から
なる樹脂被膜部を有する構造のシート状物よりなるもの
である。
上述の樹脂皮膜は、たとえば模様状を呈して形成された
もの、織物の片面のみに形成されたちのあるいは両面に
形成されたもの、同一方向(規則的)にライン状に形成
されているものなどの形態のものがある。これらは用途
によって適宜複数種の形態が組合わされて形成されてい
てもよい。
本発明に使用される混用糸としては、撚の有無に拘らず
フィラメントどおしを混合したちのすべてを包含するも
のであって、たとえば引き揃え糸、合撚糸(交撚糸)、
空気交絡糸、混繊糸などいずれの形態の糸をも含むもの
である。
かかる混用糸の具体的な例としては、たとえば、複合紡
糸口金を用い、フィラメント糸(A)成分を構成する低
温で溶融するポリマー(A)と高温で溶融するフィラメ
ント糸(B)成分を構成するポリマー(B)を別々の口
金から紡糸、混繊する紡糸時混繊方式で形成されたもの
、あるいはポリマー(A)とポリマー(B)を別々に紡
糸後、両糸を複合混繊する後混繊方式などにより形成さ
れたもの、単に引揃えられたもの、さらにそれが交絡処
理や合撚を施されたものなどを適宜用いることができる
かかる混用糸としては、たとえばフィラメント糸(A)
とフィラメント糸(B)とが、好ましくは重量比(A/
B) テl O/90〜70/30゜さらに好ましくは
30/70〜50,150の範囲にあるものが好ましい
。フィラメント糸(A)の混用量が少なすぎては耐久性
のある樹脂被膜が得られにくく、またフィラメント糸(
B)が少なすぎても強度的に劣る傾向が出てくる。
本発明のカーテンにおいては、外部からの受熱により、
フィラメント糸(A)成分を溶融して被膜化させるが、
そのときに骨格をなすフィラメント糸(B)ができるだ
け熱劣化が生しない加工条件で被膜化処理を行なうのが
好ましい。すなわち、フィラメント糸(A)として、フ
ィラメント糸(B)より溶融温度差が大きいものを選択
するほど、熱によるフィラメント糸(B)への悪影響を
小さくすることができるので、好ましくは該溶融温度差
が20℃以上、さらに好ましくは30℃以上である繊維
を使用した混用糸を用いることによって、織物特性に優
れた耐久性のあるカーテンを提供することができるもの
である。
本発明で用いられる混用糸のタイプとしては、たとえば
、均一混用(混合)タイプ、片側に偏って配置させた、
たとえばバイメタルタイプまたはフィラメント糸(B)
を芯部に、フィラメント糸(A)を鞘部に配置した芯鞘
タイプなどの複合糸が使用できる。これらの中でも後者
の偏って配置させたタイプ、特に芯鞘タイプの混用糸が
好ましい。これらの混用糸は、さらに流体交絡処理など
が施されていてもよい。
本発明では、上述の混用糸を用いた織物を熱処理し、織
物の少なくとも一部分のフィラメント糸(A)を構成す
る樹脂を溶融して被膜化させるが、その場合、フィラメ
ント糸(B)に比してフィラメント糸(A)が織物表面
に多く存在する方が、樹脂被膜化が容易であり、かつ均
一な被膜が形成されやすいので好ましい。
このような織物表面を形成する混用糸としては、潜水処
理後の該混用糸において、フィラメント糸(B)に比し
てフィラメント糸(A)の糸長が長いものを使用するこ
とが好ましい。このような潜水処理後、混用糸に糸長差
を付与する方法としては、次の方法を使用することがで
きる。
■フィラメント糸(B)に熱収縮の大きいポリマーを用
い、フィラメント糸(A)に熱収縮の小さいポリマーを
用いる熱収縮特性の、異なるポリマーを組み合わせる方
法。
■フィラメント糸(A)とフィラメント糸(B)を別々
に紡糸した後、フィラメント糸(A)のみを弛緩熱処理
し、熱収縮を小さくした後、フィラメント糸(B)とを
後混用する方法。
■フィラメント糸(B)に比べてフィラメント糸(A)
を乱流空気ノズルを用いてオーツく一フィードさせなが
ら混用する方法。
このような混用糸の潜水処理後の糸長差は、2%以上で
あることが好ましい。
ここでいう糸長差とは、フィラメント糸(B)の収縮率
を81、フィラメント糸(A)の収縮率を32としたと
きに、次式で表わされるものである。
糸長差(%)  −sl   52X10000−5 なお、本発明のカーテンは、上述の混用糸により主とし
て構成されるものであるが、本発明の効果が損われない
範囲において、該混用糸に加えて別の繊維が混用されて
いてもよい。たとえば、該織物を構成する混用糸に使用
したフィラメント糸(A)成分とは異なる繊維糸条(A
′)、たとえば、さらに低温で溶融したり、弾性や接着
性に優れた性質を有する繊維糸条(フィラメントまたは
ステープル)(A’)を混繊、混紡したり、または、か
かる繊維糸条を混繊、交織することができる。このよう
にすれば樹脂被膜をさらに補足、補強することができる
。また、フィラメント糸(B)より優れた繊維物性を有
する別の繊維糸条を、該混用糸に加えて混用することが
できるが、この場合には織物物性を適宜向上させること
ができる。
また、異色糸や異染色性を有する糸も適宜組み合わせて
使用することもできる。
フィラメント糸(A)成分を溶融する熱処理方法として
は、特に限定されるものではないが、たとえば、混用糸
織物を熱風加熱方式のピンテンターで加熱する方法、該
ピンテンターでフィラメント糸(A)を溶融させた後、
溶融ポリマーを加圧する方法、織物の片面あるいは両面
から受熱させてフィラメント糸(A)を溶融させると同
時に、この溶融ポリマーを加圧して平面上に延ばして被
膜化する加熱プレス法、模様状に彫刻したカレンダーロ
ールで加熱圧着させる方法などが好ましく使用できる。
さらに具体的には、たとえば、樹脂被膜が模様状を呈す
るものを得るには、模様状部分を前記フィラメント糸(
B)とフィラメント糸(A)の混用糸を用い、他の部分
はフィラメント糸(B)単独糸を用いた織物を製織後、
加熱して模様状部分のみを樹脂被膜化するか、またはフ
ィラメント糸(B)とフィラメント糸(A)の混用糸の
みで織物を製織後、たとえば模様状に彫刻したカレンダ
ロールで加熱圧着させることにより形成することができ
る。
次に、片面のみに樹脂被膜を有するものを得るには、織
物の片面に、フィラメント糸(B)とフィラメント糸(
A)の混用糸を用い、他の面にフィラメント糸(B)単
独糸を用いた二重組織の織物を製織後、加熱して混用糸
側のみを樹脂被膜化するか、あるいは、フィラメント糸
(B)とフィラメント糸(A)の混用糸のみの織物を製
織後、たとえば熱カレンダーロールにより片面のみを加
熱溶融する方法により形成することができる。かかる片
面被膜化には、特に熱カレンダー法が被膜形成性ならび
に膜特性の点から好ましく、特に好ましくは、熱溶融面
の反対面は冷却ロールや冷却プレス板などを使用し冷却
させた状態で処理することが好ましい。この方法によれ
ば、適確に冷却面側において混用糸を繊維糸条のまま存
在せしめることができる。
さらに、本発明に用いられる混用糸または織物は、上述
の熱処理前の段階で、低温プラズマ処理を施されること
も好ましい。すなわち、かかる処理によって、梅脂被膜
特性ならびに基布と該被膜との接着性をより一層向上さ
せることができる。
本発明のカーテンは着色して用いることができる。着色
は、樹脂被膜形成前の糸の状態または織物の状態で染色
するか、あるいは樹脂被膜形成後のシート状で染色する
ことができるが、樹脂被膜形成前の織物状態で染色する
方法が加工の容易さから好ましい。染色方法としては、
浸染法、プリント法を適宜用いることができる。
本発明のカーテンのうち、ブラインドカーテンでは、織
物を幅1〜3cm程度の短冊状に切断後、曲面を有する
加熱プレスあるいは加熱ロールで樹脂被膜化すると同時
に型づけするか、あるいは、織物状態で曲面を有する加
熱プレスあるいは加熱ロールで樹脂被膜化すると同時に
型付けした後、幅1〜3cm程度の短冊状に切断するこ
とができる。
また、樹脂被膜化したシートを作製後、曲面を有する加
熱プレスあるいは加熱ロールで型づけすることもできる
また、アコーディオンカーテンは、短冊状に切断する必
要はないが、上述のブラインドカーテンと同様の方法で
製造することができる。
良好に形成された本発明のカーテンは、型付けが容易で
あり、かつ強固に型付けされるためカーリングが発生し
にくく、軽量で、審美性のある高級感を有する装飾性に
優れたものである。
なお、本発明のカーテンは、もちろん射光剤を含有して
いてもよく、ベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系
、サリシレート系、シアノアクリレート系などの紫外線
吸収剤、酸化チタン、酸化ケイ素、炭酸カルシウム、亜
鉛華などの紫外線遮蔽剤および銅、コバルト、クロムな
どの金属塩類、ヒンダードフェノール系、アミン系など
のラジカル連鎖禁止剤、およびホスファイト系、チオエ
ステル系などの過酸化分解剤を併用すると耐候性をさら
に向上させることができる。
また本発明のカーテンは、リン系化合物、スルファミド
系、ハロゲン系化合物などの難燃剤およびウレタンまた
はアクリル酸エステル系の発泡体やアルミニウム粉など
の遮光、防音剤を含有していてもよく、さらには、シャ
ワーカーテンなど水に濡れやすいカーテンでは通常のワ
ックス、フッ素系あるいはシリコン系などの撥水剤を含
有していてもよい。
[実施例コ 次に、実施例により本発明をさらに説明する。
なお、実施例中の物性値は下記の方法により測定したも
のである。
(1)溶融点 融点顕微鏡(柳本製作所製)を用い、熱板上にサンプル
繊維を十字状にクロスするように数本重ねてセットし、
クロスした境界が溶融により完全に消えた温度をもって
溶融点とした。
(2)沸騰水収縮率 試料を検尺機で10回巻きのカセ状にし、そのカセに0
.Ig/ciの初荷重をかけて原長L1を測定する。次
に無荷重下で100℃の滴水浴中に投入し、15分間処
理した後、24時間風乾後、再び0.1g/dの荷重を
かけて処理後の長さL2を測定し、次式により沸騰水収
縮率を求める。
(3)引裂強力 JIS  L1096  A@I法 (シングルタング法)により測定した。
(4)屈曲強力 MIT・耐波疲労試験機(東洋精機製作新製)を用い、
幅15肛の試験片をとりつけ、左右に各135°ずつ折
り曲げ、試験片が切断する屈曲回数を読みとる。
実施例1、比較例1 ポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸後、延伸して7
5デニール12フイラメントの高温溶融フィラメント糸
(溶融点:254℃、フィラメント糸(B))を得た。
一方、イソフタル酸を15モル%共重合したポリエチレ
ンテレフタレートを溶融紡糸後、延伸して、75デニー
ル24フイラメントの低温溶融フィラメント糸(溶融点
=220℃、フィラメント糸(A))を得た。
このフィラメント糸(A)とフィラメント糸(B)を重
量比で1:1−の割合になるように各2本引揃えて、3
00デニール72フイラメントの混用糸を得た。
該混用糸をタテ糸およびヨコ糸に用い、タテ糸密度85
本/インチ、ヨコ糸密度75本/インチの平織物を製織
した。
この織物を通常の方法で精練、乾燥した後、Re5ol
in Blue FBL (バイエル社製分散染料)3
%OWFをおよび難燃剤としてヘキサ・ブロム・シクロ
ドデカン20%OWFを用い、高圧ジッガーで130℃
、60分間染色、難燃処理し、常法により還元洗浄し、
乾燥した。その後、ピンテンターを用い、235℃で熱
処理し、両面の全面がフィラメント糸(A)の樹脂被膜
でおおわれた目付250g/n(のシート状物を得た。
次に該シート状物を幅25關の短冊状に切断し、曲面を
有する200℃に加熱した加熱プレス機で型付けした。
一方、比較例として、厚さ0.2mm、幅25mmの曲
面を有する耐蝕性アルミ合金スラットに熱硬化性アクリ
ル樹脂塗料(青色)を塗布し、日付600g/ボの短冊
状物を得た。
実施例、比較例とも、短冊状物に孔をあけ、ヒモを通し
てブラインドカーテンを得た。
これらのブラインドカーテンを評価した結果は、表1に
記載した通りである。
は重くて操作がしにくく、かつ昇降時に金属音が発生し
て騒々しく、外観も金属の冷たい感じが否めず、また均
一な色相のため高級感に欠けるものであった。
これに対して実施例■のものは軽量で操作がしやすく、
昇降時に金属音が発生することもなく、外観的にも織物
が有する暖かみが感じられ、また審美性のある細かい杢
調を有し、高級感を有するものであった。
実施例2〜3、比較例2 ポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸後、延伸して、
75デニール]2フイラメントの高温溶融フィラメント
糸(溶融点:254℃、沸騰水収縮率8.8%、強度7
.5g/d、フィラメント糸(B))を得た。
一方、イソフタル酸を8モル%共重合したポリエチレン
テレフタレートを溶融紡糸後、延伸し、またイソフタル
酸を24モル%共重合したポリエチレンテレフタレート
を溶融紡糸、延伸後、弛緩熱処理し、それぞれ75デニ
ール24フイラメントの低温溶融フィラメント糸(A)
2種(8モル%共重合−溶融点242℃、沸騰水収縮率
5.8%、強度5.1g/dのもの1種、24モル%共
重合=溶融点213°C1沸騰水収縮率6,6%、強度
4.8g/dのもの1種)を得た。このフィラメント糸
(A)2種のそれぞれとフィラメント糸(B)を引揃え
て混繊し、150デニール36フイラメントの混用糸を
得た。
一方、比較例としてフィラメント糸(B)を2本引揃え
て混繊し、150デニール24フイラメントの混用糸を
得た。
これらの混用糸をタテ糸およびヨコ糸に用い、タテ糸密
度95本/インチ、ヨコ糸密度85本/インチの平織物
をそれぞれ製織した。
これらの織物を通常の方法で精練、乾燥した後、分散染
料を用い、通常の方法で花柄状の模様にプリントした。
次いで、カレンダ温度235℃(比較例は257℃)、
ニップ圧20kg/cnfの熱カレンダ(片面ロール:
水冷却ロール使用)により熱処理し、片面が樹脂被膜で
構成された織物を得た。
次いで、これらの織物に木製円筒状の重りをつけロール
カーテンを得た。
これらのロールカーテンを評価した結果は、表2に記載
した通りである。
脩 表2から明らかなように、比較例2の熱溶融温度差のな
いフィラメント糸からなる混用糸織物で構成されたロー
ルカーテンは、引裂強力が著しく小さいものであり、均
一な色相のため高級感のないものであった。
融点差が小さい実施例2は引裂強力が低めに出る傾向を
示すものであった。
融点差が40℃以上と大きい実施例3では、引裂強力も
大きく、杢調を有し、立体感を有する高級感のあるもの
であった。
実施例4、比較例3 ポリエチレンテレフタレートを溶融紡糸後、延伸して、
75デニール12フイラメントの高温溶融フィラメント
糸(溶融点:254°C1沸騰水収縮率8,8%、強度
7.5g/d、フィラメント糸(B))を得た。
一方、イソフタル酸を24モル%共重合したポリエチレ
ンテレフタレートを溶融紡糸、延伸後、弛緩熱処理して
、75デニール24フイラメントの低温溶融フィラメン
ト糸(溶融点:213℃、沸騰水収縮率6.6%、強度
4.8g/d、フィラメント糸(A))を得た。
一方、比較例として、フィラメント糸(B)として、ポ
リエチレンテレフタレートを溶融紡糸後、延伸して、7
5デニール96フイラメントの高温溶融フィラメント糸
(溶融点=254℃、沸騰水収縮率9.1%、強度7.
0g/d)を得た。これらフィラメント糸(A)とフィ
ラメント糸(B)を引揃えて、150デニール36フイ
ラメント、および150デニール120フイラメントの
混用糸を得た。
該混用糸をタテ糸およびヨコ糸に用い、タテ糸密度84
本/インチ、ヨコ糸密度72本/インチの平織物を製織
した。
この織物を通常の方法で精練、乾燥した後、Re5ol
in Blue FBL (バイエル社製分散染料)1
%OWFを用い、高圧ジッガーで130℃にて染色した
後、シリコン系撥水剤で処理した。
その後、7a[1間隔の溝状を有するエンボスカレンダ
を用い、温度230℃、ニップ圧20kg/cnf(片
面ロール:水冷却ロール使用)で熱処理し、部分的に樹
脂被膜されたアコーディオンカーテンを得た。
これらのアコーディオンカーテンを評価した結果は、表
3に記載した通りである。
表3から明らかなように、フィラメント糸(B)が1デ
ニ一ル未満のものは引裂強力が低く、耐屈曲性にも劣る
ものであった。
これに対して、実施例4のものは、引裂強力、耐屈曲性
ともに優れ、繰り返し操作後の形態維持性にも優れたも
のであった。
[発明の効果] 本発明によれば、軽量で操作がしやすく耐屈曲性、引裂
強力に優れている上に、良好な審美性と装飾性を有する
カーテンを提供することができ、特に杢調などの高級指
向の外観を呈し得る立体感のあるカーテンで高級感、自
然感、新素材感覚などに優れたものが提供できる。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)熱溶融温度差を有する少なくとも2種以上のフィ
    ラメント糸からなる混用糸を経糸または緯糸の少なくと
    も一方の糸に用いてなる織物の少なくとも片面に樹脂皮
    膜を有するシート状物を用いたカーテンであって、該混
    用糸のうち、溶融温度の低いフィラメント糸成分を構成
    する熱可塑性樹脂によって前記樹脂皮膜が構成されてお
    り、かつ、溶融温度の高いフィラメント糸成分は、少な
    くとも単糸繊度1デニールのフィラメントで構成されて
    いることを特徴とするカーテン。
  2. (2)混用糸のうちの、溶融温度の低いフィラメント糸
    成分がポリエステル系樹脂で構成されていることを特徴
    とする請求項(1)記載のカーテン。
  3. (3)混用糸のうちの、溶融温度の低いフィラメント糸
    成分と溶融温度の高いフィラメント糸成分の両成分がポ
    リエステル系樹脂で構成されていることを特徴とする請
    求項(1)記載のカーテン。
  4. (4)樹脂被膜が模様状を呈して形成されてなるもので
    あることを特徴とする請求項(1)記載のカーテン。
  5. (5)樹脂皮膜が実質的にシートの片面側にだけに形成
    されていることを特徴とする請求項(1)記載のカーテ
    ン。
  6. (6)樹脂被膜が同一方向にライン状に形成されている
    ものであることを特徴とする請求項(1)記載のカーテ
    ン。
  7. (7)カーテンが、アコーディオンカーテンである請求
    項(6)記載のカーテン。
  8. (8)樹脂被膜を有するシート状物が、短冊状のシート
    状物であり、かつ該シート状物が複数用いられて構成さ
    れていることを特徴とする請求項(1)記載のカーテン
  9. (9)カーテンが、ブラインドカーテンであることを特
    徴とする請求項(8)記載のカーテン。
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