JPH03286136A - ターボチャージャ付きエンジンの吸気装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は自動車におけるターボチャージャ付きエンジン
の吸気装置に関するものである。

（従来の技術） ターボチャージャ付きエンジンにおいて、特開昭５７−
１６３１２０号公報に開示されるように、吸気温度の上
昇による充填効率の低下を防ぐため、吸気通路中にイン
タークーラを配することが行われている。このインター
クーラはエンジン負荷状態が高負荷側にあるときには所
期の役割を果たすが、エンジン負荷状態が低負荷側にあ
るときは、吸気を冷やしすぎて燃焼不安定を招く。そこ
で吸気通路途中をインタークーラを備えた高負荷側通路
と、インタークーラを備えない低負荷側通路の２つの通
路に分け、２つの通路がエンジン負荷状態に応じて択一
的に選択されるように構成したものが知られている。

（発明が解決しようとする課題） 上記のような吸気装置を備え燃料供給を気化器によって
行うエンジンにおいて、低負荷運転時には良好な空燃比
（Ａ／Ｆ）特性であっても、高負荷運転をすると、第３
図にＡで示すように空燃比がエンジン回転数によって大
きくバラツキ、特定のエンジン回転数のときに、オーツ
＼リーンになったり、オーパリ・ソチになるという問題
がある。

本発明は上記問題点を解消して、高負荷運転時において
、エンジン回転数に対応する空燃比のバラツキが少なく
なるようにし、併せて低負荷運転時においても空燃比特
性の良好なターボチャージャ付きエンジンの吸気装置を
提供することを目的とする。

（課題を解決するための手段） 本発明は上記目的を達成するため、ターボチャージャ及
び気化器を備えたエンジンの吸気通路が、ターボチャー
ジ中のコンプレッサの下流所定位置と気化器の上流所定
位置との間で高負荷側通路と低負荷側通路との２つの通
路に分れ、高負荷側通路にインタークーラが配されると
共に、２つの通路がエンジン負荷状態に応じて択一的に
選択されるように構成されたものにおいて、高負荷側通
路にレゾネータを配設したことを特徴とする。

（作用） 従来例において、スロットル弁が全開状態となっている
高負荷運転時にエンジン回転数によって空燃比が大きく
バラツクのは、高負荷側通路が開通した状態での吸気通
路全体の気柱共鳴により、吸気脈動の影響が気化器のベ
ンチュリ部に拡大して及び、このベンチュリ部から燃料
が出やすいエンジン回転数領域と、燃料が出にくいエン
ジン回転数領域が生ずるからであると考えられる。そこ
で本発明は前記高負荷側通路にレゾネータを配設するこ
とにより、共振点を変化させて第３図にＢで示すように
エンジン回転数によって空燃比がバラツクのを抑え、フ
ラットな空燃比特性が備わるようにして、上記課題を解
決することができた。

他方、低負荷運転時では、スロットル弁によって吸気通
路面積は絞られるので、スロットル弁の上流にあるベン
チュリ部には、吸気脈動の影響が少なく、エンジン回転
数によって空燃比がバラツクことば少ない。むしろ低負
荷側通路にレゾネータを配設すると、空燃比特性が悪く
なることが見られた。

従って本発明のように高負荷側通路にのみレゾネータを
配設することによって、高負荷運転、低負荷運転のいず
れにおいてもエンジン回転数に対応する空燃比のバラツ
キが少なく、空燃比特性の良好なターボチャージャ付き
エンジンの吸気装置を提供することができる。

（実施例） 本発明の実施例を示す第１図及び第２図において、１は
エアクリーナ、２はターボチャージャ、３はサージタン
ク、４はベンチュリ部４ａ、スロットル弁４ｂを備えた
気化器、５はエンジン本体である。エアクリーナ１から
エンジン本体５に至る吸気通路６は、ターボチャージャ
２のコンプレッサ２ａの下流所定位置とサージタンク３
との間で高負荷側通路６ａと低負荷側通路６ｂとの２つ
の通路に分かれている。高負荷側通路６ａには、インタ
ークーラ７とレゾネータ８とが配設されている。９は排
気通路でターボチャージャ２の排気タービン２ｂが配置
されている。

前記高負荷側通路６ａは基本的にエンジン高負荷運転時
に開通し、前記低負荷側通路６ｂはエンジン低負荷運転
時に開通する。１０はこのような通路切替えを行うため
の切替装置であって、第１開閉弁１１ａ第２開閉弁１１
ｂ、通路切替アクチュエータ１２等を備えている。通路
切替アクチュエータ１２はその内部をダイヤフラム１３
によって第１圧力室１４と第２圧力室１５とに区画され
、第１圧力室１４にはスロットル弁４ｂの下流側の圧力
が第１圧力導入通路１６を通して導かれ、第２圧力室１
５にはサージタンク３内の圧力が第２圧力導入通路１７
を通して導入される。ダイヤフラム１３は図の左方にハ
ネ１８によって付勢され、又ダイヤフラム１３には前記
第１開閉弁１１ａ及び第２開閉弁１１ｂを作動させる作
動杆１９が固着されている。前記第１圧力導入通路１６
の途中にはサージタンク３内の圧力を第１圧力導入通路
１６に導く第３圧力導入通路２０が接続されている。こ
の第３圧力導入通路２０の圧力導入口は温度制御バルブ
２１によって開閉される。なお、２２は絞りである。

前記切替装置１０は、第２圧力室１５と第１圧力室１４
との差圧がハネ１８に打勝ったとき、作動杆１９が第１
図の右方に移動して、第１開閉弁１１ａが閉し、第２開
閉弁１１ｂが開く一方、前記差圧が小の場合には作動杆
１９が第１図の左方に移動して、第１開閉弁１１ａが開
き、第２開閉弁１１ｂが閉じるように構成されている。

又前記温度制御バルブ２１は吸気温度が所定温度を越え
るとき開き、所定温度以下のとき閉じるように構成され
ている。

従って吸気温度が所定温度を越えるときは、スロットル
弁４ｂの下流の圧力に関係なく第１圧力室１４と第２圧
力室１５の両者にサージタンク３内の圧力が導入される
ので、第１開閉弁１１ａが開いて常に高負荷側通路６ａ
が開通状態となる。吸気がインタークーラ７によって冷
却されることが必要だからである。

他方、吸気温度が所定温度以下のときは、スロットル弁
４ｂの下流圧力の状態によって２つの通路６ａ、６ｂの
一方が選択される。高負荷運転時にはスロットル弁４ｂ
が全開状態にあるため、第１圧力室１４に導かれる圧力
は比較的高く、第２圧力室１５に導かれるサージタンク
３内の圧力との差圧が小であるため、第１開閉弁１１ａ
が開いて高負荷側通路６ａが開通状態となる。低負荷運
転時にはスロットル弁４ｂが絞られるため、第１圧力室
１４に導かれる圧力は低く、第２圧力室１５の圧力との
差圧が大となるため、第２開閉弁１１ｂが開いて低負荷
側通路６ｂが開通状態となる。

前記レゾネータ８は容量、管径、レゾネータ管長を適正
に選ぶことにより、高負荷側通路６ａの開通時における
空燃比特性を良好なものとすることができ、第３図にＢ
で示すようなエンジン回転数に対応する空燃比特性を得
ることができた。

（発明の効果） 本発明によれば、インタークーラを備えると共に気化器
によって燃料を供給するタイプのターボチャージャ付き
エンジンにおいて、高負荷運転時においてエンジン回転
数に対応する空燃比のバラツキがすくなくなるようにし
、併せて低負荷運転時においても空燃比特性の良好な吸
気装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の全体構成を示す概念図、第２
図はその具体的配置を示す平面図、第３図はスロットル
弁全開時におけるエンジン回転数に対応する空燃比を本
発明のものと従来例のものとを比較して示すグラフであ
る。 第２図 ２ａ−・−・・−−−−・−・ ４−−−−−−−−−−−−一・−・・・・・−・６−
−−・−・−・−一−−・・−・−・・・−・６　ａ　
−−−−−−一・−−一−−−・・−・・６　ｂ・・−
−−−・ ７−・ ８−・−・ １０・−・・ ターボチャージャ コンプレッサ 気化器 吸気通路 高負荷側通路 低負荷側通路 インタークーラ レゾネータ 切替装置

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）ターボチャージャ及び気化器を備えたエンジンの
   吸気通路が、ターボチャージャのコンプレッサの下流所
   定位置と気化器の上流所定位置との間で高負荷側通路と
   低負荷側通路との２つの通路に分れ、高負荷側通路にイ
   ンタークーラが配されると共に、２つの通路がエンジン
   負荷状態に応じて択一的に選択されるように構成された
   ものにおいて、高負荷側通路にレゾネータを配設したこ
   とを特徴とするターボチャージャ付きエンジンの吸気装
   置。