JPH03285651A - 野菜類の煮くずれ防止方法 - Google Patents

野菜類の煮くずれ防止方法

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JPH03285651A
JPH03285651A JP2088766A JP8876690A JPH03285651A JP H03285651 A JPH03285651 A JP H03285651A JP 2088766 A JP2088766 A JP 2088766A JP 8876690 A JP8876690 A JP 8876690A JP H03285651 A JPH03285651 A JP H03285651A
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vegetables
calcium salt
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Manabu Ebe
江部 学
Takasuke Haraguchi
原口 高輔
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業」二の利用分野〉 野菜類を煮ると、該野菜類が煮くずれして、その外観や
食感が悪くなってしまう。カレー、牛丼、シチュー等の
レトルト食品においては特に、それらが過酷な加圧加熱
条件下で製造されるため、それらに配合した野菜類の煮
くずれが著るしい。
そこで、野菜類を煮る場合には、それがレトルト食品の
ように過酷な条件下で行なわれる場合には特に、該野菜
類の煮くずれ防止を図ることが要請される。
本発明はかかる要請に応える野菜類の煮くずれ防止方法
に関するものである。
〈従来の技術〉 従来、野菜類の煮くずれ防止方法として、野菜類を煮る
に先立ち、該野菜類をカルシウム塩水溶液に浸漬し、こ
の際に要すれば加温したカルシウム塩水溶液を用いる方
法が提案されている(特開昭57−208968)。ま
た野菜類を煮るに先立ち、該野菜類をカルシウム塩水溶
液に低温下で浸漬した後、該カルシウム塩水溶液を所定
温度に加温して一足時間保持する方法も提案されている
(特開昭6O−237957)。
〈発明が解決しようとする課題〉 ところが、前者(特開昭57−208968)の方法に
は、実際のところ充分な煮くずれ防止効果を得ることが
できないという課題があり、浸漬の際に加温したカルシ
ウム塩水溶液を用いても、野菜類の内部にまで亘って充
分な煮くずれ防止効果を得ることはできないという課題
がある。また後者(特開昭6O−237957)の方法
には、」二足のような課題がない反面、野菜類の内部に
まで亘って充分な煮くずれ防止効果を得るためには該野
菜類の内部にまで亘って充分にカルシウムイオンを浸透
させる必要があり、したがって後者の方法では野菜類を
カルシウム塩水溶液に低温下(0〜15℃)で長時間(
5時間以」二)浸漬するのであるが、この浸漬に時間が
かかり過ぎて作業性が誠に悪いという課題がある。
本発明は叙上の如き従来の課題を解決するものである。
く課題を解決するための手段〉 しかして本発明は、 野菜類を煮るに先立ち、該野菜類をカルシウム塩水溶液
に投入して減圧処理することを特徴とする野菜類の煮く
ずれ防止方法に係わる。
本発明において対象となる野菜類は、タマネギナス、カ
ポチャ、ダイコン、ニンジン、ジャガイモ、ダイブ等、
各種の果菜類や根菜類更には豆類であり、これには特に
制限はない。これらは、その種類や形状等によって、原
形のもの又は裁断したもの等が適宜に対象となる。
野菜類を投入するカルシウム塩水溶液は、乳酸カルシウ
ム、酢酸カルシウム、塩化カルシウム等、各種の有機カ
ルシウム塩又は無機カルシウム塩を含有する水溶液であ
り、これにも特に制限はない。野菜類の種類や形状更に
はその他の処理条件によっも異なるが、通常は2〜5重
量%のカルシウム塩を含有するものが好ましい。これよ
りもカルシウム塩濃度が低いと、例えば後述する減圧処
理においてその絶対圧をより低くしたり更にはその時間
をより長くする等、その他の処理条件を厳しくする必要
が生じ、またその他の処理条件を厳しくしても効果の発
現が不足気味になるゎ逆にこれよりもカルシウム塩濃度
が高いと、野菜類に苦味が付いてしまう。使用の便宜を
も考慮すると、カルシウム塩として乳酸カルシウム又は
塩化カルシウムを用いるのが好ましい。
野菜類をカルシウム塩水溶液に投入する場合、通常は野
菜類を5〜25℃程度の低温〜常温のカルシウム塩水溶
液に投入するが、予め50〜75℃程度に加温しておい
たカルシウム塩水溶液に投入するのも有効である。
本発明において肝要な点は野菜類をカルシウム塩水溶液
に投入して減圧処理する処にある。通常は野菜類をカル
シウム塩水溶液に投入したものを密閉系容器へ収納して
減圧処理する。減圧処理は、野菜類の種類や形状更には
カルシウム塩水溶液のカルシウム塩濃度や温度等によっ
ても異なるが通常は30〜150 mffiHgで1〜
15分間行なうのが好ましい。これよりも絶対圧を低く
したり或いは時間を長くしても相応する効果が得難く、
逆にこれよりも絶対圧を高くしたり或いは時間を短くす
ると、効果の発現が不足気味になる。
カくシて減圧処理した後、野菜類をカルシウム塩水溶液
と共に加温状態で保持するのがより有効である。減圧処
理した後、引続き野菜類を減圧処理に供したカルシウム
塩水溶液と共に加温して保持してもよいし、減圧処理し
た後、野菜類を減圧処理に供したカルシウム塩水溶液か
ら取出して、該野菜類を別に加温しておいたカルシウム
塩水溶液に再投入して保持してもよい。野菜類の種類や
形状更にはその他の処理条件によっても異なるが通常、
加温を50〜75℃に行ない、また保持を1〜50分間
行なうのが好ましい。前述した減圧処理の場合と同様の
理由である。
く作用〉 野菜類をカルシウム塩水溶液に投入して減圧処理すると
、短時間で、該野菜類の内部にまで亘って充分にカルシ
ウムイオンが浸透し、該カルシウムイオンによって該野
菜類の組織が内部にまで亘って硬化乃至固定されるため
、その後に該野菜類を煮ても、それがレトルト食品のよ
うに過酷な条件下で行なわれても、該野菜類の煮くずれ
を防止することができるのである。そして減圧処理した
後、前述したように加温保持すれば、該野菜類の煮〈ず
れをより良く防止することができるのである。
〈実施例〉 以下、本発明の構成及び効果をより具体的にするため実
施例及び比較例を挙げるが、本発明が該実施例に限定さ
れるというものではない。
・試験区分l 剥皮したタマネギを1010X30程度の短冊状に裁断
し、3重量%の乳酸カルシウムを含有する20℃のカル
シウム塩水溶液に投入した[裁断したタマネギ/カルシ
ウム塩水溶液=1/1.8(重量比)]。これを直ちに
真空装置へ収納し、80 mmHgで6分間、減圧処理
した後、真空装置から取出した。引続き、裁断したタマ
ネギをカルシウム塩水溶液と共に、65℃で10分間(
実施例1)又は65℃で20分間(実施例2)、加温保
持した。
そして裁断したタマネギをカルシウム塩水溶液から取出
して水晒しし、水切りした後、牛肉しらたさ及び調味料
等の他の資材と共にレトルトパウチへ充填し[裁断した
タマネギ/他の資材=3/7(重量比)コ、静置型蒸気
レトルト殺菌機を用い、120’Oで25分間、加圧加
熱殺菌して冷却した。冷却したレトルトパウチを開封し
て、裁断したタマネギを官能評価に供した(評価試料5
0個、評価人員30名)。官能評価は、−(煮くずれが
著るしい)→±→+→++(煮くずれが殆んどない)の
4段階で行なった。結果の平均値を第1表に示した。
別に、カルシウム塩水溶液による処理を何も行なわない
で、同様に裁断したタマネギを用意した(比較例1)。
また別に、減圧処理を行なわないで、同様に裁断したタ
マネギを5℃のカルシウム塩水溶液に16時間浸漬した
だけのもの(比較例2)、20℃のカルシウム塩水溶液
に1時間浸漬しただけのもの(比較例3)又は20℃の
カルシウム塩水溶液に2時間浸漬しただけのもの(比較
例4)をそれぞれ用意した。更に別に、減圧処理を行な
わないで、同様に裁断したタマネギをカルシウム塩水溶
液に投入した後、656Cで10分間(比較例5)又は
65℃で20分間(比較例6)、加温保持しただけのも
のをそれぞれ用意した。
そして用意したそれぞれのタマネギを、引続き以下同様
に、水晒し、水切り、充填、加熱殺菌及び冷却して、官
能評価に供した。結果の平均値を第1表に示した。
・試験区分2 へ夕取りしたナスを1010X20X40程度の拍子木
状に裁断し、3重量%の乳酸カルシウム及び4重量%の
砂糖並びに0.5重量%の食塩を含有する20℃のカル
シウム塩水溶液に投入した[裁断したナス/カルシウム
塩水溶液= 1/1 、 a(重量比)]。これを直ち
に真空装置へ収納し、50mmHgで6分間、減圧処理
した後、真空装置から取出した。引続き、裁断したナス
をカルシウム塩水溶液と共に、65℃で3分間(実施例
3)又は65℃で8分間(実施例4)、加温保持した。
そして裁断したナスをカルシウム塩水溶液から取出して
水晒しし、水切りした後、挽き肉、ネギ及び調味料等の
他の資材と共にレトルトパウチへ充填し[裁断したナス
/他の資材−3/7(重量比)]、静置型蒸気レトルト
殺菌機を用い、120℃で25分間、加圧加熱殺菌して
冷却した。冷却したレトルトパウチを開封して、裁断し
たナスを官能評価に供した(評価試料50個、評価人員
30名)。官能評価は、−(煮くずれが著るしい)→±
→+→++(煮くずれが殆んどない)の4段階で行なっ
た。結果の平均値を第2表に示した。
別に、カルシウム塩水溶液による処理を何も行なわない
で、同様に裁断したナスを用意した(比較例7)。また
別に、減圧処理を行なわないで、同様に裁断したナスを
5℃のカルシウム塩水溶液に16時間浸漬しただけのも
の(比較例8)、20℃のカルシウム塩水溶液に30分
間浸漬しただけのもの(比較例9)又は20℃のカルシ
ウム塩水溶液に1時間浸漬しただけのもの(比較例10
)をそれぞれ用意した。更に別に、減圧処理を行なわな
いで、同様に裁断したナスをカルシウム塩水溶液に投入
した後、65℃で3分間(比較例+1)又は65℃で8
分間(比較例12)、加温保持しただけのものをそれぞ
れ用意した。そして用意したそれぞれのナスを、引続き
以下同様に、水晒し水切り、充填、加熱殺菌及び冷却し
て、官能評価に供した。結果の平均値を第2表に示した
第2表 〈発明の効果〉 以上説明した通りであるから、本発明には、レトルト食
品のように過酷な条件下で野菜類を煮る場合においても
、該野菜類の煮くずれを比較的短時間で作業性良く防止
することができるという効果がある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、野菜類を煮るに先立ち、該野菜類をカルシウム塩水
    溶液に投入して減圧処理することを特徴とする野菜類の
    煮くずれ防止方法。 2、加温しておいたカルシウム塩水溶液に投入して減圧
    処理する請求項1記載の野菜類の煮くずれ防止方法。 3、減圧処理した後、引続き野菜類をカルシウム塩水溶
    液と共に加温して保持する請求項1又は2記載の野菜類
    の煮くずれ防止方法。 4、減圧処理した後、野菜類を別に加温しておいたカル
    シウム塩水溶液に再投入して保持する請求項1又は2記
    載の野菜類の煮くずれ防止方法。 5、カルシウム塩水溶液が2〜5重量%のカルシウム塩
    を含有するものである請求項1、2、3又は4記載の野
    菜類の煮くずれ防止方法。 8、カルシウム塩が乳酸カルシウム又は塩化カルシウム
    である請求項5記載の野菜類の煮くずれ防止方法。 7、減圧処理を30〜150mmHgで1〜15分間行
    なう請求項1、2、3、4、5又は6記載の野菜類の煮
    くずれ防止方法。 8、加温を50〜75℃に行なう請求項1、2、3、4
    、5、6又は7記載の野菜類の煮くずれ防止方法。 9、保持を1〜50分間行なう請求項8記載の野菜類の
    煮くずれ防止方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011083209A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Aoba Kasei Kk 野菜の軟化抑制剤、野菜の軟化抑制方法および加熱野菜
JP2011152070A (ja) * 2010-01-27 2011-08-11 House Foods Corp 電子レンジ加熱に適した凍結野菜および加工食品
JP2016036315A (ja) * 2014-08-08 2016-03-22 ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社 缶入りオニオンスープ飲料及びその製造方法
CN106255420A (zh) * 2014-03-28 2016-12-21 玛鲁哈日鲁株式会社 柑橘类果肉加工用组合物和使用其的果肉加工食品的制造方法
JP2019176740A (ja) * 2018-03-30 2019-10-17 日清食品ホールディングス株式会社 電子レンジ加熱調理耐性食材の製造方法

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