JPH0328461B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0328461B2
JPH0328461B2 JP2655683A JP2655683A JPH0328461B2 JP H0328461 B2 JPH0328461 B2 JP H0328461B2 JP 2655683 A JP2655683 A JP 2655683A JP 2655683 A JP2655683 A JP 2655683A JP H0328461 B2 JPH0328461 B2 JP H0328461B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hydrotalcites
halogen
weight
parts
stearyl alcohol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP2655683A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59152941A (ja
Inventor
Kazumitsu Kato
Shigeo Myata
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KH Neochem Co Ltd
Original Assignee
Kyowa Kagaku Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyowa Kagaku Kogyo KK filed Critical Kyowa Kagaku Kogyo KK
Priority to JP2655683A priority Critical patent/JPS59152941A/ja
Publication of JPS59152941A publication Critical patent/JPS59152941A/ja
Publication of JPH0328461B2 publication Critical patent/JPH0328461B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、安定化された含ハロゲン樹脂組成物
に関する。更に詳しくは、含ハロゲン樹脂に、該
樹脂100重量部当り、脱水処理を施したハイドロ
タルサイト類0.01〜5.0重量部と、ステアリルア
ルコール0.1〜5重量部を含有せしめてなる、初
期着色性が改善され、成型時に発泡がない熱安定
性にすぐれた含ハロゲン樹脂組成物を提供するも
のである。 含ハロゲン樹脂は加熱成型加工を行う際に、主
として脱ハロゲン化水素に基因する熱分解を起こ
しやすく、この為加工製品の機械的劣化、色調の
悪化を生じ商品価値に著るしい不利益を招く。か
かる欠点を除去する目的で種々の安定剤が用いら
れているが、無毒性で、しかも効果のすぐれた満
足できる安定剤は少いのが実情であつた。 〔従来技術〕 そこで本発明者等は、さきに特開昭55−80445
号(特願昭53−153733号)において、ハイドロタ
ルサイト類を安定剤として用いることにより、前
記課題を大巾に満足させうることを提案した。ハ
イドロタルサイト類は、マグネシウムとアルミニ
ウムから成る複塩で、人体に無毒であり、しか
も、そのハロゲン含有樹脂に対する熱安定作用は
従来よく使われている、鉛とか、錫系の安定剤の
数倍の効果があり、更に、透明性に優れている。 したがつて、その効果は極めて大きく、特に可
塑剤添加系含ハロゲン樹脂の安定剤として有用で
ある。 しかしながら、該ハイドロタルサイト類は前記
の優れた特性を示すにもかかわらず、成型物に赤
色系の切期着色を生じ易いこと、及び約200℃を
越える成型では該ハイドロタルサイト類の結晶水
が脱離して成型物が発泡するという欠点を有する
ことが明らかになつて来た。この欠点のうち、樹
脂を着色させる問題は公知の技術、例えば、ステ
アリン酸亜鉛とか、ステアリン酸鉛とか、ステア
リン酸カドミウム、スズマレエートとかの亜鉛、
鉛、カドミウムスズ系の安定剤の少くとも1種を
加えることによつて解決できる。 しかし、亜鉛系の安定剤を併用すると、着色は
抑えられるものの、ハイドロタルサイト類の特徴
である、すぐれた熱安定作用が低下する欠点があ
る。鉛系及びカドミウム系の安定剤は、同様に着
色防止効果がすぐれているものの、それ自体毒性
が強いため、その使用は制限される。スズ系の安
定剤は、その点、毒性も比較的少く、着色防止効
果もあるが、極めて高価なのが欠点である。 他方、ハイドロタルサイト類は、下記式 Mg1-xAlx(OH)2An- x/o・mH2O 但し、式中 0<x≦0.5、An-はn価のアニオ
ン、 mは、正の数 で表わされる、含結晶水化合物であつて、その結
晶水は約180℃から脱水が始まり、約200〜250℃
で盛んに脱水する。したがつて、この結晶水を予
め脱水させて用いると、約200℃を越える成型に
おいても発泡は生じないはずである。 〔発明の作用・効果〕 以上の観点にもとずき、ハイドロタルサイト類
の特徴である無毒性ですぐれた熱安定性を損わな
いで、前記初期着色及び約200℃を越える成型時
の発泡という欠点を改良するべく鋭意研究を続け
た結果、該ハイドロタルサイト類の乾燥物を約
180〜300℃、好ましくは約200〜250℃で約0.5〜
10時間熱処理して、結晶水の約1/3以上を除去
処理した物をステアリルアルコールと併用して用
いると、含ハロゲン樹脂の初期着色性が大巾に改
善されるとともに、200℃を越える成型温度で成
型しても、発泡が生じないことを発見するに至つ
た。 この様な脱結晶水処理と、ステアリルアルコー
ルの添加が前記課題の解決に有効なことの理由は
明らかではないが、次の如く推定される。即ちハ
イドロタルサイト類の結晶は層状の構造をしてお
り、MgとAlが水酸化物の形で存在する基本層
と、この層に続いて、アニオンと結晶水から成る
中間層の2層から構成されているので、その結晶
水の1部を脱水すると、含ハロゲン樹脂から発生
したハロゲン化水素がハイドロタルサイト類のア
ニオンとイオン交換できなくなり、したがつてハ
ロゲン化水素がMg及びAlと反応してMgCl2
AlCl3が少量生成する。このAlCl3が初期着色防
止の作用をしているものと考えられる。このよう
に脱水処理を施していないハイドロタルサイト類
は、基本層のMgとAlとハロゲン化水素との反応
よりも中間層にアニオン例えばCO2- 3とのイオン
交換反応が優先的に起こるので、初期着色防止に
有効なAlCl3の生成が殆んど無い。 他方、ステアリルアルコールは一般に滑剤とし
てよく使われているが意外なことにハイドロタル
サイト類と併用すると、有効な初期着色防止作用
が認められた。 従つて、本発明の目的は脱結晶水処理を施した
ハイドロタルサイト類とステアリルアルコールを
併用することにより、初期着色が改善され、かつ
200℃を越える高温成型時に発泡がなく、しかも
熱安定性にすぐれた含ハロゲン樹脂組成物を提供
することにある。 〔発明の構成〕 本発明で用いるハイドロタルサイト類は、
BET比表面積が30m2/g以下、好ましくは20m2/
g以下であつて、下記式 Mg1-xAlx(OH)2An- x/o・mH2O 但し、式中 0<x≦0.5(より好ましくは0.2
≦x≦0.4)、 An-はn価のアニオン好ましくは、 OH-、HCO- 3、CO2- 3もしくはPO2- 4を示し、 mは正の数である で表わされるハイドロタルサイト類を約180〜300
℃(好ましくは約200〜250℃)で約0.5〜10時間
(好ましくは約1〜5時間)熱処理して結晶水の
約1/3以上を脱水したハイドロタルサイト類で
ある。該ハイドロタルサイト類は含ハロゲン樹脂
との相溶性、滑性を高めるためにステアリン酸ソ
ーダ、オレイン酸ソーダ等の高級脂酸塩、ワツク
ス、エポキシ化大豆油、チタン系又はシラン系カ
ツプリング剤を該ハイドロタルサイトの重量に基
いて約0.5〜5重量%に相当する量を用い、ハイ
ドロタルサイト類の表面をコーテイングすると一
層好ましい結果を与える。 脱結晶水する程度は完全であれば最も好ましい
が、少くとも、全結晶水量の約1/3以上、好ま
しくは約1/2以上が脱水されておれば良い。 本発明におけるハロゲンを含有する樹脂として
は、例えばポリ塩化ビニル、ポリ臭化ビニル、ポ
リフツ化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、塩素化ポ
リエチレン、塩素化ポリプロピレン、臭素化ポリ
エチレン、塩化ゴム、塩化ビニル−酢酸ビニル共
重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビ
ニル−プロピレン共重合体、塩化ビニル−スチレ
ン共重合体、塩化ビニル−イソブチレン共重合
体、塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化
ビニル−スチレン−アクリロニトリル共重合体、
塩化ビニル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−
塩素化プロピレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビ
ニリデン−酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル
−マレイン酸エステル共重合体、塩化ビニル−メ
タクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−アク
リロニトリル共重合体、内部可塑化ポリ塩化ビニ
ルなどの含ハロゲン樹脂および上記含ハロゲン樹
脂とポリエチレン、ポリプロピレンなどのα−オ
レフイン重合体、エチレン−プロピレン共重合体
などのポリオレフイン及びこれらの共重合体、ポ
リスチレン、アクリル樹脂、スチレンと他の単量
体との共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン
−スチレン共重合体、アクリル酸エステル−ブタ
ジエン−スチレン共重合体、メタクリル酸エステ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体とのブレンド
品などを挙げることができる。 本発明の実施に際しては、含ハロゲン樹脂100
重量部につき、脱結晶水処理したハイドロタルサ
イト類を約0.01〜5重量部、好ましくは、約0.1
〜5重量部、ステアリルアルコールを約0.1〜5
重量部好ましくは約0.5〜5重量部配合すればよ
く、その他必要に応じて亜鉛、鉛、スズ系の熱安
定剤、可塑剤、架橋剤、顔料、充填材、発泡剤、
帯電防止剤、防曇剤、プレートアウト防止剤、表
面処理剤、滑剤、難燃剤、螢光剤、金属不活性
剤、光劣化剤、加工助剤、離型剤、補強剤などを
包含させることができる。 以下実施例により本発明を詳しく説明する。 実施例 1−3 BET比表面積15m2/gのハイドロタルサイト類
Mg0.30Al0.70(OH)2(CO)30.15.0.55H2O(結晶水含
有量12重量パーセント)を200℃で1時間、200℃
で3時間、250℃で2時間それぞれ脱水させて結
晶水を4.6%(脱水率38%)、6.5%(同54%)、12
%(同100%)脱離させた(それぞれ実施例1、
2、3とする)。 以上の脱水処理ハイドロタルサイト類を下記の
配合比で含ハロゲン樹脂に混合後、混練ロールで
厚さ2mmのシートを作成し、170℃で5分間プレ
ス成型し、厚さ1mmのシートを作成した。 このシートにつき、180℃における熱安定性試
験、初期着色及び透明性試験を行つた。その結果
を第1表に示す。 <配 合> ポリ塩化ビニル 100重量部 ジオクチルフタレート 25 〃 ステアリルアルコール 0.5 〃 ハイドロタルサイト類 0.5 〃 なお、熱安定性は黒化するまでの時間を示す。 比較例 1 実施例1で用いた脱水処理前のハイドロタルサ
イトを用い、ステアリルアルコールを加えなかつ
た以外は実施例1と同じ処理を行つた時の評価結
果を第1表に示す。 比較例 2 実施例3で用いたと同じ250℃で2時間脱水処
理したハイドロタルサイト類を用い、ステアリル
アルコールを用いない以外は実施例3と同様に処
理した。その結果を第1表に示す。 比較例 3 比較例1において、ステアリルアルコールを
0.5重量部配合した以外は同様の処理を施した。
その結果を第1表に示す。
【表】
【表】 実施例 4 BET比表面積20m2/gの下記組成ハイドロタル
サイト類Mg0.74Al0.26(OH)2(OH)0.26.0.7H2O
(結晶水含有量13%)をそれぞれ190℃で4時間、
250℃で2時間、280℃で1時間処理した。それぞ
れのハイドロタルサイト類を下記配合比で混合し
た後、ロールで5分間混練し約2mmのシートを作
り、引続きこのシートを210℃で3分間プレス成
形し、厚さ1mmのシートを作成した。このシート
について、発泡の有無を観察するとともに、この
シートを190℃のオーブンに入れ、前述の初期着
色性、熱安定性を評価した。その結果を第2表に
示す。 <配 合> ポリ塩化ビニル 100重量部 ステアリルアルコール 1.0 〃 ハイドロタルサイト類 1.0 〃 比較例 4 実施例4のハイドロタルサイトを脱水処理をし
ないで用いた場合の結果を第2表に示す。 比較例 5 前記配合において、ハイドロタルサイト類を用
いる代りに、スズマレエート1.0部を用いた場合
の結果を第2表に示す。 実施例 7−8 実施例6の配合において、ハイドロタルサイト
類の配合量を1/2の0.5部に減らし、その代りにス
テアリン酸鉛を0.5部、又はスズマレエート0.5部
加えて実施例6と同様に処理した結果を第2表に
示す。
【表】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 含ハロゲン樹脂に、該樹脂100重量部当り、 (i) BET比表面積30m2/g以下で、かつ脱結晶水
    処理した、下記式 Mg1-xAlx(OH)2An- x/o・mH2O 但し、式中 0<x≦0.5 An-はn価のアニオン mは0もしくは正の数 で表わされるハイドロタルサイト類
    0.01〜5重量部 (ii) ステアリルアルコール 0.1〜5重量部 を含有せしめた含ハロゲン樹脂組成物。
JP2655683A 1983-02-19 1983-02-19 含ハロゲン樹脂組成物 Granted JPS59152941A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2655683A JPS59152941A (ja) 1983-02-19 1983-02-19 含ハロゲン樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2655683A JPS59152941A (ja) 1983-02-19 1983-02-19 含ハロゲン樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59152941A JPS59152941A (ja) 1984-08-31
JPH0328461B2 true JPH0328461B2 (ja) 1991-04-19

Family

ID=12196800

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2655683A Granted JPS59152941A (ja) 1983-02-19 1983-02-19 含ハロゲン樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59152941A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2939014B2 (ja) * 1991-07-05 1999-08-25 協和化学工業株式会社 安定化された含ハロゲン樹脂組成物
KR100949835B1 (ko) * 2008-02-20 2010-03-29 주식회사 두본 우수한 내열성을 갖는 하이드로탈사이트 및 그의 제조방법

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59152941A (ja) 1984-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4379882A (en) Halogen-containing polyolefin composition, and method for inactivating halogens therein
EP0489545B1 (en) Antistatic, thermally stabilized halogen-containing resin composition
US5840792A (en) Lithium, Aluminum, magnesium/zinc hydroxide salt
JPH01178543A (ja) 含ハロゲン熱可塑性樹脂組成物
JPH05179052A (ja) 樹脂用安定剤
JP3537529B2 (ja) 赤外線吸収剤
JPS6142938B2 (ja)
JPS638137B2 (ja)
JP2939014B2 (ja) 安定化された含ハロゲン樹脂組成物
JPH0328461B2 (ja)
JPH06219732A (ja) 過塩素酸イオン型ハイドロタルサイト類化合物および含ハロゲン樹脂組成物
CA2454790A1 (en) Alkaline earth metal-basic silicate particle
JP3338498B2 (ja) 合成樹脂組成物
US2629700A (en) Heat stabilizer for vinyl resins
WO2016174987A1 (ja) ハイドロタルサイト粒子を用いた透明合成樹脂成形品の製造法
JPS60203657A (ja) 含ハロゲン樹脂組成物
JP3526062B2 (ja) 合成樹脂組成物
JP3511215B2 (ja) 電線被覆用塩化ビニル系樹脂組成物
US5464896A (en) Stabilized, halogen-containing resin composition
JP2004175868A (ja) 含ハロゲン樹脂組成物
JP3597723B2 (ja) 抗生物性ポリマー組成物
JP2003040614A (ja) 表面処理ハイドロタルサイト類とこれを含む塩化ビニル系樹脂組成物
JPH0360340B2 (ja)
JPH0564176B2 (ja)
JP2000226485A (ja) 塩化ビニル系樹脂組成物