JPH0328345A - 低燐クロム合金の製造方法 - Google Patents

低燐クロム合金の製造方法

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JPH0328345A
JPH0328345A JP16113789A JP16113789A JPH0328345A JP H0328345 A JPH0328345 A JP H0328345A JP 16113789 A JP16113789 A JP 16113789A JP 16113789 A JP16113789 A JP 16113789A JP H0328345 A JPH0328345 A JP H0328345A
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Tsutomu Minagawa
勉 皆川
Tadashi Uemura
植村 正
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Shunan Denko KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は転炉を用いてクロム含有鋼を溶製する方法に
関するものである。
[従来の技術」 ステンレス鋼を初めとするクロム含有合金鋼は、高炭素
フェロクロムを副原料として転炉で酸素吹精により精錬
されている。最近では高炭素フエロクロムに変えてクロ
ム生鉱石や半還元クロム鉱石を使用する方法も提案され
ている(特公昭59−153863参照)。
クロム含有合金鋼において燐(P)は粒界腐食割れや熱
間割れなどの原因となるためできるだけ低いことが望ま
しい。特に油井管や厚板などに使用されるクロム合金鋼
やステンレス鋼についてはその要求が強まり、溶鋼の脱
燐については炉外精錬等の技術が発達し各種の方法が提
案されている。
クロムを含む鋼においてはクロム源となる合金鉄からの
燐の流入を最小限に抑えなければならない。
フエロクロム中の燐は主として製錬過程で使用する還元
材であるコークスまたはフラックスとして使用する副原
料から入るものである。このため低燐のフエロクロムを
得るには先ず燐の低い原料を使用しなければならない。
しかし低燐原料は人手が困難である。そこでフエロクロ
ムの脱燐が考えられる。クロム合金鉄の脱燐はクロム元
素と燐との親和力が強いため技術的にも困難である。
フェロクロムの脱燐方法は強塩基性のスラブで洗う方法
が最も効果的な方法であるが、コストもかさむため満足
のいく方法が確立されていないのが実情である。したが
って製鋼工程での脱燐精錬に負わざるをえないのが現状
である。
[発明が解決すべき課題] 製鋼工程での脱燐精諌においては、転炉を使用して酸化
精錬により燐を酸化し、スラグ中に除去する方法がおこ
なわれている。この場合燐含有量が多いと精錬時間が長
くなり、以後の連続鋳造工程との組合わせにおいて生産
性向上のネックとなる。また塩基性のフラックス成分も
多くなることから熱源としての炭素や珪素を多く必要と
するほか、クロムが酸化される割合も高くなり好ましい
ことではない。またクロム生鉱石を使用する場合は同時
に熱源となる炭素を追装せねばないうえ、クロムの還元
に長時間を要し、クロムの酸化損失も多くなるという欠
点を有する。
本発明は燐含有量が少なく、発熱源となる適量の炭素を
含有する高還元クロム鉱石粉末を使用して、低燐のクロ
ム含有合金鋼を短時間で生産性良く製造する方法を提供
せんとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明ではクロム合金を上下吹き転炉で溶製するにあた
り、クロム含有率22〜48%.鉄含有率11〜24%
、炭素含有率3〜10%、燐含有率0.008%以下で
あってクロム還元率80%以上の高還元クロム鉱石粉を
不活性ガスと共に転炉底部より吹込むとともに、溶鋼上
部より酸素を吹込むことを特徴とする。
本発明者らは先に間接加熱式回転炉を使用して高還元ク
ロム鉱石粉末を得る方法を提案した(特願昭63−59
880参照)。この方法によれば、最少限の還元用炭材
を使用して含有クロムのうち80%以上がクロムカーバ
イドに還元され、燐含有量の低いクロム鉱石の粉末を得
ることができる。この高還元クロム鉱石粉末を使用すれ
ばクロムの還元に要するエネルギーと精錬時間は大幅に
短縮できるばかりでなく、低燐クロム含有合金の製造が
極めて容易となる。
先ず、本発明で使用する高還元クロム鉱石粉末について
説明する。
本発明で使用する高還元クロム鉱石粉末は、燐含有量の
低いクロム鉱石を、燐含有量の低いほぼ理論量の炭素質
還元材とともに間接加熱式回転炉中で高温に加熱して得
られるものであって、その性状はクロム含有率22〜4
8%,鉄含有率11〜24%、炭素含有率3〜10%、
燐含有率0.008%以下であって、クロム還元率80
%以上の粒径0.5〜5mmの粉末状のクロム鉱石であ
る。原料として使用するクロム鉱石や炭素質還元剤はな
るべく燐含有量の低いものが好ましいことは言うまでも
ない。従来の固相還元法ではクロム鉱石と炭素質還元剤
を一旦ベレット化して還元ぽい焼するので、その際、粉
化、割れの原因となるVMの高い炭素質還元剤は使用不
可能であった。
本発明で使用する間接加熱方法では低燐炭素質還元剤で
あるオイルコークス、ピッチコークス、石炭等の使用が
可能になった。この高還元クロム鉱石粉末は過剰の炭素
質還元材を使用しないので、炭素質還元材から入る燐分
が極めて少なく、燐含有量はせいぜいQ.GO8%程度
であり、最も低いものは0.002%も可能である。ま
た、クロムは全クロム分のうち80%以上が還元されて
クロムカーバイド( Cry C3)の形になっている
。鉄はほぼ100%鉄カーバイド( FeyCs )に
還元されている。
クロム・鉄カーバイドの他は20〜30%の脈石成分か
ら成っている。この高還元クロム鉱石粉末を転炉で使用
すればクロムの還元は殆ど必要なく、単に脈石成分を溶
融分離すれば良2いので、精錬時間は短くてよい。また
、適量の炭素を含んでいるので精錬に必要な熱源を同時
に供給する結果となる。しかも燐持込量の極めて低い合
金が得られる。
次にこの高還元クロム鉱石粉末を使用した転炉精錬につ
いて説明する。
先ず、転炉にあらかじめ脱硫、脱燐した銑鉄とフラック
スとして生石灰及び珪石を溶w4lトン当たり30〜4
5kg投入し、炉底の羽口から溶鋼中に窒素ガスととも
に熱源となる石炭粉又はコークス粉を吹込む。石炭粉の
量は100〜150kg/ton−steel程度であ
る。石炭はP : 0.006%以下の低燐石炭を使用
すべきである。同時に上吹きランスから酸素を吹付けて
溶鋼の温度を1,300℃から1,600℃に上げる。
この時送酸速度は4〜6N m 37min−tonが
適する。
生石灰及び珪石は酸化精錬で生じたSin2、MnOな
どと結合してスラグを形成すると同時に、後の工程で入
るクロム鉱石の脈石成分とも結合して低融点のスラグを
形成させるためのものである。最終的に溶鋼温度を1,
600℃に調整しておく。また燐の高い銑鉄においては
あらかじめ脱燐処理を施し、燐を0.02%以下まで下
げておくのが有利である。 次いで必要量のクロムを含
む高還元クロム鉱石粉末を不活性のキャリアガスを使用
して転炉底から溶鋼中に吹込む。クロム鉱石粉の吹込速
度は1 5 〜3 0 kg/ min−ton程度が
よい。不活性ガスは窒素またはアルゴンガスを使用する
。特に低窒素鋼とする場合はアルゴンガスを使用する。
同時に上吹きランスから酸素と炭剤を吹付けて、溶鋼温
度を約1,600℃に保持しながら酸化クロムの還元と
脱炭を行なう。この時の送酸速度も4〜7 N m ’
/min−ton程度が適当である。還元後期には酸素
をアルゴンガスで希釈して吹込むとクロムの酸化防止に
有効である。高還元クロム鉱石粉中のクロムは殆ど還元
されているので未還元の酸化物クロムを還元するのに要
する時間は僅かである。
また、高還元クロム鉱石粉から入る燐は僅かである。こ
れと同時に脱炭精錬して炭素レベルを0.10%以下迄
下げる仕上げ精錬をする。
以上詳述した方法により燐含有量の低いクロム合金鋼を
短時間の転炉精錬により効率良く得ることができる。
[作用」 本発明は間接式加熱炉で必要最少限の炭素質還元材を使
用して還元した、燐含有量が低く高度に還元されたクロ
ム鉱石粉を使用するので、クロム含有鋼の燐分を低く抑
えることができる。また、クロムの精錬は間接式加熱炉
で殆どを行なうのでクロム含有鋼の精錬時間を大幅に短
縮する。
[実施例1 表lに示すような組成を有するサイズ1〜3mmのクロ
ム鉱石100部に対して表2に示すコークス粉末を23
部の割合で配合した。この配合割合は炭素量が次式に従
ってクロム鉱石を100%還元するために必要とする量
である。
7Cr203 + 27C − 2Cr7C3 + 2
1COT・・・・・−(3)7FeO + IOC −
 Fe7C3 +  7CO↑−−−−−− (4)表
l 表3 ここで  RCr= (Sol.Cr) / (全Cr
)RFe= (Sol.Fe) / (全Fe)(So
l.Cr) /34.67 + (SolFe) /5
5.85表2 このように混合した原料を間接加熱式回転炉で最高1,
480 ℃まで加熱し、表3に示すような高還元クロム
鉱石粉末を得た。
次に.表4に示す銑鉄2トンを十分予熱した試験用転炉
に装入し生石灰70kgと珪石70kgとを投入した後
、炉底羽口から表2と同じコークス粉490kgと酸素
を送り込み、溶鋼温度を1.300℃から1,600℃
まで上昇させた。酸素は12Nm37 minの割合で
約IO分間吹込んだ。
石炭は酸素IN一にたいして30kgの割合で混合して
合計27.5kg吹込んだ。
表4 [効果] 本発明によれば予め還元されたクロム鉱石を使用するの
で、精錬時間が大幅に短縮でき、また、クロム源として
リンの少ない高還元クロム鉱石を使用するのでリン含有
量の少ないクロム含有鋼を容易に得ることができる。
次いで、底吹きランスから前記高還元クロム鉱石粉末を
アルゴンガスを用いて吹込み、同時に上吹きランスから
酸素を吹込んだ。高還元クロム鉱石粉末の吹込み速度は
 100kg/IIIin、吹込み量は1,430 k
g、酸素ガスス吹込み速度は12 Nn+3/l!li
n前後とし、溶鋼温度を1,650  ±50℃の範囲
に保持した高還元クロム鉱石粉末吹込み終了後上吹きラ
ンスから吹込むガスをアルゴン:酸素=1:1とし、混
合ガスを5 Nm”/ffiin の割合で3分間吹込
み、この間炉底羽口からアルゴンガスを2Nm37wi
n の割合で吹込み、炭素量を0.05%に調整した。
これにより表4に示す低燐ステンレス鋼が得られた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. クロム合金を上下吹き転炉で溶製するにあたり、クロム
    含有率22〜48%、鉄含有率11〜24%、炭素含有
    率3〜10%、燐含有率0.008%以下であって、ク
    ロム還元率80%以上の高還元クロム鉱石粉を不活性ガ
    スと共に転炉底部より吹込むとともに、溶鋼上部より酸
    素をクロム鉱石粉1トン当たり4〜7Nm^3吹込むこ
    とを特徴とする低燐クロム合金の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CZ297553B6 (cs) * 2005-09-15 2007-02-07 Mittal Steel Ostrava A. S. Zpusob legování nízkouhlíkové oceli dusíkem

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CZ297553B6 (cs) * 2005-09-15 2007-02-07 Mittal Steel Ostrava A. S. Zpusob legování nízkouhlíkové oceli dusíkem

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