JPH03281255A - インクジェット記録装置のヘッド回復装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、インクジェット記録装置に関し、特に記録ヘ
ッドのインク吐出面に生じた結露や濡れと付着した紙粉
、塵埃などを除去するための機構を備えたインクジェッ
ト記録装置に関する。

〔従来の技術〕

インクジェット記録装置においては、インクや被記録材
に含まれる水分が蒸発して記録ヘッドの雰囲気が高湿に
なり、記録ヘッドおよび雰囲気における温度などの条件
次第てインク吐出面に結露を生ずることがある。

また、吐出インクの被記録材からのはねかえりによって
、インク吐出面に濡れを生じさせることもある。

上述した結露や濡れといった現象は、記録画像の被記録
材への定着を促進するための定着ヒータを用いる場合や
ドラｉ・デユーティ−が高い場合により顕著になる。

このように、インク吐出面に結露や濡れが生じた場合、
インク吐出面には不均一に水滴等が付着し、インクがイ
ンク吐出口から吐出されて離れるときに不均一に吐出イ
ンクを引っ張るので、吐出方向や吐出速度、またインク
滴の粒径がばらつき、記録品位の低下をもたらすことに
なる。また、インク吐出面の濡れによって紙粉、塵埃な
どが付着し易くなり、これが記録品位低下の原因となる
こともある。

これに対して、インク吐出面に付着した塵埃や結露など
をふきとるためのブレードと、インク吐出面に付着した
結露やインク滴を吸収する吸収部材とを備えてインク吐
出面の清浄に完全を期す処理が実施されてきた。また、
長時間の非記録時、あるいは装置の長期保存の際におけ
るインク吐出面のインクの乾燥を防止したり、インク吐
出面の増粘インクを除去するために、インク吐出面を密
封可能なキャップ部材を有するヘッド回復装置が使用さ
れている。

第８図は上記処理のための機構を備えたインクジェット
記録装置の一従来例を示す外観斜視図である。

図において、符号１はプラテン２上に送紙されてきた被
記録材である記録紙（不図示）の記録面に対向してイン
ク吐出を行なうノズル群を備えた記録ヘッドである。３
は記録ヘッド１を保持するキャリッジであり、駆動モー
タ４の駆動力を伝達する駆動ベルト５の一部と連結し、
互いに平行に配設された２本のガイドシャフト６ａおよ
び６ｂと摺動可能とすることにより、記録ヘッド１の、
記録紙の全幅にわたる往復移動が可能となる。

７はヘッド回復装置であり、記録ヘッド１の移動経路の
一端、例えばホームポジションと対向する位置に配設さ
れる。不図示の伝動機構を介したモータ（図示せず）の
駆動力によって、ヘッド回復装置７を動作せしめ、記録
ヘッド１のキャッピングを行なう。このヘッド回復装置
７のキャップ部材８による記録へラド１へのキャッピン
グに関連させて、ヘッド回復装置７内に設けた適宜の吸
引手段によるインク吸引もしくは記録へラド１へのイン
ク供給経路に設けた適宜の加圧手段によるインク圧送を
行ない、インクをインク吐出口より強制的に排出させる
ことによりノズル内の増粘インクを除去するなどの吐出
回復処理を行なう。また、記録路Ｙ時などにキャッピン
グを施すことにより記録ヘッド１が保護される。

符号９はヘッド［ｉｌ復装置７の側面に配設され、シリ
コンゴムなどの弾性体で形成されるブレードである。ブ
レード９は、ブレード保持部材１０にカンチレバー形態
で保持され、ヘッド回復装置７と同様、前記モータおよ
び伝動機構によって動作１）、記録ヘッド１のインク吐
出面との当接が可能となる。これにより、記録ヘッド１
の記録動作における適切なタイミングで、あるいはヘッ
ド回復装置７を用いた吐出回復処理後に、ブレード９を
記録ヘッド１の移動経路中に突出させ、記録ヘッド１の
移動動作に伴なって記録ヘッド１のインク吐出面におけ
る結露、濡れあるいは塵埃などをふきとる。

（発明が解決しようとする課題〕 ｌ述した従来のインクジェット記録装置のヘッド回復装
置では、キャップ部材は、キャップ部材の保持部材とは
別のブレード保持部月などに支持されかつ駆動されるも
のなので、前記ブレード保持部材などの部品コスト・か
かさみ、また、キヤ・ンブ部材とブレードとは別体とな
って配設されものなので、キャップ部材とブレードとの
間隔に起因して装置が大型であるという問題点がある。

本発明は、上記従来の技術が有する問題点に鑑みてなさ
れたものであり、部品コストが低減するとともに、装置
の小型化を達成できる、インクシェツト記録装置のヘッ
ド回復装置を提供することを［１的とする。

〔課題を解決するための手段〕

土泥目的を達成するため、本発明は、 インクを吐出するための記録ヘッドと、該記録ヘッドの
インク吐出面を密封するためのキャップ部材と、該キャ
ップ部材の、前記記録ヘッドの移動経路の中央部側にお
ける側部位に一体的に設けられてキャップ部材の前面よ
り突出している、前記インク吐出面をワイピングするた
めのブレードとを備え、 前記キャップ部材をその前後方向に移動させ、かつキャ
ップ部材をその待機位置に、ブレードのみが前記インク
吐出面に当接可能なワイピング位置に、およびキャップ
部材が前記インク吐出面を密封ｉ”Ｊ能なキャッピング
位置に保持するための駆動手段を備えている。

また、インクを吐出するための複数個の記録ヘッドと、
該複数個の記録ヘッドの各インク吐出面を同時に密封す
るための１つのキャップ部材と、該キャップ部材の、前
記記録ヘッドの移動経路の中央部側における側部位に一
体的に設けられてキャップ部材の前面より突出している
、前記各インク吐出面をワイピングするためのブレード
とを備え、 前記キャップ部材をその前後方向に移動させ、かつキャ
ップ部材をその待機位置に、ブレードのみが前記各イン
ク吐出面に当接可能なワイピング位置に、およびキャッ
プ部材が前記各インク吐出面を密封可能なキャッピング
位置に保持するための駆動手段を備えている。

さらに、インクを吐出するための複数個の記録ヘッドと
、該複数個の記録ヘッドの各インク吐出面を同時に密封
するための１つのキャップ部材と、詠キャップ部利の、
前記記録ヘッドの移動経路の中央部側における側部位お
よび各密封用凹部間部位に一体的に設りられて前記キャ
ップ部材の前面より突出している、前記各インク吐出面
をワイピングするための複数個のブレードとを備え、前
記キャップ部材をその餌後方向に移動させ、かつキャッ
プ部材をその待機位置に、各ブレードのみが前記各イン
ク吐出面に当接「可能なワイピング位置に、およびキャ
ップ部材が前記各インク吐出面を密封可能なキャッピン
グ位置に保持するための駆動手段を備えている。

そして、駆動手段は、カム機構と、該カム機構を駆動す
るための駆動モータからなるものや、記録ヘッドは、熱
エネルギーを利用してインクを吐出するものであり、前
記熱エネルギーを発生させるための電気熱変換体を備え
ているものとすることができる。

〔作　　　用〕

上記のとおり構成された請求項１，２．３に記０ 載の発明において、記録時には、駆動手段によりキャッ
プ部材を待機位置に停止させておく。ワイピングの際に
は、ブレードのみが記録ヘッドのインク吐出面に当接可
能なワイピング位置までキャップ部材は駆動手段により
前進される。すると、記録ヘッドの移動動作に伴なって
ブレードは記録ヘッドのインク吐出面に慴接し、該イン
ク吐出面の結露、濡れあるいは塵埃がふきとられる。

キャッピングの際には、先ず、記録ヘッドをキャップ部
材と対向する位置に停止させておき、インク吐出面がキ
ャップ部材により密封されるキャッピング位置までキャ
ップ部材は駆動手段により前進される。このとき、ブレ
ードは、キャップ部材の側部位に設けられているので、
記録ヘッドの側方に位置し、記録ヘッドに干渉しない。

このキャッピングに関連させて、ヘッド回復装置内の適
宜の吸引手段によるインク吸引もしくは記録ヘッドへの
インク供給経路に設けた適宜の加圧手段によるインク圧
送を行ない、インクを記録ヘッドの吐出口より強制的に
排出させることによりノ１ ズル内の増粘インクを特徴する 請求項４に記載の発明においては、記録時には、キャッ
プ部材はカム機構により待機位置に保持されている。ま
た、ワイピングの際には、駆動モータを起動すると、ブ
レードのみがインク吐出面に当接可能なワイピング位置
までキャップはカム機構により前進され保持される。そ
してヘッドの移動動作に伴なって、ブレードはインク吐
出面に摺接し、インク吐出面の結露、濡れあるいは塵埃
などをふきとる。

キャッピングの際には、キャップ部材がインク吐出面を
密閉可能なキャッピング位置までキャップ部材はカム機
構により前進され保持される。

〔実　施　例〕 次に、本発明の実施例について図面を参照して説明する
。

先ず、本発明の第１実施例を備えたインクジェット記録
装置の全体構成について第１図を参照して説明する。

なお、第８図の従来例と同一構造を有するもの　２ には同一符号を用いた。すなわち、第１図において、プ
ラテン２、キャリッジ３、駆動モータ４、駆動ベルト５
および一対のガイドシャフト６ａ。

６ｂは第８図のものと同一である。

記録ヘッドユニットを構成する複数（本実施例では４個
）の記録ヘッドｌｌａ〜ｌｉｄは、所定の間隔をおいて
キャリッジ３に配設されている。

各記録ヘッドＩｌａ〜ｌｉｄは、キャリッジ３上の制御
基板（不図示）に電気的に接続され、さらに本体内部の
制御回路（不図示）に電気的に接続されている。また各
記録ヘッドｌｌａ〜ｌｉｄは、チューブ１６ａ〜１６ｄ
を介して各インクカートリッジ（不図示）にそれぞれ接
続され、前記制御回路からの信号に基づいて、色の異な
るインクを被記録材（不図示）にそれぞれ吐出するもの
である。

ここで、各記録ヘッドｌｌａ〜ｌｉｄの構造について詳
述すると、第２図に示すように、各記録ヘッドｌｌａ〜
ｌｉｄには、列状に設けられた複数個の吐出口１１’Ｂ
から記録液を吐出させるため　３ に、印加電圧が供給される熱エネルギーを発生させる電
気熱変換体ｉ、ｉｃが各液路毎に配設されている。そし
て駆動信号を印加することによって、前記電気熱変換体
１１Ｃに熱エネルギーを発生せしめて膜沸騰を生じイン
ク液路内に気泡を形成する。そしてこの気泡の成長によ
って前記吐出口１１Ｂからインク滴を吐出させる。

符号１３はヘッド回復装置を示しており、このヘッド回
復装置１３は、キャリッジ３の移動経路の一端、例えば
ホームホジションと対向する位置に配設されている。こ
のヘッド回復装置１３は、４つのブレード１５ａ〜１５
ｄを一体的にそれぞれ備える４つのキャップ部材１４ａ
〜１４ｄを有し、後述する駆動手段によって動作されて
、各記録ヘッドｌｌａ〜ｌｉｄのキャッピングやワイピ
ングを行なうことかできる。

次に、前記ヘッド回復装置１３の詳細について第３図お
よび第４図も参照して説明する。

各キャップ部材１４ａ〜１４ｄ（第３図および第４図に
おいて３つのキャップ部材は不図示）　４ は、谷記録ヘッドｌｌａ〜ｌｉｄの間隔と等しい間隔を
おいて配設されている。各キャップ部材１４ａ〜１４ｄ
の、前記キャリッジ３の移動経路の中央部側における側
部位には、弾性体で形成された４つのブレード１５ａ〜
１５ｄ（第３図および第４図において３つのブレードは
不図示）が体的にそわぞれ設けられている。これら４つ
のブレード１５ａ〜１５ｄは各キャップ部材１４ａ〜１
４ｄと一体成形され、各キャップ部材１４ａ〜１４ｄの
前面よりそれぞれ突出している。各キャップ部材１４ａ
〜１４ｄの後面には４つのキャップホルダー１８ａ（３
つのキャップホルダーは不図示）がそれぞれ固着されて
いる。これら４つのキャップホルダー１８ａの後面中央
部位には、各キャップ部材１４ａ〜１４ｄの前後方向（
矢印Ｃ方向）に延びる４本の軸１９ａ（３木の軸は不図
示）の一端がそれぞれ固着されている。

この４本の輔１９ａは図示しない支持部材を介して軸方
向（矢印Ｃ方向）に移動自在に本体１３ａに支持さねて
いる。また、４つの円柱状の突起５ ２１ａ（３つの突起は不図示）は、前記４本の軸１９ａ
の他端ｔ゛而にそれぞれ固着されている。

肉盛り部２６ａをそれぞれ備える板カム状の４つの回転
カム２０ａ　（３つの回転カムは不図示）は、各キャッ
プ部材１４ａ〜１４ｄの後方にそれぞれ軸支されている
。これら各回転カム２０ａは前記矢印Ｃ方向において交
互に配設され、互いに干渉しない。各回転カム２０ａの
上面には、断面形状が矩形のカム溝２０ａかそれぞれ形
成され、下面には平歯車１７ａがそれぞれ固着されてい
る。各回転カム２０ａの各カム溝２２ａには前記４つの
突起２１ａがそれぞれ収容されており、各回転カム２０
ａが回転することにより各突起２１ａは各カム溝２２ａ
に相対的に摺動する。また、４つのカム溝２２ａは、相
異なる曲率半径Ｒ１゜Ｒ２，Ｒ３をそれぞれ有する３つ
の第１．第２および第３カム溝２３ａ、２４ａ、２５ａ
より構成されており、なめらかな曲線状どなっている。

曲率半径Ｒ１，Ｒ２，Ｒ３はＦＩｌ、１＜Ｒ２＜Ｒ３の
関係にある。各突起２１ａが各第１カム溝２３ａに　６ そｉｚぞれ位置するときには、各キャップ部材１４ａ〜
１４ｄは待機位置に保持され（第１図参照）、各突起２
１ａが各第２カム溝２４ａにそれぞれ位置するときには
、各ブレード１５ａ〜１５ｄのみが各インク吐出面ｆ２
ａ〜１２ｄにそわそれ当接可能なワイピング位置に保持
され、さらに、各突起２１ａが各第３カム溝２５ａにそ
れぞれ位置するときは、各キャップ部材１４ａ〜１４ｄ
が各インク吐出面１２ａ〜１２ｄをそれぞれ密封ｉｊＪ
能キャッピング位置（第３図および第４図の状態）に保
持される。すなわち、各回転カム２０ａは、各ブレード
１５ａ〜１５ｄによるワイピングや各キャップ部材１４
ａ〜１４ｄによるキャッピングが可能なカム変位線図を
有するものである。

上述の４つの平歯車１７ａを含む図示しない歯車列は、
本体１３ａに固定された図示しない駆動モータの出力軸
に接続されており、該駆動モータの駆動力は前記歯車列
を介して各回転カム２０ａに伝動される構成となってい
る。駆動モータの起　７ 動に伴ない、各回転カム２０ａは同期して同方向に回転
することで、各キャップ部材１４ａ〜１４ｄはその前後
方向（矢印Ｃ方向）に同期して移動する。

上記説明から明らかなように、４木の輔１９ａ、４つの
突起２１ａ、４つの回転カム２０ａおよび前記歯車列に
よりカム機構が構成され、該カム機構および前記駆動モ
ータにより駆動手段が構成されている。

次に、本実施例の動作について説明する。

記録時には、各突起２１ａは各回転カム２０ａの各第１
溝２３ａにそわぞれ位置しており、各キャップ部材１４
ａ〜１４ｄは待機位置に保持されている（第１図参照）
。

ワイピングの際には、前記駆動モータを起動して各回転
カム２０ａを矢印Ａ方向にそれぞれ正回転させる。する
と、各突起２１ａか各回転カム２０ａの各第１溝２３ａ
を相対的に慴動して各第２溝にそれぞれ収容される間、
各ブレード１５ａ〜１５ｄのみが各インク吐出面１２ａ
〜１２ｄに　８ それぞれ当接可能なワイピング位置まで各キャップ部材
１４ａ〜１４ｄは前進する。ついで、各記録ヘッドｌｌ
ａ〜ｌｉｄの移動動作に伴なって各ブレード１５ａ〜１
５ｄは各インク吐出面１２ａ〜１２ｄにそれぞれ摺接し
、インク吐出面１２ａ〜１２ｄの結露、濡れあるいは塵
埃などをふきとる。

こののち、キャッピングの際には、記録ヘッド１１ａ　
〜ｌｉｄを各キャップ部材１４ａ　〜１４ｄとそれぞれ
対向する位置に停止させる。維続して動作されている駆
動モータによって各回転カム２０ａはさらに回転し、各
突起２１ａが各第２溝２４ａを相対的に慴動して各第３
溝２５ａにそれぞれ収容される。この間、各キャップ部
材１４ａ〜１４ｄが各インク吐出面１２ａ〜１２ｄをそ
れぞれ密封可能なキャッピング位置まで各キャップ部材
１４ａ〜１４ｄは前進し、各記録ヘッド１１ａ〜ｌｉｄ
のインク吐出面１２ａ〜１２ｄをそれぞれ密封する。こ
のとき、各ブレード１５ａ〜１′５ｄは各記録ヘッドｌ
ｌａ〜ｌｉｄの側方にそ　９ れぞれ位置し、各記録ヘッドｌｌａ〜ｌｉｄに干渉しな
い。また、各軸１９ａは各回転カム２０ａの各肉盛り部
２６ａにより各キャップホルダー１８ａにそれぞれ押圧
され、その結果、各キャップ部材１４ａ〜１４ｄの各記
録ヘッドＩｌａ〜ｌｉｄへの押付力は充分となる。

上述のキャッピングに関連させて、ヘッド回復装置１３
内の適宜の吸引手段によるインクの吸引もしくは各記録
ヘッドｌｌａ〜ｌｉｄへのインク供給経路に設けた適宜
の加圧手段によるインク圧送を行ない、インクを記録ヘ
ッドｌｌａ〜ｌｉｄの各吐出口１１Ｂ（第２図参照）よ
り強制的に排出させることにより各ノズル内の増粘イン
クを除去する。こののち、各突起２１ａが各第１溝２３
ａにそれぞれ収容されると、各キャップ部材１４ａ〜１
４ｄは待機位置に後退する。

また、ワイピング動作を経ずにキャビング動作を行なう
には、駆動モータを起動して各回転カム２０ａを矢印Ｂ
方向にそれぞれ逆回転させる。すると、各突起２１ａが
各回転カム２０ａの８第１０ 溝２３ａを相対的に摺動して各第３溝２５ａにそれぞれ
収容される間、各キャップ部材１４ａ〜１４ｄが各イン
ク吐出面１２ａ〜１２ｄをそれぞれ密封可能なキャッピ
ング位置まで各キャップ部材１４ａ〜１４ｄは前進し、
各インク吐出面１２ａ〜１２ｄを密封する。

上記実施例において、ワイピング動作を複数回連続して
経返す際、各ブレード１５ａ〜１５ｄが各記録ヘッドＩ
ｌａ〜ｌｉｄの各インク吐出面１２ａ〜１２ｄにそれぞ
れ摺接した後、キャリッジ３の移動方向を逆転させるこ
とにより、キャリッジ３の移動距離は短くなる。また、
各キャップ部材１４ａ〜１４ｄと各ブレード１５ａ〜１
５ｄとは隣接しては配設されているため、ヘッド回復装
置１３の小型化ひいてはインクジェット記録装置の小型
化を達成できる。しかも、ワイピング動作直後にキャッ
ピング動作を行なう場合、ワイピングにより飛散したイ
ンクは、前記吸引手段の動作により各キャップ部材１４
ａ〜１４ｄ内に取込まれ、前記被記録材に付着しない。

１ 次に、第２実施例について説明する。

第５図において、本実施例のヘッド回復装置は、各記録
ヘッド（図示せず）を同時にキャッピングするための一
体成形のキャップ部材２８を備えている。前記キャップ
部材２８の、前記各記録ヘッドの移動経路の中央部側に
おける側部位には、弾性体で形成されたブレード２９が
一体的に設けられている。このブレード２９はキャップ
部材２８と一体成形され、キャップ部材２８の前面より
突出している。また、キャップ部材２８の後面には図示
しないキャップホルダーが固着されている。さらに、第
３図および第４図のものと同様な突起を有する軸、平歯
車を備えた回転カム、および出力軸に前記平歯車と噛合
する平歯車を備え、該回転カムを回転させるための駆動
モータが配設されている。その他の構成は第１実施例の
それと同一である。上述の軸、２つの平歯車、回転カム
等によりカム機構が構成され、該カム機構および駆動モ
ータにより駆動手段が構成されている。

　２ 本実施例では、第１実施例と比較して、各記録ヘッドを
キャッピングするためのキャップ部材２８は一体成形さ
れ、これに対応して、カム機構も簡略化されているので
、装置コストは低い。

次に、第３実施例について説明する。

第６図において、ヘッド回復装置は、各記録ヘッド（図
示せず）を同時にキャッピングするための一体成形のキ
ャップ部材３０を備えている。

前記キャップ部材３０の、面記各記録ヘッドの移動経路
の中央部側における側部位には、弾性体で形成されたブ
レ・−ド３１ｄが一体的に設けられている。さらに、前
記キャップ部材３０は、４つの密閉用四部間に設けられ
た３つのブレード３ｆａ〜３１ｃをも備えており、各ブ
レード３１ａ〜３１ｄはキャップ部材３０と一体成形さ
れ、キャップ部材３０の前面よりそれぞれ突出している
。その他の構成は第２実施例のそわと同一である。

本実施例において、ワイピング動作を複数回連続して繰
返す際、芥ブレード３１ａ〜３１ｄが各　３ 記録ヘッドの各インク吐出面にそれぞＦＬ摺接した後、
キャリッジ（図示せず）の移動方向を逆転させることに
より、キャリッジの移動距離は、第２実施例と比較して
短くなる。

ト記各実施例において、カム機構のカムとして、板カム
状の回転カムを使用したが、これに限らす、円筒カムや
円錐カムなどの回転カムを使用してもよい。さらに、外
周面がカム面となった回転カムや往復カムを使用しても
よい。この場合、上述の軸１９ａを、その端がカムの前
記カム面に当接するよう設け、さらに、該軸１９ａをカ
ム側に付勢するばねなどの付勢手段を設け、キャッピン
グ位置およびワイピング位置から待機位置へのキャップ
部材の移動が前記付勢手段により確実に行なわれるよう
に構成する必要がある。

次に、第４実施例について説明する。

第７図において、４つのキャップ部材３２ａ（３つのキ
ャップ部材は不図示）および４つのキャップホルダー３
４ａ（３つのキャブホルダーは不図示）は、第３図およ
び第４図に示したもの　４ と同一構造を有するものである。４つのキャップ部材３
２ａのうち、１つのキャップ部材３２ａについて説明す
ると、キャップ部層３２ａに固着されたキャップホルダ
ー３４ａの後面中央部には、ラック３５ａを有する輔３
５の一端か固着されている。この軸３５は図示しない支
持部材を介して軸力向（矢印Ｃ方向）に移動自在に本体
１３ａに支持されている。

位置決めモータ３６は本体１３ａに固定されており、こ
の位置決めモータ３６の出力４１＋３６ａには、前記ラ
ック３５ａと噛合するピニオン３７が固着されている。

このとニオン３７は、他の３つのキャップ部材用のラッ
クにも噛合している。こねにより、位置決めモータ３６
が起動することにより各キャップ部材３２ａは矢印Ｃ方
向に移動される。前記位置決めモータ３６は、位置決め
制御器３８により移動値指示（パルス数）か人力される
モータ駆動回路３９により制御される。また、前記位置
決め制御器３８よりの指令により前記モータ駆動回路３
９は、各キャップ部材３２ａを　５ その待機位置に、各ブレード３３ａのみが各記録ヘッド
ｌｌａのインク吐出面１２ａに当接可能なワイピング位
置に、および各キャップ部材３２ａが前記各インク吐出
面１２ａを密封可能なキャッピング位置に保持するよう
に前記位置決めモータ３６を駆動制御する。その他の構
成は第１実施例のそれと同一である。

上記説明から明らかなように、４木の軸３５、ピニオン
３７、位置決めモータ３６、位置決め制御器３８および
モータ駆動回路３９により駆動手段が構成されている。

次に、本実施例の動作について説明する。

記録時には、各キャップ部材３２ａは待機位置に位置し
ている。ワイピングの際には、位置決め制御器３８の指
令によりモータ駆動回路３９は位置決めモータ３６を駆
動制御することで、各キャップ部材３２ａはワイピング
位置まで前進し、該ワイピング位置に所定時間保持され
る。こののち、キャッピングの際には、位置決め制御器
３８の指令によりモータ駆動回路３９は位置決め　６ モータ３６を駆動制御することで、各キャップ部材３２
ａはキャッピング位置まで前進され、該キャッピング位
置に所定時間保持される。

本実施例における駆動手段を、第５図および第６図にそ
れぞれ示したキャップ部材２８．３０を駆動させるため
の駆動手段に適用してもよい。

上記各実施例において、４つの記録ヘッド１１ａ〜ｌｉ
ｄを有するインクジェット記録装置に本発明を適用した
ものを示したが、これに限らず、記録ヘッドの数が単数
あるいは他の複数個のものにも本発明を適用できる。ま
た、上述の記録ヘッドとして、エネルギー発生手段に電
気熱変換体を用いたものを詳細したが、ピエゾ素子など
の電気機械変換体やレーザーなどの電磁波を用いる記録
ヘッドを備えたインクジェット記録装置にも、本発明を
適用できる。

本発明は、特に、インクジェット記録方式の中でもバブ
ルジェット方式の記録ヘッド、記録装置において、優れ
た効果をもたらすものである。

その代表的な構成や原理については、例えば、　７ 米国特許第４７２３１２９号明細書、同第４７４０７９
６号明細書に開示されている基本的な原理を用いて行な
うものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型、コ
ンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、特に
、オンデマンド型の場合には、液体（インク）が保持さ
れているシートや液路に対応して配置されている電気熱
変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える急速
な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印加す
ることによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発生せ
しめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、結果的に
この駆動信号に一対一対応し液体（インク）内の気泡を
形成できるので有効である。この気泡の成長、収縮によ
り吐出用開口を介して液体（インク）を吐出させて、少
なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパルス形
状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行なわれるの
で、特に応答性に優れた液体（インク）の吐出が達成で
き、より好ましい。、このパルス形状の駆動信号として
は、米国特許第 　８ ４４６３３５９号明細書、同第４３４５２６２号明細書
に記載されているようなものが適している。なお、上記
熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許第４３１
３１２４号明細書に記載されている条件を採用すると、
さらに優れた記録を行なうことができる。

記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示され
ているような吐出口、液路、電気熱変換体の組合わせ構
成（直線状液流路または直角液流路）の他に熱作用部が
屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許
第４５５８３３３号明細書、米国特許第４４５９６００
号明細書に記載された構成のものでもよい。加えて、複
数の電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱
変換体の吐出部とする構成を開示する特開昭５９年第１
２３６７０号公報や熱エネルギーの圧力波を吸収する開
孔な吐出部に対応せる構成を開示する特開昭５９年第１
３８４６１号公報に基づいた構成とルても本発明は有効
である。

さらに、記録装置が記録できる最大記録媒体の　９ 幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録ヘッ
ドとしては、上述した明細書に開示されているような複
数記録ヘッドの組合わせによって、その長さを満たす構
成や一体的に形成された一個の記録ヘッドとしての構成
のいずれでもよいが、本発明は、上述した効果を一層有
効に発揮することができる。

加えて、装置本体に装着されることで、装置本体との電
気的な接続や装置本体からのインクの供給が可能になる
交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘ
ッド自体に一体的に設けられたカートリッジタイプの記
録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効である。

また、本発明の記録装置の構成として設けられる、記録
ヘッドに対しての予備的な補助手段などを付加すること
は本発明の効果を一層安定できるので好ましいものであ
る。これらを具体的に挙げれば、電気熱変換体あるいは
これとは別の加熱素子あるいはこれらの組合わせによる
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モー
ドを　０ 行なうことも安定した記録を行なうために有効である。

さらに、記録装置の記録モートとしては黒色等の主流色
のみの記録モードだけではなく、記録ヘッドを一体的に
構成するか複数個の組合わせによっＣてもよいが、界な
る色の複色カラーまたは、混色によるフルカラーの少な
くとも一つを備えた装置にも本発明は極めて有効である
。

以ｌ−説明した本発明実施例においては、インク液体と
して説明しているが、室温やそれ以上で固化するインク
であって、室温で軟化もしくは液体あるいは、上述のイ
ンクジェットではインク自体を３０℃以ドア０℃以下の
範囲内で温度調整を行なってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信月付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温をイン
クの固型状態から液体状態への態度化のエネルギーとし
て使用せしめることで防止するかまたは、インクの蒸発
防止を目的として放置状態で固１ 化するインクを用いるかして、いずれにしても熱エネル
ギーの記録信号に応じた付与によってインクが液化して
インク液状として吐出するものや記録媒体に到達する時
点ではすてに度１化し始めるものなどのような、熱エネ
ルギーによって初めて液化する性質のインク使用も本発
明には適用可能である。このような場合インクは、特開
昭５４−５６８４７号公報あるいは特開昭６０−７１２
６０号公報に記載されるような、多孔質シート凹部また
は貫通孔に液状または固型物として保持された状態で、
電気熱変換体に対して対向するような形態としてもよい
。本発明においては、上述した各インクに対して最も有
効なものは、」二連した膜沸騰方式を実行するものであ
る。

〔発明の効果〕

本発明は、以上説明したとおり構成されているので、以
下に記載するような効果を奏する。

ブレード用の保持部月が不要になって部品コストは低減
し、部品管理の手間も低減する。また、ブレードとキャ
ップ部材とは一体であるので、　２ ヘッド回復装置の小型化ひいてはインクジェット記録装
置の小型化を達成できる。この結果、ワイピングやキャ
ッピングの際における記録ヘッドの移動距離は短かくな
り、印字スループットが向上する。また、ワイピング動
作直後に、キャッピング動作を行なう場合、ワイピング
により飛散したインクはキャップ部材内に取込まれて被
記録材にイ・１着せず、この結果、印字品位が向−１−
する。

さらに、キャップ部材の前後移動をカム機構で行なうこ
とにより、ワイピング動作やキャッピング動作を適切な
タイミングで確実に行なえる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の第１実施例を備えたインクジェット記
録装置の概略斜視図、第２図は記録ヘッドの概略斜視図
、第３図は第１図のヘッド回復装置の要部概略斜視図、
第４図は第３図の−Ｌ面図、第５図は本発明の第２実施
例におけるブレード一体型キャップ部材の斜視図、第６
図は第３実施例におけるブレード・一体型キャップ部材
の斜視図、第７図は本発明の第４実施例の要部概略構成
３ 図、第８図はインクジェット記録装置の一従来例の概略
斜視図である。 ２・・・プラテン、　　３・・・キャリッジ、４・・・
駆動モータ、５・・・駆動ベルト、６ａ、６ｂ・・・ガ
イドシャフト、 １１ａ〜ｌｌｄ・　・・記録ヘッド、 １１Ｂ・・・吐出口、１１Ｃ・・・電気熱変換体１２ａ
〜１２ｄ・・・インク吐出面、 １３・・・ヘッド回復装置、１３ａ・・・本体、１４ａ
〜１．４　ｄ・・・キャップ部材、１５ａ〜１５ｄ・　
・　・ブレード、 ｔ６ａ〜１６ｄ・・・チューブ、 １７ａ・・・平歯車、 １８ａ・・・キャップホルダー １９ａ・・・軸、　　　２０ａ・・・回転カム、２１ａ
・・・突起、　　２２ａ・・・カム溝、２３ａ・・・第
１　ｔＭ、　２４ａ・・・第２溝、２５ａ・・・第３溝
、　　２６ａ・・・肉盛り部、２８・・・キャップ部材
、２９・・・ブレード、３０・・・キャップ部材、 　４ ３１ａ　〜３１ｄ・・　・ブレード、 ３２ａ・・・キャップ部材、 ３３ａ・・・ブレード、 ３４ａ・・・キャップホルダー ３５・・・軸、　　　３５ａ・・・ラック、３６・・、
・位置決めモータ、 ３６ａ・・・出力軸、　　３７・・・ピニオン、３８・
・・位置決め制御器、 ３９・・・モータ駆動回路、 Ｒ１−Ｒ３・・・曲率半径。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、インクを吐出するための記録ヘッドと、該記録ヘッ
   ドのインク吐出面を密封するためのキャップ部材と、該
   キャップ部材の、前記記録ヘッドの移動経路の中央部側
   における側部位に一体的に設けられてキャップ部材の前
   面より突出している、前記インク吐出面をワイピングす
   るためのブレードとを備え、 前記キャップ部材をその前後方向に移動させ、かつキャ
   ップ部材をその待機位置に、ブレードのみが前記インク
   吐出面に当接可能なワイピング位置に、およびキャップ
   部材が前記インク吐出面を密封可能なキャッピング位置
   に保持するための駆動手段を備えている、インクジェッ
   ト記録装置のヘッド回復装置。 ２、インクを吐出するための複数個の記録ヘッドと、該
   複数個の記録ヘッドの各インク吐出面を同時に密封する
   ための１つのキャップ部材と、該キャップ部材の、前記
   記録ヘッドの移動経路の中央部側における側部位に一体
   的に設けられてキャップ部材の前面より突出している、
   前記各インク吐出面をワイピングするためのブレードと
   を備え、 前記キャップ部材をその前後方向に移動させ、かつキャ
   ップ部材をその待機位置に、ブレードのみが前記各イン
   ク吐出面に当接可能なワイピング位置に、およびキャッ
   プ部材が前記各インク吐出面を密封可能なキャッピング
   位置に保持するための駆動手段を備えている、インクジ
   ェット記録装置のヘッド回復装置。 ３、インクを吐出するための複数個の記録ヘッドと、該
   複数個の記録ヘッドの各インク吐出面を同時に密封する
   ための１つのキャップ部材と、該キャップ部材の、前記
   記録ヘッドの移動経路の中央部側における側部位および
   各密封用凹部間部位に一体的に設けられて前記キャップ
   部材の前面より突出している、前記各インク吐出面をワ
   イピングするための複数個のブレードとを備え、 前記キャップ部材をその前後方向に移動させ、かつキャ
   ップ部材をその待機位置に、各ブレードのみが前記各イ
   ンク吐出面に当接可能なワイピング位置に、およびキャ
   ップ部材が前記各インク吐出面を密封可能なキャッピン
   グ位置に保持するための駆動手段を備えている、インク
   ジェット記録装置のヘッド回復装置。 ４、駆動手段は、カム機構と、該カム機構を駆動するた
   めの駆動モータからなる、請求項１，２または３に記載
   のインクジェット記録装置のヘッド回復装置。 ５、記録ヘッドは、熱エネルギーを利用してインクを吐
   出するものであり、前記熱エネルギーを発生させるため
   の電気熱変換体を備えている請求項１，２，３または４
   に記載のインクジェット記録装置のヘッド回復装置。