JPH03279244A - セメント組成物 - Google Patents

セメント組成物

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JPH03279244A
JPH03279244A JP7969890A JP7969890A JPH03279244A JP H03279244 A JPH03279244 A JP H03279244A JP 7969890 A JP7969890 A JP 7969890A JP 7969890 A JP7969890 A JP 7969890A JP H03279244 A JPH03279244 A JP H03279244A
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JP
Japan
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weight
copolymer latex
cement
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monomer
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JP7969890A
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English (en)
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Yoshiaki Yonekawa
米川 芳明
Yasuhisa Watabe
康久 渡部
Hiroyuki Miki
三木 裕幸
Akio Hiraharu
平春 晃男
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JSR Corp
Original Assignee
Japan Synthetic Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、セメント組成物に関し、さらに詳細にはセメ
ント組成物の曲げ強度、圧縮強度、耐水性、耐候性およ
びコンクリートや鉄筋などの基材に対する接着性に優れ
たセメント組成物に関する。
[従来の技術] 従来、セメントコンクリート、セメントモルタル(補修
用、下地調整用、タイル接着用等)に配合されるラテッ
クスとしては、天然ラテックス。
スチレン−ブタジェン系ラテックス、アクリロニトリル
−ブタジェン系テラックス、スチレン(メタ)アクリレ
ート系ラテックス、エチレン−酢酸ビニル系ラテックス
、クロロプレン系ラテックス、等があり、これらをセメ
ントに混和することにより、セメント組成物の機械的強
度等を改良することが実用化されている。
[発明が解決しようとする課題] ところで、最近、セメントモルタルを用いたコンクリー
ト構造物においては、コンクリートとセメントモルタル
との剥離が原因でセメントモルタルの部分脱落やタイル
の剥離脱落が各地で発生し問題となっている。そのため
、セメントモルタルのコンクリート、鉄筋等の基材に対
する接着性、さらにセメントモルタルの曲げ強度、耐水
性等のレベルアップが課題となっている。
本発明は、上述した技術的課題を背景になされたもので
、コンクリートおよび鉄筋等の基材に対する接着性1曲
げ強度、圧縮強度、耐水性、耐候性などに優れたセメン
ト組成物を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明は、下記共重合体ラテックスをセメント100重
量部に対し、固形分として0.5〜80重量部配合した
ことを特徴とするセメント組成物に関する。
共重合体ラテックス: (a)脂肪族共役ジエン系単量体および/またはアルキ
ル基の炭素数が4〜12のエチレン性不飽和カルボン酸
アルキルエステル単量体10〜70重量%、 (b)芳香族ビニル系単量体および/またはアルキル基
の炭素数が1〜3のエチレン性不飽和カルボン酸アルキ
ルエステル単量体 30〜85重量%、 (c)(a)、(b)成分と共重合可能なその他の単量
体          0〜60重量%、からなる単量
体を乳化重合して得られる共重合体ラテックス(I)1
00重量部(固形分換算)にアルコキシシラン化合物0
.05〜20重量部を吸収させた後、該アルコキシシラ
ン化合物の縮合反応を進行させて得られる共重合体ラテ
ックス。
[発明の構成] (a)成分の脂肪族共役ジエン系単量体としては、1.
3−ブタジェン、イソプレン、2−クロル−1,3−ブ
タジェンなどが挙げられるが、好ましくは1,3−ブタ
ジェンである。
また、(a)成分を構成する他の単量体であるアルキル
基の炭素数が4〜12のエチレン性不飽和カルボン酸ア
ルキルエステル単量体とは、アルキル基の炭素数が4〜
12の(メタ)アクリル酸アルキルエステルであり、そ
の具体例としては、n−ブチル(メタ)アクリレート、
イソブチル(メタ)アクリレート、アミル(メタ)アク
リレト、イソアミル(メタ)アクリレート、ヘキシル(
メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソノ
ニル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレ
ートなどを挙げることかできる。
これらの(a)成分は、1種単独で使用することもまた
は2種以上を併用することもてきる。
(a)成分として脂肪族共役ジエン系単量体を用いた場
合には、得られるセメント組成物は、優れた機械的強度
、接着性を有し、またアルキル基の炭素数か4〜12の
エチレン性不飽和カルボン酸アルキルエステル単量体を
用いた場合には、得られるセメント組成物は耐候性に優
れたものとなる。
(a)成分の使用割合は全単量体に対して、1−0〜7
0重量%、好ましくは20〜65重量%である。(a)
成分の使用量が15重量%未満ではセメント組成物のコ
ンクリート、鉄筋等の基材への接着性1曲げ強度、圧縮
強度が劣り、一方70重量%を越えるとセメント組成物
の基材への接着性1曲げ強度、耐候性が劣る。
(b)成分である芳香族ビニル系単量体としては、スチ
レン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニ
ルトルエン、クロルスチレン、スチレンスルホン酸ナト
リウムなどが挙げられ、特にスチレンが好ましい。
また、(b)成分を構成する他の単量体であるアルキル
基の炭素数が1〜3のエチレン性不飽和カルボン酸アル
キルエステル単量体とは、アルキル基の炭素数が1〜3
の(メタ)アクリル酸アルキルエステルであり、このう
ちアルキルアクリレートとしては、メチルアクリレート
、エチルアクリレート、イソブチルアクリレートなどを
、アルキルメタアクリレートとしては、メチルメタクリ
レート、エチルメタクリレート、イソブチルメタクリレ
ート等を挙げることができる。
これら(b)成分は、1種単独で使用することも、また
2種以上を併用することもできる。
そして、(b)成分の使用割合は、全単量体に対して3
0〜85重量%、好ましくは35〜80重量%である。
(b)成分の使用量が30重量%未満では、セメント組
成物の基材への接着性1曲げ強度、耐候性が劣り、一方
、85重量%を越えてもセメント組成物の基材への接着
性2曲げ強度。
圧縮強度が劣る。
次に、(c)成分である、前記(a)、(b)成分と共
重合可能な単量体としては、アクリロニトリル、メタク
リレートリルなどのシアン化ビニル化合物、酢酸ビニル
などのカルボン酸ビニルエステル、ビニルピリジン、メ
タクリルアミドプロピルトリメチルアンモニウムクロラ
イドなどのアミノ基を含むエチレン性不飽和単量体、ヒ
ドロキシエチルアクリート、ヒドロキシエチルメタクリ
レートなどのエチレン性不飽和カルボン酸のヒドロキシ
アルキルエステル単量体、N−ブトキシメチル(メタ)
アクリルアミド、N−ブトキシエチル(メタ)アクリル
アミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、
N−ノルマルプロピオキシメチル(メタ)アクリルアミ
ド、アクリルアミド、メタクリルアミド、メチルメタク
リルアミド、N、N−ジメチル(メタ)アクリルアミド
、N、N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−エチ
ル(メタ)アクリルアミドなどのエチレン性不飽和カル
ボン酸アミド系単量体、グリシジル(メタ)アクリレー
トなどのグリシジル系単量体、塩化ビニル、塩化ビニリ
デンなどのハロゲン含有ビニル系単量体、さらにはイタ
コン酸、アクリル酸、メタクリル酸、フマル酸などのエ
チレン性不飽和カルボン酸単量体などを挙げることがで
きる。
これらの(c)成分は、1種単独でも、あるいは2種以
上を併用することもてきる。
この(c)成分の使用割合は、単量体(a)〜(c)成
分全体に対して0〜60重量%、好ましくは0〜50%
である。(c)成分の使用割合が60重量%を越えると
セメント混和安定性が悪くなり、セメント組成物の使用
可能時間が短くなって好ましくない。
なお、不飽和カルボン酸単量体を用いる場合の使用量は
、セメント安定性、耐クラック性、耐水性、中性化の点
で2重量%以下が好ましい。
本発明の共重合体ラテックス(I)は、特定割合の前記
単量体(a)〜(c)成分を、公知の乳化剤1重合開始
剤、連鎖移動剤などを使用して乳化重合されたものであ
る。
ここで、乳化剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム。
ジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウム、コハク酸
ジアルキルエステルスルホン酸ナトリウムなどのアニオ
ン系乳化剤、あるいはポリオキシエチレンアルキルエス
テル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテルなど
のノニオン系乳化剤の1種または2種以上を挙げること
ができる。
特に、本発明の効果が著しく発揮できる乳化剤としては
、ジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリウムである。
乳化剤の使用量は、前記単量体(a)〜(c)成分の総
計量に対して、好ましくは0.5〜10重量%、特に好
ましくは1〜8重量%である。乳化剤の使用割合が0.
5重量%未満では凝固物が発生するなど、重合安定性が
悪くなり、共重合体ラテックス(I)の製造に支障があ
るので好ましくなく、一方10重量%を越えると最終製
品としてのセメント組成物の接着性 透水性が低下する
ので好ましくない。
連鎖移動剤としては、a−メチルスチレンダイマー、好
ましくは2−4−ジフェニル−4−イチルー1−ペンテ
ン成分を60重量%以上含むα−メチルスチレンダイマ
ー、ターピノーレン、α−テルビネン、γ−テルピネン
、ジペンテン、四塩化炭素、オクチルメルカプタン、n
−ドデシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、
n−ヘキサデシルメルカプタン、ジエチルキサントゲン
ジスルフィド、ジメチルキサントゲンジスルフィド、ジ
イソプロピルキサントゲンジスルフィド。
テトラメチルチウラムモノスルフィド、テトラエチルチ
ウラムジスルフィド テトラブチルチウラムジスルフィ
ド、ジペンタメチレンチウラムジスルフィドなどを用い
ることができ、これらは単量体全体に対し通常0〜15
重量%使用される。
さらに、重合開始剤としては、過硫酸カリウム。
過硫酸ナトリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩
系開始剤、あるいは過酸化水素などの無機系開始剤;ク
メンハイドロパーオキサイド、イソプロピルベンゼンハ
イドロパーオキサイド、パラメンタンハイドロパーオキ
サイド、ベンゾイルパーオキサイドなどの有機過酸化物
、あるいはアゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ系開
始剤で代表される有機系開始剤を挙げることができる。
この重合開始剤の使用量は、好ましくは0.03〜2重
量%、特に好ましくは0.05〜1重量%である。
なお、乳化重合を促進させるために、例えばピロ重亜硫
酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素六トリウ
ム、硫酸第一鉄、グルコース、ホルムアルデヒドナトリ
ウムスルホキシレート、L−アスコルビン酸およびその
塩、亜硫酸水素ナトリウムなどの還元剤;グリシン、ア
ラニン、エチレンジアミン四酢酸ナトリウムなどのキレ
ート剤を併用することもできる。
乳化重合に際しては、前記乳化剤、連鎖移動剤。
重合開始剤などのほかに、必要に応じて各種電解質、p
H調整剤などを併用し、前記単量体(a)〜(c)成分
100重量部に対して水100〜300重量分と前記乳
化剤、開始剤、連鎖移動剤などを前記範囲内の量で使用
して、重合温度10〜90℃、好ましくは40〜80℃
、重合時間10〜40時間の重合条件下で乳化重合され
る。
前記単量体(a)〜(C)の添加方法は特に制限される
ものではなく、−括添加法、連続添加法あるいは分割添
加法などの任意の方法が採用される。
なお、共重合体ラテックス(I)の最終的な重合転化率
は90〜100%、特に95〜100%であることが好
ましい。
このようにして乳化重合された本発明の共重合体ラテッ
クス(I)のトルエン不溶解舒は、好ましくは50〜9
9重量%、さらに好ましくは55〜95重量%である。
ここで、トルエン不溶解舒とは、pH7以上に調整され
た共重合体ラテックス(I)をガラス板上で水分0.2
%以下に乾燥して厚さ0,3關のフィルムとし、その0
.3gをトルエン100 mlに入れて、24時間室温
で放置した後、120メツシユの金網でろ過し、金網上
に残ったものを乾燥して秤量した値をラテックス全固形
分で除した重量%である。
このトルエン不溶解舒が50重量%未満ては、セメント
組成物の基材に対する接着性、耐水性硬化性が劣り、ま
た99重量%を越えた場合も基材に対する接着性が劣り
、さらにセメント混和安定性が悪くなって使用可能時間
が短くなり好ましくない。
なお、このトルエン不溶解舒の調整は、分子量調整剤で
ある連鎖移動剤の種類、量を選ぶことによって容易に実
施することができる。例えば連鎖移動剤としてハロゲン
系化合物である四塩化炭素。
臭化メチルまたはα−メチルスチレンダイマーを使用す
る場合には、その使用量は0〜8重量%、メルカプタン
類として例えばt−ドデシルメルカプタン、n−ドデシ
ルメルカプタンを使用する場合には、その使用量は0〜
2重量%である。
その他、トルエン不溶解舒を調整する方法としては、重
合時の開始剤量1重合開始温度などの選定があり、これ
らを組合せて目的とする共重合体ラテックスを得ること
ができる。
次に、本発明の共重合体ラテックス(I)の平均粒子径
は、好ましくは500〜4500人、さらに好ましくは
700〜4300人である。ここで、この平均粒子径と
はラテックスをオスミウム酸で処理し、これを例えば3
万倍で電子顕微鏡写真にとり、粒子]−〇〇個以上につ
いて粒子径を測定し数平均より算出した値である。
共重合体ラテックス(I)の平均粒子径が500人未満
では、セメント混和安定性か悪く使用可能時間が短くな
り好ましくない。一方、平均粒子径が4500人を越え
ると、セメント組成物の基材に対する接着性1曲げ強度
が劣るので好ましくない。なお、この共重合体ラテック
スの平均粒子径の調整は、乳化重合時における乳化剤の
使用量1重合温度などを調整することにより、容易に実
施できる。
次に、以上のようにして得られる共重合体ラテックス(
I)に添加吸収されるアルコキシシラン化合物は、一般
式Rn S i(OR’ ) 4−nで表わされる。
式中、Rは炭素数1〜8の有機基であり、例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基等のア
ルキル基、その他のγ−クロロプロピル基、ビニル基、
3,3.3−)リフロロプロピル基、γ−グリシドキシ
プロピル基、γ−メタクリルオキシプロピル基、γ−メ
ルカプトプロピル基、フェニル基、3.4−エポキシシ
クロヘキシルエチル基、γ−アミノプロピル基等である
また、式中、R′は炭素数1〜5のアルキル基または炭
素数1〜4のアシル基であり、例えばメチル基、エチル
基、n−プルピル基、n−ブチル基、5ec−ブチル基
、tert−ブチル基、アセチル基などである。さらに
、nは0〜3である。
式中のRまたはR′の炭素数が大きすぎると、水溶性が
低くなり、共重合体ラテックス(I)の共重合体粒子へ
の吸収性が悪くなる。
これらのアルコキシシラン化合物の具体例としては、テ
トラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプ
ロポキシシラン、テトラブトキシシラン、メチルトリメ
トキシシラン、メチルトリエトキシラン、エチルトリメ
トキシシラン、エチルトリエトキシシラン、n−プロピ
ルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシシラ
ン、i−プロピルトリメトキシシラン、i−プロピルト
リエトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−りロロプロビルトリエトキシシラン、ビニル
トリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3,
3.3−トリフロロプロピルトリメトキシシラン、3.
3.3−1リフロロプロピルトリエトキシシラン、γ−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロビルトリエトキシシラン、γ−メタクリルオ
キシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリルオキ
シプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピ
ルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエ
トキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニル
トリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシ
シラン、3.4エポキシシクロヘキシルエチルトリメト
キシシラン、3,4−エポキシシクロヘキシルエチルト
リエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチ
ルジェトキシシラン、ジエチルジメトキシシラン等を挙
げることができる。好ましくは、テトラメトキシシラン
、テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、
メチルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン
、ジメチルジェトキシシランなどである。
これらのアルコキシシラン化合物は、1種単独または2
種以上を併用することができ、他の例えばチタン、アル
ミニウム等の金属アルコキシドと併用することもできる
。また、これらのアルコキシシラン化合物は必要に応じ
て有機溶媒に溶解させて使用することもできる。
本発明において、共重合体ラテックス(I)の共重合体
粒子(以下、単に「粒子」ともいう)にアルコキシシラ
ン化合物を吸収させることは、共重合体ラテックス(I
)を含む水性分散体中にアルコキシシラン化合物を添加
し、十分撹拌することにより容易に達成される。さらに
アルコキシシラン化合物を効率よく吸収させるために、
必要に応じて、水に対する溶解度が10−3重量%以下
の溶媒を予め共重合体ラテックスの粒子に吸収させてお
くことも可能である。
また、アルコキシシラン化合物の吸収が十分てない状態
で反応が進むのを避けるために、共重合体ラテックス(
I)を含む水性分散体をpH4〜10、好ましくはpH
5〜9、さらに好ましくはp16〜8に調整し、温度9
0℃以下、好ましくは70℃以下、さらに好ましくは5
0℃以下、特に好ましくは30℃以下の条件下で、アル
コキシシラン化合物を添加、吸収させることが望ましい
そして、共重合体ラテックス(I)の粒子に吸収された
アルコキシシラン化合物の縮合反応は、反応温度、水素
イオン濃度によって制御される。
本発明のアルコキシシラン化合物の縮合反応は、温度3
0℃以上、好ましくは50℃以上、さらに好ましくは7
0℃以上で行うことができる。
共重合体ラテックス(I)に添加、吸収されるアルコキ
シシラン化合物の量としては、共重合体ラテックスの固
形分100重量部に対して、0.05〜20重量部、好
ましくは0.1〜15重量部である。アルコキシシラン
化合物の添加量が0.05重量部未満ては、セメント組
成物の基材に対する接着性が劣り、一方、20重量部を
越えると、コストアップとなるたけでなく、コストに見
合うセメントモルタル物性の改良効果が得られない。
以上のようにして得られた本発明の共重合体ラテックス
の粒子は、共重合体ラテックス(I)の粒子を構成する
共重合体と、該粒子に吸収されたアルコキシシラン化合
物の縮合によって形成されるポリシロキサンとの複合粒
子である。
次に、本発明の共重合体ラテックスの使用量は、セメン
ト100重量部あたり固形分として、0.5〜80重量
部、好ましくは1〜70重量部である。
共重合体ラテックスの使用量が0.5重量部未満では、
基材であるコンクリートあるいは鉄筋への接着性1曲げ
強度が劣り、一方、80重量部を越えるとコストアップ
となるだけでなくコストに見合うセメント組成物の物性
が得られない。
さらに、本発明のセメント組成物は、必要に応じて、炭
化水素系界面活性剤、防腐剤、キレート剤、消泡剤、老
化防止剤1分散剤、ポリビニルアルコール、カゼイン等
を配合することもてきる。
[実施例] 以下、実施例を挙げ、本発明をさらに詳細に説明する。
なお、実施例中における部および%は、特に断らない限
り重量基準である。
実施例1〜4.比較例1〜7 (I)共重合体ラテックスA−Hの製造内容積1001
のステンレスオートクレーブに、窒素ガス雰囲気下で、
第1表に示す重合レシピおよび重合開始剤として過硫酸
カリウム0.7部、電解質として硫酸ナトリウム05部
、炭酸カリウム0.5部、キレート剤としてエチレンジ
アミン四酢酸ナトリウム0.1部、水150部を仕込み
、重合温度50〜80℃で撹拌しながら乳化重合し、7
種の共重合体ラテックス(I)を製造した。重合転化率
はいずれも98%以上であった。
そして、得られた各共重合体ラテックス(I)100部
(固形分)を蒸溜水によって希釈して300部とし、こ
れを撹拌機を備えたステンレス容器に入れた。そして2
5℃を保った状態で系のpHを7に調整し、第1表に示
すアルコキシシラン化合物を添加し、約30分間にわた
って強く撹拌して共重合体ラテックスの粒子にアルコキ
シシラン化合物を吸収させた。その後、反応容器を60
℃に昇温させ3時間反応させ、最終の共重合体ラテック
スA−H(Eを除く)を得た。凝固物の発生は特になか
った。
共重合体ラテックスA−Dは本発明に属し、共重合体ラ
テックスE−Hは本発明に属しないものである。なお、
共重合体ラテックスEは、第1表に示すレシピでアルコ
キシシラン化合物を用いない場合の例である。
(2)セメント組成物(セメントモルタル)の配合 下記(a)に示す配合処方により、セメント組成物を作
成し、各種評価を実施した。なお、ポルトランドセメン
トおよび共重合体ラテックスの使用量は第1表に示した
(a)配合処方            (部)ポルト
ランドセメント       ]00ケイ砂7号   
          4部共重合体ラテックス    
     変量ノニオン系界面活性剤        
1.5メチルセルローズ        0.2水  
                         
 40消泡剤                0.1
なお、比較例7においては、γ−グリシドキシプロビル
トリメトキシシランは共重合体ラテックスに吸収させず
に、ポルトランドセメントとの混合時に添加した。
(b)セメント組成物および共重合体ラテ・ソクスの物
性評価 ■ 接着性 上記に示す配合処方により、50 mm X 50 m
+s X2mm(たて×よこ×厚み)のセメントモルタ
ルを作成し、その上にスレート板を温度23℃、相対温
度65%の条件下で2週間熟成して供試体を作成した。
この供試体を用い、JIS Al11203に準拠し、
引張り試験機により垂直剥離強度を測定した。
■ 耐水性 上記接着性試験において作成した供試体を常温水に38
時間浸した後常温で24時間乾燥させ、これを7サイク
ル繰返し、その後の垂直剥離強度を測定した。
■ 曲げ強度 前記(a)の配合処方により、常温にて2週間熟成して
作成した50龍x50m+5X10龍(たて×よこ×厚
み)のセメントモルタル供試体を、スパン100關にて
月S R5201に準拠して測定した。
■ 耐候性 スレート板に共重合体ラテックスを厚み02關になるよ
うにコーティングし、乾燥後フェードメータ(63℃×
200時間)による試験を行い、黄変度を目視で判定し
た。
O:全く変化なし △:少し黄変 ×;黄変 以上の測定結果を第1表に示す。
(3)評価結果 第1表から明らかなように、共重合体ラテックスA−D
を用いた本発明のセメント組成物(実施例1〜4)は、
接着性、耐水性2曲げ強度なとのセメント混和物性およ
び耐候性のいずれにおいても良好であることがわかる。
これに対して、共重合体ラテックスE−H,Aを用いた
比較例1〜7のセメント組成物は本発明の範囲外であり
、物性の全般にわたって劣っていることがわかる。
[発明の効果] 本発明のセメント組成物は、アルコキシシラン化合物が
複合化された共重合体を含む特定の共重合体ラテックス
を配合してなり、コンクリートやスレート板、鉄筋、陶
磁器タイルなどの無機建材用基材に対する接着性1曲げ
強度、圧縮強度、耐水性、耐候性等に優れ、コンクリー
トの中性化ならびに塩害の防止、各種セメント、コンク
リート製品の製造、補修等に好適に使用できる。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 下記共重合体ラテックスをセメント100重量部に対し
    、固形分として0.5〜80重量部配合したことを特徴
    とするセメント組成物。 共重合体ラテックス; (a)脂肪族共役ジエン系単量体および/またはアルキ
    ル基の炭素数が4〜12のエチレン性不飽和カルボン酸
    アルキルエステル単量体 10〜70重量%、 (b)芳香族ビニル系単量体および/またはアルキル基
    の炭素数が1〜3のエチレン性不飽和カルボン酸アルキ
    ルエステル単量体 30〜85重量%、 (c)(a),(b)成分と共重合可能なその他の単量
    体0〜60重量%、 からなる単量体を乳化重合して得られる共重合体ラテッ
    クス( I )100重量部(固形分換算)にアルコキシ
    シラン化合物0.05〜20重量部を吸収させた後、該
    アルコキシシラン化合物の縮合反応を進行させて得られ
    る共重合体ラテックス。
JP7969890A 1990-03-28 1990-03-28 セメント組成物 Pending JPH03279244A (ja)

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EP91104895A EP0449263B1 (en) 1990-03-28 1991-03-27 Polysiloxane-composite polymer particles
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002020153A (ja) * 2000-06-30 2002-01-23 Daicel Kaseihin Co Ltd 樹脂混入セメント組成物及びその製法
JP2009184867A (ja) * 2008-01-08 2009-08-20 Ube Ind Ltd 水硬性組成物
WO2015022921A1 (ja) 2013-08-16 2015-02-19 旭化成ケミカルズ株式会社 モルタル用水性樹脂分散体、モルタル組成物及びモルタル硬化物

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WO2015022921A1 (ja) 2013-08-16 2015-02-19 旭化成ケミカルズ株式会社 モルタル用水性樹脂分散体、モルタル組成物及びモルタル硬化物

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