JPH0457868A - 水性塗料用エマルジョンの製造方法 - Google Patents

水性塗料用エマルジョンの製造方法

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JPH0457868A
JPH0457868A JP17102490A JP17102490A JPH0457868A JP H0457868 A JPH0457868 A JP H0457868A JP 17102490 A JP17102490 A JP 17102490A JP 17102490 A JP17102490 A JP 17102490A JP H0457868 A JPH0457868 A JP H0457868A
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中村 克宏
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松原 靖典
Yorinobu Ikeda
頼信 池田
Akio Hiraharu
平春 晃男
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、水性塗料用エマルジョンの製造方法に関し、
さらに詳細には、塗膜の撥水性、耐水性、耐候性、およ
び無機基材への密着性に優れ、クリヤー塗料、エナメル
塗料双方に好適に使用でき、主に、建築内・外装用塗料
、鋼構造物用塗料、屋根用塗料、床用塗料、建材用塗料
に好適な水性塗料用エマルジョンの製造方法に関するも
のである。
[従来の技術] 近年、環境保全および安全衛生のため、塗料の無公害化
が強く要望されており、従来の溶剤型塗料の水系化が行
なわれつつある。そのため、水性塗料の用途が拡大され
、それに伴なって水性塗料への要求性能が高度になって
きている。
塗料の塗膜性能として、撥水性、耐水性、耐候性、およ
び無機基材への密着性などが要求されているが、従来の
水性塗料においては、これらの性能すべてにわたって優
れているものはなく、高度な要求性能に対応できない。
[発明が解決しようとする問題点コ 本発明は以上の背景のもとになされたもので、特定の共
重合体ラテックスの存在下、アルコキシシラン化合物を
縮合反応せしめて得られるエマルジョンを水性塗料に用
いた場合、塗膜の撥水性、耐水性、耐候性、および無機
基材への密着性に優れた性能が得られることを見い出し
、本発明に到達した。
U問題点を解決するための手段] 本発明は、 (a)アルキル基の炭素数が1〜10の(メタ)アクリ
ル酸アルキルエステル単量体50〜99.5重量%、 (b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.5〜15
重量%、および (c)(a)および(b)成分と共重合可能な他の単量
体0〜50重量%〔ただし(a)+(b)+ (c)=
100重量%〕からなる単量体 を乳化重合することにより得られる共重合体ラテックス
100重量部(固形分換算)の存在下、アルコキシシラ
ン化合物0.1〜500重量部の縮合反応を進行させる
ことを特徴とする水性塗料用エマルジョンの製造方法を
提供するものである。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明において、用いられる共重合体ラテックスの製造
に使用される単量体の(a)成分であるアルキル基の炭
素数が1〜10の(メタ)アクリル酸アルキルエステル
単量体としては、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(
メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸n−プロ
ピル、(メタ)アクリル酸i−プロピル、(メタ)アク
リル酸n−ブチル、(メタ)アクリル酸i−ブチル、(
メタ)アクリル酸n−アミル、(メタ)アクリル酸i−
アミル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アクリ
ル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル
、(メタ)アクリル酸i−ノニル、(メタ)アクリル酸
デシル、ヒドロキシ(メタ)アクリレート、ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレートなどが挙げられるが、これ
らのうちでは、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸2−
エチルヘキシル、メタクリル酸メチルなどが好ましい。
これらの(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体は
、1種単独で、あるいは2種以上を併用することもでき
る。
この(a)(メタ)アクリル酸アルキルエステル単量体
は、得られるエマルジョンに耐水性、耐候性および密着
性を与えるために必須の成分であり、その割合は、全単
量体の50〜99.5重量%、好ましくは70〜99重
量%、特に好ましくは80〜98重量%であり、50重
量%未満では耐水性、耐候性、密着性に劣り、一方、9
9.5重量%を超えると系の安定性が劣り、また密着性
などが劣り好ましくない。
また、(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体として
は、例えばイタコン酸、(メタ)アクリル酸、フマル酸
、マレイン酸、クロトン酸などが挙げられ、好ましくは
(メタ)アクリル酸である。
これらの(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体は、
1種単独で、あるいは2種以上を併用することもできる
かかる(b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体は、得
られるエマルジョンの重合安定性と耐水性のバランスを
高水準に保つために必須の成分であって、その使用量は
、全単量体の0.5〜15重量%、好ましくは0.5〜
10重量%であり、0、 5重量%未満では得られるエ
マルジョンの重合安定性が低下し、密着性が劣り、一方
、15重量%を超えると耐水性に劣るものとなる。
さらに、(C)上記(a)および(b)成分と共重合可
能な他の単量体としては、例えばスチレン、α−メチル
スチレン、ビニルトルエンなどの芳香族ビニル化合物;
 (メタ)アクリルアミド、N−メチロールアクリルア
ミドなどのエチレン系不飽和カルボン酸のアルキルアミ
ド;酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのカルボン酸
ビニルエステル;エチレン系不飽和ジカルボン酸の酸無
水物、モノアルキルエステル、モノアミド類;アミノエ
チルアクリレート、ジメチルアミノエチルアクリレート
、ブチルアミノエチルアクリレートなどのエチレン系不
飽和カルボン酸のアミノアルキルエステル;アミノエチ
ルアクリルアミド、ジメチルアミノメチルメタクリルア
ミド、メチルアミノプロピルメタクリルアミドなどのエ
チレン系不飽和カルボン酸のアミノアルキルアミド; 
(メタ)アクリロニトリル、α−クロルアクリロニトリ
ルなどのシアン化ビニル系単量体;グリシジル(メタ)
アクリレートなどの不飽和脂肪族グリシジルエステルな
どを挙げることができ、好ましくはスチレン、アクリロ
ニトリル、α−メチルスチレンなどである。これらの(
C)他の単量体は1種単独でも、あるいは2種以上を併
用することもできる。
これらの(c)他の単量体の使用量は、全単量体の0〜
50重量%、好ましくは0〜30重量%であり、50重
量%を超えると造膜性が低下するため耐水性、密着性が
劣り、また成膜後の変色、塗膜の収縮などの問題があり
好ましくない。
本発明の共重合体ラテックスは、特定割合の前記単量体
(a)〜(c)成分を、公知の乳化剤、重合開始剤、連
鎖移動剤などを使用して乳化重合されたものである。
ここで、乳化剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ジフェニルエー
テルジスルホン酸ナトリウム、コハク酸、ジアルキルエ
ステルスルホン酸ナトリウムなどのアニオン系乳化剤、
あるいはポリオキシエチレンアルキルエステル、ポリオ
キシエチレンアルキルアリルエーテルなどのノニオン系
乳化剤の1種または2種以上を挙げることができる。特
に、本発明の効果が著しく発揮できる乳化剤としては、
アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムである。
乳化剤の使用量は、前記単量体(a)〜(c)成分の総
計量に対して、好ましくは0.2〜4重量%、特に好ま
しくは0.5〜3重量%である。
乳化剤の使用割合が0.2重量%未満では、凝固物が発
生するなど重合安定性が悪くなり、共重合体ラテックス
の製造に支障があるので好ましくなく、一方、4重量%
を超えると塗膜の耐候性、耐水性が低下するので好まし
くない。
連鎖移動剤としては、α−メチルスチレンダイマー、好
ましくは2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペンテ
ン成分を60重量%以上含むαメチルスチレンダイマー
、ターピノーレン、α−テルピネン、γ−テルピネン、
ジペンテン四塩化炭素、オクチルメルカプタン、n−ド
デシルメルカプタン、t−ドデシルメルカプタン、n−
へキサドデシルメルカプタン、ジエチルキサントゲンジ
スルフィド、ジメチルキサントゲンジスルフィド、ジイ
ソプロピルキサントゲンジスルフィド、テトラエチルチ
ウラムモノスルフィド、テトラエチルチウラムジスルフ
ィド、テトラブチルチウラムジスルフィド、ジペンタメ
チレンチウラムジスルフィド、9.10−ジヒドロアン
トラセン、1゜4−ジヒドロアントラセン、1,4−シ
クロへキサジエン、1,4−シクロペンタジェン、2,
5−ジヒドロフラン、キサンチン、3−フェニル−1−
ペンテンなどを用いることができ、これらは単量体全体
に対して、通常0〜15重量%使用される。
さらに、重合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸
ナトリウム、過硫酸アンモニウムなどの過硫酸塩系開始
剤、あるいは過酸化水素などの無機系開始剤、クメンハ
イドロパーオキサイド、イソプロピルベンゼンハイドロ
バーオキサイド、パラメンタンハイドロパーオキサイド
、ベシゾイルバーオキサイドなどの有機過酸化物、ある
いはアゾビスイソブチロニトリルなどのアゾ系開始剤で
代表される有機系開始剤を挙げることができる。この重
合開始剤の使用量は、好ましくは0.03〜2重量%、
特に好ましくは0.05〜1重量%である。
なお、乳化重合を促進させるために、例えばピロ重亜硫
酸ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウ
ム、硫酸第一鉄、グルコース、ホルムアルデヒド、ナト
リウムスルホキシレート、L−アスコルビン酸およびそ
の塩、亜硫酸水素ナトリウムの還元剤、グリシン、アラ
ニン、エチレンジアミン四酢酸ナトリウムなどのキレー
ト剤を併用することもできる。
乳化重合に際しては、前記乳化剤、連鎖移動剤、重合開
始剤などのほかに、必要に応じて各種電解質、pHg整
剤などを併用し、前記単量体(a)〜(C)成分100
重量部に対して、水80〜300重量部と前記乳化剤、
連鎖移動剤、重合開始剤などを前記範囲内の量で使用し
て、重合温度10〜90℃、好ましくは40〜80℃、
重合時間6〜40時間の重合条件下で乳化重合される。
前記単量体(a)〜(c)の添加方法は特に制限される
ものではなく、−括添加法、連続添加法あるいは分割添
加法などの任意の方法が採用される。
なお、共重合体の最終的な重合転化率は90〜100%
、特に95〜100%であることが好ましい。またシー
ド重合を採用する場合には、あらかじめ(a)〜(C)
成分からなる単量体を乳化重合して得られるポリマーを
シード粒子とし、これに(a)〜(c)成分からなる単
量体混合物を加えて乳化重合すればよい。
本発明における共重合体ラテックスは、上記(a)〜(
c)成分からなる単量体混合物を水性媒体中で乳化重合
することによって得られるか、本発明の特徴は、この乳
化重合して得られる共重合体ラテックスの存在下、アル
コキシシラン化合物を縮合させることにある。
アルコキシシラン化合物を一般式で表わすと、RnS 
i  (OR’ )   である。
−n 式中、Rは炭素数1〜8の有機基であり、例えばメチル
基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基などの
アルキル基、その他のγ−クロロプロピル基、ビニル基
、3,3.3−1リフロロプロピル基、γ−グリシドキ
シプロピル基、γメルカプトプロピル基、フェニル基、
3,4−エポキシシクロヘキシルエチルオキシ基、γ−
アミノプロピル基などである。
また、式中、R′は炭素数1〜5のアルキル基、または
炭素数1〜4のアシル基であり、例えばメチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、n−ブチル基、5ec−ブチル
基、tert−ブチル基、アセチル基などである。
なお、式中のRまたはR′の炭素数が大きすぎると水溶
性が低くなり、共重合体ラテックスの共重合体粒子への
吸収性が悪くなる。
これらのアルコキシシラン化合物の具体例としては、テ
トラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプ
ロポキシシラン、テトラブトキシシラン1.メチルトリ
メトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、エチルト
リメトキシシラン、エチルトリエトキシシラン、n−プ
ロピルトリメトキシシラン、n−プロピルトリエトキシ
シラン、i−プロピルトリメトキシシラン、i−プロピ
ルトリエトキシシラン、γ−タロロプロピルトリメトキ
シシラン、γ−クロロプロピルトリエトキシシラン、ビ
ニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、
3,3.3−4リフロロプロピルトリメトキシシラン、
3.3.3−1リフロロプロビルトリエトキシシラン、
γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グ
リシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタクリ
ルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−メタクリル
オキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプ
ロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルト
リエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェ
ニルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメト
キシシラン、3,4−エポキシシクロヘキシルエチルト
リエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラン、ジメチ
ルジェトキシシラン、ジエチルジメトキシシランなどを
挙げることができる。好ましくは、テトラメトキシシラ
ン、テトラエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン
、メチルトリエトキシシラン、ジメチルジメトキシシラ
ン、ジメチルジェトキシシランなどである。これらのア
ルコキシシラン化合物は、1種単独、または2種以上併
用することができ、ほかの例えばチタン、アルミニウム
などの金属アルコキシドと併用することもできる。また
、これらのアルコキシシラン化合物は、必要に応じて有
機溶媒に溶解させて使用することもできる。
本発明において、共重合体ラテックスに添加されたアル
コキシシラン化合物の縮合反応は、共重合体ラテックス
粒子に吸収され、あるいは該粒子に吸収されずに縮合反
応してもよいが、−段と優れた本発明の目的とするもの
を得るためには、共重合体粒子に吸収され縮合反応され
るアルコキシシラン化合物は、好ましくは使用される全
アルコキシシラン化合物の5重量%以上、さらに好まし
くは10重量%以上、特に好ましくは30重量%以上で
ある。
本発明において、共重合体ラテックスに添加したアルコ
キシシラン化合物を縮合させる方法は、共重合体ラテッ
クスにアルコキシシラン化合物を添加し、十分撹拌する
ことにより容易に達成される。さらに、アルコキシシラ
ン化合物を共重合体粒子に効串よく吸収させるために、
必要に応じて水に対する溶解度が10−3重量%以下の
溶媒を、あらかじめ共重合体ラテックスの共重合体粒子
に吸収させてお(ことも可能である。
そして、共重合体ラテックス(I)に添加されたアルコ
キシシラン化合物の縮合反応は、反応温度、水素イオン
濃度によって制御される。
本発明のアルコキシシラン化合物の縮合反応における反
応温度は、通常、30°C以上、好ましくは50°C以
上、さらに好ましくは70℃以上であり、水素イオン濃
度は、通常、pH4〜10、好ましくは5〜9、さらに
好ましくは6〜8である。
共重合体ラテックス(I)に添加されるアルコキシシラ
ン化合物の量としては、共重合体ラテ、ツクスの固形分
100重量部に対して、0.1〜500重量部、好まし
くは0.5〜100重量部、さらに好ましくは1〜50
重量部である。アルコキシシラン化合物の添加量が0.
1重量部未満では、耐候性、撥水性、耐水性が劣り、一
方、500重量部を超えるとコストアップとなるだけで
なく、コストに見合う改良効果が得られない。
共重合体ラテックスへのアルコキシシラン化合物の添加
は、共重合体ラテックス(I)の重合工程中に添加して
もよく、好ましくは重合転化率50重量%以上で添加さ
れる。
なお、本発明のエマルジョンの固形分濃度は、通常、2
0〜70重量%、好ましくは30〜60重量%に調製さ
れる。すなわち、エマルジョンの固形分濃度が20重量
%未満ては、エマルジョン濃度が低すぎて各種の用途に
おいて配合物の粘度調整が困難となり、また物性のバラ
ンスが低下する傾向にあり、一方、70重量%を超える
と該エマルジョンの粘度が高くなり、充填剤などの分散
が困難となる。
本発明の水性塗料用エマルジョンには、炭酸カルシウム
、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム、クレイ、
硫酸バリウム、ケイ酸、ケイ酸塩、酸化チタン、炭酸マ
グネシウム、炭酸カルシウムなどの充填剤;ポリアクリ
ル酸ナトリウム、ポリアクリル酸アンモニウム、ヘキサ
メタリン酸ナトリウム塩、ピロリン酸カリウム塩などの
分散剤;ヒドロキシエチルセルロース、高分子量ポリア
クリル酸ナトリウムなどの増粘剤;ジオクチルフタレー
ト、ジブチルフタレート、エポキシ化脂肪酸エステルな
どの可塑剤;n−プロピルアルコール、エチルセロソル
ブ、カルピトール、エチレングリコール、ジエチレング
リコールなどの助剤;メラミン−ホルマリン樹脂、グリ
オキザール系樹脂、エポキシ系化合物、無機金属錯体、
アジリジン系化合物などの硬化剤;ロジン変性ポリエス
テル樹脂、スチレン−無水マレイン酸共重合樹脂などの
レベリング剤などを組み合わせて各用途の目的に合わせ
て配合してもよい。
そのほか、本発明の水性塗料用エマルジョンには、必要
に応じて消泡剤、発泡剤、着色剤、難燃剤、防腐剤、老
化防止剤、安定剤、加硫促進剤、帯電防止剤、pH調整
剤などを加えることもできる。
[実 施 例] 以下、実施例を挙げ本発明をさらに詳細に説明する。
なお、実施例中における部および%は、特に断わらない
限り重量部および重量%である。
実施例1〜5、比較例1〜7 (1)  エマルジョンA−E、イ〜トの製造コンデン
サー、窒素導入口、温度計、単量体添加ポンプ撹拌機を
備えたステンレス製オートクレーブに、イオン交換水1
00部と、重合開始剤として過硫酸ナトリウム0.5部
を仕込み、気相部を15分間窒素ガスで置換し、80℃
に昇温した。
別容器で、イオン交換水50部と、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテルサルフェートアンモニウム塩
1.0部と、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム0
.5部と、表−1に示す単量体成分モノマーとを混合撹
拌し、プレ乳化物をつくり、それを4時間かけてフラス
コ中に滴下した。滴下中は窒素を導入しながら80℃で
反応を行なった。滴下終了後、さらに85℃で2時間撹
拌した後、25℃まで冷却し反応を終了した。
得られた共重合体ラテックスのa −gの重合添加率は
、いずれも98%以上であった。
(2)25℃を保った状態で系のpHを7に調整し、表
−1に示すアルコキシシラン化合物を添加し、約30分
間にわたって強(撹拌した。その後、反応容器を60℃
に昇温し、3時間反応させ、最終のエマルジョンA−E
、イ〜トを得た。
エマルジョンA−Eは本発明に属し、エマルジョン(イ
〜ト)は本発明に属さないものである。
(3)水性塗料の配合 上記のエマルジョンを用いて、下記の配合処方で水性塗
料を得た。
(4)水性塗料の評価方法 上記の水性塗料をスレート板に刷毛塗りし、常温乾燥に
よりテスト板を作製し、耐候性試験、密着性試験、耐水
性試験、撥水性試験を行なった。
評価結果を表−1に示す。
なお、諸物性の測定は、次の方法によって行なった。
撥 水 性(接触角) エルマ光学■製の接触角測定装置を使用し、塗膜の接触
角を測定した。
耐候性 サンシャインウェザ−メーター(スガ試験機■製、De
w Cycle VEL−8UN−DC型)(63℃)
を用い、300時間暴露後の光沢保持率、黄変度を調査
した。
光沢は、JIS  K−5400に基づき、60部鏡面
光沢度を測定した。
黄変度は、8Mカラーコンピューター(スガ試験機■製
、5M−5−18−3B型)を用いて測定した。
密着性 JIS  K−5401に準じて、1mm角100個の
基盤目試験を行ない、セロハンテープにより剥離状態を
確認し、100個中の接着数により判定を行なった。
耐水性 蒸留水(20℃)に24時間浸漬した後の塗膜の状態に
よって判定した。
(塗料膜厚500μm) ◎・・・・・・優 秀 ○・・・・・・良 好 △・・・・・・普 通 ×・旧・・悪 い 実施例1〜5は、本発明の範囲のエマルジョンを用いた
水性塗料の例であり、本発明の目的とする水性塗料が得
られている。
比較例1は、アルコキシシランの使用量が本発明の範囲
未満の例であり、撥水性、耐水性、耐候性が劣る。
比較例2は、アルコキシシランの使用量が本発明の範囲
を超えた例であり、密着性が劣り、また添加量に見合っ
た性能が得られない。
比較例3は、不飽和カルボン酸の使用量か本発明の範囲
未満の例であり、密着性が劣る。
比較例4は、不飽和カルボン酸の使用量が本発明の範囲
を超えた例であり、耐水性が劣る。
比較例5は、(メタ)アクリル酸アルキルエステルの使
用量が本発明の範囲未満の例であり、耐水性、耐候性、
密着性が劣る。
比較例6 (1)エマルジョン(へ)の製造 ステンレス容器に水50部を仕込み、それにアルキルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム0.3部を添加し、溶解さ
せる。次いで、メチルトリエトキシシラン10部を添加
し、十分撹拌しながら600Cに昇温させ、3時間反応
させて、ポリシロキサンエマルジョンを得る。
オートクレーブに仕込むイオン交換水を50部に変更し
た以外は、実施例](1)と同様にして共重合体ラテッ
クスを製造し、pHを7に調整した後、これに、上記ポ
リシロキサンエマルジョンを添加し、エマルジョン(へ
)を得た。
(2)水性塗料の評価 上記のエマルジョン(へ)を用いて実施例1と同様の方
法で評価した。評価結果は表−1に示す。
比較例6のエマルジョンは、共重合体ラテックスとポリ
シロキサンエマルジョンと単にブレンドしたものであり
、共重合体ラテックスのポリマー成分とポリシロキサン
の種類・量が実施例1と同じであるにもかかわらず、目
的とする性能の水性塗料が得られない。
比較例7 (1)エマルジョン(ト)の製造方法 アルコキシシラン化合物を共重合体ラテックスの単量体
成分と混合した以外は、実施例1と同様にしてアルコキ
シシラン化合物の存在下に共重合体ラテックスを重合し
、エマルジョン(ト)を得た。
(2)水性塗料の評価 上記のエマルジョン(ト)を用いて実施例1と同様の方
法で評価した。評価結果は表−1に示す。
比較例7のエマルジョン(ト)は、アルコキシシラン化
合物が共重合体ラテックスの単量体成分とポリシロキサ
ンの種類および量が実施例1と同じであるにもかかわら
ず、目的とする性能の水性塗料か得られない。
以下余白 [発明の効果] 本発明の製造方法によれば、特定の共重合体ラテックス
にアルコキシシラン化合物を添加した後、アルコキシシ
ラン化合物の縮合反応を進行させることにより、高度な
要求性能に対応しえる水性塗料用エマルジョンを容易に
製造することができる。
すなわち、本発明によって得られるエマルジョンを水性
塗料に用いた場合、優れた撥水性、耐水性、耐候性、無
機基材への密着性が得られ、建築内・外装用塗料、鋼構
造物用塗料、屋根用塗料、床用塗料、建材用塗料に好適
に使用できる。
特許出願人  日本合成ゴム株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 (a)アルキル基の炭素数が1〜10の(メタ)アクリ
    ル酸アルキルエステル単量体50〜99.5重量%、 (b)エチレン系不飽和カルボン酸単量体0.5〜15
    重量%、および (c)(a)および(b)成分と共重合可能な他の単量
    体0〜50重量%〔ただし(a)+(b)+(c)=1
    00重量%〕からなる単量体 を乳化重合することにより得られる共重合体ラテックス
    100重量部(固形分換算)の存在下、アルコキシシラ
    ン化合物0.1〜500重量部の縮合反応を進行させる
    ことを特徴とする水性塗料用エマルジョンの製造方法。
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