JPH03279192A - 搬送帯の手摺異常速度検出装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の目的コ （産業上の利用分野） 本発明はエスカレータや動く歩道などに設けられ、これ
らと同じ速度で移動する手摺の移動速度の異常を検出す
る搬送帯の手摺異常速度検出装置に関する。

（従来の技術） エスカレータは踏段と共に移動手摺も同じ速度で移動す
る。移動手摺は通常、エスカレータの最上端かあるいは
そこに隣接して設けられる機械室に収められている踏段
駆動輪に直結された手摺駆動用スプロケットに手摺駆動
用チェーンにて連結された手摺駆動ローラと、この手摺
駆動ローラに同期して回転する同期回転ローラとの間に
移動手摺を挾持し、踏段駆動輪が回転駆動されることに
よりこれと直結された手摺駆動用スプロケットが回転し
、チェーンを介して手摺駆動ローラを回転させ、同期回
転ローラにより押圧されて手摺駆動ローラとの間に生じ
た摩擦力により移動駆動される。

（発明が解決しようとする課題） エスカレータには、踏段の駆動チェーンが切断したり著
しく伸びたりすると、踏段と踏段との間に隙間が生じた
り、はなはだしい場合には踏段数個分の空間を生じたり
する恐れがある。このため、駆動チェーンの伸びや切断
を検知して駆動電動機を停止させる踏段チェーン安全装
置と、移動手摺と踏段の移動速度にある程度以上のずれ
を生じると危険なため、この速度差を検出してエスカレ
ータの運転を停止させる移動手摺安全装置が設けられて
いる。エスカレータに乗客がある一定数以上同時に踏段
に乗った場合、これを検出する過負荷検出装置が設けら
れているが、この設定ぎりぎりの条件の場合や、いたず
ら等により移動手摺に故意に移動方向と逆方向に力が加
わると最悪の場合、移動手摺駆動ローラが停止すること
がある。

この場合踏段は、ある一定速度で移動を続けるが、移動
手摺は停止するため、移動手摺に手をおいた乗客は、体
重の何割りかの荷重をその腕にかけていることから、特
に上昇中は瞬時に移動手摺の手を離すことが難しく、定
格速度３０ｍ／分で走行している踏段を考えると、上体
は上昇するが腕はその後方に取り残されるため、体重移
動ができず転倒するおそれがある。

しかしながら従来はこのようなモードを検出する装置は
設けられておらず安全上好ましくなかった。

本発明は、上述の問題点に鑑みてなされたもので、エス
カレータや動く歩道とその移動手摺との間に移動速度の
差を生じた場合にその速度差の発生を検知する簡易な構
成を有する搬送帯の手摺異常速度検出装置を提供するこ
とを目的とする。

Ｃ発明の構成コ （発明が解決しようとする課題） 本発明は、上記目的を達成するため、搬送帯の移動速度
と同じ周速度で回転する駆動ローラと従動ローラにより
挾持されて駆動される手摺帯の手摺異常速度検出装置に
おいて、前記駆動ローラと同一回転速度でかつ逆方向に
回転する遊輪と、この遊輪と前記駆動ローラと同期して
回転する前記従動ローラの各同一半径上にビン接合し長
さ方向に伸縮するクランクアームと、このクランクアー
ムの伸縮を検出する伸縮検出部とを備えたものである。

（作用） 以上の構成により遊輪は駆動ローラと同一回転速度でか
つ逆回転するので従動ローラと同一回転速度でかつ同一
回転方向に回転する。これは駆動ローラと従動ローラと
は同一回転速度で互いに逆回転することにより手摺帯を
移動駆動しているからである。そこで遊輪と従動ローラ
の同−半径上にビンでクランクアームを接合すると、遊
輪と従動ローラが同一回転速度で回転している限りクラ
ンクアームの長さに変化は生じない。しかし、例えば手
摺帯の速度がエスカレータの踏段の移動速度より遅くな
ると従動ローラの回転速度が低下し、クランク機構は正
常に働かなくなり、これを吸収するため、クランクアー
ムは伸びる。そこで伸縮検出部でこの伸びを検出するこ
とにより手摺の移動速度又はエスカレータ等の搬送帯の
移動速度の異常を検出することができる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を第１図、第２図を用いて説明
する。

第１図は本実施例の構成を示す図である。踏段駆動輪ｌ
はエスカレータの踏段を移動するチェーン３を駆動する
と共に、同軸上に直結された手摺駆動用のスプロケット
２も回転駆動する。スプロケット２により駆動されたチ
ェーン３は案内ローラ４を介して手摺駆動用のスプロケ
ット５を回転駆動する。手摺駆動ローラ６はスプロケッ
ト５と同軸上に一体に固定されており、移動手摺７を間
に挾んで同一直径を有する同期従動ローラ８が設けられ
ている。

同期従動ローラ８を移動手摺７を介して手摺駆動ローラ
６に押し付けるため、適切な反発力を有するバネを備え
た押圧部９が設けられ、移動手摺７と手摺駆動ローラ６
の間に摩擦力を発生させ、手摺駆動ローラ６により移動
手摺７の移動を可能としている。スプロケット５と同一
直径を存する遊輪ｌＯがスプロケット５と逆回転するよ
うチェーン掛けされ回転駆動される。このため遊輪１０
は同期従動ローラ８と同一の回転速度および回転方向で
回転する。この遊輪ｌＯと同期従動ローラ８の同−の半
径上にピンでクランク棒１１が取り付けられクランク機
構を構成している。クランク棒１１はその軸方向にスプ
リングが取り付けられており、軸方向に伸縮する。

そして、この伸縮を検出する伸縮検出部が設けられ、こ
の詳細を第２図に示す。同図において、連接棒１２，１
３の間に圧縮コイルバネ１４が設けられ、連接棒１２と
圧縮コイルバネ１４との接合部に当板１５が設けられて
いる。一端を連接棒１３に固定し、他端をクランク棒１
１に垂直な部材ｌｅａに圧縮コイルバネ１４を貫通する
開孔１８ｂを有する屈曲板１６を設け、この屈曲板１６
に当板１５との相対変位を検知するリミットスイッチ等
の変位検知器■７を設けている。

以上のように構成された手摺異常速度検出装置の動作を
次に説明する。エスカレータが何ら異常なく運転を行っ
ている時は、手摺駆動ローラ６と同期従動ローラ８が同
期して等しい回転速度で回転しており、遊輪１０と同期
従動ローラ８とは等しい速度で同一方向に回転している
。このためクランク棒１１は、正常なりランク動作を行
いその長さは一定値を保ち、変位検知器１７は動作しな
い。

次に、移動手ＷＩ７が過負荷検出設定値ぎりぎりの条件
や、いたずら等により移動手摺７に故意に移動方向と逆
方向に力がかかり、最悪の場合には移動手［７の移動が
阻止され、同期従動ローラ８の回転速度が遅れ、遊輪ｌ
Ｏとの回転速度差を生じる。このため、クランク機構は
正常なりランク動作を維持できなくなりクランク棒１１
は伸縮する。

この変位を変位検知器１７が検知し、速度差発生検知信
号を出力する。なお、この検知信号はエスカレータ運転
制御装置に伝送され、駆動電動機を即座に停止し危険を
防止する。

なお、本実施例では手摺駆動ローラ６と同期従動ローラ
８の直径を同一とし、同期回転速度を維持できるように
したが、同期従動ローラ８の直径を小さくしてもよく、
この場合は、手摺駆動ローラ６と同期従動ローラ８との
直径差に比例して回転する第２遊輪を設けて、この第２
遊輪の回転速度と回転方向を遊輪１０と同じとし、遊輪
１０と第２遊輪とをクランク棒１１でピン接合してクラ
ンク機構を構成するようにすればよい。

［発明の効果］ 以上の説明から明らかなように、本発明は従動ローラと
同じ回転速度で同じ方向に回転する遊輪と従動ローラと
を用いてクランク機構を構成し、このクランク棒の伸縮
を検出することにより搬送帯と手摺の移動速度の異常を
検出することができる搬送帯の手摺異常速度検出装置を
提供できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の構成を示す図、第２図はクラ
ンク棒の伸縮を検出する装置の説明図である。 １・・・踏段駆動輪、　　　２，５・・・スプロケット
、３・・・チェーン、　　　　　４・・・案内ローラ、
６・・・手摺駆動ローラ、　７・・・移動手摺、８・・
・同期従動ローラ、　９・・・押圧部、１０・・・遊輪
、　　　　　　　１１・・・クランク棒。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 搬送帯の移動速度と同じ周速度で回転する駆動ローラと
   従動ローラにより挾持されて駆動される手摺帯の手摺異
   常速度検出装置において、前記駆動ローラと同一回転速
   度でかつ逆方向に回転する遊輪と、この遊輪と前記駆動
   ローラと同期して回転する前記従動ローラの各同一半径
   上にピン接合し長さ方向に伸縮するクランクアームと、
   このクランクアームの伸縮を検出する伸縮検出部とを備
   えたことを特徴とする搬送帯の手摺異常速度検出装置。