JPH03277754A - 溶融亜鉛めっき装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は溶融亜鉛めっき装置に関し、詳しくは溶融亜鉛
浴中に沈澱堆積した異物によるめっき鋼板の品質低下を
防ぐために、浴中ロール周囲に設けた亜鉛の流れを整流
するための装置に関する。

〈従来の技術〉 従来、帯状の鋼板に連続的に溶融亜鉛めっきを施す場合
に、−船釣には第８図に示すように被めっき綱ｉｆを一
旦溶融亜鉛浴２中に引き入れた後に、浴中ロール３によ
って方向転換させて垂直方向に引き上げて行き、これの
表面に付着して上がってきた溶融亜鉛の余剰な分を浴上
に設けられた一対のワイピングノズル４によって吹き落
として所要のめっき膜厚に仕上げる方式による装置が用
いられている。

この様な溶融亜鉛めっき製造装置においては、溶融亜鉛
が大気中の酸素や、ｆ＠融亜鉛中に添加されているアル
ミニウムや、更には被めっき鋼板等との化学反応によっ
て生じる異物（以下これをドロスと称する）が溶融亜鉛
浴２の底面上に多かれ少なかれ必然的に堆積する事は避
けられず、しばしばこの堆積ドロス５が被めっき鋼板ｌ
の品質を損なうような極めて深刻な原因となっている。

溶融亜鉛浴２の底面上に堆積するドロス５は溶融亜鉛よ
りも比重が大きいために、溶融亜鉛の流れが無く静かな
状態であれば、安定して底面上に堆積したままの状態を
保っているのであるが、このドロス５は溶融亜鉛との比
重差がほとんど無く、しかも溶融亜鉛は被めっき鋼板１
の走行や、浴中ロール３の回転運動によって直接的に破
線矢印で示すように攪拌されるために、時として巻上げ
られて、それが被めっき鋼板１に付着してしまい、著し
く品質を損なう結果となる。

従来、この様な不都合を軽減するために、堆積したドロ
ス５を排除作業を頻繁に行ったり、アルミニウムの添加
量を増やしてドロス５を浮上させたり、更には溶融亜鉛
浴２を深くして許容堆積量を多くするような構造を採っ
たりして、苦労しながら操業しているのが実情である（
例えば特公昭５７−５８４３４号公報、特開平２−３４
７６１号公報参照）６〈発明が解決しようとする！ｉ題
〉 しかし、このような対処方法は、生産性を低下させる上
に労働コストや設備コストなどを高くする欠点があり、
大きな問題となっている０本発明はこのような問題点を
解消するためになされたものである。

＜Ｌ１題を解決するための手段〉 本発明は、帯状の鋼板に連続的に溶融亜鉛めっきを施す
溶融亜鉛めっき装置において、被めっき鋼板を溶融亜鉛
浴中に引入れると共に、これを垂直上方に方向転換させ
るための浴中ロールと、前記浴中ロールの胴部の下方周
囲を囲い、前記浴中ロールの胴部との間に被めっき鋼板
に接触して傷を付けないような隙間で、かつ３００噛以
下の間隔を保って配設されたガイドとを有し、前記浴中
ロールおよび被めっきｍＦｉの動きのために生じる溶融
亜鉛の流れを、前記ガイドによって溶融亜鉛浴底面上に
堆積しているドロスから隔離することによってドロスの
巻き上がりを防止することを特徴とする溶融亜鉛めっき
装置である。

〈作用〉 本発明の装置においては、溶融亜鉛は被めっきｍ仮や浴
中ロールの動きによって、浴中ロールおよびこれに巻付
けられた被めっき鋼板とガイドとの間の隙間を引きずら
れて流れる溶融亜鉛の流れは、溶融亜鉛浴の底面に堆積
しているドロスに対して、このガイドによって完全に隔
離されているためにドロスを巻上げることはない。

〈実施例〉 本発明の装置の実施例を図面に基づき説明する。

第１．２図は本発明の装置の実施例を示し、第１図は被
めっき鋼板１の搬送ライン側方より見た側面図を、また
第２図は同じく正面より見た正面図を示す。

これらの図において６は本発明による装置を示し、これ
は被めっき鋼板１を溶融亜鉛浴２中に満たされている溶
融亜鉛の中に引入れると共に、これを垂直方向に方向転
換するための浴中ロール３、およびこの浴中ロール３の
胴部３ａの周囲下方部を囲むように配設されている湾曲
形状のガイド７とから構成されている。このガイド７は
浴中ロール３の胴部３ａに巻き付けられている被めっき
鋼板Ｉとの間におよそ５０ｍ程度の隙間８を保ち、かつ
、浴中ロール３の周囲的１５０°の範囲を囲うように保
持されており、その長さは浴中ロール３の胴部３ａの長
さとほぼ同し位になっている。また、このガイド７はこ
れに取り付けられている支持脚９によって溶融亜鉛浴２
の底面上に安定するように設置されている。このような
装置６においては溶融亜鉛は被めっき鋼板Ｉや浴中ロー
ル３の動きによって、浴中ロール３およびこれに巻付け
られた被めっき鋼板ｌとガイド７との間の隙間８を実線
矢印で示すように引きずられて流れる。しかし、この流
れは溶融亜鉛浴２の底面に堆積しているドロス５に対し
て、ガイド７によって完全に隔離されているためにドロ
ス５を巻上げることはない。

したがって、堆積ドロス５が巻上げられて被めっき鋼板
１に付着して、品質低下を招くようなことは皆無であり
、またドロス５の許容堆積量を多くすることができるた
めに困難なドロスの排除作業回数を極端に少なくするこ
とができ、更に溶融亜鉛浴の深さを浅くできるために設
備コストおよび加熱エネルギーコストが節減できる。な
お、ガイド７と浴中ロール３との間の隙間が３００閣程
度以下であれば、この間には激しい溶融亜鉛の流れが常
に発生しているために、ここにはドロスは堆積できず、
したがって目的を達成することができる。

第３図および第４図は他の実施例を示し、この例に於い
ては、ガイド７の側端部に浴中ロール３の胴部３ａの側
端部を囲うように側Ｉｒｌ１１０を設けており、このよ
うにすることによって、浴中ロール３によって巻上げら
れるドロスをより少なくさせることができる。

また第５図および第６図は更に他の実施例を示し、これ
においてはガイド７をこれに取付けられているブラケッ
ト１１を介して、浴中ロール３を地上に対して支持して
いるハンガー１２に固定しており、このことによってガ
イド７と浴中ロール３との相対位置を確実に決めること
ができるし、またガイド７の取り出しも容易になる利点
がある。

以上に述べた実施例に対して、第７図に示すように溶融
亜鉛浴２の底面１３を浴中ロール３に沿った形状にする
ことも考えられるが、このような構造においては、ドロ
スの堆積場所が無くなるために、常にドロスを攪拌して
しまうことになるばかりか、亜鉛を溶解するための熱投
入装置の取り付はスペースや、亜鉛インゴット供給のた
めのスペースがなくなってしまうために、他の場所にド
ロス除去のための槽を設けなければならず、複雑さやコ
スト面からして何の意味もなさないことは明らかである
。

〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明の装置においては、堆積ド
ロスが巻上げられて被めっき鋼板に付着して、品質低下
を招くようなことは皆無であり、またドロスの許容堆積
量を多くすることができるために困難なドロスの排除作
業回数を極端に少なくすることができ、更に溶融亜鉛浴
の深さを浅くできるために設備コストおよび加熱エネル
ギーコストが節減でき、工業的価値は大きなものである
。

【図面の簡単な説明】

第１．２図は本発明の装置の実施例を示し、第１図は被
めっき鋼板の搬送ライン側方より見た側面図、第２図は
同じく正面より見た正面図である。 第３．４図は本発明の装置の他の実施例を示し、第３図
は被めっきａｔ板の搬送ライン側方より見た側面図、第
４図は同じく正面より見た正面図である。 第５．６図は本発明の装置の更に他の実施例を示し、第
５図は被めっき鋼板の搬送ライン側方より見た側面図、
第６図は同じく正面より見た正面図である。 第７図は比較例の構造を示す、第８図は従来の一般的な
帯状鋼板の連続溶融亜鉛めっき装置の説明図である。 １・・・被めっき鋼板、 ３・・・浴中ロール、 ５・・・堆積ドロス、 ７・・・ガイド、 ９・・・支持脚、 ２・・・溶融亜鉛浴、 ４・・・ワイピングノズル、 ６・・・本発明による装置、 ８・・・隙間、 １０・・・側讐反、 １１・・・ブラケット、 １２・・・ハンガー １３・・・底面。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　帯状の鋼板に連続的に溶融亜鉛めっきを施す溶融亜鉛
   めっき装置において、被めっき鋼板を溶融亜鉛浴中に引
   入れると共に、これを垂直上方に方向転換させるための
   浴中ロールと、前記浴中ロールの胴部の下方周囲を囲い
   、前記浴中ロールの胴部との間に被めっき鋼板に接触し
   て傷を付けないような隙間で、かつ３００ｍｍ以下の間
   隔を保って配設されたガイドとを有し、前記浴中ロール
   および被めっき鋼板の動きのために生じる溶融亜鉛の流
   れを、前記ガイドによって溶融亜鉛浴底面上に堆積して
   いるドロスから隔離することによってドロスの巻き上が
   りを防止することを特徴とする溶融亜鉛めっき装置。