JPH03276866A - 磁気吸引式浮上搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は磁気吸引式浮上搬送装置に関する。

（従来の技術） 搬送装置の一例として水平循環式駐車設備がある。これ
は、各々車両搭載用の台車を横方向に搬送する並設され
た２本の横搬送路と、この両横搬送路の端部間で台車を
縦方向に搬送する２本の縦搬送路とにより、水平循環路
を構成したものである。この場合、横搬送路には台車の
車輪が転勤する固定レールが敷設され、縦搬送路には横
方向に延び台車を支持して縦方向に移動可能な可動レー
ルが設けられ、固定レールに可動レールを接続してこの
両レール間で台車を移行させるようになっている。

しかし、このようなレール上を台車の車輪が転勤する方
式の搬送装置では、振動ないしは騒音が大きく、また発
塵の問題もある。

これに対し、物を搬送する方式として、磁石による吸引
力を利用して物を地上から浮上させ、その状態で搬送を
行なう磁気吸引式浮上搬送装置というものは一般に知ら
れている。この搬送方式を例えば上記駐車設備に利用す
る場合、第７図に示す構造が考えられる。

すなわち、その構造は、フロアａに逆り字状の支柱す、
ｂを設けて搬送方向に延びる磁性レールＣ，Ｃを配設す
る一方、車両搭載用台車ｄの下面にＬ字状のブラケット
ｅ、ｅを介してマグネットｆ、　　ｆを支持することに
より、磁性レールＣとマグネットｆとを上下に対向せし
めるというものである。この場合、台車ｄは、磁性レー
ルＣにマグネットｆが吸引される（但し接触はしない）
ことにより、フロアａから浮上し、その状態で別の動力
により搬送されることになる。また、上記支柱すとブラ
ケットｅとか搬送時のガイドになる。

（発明か解決しようとする課題） しかし、上記磁気吸引式浮上搬送装置は、直線的な経路
での搬送には適するものの、上述の水平循環式駐車設備
のように、縦横に搬送路が延びている場合、台車の姿勢
（前後の向き）を変えずに搬送方向の転換を行なおうと
すると、ガイド用の支柱すとブラケットｅとが干渉する
ことになる。

従って、上記方向転換のためには、その方向転換部にお
いて磁性レールないしはマグネットを上記干渉がないよ
うに移動せしめるための複雑な手段が必要になってくる
。

すなわち、本発明の課題は、並設された複数本の横搬送
路の各端部間を縦搬送路で連絡し、搬送物を非直線的経
路で搬送する場合に、複雑な手段を講することなく、磁
気吸引式浮上手段が方向転換の支障にならないようにす
ることにある。

（課題を解決するための手段） 本発明は、このような課題に対して、横搬送路と縦搬送
路とで別個の磁気吸引式浮上手段を構成し、搬送物の搬
送のために、横搬送路では横搬送用の磁気吸引式浮上手
段で移動する搬送物搭載台を用い、縦搬送路では上記搬
送物搭載台を支持し縦搬送用の磁気吸引式浮上手段で移
動する搬送台を用いることにより、搬送物の搬送方向の
転換を簡単に行なえるようにするものである。

すなわち、そのための具体的な手段は、各々複数の搬送
物搭載台を横方向に搬送する複数本の横搬送路が縦方向
に並設され、上記複数本の横搬送路の端部外側にこの各
横搬送路を連絡して上記搭載台を縦方向に搬送する縦移
送路が設けられた磁気吸引式浮上搬送装置であって、 上記搭載台に吸引面を上向きにして取り付けられた第１
マグネットと、 上記各横搬送路に横方向に施設され、上記第１マグネッ
トを吸引して上記搭載台を非接触状態で移動自在に支持
する強磁性体による横磁性レールと、 上記縦搬送路に設けられ、上記搭載台を支持して縦方向
に搬送するための搬送台と、 上記搬送台に吸引面を上向きにして取り付けられた第２
マグネットと、 上記縦搬送路に縦方向に施設され、上記第２マグネット
を吸引して上記搬送台を非接触状態で移動自在に支持す
る強磁性体による縦磁性レールと、上記搬送台に横方向
に取り付けられ、搬送台の縦方向の移動により上記各横
搬送路の横磁性レールに接続して上記搭載台を横磁性レ
ールと搬送台との間で移すための可動磁性レールとを備
えていることを特徴とするものである。

（作用） 上記磁気吸引式浮上搬送装置においては、横搬送路では
、搬送物搭載台を横磁性レールに第１マグネットを介し
て浮上支持せしめることにより、搬送物を搭載台によっ
て搬送することができ、縦搬送路では、搬送物を搭載台
と共に搬送台に載せることにより、この搬送台を縦磁性
レールに第２マグネットを介して浮上支持させて搬送す
ることができる。そして、搬送台を移動させて当該横搬
送路の横磁性レールに可動磁性レールを接続することに
より、搭載台が横磁性レールと可動磁性レールとの間で
移動できるようになるため、横搬送路と縦搬送路との間
で搬送物を移行させることができるものである。

しかして、上述の如く、搬送物搭載台自体を縦移送路の
縦磁性レールに浮上支持せしめるのでなく、この搭載台
を搬送台に載せて浮上支持せしめるようにしたから、横
方向の搬送に使用する第１マグネットを縦方向の搬送に
使用する必要がなく、よって、横搬送路から縦搬送路へ
の方向転換において、搭載台の第１マグネットの支持手
段と横磁性レールの支持手段との間の干渉という問題を
生じないようにすることができる。また、逆に縦搬送路
から横搬送路への方向転換においても、縦方向の搬送に
使用する第２マグネットを横方向の搬送に使用する必要
がなく、同様に支持手段の干渉という問題を避けること
ができるものである。

（発明の効果） 従って、本発明によれば、横搬送路では搬送物搭載台を
横磁性レールに浮上支持するようにする一方、縦搬送路
では上記搭載台自体でなく、この搭載台を載せる搬送台
を縦磁性レールに浮上支持するようにし、搬送台に上記
横磁性レールと接続可能な可動磁性レールを設けて、横
搬送路と縦搬送路とでは搬送物搬送のために使用するマ
グネットを別個のものにしたから、マグネットの支持手
段と磁性レールの支持手段との干渉という問題を生ずる
ことなく、横搬送路と縦搬送路との間で搬送方向の転換
を行なうことができ、構造の簡単化が図れる。

（実施例） 以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

本例は水平循環式駐車設備に本発明を適用したものであ
り、その全体構成は第１図に示されている。

同図において、１は車両（搬送物）の搭載台であり、各
々複数の搭載台１を水平に横方向に搬送する並設された
２本の横搬送路２．３と、この両横搬送路２，３の両端
部外側に配設され上記搭載台１を搬送台４に載せて水平
に縦方向に搬送する２本の縦搬送路５．６とにより、水
平循環搬送路が構成されている。そして、一方の横搬送
路２の延長線上であって、一方の縦搬送路５の隣に車両
の入出庫を行なうための入出庫部７が設けられている。

上記搭載台１の下面には、第２図及び第３図に示すよう
に、第１マグネット１１．１１がブラケット１２．１２
により吸引面を上向きにして支持されている。これに対
して、フロア１３には、上記第１マグネット１１．１１
を吸引して搭載台１を非接触状態で横方向に移動自在に
浮上支持する２本の強磁性体による横磁性レール１４．
１４が支柱１５．１５により吸引面を下向きにして支持
されている。

上記第１マグネット１１のブラケット１２はＬ字状をな
し、上記横磁性レール１４の支柱１５は逆り字状をなし
、これにより、第１マグネット１１と横磁性レール１４
とは互いの吸引面か上下に対向するようになっていて、
且つ互いの吸引面は同じ幅になっている。

上記第１マグネット１１の具体的な構造は第４図及び第
５図に示されている。すなわち、第１マグネット１１は
電磁石であって、その鉄心部材１６は、縦方向に間隔を
おいて横方向に延びる上方へ突出した２本の鉄心１６ａ
、１６ａを有する断面Ｕ字状（馬蹄形）のものであり、
この鉄心１６ａ、１６ａにコイル１７が巻回されている
。この場合、各鉄心１６ａの上面が上向きの吸引面を構
成していることになる。本例の場合、各搭載台１にはそ
の両側部にそれぞれ第１マグネット１１が２つずつ横方
向に間隔をおいて直列状に配設されている。

また、上記第１マグネット１１の鉄心部材１６には鉄心
１６ａの一端よりも搭載台外側へ向けて突出した突出部
１６ｂが形成されていて、この突８部１６ｂに上向きに
突出した垂直軸により搭載台１の搬送を案内するための
ガイドローラ１８か支持されている。

これに対して、上記横磁性レール１４には下方に開口し
たガイド溝１９か横方向に形成されていて、上記ガイド
ローラ１８とガイド溝１９の内側面との係合により、搭
載台１の横搬送が案内されるようになっている。

入出庫部７には、上記横搬送路２．３と同様の磁性レー
ル２０．２０が設けられている。

一方、上記搬送台４は、ケージタイプであってその最上
部に第２マグネット２１．２１が吸引面を上向きにして
取り付けられている。これに対して、縦搬送路５．６の
上方に縦方向に延びる支持フレーム２２．２２が架設さ
れている。そして、この各支持フレーム２２に上記第２
マグネット２１を吸引して搬送台４を非接触状態で縦方
向に移動自在に浮上支持する２本の強磁性体による縦磁
性レール２３．２３が吸引面を上記第２マグネット２１
に対向するよう下向きにして取り付けられている。

上記第２マグネット２１及び縦磁性レール２３の構造は
、上記第１マグネット１１及び横磁性レール１４と同じ
である。すなわち、第５図に示すように、第２マグネッ
ト２１は、鉄心部材２４の鉄心２４ａにコイル２５を巻
回した電磁石であり、鉄心部材２４の一端にガイドロー
ラ２６が支持されている。また、縦磁性レール２３には
上記ガイドローラ２６と内側面が係合するガイド溝２７
が形成されている。そして、この第２マグネット２１及
び縦磁性レール２３の各々の吸引面の幅は等しくなって
いる。

そうして、上記搬送台４の下部には、上記搭載台１を各
横搬送路２，３の横磁性レール１４．１４並びに入出庫
部７の横磁性レール２０．２０と、搬送台４との間で移
すための可動磁性レール２８゜２８が取り付けられてい
る。すなわち、この可動磁性レール２８．２８は、各々
横方向に延び搬送台４の縦方向の移動により上記横磁性
レール１４゜１４あるいは横磁性レール２０．２０に接
続されるものであって、第５図にも示すように横磁性レ
ール１４と同様にガイド溝２９を有する。

また、第４図に示すように、上記第１マグネット１１の
鉄心部材１６には、ガイドローラ１８の側方位置に鉄心
１６ａと横磁性レール１４及び可動磁性レール２８の各
吸引面との隙間の広さを検出するための高周波隙間セン
サ３２が設けられており、この隙間センサ３２により上
記隙間か一定になるよう第１マグネット１１に対する通
電をフィードバック制御するようになっている。この点
は第２マグネット２１においても同様である。

上記第１マグネット１１及び第２マグネット２１に対し
ては、外部からトロリ一方式で給電するようになってい
る（図示省略）。また、搭載台１及び搬送台４の搬送用
駆動手段についても図示を省略しているが、この駆動に
はラック・ピニオン方式、コンベアチェーン方式等を採
用することができる。

従って、上記駐車設備においては、各搭載台１の第１マ
グネット１１を通電により磁化させて横磁性レール１４
に吸引させることにより、上記搭載台１を横磁性レール
１４に非接触状態にｌｔ上支持させ、その状態で横搬送
路２，３を移動させて車両を搬送することになる。また
、縦搬送路５６では、車両を搭載台１と共に搬送台４に
載せ、この搬送台４の第２マグネット２１を；！！！電
により磁化させて縦磁性レール２３に吸引させることに
より、搬送台４を縦磁性レール２３に非接触状態に浮上
支持させ、その状態で縦搬送路５，６を移動させて車両
を搬送することになる。

そして、横搬送路２．３と縦搬送路５．６との間での搬
送方向の転換にあたっては、搬送台４を移動させて当該
横搬送路２，３の横磁性レール１４に可動磁性レール２
８を接続することにより、搭載台１を横磁性レール１４
と可動磁性レール２８との間で移動させるものである。

縦搬送路５と入出庫部７との間で搭載台１を移動させる
場合も、上記横搬送路２，３と縦搬送路５，６との間で
の移動と同様にして行なうことができる。

また、上記マグネット１１．２１において、磁力か最も
強い部分は、鉄心１６ａ、２４ａの吸引面の両側角部で
あり、これに対して、磁性レール１４．２３．２８に鉄
心の吸引面と同じ幅の吸引面を設けたから、磁力を有効
に利用して搭載台１及び搬送台４の浮上を行なうことが
できる。さらに、上述の如く、鉄心１６　ａ、　　２４
　ａの吸引面の角部の磁力が強いから、搭載台１や搬送
台４か搬送経路からのずれようとする力に対して、復元
力が働き、搬送が安定するとともに、ガイドローラ１８
．２６とガイド溝１９．２７．２９の内側面との接触も
軽くないしは少なくなり、騒音の低減が図れる。

なお、上記例では搭載台１の第１マグネット１１を可動
磁性レール２８に吸引させて搭載台１を搬送台４に支持
するようにしたが、搭載台１を搬送台４に移した後は、
上記第１マグネット１１への通電を解除することにより
、搭載台１を搬送台４に直接載せるようにしてもよい。

この方式は、縦搬送路５．６が長い場合に電力を節約で
きて有利になる。

第６図には第２の実施例の要部か示されている。

すなわち、本例の搭載台４１にはその縦方向の両端部に
第１マグネット４２が吸引面を上向きにして且つ搭載台
上面と面一にして取り付けられており、これにより、搭
載台４１を低床型にして横搬送路に必要な上下方向のス
ペースを狭くすることができるようにしたものである。

これに対応して、搬送台４３に関しても、その下部の縦
方向両端位置に可動磁性レール４４．４４を配設してい
る。

本例において、搭載台４１を搬送台４３に直接支持せし
める場合には、例えば、第６図に鎖線で示すように搬送
台４３にフック４５を設けて、このフック４５に搭載台
４１を載せるようにすればよい。

なお、搭載台や搬送台のマグネットへの給電は、搭載台
や搬送台にバッテリーを搭載してこのバッテリーから行
なうようにし、搬送路近傍に充電装置を配置し、搭載台
や搬送台が充電装置の配設位置に停止する都度、バッテ
リー容量を検出してバッテリーへの充電を行なっていく
ようにすることもできる。また、搭載台や搬送台の一部
のマグネットには永久磁石を用いることもできる。

また、上記各実施例では縦磁性レールを搬送台の上方に
設けたが、搬送台の磁気吸引式浮上手段には搭載台と同
様に下面側に設けることもできる。

また、上記実施例は横搬送路が２本の例であるが、３本
以上設けてもよい。

また、本発明が上記水平循環式駐車設備以外の他の搬送
手段、例えば半導体工場のクリーンルームにおける基板
等の搬送にも使用できることはもちろんである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は搬送装置の全体
構成を示す平面図、第２図は搬送装置の側面図、第３図
は第１図の■−■線断面図、第４図はマグネットの平面
図、第５図は搭載台と搬送台との関係を示す一部省略し
一部断面にした側面図、第６図は別の実施例の搬送装置
の側面図、第７図は従来例を示す一部断面にした正面図
である。 １．４１・・・・・・搬送物搭載台 ２．３・・・・・・横搬送路 ４．４３・・・・・・搬送台 ５．６・・・・・・縦搬送路 １１．４２・・・・・・第１マグネット１４・・・・・
・横磁性レール ２１・・・・・・第２マグネット ２３・・・・・・縦磁性レール

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）各々複数の搬送物搭載台を横方向に搬送する複数
   本の横搬送路が縦方向に並設され、上記複数本の横搬送
   路の端部外側にこの各横搬送路を連絡して上記搭載台を
   縦方向に搬送する縦搬送路が設けられた磁気吸引式浮上
   搬送装置であって、 上記搭載台に吸引面を上向きにして取り付けられた第１
   マグネットと、 上記各横搬送路に横方向に施設され、上記第１マグネッ
   トを吸引して上記搭載台を非接触状態で移動自在に支持
   する強磁性体による横磁性レールと、 上記縦搬送路に設けられ、上記搭載台を支持して縦方向
   に搬送するための搬送台と、 上記搬送台に吸引面を上向きにして取り付けられた第２
   マグネットと、 上記縦搬送路に縦方向に施設され、上記第２マグネット
   を吸引して上記搬送台を非接触状態で移動自在に支持す
   る強磁性体による縦磁性レールと、 上記搬送台に横方向に取り付けられ、搬送台の縦方向の
   移動により上記各横搬送路の横磁性レールに接続して上
   記搭載台を横磁性レールと搬送台との間で移すための可
   動磁性レールとを備えていることを特徴とする磁気吸引
   式浮上搬送装置。