JPH0327614Y2 - - Google Patents

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JPH0327614Y2
JPH0327614Y2 JP2371388U JP2371388U JPH0327614Y2 JP H0327614 Y2 JPH0327614 Y2 JP H0327614Y2 JP 2371388 U JP2371388 U JP 2371388U JP 2371388 U JP2371388 U JP 2371388U JP H0327614 Y2 JPH0327614 Y2 JP H0327614Y2
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blood collection
thermoplastic polyester
collection tube
intermediate layer
layer
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  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)
  • Measurement Of The Respiration, Hearing Ability, Form, And Blood Characteristics Of Living Organisms (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
(産業上の利用分野) 本考案は、多層樹脂製採血管に関するもので、
より詳細には、保存性、耐衝撃性及び耐圧変形性
の組合せに優れた採血管に関する。 (従来の技術及びその問題点) 従来、病院、診療所等において、血液の検査に
使用するための真空採血管としては、ガラス製の
試験管状のものが使用されている。ガラス製真空
採血管は、酸素等の気体遮断性に優れ、血液によ
る器壁の抽出もなく、しかも内部を真空に保持し
た場合にも変形がない等の利点を有するが、ガラ
スは耐衝撃性に欠けるのが欠点であり、例えば遠
心沈降等の操作に付した場合に〓々割れることが
あり、そのため現在では、ガラス製採血管に採取
し保存した血液を、遠心沈降等の処理を付するに
先立つて、ポリスチレン、ポリプロピレン、
ABS樹脂等の合成樹脂採血管に移し換えて、前
記処理を行つている。 このように手数がかかることから、ガラス製採
血管に代わる合成樹脂製採血管の要望が高まつて
いる。しかしながら、前述した合成樹脂製採血管
は、血液の保存中酸素をかなりのオーダーで透過
し、血液の変質を生じさせるという欠点があり、
特に内部を真空に保持しているためにはかかる欠
点が一層顕著となる。 上記欠点を解消した合成樹脂製採血管として、
熱可塑性樹脂の内・外層にガスバリヤー性樹脂を
中間層とした多層構造から成るものが知られてい
るが、この合成樹脂製採血管では、血液の保存中
の酸素の透過は防止することはできるとしても、
上記層構成を有するパイプからの成形によるた
め、管の口部及び閉塞底部において、中間層のガ
スバリヤー性樹脂が表面に露出し、かかる部位は
最も衝撃を受けやすい部分であるため、この衝撃
により中間層と、内・外表面層とが層間剥離を生
じたりする。また内容物がガスバリヤー性樹脂に
吸収され、その結果、中間層の気体透過度が増大
したり、ガスバリヤー性樹脂の微小片が内容物中
に浮遊したりすることもある。 従つて、本考案の目的は熱可塑性樹脂の内・外
層にガスバリヤー性樹脂を中間層とした多層構造
であつて、保存性、耐衝撃性及び耐圧変形性に優
れた射出成形法による採血管を提供するにある。 (問題点を解決するための手段) 本考案によれば、プラスチツクの射出成形によ
り製造され、筒状乃至テーパー状の胴部、該胴部
の一端に設けられた口部及び該胴部の他端に設け
られた閉塞底部から成る採血管において、胴部は
エチレンテレフタレート単位を主体とする熱可塑
性ポリエステルから成る内層及び外層とキシリレ
ン基含有ポリアミドから成る中間層との多層構造
を有し、口部及び底部は該熱可塑性ポリエステル
の単層構造を有し且つキシリレン基含有ポリアミ
ド中間層は熱可塑性ポリエステル中に完全に封入
されていることを特徴とする採血管が提供され
る。 (考案の好適態様) 本考案の採血管の一実施例の縦断面図を示す第
1図において、採血管1は口部2、胴部3及び閉
塞底部4から成つており、胴部3はほぼ均一な厚
さ比を有するエチレンテレフタレート単位を主体
とする熱可塑性ポリエステルから成る内層5及び
外層6と、内層5及び外層6の間に位置するキシ
リレン基含有ポリアミドから成る中間層7とが積
層された多層構造となつている。 口部2及び閉塞底部4は、エチレンテレフタレ
ートを主体とする熱可塑性ポリエステルのみの単
層構造となつており、これにより胴部3の中間層
のキシリレン基含有ポリアミドが完全に熱可塑性
ポリエステルで閉じ込められた状態となり、前述
した問題点が解消されるのである。 第1図においては、筒状の胴部のものが示され
ているが、本考案によれば、これ以外にも第2−
A乃至2−C図に示すように、内面がテーパー状
になつており閉塞底部に行くにつれ肉厚が厚くな
るもの(第2−A図)や、内面のみならず、外面
もテーパー状のもの(第2−B図)、更に外面が
テーパー状で内面が筒状の形状の採血管(第2−
C図)が提供されるのである。 この採血管の全体の肉厚及び各層の厚みは、前
述した形状のいずれを採用するかによつて異なる
が、一例として、第3図に示すように採血管1を
高さ方向に10等分して、a〜iのそれぞれの部分
での厚みの平均により表わすと第1表のようにな
る(中間層7は、ほぼ図のa〜hの間にわたり形
成されている)。
【表】 内・外層用の熱可塑性ポリエステルとしては、
ポリエチレンテレフタレートが好適であるが、ポ
リエチレンテレフタレートの本質を損なわない限
り、エチレンテレフタレート単位を主体とし、他
のポリエステル単位を含むそれ自体公知のコポリ
エステルであつてもよい。この熱可塑性ポリエス
テルは、器壁の機械的性質の点から、0.5以上、
特に0.6以上の固有粘度(I.V.)を有することが好
ましく、更に顔料、染料等の着色剤、紫外線吸収
剤、帯電防止剤などの添加剤を含有していてもよ
い。 中間層用のキシリレン基含有ポリアミドとして
は、ポリメタキシリレンアジパミド、ポリメタキ
シリレンセバカミド、ポリメタキシリレンスベラ
ミド、ポリパラキシリレンピメラミド、ポリメタ
キシリレンアゼラミド等の単独重合体、及びメタ
キシリレン/パラキシリレンアジパミド共重合
体、メタキシリレン/パラキシリレンピメラミド
共重合体、メタキシリレン/パラキシリレンセバ
カミド共重合体、メタキシリレン/パラキシリレ
ンアゼラミド共重合体等の共重合体及びこれらの
単独重合体または共重合体の成分とヘキサメチレ
ンジアミンの如き脂肪族ジアミン、ピペラジンの
如き脂環式ジアミン、パラ−ビス(2アミノエチ
ル)ベンゼンの如き芳香族ジアミン、テレフタル
酸の如き芳香族ジカルボン産、ε−カプロラクタ
ムの如きラクタム、7−アミノヘプタン酸の如き
ω−アミノカルボン酸、パラ−アミノメチル安息
香酸の如き芳香族アミノカルボン酸等を共重合し
た共重合体が挙げられるが、m−キシリレンジア
ミン及び/又はp−キシリレンジアミンを主成分
とするジアミン成分と、脂肪族ジカルボン酸及
び/又は芳香族ジカルボン酸とから得られるポリ
アミドが特に好適に用いることができる。 本考案の採血管は、例えば、内層に対応する熱
塑性ポリエステルを中実流、外層に対応する熱可
塑性ポリエステルを外環状流、中間層に対応する
ガスバリヤー性熱可塑性樹脂を中実流と外環状流
との間に位置する内環状流として、ホツトランナ
ー及びゲートを介して射出金型内に併進的に共射
出し、共射出に際して、射出初期はガスバリヤー
性樹脂の射出タイミングを熱可塑性ポリエステル
の射出タイミングよりも若干遅らせ、射出終期は
ガスバリヤー性樹脂の射出を止めて熱可塑性ポリ
エステルのみを射出して終るように制御して、口
部端部及び閉塞底部が熱可塑性ポリエステルのみ
から成る射出成形物として得られる。 (実施例) 第2表に示す組成の採血管は、同じく第2表に
記載した市販の採血管と同様の規格で作成し、初
期空気量0.12c.c.、初期真空度752mmHgでブチルゴ
ムのキヤツプを用いて密閉した。 これらの採血管を温度22℃、湿度65%R.H.の
保存条件で保存し、1ケ月、3ケ月、14ケ月経過
後にそれぞれについてその空気量(c.c.)及び真空
度(mmHg)を測定した。結果を併せて第2表に
示す。
【表】 更に、比較例1,3及び実施例1で使用した、
ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチ
レンテレフタレートとMXナイロンの2種3層
(PET/MXナイロン/PET)、及び参考として
ポリプロピレン(PP)の酸素透過度を第3表に
示す。
【表】 (考案の効果) 本考案の採血管は、第2表からも明らかな通
り、吸湿による酸素透過度及び真空度の低下が非
常に少なく、更に中間層のキシリレン基含有ポリ
アミドが内・外層のエチレンテレフタレート単位
を主体とする熱可塑性ポリエステルにより完全に
封入され、内外表面に露出していないため、衝撃
等による層間剥離も防止され、耐衝撃性及び耐圧
変形性に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本考案の採血管の一実施例の縦断面
図であり、第2−A乃至2−C図は、本考案の採
血管の他の態様を示すものであり、第3図は、本
考案の採血管の肉厚及び各層の厚みの一例を説明
するための図である。 1……採血管、2……口部、3……胴部、4…
…閉塞底部、5……内層、6……外層、7……中
間層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 プラスチツクの射出成形により製造され、筒状
    乃至テーパー状の胴部、該胴部の一端に設けられ
    た口部及び該胴部の他端に設けられた閉塞底部か
    ら成る採血管において、 胴部はエチレンテレフタレート単位を主体とす
    る熱可塑性ポリエステルから成る内層及び外層と
    キシリレン基含有ポリアミドから成る中間層との
    多層構造を有し、口部及び底部は該熱可塑性ポリ
    エステルの単層構造を有し且つキシリレン基含有
    ポリアミド中間層は熱可塑性ポリエステル中に完
    全に封入されていることを特徴とする採血管。
JP2371388U 1988-02-26 1988-02-26 Expired JPH0327614Y2 (ja)

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JP2371388U JPH0327614Y2 (ja) 1988-02-26 1988-02-26

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JPH01130309U JPH01130309U (ja) 1989-09-05
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