JPH03275990A - 可変容量型ベーンポンプ - Google Patents

可変容量型ベーンポンプ

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JPH03275990A
JPH03275990A JP7484890A JP7484890A JPH03275990A JP H03275990 A JPH03275990 A JP H03275990A JP 7484890 A JP7484890 A JP 7484890A JP 7484890 A JP7484890 A JP 7484890A JP H03275990 A JPH03275990 A JP H03275990A
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JP
Japan
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cam ring
rotor
circumferential surface
fluid
cam
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JP7484890A
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Inventor
Toshihiko Yamamoto
敏彦 山本
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Toyo Advanced Technologies Co Ltd
Original Assignee
Toyo Advanced Technologies Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野) 本発明は、例えば自動車の自動変速機のオイル供給用ポ
ンプ等として使用される可変容量型ベーンポンプに関す
るものである。
(従来の技術) 従来より、この種の可変容量型ベーンポンプとして、例
えば特開昭55−17696号公報に示すものが知られ
ている。
この従来のポンプは、流体吸入路および流体吐出路を有
するポンプハウジングと、このポンプハウジング内に設
けられたカムリング(リング部材)と、このカムリング
内に設けられて回転駆動されるロータ(回転子〉と、こ
のロータの外周部に半径方向に進退可能に設けられて半
径方向外端が前記カムリングの内周面に摺接する複数枚
のベーン(羽根)とを備えている。
カムリングの外周面とポンプハウジングの内周面とには
互いに対向する半円状の凹部がそれぞれ形成され、これ
ら両凹部間には円柱状の枢支ビンが嵌め込まれて、カム
リングは、その中心がロータの回転軸線に対して偏心可
能となるようにポンプハウジングに枢支ビンを介して揺
動可能に支持されている。また、このカムリングは、カ
ムスプリングのばね力によって偏心量の増加方向に付勢
されている。
ポンプハウジング内周面には、カムリングの一部が最大
偏心状態で当接してカムリングの動きを止めるストッパ
面が形成されている。
カムリングの外周面とポンプハウジングの内周面との間
で枢支ビンと略反対側の位置には板状のシール部材が設
けられ、このシール部材と枢支ゼンとでカムリング外周
面とポンプハウジング内周面との間の空間部分が仕切ら
れて、その仕切られた空間部分にコントロール圧力室が
形成されている。このコントロール圧力室には、流体吐
出路から制御弁を介してその流体吐出路の流体の流量(
吐出量)に応じた制御圧が導入されるように構成され、
カムリングはその制御圧によって偏心量の減少方向に付
勢されるように構成されている。
そして、この従来のポンプは、上記構成により、ロータ
を回転させることによって、流体を流体吸入路を通して
カムリングの内周面とロータの外周面との間に形成され
たポンプ室に吸入してそのポンプ室から流体吐出路を通
して吐出させることができるようになっている。また、
この従来のポンプは、コントロール圧力室に導入された
ilJ ml圧に応じてカムリングの偏心量を変化させ
ることができ、このカムリングの偏心量に応じて吐出量
を変化させることができるようになっている。
(発明が解決しようとする課題) 上記のように従来のポンプの構成では、枢支ビンをカム
リング外周面とポンプハウジング内周面との間の空間部
分を仕切るシール手段としても用いていた。
しかしながら、従来のポンプの構成では、カムリングが
最大偏心状態になってカムリングの一部(ストッパ面と
の当接部)がストッパ面に押し付けられるようになると
、枢支ビンとカムリングの半円状凹部内局面との間が離
れ、その間のシール性が損われるという問題が起こって
いた。
以上の事情に鑑みて、本発明は、枢支ビンとカムリング
の半円状凹部内周面との間のシール性を保つことができ
る可変容置型ベーンポンプを提供しようとするものであ
る。
〔課題を解決するための手段] 本発明にかかる可変容量型ベーンポンプは、流体吸入路
および流体吐出路を有するポンプハウジングと、このポ
ンプハウジングの略円柱形の内腔内に設けられたカムリ
ングと、このカムリング内に設けられて回転駆動される
ロータと、このロータの外周部に半径方向に進退可能に
設けられて半径方向外端が前記カムリングの内周面に摺
接する複数枚のベーンとを備え、前記カムリングの外周
面と前記ポンプハウジングの内周面とには互いに対向す
る半円状の凹部がそれぞれ形成され、これら両凹部間に
は円柱状の枢支ビンが嵌め込まれて、前記カムリングは
、その中心が前記ロータの回転軸線に対して偏心可能と
なるように前記ポンプハウジングに前記枢支ビンを介し
て揺動可能に支持され、かつカムスプリングのばね力に
よって偏心量の増加方向に付勢され、前記ポンプハウジ
ングの内周面にカムリングの一部が最大偏心状態で当接
してカムリングの動きを止めるストッパ面が形成されて
おり、前記ロータを回転させることによって流体が前記
流体吸入路を通って前記カムリングの内周面とロータの
外周面との間に形成されたポンプ室に吸入されてそのポ
ンプ室から前記流体吐出路を通って吐出されるとともに
、前記カムリングの偏心量に応じて前記流体吐出路から
の流体の吐出量が変化するように構成された可変容量型
ベーンポンプにおいて、前記ストッパ面が前記カムリン
グのストッパ面との当接部とカムリング揺動中心とを結
ぶ線に対してカムリング偏心量増加側に静摩擦角以上の
角度でSN斜したものである。
〔作用〕
上記構成によれば、カムリングが最大偏心状態になって
、そのストッパ面当接部がカムスプリングのばね力でス
トッパ面に押し付けられるようになると、その押付は力
の分力が枢支ビンに向がって生じてカムリングに作用す
るようになる。これと同時に、カムリングには上記分力
と対抗して摩擦力が掛かるようになるが、ストッパ面を
静摩擦角以上の角度で傾斜させていることによって、上
記枢支ビン方向への力が摩擦力より勝り、この結果、カ
ムリングが枢支ビン方向に押圧されることとなる。
〔実施例) 第1図ないし第3図は、本発明にかかる可変容量型ベー
ンポンプの一実施例を示している。
この可変容量型ベーンポンプは、ポンプハウジング1と
環状のカムリング2とロータ3とを備えている。
ポンプハウジング1は通路側ハウジング1aとカバー側
ハウジング1bとからなり、通路側ハウジング1aの中
央部には一端が開口された円柱状の凹部が形成され、こ
の凹部はその一端開口部がカバー側ハウジング1bによ
って閉塞されてハウジング内腔ICを構成している。ま
た、通路側ハウジング1aには流体吸入路11および流
体吐出路12が貫通形成され、これら流体吸入路11お
よび流体吐出路12の各一端はそれぞれ通路側ハウジン
グ1aの外周フランジ部に開口して吸入口11aおよび
吐出口12aを形成している。一方、流体吸入路11お
よび流体吐出路12の各他端は、後述する容積増加過程
のポンプ室6および第2コントロール圧力室92にそれ
ぞれ開口している。
カムリング2は、円形の内周面21を有し、上記ハウジ
ング内腔1c内に設けられている。カムリング2の各側
面は、それぞれハウジング内腔ICの各側面(ポンプハ
ウジング内側面)13.14に密接されている。
ロータ3は、カムリング2の円形内周面21よりも小径
に形成され、カムリング2の円形内周面21内に設けら
れ、かつ内側面がそれぞれポンプハウジング内側面13
.14に密接されている。
また、このロータ3は、カバー側ハウジング1bに挿通
されたロータ駆動軸3aが連結されて、このロータ駆動
軸3aの軸線αを中心として第1図の矢印C方向に回転
するようになっている。
ロータ3の外周部には、複数個のベーン溝31が放射状
に形成されている。各ベーン?1131は〇−タ外周面
32に開口し、各ベーン溝31にはベーン4がロータ半
径方向に進退可能に嵌め込まれている。
ロータ3の両側面にはそれぞれ環状の133゜34が形
成され、ポンプハウジング内側面14側に形成された溝
33にはガイドリング35が配設されている。
上記ベーン4は、ガイドリング35とロータ3の回転に
伴う遠心力とによってロータ半径方向外方に付勢され、
半径方向外端がカムリング2の円形内周面21に常に押
し当てられて円形内周面21を摺接するように構成され
ている。
カムリング2の外周面22とハウジング内腔1Cの局面
(ポンプハウジング内周面)15とには、互いに対向す
る半円状の凹部23a、18がそれぞれ形成されている
。これらの凹部23a、18間には円柱形のピボットロ
ーラ(枢支ビン)23がその外周面を各凹部23a、1
8の内周面に当接させた状態で設けられて、カムリング
2は、ポンプハウジング1によって、ピボットローラ2
3の中心02を揺動中心として第1図の矢印A、B方向
に揺動可能に支持されている。これにより、カムリング
2は、その中心(円形内周面21の中心)03がロータ
3の回転軸線αに対して偏心可能となっている。なお、
カムリング2の揺動中心O2からロータ3の回転軸線α
までの距離と揺動中心02からカムリング2の中心03
までの距離とは等しくなるように設定されている。
中心03と揺動中心o2とを通る中心線βを境とするカ
ムリング2の一方側部分には、スプリング受!!24が
形成されている。このスプリング受座24には、カムリ
ング2を偏心量の増加方向(第1図の矢印B方向〉に付
勢するカムスプリング25のばね力が掛かり、これによ
り、カムリング2は最大偏心位置に押圧されている。な
お、このカムスプリング25のばね力は、図示省略され
た調整ねじによって調整できるようになっている。
カムリング外周面22の揺動中心02と略反対側の部分
(面)22aは、揺動中心o2を中心とする円弧面に形
成されている。この面22aとポンプハウジング内周面
15との闇にはシール部材5が介在され、このシール部
材5とピボットローラ23とによってカムリング外周面
22とポンプハウジング内周面15との間の空間部分が
仕切られて2分割されている。そして、2分割された空
間部分の一方側(カムリング偏心側)には第1コントロ
ール圧力室91が設けられ、他方側には第2コントロー
ル圧力室92が設けられている。
上記第1および第2コントロール圧力室91゜92には
それぞれ後述するように流体圧が導かれ、第1コントロ
ール圧力室91は導入された流体圧によってカムリング
2を偏心量の減少方向に付勢し、第2コントロール圧力
室92は導入された流体圧によってカムリング2を偏心
量の増加方向に付勢するようになっている。
上記シール部材5は、第5図に示すように、全体として
略三日月形に形成されている。また、このシール部材5
は、内周面(カムリング外周面22側の面〉51が上記
カムリング外周面22の円弧状部分22aに沿った円弧
面に形成され、外周面(ポンプハウジング内周面15側
の面〉52がポンプハウジング1の円形内周面15に沿
った円弧面に形成されている。さらに、このシール部材
5は、両側面がそれぞれポンプハウジング内側面13.
14に密接されている。
カムリング外周面22のシール部材5両端部に対応する
位置にはそれぞれ耳部22b、22cが突設され、上記
カムリング外周面22の円弧状部分22aは、上記各耳
部22b、22a位置まで形成されてシール部材5の両
端よりも外側に延長されている。これにより、シール部
材5の両端部がカムリング2の最大偏心状態(第3図の
実線状g>および最小偏心状態(第3図の二点鎖線状態
〉のいずれの状態においても上記円弧状部分22aより
も外側にはみ出さないようにされている。
ポンプハウジング内周面15の、上記カムリング偏心側
の耳部22bの端面22dと対向する部分には、最大偏
心状態で耳部22bの端面22dが当接してカムリング
2の動きを止めるストッパ面15aが形成されている。
このストッパ面15aは、上記耳部22bの端面(カム
リング2のストッパ面当接部〉22dとカムリング揺動
中心02とを結ぶ線γに対してカムリング偏心量増加側
に静**角以上の角度θ1で傾斜している。また、耳部
22bの端面22(lも、17に対してOlの角度で傾
斜し、ストッパ面15aに沿うようにされている。
上記ピボットローラ23は、軸方向両端面をそれぞれポ
ンプハウジング内側面13.14に密接させた状態で設
けられている。このため、ピボットローラ23にはシー
ル作用が与えられ、このピボットローラ23と上記シー
ル部材5とによって第1コントロール圧力室91と第2
コントロール圧力室92との間が確実にシールされてい
る。なお、ピボットローラ23の軸方向両端部を、それ
ぞれポンプハウジング内側面13.14に埋め込むよう
にしてもよい。
上記カムリング2の内周面21とロータ3の外周面32
とポンプハウジング内側面13.14とで囲まれた空間
部分は上記ベーン4によって複数個に分割されて、その
空間部分に複数個のポンプ室6が形成されている。各ポ
ンプ室6は、カムリング2の中心03がロータ3の回転
軸線αに対して偏心していることにより、ロータ3の回
転に伴って容積が増減するようになっている。
ポンプハウジング内側面13の、容積減少過程後半のポ
ンプ室6位置には、吐出用溝95が形成されている。カ
ムリング2の、ピボットローラ23よりも第2コントロ
ール圧力室92側の部分には、第4図に示すように、上
記吐出用溝95の中間部が面するポンプ室6と第2コン
トロール圧力室92とを連通する連通路7が貫通形成さ
れている。この連通路7のポンプ室6側開ロ部には、絞
り部(オリフィス)73が設けられている。また、カム
リング2の、ピボットローラ23よりも第1コントロー
ル圧力室91側の部分には、上記吐出用溝95の前端部
が面するポンプ室6と第1コントロール圧力室91とを
連通する流体圧導入路95bが形成されている。
カムリング内周面21の容積減少過程前半のポンプ室6
位電には、側溝21Cが形成され、この側溝21cによ
ってポンプ室6の容積減少に伴う急激な圧力変動を防止
するようにしている。
上記構成において、第1図の状態(カムリング2が最大
に偏心した状B)から、ロータ3を矢印C方向に回転さ
せると、各ポンプ室6も容積の増減を繰り返しながら矢
印C方向に回転移動する。
そして、各ポンプ室6は、容積増加過程において流体吸
入路11と連通して、吸入口11aから流体吸入路11
を通してオイル等の流体を吸入し、容積減少過程におい
て流体圧導入路95bおよび連通路7と連通して上記吸
入した流体を流体圧導入路95bおよび連通路7に向け
て吐出する。流体圧導入路9.5bに向けて吐出された
流体はその流体圧導入路95bを通って第1コントロー
ル圧力室91に導入され、連通路7に向けて吐出された
流体はその連通路7を通って第2コントロール圧力室9
2に導かれた後、流体吐出路12に導かれて吐出口12
aから吐出される。
上記連通路7には絞り部73が設けられているために絞
り部73の前後で差圧が生じ、絞り部73下流側の第2
コントロール圧力室92には、絞り部73上流側の流体
圧P1に対して低下した流体圧P2が導入される。一方
、絞り部73の上流側の高流体圧P1は、絞り部73の
上流部分と流体圧導入路95bの上流部分とが吐出用溝
95を介して連通されているため、流体圧導入路95b
を介して第1コントロール圧力室91に導入される。こ
れにより、カムリング2には、偏心lの増加方向に作用
するカムスプリング25のばね力Fの他に、高流体圧P
1が偏心量の減少方向に作用し、低流体圧P2が偏心量
の増加方向に作用するようになる。つまり、カムリング
2には、高流体圧P1と低流体圧P2との差圧ΔP (
=P1−P2)がカムスプリング25のばね力「に対抗
して作用するようになる。
ロータ3の回転数Nが低いときは、吐出11Qが少なく
、差圧ΔPも小さくなる。このため、この場合は、差圧
ΔPがカムリング2に作用する力よりもカムスプリング
25のばね力Fが勝り、カムリング2は最大偏心位置に
保持される。この結果、ロータ3の回転数Nが低いとき
は、回転数Nに比例して吐出量Qが増加するようになる
一方、ロータ3の回転数Nが高くなると、吐出量Qが増
加し、差圧ΔPも大きくなる。ここで、例えばカムスプ
リング25のばね力Eを吐出量Qが所定量Qoに達した
ときの差圧ΔPによる力とバランスするように設定して
おけば、ロータ3の回転数Nが高くなって、吐出量Qが
所定量Qoに達すると、差圧ΔPによる力がカムスプリ
ング25のばね力Fに打ち勝って、カムリング2が偏心
量の減少方向に揺動するようになる。これにより、カム
リング2の偏心量が減少し、押しのけ容積が減って、吐
出11Qが所定量QOを越えないように保たれる。すな
わち、このポンプの構成によれば、第6図に示すような
ロータ回転数N−吐出IQ特性が得られる。
また、このポンプの構成では、ストッパ面15aを耳部
22bの端面22(lとカムリング2の揺動中心02と
を結ぶ線Tに対してカムリング偏心量増加側に静摩擦角
取上の角度θ1で傾斜させている。このため、次のよう
な作用を有する。
すなわち、カムリング2が最大偏心状態になって、カム
リング2の耳部22bがカムスプリング25のばね力で
ストッパ面15aに押し付けられるようになると、スト
ッパ面15aが線γに対して、つまりカムスプリング2
5による押付は力の作用方向と直交する方向に対してカ
ムリング偏心量増加側に傾斜していることにより、カム
スプリング25による押付は力の分力がピボットローフ
23に向かって生じてカムリング2に作用するようにな
る。
一方、同時に、カムリング2には上記分力と対抗して*
m力が掛かるようになるが、ストッパ面15aを線γに
対して静II擦角以上の角度θ1で傾斜させているため
に上記摩擦力よりも上記ピボットローラ23方向への力
が勝ることとなる。この結果、そのピボットローラ23
方向への力によってカムリング2がピボットローラ23
に押圧され、ピボットローラ23とカムリング2の半円
状凹部23a内周面との間のシール性が高められるよう
になる。
しかも、このポンプの構成では、カムリング外周面22
のカムリング揺動中心02と略反対側の部分22aをカ
ムリング揺動中心02を中心とする円弧面に形成し、こ
の面22aとポンプハウジング内周面15との間にシー
ル部材5を介在させ、このシール部材5を全体として略
三日月形に形成している。そして、シール部材5の内周
面51を上記カムリング外周面22の円弧状部分22a
に沿った円弧面に形成し、シール部材5の外周面52を
ポンプハウジング1の円形内周面15に沿った円弧面に
形成している。このため、シール部材5とカムリング外
周面22、シール部材5とポンプハウジング内周面15
の他、シール部材5とポンプハウジング内側面13.1
4とがそれぞれ長い距離に亘って接触するようになり、
第1コントロール圧力W91と第2コントロール圧力室
92との間をシール部材5によって確実にシールするこ
とができる。
さらに、このポンプの構成では、カムリング外周面22
の円弧状部分22aをシール部材5の両端よりも外側に
延長するようにしている。このため、次のような作用を
有する。
すなわち、シール部材5の両端部が円弧状部分22aよ
りも外側にはみ出していれば、カムリング2が揺動した
ときに、揺動方向前方にはみ出した部分が円弧状部分2
2aとポンプハウジング内周面15との間に噛み込まれ
、シール部材5がカムリング2の揺動と共に動かされる
ようになる恐れがある。これに対し、上記構成とすれば
、カムリング2の最大偏心状態および最小偏心状態のい
ずれの状態においてもシール部材5の両端部がはみ出す
ことがなくなり、したがって、カムリング2が揺動した
ときに、シール部材5の両端部がカムリング虐接面22
aとポンプハウジング内周面15との間に噛み込まれる
ことがなくなる。このため、別途ビン等の固定手段を設
けなくとも、簡単な構造でシール部材5を確実に固定す
ることができる。
また、このポンプの構成のように、カムリング外周面2
2のシール部材5両端部に対応する位置にそれぞれ耳部
22b、22cを突設し、カムリング外周面22の円弧
状部分22aを上記各耳部22b、22c位置まで形成
してシール部材5の両端よりも外側に延長するようにす
れば、カムリング偏心側の耳部22bの端面22dをス
トッパ面15aに当接するストッパ面当接部として利用
することもできる。
なお、上記実施例において、カムリング2の半円状凹部
23a内周面および円弧状部分22aにそれぞれポンプ
ハウジング1内の流体が導入される潤滑用溝を形成し、
カムリング2の動きを滑かにするようにしてもよい。ま
た、シール部材5の形状は、特に限定されず、例えばビ
ン状あるいは板状であってもよい。
(発明の効果) 本発明にかかる可変容量型ベーンポンプは、ストッパ面
をカムリングのストッパ面当接部とカムリング揺動中心
とを結ぶ線に対してカムリング偏心量増加側に静摩擦角
以上の角度で傾斜させるように構成して、カムリングが
最大偏心状態になって、そのストッパ面当接部がカムス
プリングのばね力でストッパ面に押し付けられるように
なったとき、その押付は力の分力によってカムリングが
枢支ビン方向に押圧されるようにしている。このため、
カムリングの半円状凹部内局面と枢支ビンとの間のシー
ル性を向上させることができ、流体の内部漏れを抑える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明にかかる可変容量型ベーンポンプの一実
施例をカバー側ハウジングを除いて示す正面図、第2図
は第1図の■−■線断面図、第3図は第1図の部分拡大
図、第4図は第1図の■−■線断面図、第5図はそのシ
ール部材を示す斜視図、第6図はロータの回転数と吐出
量との関係を示すグラフである。 1・・・ポンプハウジング、1C・・・ポンプハウジン
グの内腔、2・・・カムリング、3・・・ロータ、4・
−・ベーン、5・・・シール部材、6・・・ポンプ室、
11・・・流体吸入路、12・・・流体吐出路、15・
・・ポンプハウジング内周面、15a・・・ストッパ面
、18・・・ポンプハウジングの半円状凹部、21・・
・カムリングの内周面、22・・・カムリング外周面、
22d・・・耳部の端面(カムリングのストッパ面当接
部)、23・・・ピボットローラ〈枢支ビン>、23a
・・・カムリングの半円状凹部、25・・・カムスプリ
ング、32・・・ロータ外周面、51・・・シール部材
のカムリング外周面側の面、52・・・シール部材のポ
ンプハウジング内周面側の面、02・・・カムリング揺
動中心、03・・・カムリングの中心、α・・・ロータ
の回転軸線、γ・・・カムリングのストッパ面当接部と
カムリング揺動中心とを結ぶ線。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、流体吸入路および流体吐出路を有するポンプハウジ
    ングと、このポンプハウジングの略円柱形の内腔内に設
    けられたカムリングと、このカムリング内に設けられて
    回転駆動されるロータと、このロータの外周部に半径方
    向に進退可能に設けられて半径方向外端が前記カムリン
    グの内周面に摺接する複数枚のベーンとを備え、前記カ
    ムリングの外周面と前記ポンプハウジングの内周面とに
    は互いに対向する半円状の凹部がそれぞれ形成され、こ
    れら両凹部間には円柱状の枢支ピンが嵌め込まれて、前
    記カムリングは、その中心が前記ロータの回転軸線に対
    して偏心可能となるように前記ポンプハウジングに前記
    枢支ピンを介して揺動可能に支持され、かつカムスプリ
    ングのばね力によつて偏心量の増加方向に付勢され、前
    記ポンプハウジングの内周面にカムリングの一部が最大
    偏心状態で当接してカムリングの動きを止めるストッパ
    面が形成されており、前記ロータを回転させることによ
    って流体が前記流体吸入路を通つて前記カムリングの内
    周面とロータの外周面との間に形成されたポンプ室に吸
    入されてそのポンプ室から前記流体吐出路を通って吐出
    されるとともに、前記カムリングの偏心量に応じて前記
    流体吐出路からの流体の吐出量が変化するように構成さ
    れた可変容量型ベーンポンプにおいて、前記ストッパ面
    が前記カムリングのストッパ面との当接部とカムリング
    揺動中心とを結ぶ線に対してカムリング偏心量増加側に
    静摩擦角以上の角度で傾斜していることを特徴とする可
    変容量型ベーンポンプ。
JP7484890A 1990-03-22 1990-03-22 可変容量型ベーンポンプ Pending JPH03275990A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6382925B1 (en) * 1999-07-21 2002-05-07 Showa Corporation Variable displacement pump
WO2007012096A2 (de) 2005-07-29 2007-02-01 Miba Sinter Holding Gmbh & Co Kg Flügelzellenpumpe

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