JPH03275355A - 貴金属カードの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は装飾用等に使用される凹凸の絵文字付き貴金属
カードの製造方法に関する。

〔従来の技術〕

従来から、金等の貴金属もしくはその合金は耐食性に優
れた金属であるとともに装飾品、贈答品としても広く用
いられてきた。その中で、近年、貴金属箔を種々のサイ
ズ、例えば名刺、テレホンカード等のサイズにカットし
、いろいろの絵文字を施して透明樹脂膜で被覆した貴金
属カードが装飾品、贈答品として使用されている。

従来、このような絵文字付き薄肉貴金属カードの製造方
法は、例えば特開平１−３２０２００号公報に提案され
ている。この公報記載の方法は予め凹凸を形成した熱硬
化性樹脂の上に貴金属箔および熱可塑性透明樹脂を順次
重ねて加熱圧着するものである。

〔発明が解決しようとする問題点〕

前記の貴金属カードの製造方法によって得られるカード
は、貴金属箔の上面には熱可塑性透明樹脂が、そして裏
面には熱硬化性樹脂が一層積層されて構成されるもので
あり、凹凸による絵文字が鮮明に浮き出るものとは言い
難く、商品価値に著しく劣るものであった。

本発明は上記した従来の問題点を解消し、凹凸による絵
文字が鮮明に浮き出た貴金属カードの製造方法を提供す
ることを目的とするものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は、所定寸法とした貴金属箔の両面に、熱可塑性
透明樹脂膜を熱圧着し、これを金型により冷間プレスし
て任意の凹凸からなる絵文字を形成し、次いでこの両面
に熱可塑性透明樹脂を熱圧着することにより、前記課題
を達成した貴金属カードの製造方法を得たものである。

このような本発明は貴金属箔の両面に熱可塑性透明樹脂
を熱圧着した複合箔に冷間プレスしただけのものでは凹
凸による絵文字が不鮮明であるが、さらにその両面に熱
可塑性樹脂を熱圧着することにより、凹凸の絵文字が極
めて鮮明に浮き出るという常識を越えた新たな知見に基
づいて完成したものである。

〔作　　用〕

本発明では貴金属箔の両面に熱可塑性透明樹脂を熱圧着
した複合箔に冷間プレスして任意の凹凸からなる絵文字
を直接形成するものであるため、従来例のような予め凹
凸模様を形成した熱硬化性樹脂の絵文字を熱圧着により
貴金属箔および上面の熱可塑性樹脂に転写する場合に比
較して凹凸の絵文字が確実に複合箔に刻印され、さらに
その両面から熱可塑性樹脂を熱圧着することにより、外
層の熱可塑性透明樹脂がその内層の熱可塑性透明樹脂の
凹凸を所謂レンズ効果により強調して鮮明度を著しく向
上させる。

以下に本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図は本発明に係る貴金属カードを製造する場合の一
実施例を示す断面説明図である。この第１図において、
１は貴金属箔であり、金、銀、白金あるいはこれらの合
金等が使用でき、例えば貴金属箔として金箔を用いる場
合、この金箔１は電解法等で得られる高純度な金を一般
的な圧延法等でおよそ１０００μｍ以下の厚さの金箔と
したものを使用する。この金箔１の両面には熱可塑性樹
脂からなる透明樹脂膜２が熱圧着により密着される（ａ
）および（ｂ）。この透明樹脂膜２は一般的な熱可塑性
樹脂、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリメチ
ルペンテン、ポリブテン、ポリブタジェン、ポリスチレ
ン、スチレンブタジェン、ポリ塩化ビニル。

ポリ酢酸ビニル、ポリメチルメタクリレート、ポリ塩化
ビニリデン、ポリテトラフロロエチレン等が使用できる
。そして、この透明樹脂膜２はその表面が平滑な透明面
であり、裏面は凹凸によって半透明となった半透明面を
なし、全体として半透明をなす樹脂膜を貴金属箔１の両
面に熱圧着することにより、半透明樹脂膜の裏面の凹凸
を熱溶融して貴金属箔１に密着させることにより得られ
る。このような熱圧着前の半透明樹脂膜は例えばパウチ
フィルム（商品名）として市販されている。本発明では
熱圧着前の半透明樹脂膜の表裏いずれかの面または両面
に絵文字を施しておいてもよい。

透明樹脂膜２は上述のような半透明樹脂膜を貴金属箔ｌ
の画面に熱圧着したものであるため。

貴金属箔１の両面にしっかりと密着し、透明樹脂膜２と
貴金属箔１との間に空気層が存在することが回避される
とともに強度的にも十分実用に供し得る。これにより、
貴金属箔１の色調が不鮮明になることも防止される。

次いで、この貴金属箔１の両面に熱可塑性の透明樹脂膜
２が熱圧着された複合箔を（ｃ）のように上金型４およ
び下金型５により冷間プレスして複合箔に凹凸の絵文字
を形成する。

絵文字が形成された複合箔の両面にさらに熱可塑性透明
樹脂膜３を熱圧着する（ｄ）、（ｅ）。

このようにして得られる貴金属カートは第２図に示され
るように、外層の透明樹脂膜３が内層の透明樹脂膜２の
凹凸に入り込み、もしくは出っ張ることにより、レンズ
効果を発揮し、凹凸模様を浮きださせ、同時に貴金属箔
１の色調を反射し、鮮明な絵文字を発現する。

〔効　　果〕

以上のような本発明によれば、凹凸からなる絵文字が鮮
明に浮き出た貴金属カードが簡単な方法により得られ、
その効果が大きい。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明に係る貴金属カードの製造方法の一実施
例を示す断面説明図である。 第２図は第１図における凹凸部の拡大説明図である。 第１ 図 １・・・貴金属箔 ３・・・透明樹脂膜 ５・・・下金型 ２・・・透明樹脂膜 ４・・・上金型

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、所定寸法とした貴金属箔の両面に、熱可塑性透明樹
   脂膜を熱圧着し、これを金型により冷間プレスして任意
   の凹凸からなる絵文字を形成し、次いでこの両面に熱可
   塑性透明樹脂を熱圧着することを特徴とする貴金属カー
   ドの製造方法。