JPH032739Y2 - - Google Patents
Info
- Publication number
- JPH032739Y2 JPH032739Y2 JP16939386U JP16939386U JPH032739Y2 JP H032739 Y2 JPH032739 Y2 JP H032739Y2 JP 16939386 U JP16939386 U JP 16939386U JP 16939386 U JP16939386 U JP 16939386U JP H032739 Y2 JPH032739 Y2 JP H032739Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bent
- force
- sides
- joint
- shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 4
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 5
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 230000008878 coupling Effects 0.000 description 2
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 description 2
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 description 2
- 238000001125 extrusion Methods 0.000 description 2
- 238000012935 Averaging Methods 0.000 description 1
- 241000931705 Cicada Species 0.000 description 1
Landscapes
- Shafts, Cranks, Connecting Bars, And Related Bearings (AREA)
- Flexible Shafts (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(イ) 産業上の利用分野
本考案は、回転力を伝達するための軸継手に関
するものであり、特に駆動軸と従動軸の軸心が正
確に一致していない場合にも伝達損失が少なく、
又これを形成する可撓性平板の要部は、座屈変形
防止構造となつていていわゆるバツクラツシユも
なく円滑に回転力を伝達することのできる軸継手
に関するものである。
するものであり、特に駆動軸と従動軸の軸心が正
確に一致していない場合にも伝達損失が少なく、
又これを形成する可撓性平板の要部は、座屈変形
防止構造となつていていわゆるバツクラツシユも
なく円滑に回転力を伝達することのできる軸継手
に関するものである。
(ロ) 従来の技術
この種の用途に使用されている従来の軸継手
は、可撓性のものとしてはゴムの弾性を利用した
もの又はコイルバネを合成したもの等であり、機
械的なものとしてはいわゆるオルダム継手等があ
る。
は、可撓性のものとしてはゴムの弾性を利用した
もの又はコイルバネを合成したもの等であり、機
械的なものとしてはいわゆるオルダム継手等があ
る。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点
しかるに従来のゴム等の弾性を用いたものは回
転方向にねじれやすく、バネを合成したものは芯
ずれの許容範囲が小さいこと、機械的なものはい
わゆるバツクラツシユが生ずる等の欠点がある。
転方向にねじれやすく、バネを合成したものは芯
ずれの許容範囲が小さいこと、機械的なものはい
わゆるバツクラツシユが生ずる等の欠点がある。
(ニ) 問題点を解決するための手段
本考案はこのような欠点を排し、大きな可撓性
にもかかわらず、ねじれ方向の撓みが小さく又簡
単な構造によつて小形かつ安価な極めて実用的な
継手を提供するものである。
にもかかわらず、ねじれ方向の撓みが小さく又簡
単な構造によつて小形かつ安価な極めて実用的な
継手を提供するものである。
即ち、可撓性の材料を用いて十字形の平板状と
なした遊動部材の相対する２辺を同一方向に曲
げ、これを一方の継手部材に接合し、他の２辺を
前者と逆方向に曲げて他方の継手部材に接合した
ごとき構造となし、尚両方向に曲げた各辺の中央
基部となる平面部に絞り加工により板厚方向の突
部を設け、更に両方向に曲げた各辺の長さの中央
部巾の両側部にも絞り加工により板厚方向の突部
を設け、回転方向の力に対する座屈変形防止処置
を行ない、又両方向に曲げた各辺の曲げ部に打ち
込み溝を設け、応力の平均化を計り、いわゆるバ
ツクラツシユの皆無と長寿命化を満足させる構造
となつている。
なした遊動部材の相対する２辺を同一方向に曲
げ、これを一方の継手部材に接合し、他の２辺を
前者と逆方向に曲げて他方の継手部材に接合した
ごとき構造となし、尚両方向に曲げた各辺の中央
基部となる平面部に絞り加工により板厚方向の突
部を設け、更に両方向に曲げた各辺の長さの中央
部巾の両側部にも絞り加工により板厚方向の突部
を設け、回転方向の力に対する座屈変形防止処置
を行ない、又両方向に曲げた各辺の曲げ部に打ち
込み溝を設け、応力の平均化を計り、いわゆるバ
ツクラツシユの皆無と長寿命化を満足させる構造
となつている。
(ホ) 作 用
上記のごとく構成することによつて、２組の対
向面が夫々直角方向に撓んで駆動軸と従動軸の間
の芯ずれを吸収することができる。
向面が夫々直角方向に撓んで駆動軸と従動軸の間
の芯ずれを吸収することができる。
又、十字形の中央基部となる平面部中心には座
屈防止の絞り加工があるが、その周辺には夫々平
面部があつて、各辺共継手の軸方向に任意に撓む
為、前記両軸が並行でない場合の曲げ変形も吸収
することができる。しかし、回転方向に対して
は、各辺の巾方向に力が加わるために剛性が高
く、又この場合の捻れ応力に対する座屈防止の絞
り加工があり、回転角度誤差は極めて小さい。
屈防止の絞り加工があるが、その周辺には夫々平
面部があつて、各辺共継手の軸方向に任意に撓む
為、前記両軸が並行でない場合の曲げ変形も吸収
することができる。しかし、回転方向に対して
は、各辺の巾方向に力が加わるために剛性が高
く、又この場合の捻れ応力に対する座屈防止の絞
り加工があり、回転角度誤差は極めて小さい。
(ヘ) 実施例
以下図について本考案を説明する。
第１図は本考案の一実施例の構造を示す斜視図
である。
である。
第１図において、遊動体１は可撓性の素材で十
字形状に形成されており、相対する２辺２，３は
同一直角方向に曲げられ、連結部４，５を形成
し、その先端は一方の継手部材６に接合されてい
る。
字形状に形成されており、相対する２辺２，３は
同一直角方向に曲げられ、連結部４，５を形成
し、その先端は一方の継手部材６に接合されてい
る。
又、他の２辺７，８は前記２，３と反対に直角
方向に曲げられ連結部９，１０を形成し、他方の
継手部材１１に接合されている。継手部材６及び
１１には夫々駆動軸１２及び従動軸１３が固着さ
れいる。尚遊動体１の各辺２，３，７，８の夫々
直角方向の曲げ部には、18の打ち込み溝があり、
更に各辺の軸方向夫々の端部に19の押し出し絞り
があり、各辺の根元には、平面部１４，１５，１
６，１７が設けられていて、その中心部に円形押
し出し絞り加工による突部２０が施されている。
この状態で駆動軸１２から従動軸１３へ回転力を
伝えようとする場合に力の伝達は、継手部６から
連結部４，５、遊動体１の平面部、連結部９，１
０、継手部１１へと伝えられる。この間、力は全
て各部の断面の巾方向に加わる。従つて、今各部
の断面の巾をＷ、厚さをｔとした時、断面２次モ
ーメントI1は I1＝１／12・W3t (1) となる。この場合Ｗは厚さｔに比べて非常に大き
いので断面２次モーメントI1の値は大きく、これ
に反比例する回転方向の撓み即ち回転角度誤差は
非常に小さいものとなる。第２図、第３図は本考
案の可撓性軸継手の作用を示す側面図である。
方向に曲げられ連結部９，１０を形成し、他方の
継手部材１１に接合されている。継手部材６及び
１１には夫々駆動軸１２及び従動軸１３が固着さ
れいる。尚遊動体１の各辺２，３，７，８の夫々
直角方向の曲げ部には、18の打ち込み溝があり、
更に各辺の軸方向夫々の端部に19の押し出し絞り
があり、各辺の根元には、平面部１４，１５，１
６，１７が設けられていて、その中心部に円形押
し出し絞り加工による突部２０が施されている。
この状態で駆動軸１２から従動軸１３へ回転力を
伝えようとする場合に力の伝達は、継手部６から
連結部４，５、遊動体１の平面部、連結部９，１
０、継手部１１へと伝えられる。この間、力は全
て各部の断面の巾方向に加わる。従つて、今各部
の断面の巾をＷ、厚さをｔとした時、断面２次モ
ーメントI1は I1＝１／12・W3t (1) となる。この場合Ｗは厚さｔに比べて非常に大き
いので断面２次モーメントI1の値は大きく、これ
に反比例する回転方向の撓み即ち回転角度誤差は
非常に小さいものとなる。第２図、第３図は本考
案の可撓性軸継手の作用を示す側面図である。
第２図に示すごとく、駆動軸１２と従動軸１３
の芯がｄだけずれて回転した場合は、連結部５，
６及び９，１０に交互に曲げ力が加わることにな
る。又駆動軸１２と従動軸１３が角度ｄだけ曲が
つたごとき場合には、遊動体１の平面部１４，１
５又は１６，１７が第３図のごとく交互に撓むこ
とになる。しかし、これらの場合の断面２次モー
メントの式は、力の加わる方向が板厚方向である
ため I2＝１／12・t3W (2) となる。
の芯がｄだけずれて回転した場合は、連結部５，
６及び９，１０に交互に曲げ力が加わることにな
る。又駆動軸１２と従動軸１３が角度ｄだけ曲が
つたごとき場合には、遊動体１の平面部１４，１
５又は１６，１７が第３図のごとく交互に撓むこ
とになる。しかし、これらの場合の断面２次モー
メントの式は、力の加わる方向が板厚方向である
ため I2＝１／12・t3W (2) となる。
今例として巾Ｗを10mm、厚さｔを0.3mmとした
場合、前述の回転力の伝達の時の断面２次モーメ
ントI1は、 I1＝１／12・103×0.3＝25mm4 となる。
場合、前述の回転力の伝達の時の断面２次モーメ
ントI1は、 I1＝１／12・103×0.3＝25mm4 となる。
一方、芯ずれ及び曲げによる撓みの場合は(2)式
に示すごとく I2＝１／12・0.33×10＝0.0225mm4 この例でI1とI2の比は1000以上となり、回転力
に伝える時の撓み強さと、芯ずれ及び曲げに対す
る撓みやすさの比の大きさが理解できる。又十字
形の中央基部の平面部中心には、円形の絞り加工
による板厚方向の突部２０がある。これは、この
部分の回転力により、ペコペコとなるいわゆるセ
ミ現象が伝動角度誤差の原因となるので、これを
防止するものである。
に示すごとく I2＝１／12・0.33×10＝0.0225mm4 この例でI1とI2の比は1000以上となり、回転力
に伝える時の撓み強さと、芯ずれ及び曲げに対す
る撓みやすさの比の大きさが理解できる。又十字
形の中央基部の平面部中心には、円形の絞り加工
による板厚方向の突部２０がある。これは、この
部分の回転力により、ペコペコとなるいわゆるセ
ミ現象が伝動角度誤差の原因となるので、これを
防止するものである。
更に両方向に曲げた各辺の軸方向端部には絞り
加工による直線形の突部１９が施されているが、
これは、伝動力が夫々の辺に加わつたときに、各
辺の一方の突部１９の部分のに引張力が他方の突
部１９の部分に圧縮力が働く、即ち第１図におい
て駆動力が矢印方向に回転力が加わつたとき、そ
の力が従動軸１３に伝動する辺９においては、上
方に矢印の引張力が加わり、下方には反対に矢印
の圧縮力が加わる。夫々の辺にこれと同様な力が
加わりこの圧縮力による各辺の座屈現象が伝動角
度誤差の原因となるので、この座屈変形を防止す
るものである。
加工による直線形の突部１９が施されているが、
これは、伝動力が夫々の辺に加わつたときに、各
辺の一方の突部１９の部分のに引張力が他方の突
部１９の部分に圧縮力が働く、即ち第１図におい
て駆動力が矢印方向に回転力が加わつたとき、そ
の力が従動軸１３に伝動する辺９においては、上
方に矢印の引張力が加わり、下方には反対に矢印
の圧縮力が加わる。夫々の辺にこれと同様な力が
加わりこの圧縮力による各辺の座屈現象が伝動角
度誤差の原因となるので、この座屈変形を防止す
るものである。
尚平板状素材を用いた時、各辺の曲げ部は、そ
の曲げ加工によつて、板厚の外側が引き延ばされ
て、板厚が若干薄くなるので、夫々の折り曲げ部
に打ち込み溝１８を施して、この部分の剛性化を
計り、回転力伝動による各部分のねじれ応力を平
均化して長寿命型としたものである。
の曲げ加工によつて、板厚の外側が引き延ばされ
て、板厚が若干薄くなるので、夫々の折り曲げ部
に打ち込み溝１８を施して、この部分の剛性化を
計り、回転力伝動による各部分のねじれ応力を平
均化して長寿命型としたものである。
(ト) 考案の効果
以上の説明で明らかなごとく、本考案の可撓性
軸継手は極めて簡単な構造で駆動軸と従動軸の芯
ずれ及び角度誤差をたくみに吸収し、突部２０及
び打ち込み溝１８の効果により回転角度方向の剛
性は非常に高く、バツクラツシユもないものであ
り、従来の水準を大きく超えた性能を持ち、今後
広く応用し得るもので、その実用上の効果は極め
て著しい。
軸継手は極めて簡単な構造で駆動軸と従動軸の芯
ずれ及び角度誤差をたくみに吸収し、突部２０及
び打ち込み溝１８の効果により回転角度方向の剛
性は非常に高く、バツクラツシユもないものであ
り、従来の水準を大きく超えた性能を持ち、今後
広く応用し得るもので、その実用上の効果は極め
て著しい。
第１図は本考案の一実施例の構造を示す斜視
図、第２図、第３図は本考案の作用を示す側面図
である。 １……遊動体、４，５，９，１０……連結部、
６，１１……継手部材、１２……駆動軸、１３…
…従動軸、１８……打ち込み溝、１９……突部、
２０……突部。
図、第２図、第３図は本考案の作用を示す側面図
である。 １……遊動体、４，５，９，１０……連結部、
６，１１……継手部材、１２……駆動軸、１３…
…従動軸、１８……打ち込み溝、１９……突部、
２０……突部。
Claims (1)
- 十字形状の板状可撓性素材を用いて形成し相対
する２辺を同一方向に折り曲げて一方の継手部材
と結合し他の２辺を前記２辺と逆方向に折り曲げ
て他方の継手部材に結合し、両方向に折り曲げた
各辺の長さの中央部で巾方向の両側部に板厚方向
の突部を設けたことを特徴とする可撓性軸継手。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16939386U JPH032739Y2 (ja) | 1986-11-04 | 1986-11-04 | |
| US07/133,213 US4834690A (en) | 1986-01-23 | 1987-12-10 | Flexible coupling with bent plate body |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16939386U JPH032739Y2 (ja) | 1986-11-04 | 1986-11-04 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6374525U JPS6374525U (ja) | 1988-05-18 |
| JPH032739Y2 true JPH032739Y2 (ja) | 1991-01-24 |
Family
ID=31103159
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16939386U Expired JPH032739Y2 (ja) | 1986-01-23 | 1986-11-04 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH032739Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05302628A (ja) * | 1992-04-24 | 1993-11-16 | Honda Motor Co Ltd | たわみ軸継手 |
-
1986
- 1986-11-04 JP JP16939386U patent/JPH032739Y2/ja not_active Expired
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH05302628A (ja) * | 1992-04-24 | 1993-11-16 | Honda Motor Co Ltd | たわみ軸継手 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6374525U (ja) | 1988-05-18 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPS5838652B2 (ja) | カトウジクツギテ | |
| EP0584400A2 (en) | Shaft coupling | |
| GB2041494A (en) | Flexible couplings | |
| US3296827A (en) | Resilient coupling | |
| GB2050570A (en) | Flexible couplings | |
| JPH032739Y2 (ja) | ||
| US4392837A (en) | Rotary drive coupling | |
| JPH032738Y2 (ja) | ||
| US4671780A (en) | Flexible coupling with deformable beam elements | |
| US3625024A (en) | Coupling | |
| EP0054179A1 (en) | Flexible coupling with quadrilateral flex frames | |
| US4834690A (en) | Flexible coupling with bent plate body | |
| JPH03209023A (ja) | 可撓性シャフト継手 | |
| JPH09280264A (ja) | 弾性軸継手装置 | |
| JPH07740Y2 (ja) | 可撓性軸継手 | |
| US4128352A (en) | Two axis flexure | |
| JPH0475405B2 (ja) | ||
| JPS5851452Y2 (ja) | 自在継手 | |
| EP0192096A1 (en) | Rotary drive coupling | |
| RU2091620C1 (ru) | Компенсирующая муфта | |
| JPH0685932U (ja) | 弾性体軸継手 | |
| JPH06337021A (ja) | フレキシブル軸継手 | |
| JP2772026B2 (ja) | 自在継手 | |
| JPS61266831A (ja) | 可撓接手 | |
| JPH02163518A (ja) | たわみ軸継手 |