JPH0326797A

JPH0326797A - 泥汚れ用前処理組成物、洗浄方法および洗浄剤

Info

Publication number: JPH0326797A
Application number: JP16132189A
Authority: JP
Inventors: Shigeru Yanaba; 矢名葉　滋; Yuji Yoneyama; 米山　雄二
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 1989-06-23
Filing date: 1989-06-23
Publication date: 1991-02-05
Anticipated expiration: 2012-06-18
Also published as: JP2621092B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】童星よ夏旦旦立立本発明は、泥汚れの付着した衣類や布製品等を洗浄する
際の前処理剤組戊物、およびこれを用いる洗浄方法、な
らびに泥汚れ用洗浄剤に関する。

従迷！０創歴衣類に付着する汚垢は、季節や環境によってかなり変動
するが、大別すると有機汚垢と無機汚垢に分類される。

このうち有機汚垢は市販の洗剤を使用すれば大半が脱落
するし、洗剤濃度を上げるか、洗浄を繰り返すことによ
りほぼ完全に除去することが可能である。これに対して
，無機汚垢の代表である泥汚れは、我々が日常感じてい
るように、通常の洗剤では落しづらい。

また泥汚れは、洗剤濃度を上げたり洗浄を繰り返し行な
っても完全に落とすことはできない。

これに対処する実用上の唯一の方法は、洗浄時の機械力
を向上することであるが、現在の洗濯機ではこれ以上の
機械力の増大は衣類の損傷を招くし、衣類を１枚１枚洗
濯していては負担がかかりすぎるため、あきらめている
のが実状である。このような泥汚れを効率よく洗浄する
組成物を開発することは、洗剤組或開発者の共通する夢
となっていた。

これに対して、泥汚れに強い洗剤組成物として有機カル
ボン酸系ビルダーを使用する組戊物（特開昭６１−２８
００号公報）や、カチオン界面活性剤を含む組成物（特
開昭５４−３９４１１号公報、同５９−１６６５９９号
公報）や、石鹸とノニオン界面活性剤からなる組成物（
特開昭５９−１７９５９９号公報）等が提供されている
が、いまだ充分な効果は得られていない。

また、界面活性剤以外の添加物としては漂白剤を用いる
もの（特開昭６２−２３０８９７号公報）や、酵素（セ
ルラーゼ）を使うもの（特開昭５７−１０８１９９号公
報）も提案されているが、画期的な泥汚れ洗浄効果を示
すものではない。

が解　しようとする本発明は、衣類等に頑固に付着した泥汚れを画期的に脱
落させる前処理組成物、およびこれを用いた洗浄方法、
洗浄剤を提供することを目的とする。

犬』シ０４慮本発明の泥汚れ用前処理組成物は，分子中に少なくとも
工つのホスホン酸基をもつ化合物を含む酸性組成物から
なることを特徴とする。

また，本発明の洗浄方法は、上記の前処理組成物で処理
した後、アルカリ性洗浄剤で洗浄することを特徴とする
。

さらに、本発明の２剤型洗浄剤は、上記の泥汚れ用前処
理組成物を第１剤とし、アルカリ洗浄剤を第２刑とした
ことを特徴とする。

以下、本発明についてさらに詳細に説明する。

分子中に少なくとも２つのホスホン酸基を含む化合物と
しては，下記のものがある。

エーヒドロキシエタン−１．１−ジホスホン酸，アミノ
トリ（メチレンホスホン酸）、エチレンジアミンテトラ
（メチレンホスホン酸）、ジエチレントリアミンペンタ
（メチレンホスホン酸）、１−ヒドロキシエチリデン−
１．１−ジホスホン酸、４−ジメチルアミノーｌ−ヒド
ロキシブタン−１．１−ジホスホン酸、ピロリドン−５
，５−ジホスホン酸、ｌ−アミノエタン−１．１−ジホ
スホン酸、ジメチルアミノメタンジホスホン酸、Ｎ一カ
ルボキシメチルアミノーアルカンジホスホン酸、その他
環状の部分を持つアザシク口アルカン−２，２−ジホス
ホン酸，環状アミノホスホン酸等のホスホン酸。

また、分子中のホスホン酸基が１つであるオル１〜リン
酸、これが重縮合して１分子単位当りに２つ以上のホス
ホン酸基を持つ形のメタリン酸，ピロリン酸、三リン酸
、西リン酸、ヘキサメタリン酸，ポリリン酸等を使用す
ることもできる。

本発明の前処理用組成物は酸性を呈し、ＰＨ６未満で使
用されることが好適である。ＰＨが低いほど泥汚れ洗浄
効果が高い。ただし、あまり酸性度が高いと、次いで使
用するアルカリ洗浄剤のｐｌ１を低下させて皮脂汚垢の
洗浄力を低下させる１ｊＧや安全性の面から、実用的に
は２以上が好ましい。また、中性に近づくほど泥汚れ洗
浄力が低下するので，好ましくはｐＨ５未満である。

これらのｐＨは、カセイソーダやカセイカリ、アンモニ
アのような適当なアルカリ性化合物、または必要に応じ
て酸性化合物を用いて調整する。

前処理組成物を直接塗布して使用する場合は、前処理組
成物中のホスホン酸基含有化合物濃度としては０．０１
〜ＩＯ重量％が好ましく，より好ましくは０．５〜５重
量％である．　ｏ．ｏｉ重量％より濃度が低いと泥汚れ
洗浄効果が減少する。一方、１０重量％を超えると、次
いで使用するアルカリ洗剤のＰＨを減少させるとともに
、泥汚れ洗浄効果も１０重量％以上では飽和する。

塗布方法としては、これを溶液として泥汚れ部分に塗布
すればよく、また、全体をペーストまたは固体として泥
汚れ部分に塗布して処理を行なうこともできる。この後
に、アルカリ洗浄剤で洗浄する。

また、この酸性組成物を溶液にして、ここに泥で汚染さ
れた被洗物を浸漬してから、アルカリ性洗剤で洗浄する
ことも可能である。この場合は、その溶液中のホスホン
酸基含有化合物濃度が０．０１−１０重量％、より好ま
しくは０．５〜５重量％となるように、前処理組成物の
使用量、前処理組成物中のホスホン酸基含有化合物の添
加量を決定する。この場合も、前処理組成物は固体でも
液体でもかまわない。

但し、浸漬法は、塗布法に比較すると、同じ量の被洗物
を洗浄するのに多量の前処理組成物が必要となる。

ホスホン酸基含有化合物は単独で使用してもかまわない
が、既述のｐＨ調整剤の他に、溶液の被洗布八の浸透性
向上や皮脂汚垢の洗浄力を向上させる等の目的で、アニ
オン性、ノニオン性、カチオン性、両性等の界面活性剤
を、組成物中に共存させることもできる．また，液状組
成物の場合の増粘．剤や、固体に成形するための固形化
剤等を共存させることもできるし、溶液や固体の保存時
の安定性向上のために各種添加剤を共存させることもで
きる。またさらに、色素、香料、漂白剤、蛍光剤、酵素
，糊剤等を共存させることもできる。

本組成物で前処理した後使用するアルカリ性洗浄剤とし
ては，現在家庭で通常使われているような、使用濃度で
の溶液ｐＨが８以上の洗剤が好ましいが、アルカリ性の
組成物であれば必ずしも界面活性剤やその他のビルダー
を含まなくてもよく，単にアルカリ剤を用いて第２剤と
してもよい。

アルカリ洗浄剤による洗浄によって、主として皮脂汚垢
等が洗浄される。

家庭用洗剤に代表される界面活性剤を含むアルカリ洗浄
剤は，アニオン界面活性剤，ノニオン界面活性剤、両性
界面活性剤，カチオン界面活性剤等の界面活性剤、炭酸
塩，珪酸塩等のアルカリビルダー，エチレンジアミン四
酢酸塩、ゼオライト，ポリアクリル酸塩等のカルシウム
イオン捕捉ビルダー．再汚染防止剤、粘度調整剤、硫酸
ナトリウム，亜硫酸塩、酵素、蛍光剤、香料，色素など
を含有する．この剤型は粉粒状、液体状など，いずれで
もよい．また、アルカリ剤としては，水酸化ナトリウム、炭酸ナ
トリウム、珪酸ナトリウム、アンモニア，アルキルエタ
ノールアミン等、アルカリ性を示すものであれば，全て
使用できる．これらは、そのまま、あるいは硫酸ナトリ
ウムや水を初めとする添加剤と併用し．アルカリ性洗浄
剤として用いられる。この形態は、液体，粉体等いずれ
でもよい．本発明の泥汚れ用洗浄剤は、このようなアルカリ洗浄剤
を第２刑とし、上述の前処理用組成物を第１剤とした２
剤型の洗浄剤として提供される．洗浄に際しては、上述
の如く第１剤および第２剤を順次適用すればよい。

見旦立隻果本発明によれば、ホスホン酸基含有化合物を含有する酸
性組威物によって被洗物の泥汚れを前処理することによ
り、頑固な泥汚れを落とすことができる。

また、その後にアルカリ洗浄剤により洗浄することによ
り、被洗物の汚れを総合的に除去し、優れた洗浄効果が
得られる。

本発明の前処理組成物および洗浄方法、２剤型洗浄剤は
、衣類の他、運動靴やキャンバスのような布製品、さら
には、窓、車（タイヤ及び車体）、農耕器具等、泥で汚
染される可能性のあるあらゆる分野の洗浄に利用できる
。

以下，実施例により本発明を具体的に説明するが、これ
に先立って実施例で用いた評価方法を示す。

゛れ塗　゜゛＜Ａ法〉綿／化繊混紡の白靴下を各家庭に配布し、実際に着用し
て、泥汚れがついたものを回収する。

ついで、泥で汚れた部分を３Ｘ３ｃｍ程度の小片に切取
り、泥汚れ汚垢布とする．この泥汚れ汚垢布ｌＯ枚にテ
スト組成物を０．６＋＋＋１／１枚づつ塗布する。つい
で、チャージ布を加えて全布量を３０ｇとし、塗布して
から５分後に市販アルカリ性洗剤（ハイトップ［商標名
］：ライオン■製：使用濃度でのｐＨ＝１０．５）で洗
浄する。洗剤の使用濃度は０．０８３％である。共存皮
脂汚垢０．６％ｏｗｆ、洗浄温度２５℃、３＠ＤＨ、洗
浄液９００＋ａ　Ｑの条件で、ｔｅｒｇ−０−Ｔｏｍｅ
ｔｅｒを使用して、洗浄１０分，３分すすぎ２回を行な
う。この時の泥汚れ汚垢布の洗浄力を、洗浄前後の泥汚
れ汚垢布の反射率を測定して下記の式から計算する。

洗浄力（％）＝　　Ｒ”　　　ｘｔｏｏＲｓ−Ｒｏ（Ｒｗ　：洗浄後の泥汚れ汚垢布の反射率Ｒ０：着用前
の靴下の反射率Ｒｓ：着用後の靴下［泥汚れ汚垢布コの反射率）くＢ法〉Ａ法と同様にしてテスト組成物を塗布し、チャージ布を
加え、塗布から５分後に、アルカリ性洗浄剤として炭酸
ナトリウム水溶液（ｐＨ１１．０）を用い，洗浄温度２
５℃、３”ＤＩ｛．洗浄液９００Ｉ！ＩＱの条件で、Ａ
法と同様に洗浄して洗浄力を評価する。

実施例１表−１に示したホスホン酸基含有化合物と下記の共通組
戊とを混合し、硫酸水溶液またはカセイソーダ水溶液を
用いて設定のρＨ値とした後、残部の水を加えて１００
ｗｔ％とし，試料島２〜２２の溶液状の泥汚れ用前処理
剤を得た．ｗｔ％過酸化水素キサンタンガム　　　　　　　　０．１香料　　　　　
　　　　　　　　０．３２０Ｉ！１この溶液を用い，泥汚れ洗浄力を上記試験法に従って評
価し、その結果を表−１に示した。

なお、試料＆１は、泥汚れ汚垢布を前処理をすることな
く、市販アルカリ洗剤のみで洗浄した。

（以下余白）

Claims

【特許請求の範囲】１、分子中に少なくとも１つのホスホン酸基をもつ化合
物を含む酸性組成物からなることを特徴とする泥汚れ用
前処理組成物。２、請求項１記載の組成物で前処理した後、アルカリ性
洗浄剤で洗浄することを特徴とする泥汚れ洗浄方法。３、分子中に少なくとも１つのホスホン酸基をもつ化合
物を含む酸性組成物を第１剤とし、アルカリ性洗浄剤を
第２剤としたことを特徴とする泥汚れ用洗浄剤。