JP2003105390A - 泥汚れ用前処理剤組成物、泥汚れ洗浄方法及び泥汚れ用洗浄剤 - Google Patents
泥汚れ用前処理剤組成物、泥汚れ洗浄方法及び泥汚れ用洗浄剤Info
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Abstract
Hが1〜5であることを特徴とする泥汚れ用前処理剤組
成物。(但し、組成物が、固形、粉体の場合のpHは、
シュウ酸濃度として1質量%となるようにイオン交換水
で希釈した時のpHを示す)、上記泥汚れ用前処理剤組
成物で洗浄した後、石鹸含有組成物で洗浄することを特
徴とする洗浄方法、上記泥汚れ用前処理剤組成物を第1
剤とし、石鹸含有組成物を第2剤とすることを特徴とす
る泥汚れ用洗浄剤。 【効果】 本発明によれば、シュウ酸を含み25℃での
pHが1〜5である泥汚れ用前処理剤組成物によって被
洗物の泥汚れを前処理し、その後に石鹸含有の組成物に
より洗浄することにより、頑固な泥汚れを簡便に落とす
ことができる。
Description
衣類や布製品等を洗浄する際の前処理剤として使用され
る泥汚れ用前処理剤組成物及びこれを用いた洗浄方法並
びに泥汚れ用洗浄剤に関する。
じているように、通常の洗濯では落としにくい。そのた
め、事前に液体洗浄剤組成物や固形石鹸を塗り、更に手
でもみ洗いする等で汚れを落とすことが行われている。
しかし、手もみ洗いは、とても手間がかかり、不満に思
っている人も少なくない。
して、一般的には、液体ヘビ−洗剤や塗布用洗剤が用い
られおり、その製剤について精力的な研究が行われてき
た。
物(特開昭54−39411号公報)等が提供されてい
る。また、界面活性剤以外の添加物として、酵素(セル
ラ−ゼ)を使うもの(特開昭60−212496号公
報、特開昭60−212497号公報)も提供されてい
るが、充分とは言えない。
酸基含有化合物を含む酸性組成物(特開平03−267
97号公報)も開示されているが、いまだ充分とは言え
ない。
落す方法もあるが、色物衣類には使用できないという欠
点がある。
鑑みなされたもので、衣類に頑固に付着した泥汚れを簡
便に、且つ画期的に脱落させる泥汚れ用前処理剤組成物
及びこれを用いた洗浄方法並びに泥汚れ用洗浄剤を提供
することを目的とする。
発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結
果、シュウ酸を含み25℃でのpHが1〜5である泥汚
れ用前処理剤組成物で泥汚れの付着した衣類等を処理し
た後、石鹸含有の組成物で洗浄することにより、上記課
題を達成できることを見出し、本発明をなすに至った。
てなり、25℃でのpHが1〜5であることを特徴とす
る泥汚れ用前処理剤組成物(但し、上記組成物が、固
形、粉体の場合のpHは、シュウ酸濃度として1質量%
となるようにイオン交換水で希釈した時のpHを示
す)、(2)上記(1)記載の泥汚れ用前処理剤組成物
で前処理した後、石鹸含有組成物で洗浄することを特徴
とする洗浄方法、及び(3)シュウ酸を含有し、25℃
でのpHが1〜5である泥汚れ用前処理剤組成物(但
し、上記組成物が、固形、粉体の場合のpHは、シュウ
酸濃度として1質量%となるようにイオン交換水で希釈
した時のpHを示す)を第1剤とし、石鹸含有組成物を
第2剤とすることを特徴とする泥汚れ用洗浄剤を提供す
る。
る。本発明の泥汚れ用前処理剤組成物は、シュウ酸を含
むものであり、本発明は、このようにシュウ酸を含む前
処理剤組成物によって、泥汚れの付着した衣類等を前処
理することにより、泥汚れを改質し、衣類より落ちやす
くするものである。
好ましくは0.1〜99質量%配合され、より好ましく
は、1〜90質量%配合される。配合量が少なすぎる
と、泥汚れを十分に落とし易くすることが困難となる場
合があり、多すぎると、後述するその他の成分を必要量
配合することが困難となる場合がある。
は、pHが1〜5であり、好ましくは1〜3である。p
Hが高すぎると、本発明が目的とする泥汚れを落とし易
くする効果が得られない。なお、pHが低い程、泥汚れ
を落とし易くする効果は高いが、pH1未満では、実使
用に向かない。なお、本発明において、組成物のpH
は、泥汚れ用前処理剤組成物が液体のように直接pHが
測定できる場合はそれ自身の、一方、固形や粉体のよう
に、直接pHが測定できない場合は、シュウ酸濃度とし
て1質量%となるようにイオン交換水で希釈した時のp
Hを示す。本発明の泥汚れ用前処理剤組成物のpHは、
水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、モノエタノールア
ミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等の
適当なアルカリ性化合物又は必要に応じて硫酸などの酸
性化合物を用いて調整できる。
ウ酸単独でもかまわないが、上記pH調整剤の他に、キ
レート剤を併用すると、更に泥汚れを落とし易くする効
果が向上する。よって、キレート剤を併用した方が好ま
しい。キレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸、
ジエチレントリアミン五酢酸等のアミノポリカルボン酸
類又はそのアルカリ金属塩等の塩類、トリポリリン酸
塩、ポリリン酸塩等の無機リン化合物、1−ヒドロキシ
エタン−1,1−ジホスホン酸、2−ホスホノ−1,
2,4−トリカルボン酸等のホスホン酸類、又はそのア
ルカリ金属塩等の塩類、フィチン酸等の有機リン酸化合
物等を挙げることができる。また、キレート剤は1種単
独でも2種以上併用して配合しても良い。好ましくは、
1−ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸である。
キレート剤の配合量は泥汚れ用前処理剤組成物中、0〜
30質量%の範囲が好適である。より好ましくは0.1
〜5質量%である。
脂汚垢などの泥汚れ以外の汚れも落とし易くする目的
で、アニオン性、ノニオン性等の界面活性剤を配合して
も良い。上記のアニオン界面活性剤としては、スルホン
酸塩又は硫酸塩が好ましく、以下のものが例示される。
炭素数8〜16の直鎖又は分岐鎖のアルキルベンゼンス
ルホン酸塩、炭素数10〜20の疎水鎖を有するアルキ
ル硫酸塩又はアルケニル硫酸塩、炭素数10〜20の疎
水鎖を有するα−オレフィンスルホン酸塩、炭素数8〜
20の飽和又は不飽和α−スルホ脂肪酸エステル塩、炭
素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基もしくは
アルケニル基を有し、平均0.5〜8モルのエチレンオ
キシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド又はエ
チレンオキシド/プロピレンオキシド=0.1/9.9
〜9.9/0.1の比率で付加したアルキルエーテル硫
酸塩で、対イオンとしてはナトリウム、カリウム、アル
カノールアミンなどが挙げられる。また、アニオン界面
活性剤は2種類以上併用して配合しても良い。アニオン
界面活性剤の配合量は泥汚れ用前処理剤組成物中、0〜
40質量%の範囲が好適である。より好ましくは0.1
〜20質量%である。
限定されないが、以下のものが例示される。炭素数10
〜18のアルキル基を有し、エチレンオキサイドの平均
付加モル数2〜30のポリオキシエチレンアルキル又は
アルケニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルアミン、炭素数10〜20のアルキル基を有
し、エチレンオキサイドの平均付加モル数1〜30のメ
トキシポリオキシエチレンアルカノエート、炭素数10
〜20の高級脂肪酸アルカノールアミド、炭素数8〜1
8のアルキル基を有し、グルコースユニットの平均付加
モル数1〜3のアルキルポリグルコシド、炭素数10〜
14のアルキル基を有し、グリセリンユニットの平均付
加モル数1〜3のアルキルグリセリルエーテル。本発明
の組成物中のノニオン界面活性剤は、1種単独でも2種
以上併用しても良い。ノニオン界面活性剤の配合量は泥
汚れ用前処理剤組成物中、0〜40質量%の範囲が好適
である。より好ましくは0.1〜20質量%である。
に成形するための固形化剤等を共存させることもできる
し、溶液や固形の保存時の安定性向上のために各種添加
剤を共存させることもできる。また更に、色素、香料、
酵素等を共存させることもできる。
形態は、上述したように、固形、粉体、液体のみなら
ず、ペ−スト等の各種形態に調製することができ、その
調製方法は、特に制限されず、シュウ酸、上記pH調整
剤、必要に応じて上記任意成分を本発明の効果を損なわ
ない範囲で配合し、各形態の常法に準じて調製すること
ができる。
方法としては、浸漬、塗布等が挙げられる。
泥汚れ用前処理剤組成物中にそのまま浸漬させても、泥
汚れ用前処理剤組成物を水に希釈してから被洗物を浸漬
させても、泥汚れ用前処理剤組成物を被洗物に塗布して
から水に浸漬させても良い。泥汚れ用前処理剤組成物を
水に希釈してから被洗物を浸漬させる場合、処理溶液中
のシュウ酸濃度は、洗浄力の観点から、好ましくは0.
01〜10質量%、より好ましくは、0.1〜10質量
%となるように、泥汚れ用前処理剤組成物の使用量を決
定すると好適である。浸漬する場合の浸漬時間は好まし
くは30分以上、より好ましくは2時間以上である。な
お、浸漬時間の上限は、特に制限されるものではない
が、通常、12時間程度を超えて浸漬しても、それ以上
の処理効果は得られないことから、12時間以下が好適
である。
被洗物の泥汚れ部分に直接塗布しても、水に希釈してか
ら塗布しても良い。処理溶液中のシュウ酸濃度として
は、洗浄力の観点から、0.01〜10質量%が好まし
く、より好ましくは1〜10質量%である。塗布後、す
ぐに洗浄しても良いが、5分以上放置した後、洗浄した
方が、洗浄力は向上する。より好ましくは1時間以上で
ある。なお、放置時間の上限は、上記と同様の理由によ
り、12時間以下が好適である。
ように前処理を行った後、洗浄することによって、泥汚
れを効率的に除去することができるものであり、洗浄に
使用する洗浄剤の種類が特に制限されるものではない
が、本発明の洗浄方法は、上記泥汚れ用前処理剤組成物
で前処理した後、石鹸含有組成物で洗浄するものであ
り、これによって、画期的な泥汚れ洗浄効果を得ること
ができる。
れる石鹸とは、高級脂肪酸塩を意味する。脂肪酸塩は、
炭素数8〜22の範囲にあるものが好ましく、12〜1
8がより好ましい。脂肪酸としては、カプリル酸、カプ
リン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ス
テアリン酸等の飽和脂肪酸、またはオレイン酸、リノー
ル酸、リノレイン酸等の不飽和脂肪酸のいずれであって
も良い。対イオンとしては、ナトリウム、カリウム、モ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン等が挙げられる。特に泥汚れの洗浄力の観点
から、オレイン酸塩が最も好ましい。上記脂肪酸塩を1
種又は2種以上組み合わせて使用することが可能であ
る。
1〜99質量%配合することが好ましい。より好ましく
は、5〜85質量%である。脂肪酸塩の配合量が少なす
ぎると、十分な洗浄力効果が得られない場合があり、多
すぎると、使用性が悪くなる場合がある。また、石鹸含
有組成物の形態は、固形、粉体、液体等どのような形態
であってもよく、各形態の常法に準じて調製することが
できる。
の目的で、更に、キレート剤、アルカリ剤を組成物中に
共存させる方が好ましい。また、粉体の場合は、同目的
で、カルシウム捕捉剤を共存させる方が好ましい。
が、以下のものが例示される。クエン酸、エチレンジア
ミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸等のアミノポ
リカルボン酸類又はそのアルカリ金属塩等の塩類、トリ
ポリリン酸塩、ポリリン酸塩等の無機リン化合物、1−
ヒドロキシエタン−1,1−ジホスホン酸、2−ホスホ
ノ−1,2,4−トリカルボン酸等のホスホン酸類、又
はそのアルカリ金属塩等の塩類、フィチン酸等の有機リ
ン酸化合物等を挙げることができる。
は、1種単独でも2種以上併用しても良い。キレート剤
の配合量は石鹸含有組成物中、0〜30質量%の範囲が
好適である。より好ましくは0.5〜3質量%である。
ム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、
珪酸ナトリウム、アンモニア及びモノエタノールアミ
ン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のア
ルカノールアミン等が挙げられ、1種単独でも2種以上
併用しても良い。アルカリ剤の配合量は石鹸含有組成物
中、0〜30質量%の範囲が好適である。より好ましく
は0.5〜20質量%である。
ト、P型ゼオライト、アクリル酸マレイン酸共重合体、
層状ケイ酸塩等が挙げられ、1種単独でも2種以上併用
しても良い。カルシウム捕捉剤は好ましくは、A型ゼオ
ライトであり、配合量は石鹸含有組成物中、0〜30質
量%の範囲が好適である。より好ましくは10〜30質
量%である。
汚垢などの泥汚れ以外の洗浄力を向上させる目的で、石
鹸を除くアニオン性、ノニオン性界面活性剤を配合して
も良い。
ては、特に限定されないが、以下のものが例示される。
炭素数8〜16の直鎖又は分岐鎖のアルキルベンゼンス
ルホン酸塩、炭素数10〜20の疎水鎖を有するアルキ
ル硫酸塩又はアルケニル硫酸塩、炭素数10〜20の疎
水鎖を有するα−オレフィンスルホン酸塩、炭素数8〜
20の飽和又は不飽和α−スルホ脂肪酸エステル塩、炭
素数10〜20の直鎖又は分岐鎖のアルキル基もしくは
アルケニル基を有し、平均0.5〜8モルのエチレンオ
キシド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシド又はエ
チレンオキシド/プロピレンオキシド=0.1/9.9
〜9.9/0.1の比率で付加したアルキルエーテル硫
酸塩で、対イオンとしてはナトリウム、カリウム、アル
カノールアミンなどが挙げられる。また、アニオン界面
活性剤は2種類以上併用して配合しても良い。アニオン
界面活性剤の配合量は石鹸含有組成物中、0〜40質量
%の範囲が好適である。より好ましくは3〜20質量%
である。
限定されないが、以下のものが例示される。炭素数10
〜18のアルキル基を有し、エチレンオキサイドの平均
付加モル数2〜30のポリオキシエチレンアルキル又は
アルケニルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンアルキル又はアルケニルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンアルキルアミン、炭素数10〜20のアルキル基を有
し、エチレンオキサイドの平均付加モル数1〜30のメ
トキシポリオキシエチレンアルカノエート、炭素数10
〜20の高級脂肪酸アルカノールアミド、炭素数8〜1
8のアルキル基を有し、グルコースユニットの平均付加
モル数1〜3のアルキルポリグルコシド、炭素数10〜
14のアルキル基を有し、グリセリンユニットの平均付
加モル数1〜3のアルキルグリセリルエーテル。本発明
の組成物中のノニオン界面活性剤は、単独でも2種以上
併用しても良い。ノニオン界面活性剤の配合量は石鹸含
有組成物中、0〜40質量%の範囲が好適である。より
好ましくは3〜20質量%である。
剤、固形に成形するための固形化剤等を共存させること
もできる。更に、溶液や固形の保存時の安定性向上のた
めに、各種添加剤を共存させることもできる。また更
に、色素、香料、漂白剤、蛍光剤、酵素等を共存させる
こともできる。
は、上記石鹸含有組成物を水で希釈し、その中に前記の
泥汚れ用前処理剤組成物で処理した被洗物を入れて洗浄
してもよく、また、石鹸含有組成物を上記被洗物に直接
又は水で希釈して塗布し、その後、水中に投入し洗浄し
てもよい。
液を使用する場合、洗浄溶液中の脂肪酸塩の濃度は、洗
浄力の観点から、好ましくは1ppm以上、より好まし
くは10ppm以上となるように、石鹸含有組成物の使
用量を決定すると、好適である。
用前処理剤組成物を第1剤とし、上記石鹸含有組成物を
第2剤とする2剤型洗浄剤であり、上記洗浄方法に好適
に使用される。洗浄に関しては、上述の如く第1剤及び
第2剤を順次適用すれば良い。
でのpHが1〜5である泥汚れ用前処理剤組成物によっ
て、被洗物の泥汚れを前処理することにより、頑固な泥
汚れを簡便に落とすことができ、更に、その後に石鹸含
有組成物により洗浄することにより、頑固な泥汚れをよ
り効果的に落とすことができる。
物、洗浄方法及び泥汚れ用洗浄剤は、衣類の他、運動靴
やキャンバスのような布製品の洗浄にも利用できる。
り具体的に説明するが、本発明は、下記実施例に制限さ
れるものではない。
〜3の組成に従って、常法に準じて実施例1〜11及び
比較例1〜6の泥汚れ用前処理剤、石鹸含有組成物を調
製し、下記方法に従って、洗浄効果を評価した。なお、
実施例9及び比較例4の石鹸含有組成物は、バー状洗浄
剤として調製した。
用いた。汚垢布作成に用いた赤土は、洪積台地の赤黄色
土(静岡県、三方ケ原)を200℃で乾燥させ、ミクロ
ンアトマイザーにより平均粒径1μm程度まで粉砕した
ものを使用した。
り、水道水500g中に入れた。ホモジナイザー(ポリ
トロン)を用いて80rpmで約5分間分散させた。そ
の溶液中に、10cm×25cmに裁断した綿メリヤス
ニット布15枚を浸し、布を手で良くもみ、全体が均一
に泥分散液を含んでから、ロ−ラ−を用いて軽く絞っ
た。30分間、自然乾燥した後、105℃の恒温槽にて
1時間乾燥させた。その布表面をポリッシングして、余
分な泥粒子を落としたものを泥汚垢布として、使用し
た。
理方法aの場合、表1〜3の泥汚れ用前処理剤組成物
(100mL)中に上記汚垢布(5cm×5cm)5枚
を6時間浸漬させた。前処理方法bの場合、表1〜3の
泥汚れ用前処理剤組成物を汚垢布1枚あたり1g、5枚
に塗布し、30分間放置した。前処理方法cの場合、表
1〜3の泥汚れ用前処理剤組成物2gをイオン交換水9
8gで希釈した後、その中に汚垢布を5枚入れ、6時間
浸漬した。
布は、二槽式洗濯機(三菱CW−C30A1−H1)に
て30秒脱水した。
としては、洗浄方法dの場合、表1〜3の石鹸含有組成
物を汚垢布1枚あたり2g塗布し、5分放置後、5枚の
汚垢布をそのまま二槽式洗濯機に投入し、25℃水道水
(硬度3DH)30Lを入れ、標準水流で10分攪拌し
た後、1分脱水した。その後、3分ためすすぎ、1分脱
水を2回繰り返した後、風乾した。
成物20gを二槽式洗濯機の25℃水道水(硬度3D
H)30Lに希釈した後、前処理した汚垢布を投入し
た。その後、標準水流で10分攪拌した後、1分脱水し
た。その後、3分ためすすぎ、1分脱水を2回繰り返し
た後、風乾した。
の反射率の変化に基づき、下記数1に示すノーマル式に
より求めた。ここで、反射率としては、日本電色製式差
計SE2000による測定されたZ値を用いた。また、
洗浄力は汚垢布5枚の平均値で求めた。
におけるpH測定は、前処理方法a、b(実施例8、比
較例6以外)の場合は、原液(泥汚れ用前処理剤組成物
そのもの)のpHを測定し、前処理方法c(実施例8)
の場合は、泥汚れ用前処理剤組成物2gに98gのイオ
ン交換水で希釈した時のpHを測定した。測定はすべ
て、25℃で行ない、pHメーターはTOA製のHM−
30Vを用いた。
て、各々のpHに調整した。
であり、各組成物における各成分の合計量は、100質
量%である。また、表中の略記は、以下の通りである。 ・シュウ酸:三菱ガス化学(株)製 ・クエン酸:協和発酵(株)製 ・マロン酸:立山化成(株)製 ・酒石酸:大日本製薬(株)製 ・乳酸:商品名‘醗酵乳酸’、扶桑化学工業(株)製 石鹸 ・オレイン酸ジエタノールアミン:オレイン酸のジエタ
ノールアミン中和物。オレイン酸は、商品名エキストラ
オレイン、製造業者は日本油脂(株)を使用。ジエタノ
ールアミンは、三井化学(株)製を使用 ・オレイン酸ナトリウム:オレイン酸の水酸化ナトリウ
ム中和物。オレイン酸は、商品名エキストラオレイン、
製造業者は日本油脂(株)を使用。水酸化ナトリウム
は、住友化学(株)製を使用 ・ラウリン酸ジエタノールアミン:ラウリン酸のジエタ
ノールアミン中和物。ラウリン酸は日本油脂(株)を使
用。ジエタノールアミンは、三井化学(株)製を使用 ・ラウリン酸カリウム:ラウリン酸の水酸化ナトリウム
中和物。ラウリン酸は日本油脂(株)を使用。水酸化カ
リウムは、住友化学(株)製を使用 ・ミリスチン酸ナトリウム:ミリスチン酸の水酸化ナト
リウム中和物。ミリスチン酸は日本油脂(株)を使用。
水酸化ナトリウムは、住友化学(株)製を使用 ・パルミチン酸カリウム:パルミチン酸の水酸化ナトリ
ウム中和物。パルミチン酸は日本油脂(株)を使用。水
酸化カリウムは、住友化学(株)製を使用 ・ステアリン酸カリウム:ステアリン酸の水酸化ナトリ
ウム中和物。ステアリン酸はライオン(株)を使用。水
酸化カリウムは、住友化学(株)製を使用 キレート剤 ・ヒドロキシエタンジホスホン酸:1−ヒドロキシエタ
ン−1、1−ジホスホン酸、商品名‘BRIQUES
T'ADPA−A、製造業者ALBRIGHT&WIL
SON カルシウム捕捉剤 ・ゼオライト:A型ゼオライト、商品名‘シルトン
B’、製造業者水澤化学(株) 界面活性剤 ・直鎖アルキルベンゼンスルホン酸:ライオン(株)
製、炭素数9〜11・ポリオキシエチレンアルキルエー
テル:(C12,EO=7)、商品名‘エマレックス7
07’、日本エマルジョン(株)製 アルカリ剤 ・ジエタノールアミン:三井化学(株)製 ・水酸化ナトリウム:住友化学(株)製 ・炭酸ナトリウム:旭硝子(株)製 ・メタ珪酸ナトリウム:関東化学(株)製 その他 ・硫酸ナトリウム:中性無水ボウショウ、日本化学
(株)製 ・プロピレングリコ−ル:三井化学(株)製 ・硫酸:三菱化学(株)製 ・エタノール:一般95合成無変性アルコール、日本エ
タノール(株)製 ・香料組成物A〜D
Claims (3)
- 【請求項1】 シュウ酸を含有してなり、25℃でのp
Hが1〜5であることを特徴とする泥汚れ用前処理剤組
成物。(但し、上記組成物が、固形、粉体の場合のpH
は、シュウ酸濃度として1質量%となるようにイオン交
換水で希釈した時のpHを示す)。 - 【請求項2】 請求項1記載の泥汚れ用前処理剤組成物
で前処理した後、石鹸含有組成物で洗浄することを特徴
とする洗浄方法。 - 【請求項3】 シュウ酸を含有し、25℃でのpHが1
〜5である泥汚れ用前処理剤組成物(但し、上記組成物
が、固形、粉体の場合のpHは、シュウ酸濃度として1
質量%となるようにイオン交換水で希釈した時のpHを
示す)を第1剤とし、石鹸含有組成物を第2剤とするこ
とを特徴とする泥汚れ用洗浄剤。
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JP2001301036A JP4962679B2 (ja) | 2001-09-28 | 2001-09-28 | 泥汚れ用前処理剤組成物、泥汚れ洗浄方法及び泥汚れ用洗浄剤 |
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