JPH03266915A - 根粒菌の接種方法 - Google Patents

根粒菌の接種方法

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JPH03266915A
JPH03266915A JP5768790A JP5768790A JPH03266915A JP H03266915 A JPH03266915 A JP H03266915A JP 5768790 A JP5768790 A JP 5768790A JP 5768790 A JP5768790 A JP 5768790A JP H03266915 A JPH03266915 A JP H03266915A
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JP
Japan
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rhizobia
rhizobium
inoculating
inoculation
porous carrier
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JP5768790A
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Shigeki Takagi
高木 重樹
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MOKUZAI TANKA SEIBUN TAYOUTO RIYOU GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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MOKUZAI TANKA SEIBUN TAYOUTO RIYOU GIJUTSU KENKYU KUMIAI
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は根粒菌の接種方法に関するものであり、詳しく
は、優良根粒菌株として市販されている分離増殖根粒菌
を共生作物に施用して接種するに当り、土着根粒菌より
も優位に着生し得るように改良された根粒菌の接種方法
に関するものである。
〔従来の技術〕
周知の通り、根粒菌はマメ科作物と共生し、空中窒素を
固定して作物に供給する作用を呈する。
従って、根粒菌の接種技術は、マメ科作物の育成・増収
技術として重要であり、窒素固定能力の高い優良根粒菌
株を分離、増殖して、これを接種する試みが各方面で行
われている。
現在、圃場において一般に行われている根粒菌の接種方
法は、根粒菌製剤をそのまま又は水に懸濁して種子にま
ぶして播種する方法(所謂まぶし接種法)、根粒菌を種
子にコーティングして播種する方法(所謂コーティング
接種法)、ペレット状に成形したピートモス等に根粒菌
を含浸させ種子と共に播種する方法が採用されており、
また、最近では、種子への接種と同時に畝にも根粒菌液
を撒く二段接種法が開発されている。
〔発明が解決すべき課題〕
しかしながら、二段接種法を除く、他の接種方法では、
期待される程の効果か得られていない状況にあり、また
、二段接種法では、接種効果は認められるものの、接種
濃度か高いために採算がとれないという問題がある。
優良根粒菌の接種効果が発現しない主な原因は、接種し
た根粒菌が十分に感染しないために根粒が形成されない
点にあるとされ、このことは、マカー菌法によって検問
した結果として、接種した優良根粒菌による根粒形成能
は著しく低く、着生した根粒の大部分は土着根粒菌が形
成したものと推定されると報告されている(土肥誌、5
8.7−11゜1987)。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者は、上記実情に鑑み、優良根粒菌の着生を土着
根粒菌よりも優位にならしめる接種方法につき鋭意検討
を重ねた結果、根粒菌は土壌環境(乾燥の程度、酸度な
ど)により影響を受は易いために、着生には適切な土壌
環境が必要であり、更には、感染率の向上には、発根時
における根部の根粒菌濃度が重要であるとの知見を得た
本発明は、斯かる知見を基に完成されたものであり、そ
の要旨は、根粒菌を共生作物に施用して接種する方法で
あって、分離増殖根粒菌を、水抽出試験による抽出液の
pHが50〜9.0の範囲であり、且つ、平均粒径が約
0.001〜0.8 cmの多孔質担体に担持させて根
粒菌接種源となし、これを共生作物の種子を中心とする
半径約5cm、深さ約10cmの根圏内に約3〜]、5
clTlの施用量で実質的均一に施用することを特徴と
する、根粒菌の接種方法に存する。
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明の根粒菌の接種方法は、空中窒素の固定能力の高
い分離増殖根粒菌を多孔質担体に担持させて使用する。
多孔質担体としては、水抽出試験による抽出液のpHが
5.0〜9.0、好ましくは6.0〜7.5の範囲の多
孔質担体を使用する。ここに、水抽出試験とは、約2m
m以下に粉砕した試料1に対して9重量倍の水を加えて
、室温下に60分、振盪機処理する試験を意味し、抽出
液のpHは、試験後の上澄液の25℃におけるpHを表
わす。
多孔質担体のpH値が上記範囲外では、酸、塩基障害に
より、担持された根粒菌の一部が死滅して感染率が低く
なり、着生が不十分となる。
本発明において、通常、上記pH値を満足し、好適に使
用し得る多孔質担体としては、炭材、パーライト、バー
ミュキュライト、セオライI・等が挙げられ、就中、ス
ギ・ヒノキおが屑白炭や常緑広葉樹黒炭等の炭材が特に
好ましい。
多孔質担体は、平均粒径約0.001〜0.8 cmの
大きさに調製して使用する必要がある。平均粒径が上記
範囲外の多孔質担体では、担持される根粒菌の濃度環境
が不適当となり易く、根粒菌の高い感染率を得るのは困
難である。
分離増殖根粒菌は、マメ科作物の種類毎に各種の根粒菌
が市販されているか、本発明の接種方法は、いずれの根
粒菌にも適用し得る。代表的な根粒菌としては、例えば
、ダイズ根粒菌(Rhizobium■個匪匡明)、ア
ズキ根粒菌(Rhizobium SP、 )、エンド
ウ根粒菌(Rhizobium  Ie uminos
arum)、インゲン根粒菌(Rhizobium  
phaseoli )、レンゲ根粒菌(Rhizobi
um  SP、) 、アルファル’77根粒菌(Rhi
zobium meliloti)等が挙げられる。
多孔質担体に対する根粒菌の担持量は、特に制限はされ
ないが、通常、多孔質担体1gに対し、106〜109
個の割合とされる。
斯くして調製された根粒菌接種源は、共生作物、主とし
て、マメ科作物の種子の播種と共に施用して接種される
が、本発明においては、根粒菌接種源は、種子を中心と
する半径約5cm、深さ約10Cmの根圏内に施用する
必要がある。また、根粒菌の施用量は約3〜15cmの
範囲にする必要がある。
上記の施用根圏範囲および施用量は、感染率の観点から
、発根時における根部の根粒菌濃度を適切な範囲とする
ために決定されたものであり、いずれの条件を満足しな
い場合にも、最適濃度範囲とはなり得ず、高い感染率は
達成されない。特に、本発明において好ましい接種態様
は、種子の直下に施用する方法(種子直下施用接種法)
である。
第1図は、本発明の根粒菌接種方法と従来の接種方法と
を比較して示す模式図であり、図中[a、]は従来の接
種方法の1つである所謂まぶし接種法、〔b〕は従来の
他の接種方法である所謂コーティング接種法、〔c〕は
本発明方法による最も好ましい態様の種子上施用接種法
を示す。
従来の接種方法では、いずれも、黒丸印で表わした根粒
菌(2)は、種子(1)の根部付近の根粒菌濃度が希薄
であり、従って、感染率が高くなり難いばかりか、土壌
環境の影響を受は易くて着生し難い環境である。これに
対し、本発明の接種方法では、種子(1)の根部付近の
根粒菌濃度が高く、従って、感染率が向上し、土壌環境
の影響を受は難い環境であり、加えて、本発明の接種方
法では、図示のように、根粒菌は多孔質担体に担持され
て接種され、土壌環境の影響を一層受は難いようになさ
れている。
本発明は、上記のように、特定性状の多孔質担体に分離
増殖根粒菌を担持させて所定の方法で接種するものであ
るが、これにより、土着根粒菌に対して優位に分離増殖
根粒菌の着生が可能となり、共生作物の増収効果が達成
されるのである。
本発明の根粒菌接種方法を適用して増収効果を達成し得
る共生作物は、根粒菌を形成する各種の作物が挙げられ
るが、代表的には、前述の根粒菌の例示にて指摘した各
種のマメ科作物であり、特に、エダマメ、アズキ等に対
しては、後記実施例で示すように、根粒菌接種源の接種
効果が明らかに認められる。
なお、本発明の根粒菌接種方法を適用した場合、作物の
栽培管理は、通常の管理で十分であるが、施肥には、P
成分を多く含む山型化成肥料を使用するのが好ましい。
また、本発明において根粒菌接種源には、微量の肥料成
分、根粒菌栄養源を含有させることができ、肥料成分と
しては、特に、K、  P成分、根粒菌栄養源としては
、油かす、有機質肥料等が推奨される。これら成分は通
常、根粒菌接種源に対して、0.01〜2重量%の範囲
で使用するのがよい。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はその要旨を越えない限り、以下の実施例に限定さ
れるものではない。
実施例1 本実施例は、エダマメのポット試験におけるダイズ根粒
菌接種源の種子上接種の効果を確認するために行われた
ものであり、根粒菌接種源の調製に使用した多孔質担体
およびダイズ根粒菌は次の通りである。
1、多孔質担体 (1)スギ・ヒノキおが屑白炭 (水抽出pH7,8、平均粒径0.Olcm)(2)常
緑広葉樹黒炭 (水抽出pH8,7、平均粒径0.25cm)2、ダイ
ズ根粒菌 (1)  Rhizobium  japonicum
  KYK 1063(2)  Rhizobium 
 旧以匹国四KYK 1064(3)  Rhizob
ium  几y匹国明KYK 1065(4)  Rh
izobium  弁個匪国叩KYK 1066上記の
多孔質担体1g当りにダイズ根粒菌を7゜5XIO’個
の割合で混合して各根粒菌接種源を調製した。
1/2000aワグネルポツトに培土(1kg当たり、
N O,4g、 P2O51,5g、、に20゜0.4
 gXMgO0,2gを含み、pH= 6.45 )を
充填し、エダマメ種子(静岡症の販売品種)2粒を播種
した。
上記の根粒菌接種源は、播種に先立ち、種子の直下部相
当位置に120ffr施用して接種した。
栽培は、2本立てとして、通常の管理のもとに行った。
また、栽培は、比較のために、対照区の他、前記多孔質
担体(炭)のみに試験区についても行つ0 た。
収穫後、各試験区について、エダマメ1株当りの収量お
よび根粒量を測定し、その結果を表−1に示す。
表−1の結果から明らかなように、根粒菌接種源を用い
たいずれの試験区においても、根粒菌の着生率が高く、
その結果、エダクタの収穫量も明らかに増収している。
実施例2 本実施例は、アズキのポット試験におけるアズキ根粒菌
接種源の種子上接種の効果を確認するために行われたも
のであり、根粒菌接種源の調製に使用した多孔質担体お
よびアズキ根粒菌は次の通りである。
■、多孔質担体 (1)  スギ・ヒノキおが屑白炭 (水抽出pH7,8、平均粒径0.01 cm)(2)
常緑広葉樹黒炭 (水抽出pH8,7、平均粒径0.25cm)2、アズ
キ根粒菌 (])  Rhizobium  SP、   KYK
 1067(2)  Rhizot)ium  SP、
   KYK  1068(3)  Rhizobiu
m  SP、   KYK 1069(4)  Rhi
zobium  SP、   KYK 1070」1記
の多孔質担体1g当りにアズキ根粒菌を1×108個の
割合で混合して各根粒菌接種源を調製した。
1/2000aワグネルポツトに実施例1と同様の培土
を充填し、アズキ種子(品種名:ダイナボン)2粒を播
種した。
上記の根粒菌接種源は、播種に先立ち、種子の直下部相
当位置に12cd施用して接種した。
栽培は、1本立てとして、通常の管理のもとに行った。
また、栽培は、比較のために、対照区の他、前記多孔質
担体(炭)のみに試験区についても行った。
収穫後、各試験区について、アズキ5株当りの収量およ
び根粒量を測定し、その結果を表−2に示す。
1 2 表−2の結果から明らかなように、根粒菌接種源を用い
たいずれの試験区においても、根粒の着生率が高く、そ
の結果、アズキの収穫量も明らかに増収している。
(以下余白) ] 3 4 〔発明の効果〕 以上説明した本発明によれば、土着根粒菌に対して優位
に着生し得るように改良された分離増殖根粒菌の接種方
法が確立され、本発明は、特に、マメ科作物の育成・増
収技術としてその効果は顕著である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の根粒菌接種方法と従来の接種方法と
を比較して示す模式図であり、図中、(a)は従来の接
種方法の1つである所謂まぶし接種法、〔b〕は従来の
他の接種方法である所謂コーティング接種法、〔c〕は
本発明方法による最も好ましい態様の種子上施用接種法
を示す。 (1)は種子、(2)は根粒菌である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)根粒菌を共生作物に施用して接種する方法であっ
    て、分離増殖根粒菌を、水抽出試験による抽出液のpH
    が5.0〜9.0の範囲であり、且つ、平均粒径が約0
    .001〜0.8cmの多孔質担体に担持させて根粒菌
    接種源となし、これを共生作物の種子を中心とする半径
    約5cm、深さ約10cmの根圏内に約3〜15cm^
    3の施用量で実質的均一に施用することを特徴とする、
    根粒菌の接種方法。
  2. (2)多孔質担体が、炭材、パーライト、バーミュキュ
    ライト、ゼオライトのいずれかであることを特徴とする
    請求項第1項記載の根粒菌の接種方法。
  3. (3)分離増殖根粒菌が、ダイズ根粒菌、アズキ根粒菌
    、エンドウ根粒菌、インゲン根粒菌、レンゲ根粒菌、ア
    ルファルファ根粒菌のいずれかであることを特徴とする
    請求項第1項又は第2項記載の根粒菌の接種方法。
  4. (4)根粒菌接種源が、微量の肥料成分及び/又は根粒
    菌栄養源を含有していることを特徴とする請求項第1項
    ないしは第3項のいずれかに記載の根粒菌の接種方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010220582A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Tokachi Nogyo Kyodo Kumiai Rengokai 粒状資材、及びこの粒状資材の施用方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010220582A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Tokachi Nogyo Kyodo Kumiai Rengokai 粒状資材、及びこの粒状資材の施用方法

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