JPH0326649A - フィルムの連続処理装置におけるフィルム固定装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、樹脂フィルム．アルξニウム箔などの金属
フィルム，ラξネートフィルムなど、連続的に製造され
たフィルムに乾燥あるいは熱処理などの後処理を連続的
に施す連続処理装置において、フィルムを固定する装置
に関する．〔従来の技術〕 樹脂フィルム．アルミニウム箔などの金属フィルム，ラ
竃ネートフィルムなどのフィルムは連続的に製造された
後、さらに乾燥やあるいは熱処理などの後処理が施され
て製品とされる．この後処理をフィルムを空中に保持し
て連続的に行うにあたり、フィルムが弛まないようにそ
のフィルムの両側端部をピンシ一トのピンに突き刺して
固定することが行われている． たとえば本出願人による特開昭５７−１８９８１９号公
報において従来技術として、第７図に示すように、キャ
スティングドラムｌ上で自己支持性フィルムに形威され
たフィルム２をそのドラム１から剥離させた後、そのフ
ィルム２をピンシ一ト３に突鰻されたピン４に細線が放
射状に配設された円筒状ブラシ５で押しつけて固定する
技術が示されている．そして、同公報はその従来技術に
おける問題点を巧みに解決した新たな技術を開示してい
る． 〔発明が解決しようとする課題〕 しかし、これら従来技術はいずれも、ブラシ５でフィル
ム２をピンシート３のピン４に押しつけて突き刺し固定
するものであるため、ブラシ５の細線とピン４とが衝突
して一方が折れ曲がったり、ピン４の先端が丸くなった
りすることがあった．このため、フィルム２がピンシー
ト３のピン４に完全に固定されなくなり、フィルム２の
搬送中に局部的にフィルム２がピン４から外れてしまう
ことがあった．フィルム２がピン４から外れた状態で熱
処理などの後処理が施されると、フィルム２の緊張状態
が局部的に異なる結果、全体として歪んだフィルム２に
なってしまう等の問題が生ずることとなる． 〔課題を解決するための手段〕 本発明はかかる課題を解決するために為されたものであ
り、その要旨とするところは、連続的に製造されたフィ
ルムの両側端部を固定して、そのフィルムに乾燥、熱処
理などの後処理を連続的に施す連続処理装置におけるフ
ィルムの両側端部を固定する装置において、 （ａ）１列又は複数列にわたって多数のピンが突設され
たピンシートを無端状に連接してなる一対のピンコンベ
ヤと、 （ｂ）前記ピンコンベヤの送り方向とほぼ直角で且つ該
一対のピンコンベヤが成す平面とほぼ平行な軸上を回転
させられ、前記ピン列の間隙を転勤するように複数配設
されたピンニングリングを有する一対のピンニング手段
と、 （ｃ）前記ピンシ一トに突設されたピンに前記ピンニン
グリングにて刺し込まれるフィルムの刺し込み深さを規
制する刺し込み深さ規制手段とを備えたことにある． 〔作　用〕 かかる本発明によれば、ピンシート上に１列又は複数列
にわたって突設されたピンの列の間に、刺し込み深さ規
制手段によりピンシートの表面と一定の間隙に保たれた
複数のピンニングリングが配設されている．したがって
、ピンシートが連接された一対のピンコンベヤと一対の
ピンニング手段との間にフィルムが送られ、フィルムの
両側端部がそれぞれピンシートに突設されたピンにピン
ニングリングにより押圧されて順次突き刺され、フィル
ムの両側端部はピンコンベヤに固定される．その際、ピ
ンニングリングの外周部とピンシートに突設されたピン
とが衝突することはなく、ピンが折れ曲がったり、その
先端が丸くなってフィルムがピンに刺し込まれなくなる
ことはない．また刺し込み深さ規制手段により、フィル
ムは安定してほぼ一定の深さまでピンに刺し込まれるた
め、フィルムの搬送中にフィルムがピンから外れて弛ん
でしまうこともない． 〔実施例〕 次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳しく説明する
． 第１図、第２図及び第３図において、符号ＩＯはピンコ
ンベヤであり、ピンコンベヤ１０は多数のピンシート１
２をチェーン１４（第３図参照）により無端状に連接し
て構威されたものである．このピンコンベヤ１０は一定
間隔を置いて一対配設され、図示しない駆動装置により
回転駆動させられる．ピンシート１２の片面には多数の
ピン１６がそのピンシート１２　（ピンコンベヤ１０）
の送り方向に列を威して突設されている．本例において
は、ピンｌ６の列が２列形威されている．一対のピンコ
ンベヤ１０のフィルム１８が供給される側にはそれぞれ
、ピンニング手段ｌ９が一対配設されている．ピンニン
グ千段１９は複数ノピンニングリング２０を同軸上に並
設して構威されている．ピンニングリング２０はピンコ
ンベヤｌＯのピン１６の列の間隙を転勤するように配設
され、且つ、その複数のピンニングリング２０はピンコ
ンベヤ１０の送り方向とほぼ直角で一対のピンコンベヤ
が成す平面とほぼ平行な軸上を、ピン１６の列の間の空
間を回転させられるように配設されている． ピンニングリング２０の回転軸と同軸上であって、その
軸受側にピンニングリング２０の外径より大きい外径を
有するローラ２２が配設され、ローラ２２はその外周面
がピンコンベヤ１０のピンシー｝１２の表面に接触して
転がるようにされている．したがって、ローラ２２の半
径とピンニングリング２０の半径との差だけ、ピンニン
グリング２０がピンシー｝１２の表面から浮き上がり、
ピンニングリング２０の外周面とピンシート１２の表面
との間隙が常に一定に保たれるのである．すなわち、ロ
ーラ２２がピンニングリング２０の外周面とピンシート
１２の表面との間隙を一定に規制する規制円板を構威し
ているのである．このローラ２２はピンニングリング２
０と共にアーム２４を介して図示しない付勢手段により
ピンシ一ト１２の表面に付勢されている．したがって、
付勢手段によりローラ２２はピンシートｌ２の表面に押
圧されてピンコンベヤ１０の回転駆動に伴って回転させ
られる．一方ピンニングリング２０は常にピンシート１
２に対して一定間隔に保持されていて、ピンニングリン
グ２０とピンシート１２との間に送られてきたフィルム
１８はピンｌ６に一定の深さにまで刺し込まれる．この
ようにして一対のピンコンベヤ１０のピンｌ６に両側端
部が一定の深さまで刺し込まれて固定されたフィルムｌ
８は、搬送途中にピン１６から外れることはない．また
ピンｌ６とピンニングリング２０とが衝突してピンｌ６
が折り曲げられて、フィルム１８がピン１６に刺し込ま
れなくなるということもなく、フィルムｌ８は弛むこと
なく安定して連続処理装置内を搬送される．ここで本発
明に用いられるフィルムとしては、たとえば樹脂フィル
ム、アル逅ニウム箔などの金属フィルム、アルミニウム
箔や紙や樹脂フィルムなどを積層したラミネートフィル
ムなどが挙げられる．樹脂フィルムとしてはたとえば、
ポリイミドフィルムのようにその前駆体を脱水あるいは
脱有機溶媒させてポリイξドに転化させた自己支持性を
有するフィルムが好適であり、その他ポリ塩化ビニルフ
ィルムやポリエチレンフィルムなどの種々の樹脂フィル
ムも好適である． ボリイ逅ドフィルムを例に説明すれば、キャスティング
ドラムやエンドレスベルト上でフィルム状に押出された
前駆体を脱水あるいは脱有機溶媒させて自己支持性を備
える程度のポリイ旦ドフィルムに転化した後、ドラムや
ベルトからポリイよドフィルムが剥離させられる．更に
そのフィルムに連続処理装置で乾燥、熱処理などの必要
な後処理が施されるのである．この連続処理装置におけ
る後処理はフィルムが未だ不安定な状態にあるときに施
され、また一定の緊張状態の下で処理が施されるもので
あるため、フィルムのピンコンベヤへの固定が局部的に
外れて弛みなどが生ずると、フィルムが全体としていび
つになるなどの不具合が発生する．そこで本発明装置に
より均一にかつ安定してフィルムがピンコンベヤに固定
され搬送される必要があるのである． 以上、本発明の一実施例を詳述したが、本発明はその他
の形態でも実施することが可能である．たとえば、第４
図に示すように、ピンニングリング２０及びローラ２２
の回転軸が、軸受ボックス２６に形威された溝２８に沿
って摺動し得るように、軸受ボックス２６に取り付けら
れるとともに、その軸受ボックス２６内に収納されたば
ね３０によりピンシート１２側に付勢されるように構處
することも可能である． その他、付勢手段として空気圧、油圧あるいは磁力を利
用しても良く、また重力、すなわちピンニングリング２
０や回転軸などの自重を付勢手段として利用することも
可能であり、前述の例のようにアーム２４を備えること
は必ずしも必要ではない． また、フィルムの刺し込み深さ規制手段としては、ピン
ニングリングの回転軸と同軸に配設された規制円板を用
いるのが最も好適であるが、たとえば第５図に示すよう
に、アーム３２からピンシ一トｌ２上に延び出す規制リ
ンク３４を設け、ピンニングリング２０とピンシート１
２との間隙を一定に規制して、フィルムｌ８がピン１６
に一定の深さまで刺し込まれるようにすることも可能で
ある．本例によれば、規制リンク３４をアーム３２に対
して上下方向に移動させるだけで、フィルムｌ８の刺し
込み深さを変更することが可能となる． その他、種々の構威を採ることが可能であるが、要はピ
ンシートの動きに対してピンニングリングが追従し得る
ように構威して、安定してフィルムがピンに一定の深さ
にまで刺し込まれるようにすることが必要である． 更に、第６図に示すように、ピンコンベヤ３６は横型、
すなわちピンシート３日の連接されたピンコンベヤ３６
が平面的に移動するように構威された形式のものであっ
ても良く、本発明に用いられるピンコンベヤは前述の例
のようにピンコンベヤが上下方向に移動する形式のもの
に限定されるものではない． その他、一々図示することを省略するが、フィルムをピ
ンニングリングにてピンに刺し込んで固定する際、フィ
ルムが弛まないように一対のピンコンベヤ間に支持ロー
ルなどを設けることも可能であり、またピンシートに突
設されるピンは垂直方向だけでなく、外側に傾斜させた
り、それらを組み合わせて用いることも可能である等、
本発明はその趣旨を逸脱しない範囲内で、当業者の知識
に基づき種々なる変形．改良．修正を加えた形態で実施
することが可能であり、いずれも本発明に含まれるもの
である． 〔発明の効果〕 本発明は、ピンコンベヤの送り方向に列をなして突設さ
れたピンの列の間をピンニングリングが回転し得るよう
に構威されているため、ピンとピンニングリングとが衝
突することはなく、したがって、ピンが折れ曲がったり
、ピンの先端が丸くなったりして、フィルムがピンに刺
し込まれなくなることはない． また、ピンニングリングとピンコンベヤとの間隙は刺し
込み深さ規制手段により一定に保たれているため、フィ
ルムがピンに刺し込まれる深さは常に一定とされ、フィ
ルムの搬送途中でフィルムがピンから外れたりすること
はない．したがって、フィルムが弛むことなくほぼ一定
の緊張力が加えられた状態で、安定して搬送されること
となる．更に、フィルムの刺し込み深さが常に一定して
いるため、ピンからフィルムを引き剥がすところでも、
ピンによってフィルムが引き裂かれるのを防止すること
ができる． このようにしてフィルムが安定してピンに固定されて搬
送されるため、省人化あるいは無人化が可能となり、生
産コストの低減ができるだけでなく、人体からの浮遊ゴ
ミなどの影響を受けない品質の優れた製品を提供するこ
とが可能となるなど、本発明は優れた効果を奏する．

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るフィルムの連続処理装置における
フィルム固定装置の一実施例の要部を示す斜視図であり
、第２図は第１図に示すフィルム固定装置が取付けられ
たフィルムの連続処理装置の概要を説明するための斜視
図であり、第３図は第１図に示すフィルム固定装置の側
面断面図である． 第４図は本発明の他の実施例に係るフィルム固定装置の
要部斜視図であり、第５図は本発明の更に他の実施例を
示すフィルム固定装置の要部斜視図である．第６図は本
発明に係るフィルム固定装置が用いられるフィルムの連
続処理装置の他の実施例を示す要部斜視図である． 第７図は従来のフィルムの連続処理装置におけるフィル
ム固定装置を説明するための概念図である． １０，３６；ピンコンベヤ １２．３８；ピンシート ｌ６；ピン １８；フイルム １９；ピンニング手段 ２０；ピンニングリング

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）連続的に製造されたフィルムの両側端部を固定し
   て、該フィルムに乾燥、熱処理などの後処理を連続的に
   施す連続処理装置における該フィルムの両側端部を固定
   する装置において、 １列又は複数列にわたって多数のピンが突設されたピン
   シートを無端状に連接してなる一対のピンコンベヤと、 前記ピンコンベヤの送り方向とほぼ直角で且つ該一対の
   ピンコンベヤが成す平面とほぼ平行な軸上を回転させら
   れ、前記ピン列の間隙を転動するように複数配設された
   ピンニングリングを有する一対のピンニング手段と、 前記ピンシートに突設されたピンに前記ピンニングリン
   グにて刺し込まれるフィルムの刺し込み深さを規制する
   刺し込み深さ規制手段と を備えたことを特徴とするフィルムの連続処理装置にお
   けるフィルム固定装置。
2. （２）前記刺し込み深さ規制手段が、 前記ピンニングリングの回転軸と同軸上に配設され、外
   周面が前記ピンシートの表面と接触して前記ピンニング
   リングの外周面とピンシートの表面との間隙を一定に規
   制する規制円板と、 該規制円板をピンシートの表面に付勢する付勢手段と からなることを特徴とする請求項第１項に記載するフィ
   ルムの連続処理装置におけるフィルム固定装置。