JPH0326536A - 保護膜付きアリル樹脂成形品 - Google Patents

保護膜付きアリル樹脂成形品

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JPH0326536A
JPH0326536A JP1161975A JP16197589A JPH0326536A JP H0326536 A JPH0326536 A JP H0326536A JP 1161975 A JP1161975 A JP 1161975A JP 16197589 A JP16197589 A JP 16197589A JP H0326536 A JPH0326536 A JP H0326536A
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JP
Japan
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group
coating material
cured
resin molded
molded product
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Application number
JP1161975A
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English (en)
Inventor
Atsunori Yaguchi
矢口 敦則
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Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
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Publication date
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  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は,保護膜付きアリル樹脂成形品に関する.さら
に詳細には、耐傷付き性および耐熱性の改良された、密
着性の高い保護膜を有するアリル樹脂成形品に関する. [従来の技術、発明が解決しようとする課題]アリル樹
脂は、電気的特性、耐熱性、耐候性および耐薬品性が優
れていることから,コネクタ、配電盤、プリント基板、
トランス巻芯、チューナー、スイッチ、メーターパネル
、ボビン、トランスハウジング、ソケット、変圧器用ワ
ニスおよび巻線ワニス等の電気部品、化学装置タンク、
食品装置,信号機器およびベアリング等の機械関係、壁
材、床材、家具、コタツ板およびキャビネット等の化粧
板類を含む建材ならびにポリ塩化ビニルおよびセルロー
ス等の可塑剤、不飽和ポリエステル樹脂変性用の架橋用
モノマーなどの反応性可塑剤等の用途に使用されている
. しかしながら、アリル樹脂は,表面硬度が低く(鉛筆硬
度が「H」程度)、耐熱性も不充分で、しかも従来から
のハードコーティング材で形成された被膜はこのアリル
樹脂威形品の表面への密着性に劣り、実用的ではない. 最近,アリル樹脂に3官能以上の多官能性のポリ(メタ
)アクリレートを添加、変性した樹脂が開発されたが、
この方法による改良には限界があり、また種々の形状の
成形品への適用も困難である. 本発明の目的は、表面硬度が高く、耐熱性に優れ、かつ
アリル樹脂威形品の表面への密着性の優れた保護膜付き
アリル樹脂成形品を提供することにある. [課題を解決するための手段] 前記課題を解決するための本発明の構戊は、アリル樹脂
成形品の表面にホスファゼン硬化被膜を形威してなるこ
とを特徴とする保護膜付きアリル樹脂威形品である. 以下に、本発明に基づく保護膜付きアリル樹脂威形品に
ついて、詳述する. −アリル樹脂成形品一 前記アリル樹脂成形品として、ジアリルフタレート系樹
脂あるいはジアリルフタレート樹脂を含有するジアリル
フタレート系樹脂組成物を成形硬化してなる成形品を挙
げることができる.前記ジアリルフタレート系樹脂とし
ては、公知のオルソ,イソまたはテレージアリルフタレ
ートプレボリマーの単独またはこれらの混合物あるいは
これらを変性したプレポリマー等を含むジアリルフタレ
ート系プレボリマーを含有するのであれば特に制限がな
い. 前記前記変性プレボリマーとしては、フタル酸ジアリル
エステル、テレフタル酸ジアリルエステルあるいはイソ
フタル酸ジアリルエステルと式C6 u6−n − (
CHR’ R2 ) n (ただし、llilおよびR
2はそれぞれ水素原子または低級アルキル基を表わし,
nは1〜3の整数である.)で示される芳香族炭化水素
とを、有機過酸化物あるいはアゾ化合物等のラジカル発
生剤により、共重合して得られる,たとえば分子量70
,000〜200 ,000の共重合体を挙げることが
できる. 本発明におけるジアリルフタレート系樹脂組成物として
、前記ジアリルフタレート系プレボリマーと、ジアリル
フタレートモノマーおよび/またはその他のビニル系七
ノマーと、充填剤との混合物を挙げることもできる. さらに前記ジアリルフタレート系樹脂組戊物においては
,本発明の目的を阻害しない限り、不飽和ポリエステル
樹脂、エボキシ樹脂等が含まれていても良い. 前記不飽和ポリエステル樹脂として、不飽和二塩基酸と
多価アルコールとの縮重合物、あるいは場合によりこの
縮重合物とスチレン,α−メチルスチレン、酢酸ビニル
,メタクリル酸エステルのような架橋剤との混合物を挙
げることができる.前記エボキシ樹脂としては,たとえ
ば分子内に少なくとも2個のエボキシ基を有する公知の
ビスフェノールタイプ、ノポラックタイプ、あるいは脂
肪族タイプのエボキシ樹脂を挙げることができる. 前記充填剤としては、アルミナ、水酸化アルミニウム、
マイカ、クレー、ガラス繊維、炭素繊雄等を挙げること
ができる. なお、前記ジアリルフタレート系樹脂組戊物中には,溶
剤,充填剤,着色剤,安定剤、その他の添加剤が含めら
れていてもよく、用途に応じて種々のものの中から適宜
に選択して用いることができる. 前記ジアリルフタレート系樹脂組成物における各成分の
配合割合については、戊形品の用途、あるいは所望物性
に応じて適宜に決定することができる. 本発明におけるジアリルフタレート樹脂を含有するジア
リルフタレート系樹脂組成物は、各種の成形方法を採用
して成形することができる.その成形方法として,たと
えば,圧縮成形法,注型成形法、トランスファー成形法
、射出成形法、プレス成形等を採用することにより行な
うことができる. また、紙、布、繊維、木材等に前記ジアリルフタレート
系樹脂あるいはジアリルフタレート系樹脂組成物を含浸
させてなる成形コンパウンドを、圧縮成形,トランスフ
ァー成形、射出成形またはプレス戊形により,場合によ
り連#!成形により、威形硬化させることによりジアリ
ルフタレート系樹脂威形品を製造することもできる. この発明におけるジアリルフタレート系樹脂成形品は、
完戊品そのものであっても良いし、あるいは完威品にお
ける部品であっても良い.ーコーティング材一 本発明におけるホスファゼン硬化被膜は以下に示す硬化
性ホスファゼン化合物を含有するコーティング材により
、形或することができる.■硬化性ホスファゼン化合物 前記硬化性ホスファゼン化合物としては、たとえば、次
の一般式(工); [  NP(X)p  (Y)q  In    (I
)[ただし、(I)式中、XおよびYは,それぞれ重合
硬化性基または非重合硬化性基であって,それらは同一
であってもよいし、互いに異なっていてもよいが、少な
くとも一方は重合硬化性基であり,pおよびqはそれぞ
れ0以上の数で,それらの合計は2であり、nは3以上
の整数である.]で表わされる化合物を好適に用いるこ
とができる. 前記一般式(I)における重合硬化性基については、加
熱操作により重合する不飽和結合を有する基であればよ
く,#に制限はないが,たとえばアクリル基、メタクリ
ル基,アクリルアミド基、ビニルおよびアリル基などを
挙げることができ、特に次の一般式(II).(m)で
表わされる基を好ましいものとして挙げることができる
.Z −OR02C−C萬CH2 (n) Z′ −NHOC−C寞CH2             (
m)[ただし、(n)式中のRは炭素数1−12のアル
キレン基であり、Zは水素原子またはメチル基である.
また、CIII)式中のZ′は水素原子またはメチル基
である.なお,ZとZ′とは、互いに同じ基または原子
であってもよいし、異なった基または原子であってもよ
い.] なお、前記一般式(n)におけるRは直鎖状アルキレン
基であってもよいし、分岐鎖を有するアルキレン基であ
ってもよい.好ましいアルキレン基としてはエチレン基
を挙げることができる.前記一般式(n)で表わされる
基の具体例としては、2−ヒドロキシエチルメタクリレ
ート,2−ヒドロキシプロビルメタクリレート、2−ヒ
ドロキシブチルメタクリレート、3−ヒドロキシブチル
メタクリレート,4−ヒドロキシブチルメタクリレート
,5−ヒドロキシブチルメタクリレート、6−ヒドロキ
シ−3−メチルへキシルメタクリレート.5−ヒドロキ
シへキシルメタクリレート、3−ヒドロキシ−2−t−
プチルプロビルメタクリレート、3−ヒドロキシ−2.
2−ジメチルへキシルメタクリレート,3−ヒドロキシ
−2−メチルエチルプロピルメタクリレートおよび12
−ヒドロキシドデシルメタクリレートなどのメタクリレ
ート類中の水酸基から水素原子を除いた残基(以下、メ
タクリレート残基のように表記することがある.)、な
らびに2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロ
キシブロビルアクリレート、2−ヒドロキシブチルアク
リレート、3−ヒドロキシブチルアクリレート、4−ヒ
ドロキシブチルアクリレート、5−ヒドロキシペンチル
アクリレート、6−ヒドロキシ−3−メチルへキシルア
クリレート、5−ヒドロキシへキシルアクリレート,3
−ヒドロキシ−2−t−プチルプロビルアクリレート、
3−ヒドロキシー2.2−ジメチルへキシルアクリレー
ト、3−ヒドロキシ−2−メチルエチルブロビルアクリ
レートおよび12−ヒドロキシドデシルアクリレートな
どのアクリレート類中の水酸基から水素原子を除いた残
基を挙げることができる.特に好ましい基は,2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート残基および2−ヒドロキシ
エチルアクリレート残基である.前記各種のヒドロキシ
アルキルメタクリレート残基とヒドロキシアルキルアク
リレート残基とを比較した場合、架橋速度の大きい点か
らヒドロキシアルキルアクリレート残基の方が好ましい
.前記一般式(m)で表わされる基の具体例としては、
アクリルアミド基,メタクリルアミド基を挙げることが
できる. 一方、前記非重合硬化性基としては,たとえば,次の一
般式(IV) .  (V) ;R2  −M− (IV) [ただし、(1’V)式および(V)式中のMは、酸素
原子(−0−).硫黄原子(− S−)およびイミノ基
(−NH−)のいずれかであり、(IT)式中のR2は
炭素数1〜18の直鎖状または分岐状のアルキル基もし
くはハロゲン置換アルキル基を表わし、(V)式中のR
3は炭素数1〜4の直鎖状もしくは分岐状のアルキル基
またはノ\ロゲン原子を表わし、(V)式中のmはO〜
5の整数を表わす.なお、R3は互いに同一の基であっ
てもよいし、異なった基であってもよい.〕 前記一般式(rV)で表わされる基の具体例としては,
たとえば、メトキシ基,エトキシ基、プロボキシ基、ブ
トキシ基、ペンチルオキシ基,ヘキシルオキシ基,オク
チルオキシ基、デシルオキシ基,ドデシルオキシル基、
ヘキサデシルオキシ基,およびオクタデシルオキシ基な
どの7ルコキシ基;メチルチオ基,エチルチオ基,プロ
ピルチオ基、ブチルチオ基,ペンチルチオ基、ヘキシル
チオ基、オクチルチオ基、デシルチオ基,ドデシルチオ
基、およびヘキサデシルチオ基などのアルキルチオ基;
メチルアミノ基、エチルアミノ基、プロビルアミノ基,
ブチルアミノ基、ペンチルアミノ基、ヘキシルアミノ基
、オクチルアミ7基、デシルアミノ基、ドデシルアミノ
基、ヘキサデシルアミノ基、およびオクタデシルアミノ
基などのN−モノアルキルアミノ基など、ならびにこれ
ら様々のアルコキシ基,アルキルチオ基、およびN−7
ルキルアミノ基のうちの少なくとも1つのC−H基のH
原子が、ハロゲン原子で置換されたハロアルキルオキシ
基、ハロアルキルチオ基、およびN−(ハロアルキル)
アミン基を挙げることができる. なお、前記ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原
子、臭素原子およびヨウ素原子を挙げることができる. また,前記一般式(V)中のR3としては、メチル基、
エチル基、プロビル基、インプロビル基,ブチル基,イ
ンブチル基、l−メチルプロピル基,t−ブチル基、フ
ッ素原子、塩素原子、臭素原子およびヨウ素原子を挙げ
ることができる.前記一般式(V)で表わされる化合物
の具体例としては、フェノキシ基、フェニルチオ基、フ
エニルアミノ基、およびこれらの基の芳香族環の1〜5
個のC−H結合のH原子が、前記R3で表わされる置換
基の中から選ばれる基で置換されてなる化合物を挙げる
ことができる. 前記一般式CI)で表わされる硬化性ホスファゼン化合
物はnが3以上の整数のものであるが、nが3〜I8の
ものが好ましく、特にnが3または4の環状化合物、ま
たはその混合物が好適である. ■反応硬化性化合物 このコーティング材には、硬化性ホスファゼン化合物以
外の反応硬化性化合物が含まれていてもよい. ホスファゼン以外の反応硬化性化合物としては,たとえ
ばペンタエリスリトールモノハイドロオキシトリアクリ
レート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ペ
ンタエリスリトールモノハイドロオキシメタクリレート
、ペンタエリスリトールテトラメタクリレートのような
,分子内にアクリロイル基またはメタクリロイル基を3
個以上有するポリ(メタ)アクリレートを挙げることが
できる. 前記各種の反応硬化性化合物は、その一種単独を使用す
ることもできるし、またその二種以上を組合せて使用す
ることもできる. 反応硬化性化合物の使用量は、通常硬化性ホスファゼン
化合物100重量部に対し1〜500重量部の範囲であ
る. ■硬化剤 このコーティング材は、硬化剤の助けにより硬化させる
ことができる. 硬化剤としては、たとえば紫外線、あるいは可視光線を
用いた硬化方法を利用する場合、光重合開始剤として、
2−メチル[4−(メチルチオ)フエニノレ]−2−モ
ノレフオリノー1−フロノくノン、lニヒドロキシシク
ロへキシルフェニルケトン、ジベンゾイル、ベンゾイル
メチルエーテル、ベンゾイルエチルエーテル、p−メト
キシベンゾフェノン、ペンゾイルパーオキサイド、ジー
t−プチルパーオキサイドおよびカンファキノンなどを
添加することが好ましい. これらの光重合開始剤は単独で用いても良いし、二種以
上を組合わせて用いても良い.この硬化剤の使用量は,
通常硬化性樹脂成分100重量部に対し0.1〜20.
0重量部の範囲で選ばれる. また、光重合増感剤として、たとえばp−ジメチルアミ
ノ安息香酸エチルエステル等を使用しても良い. また、加熱硬化方法や常温硬化方法を利用する場合には
,重合開始剤として過酸化物系の化合物、アミン系の化
合物を単独または組合わせて使用することが好ましい.
過酸化物系の化合物の例としては、ペンゾイルパーオキ
サイド、p−クロロベンゾイルパーオキサイド、2.4
−ジクロロベンゾイルバーオキサイド,t−プチルヒド
ロパーオキサイド、ジーt−プチルパーオキサイド,ジ
クミルパーオキサイド、t−プチルパーオキシアセテー
ト、t−プチルパーオキシベンゾエートなどが挙げられ
る. また、前記アミン系の化合物としては、N.N−ジエタ
ノールーP−トルイジン、ジメチルーp−}ルイジン、
P−}ルイジン、メチルアミン、t−プチルアミン、メ
チルエチルアミン、ジフェニルアミン、4.1−ジニト
ロジフェニルアミン,O−ニトロアニリン.p−/ロモ
アニリン,2,4.8−トリブロモアニリンなどが挙げ
られる.この場合、過酸化物系の化合物およびアミン系
の化合物の合計の使用量は、硬化性樹脂成分100重量
部に対して通常0.001〜5,0重量部の範囲で選ば
れる. なお,硬化に際しては,硬化剤ととともに、所望により
硬化促進剤を用いることができる.■各種充填剤 このコーティング材は、本発明の目的を害しない限り、
必要に応じて各種の充項剤を含めることができる. 充填剤としては、シリカ、ガラス、金属、セラミックス
,有機繊雑などの粉末状または繊雑状の無機または有機
充填剤を挙がることができる.さらに、酸化防止剤,紫
外線吸収剤および潤滑剤などの添加剤などを添加するこ
ともできる.前記有機充填剤としては、たとえばボリ四
ふっ化エチレン、メチルメタクリレートージビルベンゼ
ン共重合体等の耐熱性有機微粒子などが挙げられる. 前記無機充填剤としては,たとえば、粉末状のガラス,
金属.セラミックスなどを挙げることができ、さらに具
体的には、シリカ,アルミナ、炭化ケイ素,窒化ケイ素
、窒化ホウ素、二硫化モリブデンなどが挙げられる. どのような充填剤を配合するかは,このコーティング材
をどのような用途に供するかにより決定される. 前記有機充填剤および/または前記無機充填剤の使用量
は、前記硬化性樹脂歳分100重量部に対して、通常,
5〜100重量部である.前記酸化防止剤としては、た
とえばフェノール置換体、有機亜りん酸化合物、ビスフ
ェノール類、亜りん酸エステル類、芳香族アミン類など
が挙げられる. 前記酸化防止剤の使用量は、前記硬化性樹脂或分100
重量部に対して,通常、0.5〜10重量部である. 前記紫外線吸収剤としては、たとえばベンゾフェノン系
紫外線吸収剤、ペンゾエート系紫外線吸収剤、ペンゾト
リアゾール系紫外線吸収剤、金属錯塩系紫外線吸収剤な
どが挙げられる.前記紫外線吸収剤の使用量は、前記硬
化性樹脂成分100重量部に対して、通常、0.5〜1
0重量部である. 前記潤滑剤としては、たとえば脂肪酸、脂肪アルコール
、脂肪酸エステル、金属石けんなどが挙げられる. 前記潤滑剤の使用量は、前記硬化性樹脂成分100重量
部に対して、通常、0.1〜5重量部である. ■稀釈剤 このコーティング材は、その塗布性を改善するために、
稀釈剤を含有していてもよい.稀釈剤としては、たとえ
ばメチルエチルヶトン,メチルイソブチルケトン、シク
ロヘキサノンなどのケトン類、ベンゼン、トルエン、キ
シレンなどの芳香族炭化水素、クロロフォルム、塩化メ
チレンなどのハロゲン化炭化水素、メタノール、エタノ
ール,プロパノール、ブタノールなどのアルコール類、
テトラヒドロフラン、ジオキサンなどのエーテル類など
の有機溶剤やエチルセロソルブ、ブチルセロンルブなど
のセロンルブ類が挙げられ,これらはそれぞれ単独で用
いても良いし、通常二種以上を混合して用いても良い.
これらの中で、ケトン類、アルコール類またはこれらの
混合溶剤が好ましく、特にメチルイソブチルケトンある
いはインプロビルアルコールまたはブチルアルコールと
の混合溶剤が好適である.一ホスファゼン硬化被膜の形
成方法一 コーティング材による硬化被膜の密着性を高めるために
、後述の塗布に先だって前記威形品の表面に表面処理を
施しておくのが好ましい.この表面処理としては、コロ
ナ放電処理、プラズマ処理、硝酸等の酸洗浄処理等を挙
げることができる. ■コーティング方法 コーティング材はそのまま、または塗装の作業性を向上
させるために溶剤を加えて、前記アリル樹脂威形品の表
面上に従来公知の方法、たとえばスビンナー法、スプレ
ー法、ロールコーター法、カーテンコーター法、ディッ
プ法、刷毛塗り法などの塗布方法により塗布し、溶剤を
用いた場合にはその後に溶剤を除去する. ■硬化方法 次いで常温硬化、加熱硬化あるいは紫外線、電子線、X
線、γ線などを照射して、前記コーティング材を硬化さ
せて,硬化被膜を形成する.これらの硬化方法の中で、
紫外線を照射して硬化させる方法または加熱硬化方法が
好適であり、前者の場合には、波長が200〜550n
mの範囲内にある紫外線を0.1秒間以上、好ましくは
1〜300秒間照射することが望ましい. この際の照射の積算光量は,通常50〜5,000謬j
/cm2 である. また,加熱硬化法を採用する場合には、通常は、100
℃以上の温度で完全に硬化させるのが良い. 一硬化被膜一 前記硬化被膜の厚さは、0.1〜1 ,000μmの箱
囲内にあることが好ましい.この厚さが0.1 gm以
下では機械的強度などの保護膜としての硬化が充分に発
揮されないことがあり、一方1,Goo ILm以上を
超えると、硬化被膜にひび割れや剥離を生じる. [実施例1 次に,本発明の実施例および比較例を示し、本発明につ
いてさらに具体的に説明する.(製造例l) 化 ホスファゼン化合物Aの 造 温度計、攪拌装置,滴下ロートおよびコンデンサーを取
付けた内容積!見のフラスコに、ヘキサクロロシクロト
リホスファゼン58.Og.  }ルエン5G ml、
およびビリジンIHgを投入し,内容物を攪拌した. 次に、2−ヒドロキシエチルメタクリレート 143g
を滴下ロートから徐々にフラスコ内に滴下した. 引き続いて温浴にて60℃にフラスコを加熱し、攪拌下
で8時間かけて反応を行った. 次いで、析出した結晶および触媒を濾別し、得られた濾
液中の溶媒を減圧蒸留により除去し、残液を充分に乾燥
させて、淡黄色粘稠液体の硬化性ホスファゼン化合物A
t−138g得た.その収率は81%であった. (製造例2) 化 ホスファゼン化  Bの 温度計、攪拌装置、滴下ロートおよびコンデンサーを取
り付けた1見のフラスコに、テトラヒドロフラン100
tfLおよび金属ナトリウム11.8gを投入した.さ
らに、これに2.2.2−}リフルオロエタノール55
.5gを滴下し、還流下にナトリウムが消失するまで反
応を行なった. 次に、ヘキサクロロシクロトリホスファゼン39.8g
をトルエン100mJLに溶解した溶液を上記の反応溶
液中に滴下し、還流下で2時間反応を続けた.次いで反
応液の温度を室温まで冷却したのち,これに、2−ヒド
ロキシエチルメタクリレート191 gを滴下ロートか
ら徐々に滴下した.その後、温浴にて60℃に加熱し、
その温度で8時間攪拌し,反応を行なった.次いで析出
した結晶および触媒を濾別し、得られた濾液中の溶媒を
減圧蒸留により除去し、残液を充分に乾燥させて、淡黄
色粘稠液状物88gを得た.収率は93%であった.(
調合例) 製造例1および製造例2において,それぞれ製造した硬
化性ホスファゼン化合物AおよびBを用い、それぞれ次
の組成を有する紫外線反応硬化性コーティング材Aおよ
びBell製した.また、この硬化性ホスファゼン化合
物AおよびBを用いて、それぞれ次の組或を有する加熱
反応硬化性コーティング材CおよびDI−II製した.
コーテ ング Aの組威 硬化性ホスファゼン化合物A・●25  gメチルエチ
ルケトン●●●●●●10  gエチルセロソルブ●●
●●●●●●5gキシレン●●●●●●●●●●●10
  gインブロパノール●●●●●●●20  gエタ
ノール●●●●●●●●●●●5gペンゾフェノン●●
●●●●●●●L4gコーティング材Bの組威 コーティング材Aの組戊申の硬化性ホスファゼン化合物
Aの代わりに、硬化性ホスファゼン化合物Bを用いた他
は、コーティング材Aの組成と同様である. コーティング材Cの組成 硬化性ホスファゼン化合物A●・25  gメチルエチ
ルケトン●●●●●●10  gエチルセロソルブ●●
●●●●●●5gキシレン●●●●●●●●●●●10
  gインプロパノール●●●●●●●20  g過酸
化ベンゾイル●●●◆●●●●0.1 gコーティング
材Dの組 コーティング材Cの組成中の硬化性ホスファゼン化合物
Aの代わりに、硬化性ホスファゼン化合物Bを用いた他
は、コーティング材Cの組成と同様である. なお、本発明との比較対照のために、以下のようにして
コーティング材EおよびFを調製した. コーティング材Eの組威 市販アクリル系硬化性樹脂に、酢酸エチルおよびイソプ
ロビルアルコールを添加して、コーティング材Eを得た
. コーティング材Fの組成 市販アクリル系硬化性樹脂25gに過酸化ベンゾイルを
0.1 g添加し,さらにメチルエチルケトンとインプ
ロビルアルコールを加えてコーティング材Fを得た. (実施例1、2) 市販のアリル樹脂板(大阪曹達■製、商品名ダブレン)
の表面上に、予めコロナ放電処理を行なった後、コーテ
ィング材AおよびBをスプレー法により塗布し、溶剤を
乾燥した後,紫外線を7011j/cm2照射して、硬
化保護膜AおよびBを得た. 評価結果を第1表に示す. (実施例3、4) コーティング材CおよびDを用いて、実施例1と同様に
してスプレー法で塗装樹脂板を作成し、溶剤を乾燥した
後、120℃の雰囲気下に40分間置いて、硬化保護W
sCおよびDを得た.評価結果を第1表に示す. (比較例l) 実施例lで用いたと同様にしてスプレー法で塗装樹脂板
を作威し、溶剤を乾燥した後、紫外線を180 mj/
 cm2照射して、硬化保護膜Eを得た.評価結果を第
1表に示す. (比較例2) 実施例lで用いたと同様にして、スプレー法で塗装樹脂
板を作成し,溶剤を乾燥した後、120℃の雰囲気下に
40分間置き、硬化保護被I!iIFを得た. 評価結果を第1表に示す. (比較例3) 実施例1〜4および比較例1.2で使用したのと同じ市
販アリル樹脂板(大阪曹達■製;商品名:ダプレン)に
ついて、硬化保護膜無しの状態で、比較のために評価を
行なった. 評価結果を第1表に示す. −評価項目一 なお、評価項目は以下の通りである. く密着性〉 セロテープ剥離試験;JIS  K−5400(6.1
5一碁盤目試験)に準拠して,1mm間隔で縦横のクロ
スカットを硬化被膜に入れ、その表面に粘着テープを貼
付し、その後にその粘着テープを剥離した場合に、10
0個の方形が剥離した数をもって評価した.たとえば、
100個の方形の内50個が剥離したときには、50/
100と表示する. く表面硬度〉 鉛筆硬度;JIS  K−5400(6.14−鉛筆引
っかき試験)に準拠して、硬化被膜およびアリル樹脂板
の表面硬度を評価した. く塗膜外観(目視検査)〉 硬化被膜の外観の状態を目視により観察して評価した. 一考  察一 第1表から明らかなように、実施例1〜4の硬化被!I
(保護@A,B,C,D)は、密着性、表面硬度、塗膜
外観の全てにおいてバランスの取れた満足すべき結果が
得られているのに対し、この発明の条件を外れた比較例
l、2(保護膜E、F)の硬化被膜および比較例3(保
護膜無、アリル樹脂板のみ)は、上記いずれの特性にお
いても著しく不満足な結果しか得られていない.[発明
の効果] この発明によると,表面硬度の大きな、したがって耐傷
付き性の改良された、しかも耐熱性の向上した、密着性
の大きな保護膜を有するアリル樹脂成形品を提供するこ
とである.

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)アリル樹脂成形品の表面にホスファゼン硬化被覆
    を形成してなることを特徴とする保護膜付きアリル樹脂
    成形品。
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