JP3661245B2 - 光重合性樹脂組成物 - Google Patents

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JP3661245B2 JP28324495A JP28324495A JP3661245B2 JP 3661245 B2 JP3661245 B2 JP 3661245B2 JP 28324495 A JP28324495 A JP 28324495A JP 28324495 A JP28324495 A JP 28324495A JP 3661245 B2 JP3661245 B2 JP 3661245B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エネルギー線によって硬化可能で、かつ未硬化の樹脂組性物は水または有機溶剤で希釈又は除去することが可能で、かつ未硬化塗膜は水又は有機溶剤で再溶解でき、硬化後は優れた基材に対する付着性、耐熱性、耐薬品性を有する塗膜を形成することができ、インキ、コーティング等の広範な用途に有用な水溶性の光重合性樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
硬化性樹脂、特にラジカル重合反応により硬化する樹脂は、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹脂、各種オリゴアクリレート、ジアリルフタレートプレポリマー等があり、それぞれの用途分野で特徴に応じて、広く用いられているが、近年、環境汚染、作業環境の改善等の要求から、光硬化性でかつ非有機溶剤性の、即ち、光硬化性の水性化樹脂が強く求められている。
【0003】
そこで、このような目的に適した樹脂として、例えば、特開平1−279251号公報にはグリシジルメタクリレートとN,N−ジメチルアミノエチルメタクリレートを他の重合性モノマーと共重合せしめて得られた樹脂にアクリル酸を該グリシジル基に反応せしめ、ギ酸で中和せしめた、光硬化可能で、水可溶な樹脂組成物が開示されている。しかしながら、この樹脂組成物は、合成時に架橋を起こし易く、製造が極めて困難で、かつ、硬化性及び耐熱性が悪い欠点がある。
【0004】
また、特開平2−1858号公報には、芳香族エポキシ樹脂とアクリル酸を反応せしめ、さらに3級アミンとモノカルボン酸を付加せしめた水溶性樹脂組成物が開示されている。しかしながら、この樹脂組成物も製造が困難であるうえ、光硬化性に問題があった。
【0005】
また、特公平7−49467号公報には、第3級アミノ基を有する共重合物を酢酸を用いて第4級アンモニウムとし、1個以上の重合性不飽和結合と1個以上のエポキシ基を有する化合物とを反応させて得られる水溶性放射線架橋型樹脂組成物が開示されている。
【0006】
しかしながら、該公報に開示されている製造方法により得られる樹脂組成物、及びその実施例に開示されている樹脂組成物は、樹脂中における重合性二重結合濃度が低く、さらに導入された重合性二重結合がメタクリレートに限られることから、硬化密度、硬化速度が低い。また、十分な二重結合濃度を得ようとする場合には、必然的に樹脂の親水性基濃度が高くなり過ぎて、硬化後、十分な耐水性が得られない問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、水または有機溶剤に希釈可能で、優れた光硬化性を有し、基材に対する付着性、耐熱性、耐薬品性に優れた塗膜を形成でき、かつ、未硬化塗膜が水または有機溶剤で再溶解可能である、インキ、コーティング等の広範な用途に有用な、水溶性の光重合性樹脂組成物を提供することにある。
【0008】
換言すれば、水または有機溶剤に希釈可能で、未硬化塗膜は水または有機溶剤で再溶解可能であり、かつ光等のエネルギー線による硬化反応性に優れ、また熱によっても硬化することができ、硬化した硬化物が、優れた耐アルカリ、耐熱性、密着性、耐薬品性、表面硬度、耐湿性、耐水性、耐煮沸性を有する光重合性樹脂組成物を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、アミノ基を有する共重合体(A)を、1つ以上の重合性不飽和二重結合を有するモノカルボン酸(B)で第4級アンモニウムとすることにより、樹脂中の反応性二重結合濃度を高めるのみならず、光硬化反応しやすい位置に反応性二重結合を導入することにより、親水性基である第4級アンモニウム塩濃度を不要に高めることなく、上述の課題を解決できる光重合性樹脂組成物及びその製造方法ことを見い出し本発明を完成するに到った。
【0010】
即ち、本発明は、一般式1で表わされる非プロトン性アンモニウム塩の基を0.1〜4.0mol/Kg含む、数平均分子量500〜50000の光重合性樹脂を含有することを特徴とする光重合性樹脂組成物である。
【0011】
(一般式1)
【化2】
Figure 0003661245
【0012】
(式中、Xは幹ポリマーに結合した、直接結合、又は、炭素数1〜3の炭化水素及び/又はエステルを含む有機基を表わし、R1とR2は同一又は異なって、水酸基、エステル基、アルコキシ基もしくはハロゲン原子で置換していてもよい炭素数1〜8の炭化水素基を表わす。またR1とR2とは一緒になって、これらが結合している窒素原子と共に複素環を形成してもよい。R3は1つ以上の重合性不飽和二重結合を有する、水酸基、エステル基、アルコキシ基もしくはハロゲン原子が置換していてもよい炭素数1〜18の炭化水素基を表わす。R4とR5とR6は同一又は異なって、水酸基、エステル基、アルコキシ基もしくはハロゲン原子が置換していてもよい炭素数1〜18の炭化水素基、又は、水素原子を表わす。またR5とR6は一緒になって環を形成してもよい。)
【0013】
また本発明の光重合性樹脂組成物は、アミノ基を有する共重合体(A)を、重合性不飽和二重結合を有するモノカルボン酸(B)により第4級アンモニウムとし、次いで、該第4級アンモニウムにエポキシ化合物(C)を反応させて得られる、一般式1で表わされる非プロトン性アンモニウム塩の基を、樹脂中に0.1〜4.0mol/Kg含む光重合性樹脂を含有するものである。
【0014】
詳しくは、本発明の光重合性樹脂組成物は、アミノ基を有する共重合体(A)が、重合性不飽和二重結合と第3級アミノ基を有する化合物(D)と該化合物(D)と共重合可能な重合性不飽和二重結合を有する化合物(E)との共重合体である光重合性樹脂を含有するものである。
【0015】
さらにまた本発明の光重合性樹脂組成物は、モノエポキシ化合物(C)として、重合性不飽和二重結合を有しないモノエポキシ化合物及び/又は重合性不飽和二重結合を1以上有するモノエポキシ化合物を用いて得られる光重合性樹脂を含有するものである。
【0016】
本発明の光重合性樹脂組成物は、一般式1で表わされる非プロトン性アンモニウム塩の基を0.1〜4.0mol/Kg含む光重合性樹脂に、更に光開始剤を含む光重合性樹脂組成物である。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を更に詳細に説明する。
本発明で用いる、一般式1で表わされる非プロトン性アンモニウム塩の基を0.1〜4.0mol/Kg含む光重合性樹脂としては、重合性不飽和二重結合と第3級アミノ基とを有する化合物(D)と該化合物(D)と共重合可能な重合性不飽和二重結合を有する化合物(E)との共重合体を、重合性不飽和二重結合を有するモノカルボン酸(B)により第4級アンモニウムとし、更に該第4級アンモニウムに重合性不飽和二重結合を有しないエポキシ化合物(C1)及び/又は重合性不飽和二重結合を有するエポキシ化合物(C2)を付加して得られる、数平均分子量が500〜50000、好ましくは、500〜30000、更に好ましくは、700〜15000である光重合性樹脂が挙げられる。数平均分子量が50000を越えると、十分な水溶解性が得られず、また数平均分子量が500未満では十分な耐水性が得られない。
【0021】
重合性不飽和二重結合と第3級アミノ基とを有する化合物(D)の代表的なものを挙げれば、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルアクリレート、N,N−ジ−n−プルピルアミノエチルアクリレート、N,N−ジ−i−プロピルアミノエチルアクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリレート、N,N−ジエチルアミノプロピルアクリレート、N,N−ジ−n−プロピルアミノプロピルアクリレート、N,N−ジ−i−プロピルアミノプロピルアクリレート、
【0022】
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジエチルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジ−n−プルピルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジ−i−プロピルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリレート、N,N−ジエチルアミノプロピルメタクリレート、N,N−ジ−n−プロピルアミノプロピルメタクリレート、N,N−ジ−i−プロピルアミノプロピルメタクリレート、ビニルピリジン等の化合物が挙げることができる。
【0023】
更に、▲1▼メタクリル酸、アクリル酸あるいはメタクリル酸クロライドと第3級アルカノールアミン化合物との等モルエステル化物、もしくは、
▲2▼グリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレート、2−メチル−2,3−エポキシプロピルアクリレート、あるいは2−メチル−2,3−エポキシプロピルアクリレート等の如きエポキシ基を有するアクリレートまたはメタクリレートとモノ第2級アミン化合物との等モル付加物を挙げることができる。
【0024】
更に、化合物(D)と共重合可能な他の重合性不飽和二重結合を有する化合物(E)の代表的なものを挙げれば、スチレン、クロロスチレン、α−メチルスチレン、ジビニルベンゼン;更に置換基としてメチル、エチル、プロピル、イソプルピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、アミル、2−エチルヘキシル、オクチル、カプリル、ノニル、ドデシル、ヘキサデシル、オクタデシル、シクロヘキシル、イソボルニル、ジシクロペンテニル、メトキシエチル、
【0025】
ブトキシエチル、2−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル、アクリル、メタクリル、オレイル或いはテトラヒドロフルフリル等の置換基を有するアクリレート、メタクリレートまたはフマレート;ポリエチレングリコールのモノアクリレート又はモノメタクリレートもしくはポリプロピレングリコールのモノアクリレート又はモノメタクリレート;
【0026】
2−、3−又は4−ビニルピリジン、酢酸ビニル、酪酸ビニル又は安息香酸ビニル;アクリル酸又はメタクリル酸;アクリルアミド、メタクリルアミド、N−ヒドロキシメチルアクリルアミド又は、N−ヒドロキシメチルメタクリルアミド;アクリロニトリルもしくは無水マレイン酸等があり、これらは単独又は2種以上の混合として用いることが出来る。この際の化合物(D)の量は、0.1〜4.0mol/Kgが好ましい。
【0027】
4.0mol/Kgを越える値では十分な耐水性が得られず、また0.1mol/Kg未満では十分な水溶解性が得られない。また得られた共重合体の構造はランダム共重合体、交互共重合体、ブロック共重合体またグラフト共重合体等の構造を形成していても良い。
【0028】
また中和の際に用いられる重合性不飽和二重結合を有するモノカルボン酸(B)としては、従来公知の物を使用でき、具体的にはアクリル酸、メタクリル酸、アクリル酸ダイマー、メタクリル酸ダイマー、ラクトン変性アクリレート及び二塩基酸無水物を、重合性不飽和二重結合と水酸基を有する化合物と反応させたモノカルボン酸等がある。これらは単独又は2種以上の混合として用いることが出来る。
【0029】
エポキシ化合物(C1)の代表的なものは、グリシドール、エピクロロヒドリン、フェニルグリシジルエーテル、エチレンキシド、プロピレンオキシド、スチレンオキシド、シクロヘキセンオキシド、ビスフェノールAジグリシジルエーテル、ビスフェノールFジグリシジルエーテル、ビスフェノールヘキサフルオロアセトンジグリシジルエーテル、ビスフェノールエポキシ等が挙げられる。
【0030】
また、エポキシ化合物(C2)の具体例としては、α−メチルグリシジルアクリレート、α−メチルグリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、アリールグリシジルエーテル。また脂環式エポキシ基含有不飽和化合物;具体的には、下記の一般式
【0031】
【化5】
Figure 0003661245
【0032】
【化6】
Figure 0003661245
【0033】
【化7】
Figure 0003661245
【0034】
【化8】
Figure 0003661245
【0035】
【化9】
Figure 0003661245
【0036】
【化10】
Figure 0003661245
【0037】
【化11】
Figure 0003661245
【0038】
【化12】
Figure 0003661245
【0039】
【化13】
Figure 0003661245
【0040】
【化14】
Figure 0003661245
【0041】
【化15】
Figure 0003661245
【0042】
【化16】
Figure 0003661245
【0043】
【化17】
Figure 0003661245
【0044】
【化18】
Figure 0003661245
【0045】
【化19】
Figure 0003661245
(各々の一般式中、R1は水素原子またはメチル基、R2は炭素数1〜6の2価の脂肪族飽和炭化水素基、R3は炭素数1〜10の2価の炭素数基を表わす。lは0〜10の整数を表わす。)等が挙げることができる。
【0046】
また、エポキシ化合物及びエポキシ基含有樹脂にアクリル酸及びメタクリル酸を1分子中のエポキシ基に対して10モル%〜95モル%、好ましくは、30モル%〜95モル%、更に好ましくは、50モル%〜95モル%付加させた化合物及び樹脂。具体的にはグリシジルエーテル系エポキシ樹脂、例えばビスフェノールAとエピクロルヒドリンとをアルカリ存在下に反応させて得られるビスフェノールA系エポキシ樹脂や、ビスフェノールAとホルマリンを縮合反応した樹脂のエポキシ化物、ビスフェノールAの代わりにブロム化ビスフェノールAを用いたものがある。
【0047】
また、ノボラック樹脂にエピクロルヒドリンを反応させて、グリシジルエーテル化したノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型、オルソクレゾールノボラック型、パラターシャリブチルフェノール等の変性等がある。
また、ビスフェノールFにエピクロルヒドリンを反応させて得られるビスフェノールF系エポキシ樹脂、テトラヒドロビスフェノールAから誘導される臭素化エポキシ樹脂等がある。更に、シクロヘキセンオキサイド基、トリシクロデセンオキサイド基、シクロペンテンオキサイド基を有する環式脂肪族エポキシ樹脂。
【0048】
フタル酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、ヘキサヒドロフタル酸ジグリシジルエステル、ジグリシジル−p−オキシ安息香酸、ダイマー酸グリシジルエステル等のグリシジルエステル樹脂、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、トリグリシジル−パラ−アミノフェノール、ジグリシジルアニリン、ジグリシジルトルイジン、テトラグリシジルメタキシリレンジアミン、ジグリシジルトリブロムアニリン、
【0049】
テトラグリシジルビスアミノメチルシクロヘキサン等のグリシジルアミン系樹脂、ヒダントイン環をグリシジル化したヒダントイン型エポキシ樹脂、トリアジン環を有するトリグリシジルイソシアヌレート等がある。これらは単独使用でも2種以上の併用でも良いことは勿論である。これらの化合物及び樹脂組成物にアクリル酸及びメタクリル酸を付加した化合物及び樹脂組成物がある。
【0050】
本発明に用いられる光重合開始剤は、特に制約はなく、公知慣用なものをいずれも使用することができるが、代表的なものを挙げれば、例えば4−ジメチルアミノ安息香酸、4−ジメチルアミノ安息香酸エステル、アルコキシアセトフェノン、ベンゾフェノンおよびベンゾフェノン誘導体、ベンゾイル安息香酸アルキル、ビス(4−ジアルキルアミノフェニル)ケトン、ベンジルおよびベンジル誘導体、ベンゾインおよびベンゾイン誘導体、ベンゾインアルキルエーテル、
【0051】
2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェノイルフォスフィンオキシド、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパノン−1、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブタノン−1、
【0052】
アセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン、2,2−ジエトキシ−2−フェニルアセトフェノン、1,1−ジクロロアセトフェノンの如きアセトフェノン類、
【0053】
2−メチルアントラキノン、2−エチルアントラキノン、2−ターシャリブチルアントラキンノン、1−クロロアントラキノン、2−アルミアントラキノンの如きアントラキノン類、2,4−ジメチルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオキサントンの如きチオキサントン類、
【0054】
アセトフェノンジメチルケタール、ベンジルジメチルケタールの如きケタール類、ベンゾフェノンの如きベンゾフェノン類またはキサントン類等があるが、かかる光重合開始剤は、通常、樹脂部に対して、0.1重量%〜15重量%である。更に、安息香酸系または第三級アミンなどの公知慣用の光重合促進剤の一種あるいは二種以上と組み合わせて用いることができる。
【0055】
また光重合性樹脂組成物には、更に必要により有機溶剤を含んでいてもよく、該有機溶剤の代表的なものとしては、メチルエチルケトン、シクロヘキサン等のケトン類、トルエン、キシレンの如き芳香族炭化水素、セロソルブ、ブチルセロソルブの如きセロソルブ類、カルビトール、ブチルカルビトールの如きカルビトール類、酢酸エチル、酢酸ブチル、セロソルブアセテート、ブチルセロソルブアセテート、カルビトールアセテート、ブチルカルビトールアセテートの如き酢酸エステル類等があり、これらは一種または二種以上の混合物として用いられる。
【0056】
更に必要に応じて、本発明の組成物に、β−ヒドロキシエチルアクリレート、β−ヒドロキシプロピルアクリレート、グリシジルアクリレート、β−ヒドロキシエチルアクリロイルフォスフェート、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、プロピレングリコールジアクリレート、
【0057】
ジプロピレングリコールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアクリレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、トリメチロールプロパンジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールテトラアクリレートジペンタエリスリトールペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート、もしくは、トリス(2−アクリロイルオキシエチル)イソシアヌレート、
【0058】
または、上記アクリレートに対する各メタクリレート類、多塩基酸とヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとのモノ−、ジ−、トリ−またはそれ以上のポリエステル、あるいはビスフェノールA型エポキシアクリレート、ノボラック型エポキシアクリレートまたはウレタンアクリレートの如き、エチレン性不飽和二重結合を有するモノマー類、オリゴマー類もしくはプレポリマー類を含有させても良い。
【0059】
更に必要に応じて、本発明の組成物に、硫酸バリウム、硫化珪素、タルク、クレー、炭酸カルシウムの如き公知慣用の充填剤、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、酸化チタン、カーボンブラックの如き公知慣用の着色用顔料、消泡剤、密着性付与剤またはレベリング剤などの各種添加剤、あるいはハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ピロガロール、ターシャリブチルカテコール、フェノチアジンの如き公知慣用の重合禁止剤を加えても良い。
【0060】
本発明の光重合性樹脂組成物は、硬化性に優れ、かつ硬化前には水または酸水溶液に溶解可能で、硬化後には耐水性、耐溶剤性ならびに耐薬品性、耐熱性などに優れた皮膜を与えるものとなる。また本発明の光重合性樹脂組成物は、光以外のエネルギー線によっても硬化する。これらのエネルギー線とは、電子線、α線、β線、γ線、X線、中性子線、または紫外線の如き電離性放射線等を総称するものである。
【0061】
【実施例】
次に、本発明を実施例及び応用例により、一層具体的に説明するが、以下に於て、部、及び%は特に断わりのない限り、全て重量基準であるものとする。
【0062】
(合成例1)
温度計、攪拌器、滴下ロート及び還流冷却管を備えたフラスコに、カルビトールアセテート176.9部を加え窒素雰囲気下で90℃に加熱せしめた。そこに、ジメチルアミノエチルメタクリレート393.0部、スチレン260.5部、カルビトールアセテート175部、及びパーブチルO(日本油脂株式会社製)32.68部の混合溶液を3時間かけ滴下した。その後さらに4時間攪拌し、樹脂溶液を得た。以下これを樹脂Aと略記する。
【0063】
(合成例2)
温度計、攪拌器、滴下ロート及び還流冷却管を備えたフラスコに、カルビトールアセテート179.1部を加え窒素雰囲気下で100℃に加熱せしめた。そこに、ジメチルアミノエチルメタクリレート235.8部、メチルメタクリレート301.3部、カルビトールアセテート179部、及びパーブチルD(日本油脂株式会社製)26.86部の混合溶液を2時間かけ滴下した。その後さらに3時間攪拌し、樹脂溶液を得た。以下これを樹脂Bと略記する。
【0064】
(合成例3)
温度計、攪拌器、滴下ロート、及び還流冷却管を備えたフラスコに、メチルエチルケトン332.9部を加え窒素雰囲気下で80℃に加熱せしめた。そこに、ジメチルアミノエチルメタクリレート314.4部、スチレン156.3部、ヒドロキシエチルメタクリレート195部、メチルエチルケトン332.9部、及びパーブチルO(日本油脂株式会社製)39.94部の混合溶液を4時間かけ滴下した。その後さらに4時間攪拌し、樹脂溶液を得た。以下これを樹脂Cと略記する。
【0065】
(合成例4)
温度計、攪拌器、滴下ロート、及び還流冷却管を備えたフラスコに、カルビトールアセテート384.1部を加え窒素雰囲気下で100℃に加熱せしめた。
そこに、ジメチルアミノエチルメタクリレート314.0部、メチルメタクリレート129.2部、ヒドロキシエチルメタクリレート65部、スチレン260部、カルビトールアセテート384.1部、及びパーブチルD(日本油脂株式会社製)38.4部の混合溶液を2時間かけ滴下した。その後さらに3時間攪拌し、樹脂溶液を得た。以下これを樹脂Dと略記する。
【0066】
(合成例5)
温度計、攪拌器、滴下ロート、及び還流冷却管を備えたフラスコに、メチルエチルケトン198.3部を加え窒素雰囲気下で70℃に加熱せしめた。そこに、ジメチルアミノエチルアクリレート286.4部、スチレン208.4部、メチルメタクリレート100.1部、メチルエチルケトン198.3部、及びパーブチルO(日本油脂株式会社製)46.5部の混合溶液を2時間かけ滴下した。その後さらに5時間攪拌し、樹脂溶液を得た。以下これを樹脂Eと略記する。
【0067】
(合成例6)
温度計、攪拌器、滴下ロート、及び還流冷却管を備えたフラスコに、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル165.0部を加え窒素雰囲気下で110℃に加熱せしめた。そこに、ジメチルアミノエチルメタクリレート157.0部、スチレン208.0部、ヒドロエチルキシメタクリレート130.0部、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル165.0部、及びパーブチルO(日本油脂株式会社製)24.75部の混合溶液を3時間かけ滴下した。その後さらに5時間攪拌し、樹脂溶液を得た。以下これを樹脂Fと略記する。
【0068】
(合成例7)
温度計、攪拌器、滴下ロート、及び還流冷却管を備えたフラスコに、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル328.7部を加え窒素雰囲気下で110℃に加熱せしめた。そこに、ビニルピリジン105.1部、スチレン208.0部、ヒドロエチルキシメタクリレート130.0部、メチルメタクリレート50.0部、及びパーブチルO(日本油脂株式会社製)39.45部の混合溶液を4時間かけ滴下した。その後さらに5時間攪拌し、樹脂溶液を得た。以下これを樹脂Gと略記する。
【0069】
(合成例8)
温度計、攪拌器、滴下ロート、及び還流冷却管を備えたフラスコに、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル328.7部を加え窒素雰囲気下で80℃に加熱せしめた。そこに、ジメチルアミノエチルメタクリレート157.0部、メチルメタクリレート200.0部、及びAIBN15.85部の混合溶液を2時間かけ滴下した。その後さらに6時間攪拌し、樹脂溶液を得た。以下これを樹脂Hと略記する。
【0070】
(合成例9)
温度計、攪拌器、滴下ロート、及び還流冷却管を備えたフラスコに、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル328.7部を加え窒素雰囲気下で90℃に加熱せしめた。そこに、ジメチルアミノエチルメタクリレート125.6部、メチルメタクリレート250.0部、ヒドロエチルメタクリレート130.0部、及びABN−E(日本ヒドラジン工業株式会社製)28.0部の混合溶液を2時間かけ滴下した。その後さらに6時間攪拌し、樹脂溶液を得た。以下これを樹脂Iと略記する。
【0071】
(合成例10)
温度計、攪拌器、滴下ロート、及び還流冷却管を備えたフラスコに、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル318.9部を加え窒素雰囲気下で90℃に加熱せしめた。そこに、ジメチルアミノエチルメタクリレート62.8部、メチルメタクリレート280.3部、ヒドロエチルメタクリレート104.0部、及びABN−E(日本ヒドラジン工業株式会社製)31.3部の混合溶液を2時間かけ滴下した。その後さらに4時間攪拌し、樹脂溶液を得た。以下これを樹脂Jと略記する。
【0072】
(比較合成例1)
温度計、攪拌器、滴下ロート、及び還流冷却管を備えたフラスコに、ブチルメタクリレート50部、ジメチルアミノエチルメタクリレート50部、2−プロピルアルコール100部、を仕込攪拌下、窒素雰囲気中で80℃に加熱し、アゾビスイソブチロニトリルを0.5部添加し一時間80℃に保持した。ついで0.1部ずつアゾビスイソブチロニトリル0を30分おきに5回添加した。添加終了後80℃に3時間保持し反応を完結させ,樹脂溶液を得た。以下これを樹脂Kと略記する。
【0073】
(実施例1)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Aを1038.08部を加え、80℃に加熱せしめた。そこに、メチルハイドロキノン0.39部、アクリル酸181部を加え30分攪拌した後、グリシジルメタクリレート357部、カルビトールアセテート80.5部加え、更に4時間攪拌し、数平均分子量7550の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂A−1と称する。
【0074】
(実施例2)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Aを1038.08部を加え、90℃に加熱せしめた。そこに、メチルハイドロキノン0.39部、アクリル酸181部を加え30分攪拌した後、α−メチルグリシジルメタクリレート387部加え、更に5時間攪拌し、数平均分子量7740の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂A−2と称する。
【0075】
(実施例3)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Bを922.06部を加え、80℃に加熱せしめた。そこに、メチルハイドロキノン0.27部、アクリル酸108.6部を加え30分攪拌した後、グリシドール111.2部加え、更に3時間攪拌し、数平均分子量5680の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂B−1と称する。
【0076】
(実施例4)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Bを922.06部を加え、90℃に加熱せしめた。そこに、メチルハイドロキノン0.27部、メタクリル酸129.6部を加え30分攪拌した後、グリシジルメタクリレート214.8部加え、更に4時間攪拌し、数平均分子量5940の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂B−2と称する。
【0077】
(実施例5)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Cを1370.54部を加え、90℃に加熱せしめた。そこに、メチルハイドロキノン0.68部、アクリル酸144.8部を加え30分攪拌した後、グリシジフェニルエーテル300.4部加え、更に4時間攪拌し、数平均分子量6050の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂C−1と称する。
【0078】
(実施例6)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Cを1370.54部を加え、80℃に加熱せしめた。そこに、メチルハイドロキノン0.68部、アクリル酸144.8部を加え30分攪拌した後、グリシジルメタクリレート300.4部加え、更に4時間攪拌し、数平均分子量6100の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂C−2と称する。
【0079】
(実施例7)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Dを1574.80部を加え、80℃に加熱せしめた。そこに、メチルハイドロキノン0.79部、アクリル酸144.8部を加え30分攪拌した後、α−メチルグリシジルメタクリレート300.4部加え、更に5時間攪拌し、数平均分子量3560の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂D−1と称する。
【0080】
(実施例8)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Dを1574.80部を加え、80℃に加熱せしめた。そこに、メチルハイドロキノン0.72部、アクリル酸144.8部を加え30分攪拌した後、グリシドール148.2部加え、更に5時間攪拌し、数平均分子量3410の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂D−2と称する。
【0081】
(実施例9)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Eを1038.0部を加え、90℃に加熱せしめた。そこに、メチルハイドロキノン0.62部、アクリル酸144.8部を加え30分攪拌した後、グリシジルフェニルエーテル300.4部加え、更に3時間攪拌し、数平均分子量7700の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂E−1と称する。
【0082】
(実施例10)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Eを1038.0部を加え、70℃に加熱せしめた。そこに、メチルハイドロキノン0.62部、アクリル酸144.8部を加え30分攪拌した後、グリシジルメタクリレート300.2部加え、更に5時間攪拌し、数平均分子量7690の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂E−2と称する。
【0083】
(実施例11)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Fを849.75部を加え、80℃に加熱せしめた。そこに、メチルハイドロキノン0.51部、アクリル酸72.2部を加え30分攪拌した後、グリシジルメタクリレート150.1部加え、更に4時間攪拌し、数平均分子量6820の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂F−1と称する。
【0084】
(実施例12)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Fを849.75部を加え、90℃に加熱せしめた。そこに、メチルハイドロキノン0.51部、メタクリル酸84.6部を加え30分攪拌した後、グリシジルフェニルエーテル150.2部加え、更に3時間攪拌し、数平均分子量6830の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂F−2と称する。
【0085】
(実施例13)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Gを861.28部を加え、90℃に加熱せしめた。そこに、メチルハイドロキノン0.51部、メタクリル酸84.6部を加え30分攪拌した後、3,4−エポキシシクロヘキシルメチルアクリレート182.2部加え、更に3時間攪拌し、数平均分子量3230の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂G−1と称する。
【0086】
(実施例14)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Gを861.28部を加え、90℃に加熱せしめた。そこに、メチルハイドロキノン0.51部、アクリル酸ダイマー144.6部を加え30分攪拌した後、グリシジルメタクリレート150.1部加え、更に3時間攪拌し、数平均分子量3180の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂G−2と称する。
【0087】
(実施例15)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Hを701.55部を加え、90℃に加熱せしめた。そこに、メチルハイドロキノン0.51部、メタクリル酸76.4部を加え30分攪拌した後、グリシジルメタクリレート150.1部加え、更に3時間攪拌し、数平均分子量3200の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂H−1と称する。
【0088】
(実施例16)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Hを701.55部を加え、80℃に加熱せしめた。そこに、メチルハイドロキノン0.51部、アクリル酸72.4部を加え30分攪拌した後、フェニルグリシジルエーテル150.2部加え、更に3時間攪拌し、数平均分子量2780の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂H−2と称する。
【0089】
(実施例17)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Iを862.3部を加え、80℃に加熱せしめた。そこに、メチルハイドロキノン0.51部、アクリル酸57.9部を加え1時間攪拌した後、α−メチルグリシジルメタクリレート123.4部加え、更に4時間攪拌し、数平均分子量2960の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂I−1と称する。
【0090】
(実施例18)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Iを862.3部を加え、90℃に加熱せしめた。そこに、メチルハイドロキノン0.51部、アクリル酸72.4部を加え30分攪拌した後、グリシジルメタクリレート142.2部加え、更に4時間攪拌し、数平均分子量1980の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂I−2と称する。
【0091】
(実施例19)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Jを862.3部を加え、80℃に加熱せしめた。そこに、メチルハイドロキノン0.51部、アクリル酸ダイマー57.9部を加え1時間攪拌した後、α−メチルグリシジルメタクリレート61.7部加え、更に4時間攪拌し、数平均分子量3160の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂J−1と称する。
【0092】
(実施例20)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Iを862.3部を加え、80℃に加熱せしめた。そこに、メチルハイドロキノン0.51部、アクリル酸29.0部を加え1時間攪拌した後、グリシジルメタクリレート142.2部加え、更に4時間攪拌し、数平均分子量2970の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂J−2と称する。
【0093】
(比較例1)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業株式会社製、エピクロンN−680、エポキシ当量216)を432gとジプロピレングリコールモノメチルエーテル432gを加え溶解した後、ハイドロキノンモノメチルエーテルを1.3g、アクリル酸144gを加えて90℃で酸価が1以下となるまで反応せしめ、さらにここにテトラヒドロ無水フタル酸を152g加えて90℃で酸価が78になるまで反応を行い、エネルギー線硬化型樹脂を得た。以下この樹脂をL−1と略記する
【0094】
(比較例2)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業株式会社製、エピクロンN−680、エポキシ当量216)を432gとエチルカルビトールアセテート432gを加え溶解した後、ハイドロキノンモノメチルエーテルを1.3g、アクリル酸144gを加えて90℃で酸価が1以下となるまで反応せしめ、さらにここにピペリジン59.3部を加えて3時間攪拌したのち、乳酸63.1部加えてエネルギー線硬化型樹脂を得た。以下この樹脂をL−2と略記する。
【0095】
(比較例3)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業株式会社製、エピクロンN−695、エポキシ当量217)を434gとジプロピレングリコールモノメチルエーテル432gを加え溶解した後、ハイドロキノンモノメチルエーテルを1.3g、アクリル酸144.8gを加え5分間攪拌した後、N−エチルモルホリン69.12部を加えて3時間攪拌したのち、エネルギー線硬化型樹脂を得た。以下この樹脂をL−3と略記する。
【0096】
(比較例4)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Aを1038.08部を加え、90℃に加熱せしめた。そこに、メチルハイドロキノン0.39部、乳酸225、3部を加え30分攪拌した後、グリシジルメタクリレート357部加え、更に5時間攪拌し、数平均分子量7720の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂A−3と称する。
【0097】
(比較例5)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Cを1370.54部を加え、80℃に加熱せしめた。そこに、メチルハイドロキノン0.68部、乳酸180.2部を加え30分攪拌した後、グリシジルメタクリレート300.4部加え、更に4時間攪拌し、数平均分子量6220の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂C−3と称する。
【0098】
(比較例6)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Kを300.1部を加え、酢酸19.1部、脱イオン水600部を加えて攪拌下に加熱し、共沸蒸留により2−プロピルアルコールを除いた。反応物を室温に冷却し1晩放置した後グリシジルメタクリレート4.5部を添加し、80℃に加熱し4時間保持することにより反応を完結させて、数平均分子量16000の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂K−1と称する。
【0099】
(比較例7)
温度計、攪拌器、及び還流冷却管を備えたフラスコに、樹脂Kを300.1部を加え、酢酸19.1部、脱イオン水600部を加えて攪拌下に加熱し、共沸蒸留により2−プロピルアルコールを除いた。反応物を室温に冷却し1晩放置した後グリシジルメタクリレート45.1部を添加し、80℃に加熱し4時間保持することにより反応を完結させて、数平均分子量16500の樹脂溶液を得た。以下これを樹脂K−2と称する。
【0100】
(応用例1〜20)
実施例1〜20で得られた各樹脂100部と、1−ヒドロキシヘキシルフェニルケトン3部を各々配合せしめ、充分に混合し攪拌して塗料を得た。
しかる後、得られた上記塗料を、水研ぎしたブリキ板に、20μmの厚さで塗布し、これを75℃の温風中で10分間乾燥させた後、80Wの高圧水銀灯で、高さ15cmから30秒間照射し硬化させた。得られた塗膜の性能評価試験の結果を表1と表3に示す。
【0101】
(比較応用例1〜7)
比較例1〜7で得られた各樹脂100部に1−ヒドロキシヘキシルフェニルケトン3部を配合せしめ、充分に混合し、攪拌して塗料を得た。
しかる後、得られた上記塗料を、水研ぎしたブリキ板に、20μmの厚さで塗布した。これを75℃温風中で10分間乾燥させた後、80Wの高圧水銀灯で、高さ15cmから30秒間照射し硬化させた。得られた塗膜の性能評価試験の結果を表2と表4に示す。なお、性能評価試験は、下記の要領で行なったものである。
【0102】
(水希釈性)
調整した塗料10gに水10gを混入してその外観を目視判定した。
○:完全に溶解。
×:溶解せず、水と樹脂が分離。
【0103】
(水洗浄性)
塗料を塗布したブリキ板を75℃の温風中で20分間乾燥させた後、イオン交換水に5分浸して塗膜の溶解状態を目視で判定。
○:ブリキ面に塗膜が残っていない。
△:ブリキ面に塗膜が若干残る。
×:ブリキ面に塗膜が残る。
【0104】
(光硬化性)
塗料をブリキ板に塗布して形成させた塗膜を75℃の温風中で20分間乾燥させた後、高圧水銀ランプを用い100mJ/cm2の紫外線を照射し、塗膜を硬化させ、赤外分光光度計を用い810cm-1の重合性不飽和二重結合の吸収波長の減少から二重結合の反応率を求めた。
【0105】
(熱硬化性)
塗料をブリキ板に塗布して形成させた塗膜を75℃の温風中で20分間乾燥させた後、150℃の乾燥機中で30分放置し塗膜を硬化させ、赤外分光光度計を用い810cm-1の重合性不飽和二重結合の吸収波長の減少から二重結合の反応率を求めた。
【0106】
(耐水性)
塗料をブリキ板に塗布して形成させた塗膜を75℃の温風中で20分間乾燥させた後、高圧水銀ランプを用い300mJ/cm2の紫外線を照射し、硬化させた塗膜を30分浸水させた後、塗膜の状態を目視で判定。
○:塗膜表面に異常無し。
△:塗膜表面に白化有り。
×:塗膜はがれ有り。
【0107】
(耐煮沸性)
塗料をブリキ板に塗布して形成させた塗膜を75℃の温風中で20分間乾燥させた後、高圧水銀ランプを用い300mJ/cm2の紫外線を照射し、硬化させた塗膜を沸騰している水に5分浸水させた後、塗膜の状態を目視で判定。
○:塗膜表面に異常無し。
△:塗膜表面に白化有り。
×:塗膜はがれ有り。
【0108】
(耐溶剤性)
塗料をブリキ板に塗布して形成させた塗膜を75℃の温風中で20分間乾燥させた後、高圧水銀ランプを用い300mJ/cm2の紫外線を照射し、硬化させた塗膜を30分酢酸エチルに浸積させた後、塗膜の状態を目視で判定。
○:塗膜表面に異常無し。
×:塗膜表面に異常有り。
(応用例21〜40)
実施例1〜20で得られた各樹脂100部と、1−ヒドロキシヘキシルフェニルケトン3部を各々配合せしめ、充分に混合し攪拌して塗料を得た。
しかる後、得られた上記塗料を、水研ぎしたブリキ板に、20μmの厚さで塗布し、これを75℃の温風中で10分間乾燥させた後、80Wの高圧水銀灯で、高さ15cmから30秒間照射し硬化させた。得られた塗膜を更に150℃で30分硬化させ、得られた塗膜の性能評価試験の結果を表5、6に示す。
【0109】
(比較応用例8〜14)
比較例1〜7で得られた各樹脂100部に1−ヒドロキシヘキシルフェニルケトン3部を配合せしめ、充分に混合し、攪拌して塗料を得た。
しかる後、得られた上記塗料を、水研ぎしたブリキ板に、20μmの厚さで塗布した。これを70℃温風中で10分間乾燥させた後、80Wの高圧水銀灯で、高さ15cmから30秒間照射し硬化させた。得られた塗膜を更に150℃で30分硬化させ、得られた塗膜の性能評価試験の結果を表6に示す。なお、性能評価試験は、下記の要領で行なったものである。
【0110】
(耐煮沸性)
応用例2、比較応用例2で得られた塗膜を、沸騰した水に5分浸水させた後、塗膜の状態を目視で判定。
○:塗膜表面に異常無し。
△:塗膜表面に白化有り。
×:塗膜のはがれ有り。
【0111】
(耐酸性)
応用例2、比較応用例2で得られた塗膜を、10wt.%の塩酸水溶液に10分浸水させた後、塗膜の状態を目視で判定。
○:塗膜表面に異常無し。
△:塗膜表面に白化あり。
×:塗膜のはがれ有り。
【0112】
【表1】
Figure 0003661245
【0113】
【表2】
Figure 0003661245
【0114】
【表3】
Figure 0003661245
【0115】
【表4】
Figure 0003661245
【0116】
【表5】
Figure 0003661245
【0117】
【表6】
Figure 0003661245
【0118】
表1から表6の結果から明らかなように、本発明の光重合性樹脂組性物は常温または、加熱下で自由にエネルギー線により硬化させることができ、水または有機溶剤に任意に希釈可能で、かつ未硬化塗膜は水または希酸水溶液で再溶解可能で、硬化後は基材に対する優れた、付着性、耐熱性、耐薬品性、耐煮沸性を有する塗膜を形成することができ、インキ、コーティング等の広範な用途に適した、有用なる樹脂組成物である。
【0119】
【発明の効果】
本発明は、水または有機溶剤に希釈可能で、優れた、光硬化性、基材に対する付着性、耐熱性、耐薬品性、耐煮沸性を有する塗膜を形成でき、かつ、未硬化塗膜が水または有機溶剤で再溶解可能である、インキ、コーティング等の広範な用途に有用な、水溶性の光重合性樹脂組成物及びその製造方法を提供できる。

Claims (6)

  1. 一般式1で表わされる非プロトン性アンモニウム塩の基を0.1〜4.0mol/Kg含む、数平均分子量500〜50000の光重合性樹脂を含有することを特徴とする光重合性樹脂組成物。
    (一般式1)
    Figure 0003661245
    (式中、Xは幹ポリマーに結合した、直接結合、又は、炭素数1〜3の炭化水素及び/又はエステルを含む有機基を表わし、R1とR2は同一又は異なって、水酸基、エステル基、アルコキシ基もしくはハロゲン原子で置換していてもよい炭素数1〜8の炭化水素基を表わす。またR1とR2とは一緒になって、これらが結合している窒素原子と共に複素環を形成してもよい。R3は1つ以上の重合性不飽和二重結合を有する、水酸基、エステル基、アルコキシ基もしくはハロゲン原子が置換していてもよい炭素数1〜18の炭化水素基を表わす。R4とR5とR6は同一又は異なって、水酸基、エステル基、アルコキシ基もしくはハロゲン原子が置換していてもよい炭素数1〜18の炭化水素基、又は、水素原子を表わす。またR5とR6は一緒になって環を形成してもよい。)
  2. 光重合性樹脂が、アミノ基を有する共重合体(A)を、重合性不飽和二重結合を有するモノカルボン酸(B)により第4級アンモニウムとし、次いで、該第4級アンモニウムにエポキシ化合物(C)を反応させて得られる、一般式1で表わされる非プロトン性アンモニウム塩の基を、樹脂中に0.1〜4.0mol/Kg含む光重合性樹脂である請求項1記載の光重合性樹脂組成物。
  3. アミノ基を有する共重合体(A)が、重合性不飽和二重結合と第3級アミノ基を有する化合物(D)と該化合物(D)と共重合可能な重合性不飽和二重結合を有する化合物(E)との共重合体である請求項2記載の光重合性樹脂組成物。
  4. モノエポキシ化合物(C)が、重合性不飽和二重結合を1以上有するモノエポキシ化合物である請求項2又は3に記載の光重合性樹脂組成物。
  5. 光開始剤を含む請求項1〜4のいずれか一項に記載の光重合性樹脂組成物。
  6. 有機溶剤を含む請求項1〜4のいずれか一項に記載の光重合性樹脂組成物。
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