JPH03264146A - 溶湯注入終了時点の判定・制御方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、連続鋳造または造塊のプロセスにおける溶鋼
注入終了時点を迅速にかつ自動的に判定し制御する方法
に関する。

〈従来の技術〉 従来、連続鋳造においてし一ドルからタンディツシュに
、あるいは造塊においてし一ドルから鋳型に溶鋼を注入
する際の注入終了の判定は、溶鋼精錬の過程で発生する
スラグの流出時点をもって行っている。

このスラグの流出時点の検出は、目視によって溶鋼とス
ラグとの輝度、光色の差を利用して検出するのが一般的
であった。しかし、溶鋼が大気によって酸化されて汚染
されるのを防止するために、浸漬ノズルや不活性ガスシ
ール法などを用いたいわゆる無酸化鋳造法（日本鉄鋼随
会編、第３版鉄鋼便覧第ｆｆ　ＳＰ、６３５参照〕が採
用されるようになって目視観察が困難になったことから
、放射温度針を用いて溶鋼とスラグとの温度差を利用し
て検知する方法や、例えば特開昭５２−１（１１６３７
号公報に開示されているような溶鋼注入ノズルの周辺に
設けた渦流コイルによって溶鋼とスラグの渦電流変化を
検出する方法などが開発され採用されてきている。

〈発明が解決しようとするｉ１題〉 しかしながら、前者の放射温度計を用いる場合は、タン
ディツシュや鋳型などの狭くかつ高熱の環境において温
度計の視野を確保するのは物理的に困難であり、また溶
鋼とスラグの弁別レベルを正確化するのに極めて困難性
があるなどの問題がある。

また、後者の特開昭５２−１０１６３７号のスラグ検出
方法では、高熱という悪環境であるし一ドルの浸漬ロン
グノズルの周辺に渦流コイルを設けねばならないから、
信頼性、安定性さらには経済性などの面で多くの１．ｆ
ａがある。

このように従来のスラグ流出検知手段では、レードルか
らタンディツシュにあるいはし一ドルから鋳型にスラグ
が流出するのを完全に防止することができないという欠
点があった。

本発明は、上記のような課題を解決すべくしてなされた
ものであって、スラグの流出をタイムリーに検出して注
入終了時点を自動的に判定し迅速に制御する方法を提供
することを目的とする。

く課題を解決するための手段〉 本発明は、レードルからクンデイツシュに、またはレー
ドルから鋳型に注入される溶鋼注入流の注入終了時点を
判定し制御するに際し、溶鋼の注入末期に前記溶鋼注入
流に不活性ガスを吹き付ける工程と、前記不活性ガスに
よって飛散する溶鋼注入流中のスラグを回収する工程と
、飛散したスラグを検出して溶鋼注入終了時点を判定し
、溶鋼注入流を停止する工程と、からなることを特徴と
する溶鋼注入終了時点の判定・制御方法である。

く作　用〉 本発明によれば、溶鋼注入末期に不活性ガスを溶鋼注入
流に直接吹き付けて、溶鋼より比重の軽いスラグを吹き
飛ばずようにしたので、タンディツシュあるいは鋳型に
スラグが混入することを防止できる。

また、同時に不活性ガスによって飛散するスラグを検出
してし一ドルのストッパあるいはスライディングゲート
の開閉装置を閉鎖するようにしたので、スラグの流出を
迅速に抑止することができる。

〈実施例〉 以下に、本発明の実施例について、図面を参照して詳し
く説明する。

第１図は、本発明方法に係るスラグ流出時点判定・制御
装置の一実施例を示ず側断面図であり、第２図はそのＡ
−Ａ矢視図である。

図において、ｌはタンディツシュであり、レードル２の
注入ノズル３から溶ｊｌｉ１４が注入される。

５はシール部材であり、タンディツシュｌとし一ドル２
との間に囲むように取付けられる。

６は例えば＾ｒガスなどの不活性ガスを吹き込むガスノ
ズルであり、シール部材５内に不活性ガスを吹き込むこ
とにより大気が溶鋼注入流４ａに巻き込まれるのを防止
する。

なお、ガスノズル６から吹き出す不活性ガスの圧力は、
正常な注入中はシール部材５内を大気に対してシールで
きる程度の低い値でよいが、注入末期には溶鋼注入流４
ａからスラグを分離・飛散させ得る程度の高い値に設定
する。

７は飛散スラグ受板であり、溶鋼注入流４ａに吹き付け
られる不活性ガスによって飛散するスラグを回収してタ
ンディツシュｌ内に混入するのを防止する。

８は例えば反射式の光学式検出器であり、シール部材５
の側部に設けられた孔部５ａから溶鋼注入流４ａ付近を
照射しその反射光を検出することにより、不活性ガスに
よって飛散するスラグの有無を検知する。

なお、この光学式検出器８の型式としては、透過型の投
受光器を用いても同様の作用を得ることができる。

また、光学式検出器８の取付は位置については、溶鋼注
入流４ａへ吹き付ける不活性ガスによってスラグが飛散
する角度に応して決めればよい。すなわち、第３図に示
すように、不活性ガスの溶鋼注入流４ａへの衝突点Ｐか
ら下方にｈの高さとされ、かつ溶鋼注入流４ａの正常な
鋳込方向（鉛直方向〉に対してθ、なる角度とされる。

本発明者の実験によれば、高さｈは衝突点Ｐからなるべ
く下部の方が望ましく、また角度θ、は不活性ガスの吹
き付けによって溶鋼注入流４ａが偏流する角度θ２との
差異を明確に得る上でおよそ３０°にするのが好ましい
。

９はスラグ流出時点を判定・制御する判定・制御装置で
ある。

つぎに、上記のように構成されたスラグ流出時点判定・
制御装置の動作について、第４図の流れ図を用いて説明
する。

■　まず、溶鋼の注入前のシール部材５内における光学
式検出器８の光起電力（Ａ）を検出して記憶させておく
。

■　溶鋼の注入開始後の定常状態におけるシール部材５
内における光学式検出器８の光起電力（Ｂ）を検出する
。

■　両光起電力（Ａ）、　　（Ｂ）の比が所定値αを超
えた時点をもって、すなわち下記の関係が成立したとき
をスラグ流出開始と判定する。

Ｂ／Ａ　　＞　　α ■　注入末期において不活性ガスを高い圧力で溶鋼注入
流４ａに吹き付ける。これによって、溶鋼注入流４ａ中
にスラグが混入している場合は、スラグは、およそθ、
の角度で飛散して、飛散スラグ受板７の上に回収される
。

■　そして、光学式検出器８の光起電力が増加して、前
記関係式が満足されたとき、すなわちスラグの飛散が認
められたとき、？８鋼注入流終了時点と判定して、注入
開閉駆動装Ｗ１０に閉鎖指令を出力して、ストンパある
いはスライデングゲートなどの開閉装置１１によって注
入ノズル３を閉にし、溶鋼４の注入を停止する。なお、
この注入開閉駆動装置ｔｏからの閉鎖指令に多少のタイ
ムラグがあっても、その間スラグが不活性ガスによって
吹き飛ばされて飛散スラグ受板７により回収されるから
、タンディツシュ１内に混入することはない。

なお、上記した実施例の説明は、レードル２からタンデ
ィツシュ１へ溶鋼を注入する連続鋳造のプロセスについ
てであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、
レードルから鋳型に溶鋼を注入する造塊プロセスにも適
用し得ることは言うまでもない。

また、上記実施例はシール部材を用いた無酸化鋳造法の
場合について説明したが、本発明はこれに限ることなく
、従来の通常溶鋼注入の場合においても適用し得るもの
である。

〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明によれば、不活性ガスによ
ってスラグを吹き飛ばし、かつ光学式検出器によってそ
の飛散スラグを検知してｔ＠綱の注入終了時点を判定す
るようにしたので、スラグの混入を防止することができ
、注入末期段階に対応した鋳片の品質を改善することが
可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法に係るスラグ流出時点判定・制御装
置の一実施例を示す側断面図、第２図は第１図のＡ−Ａ
矢視図、第３図は光学式検出器の取付は位置の説明図、
第４図は本発明に係るスラグ流出時点判定・制御装置の
動作を説明する流れ図である。 シュ　　２・・・レードル、　　３・・・４・・・溶鋼
、　　　４ａ・・・溶鋼注入流。 ６・・・ガスノズル、　　７・・・飛 ８・・・光学式検出器、　　９・・・判１０・・・注入
開閉駆動装置、　　１１１・・・タンディッ 注入ノズル ５・・・シール部材。 散スラグ受仮 定・制御装置。 ・・・開閉装置。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 レードルからタンディッシュに、またはレードルから鋳
   型に注入される溶鋼注入流の注入終了時点を判定し制御
   するに際し、 溶鋼の注入末期に前記溶鋼注入流に不活性ガスを吹き付
   ける工程と、 前記不活性ガスによって飛散する溶鋼注入流中のスラグ
   を回収する工程と、 飛散したスラグを検出して溶鋼注入終了時点を判定し、
   溶鋼注入流を停止する工程と、 からなることを特徴とする溶鋼注入終了時点の判定・制
   御方法。