JPH0326270Y2 - - Google Patents

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JPH0326270Y2
JPH0326270Y2 JP13974185U JP13974185U JPH0326270Y2 JP H0326270 Y2 JPH0326270 Y2 JP H0326270Y2 JP 13974185 U JP13974185 U JP 13974185U JP 13974185 U JP13974185 U JP 13974185U JP H0326270 Y2 JPH0326270 Y2 JP H0326270Y2
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valve
valve body
exhaust
exhaust gas
valve support
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、タービンノズルに至る排気通路の通
路面積を可変とした排気ターボ過給装置に関する
ものである。
(従来技術) 従来より、排気ターボ過給装置において、低速
域から高速域まで高いタービン効率を得るため
に、タービンノズルに至る排気通路を複数の通路
に分割し、該複数の排気通路の内の少なくとも1
つの通路に弁装置を設け、エンジンの運転状態に
応じて上記弁装置を開閉作動させるようにした技
術が知られている(例えば、実公昭60−1230号参
照)。
上記過給装置では、排気ガスを導入する排気通
路の通路面積をエンジンの運転状態に応じて可変
とし、低速域では弁を閉じて狭い通路によつて排
気ガスの流速を高めてタービンノズルに導入し、
高速域では通路面積を拡大して多量の排気ガスを
少ない抵抗で導入するようにし、これによりエン
ジンの全運転域で高水準の過給性能を得ようとす
るものである。
しかして、上記弁装置の弁体は排圧に抗して開
作動するようにし、弁閉時に排圧が弁体を閉方向
に付勢してそのシール性を向上することが好まし
い。しかし、上記のように排圧に抗して弁装置を
開作動する場合に、その開作動時には弁体に作用
する排圧により弁体の前後における圧力差が大き
くなり、弁体を開くのには大きな開作動力を必要
とするところから、これを改善するために、弁体
の開作動初期に該弁体に開設した通気孔を開き、
弁体両側の圧力差を緩和して開作動力を低減する
ようにしている。
しかるに、上記のような圧力緩和用通気孔の開
閉機構を構成するにあたつて、高温の排気ガスの
流通に対する高い耐久性を有するとともに、充分
な圧力緩和を行うために通気孔の大きな開口面積
を確保し、しかも、弁体の浮動に対しその開閉位
置決め精度を確保する必要があり、さらに、上記
弁体が非円形の場合にこの弁体が回動しないよう
に回り止め機構を付設する必要がある。そして、
上記のような条件を満足する弁装置を簡易に構成
することが要望される。
(考案の目的) 本考案は上記事情に鑑み、タービンノズルに至
る排気通路に設けた排圧に抗して開作動する弁装
置を簡易に構成してなる排気ターボ過給装置を提
供することを目的とするものである。
(考案の構成) 本考案の排気ターボ過給装置は、タービンノズ
ルに至る複数の排気通路の内の少なくとも1つの
通路に、排圧に抗して開作動する弁装置を設け、
上記弁装置の弁体を、その略中央部に設けたピン
部材によつて弁支持体に浮動状態で連接し、さら
に、上記弁体には弁支持体との接離移動により開
閉される通気孔を形成する一方、弁支持体には通
気孔の内径より小径の突出部を設け、該突出部を
上記通気孔内に挿入するようにしたことを特徴と
するものである。
(考案の効果) 本考案によれば、弁体をピン部材を介して弁支
持体に浮動状態に連接するとともに、上記浮動に
よつて開閉される通気孔を弁体に形成し、この通
気孔に弁支持体の突出部を挿入するようにしたこ
とにより、通気孔の開閉構造と弁体の回り止めと
を簡易な構成によつて得ることができ、良好なシ
ール性、耐久性、圧力緩和機能を得ることがで
き、エンジンの運転状態に応じて確実な弁装置の
作動を確保し、信頼性の向上を図ることができる
ものである。
(実施例) 以下、図面により本考案の実施例を説明する。
第1図は排気ターボ過給装置の全体図、第2図は
ターボ過給機への排気ガス導入部分の断面図であ
る。
排気ターボ過給装置1は、エンジン本体3から
の排気ガスを導く排気マニホールド4に接続され
たターボ過給機2と、このターボ過給機2への排
気ガス導入通路面積を切換える弁装置6とを備え
ている。
上記ターボ過給機2は、排気ガスによつて回転
駆動されるタービンホイール(図示せず)を内蔵
したタービンケーシング7と、このタービンホイ
ールによつて回転駆動されて吸気を加圧するコン
プレツサホイール(図示せず)を内蔵したコンプ
レツサケーシング8とがセンターケーシング9を
介して連結されている。タービンケーシング7
は、その外周部に形成されタービンホイールに排
気ガスを吹付けるタービンノズル(図示せず)に
至るスクロール状の排気通路が、スクロール方向
に延設された隔壁10によつて、隔壁10の一方
側に位置する断面長円状の第1の排気通路11
と、隔壁10の他方側に位置しかつ第1の排気通
路11より通路面積の小さい断面長円状の第2の
排気通路12とに区画形成されている。
上記タービンケーシング7内の第1および第2
の排気通路11,12は、上流側の開口端が排気
ガス導入口11a,12aを構成し、排気マニホ
ールド4の下流端と接続される。この2つの排気
ガス導入口11a,12aのうち、第1の排気通
路11の導入口11a(以下、第1導入口と言う)
はエンジンの全運転域で常開とされるが、第2の
排気通路12の導入口12a(以下、第2導入口
と言う)は、弁装置6によつて排気ガス流量の少
ない低速運転時に閉塞され、排気ガス流量の多い
高速運転時に開口される。すなわち、低速運転時
には第1導入口11aのみが開口し、排気ガスは
第1の排気通路11によつてタービンノズルに導
入され、高速運転時には第1および第2の導入口
11a,12aの両方が開口し、排気ガスは第1
および第2の排気通路11,12の両方からター
ビンノズルに導入される。
前記排気マニホールド4は分岐部4aと集合部
4bとが一体に形成され、その分岐部4a側の端
部がエンジン本体3の側部に固定されるととも
に、集合部4b側の端部が上記ターボ過給機2の
タービンケーシング7の排気ガス導入口11a,
12aとガスケツト13を介して接続される。上
記排気マニホールド4の集合部4bには、第2導
入口12a側の壁面を外方に膨出して形成された
拡張部4cが形成されている。この拡張部4cに
第2導入口12aを開閉する弁装置6が配設され
ている。
弁装置6は第3図〜第5図にも示すように、第
2導入口12aを開閉する弁体15と、該弁体1
5を支持する弁支持体16とを備えている。この
弁支持体16に設けられた軸部材17が、第2導
入口12aの長手方向と平行に排気マニホールド
4の拡張部4c壁面に回動自在に支承されてい
る。該軸部材17には第1図に示すように、アク
チユエータ18がリンク部材19を介して接続さ
れ、運転状態に応じて軸部材17を回動操作して
弁支持体16を介して弁体15の開閉作動を行う
ものである。
上記弁装置6を作動するアクチユエータ18
は、エンジンの運転状態に応じて適宜に供給制御
されるエア圧力を受けて、その操作ロツド18a
を進退変位させるようにしたダイヤフラム式の圧
力応動機構に構成され、エンジンの低速時には第
2図に実線で示す如く弁体15によつて第2導入
口12aを閉じ、高速時には鎖線で示すように排
気ガスの流入方向すなわち排圧に抗して弁体15
を回動して第2導入口12aを開くものである。
上記弁体15は略長円形状で前面(図の上面)
外周部が第2導入口12aの周縁部に当接して開
閉するものであり、この弁体15の裏面側(図の
下面側)の略中央部にピン部材20が突設されて
いる。該ピン部材20は弁支持体16の開口16
aを遊合状態で貫通して突出し、先端部に係止用
のリング体20aが固着され、両者を浮動状態に
連結している。すなわち、上記ピン部材20のリ
ング体20aまでの長さは、弁支持体16の厚さ
より大きく形成され、両者間には所定のクリアラ
ンスが形成され、弁体15と弁支持体16とがピ
ン部材20の軸方向に沿つて相対的に移動可能に
浮動状態に連接されている。一方、弁支持体16
の一側部にアーム状に形成されたステー部16b
に前記軸部材17が固着されている。
また、上記弁体15にはその長手方向において
ピン部材20の両側にそれぞれ通気孔21,21
が開口され、この通気孔21,21は弁支持体1
6の相対的浮動によつて開閉される。さらに、弁
支持体16には上記通気孔21,21内に挿入さ
れる突出部22,22が形成され、この突出部2
2,22によつて弁体15の回り止めが行われる
とともに、該突出部22,22の外径は通気孔2
1,21の内径より小さく形成され、突出部2
2,22と通気孔21,21との間に所定の通気
面積が形成される。
なお、第1図に示すように、前記ターボ過給機
2のタービンケーシング7にはウエストゲートバ
ルブ25が設けられ、該ウエストゲートバルブ2
5はエンジンの吸気圧(過給圧)を受けて作動す
るアクチユエータ26により開閉制御され、過給
圧の上限を規制するものである。
上記構成による弁装置6の開閉動作を説明す
る。まず、第3図はエンジンが低速運転状態にあ
つて弁装置6の弁体15によつて第2導入口12
aが閉じられ、排気ガスの導入通路面積を小さく
して流速を向上している状態であるが、この閉弁
状態においては、弁支持体16の押圧力によつて
弁体15は第2導入口12aに圧接されるととも
に、排圧が弁支持体16を介して弁体15を閉方
向に付勢するように作用し、両者によつて弁体1
5は良好なシール性でもつて閉弁状態にある。
上記閉弁状態からエンジンが高速運転状態とな
り、排気ガス量の増大に伴つて第2導入口12a
を開く場合には、アクチユエータ18の作動によ
つて軸部材17を開方向に回動操作するが、弁体
15前後の差圧が大きく、この弁体15を開くた
めには多大の開作動力が必要となる。しかして、
弁支持体16の初期回動により、この弁支持体1
6は第4図に示すように、固定状態の弁体15に
対して両者のクリラアラス量だけピン部材20に
沿つて移動する。これに伴つて弁支持体16は弁
体15から離れ、両者の隙間を介して弁体15の
通気孔22,22を開放して弁体15の前後を連
通し、この通気孔22,22を介して排圧が第2
導入口12aから第2の排気通路12内に導入さ
れ、弁体15前後の差圧が緩和される。これによ
り、弁体15の開作動力は低減し、弁支持体16
の背面がピン部材20先端のリング体20aに当
接して弁体15を開作動するものである。
弁体15が開状態となると第2図に鎖線で示す
ように、この弁体15は第2導入口12aの前面
側から外れた拡張部4c内に移動し、該弁体15
によつて導入排気ガスの流通が阻害されることな
く、第2導入口12aの開口は全面的に開かれて
排気ガスが流入する。
なお、上記構造においては、排気通路11,1
2の第1および第2導入口11a,12aは排気
ガスの流通方向に対して開口している。このた
め、弁装置6の開弁時には、両導入口11a,1
2aに対して排気ガスは迂回することなく略直線
状にスムーズに流入し、通路抵抗が少なく良好な
タービン効率が得られる。また、導入口の開口面
積が小さくても充分な排気ガス流量が得られ、さ
らに、通気孔21と突出部22との係合による弁
体15の回り止めにより、この弁体15を長円形
状として導入口構造がコンパクトにできるととも
に、開作動力の低減に伴つて弁装置6のコンパク
ト化が図れる。
一方、上記弁装置6においては、弁体15と弁
支持体16とが浮動自在に連結され、各部の摩耗
等によつてシール位置の変化があつた場合にも、
弁体15が変化状態に追従して浮動変位し、シー
ル性が長期間良好に維持される。また、弁体15
は略長円形状で第2導入口12aの開口面積を大
きくするとともに、弁体15中心と軸部材17と
の距離(回動半径)を小さくでき、開弁作動力が
基本的に低減しアクチユエータ18の小型化が図
れる。さらに、ピン部材20には単純な引張り荷
重しか作用せず、また、その荷重も低下している
ことにより、このピン部材20の耐久性は良好で
ある。
前記の弁装置6の弁体15の開閉作動は、ダイ
ヤフラム式アクチユエータ18の他、各種のアク
チユエータが使用でき、その作動は、例えば排気
ガス流量、エンジンへの吸入空気量等を直接検知
して制御すればよく、あるいは比較的エンジン負
荷の高い運転領域においてエンジン回転数に応じ
て制御するなど、その制御信号、制御領域に限定
されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例における排気ターボ
過給装置の全体構成を示す側面図、第2図はター
ボ過給機への排気ガス導入部分の断面図、第3図
は第2図の−線に沿う閉弁状態の断面図、第
4図は開弁初期状態の同断面図、第5図は弁体と
弁支持体との組付け状態の平面図である。 1……排気ターボ過給装置、2……ターボ過給
機、3……エンジン本体、6……弁装置、10…
…隔壁、7……タービンケーシング、11,12
……排気通路、11a,12a……排気ガス導入
口、15……弁体、16……弁支持体、18……
アクチユエータ、20……ピン部材、21……通
気孔、22……突出部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. タービンノズルに至る排気通路を複数の通路に
    分割し、該複数の排気通路の内の少なくとも1つ
    の通路に、排圧に抗して開作動する弁装置を設
    け、エンジンの運転状態に応じて上記弁装置を開
    閉作動させるようにした排気ターボ過給装置にお
    いて、上記弁装置が、弁体と、弁支持体と、弁体
    の略中央部で弁体と弁支持体とを連動させるピン
    部材とを備えて構成されており、さらに、上記弁
    体の弁支持体との重合部に、該弁体に対する上記
    弁支持体の浮動により開閉される通気孔が形成さ
    れ、上記弁支持体には上記通気孔の内径より小径
    の突出部が設けられ、該突出部が上記通気孔内に
    挿入する位置に設置されていることを特徴とする
    排気ターボ過給装置。
JP13974185U 1985-09-12 1985-09-12 Expired JPH0326270Y2 (ja)

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JPS6247734U JPS6247734U (ja) 1987-03-24
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