JPH0326244B2

JPH0326244B2 -

Info

Publication number: JPH0326244B2
Application number: JP13835483A
Authority: JP
Inventors: Minoru Fuda
Original assignee: TSUKIDAGUMI KK
Current assignee: TSUKIDAGUMI KK
Priority date: 1983-07-27
Filing date: 1983-07-27
Publication date: 1991-04-10
Also published as: JPS6030706A

Description

【発明の詳細な説明】本願は新規な構成を有する橋梁用吊足場を提供
しようとするものである。

従来、橋梁に関する塗装工事、型枠工事、コン
クリート工事等については、チエーンによる吊足
場が使用されている。しかし、かかる構造のもの
はＡウインチ、クレーン車などを使用して架ける
ことになり、多くの日数を必要とすると共に、
危険作業となる。

Ｂまた、チエーン架払時も同様に危険である。
また、構造やコストの面からも強固な作業板
（足場板）を敷設することができない。

Ｃ作業中には普通の風でも吊足場自体が揺れ
る。

Ｄ不安定ではないかとの不安から作業者は精神
的過労をおぼえ作業能率が悪い。

Ｅ架払時に人力で行なうため、架払総人工を節
減できる要素がない。

本発明はかかる問題を充分解決しようとするも
ので、以下図面を参照しながらそ実施例の詳細を
説明する。

１は本発明の橋梁用吊足場である。

そして、その構成は、処理を所望する桁２にお
ける上弦材２Ａに沿つて当該桁の長手方向をもつ
てレール３を敷設し、レール３上にはレール３と
は直交方向をもつて横架部４をレール３の長手方
向に移動自在に配設し、横架部４の両端には左右
の側壁部５，６を起伏自在に枢着し、側壁部５，
６の下端には横架部４と平行な状態で連接される
左右に分断された床面部７，８が連設されてい
る。

そこで、横架部４には縦枠４Ａと横枠４Ｂを平
行方向に構成した枠４Ｃの一部に金網４Ｄが張設
されている。

また、側壁部５，６は縦枠５Ａ，６Ａと横枠５
Ｂ，６Ｂを側面方形に構成した枠５Ｃ，６Ｃから
なつており、かつ、この枠５Ｃ，６Ｃの上端は枠
４Ｃの左右端とヒンジ部９を介して連結されてい
る。

そして、この枠５Ｃ，６Ｃの外方下端に連結さ
れたワイヤー１０は、枠４Ｃの左右に突設せしめ
た支点４C¹を介して当該枠４Ｃの上面に配設さ
れたチルホール４Ｅに連結されている。

さらに、床面部７，８は上述の如く左右に分断
されているが、縦枠７Ａ，８Ａ、横枠７Ｂ，８Ｂ
を平面方形に構成した枠７Ｃ，８Ｃに金網７Ｄ，
８Ｄが張設されている。

そして、この床面部７，８はそれぞれ側壁部
５，６の内方下端に直角方向をもつて固定されて
いる。

そして、この床面部７，８の正面側、背面側、
縁部には手摺り１１が着脱自在に取付けられ、か
つ、この床面部７，８の内方当接部には互いに連
結する連結機構１２が設けられている。

また、側壁部５，６の内方面には作業台１３が
取付けられている。

そして、上記横架部、側壁部、床面部にはトラ
ス構造が採用されている。

そこで、連結機構１２は床面部７，８の内方側
に横架されているチヤンネル材７Ｅ，８Ｅを連結
ボルト１２Ａで連結するよう構成されている。

また、作業台１３は側壁部５，６の内方面に対
して板１３Ａを蝶番１３Ｂで連結しており、ワイ
ヤー１３Ｃで支持するよう構成しても、さらに、
受け腕１３Ｄを蝶番１３Ｅで連結しておき、必要
に応じて板１３Ｆを載置するように構成してもよ
い。

なお、これら作業台１３を取付けた構造の場合
は、当該側壁部５，６の外方面には金網（図示
略）が張設されることとなる。

そして、以上述べた金網については、パンチン
グメタル、エツキスパンデツドメタルが好適であ
る。

そして、これら横架部４、側壁部５，６、床面
部７，８は現場で組立て、分解可能に構成されて
いる、さらに、横架部４とレール３との関係は当該横
架部４の下面にサドル１４を取付け、かつ、この
サドル１４にはレール３上を転動するローラー１
４Ａが配設されている。

１５は横架部４の下面に垂下された点検用歩
廊、１６は連結ワイヤーである。

ついで、本発明のものの使用方法を効果と共に
説明する。

処理を所望する桁の上弦材２Ａの上面にレール
３を敷設する。こののち、横架部４、左右の側壁
部５，６、床面部７，８を第３図の如く組立て
る。

この結果、桁を中心として側壁部、床面部で取
り囲んだ状態となる。

作業員はこの床面部上に乗り、必要な作業を行
なう。

必要がある場合は作業台１３上に乗り、作業す
ることができる。

作業が終了すると、吊足場全体を上記レールに
沿つて移動させ作業を連続することとなる。

この移動に際して、ピアー部２Ｂに接近した場
合は連結機構１２のボルトを外し、チルホールに
よりワイヤーを上方へ引上げると、左右の側壁部
はヒンジ部を中心として第４図の如く上方へ上昇
するから、ピアー部を避けて移動することができ
る。

こののちは側壁部を降下させ、床面部を連結し
て上述の如く作業を続ける。

このように本願のものによればＡ横架部４は左右の側壁部５，６、床面部７，
８の支承となり移動するため、従来の吊足場に
比して左右の側壁部５，６、床面部７，８の面
積は過小とすることができる。

Ｂピアー部に達した時には、作業床７，８の連
接部を解除すると、自重と重心の関係により、
床面部が開き、自走することにより、ピアー部
を通過し、他スパーンの作業床として即対応で
きる。

Ｃ本願の吊足場は工場製作されたものであり、
従来のものに比して現場組立の架払総人工数は
１／４ですみ、工期の短縮につなぐことができる。

Ｄ耐風性を有し、横ゆれは殆どなく安全である
ため、作業能率（塗装工事、型枠工事、コンク
リート工事等橋梁工事一切に適する）の向上を
図ることができる。

Ｅ製作費、架払人工数は単体で一定であるた
め、工事施工面積（工事延長）が大きい程、仮
説工事のコスト低減につながる。

【図面の簡単な説明】

第１図は使用状態を示す側面図、第２図は同上
の平面図、第３図は略図的正面図、第４図はピア
ー部通過時の正面図、第５図は平面図、第６図は
一部を省略した正面図、第７図は床面部の平面
図、第８図は一部を省略した側面図、第９図は一
部を省略した拡大正面図、第１０図は同上の要部
拡大図、第１１図、第１２図は側壁部と作業台と
の関係を示す斜視図、第１３図は全体の略図的斜
視図である。１……橋梁用吊足場、２……桁、３……レー
ル、４……横架部、５，６……側壁部、７，８…
…床面部。

Claims

【特許請求の範囲】

１処理を所望する桁２における上弦材２Ａに沿
つて当該桁の長手方向をもつてレール３を敷設
し、上記レール３上には上記レール３とは直交方
向をもつて横架部４をレール３の長手方向に移動
自在に配設し、上記横架部４の両端には左右の側
壁部５，６を起伏自在に枢着し、上記側壁部５，
６の下端には上記横架部４と平行な状態で連接さ
れる左右に分断された床面部７，８が連設されて
いることを特徴とする橋梁用吊足場。