JPH03260791A - 自動販売機の硬貨処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は、投入硬貨が自動補給される釣銭パイプを備え
た自動販売機の硬貨処理装置に関する。

（ロ）従来の技術 このような自動販売機は、硬貨が投入されると硬貨選別
器にて適正の判別を行い、判別の結果、正貨のみを硬貨
貯留装置に導いて釣銭あるいは販売中止時の返却用の硬
貨に使用できるよう貯留するものであるが、容量等の関
係で硬貨貯留装置に貯留しない硬貨は金庫へ導くように
構成するのが一般的である。例えば、実開昭５７−２０
２１８５号公報には、硬貨貯留装置内の貯留硬貨枚数を
検出してこの硬貨枚数が所定枚数に達すると、以後、投
入硬貨は硬貨貯留装置には導かずに金庫へ導くようにし
た構成が示されている。

（ハ〉発明が解決しようとする課題 このとき釣銭パイプ内の貯留枚数を検出するには、釣銭
パイプ内の導入路に近接スイッチを設け、このスイッチ
が硬貨を検出すると加算動作し、釣銭パイプから払い出
される硬貨枚数にて減算動作することで、釣銭パイプ内
の貯留硬貨枚数を検出する方法が考えられる。

ところで硬貨処理装置において限られたスペースを有効
に活用するには、釣銭パイプは金庫側へ導く通路と並設
するのが一般的である。しかしながら、このような配置
であると、本来、釣銭パイプに導入される硬貨を検知す
るための近接スイッチが、金庫側通路を通過する硬貨を
も検知してしまうことがある。このような場合、釣銭パ
イプ内の貯留硬貨が、正確にカウントされないという課
題がある。

したがって本発明は、近接スイッチを釣銭パイプ側に設
けた構成において、金庫側通路を通過する硬貨に感応す
ることがない自動販売機の硬貨処理装置を提供するもの
である。

（ニ）課題を解決するための手段 上記の課題を解決するために、本発明による自動販売機
の硬貨処理装置は、自動販売機に投入きれた硬貨を前記
釣銭パイプに導く案内通路と、該釣銭パイプに併設きれ
ており前記金庫に連通している金庫側通路と、通常は該
釣銭パイプの」二部開口を開放させており、該釣銭パイ
プ内の貯留硬貨が硬貨の導入により所定枚数に達っする
と前記釣銭パイプの上部開口を閉室して前記案内通路か
らの硬貨を前記金庫側通路へ導くよう切り換わるシャッ
ターと、前記釣銭パイプ内へ導入される硬貨を挟み該シ
ャッターとは対向している壁面にセンサコイルを配設し
た近接スイッチと、該センサコイルに対向させて前記シ
ャッターに設けた磁性材とを具備して、前記シャッター
が前記釣銭パイプを閉塞したとき前記案内通路からの硬
貨は該シャッターの前記近接スイッチと対向する面と反
対の面に案内されて前記金庫側通路に導かれるように構
成している。

（ホ）作用 自動販売機に適正な硬貨が投入されると、硬貨処理装置
は、この硬貨を釣銭パイプへ導入するよう案内通路に導
く。そして、釣銭パイプ内の貯留硬貨枚数が所定枚数未
満である場合には、シャッターは釣銭パイプの上部開口
を開放しているために、案内通路からの硬貨は釣銭パイ
プに導かれて貯留きれる。このとき硬貨は、近接スイッ
チのセンサコイルが配設されている壁と、シャッターの
このセンサコイルとの対向面との間を通過して釣銭パイ
プに導かれるために、近接スイッチは釣銭パイプに貯留
される硬貨を確実に検知できる。

一方、釣銭パイプの貯留硬貨枚数が所定枚数あると、シ
ャッターが釣銭パイプの上部開口を閉室しているために
、案内通路からの硬貨はシャッターのセンサコイルとは
対向していない面に案内きれて金庫側通路へ導かれる。

この場合、センサコイルから誘起されている磁束は磁性
材にてシールドされるために、近接スイッチは、金庫側
通路を通過する硬貨を検知することがない。

（へ）実施例 以下、図面に基づきこの発明の実施例を詳述する。

第４図は本発明による自動販売機を示しており、投入硬
貨の受入、選別、貯留そして硬貨の払出しはフィンメッ
クと称されるユニットにて行なわれる。このコインメッ
ク１は硬貨選別部２と、硬貨種類に対応して複数の釣銭
パイプ３（第１図）を備えた硬貨貯留装置４と、硬貨貯
留装置４の貯留硬貨を払出す硬貨払出装置５とから成る
。

硬貨選別部２の硬貨受入部６は、自動販売機７の前面に
配設される硬貨投入口８に連通しており、該投入口８に
投入された硬貨は硬貨選別部２に導入されて、その真偽
の判定を受ける。硬貨選別部２は第５図に示すように、
硬貨投入口６に連通ずる硬貨通路３０に硬貨測定センサ
ー３１を配置している。硬貨通路３０は、基板３２と開
閉自在に軸支されている回動板３３との間に硬貨レール
３４を配設して成る。硬貨測定センサー３１は硬貨通路
３０を転動する硬貨に発振高昇をあてて、硬貨の通過に
よる磁界への影響度を発振周波数や電圧の変化にて検出
することで硬貨の材質、外径、板厚等の特性を測定する
ものである。正貨ゲート（３４）は硬貨通路（３０）か
ら導入詐れる硬貨を受入れ或いは返却するもので、正貨
ゲート（３４）の下方には更に振分装置３５を配設して
いる。そして硬貨選別部２は、硬貨測定センサー３１の
測定出力に基づき投入硬貨を適正と判定すると、その種
類に応じて所定の釣銭パイプ３へ導くよう正貨ゲート３
４及び振分装置３５を制御する。しかるに硬貨選別部２
で非適正と判定された硬貨は、コインメック１の返却通
路を通って自動販売機７の前面に配設される硬貨取出部
１０に返却される。

釣銭パイプ３の上方に回動自在に支持されているシャッ
ター１５は、第１図に示すごとく軸支部１５Ａの上部に
切換部１５Ｂを形成するとともに、下部には規制部１５
Ｃを形成しており、通常は切換部１５Ｂを案内路１１と
釣銭パイプ３に並設した金庫側通路１２との中間部に位
置している。このようにシャッター１５が釣銭パイプ３
の上部開口を開放している状態で案内路１１から硬貨Ａ
が導入されてくると、この硬貨Ａはシャッター１５によ
り釣銭パイプ３内に案内される。しかるに釣銭パイプ３
の貯留硬貨が満杯であると、貯留硬貨Ｂによって釣銭パ
イプ３の内方に向けて延出しているシャッター１５の規
制部１５Ｃが釣銭パイプ３の外方に押し圧きれ、これに
よりシヘ・ツタ−１５は第２図で示すように、釣銭パイ
プ３の上部開口を閉室することになる。したがってこの
状態で案内路１１から硬貨が導入きれてくると、この硬
貨は、シヘ・ツタ−１５の釣銭パイプ３とは対向してい
ない面、即ち、背面２２に案内されて金庫側通路１２へ
導かれる。またシャッター１５は軸２５を有しており、
この軸２５を図示しない本体ケースに形成した凹部２６
に挿入することでシャッター１５の回動範囲をこの四部
２６にて規制している。

近接スイッチ１６は、第３図で示されているようにセン
サロイル１７を備えたＬ−Ｃタンク回路１８及び検知回
路１９にて成り、このセンサコイル１７を釣銭パイプ３
内へ導入される硬貨を挾みシャッター１５とは対向して
いる壁面に配設している。Ｌ−Ｃタンク回路１８は、硬
貨がシャッター１５と壁面の間に存在していないときは
共振発振しているが、硬貨がこの間を通過してセンサコ
イル１７に近づくと硬貨に発生する渦電流損により発振
が停止するようになっている。そして検知回路１９の出
力端子２０は、釣銭パイプ３の貯留枚数を演算する自動
販売機の計数処理部に接続されており、Ｌ−Ｃタンク回
路１Ｂの発振の有無を検出して出力をｒ　Ｈ、または「
Ｌヨにする。

シャッター１５は、センサコイル１７と対向している面
３６には透磁率の高い、例えばフェライトまたはパーマ
ロイ等の磁性材２１を取り付けている。これによりシャ
ッター１５の背面３５側は、センサコイル７に誘起きれ
る磁束から効果的にシールドきれる。したがってシャッ
ター１５が釣銭パイプ３の上部開口を閉室したときに、
近接スイッチ１６が金庫側通路１２に導入きれる硬貨に
感応することが防止きれる。

（ト）発明の効果 本発明に依れば、シャッターに磁性材を取り付けること
で、センサコイルを釣銭パイプ側に配置しても、近接ス
イッチは金庫側通路を通過する硬貨を検知することがな
い。従来は、このような誤動作を防止するために、金庫
側通路において釣銭パイプに導入される硬貨によっては
影響を受けない位置にセンサコイルを配置し、自動販売
機は硬貨の投入を確認すると、近接スイッチが硬貨を検
知していないことを条件としてこの投入硬貨を釣銭パイ
プの貯留枚数に加算していた。そのため従来は、実際に
硬貨が釣銭パイプへ導入されなくても金庫側通路へ導入
されない場合には貯留枚数として加算してしまったり、
または金庫側通路にセンサコイルを配設すると金庫側通
路の構成に諸々の規制を受ける等の欠点があったが、セ
ンサコイルを釣銭パイプに設けることでこのような欠点
が解消きれる。

【図面の簡単な説明】

第１図はシャッターが釣銭パイプの上部開口を開放して
いる状態を示す図、第２図はシャッターが釣銭パイプの
上部開口を閉塞している状態を示す図、第３図は近接ス
イッチの構成図、第４図は自動販売機の外観斜視図、第
５図は硬貨選別部の構成図である。 ３・・・釣銭パイプ、　　１２・・・金庫側通路、　　
１３・・・金庫、　　１５・・・シャッター　　１６・
・・近接スイッチ、　　１７・・・センサフィル。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、自動販売機に投入される硬貨を釣銭パイプ内に導入
   し、該釣銭パイプ内の貯留硬貨が所定枚数に達した後は
   投入硬貨を金庫へ導く自動販売機において、 自動販売機に投入された硬貨を前記釣銭パイプに導く案
   内通路と、該釣銭パイプに併設されており前記金庫に連
   通している金庫側通路と、通常は該釣銭パイプの上部開
   口を開放させており、該釣銭パイプ内の貯留硬貨が硬貨
   の導入により所定枚数に達すると前記釣銭パイプの上部
   開口を閉塞して前記案内通路からの硬貨を前記金庫側通
   路へ導くよう切り換わるシャッターと、前記釣銭パイプ
   内へ導入される硬貨を挟み該シャッターとは対向してい
   る壁面にセンサコイルを配設した近接スイッチと、該セ
   ンサコイルに対向させて前記シャッターに設けた磁性材
   とから成り、前記シャッターが前記釣銭パイプを閉塞し
   たとき前記案内通路からの硬貨は該シャッターの前記セ
   ンサコイルと対向する面と反対の面に案内されて前記金
   庫側通路に導かれることを特徴にした自動販売機の硬貨
   処理装置。