JPH0325779Y2 - - Google Patents
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- JPH0325779Y2 JPH0325779Y2 JP1985092396U JP9239685U JPH0325779Y2 JP H0325779 Y2 JPH0325779 Y2 JP H0325779Y2 JP 1985092396 U JP1985092396 U JP 1985092396U JP 9239685 U JP9239685 U JP 9239685U JP H0325779 Y2 JPH0325779 Y2 JP H0325779Y2
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Landscapes
- Mattresses And Other Support Structures For Chairs And Beds (AREA)
- Invalid Beds And Related Equipment (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
(産業業上の利用分野)
本考案は治療用の空気マツト、特に寝たきり老
人や重病人寝床に適した空気マツトに関するもの
である。
人や重病人寝床に適した空気マツトに関するもの
である。
(従来の技術)
従来より寝たきり老人や重症患者等の長期治療
患者に生じる褥瘡を防止するための種々の空気マ
ツトが開発されているがいづれも充分な褥瘡防止
効果を得ることができなかつた。しかしながら最
近褥瘡の発生原因が(1)腰、踵等の骨隆起部が持続
的な圧迫を受けてその部位の毛細血管の流れが阻
害されて局部的な細胞の壊死を招くこと。(2)患者
の発汗による湿気と体熱にによつて壊死を起した
部位に細菌が増殖すること。などに起因すること
が解明された。その結果患者の圧迫部位への体重
による加重を分散化させるとともに患者の皮膚を
乾燥させることが褥瘡の予防ないし治療に効果が
あることがわかり、上部に微細孔を有する多数の
空気袋を並列に配列した空気マツトを用い、該空
気袋に空気を送入して微細孔より微風を漏出させ
ながら多数の空気袋を交互に膨張、収縮させる方
法が試みられてる。(実公昭55−18008号など) しかし、空気袋の空気圧は0.5気圧以下の低い
圧力であるため複数の空気袋を並列に配列して形
成される空気マツト上に患者が寝ると、船酔い症
状や、患者の位置が自然に移動する現象を生じた
り、また患者が起き上ろうとしてマツト上に手を
つくとマツト面が凹んで患者の姿勢が不安定とな
るという問題があつた。この問題を解決するため
本考案者らは各空気袋に、弾性を有する柱状体を
収納した空気マツトを提案した(実願昭59−
120548号)。かかる空気マツトは褥瘡の治療効果
はもちろん、寝心地の優れた褥瘡の治療用空マツ
トとして高く評価されている。
患者に生じる褥瘡を防止するための種々の空気マ
ツトが開発されているがいづれも充分な褥瘡防止
効果を得ることができなかつた。しかしながら最
近褥瘡の発生原因が(1)腰、踵等の骨隆起部が持続
的な圧迫を受けてその部位の毛細血管の流れが阻
害されて局部的な細胞の壊死を招くこと。(2)患者
の発汗による湿気と体熱にによつて壊死を起した
部位に細菌が増殖すること。などに起因すること
が解明された。その結果患者の圧迫部位への体重
による加重を分散化させるとともに患者の皮膚を
乾燥させることが褥瘡の予防ないし治療に効果が
あることがわかり、上部に微細孔を有する多数の
空気袋を並列に配列した空気マツトを用い、該空
気袋に空気を送入して微細孔より微風を漏出させ
ながら多数の空気袋を交互に膨張、収縮させる方
法が試みられてる。(実公昭55−18008号など) しかし、空気袋の空気圧は0.5気圧以下の低い
圧力であるため複数の空気袋を並列に配列して形
成される空気マツト上に患者が寝ると、船酔い症
状や、患者の位置が自然に移動する現象を生じた
り、また患者が起き上ろうとしてマツト上に手を
つくとマツト面が凹んで患者の姿勢が不安定とな
るという問題があつた。この問題を解決するため
本考案者らは各空気袋に、弾性を有する柱状体を
収納した空気マツトを提案した(実願昭59−
120548号)。かかる空気マツトは褥瘡の治療効果
はもちろん、寝心地の優れた褥瘡の治療用空マツ
トとして高く評価されている。
(考案が解決しようとする問題点)
ところが、この空気マツトは、空気袋を製作す
る際に、柱状体を空気袋内に挿入するために全周
囲を一度に閉塞することができず、一側端は閉塞
せずに開口を設け、該開口から柱状体を挿入した
後、開口を接着して閉塞するため生産性が低く、
コストアツプは避けられないという問題があつ
た。
る際に、柱状体を空気袋内に挿入するために全周
囲を一度に閉塞することができず、一側端は閉塞
せずに開口を設け、該開口から柱状体を挿入した
後、開口を接着して閉塞するため生産性が低く、
コストアツプは避けられないという問題があつ
た。
(問題点を解決するための手段)
本考案者らは、かかる問題点を解消し、しかも
上記空気マツトと同一の機能を有する、低コスト
の治療用の空気マツトを提供するため鋭意検討し
た結果、本考案に到達したものである。すなわち
本考案は一端に空気供給口と他端に空気排出口を
有する細長状の空気袋の下面に、細長状の弾性体
が取着された多数の空気袋を並列に配列してマツ
トを構成し、該マツトの偶数列の空気袋の空気供
給口に第1の給気管、奇数列の空気袋に第2の給
気管を接続して、それぞれの給気端をポンプ装置
に連結し、しかも偶数列の空気袋と奇数列の空気
袋のそれぞれ少くとも一つの排出口に多数の細孔
を穿設した細管を接続して、この細管を空気袋と
空気袋との間に配置するとともに、上記二つの給
気管を交互に開閉することによりマツトの上から
かかる荷重とポンプ装置によつて細管から微風を
漏出させながら偶数列の空気袋と奇数列の空気袋
を交互に膨張、収縮させることを特徴とする治療
用の空気マツトである。
上記空気マツトと同一の機能を有する、低コスト
の治療用の空気マツトを提供するため鋭意検討し
た結果、本考案に到達したものである。すなわち
本考案は一端に空気供給口と他端に空気排出口を
有する細長状の空気袋の下面に、細長状の弾性体
が取着された多数の空気袋を並列に配列してマツ
トを構成し、該マツトの偶数列の空気袋の空気供
給口に第1の給気管、奇数列の空気袋に第2の給
気管を接続して、それぞれの給気端をポンプ装置
に連結し、しかも偶数列の空気袋と奇数列の空気
袋のそれぞれ少くとも一つの排出口に多数の細孔
を穿設した細管を接続して、この細管を空気袋と
空気袋との間に配置するとともに、上記二つの給
気管を交互に開閉することによりマツトの上から
かかる荷重とポンプ装置によつて細管から微風を
漏出させながら偶数列の空気袋と奇数列の空気袋
を交互に膨張、収縮させることを特徴とする治療
用の空気マツトである。
(作用)
本考案の治療用の空気マツトは空気袋を製作し
た後、該空気袋の下面に細長状の弾性体を対面さ
せて取り付けるため生産性が著しく向上し、安価
な空気マツトを提供できる。
た後、該空気袋の下面に細長状の弾性体を対面さ
せて取り付けるため生産性が著しく向上し、安価
な空気マツトを提供できる。
(実施例)
次に本考案の治療用の空気マツトの一実施例を
図面にて説明する。第1図は本考案のマツトの斜
視図であり、該マツトは下面に細長状の弾性体を
対面して取着した多数の空気袋1から構成された
マツトAと、該マツトの偶数列の空気袋の空気供
給口3に接続された第1の給気管4、奇数列の空
気袋の空気供給口に接続された第3の給気管5、
空気袋に空気を送入する空気ポンプ装置6及び空
気袋の空気排出口8に接続された、多数の細孔1
1を穿設した細管7を主要部としている。
図面にて説明する。第1図は本考案のマツトの斜
視図であり、該マツトは下面に細長状の弾性体を
対面して取着した多数の空気袋1から構成された
マツトAと、該マツトの偶数列の空気袋の空気供
給口3に接続された第1の給気管4、奇数列の空
気袋の空気供給口に接続された第3の給気管5、
空気袋に空気を送入する空気ポンプ装置6及び空
気袋の空気排出口8に接続された、多数の細孔1
1を穿設した細管7を主要部としている。
空気袋1は第2図に示すように、例えばポリ塩
化ビニル、ポリエチレンなどのプラスチツクシー
トやゴムシートまたはそれらに布等を被覆した2
枚のシートをヒートシール等により成型した気密
性の袋状体であり、その一端部には空気供給口3
が設けられている。またその他端部には空気排出
口8が設けられている。上記空気袋の空気排出口
8には多数の細孔11を穿設し、かつ先端を封止
した細管7が取り付られている。
化ビニル、ポリエチレンなどのプラスチツクシー
トやゴムシートまたはそれらに布等を被覆した2
枚のシートをヒートシール等により成型した気密
性の袋状体であり、その一端部には空気供給口3
が設けられている。またその他端部には空気排出
口8が設けられている。上記空気袋の空気排出口
8には多数の細孔11を穿設し、かつ先端を封止
した細管7が取り付られている。
上記空気袋は一体に連接され約100〜200cmの長
さ及び約50〜1000cmの巾を有するマツトが構成さ
れる。通常正方形または長方形の布またはプラス
チツクフイルムからなるベースシート上に一定の
間隔を置いて重ね合された袋状の布またはプラス
チツクフイルムをベースシートの一辺に平行に一
定間隔で線状に接合することによつて形成された
連続する多数の空胴内に空気袋を挿入することに
よりマツトを構成することができる。第3図は空
気袋の裏面図であり、該空気袋の下面には空気袋
に細巾のシート12を一定間隔で一体に取り付け
て空気袋の下面との間に空胴を形成し、該空胴に
細長状の弾性体13が収納されている。
さ及び約50〜1000cmの巾を有するマツトが構成さ
れる。通常正方形または長方形の布またはプラス
チツクフイルムからなるベースシート上に一定の
間隔を置いて重ね合された袋状の布またはプラス
チツクフイルムをベースシートの一辺に平行に一
定間隔で線状に接合することによつて形成された
連続する多数の空胴内に空気袋を挿入することに
よりマツトを構成することができる。第3図は空
気袋の裏面図であり、該空気袋の下面には空気袋
に細巾のシート12を一定間隔で一体に取り付け
て空気袋の下面との間に空胴を形成し、該空胴に
細長状の弾性体13が収納されている。
第4図は第3図に示す空気袋の断面図であり、
この空気袋は空気ポンプより送られた空気が導入
されて膨張と収縮を繰り返す空気袋1の下面に、
細巾のシート12で空胴部を形成し、該空胴部に
細長状の弾性体が収納されている。細巾のシート
12は空気袋1と同一の素材または空気袋と異な
る素材の場合には、該空気袋と接着可能な素材が
用いられる。細長状の弾性体を収納する空胴部と
して細巾のシートで形成された空胴部以外にメツ
シユ状物、ひも状物で空胴部を形成してもかまわ
ない。
この空気袋は空気ポンプより送られた空気が導入
されて膨張と収縮を繰り返す空気袋1の下面に、
細巾のシート12で空胴部を形成し、該空胴部に
細長状の弾性体が収納されている。細巾のシート
12は空気袋1と同一の素材または空気袋と異な
る素材の場合には、該空気袋と接着可能な素材が
用いられる。細長状の弾性体を収納する空胴部と
して細巾のシートで形成された空胴部以外にメツ
シユ状物、ひも状物で空胴部を形成してもかまわ
ない。
第5図は四角柱状に成形した弾性体13を空気
袋1の下面に両面接着テープ等の接着手段で貼り
合せた例であり、空気袋が膨張したときに嵩高に
ならないため寝心地が優れ、しかも空気を抜くと
扁平となるため容易に折り畳むことができ収納に
便利である。
袋1の下面に両面接着テープ等の接着手段で貼り
合せた例であり、空気袋が膨張したときに嵩高に
ならないため寝心地が優れ、しかも空気を抜くと
扁平となるため容易に折り畳むことができ収納に
便利である。
上記空気袋1の下部に取着した空気袋が収縮し
たときに体重圧をささえる程度の弾性を有する弾
性体としては例えば、(1)ポリウレタンフオームや
フオームラバーなどの連続気泡の発泡体、あるい
は上記発泡体とポリエチレン発泡体、ポリ塩化ビ
ニル発泡体、エチレン−酢酸ビニル共重合体の発
泡体などの独立気泡の発泡体との積層体、(2)独立
した多数の空気室を凸状に有するプラスチツクシ
ート、あるいは上記フイルムの裏面に独立気泡の
発泡体シートを重ねたシートを空気室が外側とな
るように丸棒状に巻回したもの、(3)発泡スチロー
ルやプラスチツク管などの自己保持性のプラスチ
ツク芯体の周囲に弾力性を有するポリウレタンフ
オームなどを巻回したものなどを用いることがで
きる。この弾性体は円筒状のものは通常直径5〜
15cm、長さ50〜100cmである。また四角柱状のも
のは通常高さ3〜8cm、巾5〜15cm、長さ50〜
100cmのものが用いられる。上記空気袋の下面に
取着する弾性体は同一のものでも、また偶数列と
奇数列の空気袋の下面に取着する弾性体の素材、
形状等を異ならせてもよい。
たときに体重圧をささえる程度の弾性を有する弾
性体としては例えば、(1)ポリウレタンフオームや
フオームラバーなどの連続気泡の発泡体、あるい
は上記発泡体とポリエチレン発泡体、ポリ塩化ビ
ニル発泡体、エチレン−酢酸ビニル共重合体の発
泡体などの独立気泡の発泡体との積層体、(2)独立
した多数の空気室を凸状に有するプラスチツクシ
ート、あるいは上記フイルムの裏面に独立気泡の
発泡体シートを重ねたシートを空気室が外側とな
るように丸棒状に巻回したもの、(3)発泡スチロー
ルやプラスチツク管などの自己保持性のプラスチ
ツク芯体の周囲に弾力性を有するポリウレタンフ
オームなどを巻回したものなどを用いることがで
きる。この弾性体は円筒状のものは通常直径5〜
15cm、長さ50〜100cmである。また四角柱状のも
のは通常高さ3〜8cm、巾5〜15cm、長さ50〜
100cmのものが用いられる。上記空気袋の下面に
取着する弾性体は同一のものでも、また偶数列と
奇数列の空気袋の下面に取着する弾性体の素材、
形状等を異ならせてもよい。
上記マツトを構成する偶数列の空気袋の空気供
給口には第1の給気管4の分岐を連結し給気可能
とする。また奇数列の空気袋の空気供給口には第
2の給気管5の分岐を連結して給気可能としてい
る。また少くとも一つの偶数列の空気袋及び少く
とも一つの奇数列の空気袋の空気排出口には0.01
〜0.5mmの多数の細孔11を穿設し、かつ先端が
閉塞された細管が連結されて空気袋の上面に配置
されている。空気袋への空気の供給を停止し、か
つ空気袋に供給された空気を細孔より漏出させる
ことにより空気袋を収縮させるため、この細管を
偶数列の空気袋と奇数列の空気袋の少くとも一つ
にそれぞれ連結することが重要である。細管は全
ての空気袋の排出口に連結してもよいが、患者の
肩部や腰部などの床擦れが発生しやすい部位の空
気袋に細管を接続して、この部位にのみ微風を漏
出するようにしてもよい。この場合細管を接続し
ていない空気袋の排出口は密栓する必要がある。
上記細管は空気袋と平行に配置すればよいが、円
筒状の空気袋の頂部に配置すると患者の荷重によ
り細管が閉塞するため2つの空気袋の間に形成さ
れた凹部に配置する必要がある。かかる凹部に配
置することにより細孔が圧迫されることなく全て
の細孔から均一に空気を漏出できる。
給口には第1の給気管4の分岐を連結し給気可能
とする。また奇数列の空気袋の空気供給口には第
2の給気管5の分岐を連結して給気可能としてい
る。また少くとも一つの偶数列の空気袋及び少く
とも一つの奇数列の空気袋の空気排出口には0.01
〜0.5mmの多数の細孔11を穿設し、かつ先端が
閉塞された細管が連結されて空気袋の上面に配置
されている。空気袋への空気の供給を停止し、か
つ空気袋に供給された空気を細孔より漏出させる
ことにより空気袋を収縮させるため、この細管を
偶数列の空気袋と奇数列の空気袋の少くとも一つ
にそれぞれ連結することが重要である。細管は全
ての空気袋の排出口に連結してもよいが、患者の
肩部や腰部などの床擦れが発生しやすい部位の空
気袋に細管を接続して、この部位にのみ微風を漏
出するようにしてもよい。この場合細管を接続し
ていない空気袋の排出口は密栓する必要がある。
上記細管は空気袋と平行に配置すればよいが、円
筒状の空気袋の頂部に配置すると患者の荷重によ
り細管が閉塞するため2つの空気袋の間に形成さ
れた凹部に配置する必要がある。かかる凹部に配
置することにより細孔が圧迫されることなく全て
の細孔から均一に空気を漏出できる。
第1及び第2の給気管の端部には空気ポンプ装
置6が連結されている。偶数列の空気袋と奇数列
の空気袋へはこのポンプから間欠的に空気が送入
される。そのための一つの方法としてこのポンプ
に空気溜槽を連結し、空気溜槽の圧力が上限設定
値、例えば1.5Kg/cm2に達すると弁が開いて第1
の給気管から偶数列の空気袋へ空気が送入されて
空気袋を膨張させ、空気溜槽の圧力が下限設定
値、例えば0.5Kg/cm2に下ると弁を閉じて偶数列
の空気袋への空気の送入を停止させる。空気袋へ
空気の送入を停止すると空気袋の空気が該空気袋
に連結された細管の微細孔から漏出して偶数列の
空気袋は収縮する。その間奇数列の空気袋へは空
気が送入されて膨張する。上記動作を繰り返すこ
とにより偶数列の空気袋と奇数列の空気袋を交互
に膨張、収縮させることができる。もちろん上記
弁の開閉のサイクルは患者の状態に応じて変える
ことができる。他の方法としては第1の給気管と
第2の給気管を一定時間毎にカムで押圧してもよ
い。
置6が連結されている。偶数列の空気袋と奇数列
の空気袋へはこのポンプから間欠的に空気が送入
される。そのための一つの方法としてこのポンプ
に空気溜槽を連結し、空気溜槽の圧力が上限設定
値、例えば1.5Kg/cm2に達すると弁が開いて第1
の給気管から偶数列の空気袋へ空気が送入されて
空気袋を膨張させ、空気溜槽の圧力が下限設定
値、例えば0.5Kg/cm2に下ると弁を閉じて偶数列
の空気袋への空気の送入を停止させる。空気袋へ
空気の送入を停止すると空気袋の空気が該空気袋
に連結された細管の微細孔から漏出して偶数列の
空気袋は収縮する。その間奇数列の空気袋へは空
気が送入されて膨張する。上記動作を繰り返すこ
とにより偶数列の空気袋と奇数列の空気袋を交互
に膨張、収縮させることができる。もちろん上記
弁の開閉のサイクルは患者の状態に応じて変える
ことができる。他の方法としては第1の給気管と
第2の給気管を一定時間毎にカムで押圧してもよ
い。
本考案の空気マツトの偶数列の空気袋に空気を
送入する場合には空気袋は排出口に接続された細
管の微細孔11から空気を漏出させながら膨張し
てこの空気袋により患者の体重圧がささえられ
る。次に偶数列の空気袋への空気の送入を停止す
ると空気袋に残留した空気は患者の体重により細
管に設けた微細孔から漏出して収縮するが、この
空気袋の収縮時には、患者の体重は隣接する膨張
した奇数列の空気袋と偶数列の空気袋の下部に取
着した弾性体によつてささえられる。本考案のマ
ツトにおいて患者の支持領域は偶数列の空気袋→
奇数列の空気袋と順次移動する。かかる支持領域
の移動により患者にマツサージ作用を与えるとと
もに偶数列の空気袋が収縮した時には患者は偶数
列の空気袋に収納された弾性体と奇数列の空気
袋、いい換えればマツトの全領域でささえられる
ため空気袋が膨張、収縮しているにもかかわらず
極めて寝心地がよいという利点がある。
送入する場合には空気袋は排出口に接続された細
管の微細孔11から空気を漏出させながら膨張し
てこの空気袋により患者の体重圧がささえられ
る。次に偶数列の空気袋への空気の送入を停止す
ると空気袋に残留した空気は患者の体重により細
管に設けた微細孔から漏出して収縮するが、この
空気袋の収縮時には、患者の体重は隣接する膨張
した奇数列の空気袋と偶数列の空気袋の下部に取
着した弾性体によつてささえられる。本考案のマ
ツトにおいて患者の支持領域は偶数列の空気袋→
奇数列の空気袋と順次移動する。かかる支持領域
の移動により患者にマツサージ作用を与えるとと
もに偶数列の空気袋が収縮した時には患者は偶数
列の空気袋に収納された弾性体と奇数列の空気
袋、いい換えればマツトの全領域でささえられる
ため空気袋が膨張、収縮しているにもかかわらず
極めて寝心地がよいという利点がある。
(効果)
以上のように本考案の空気マツトは空気袋の膨
張、収縮、動作を一定時間毎にくり返し行うこと
により患者の圧迫部位への体重による加重が分散
化できるとともに細管から常にその微細孔を通じ
て空気が漏出するため該マツト上に直接または毛
布等を敷いて寝ている患者のマツトとの接触表面
を乾燥させ褥瘡を防止でき、さらに患者の支持領
域が移動するため優れたマツサージ効果を有して
いるとともに、空気袋の下部に弾性体を取着する
ため生産性が高く、安価な空気マツトを提供でき
るのである。
張、収縮、動作を一定時間毎にくり返し行うこと
により患者の圧迫部位への体重による加重が分散
化できるとともに細管から常にその微細孔を通じ
て空気が漏出するため該マツト上に直接または毛
布等を敷いて寝ている患者のマツトとの接触表面
を乾燥させ褥瘡を防止でき、さらに患者の支持領
域が移動するため優れたマツサージ効果を有して
いるとともに、空気袋の下部に弾性体を取着する
ため生産性が高く、安価な空気マツトを提供でき
るのである。
第1図は本考案の治療用の空気マツトの平面図
であり、第2図は空気袋の平面図であり、第3図
は空気袋の裏面図であり、第4図及び第5図は空
気袋の断面図である。 1……空気袋、3……空気供給口、4……第1
の給気管、5……第2の給気管、6……ポンプ装
置、7……細管、8……空気排出口。
であり、第2図は空気袋の平面図であり、第3図
は空気袋の裏面図であり、第4図及び第5図は空
気袋の断面図である。 1……空気袋、3……空気供給口、4……第1
の給気管、5……第2の給気管、6……ポンプ装
置、7……細管、8……空気排出口。
Claims (1)
- 一端に空気供給口と他端に空気排出口を有する
細長状の空気袋の下面に、細長状の弾性体が取着
された多数の空気袋を並列に配列してマツトを構
成し、該マツトの偶数列の空気袋の空気供給口に
第1の給気管を接続し、奇数列の空気袋に第2の
給気管を接続して、それぞれの給気管の端部をポ
ンプ装置に連結し、さらに該偶数列の空気袋と奇
数列の空気袋のそれぞれ少くとも一つの空気排出
口に、多数の細孔が穿設された細管を接続して、
該細管を空気袋と空気袋との間に配置するととも
に、該ポンプ装置に連結された第1の給気管と第
2の給気管を交互に開閉して細管から微風を漏出
させながら偶数列の空気袋と奇数袋の空気袋を交
互に膨張、収縮させることを特徴とする治療用の
空気マツト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985092396U JPH0325779Y2 (ja) | 1985-06-18 | 1985-06-18 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1985092396U JPH0325779Y2 (ja) | 1985-06-18 | 1985-06-18 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS621622U JPS621622U (ja) | 1987-01-08 |
JPH0325779Y2 true JPH0325779Y2 (ja) | 1991-06-04 |
Family
ID=30649155
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1985092396U Expired JPH0325779Y2 (ja) | 1985-06-18 | 1985-06-18 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0325779Y2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58121918A (ja) * | 1982-01-13 | 1983-07-20 | 株式会社ラツカサン | 寝具用芯材 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57169317U (ja) * | 1981-04-17 | 1982-10-25 |
-
1985
- 1985-06-18 JP JP1985092396U patent/JPH0325779Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58121918A (ja) * | 1982-01-13 | 1983-07-20 | 株式会社ラツカサン | 寝具用芯材 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS621622U (ja) | 1987-01-08 |
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