JPH0215467Y2 - - Google Patents

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JPH0215467Y2
JPH0215467Y2 JP1985029329U JP2932985U JPH0215467Y2 JP H0215467 Y2 JPH0215467 Y2 JP H0215467Y2 JP 1985029329 U JP1985029329 U JP 1985029329U JP 2932985 U JP2932985 U JP 2932985U JP H0215467 Y2 JPH0215467 Y2 JP H0215467Y2
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air supply
chambers
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は治療用のエアマツト、特に寝たきり老
人や重病人寝床に適したエアマツトに関するもの
である。
(従来の技術) 従来より寝たきり老人や重症患者等の長期療養
患者に生じる褥瘡を防止するための種々のマツト
が開発されているがいづれも充分な褥瘡防止効果
を得ることはできなかつた。しかしながら最近褥
瘡の発生原因が(1)腰、踵等の骨隆起部が持続的な
圧迫を受けてその部位の毛細血管の流れが阻害さ
れて局部的な細胞の壊死を招くこと。(2)患者の発
汗による湿気と体熱とによつて壊死を起した部位
に細菌が増殖すること。などに起因することが解
明された。その結果患者の圧迫部位への体重によ
る加重を分散化させるとともに患者の皮膚を乾燥
させることが褥瘡の予防ないし治療に効果がある
ことがわかり、上部に微細孔を有する多数の空気
室を並列に配列したエアマツトを用い、該空気室
に空気を送入して微細孔より微風を漏出させなが
ら多数の空気室を交互に膨張、収縮させる方法が
試みられている。(実公昭55−18008号など) (考案が解決しようとする問題点) 上記方法は褥瘡の防止に優れた効果を有してい
るがこの方法は空気室から微風を漏出しつつ空気
室を交互に膨張、収縮させてマツトの表面の半分
で体重またはその一部をささえることになるため
空気室にはかなり大きな圧力を供給する必要があ
り、かつ短時間で空気室を膨張させるために高容
量の高価なポンプを用いるためエアマツトが高価
であるという問題があつた。全国で50万人を越す
寝たきり患者のうち、自宅療養の60才以上の寝た
きり患者は33万人(昭和58年)であるがこのうち
の多くは高価な褥瘡防止マツトを購入し得ない。
したがつて、寝たきり患者の経済的負担をできる
限り軽減するために、安価な治療用のエアマツト
が強く要請されている。
(問題点を解決するための手段) 本考案者らはエアマツトのエアポンプ部を安価
にするために鋭意検討した結果、エアポンプ部自
体の改良もさることながらエアマツトの空気室の
改良によりエアポンプ部を安価にできることを見
出し、本考案に到達したものである。すなわち本
考案は、2枚のプラスチツクシートを重ね合せて
外周部を気密的に融着し、かつ内部に蛇行した仕
切部で区割された複数の空気室を設けて、奇数列
の空気室群と偶数列の空気室群に連通された別個
の空気供給口を取着し、しかも該空気室内に空間
体積占有率が30〜90%の柱状体を収納した空気袋
を複数連結した空気袋ユニツトと、該複数の空気
袋の奇数列の空気室群に連通する空気供給口に第
1の給気管を接続し、偶数列の空気室群に連通す
る空気供給口に第2の給気管を接続して、それぞ
れの給気管に連結されたポンプよりなるエアポン
プ部と、該複数の空気袋の空気供給口に設けられ
た空気噴出部連結口に接続された管に設けられた
複数の分岐に、多数の細孔が穿設され、かつ先端
が閉塞された複数のチユーブが接続された空気噴
出部よりなり、該チユーブを隣接する空気室の間
に配置して、該ポンプ装置に連結された第1の給
気管と第2の給気管を交互に開閉してチユーブか
ら微風を漏出させながら偶数列の空気室と奇数列
の空気室を交互に膨張、収縮させる治療用のエア
マツトである。
(実施例) 次に本考案の治療用のエアマツトの一実施例を
図面にて説明する。本考案のエアマツトは第1図
に示すように、空気袋部1とエアポンプ部2と空
気噴出部3より構成されている。空気袋部1は、
布製のエアマツトカバー4の中に空気袋ユニツト
5,6,7が入つている。これら空気袋ユニツト
は厚さ0.2mmの2枚のポリ塩化ビニルシートを重
ね合せて、外周部を融着して袋状体を形成し、該
袋状体の内部に蛇行した仕切部を設けてそれぞれ
6個、合計18個の空気室11〜28を形成してい
る。これら空気室は奇数群11,13,15,…
27と偶数群12,14,16,…28の2群に
分けられ、それぞれ空気管8,9でエアポンプ部
2と連結される。エアポンプ部はエアポンプ3
0、送気量調節弁31、流路切換手段32より成
り、4〜5分間の周期で交互に奇数群の空気室と
偶数群の空気室へ空気を送り込む。
空気室へ導入された空気は、空気噴出部連結口
33〜38より排出され点線で示す空気噴出部3
へ導入される。空気噴出部は、第2図に示すよう
にポリプロピレン製の分岐管40,41、長さ方
向の中央を融着させた閉塞部分42、および直径
約1mmの空気噴出用微細孔43を多数設けた軟質
ポリ塩化ビニル製チユーブより成る空気噴出部材
44から成る。該空気噴出部材44は第1図の空
気袋部の空気室11〜28の隣り合つた空気室の
境界に生じる凹部(谷間)に位置せしめられ、患
者の体重により圧迫されないように固定される。
エアポンプより空気室へ送気された空気は空気噴
出部3の分岐管40を経て空気噴出部材44に導
かれ微細孔43より噴出される。これによつて、
患者の背面を強製的に乾燥する。この空気噴出部
はエアマツトの空気室11〜28とマツトカバー
4の間においても、マツトカバー4とその上に置
かれるシーツや毛布の間においても、シーツや毛
布の上に置いても使用することができ、患者の状
況や病室内の温度や湿度に応じて自由に選択する
ことが可能である。
空気室11〜28は第3図に示すように、ポリ
塩化ビニルシートで作られた袋部材50で形成さ
れる空気室51〜54の内部に、発泡スチロール
円柱体55を2本並列に配置させ、その周囲をポ
リエチレン製エアキヤツプ56で巻回した楕円柱
状体を厚さ50μmのポリエチレンフイルム57で
覆つて密封した柱状体が挿入される。該柱状体の
体積占有率は空気室内圧が80mmHgのとき約50%
である。空気室内圧が40mmHgの場合、すなわち
空気室が収縮状態にある場合でも、患者がエアマ
ツト上に普通に横たわつているときには空気室を
形成する塩ビシートの天井部分はこの柱状体に接
触することはほとんど無い。
上記空気室に収納する柱状体は、要するに空気
室内の空間を占有できるものであれば何でもよい
が、軽くてやわらかい材料により作られているこ
とが実用上好ましい。したがつて、ポリスチレ
ン、ポリエチレン、ポリウレタンなどプラスチツ
クスの発泡体などが好ましいが、その発泡構造は
独立気泡型である必要がある。よく似た発泡体で
あつても連続気泡発泡型では気泡内に空気が出入
りすることができるので空間体積占有効率が低
い。連続気泡型発泡体の場合は、該発泡体を空気
が透過しないポリエチレン、ポリ塩化ビニルなど
のシートで密封して覆うか、表面を密封コートす
る必要がある。これらプラスチツクスの発泡体以
外にも、内部に空気室を密封した球状、ハコ状、
袋状などのプラスチツクス成型品も用い得る。ま
たプラスチツクスだけでなく、ガラス、セラミツ
クス、金属など無機材料も用い得る。形状とし
て、袋状、粒状、スパゲツテイ状、偏平体状など
でも構わない。要は、空気室容量の30%以上、90
%以下の空間体積を占有しさえすればよい。ただ
し、30%未満の占有率ではエアポンプの送気能力
を効果的に低下させ得ないし、また90%を越す占
有率の場合はエアマツトの凹みが少なくなり局所
圧力防止機能が充分に発揮され得ない。本考案者
らは種々試みた結果、占有率は50〜70%がエアポ
ンプの送気能力を効果的に減少させ得てかつ局所
圧力防止機能が損われないためにより好ましいこ
とを見出した。また、患者が通常の横たわり方で
マツト上に寝るとき、患者の体重を柱状体が支え
ることのない方が、エアマツト本来の局所圧力分
散機能を発揮するのでより好ましい。
上記のようにして構成された治療用のエアマツ
トは、エアポンプ部の送気量調節用の絞り弁31
をほぼ半分閉じて運転すれば約5分間の周期で空
気室内圧が40mmHg(収縮時)と80mmHg(膨張時)
との間で周期的に変化させることができる。この
運転状況ではエアポンプ30の音も全く静かであ
つて、患者には深夜においてもポンプが作動して
いるのかいないのか判別できないほどであり、寝
心地もよく快適で、優れた褥瘡防止効果を有して
いた。
(考案の効果) 以上のように本考案は、空気室に体積占有率が
30〜90%の柱状体を収容することにより従来エア
マツトにおいて9w程度の比較的高価で消費電力
の大きいエアポンプを使用しなければならなかつ
たのに対して、3w程度の消費電力の小さいエア
ポンプを使用することができるため、従来コスト
低減が困難であつたエアマツトのコストを大巾に
低減させることが可能となつたのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の治療用のエアマツトの平面図
であり、第2図は空気噴出部の平面図であり、第
3図は空気室の断面図である。 1……空気袋部、2……エアポンプ部、3……
空気噴出部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 2枚のプラスチツクシートを重ね合せて外周部
    を気密的に融着し、かつ内部に蛇行した仕切部で
    区割された複数の空気室を設けて、奇数列の空気
    室群と偶数列の空気室群に連通された別個の空気
    供給口を取着し、しかも該空気室内に空間体積占
    有率が30〜90%の柱状体を収納した空気袋を複数
    連結した空気袋ユニツトと、該複数の空気袋の奇
    数列の空気室群に連通する空気供給口に第1の給
    気管を接続し、偶数列の空気室群に連通する空気
    供給口に第2の給気管を接続して、それぞれの給
    気管に連結されたポンプよりなるエアポンプ部
    と、該複数の空気袋の空気供給口に設けられた空
    気噴出部連続口に接続された管に設けられた複数
    の分岐に、多数の細孔が穿設され、かつ先端が閉
    塞された複数のチユーブが接続された空気噴出部
    よりなり、該チユーブを隣接する空気室の間に配
    置して、該ポンプ装置に連結された第1の給気管
    と第2の給気管を交互に開閉してチユーブから微
    風を漏出させながら偶数列の空気室と奇数列の空
    気室を交互に膨張、収縮させることを特徴とする
    治療用のエアマツト。
JP1985029329U 1985-02-28 1985-02-28 Expired JPH0215467Y2 (ja)

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JPS61145530U JPS61145530U (ja) 1986-09-08
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JPH0215466Y2 (ja) * 1985-02-25 1990-04-25

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JPS61145530U (ja) 1986-09-08

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