JPH032559B2 - - Google Patents

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JPH032559B2
JPH032559B2 JP5461182A JP5461182A JPH032559B2 JP H032559 B2 JPH032559 B2 JP H032559B2 JP 5461182 A JP5461182 A JP 5461182A JP 5461182 A JP5461182 A JP 5461182A JP H032559 B2 JPH032559 B2 JP H032559B2
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JP
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needle
thread
fabric
corner
sewing machine
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Katsumi Koseki
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Juki Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、本縫い目を形成する針送りミシン
または二本針ミシンにおいて、角縫い時の角部縫
目を適正にするための角縫い装置に関する。
[従来の技術] 針が下送り歯とほぼ同期して布送り方向に揺動
して布送り運動を行い本縫目を形成する針送り本
縫いミシンでは、針下位置に停止するとき、第8
図Aに示されている主軸回転角、即ち針糸ループ
を釜剣先が捕捉してからわずかに針が上昇した回
転角に停止される。そして再びミシンが駆動され
ると針がA点から上昇して針板上に抜け出てから
下送り歯と共に布送り方向手前に移動し、天秤は
針棒に遅れて上昇して針糸を引き上げ、針が上死
点に達したときは送り歯は布送り方向手前側に針
と共に移動している。そして針下位置停止して布
を回転させてから縫う、いわゆる角部の縫目形成
時には、第10図に示したように、送り歯の針穴
は点Naから点Ndに移動し、この時下糸Uは釜の
下糸繰り出し部Rから点Ndを介して角部前の針
落ち点Ncとの間にわたるので、点Ndと点Nc間
の下糸Uに交絡する針糸Tは第10図の符号Sで
示した分だけ引かれて経路が余計に長くなる。従
つて天秤が下糸Uに交絡する針糸Tを引き上げる
には、針落ち点Naに向けて水平方向(矢印a方
向)に引いてからさらに上方に引き上げる必要が
あるが、天秤ストロークは一定であるので、針糸
を必要量引き上げきれなくなる。
また布送り方向との交叉方向に離隔して平行に
配列した二本の針を持つミシンでは、第11図に
示すような角部の縫目形成を可能とするように、
一方の針を針上位置に保持した休止状態にするた
めの針棒休止機構を設けていた。例えば第12図
および第13図に示したように、左側の縫目線を
角部内側にする場合は、点Nbにおいて上記針棒
休止機構を作用して内側(左)側の針を休止状態
にし、外側針のみにより、外側角部に対応する点
が針落ち点Naに達するまで引き続き所定針数の
縫目を形成してから針下位置に停止する。そして
その外側針を中心に布を第12図反時計方向へ所
定角度回転して第13図の状態にしてから再びミ
シンを起動して矢印方向に縫い進め、外側針の針
落ち点が内側針の休止位置に対応する点に達した
とき、内側針を作用状態に戻して二本針縫目を引
き続き形成するようにした。
一方第14図および第15図に示したように、
右側の縫目線を角部内側とする場合にも同様に、
点Nfにおいて上記針棒休止機構を作用して内側
(右)側の針を休止状態にし、外側針のみにより、
外側角部に対応する点が針落ち点Neに達するま
で引き続き所定針数の縫目を形成してから針下位
置に停止する。そしてこの外側針を中心に布を第
14図時計方向に回転して第15図の状態にして
から再び外側針の針落ち点が内側針の休止位置に
対応する点に達したとき、内側針を作用状態に戻
して二本針縫目を形成するものである。
そして第12,13図における内側角部の点
Nb、および第14,15図における内側角部の
点Nfにおいては、外側角縫いを形成する間、下
糸Ua,Uaは釜に設けられた周知の下糸吸収装置
(実公昭56年第11896号)により余計な繰り出しが
妨げられるのに対し、針糸Ta,Tbは外側角部ま
で縫目が縫い進まれるに従い繰り出されてしまう
ので、内側角部に対応する位置まで外側縫目が縫
い進まれるとき、余計に繰り出された針糸が弛み
として残り、内側角部で二本針に復帰して縫うと
きに第10図に説明と同様に針糸を引き上げ切れ
ず、内側角部に「つれ」Sを発生した。またこの
二本針本縫いミシンが針送り機能を持つ場合は、
外側角部においても同様に「つれ」Sが発生し
た。
[解決しようとする課題] 上記したように、針送り本縫いミシンにおいて
は角部縫目を形成するとき、また二本針本縫いミ
シンにおいては角縫いにおける内側角部の縫目を
形成するとき、さらには二本針本縫いミ針送りミ
シンでは、上記内側角部とともに外側角部の縫目
を形成するときに、針糸の引き上げ量が足りなく
なることにより生じる「つれ」Sにより、角部の
縫目が損なわれ、縫制品の品質を著しく低下する
欠点を生じた。
このため従来において、例えば特開昭54年第
42242号公報に記載されたもののように、二本針
ミシンにおいて外側角部の縫目結節時に針糸張力
を強くして針糸の余計な繰り出しをしない構成の
ものが知られているが、角部の縫目結節時に針糸
張力を著しく強くするので、角部直前の縫目張力
だけが極端に強くなり、その縫目が見苦しくなつ
て縫制品の品質を損なう欠点を生じた。
この発明は、角部における「つれ」Sをなくし
かつ角部における縫目の張力を適正なものにし
て、上記従来のものの欠点を除去することを目的
とする。
[実施例] この発明の実施例を説明する。
第1図に示すミシンは二本針を有する針送り本
縫いミシンであり、下端に針1a,1bを各別に
固定し左右(布送り方向との交叉方向)に平行に
配列した針棒2a,2bは、駆動源であるモータ
M(第7図)に連動して回転する主軸(図示しな
い)に連動し、上下動かつ布送り方向に沿つて往
復動して下送り歯(図示しない)と協働する布送
り運動を可能とし、実公昭56年−11896号公報等
に記載された周知の下糸吸収手段を持つ一対の水
平釜(図示しない)が、両針1a,1bと各別に
協働して本縫目を形成するように針板(図示しな
い)下方に配置してある。また針棒2a,2bに
は周知の針棒休止機構3が配置してあり、その一
方を各別に針上位置に対応する所定位置に係止す
る休止状態に保持可能とし、上記針棒休止機構3
は、例えば本願出願人に係わる特願昭51−60330
号明細書及び図面に記載されているように操作レ
バー4の操作により作動される。操作レバー4は
第1図中間位置の時双方の針棒2a,2bを作用
状態に係止して二本針縫いとし、それより時計方
向へ回動する一方位置の時一方の針棒、例えば第
1図左方の針棒2bを休止状態とし、反時計方向
に回動する他方位置の時他方の針棒2aを休止状
態として片針縫いとする。そしてこの休止機構3
は常には両針棒2a,2bを作用状態とするよう
作用力を受ける。
ミシン後方において、第6図に示すように、操
作レバー4の回転軸上には先端中央部を凸上に突
出形成して突部32aとしたカム板32を固定す
る。また操作レバー4の回転軸に平行な軸33に
回転可能に支持した係合体34は、先端を二又状
に形成し、ミシン機枠1に一端を固定した巻ばね
(図示しない)により常に第6図左方へ作用力を
受ける。上記二又部の一側部を前方に折曲した係
止部34aの内方側端面をカム板32の先端面に
対向配置し、操作レバー4が中間位置の時は係止
部34aの内方側端面にカム板32の突部32a
が係合し、前記巻ばねの作用力に抗して係合体3
4は第6図右方の回転位置に保持され、操作レバ
ー4が一方または他方位置の時はカム板32の突
部32aの両側に形成した切欠部32bまたは3
2cが内方側端面に係合し、前記巻ばねの作用力
により係合体34を第6図左方に回転すると共
に、休止機構3の前記両針棒2a,2bを作用状
態とする作用力に抗してカム板32をその回転位
置に維持する。係合体34の二又部のもう一方の
側部34b上方に氷久磁石35を固定し、係合部
34aにカム板32の切欠部32bまたは32c
が係合するときのみ、即ち係合体34が第6図左
方に回動するときのみに永久磁石35の磁気を感
知する磁気感知体36永久磁石35上方に対向し
て機枠に固定する。また係合体34側方に突出す
る支持部34cに電磁石39のプランジヤ38の
先端を連結し、電磁石39の作用時にプランジヤ
38を吸引し、係合体34を上記巻ばねの作用力
に抗して係合部34aがカム板32の突部32a
に係合するまで第6図時計方向に回転するように
関連させてある。
5は主軸に連動して両針1a,1bの針糸Ta,
Tbを制御する周知の天秤、6は針糸Ta,Tbに
各別に糸張力を付与するように同一軸線上に調子
皿をもつ周知の糸調子器(主調子器)である。
7,8は、主調子器6よりも糸供給源側の針糸
Ta,Tbの経路を分離するように配置して針糸
Ta,Tbに各別に糸張力を付与する一対の周知の
糸調子器(副調子器)であり、この副調子器7,
8には、図示しないが例えば特開昭54−163148号
公報に記載されたもののように、作用により調子
皿の圧接力を高めて針糸を繰り出し不能に挟圧す
る周知の規制手段を有する。主調子器6と副調子
器7,8との間の両針糸Ta,Tbの経路に対向す
るミシン機枠前端面には、機枠を貫通し両針糸
TA,Tbの各経路との交叉方向に沿い長い長孔
9,10を形成する。
ミシン機枠内方において、針糸Tbに関連する
糸引き上げ手段(第2図)は、長孔9の開口方向
に沿い互いに離隔する一対の支軸13,14を機
枠に固定し、長孔9の長手方向に沿い長い長孔1
5a,15bを設けた作用体15が長孔15a,
15bに支軸13,14を長手方向に摺動可能に
遊嵌して支持され、作用体15の先端を機枠の長
孔9より機枠外方に突出して針糸Tbに交叉可能
とする捕捉部15cとし、常には巻ばね16によ
り捕捉部15cが針糸Tbより離隔する方向(第
2図右方)への作用力を受ける。作用体15の中
間部の上端面より上方へ突出して垂直な後端面
(第2図右端面)を持つ係合部15d及び後端の
下端面より下方へ突出し前端面を円弧(第4図)
とする規制部15eとを形成し、また先端側の上
部より上方に突出する作用部15fを形成し、作
用部15fは後述するロータリーソレノイド17
の作用時に、捕捉部15cが針糸Tb経路に交叉
する前に副調子器7の調子皿に係合して繰り出し
不能とするように前記規制手段を作用する。ロー
タリーソレノイド17は作動軸17aに作動腕1
8の下端を固定し、作動腕18上端には作用体1
5の係合部15dの後端面に係合するピン18a
を支持する。このロータリーソレノイド17の作
用により作用体15を巻ばね16に抗して捕捉部
15cが針糸Tbの経路に交叉して通過するよう
に第2図左方に移動する。
針糸Taに関連する糸引き上げ手段(第3図)
は、ミシン機枠に設けた前記長孔10の長手方向
にほぼ沿い長い長孔20a,20bを設けた作用
体20が、長孔20a,20bに前記支軸13,
14を長手方向へ摺動可能に遊嵌して作用体15
と並列に支持され、先端側の長孔20a下方に離
隔して支軸13と平行なピン21を突出形成す
る。上端を支軸13に支持した作用片22は下端
に形成した溝22aにピン21を回転可能に嵌合
し、作用片22下端より先方に折曲した折曲部2
2bの先端を機枠の長孔10より機枠外方へ突出
して針糸Taに交叉可能とする捕捉部22cとし、
常には巻ばね23により捕捉部22cが針糸Ta
より離隔する方向(第3図右方)への作用力を受
ける。上記作用体20の中間部上端面より上方に
突出して垂直な後端面(第3図右端面)を持つ係
合部20c及び後端の下端面より下方に突出し前
端面を前記規制部15eと同様に円弧とする規制
部20dとを形成し、また先端上部より上方に突
出する作用部を形成し、後述するロータリーソレ
ノイド24の作用時に捕捉部22cが針糸Ta経
路に交叉する前に副調子皿8に係合して繰り出し
不能にするように周知の前記規制手段を作用す
る。ロータリーソレノイド24は作動軸24aに
作動腕25下端を固定し、作動腕25上端には作
用体20の係合部20cの後端面に係合するピン
25aを支持し、ロータリーソレノイド24の作
用により作用体20を巻ばね23に抗して移動す
るとき、ピン21により第3図左方に押されて捕
捉部22cが針糸Taの経路に交叉して通過する
ように作用片22をして支軸13を中心に回転す
る。作用体15,20の規制部15e,20dの
前方(第2,3図左方)に各別に対向して支軸1
3,14に平行な支持軸26,27を機枠に対し
回転可能に支持し、支持軸26,27はそれぞれ
先端に規制部15e,20dに係合可能とする円
錐形のカム面を持つ調節体28,29を固定し、
機枠外方に設けた操作つまみ30,31の回転操
作により調節体28,29を各別に支持軸26,
27の軸線方向に進退可能とする。
次に電気回路について説明する。
NPは針位置検出手段であり、針の上下位置に
対応する主軸回転角を各別に検知して上位置信号
及び下位置信号を発生する。CSは針数設定手段
であり、角縫い時における外側針による縫い目数
を設定し、設定数に対応して異なるデジタルコー
ドの設定信号を発生する。
LSWはペダル(図示しない)の踏み込み操作
により起動信号を発生する起動スイツチ、M1
SWは操作レバー4中間位置(二本針状態)の時
オフ、一方または他方位置(片針状態)の時オン
となる縫い状態検知スイツチ(磁気感知体36)、
M2SWは操作レバー4を一方位置としたとき、
即ち右方針1aを休止状態としたときオフとな
り、他方位置としたとき、即ち左方針1bを休止
状態としたときオンとなるように操作レバー4に
関連配置した休止針検知スイツチである。ISW,
OSW,WSWは各別に手動操作可能に機枠に配置
し角縫い時におけるロータリーソレノイド17,
24の作用を指定する設定スイツチであり、ISW
は、操作により内側針の針糸に対応するロータリ
ーソレノイド17または24を作用するための第
一指定信号を発生し、OSWは、操作により外側
針の針糸に対応するロータリーソレノイド17ま
たは24を作用するための第二指定信号を発生
し、WSWは、双方の針糸に対応するロータリー
ソレノイド17,24を作用するための第三指定
信号を発生する。
NCは前記特願昭51−60330号に記載されてい
る自動角縫いを行うための角縫い制御回路であ
り、縫い状態検知スイツチM1SWのオン信号後
の最初の起動スイツチLSWの起動信号の発生に
関連してミシンモータMを駆動し、針位置検知手
段NPから発生する上位置信号の数が針数設定手
段CSの設定値と等しくなるとき、ミシンが針下
位置になるようにモータMを停止し、次の起動ス
イツチLSWの起動信号の発生に関連してモータ
Mを起動し、針位置検出手段NPの上位置信号の
数が針数設定手段CSの設定値と等しくなるとき、
係合体34を回転する電磁石Mg1(39)を付
勢するようにモータ駆動回路MD及び電磁作動回
路MA1の制御を行う。
TC1,TC2,TC3は針糸制御回路であり、
起動スイツチLSW,角縫い制御回路NC,縫い状
態検知スイツチM1SW,休止針検知スイツチM
2SWとの各出力をそれぞれ入力し、さらには上
記回路TC1は設定スイツチISWの出力を、上記
回路TC2は設定スイツチOSWの出力を、上記回
路TC3は設定スイツチWSWの出力をそれぞれ
入力する。上記回路TC1は、内側角部において
縫い状態検知スイツチM1SWからオフ信号(二
本針状態)が発生するのに関連して作用し、休止
検知回路M2SWによるそれまでの休止側針糸に
対応する一方のロータリーソレノイド17または
24を一定時間Δt(作用体15または20の往復
動に要する時間)の間作用するように電磁作動回
路MA2またはMA3を制御する。上記回路TC
2は、外側角部においてペダルの起動スイツチ
LSWからの起動信号の発生に関連して作用し、
休止針検出回路M2SWによるそれまでの作用側
針糸に対応する一方のロータリーソレノイド17
または24を上記一定時間Δtの間作用するよう
に電磁作動回路MA2またはMA3を制御する。
また上記回路TC3は、外側角部においては上記
制御回路TC1と同様の制御を、また内側角部に
おいては上記制御回路TC2と同様の制御をする
よう、電磁作動回路MA2及びMA3を制御す
る。
この発明は以上のような構成であり、次にその
作用について説明する。
例えば第12,13図のように、左側の針1b
の縫目を内側となるような角縫い時において、操
作レバー4の一方位置への操作により休止機構3
が針棒2bを休止状態にすると共に休止針検知ス
イツチM2SWがオンとなる。またカム板32が
第2図反時計方向に回転してその切欠部32bが
係合体34の係合部34aに係合して保持し、磁
気感知体36が永久磁石35を感知して縫い状態
検知スイツチM1SWはオンとなる。針数設定状
態手段CSの設定値を例えば“3”とし、予め実
験的に得られた縫い状態に応じて設定スイツチ
LSW,OSW,WSWの何れか一個、たとえば
WSWを操作して第三指定信号を発生する。
この状態から、ペダルを踏み込んで起動スイツ
チLSWから起動信号を発生すると、角縫い制御
回路NCの制御によりモータ駆動回路MDがモー
タMを駆動する。外側針1aのみによつて縫目が
形成され、針位置検知手段NPがら三針目の上位
置信号の発生に関連し、即ち外側角部において、
針下位置に対応する第8図A点の回転角度におい
てミシン主軸を停止するようにモータMを停止す
る。この外側角部で作業者が押さえ足40を針板
上方に引き上げ、針落ち点Na(第12図)におい
て布中に針先を没入する外側針1aを中心に布を
第12図反時計方向に所定角度旋回し第13図の
ようにする。この時このミシンは針送りミシンな
ので、上記従来欠点の項で説明した第10図の状
態になる。次に押さえ足40を針板上に下降して
からペダルの再踏み込みにより引き続き外側針1
aによる縫目が形成される。
上記針落ち点Naにおいて、第8図A点の回転
角度から針1aは次第に上昇し、針板上方に抜け
上がると共に次の針落ち点に向けて布送り方向手
前(第13図下方)に移動する。そしてこの針1
aが針板上方に位置する間に天秤5が上昇して針
糸Taの引き上げを行うが、起動信号発生時に針
糸制御回路TC3が作用し電磁作動回路MA3が
ロータリーソレノイド24を一定時間作用し、作
用体20が第3図左方に移動し、作用部20eが
副調子器8の規制手段(図示しない)を作用して
針糸Taの挟持圧を強めて繰り出し不能にする。
その後に、作用片22がピン21に押されて支軸
13を中心に回転し、捕捉部22cが長孔10に
沿い移動して針糸Taを捕捉し、針糸経路が屈曲
されて針1aに連なる側の針糸Taを引き戻す。
このため外側角部における天秤5の上昇時に捕捉
部22eにより針糸Taの引き上げ量が多くなり、
下糸Uaとの張力バランスが適正となつて下糸Ua
を十分に引き上げて縫目結節点を布中に作ること
ができる。布旋回後に外側針1aによる三個の縫
目形成が行われる間に、それまで繰り出された内
側針1bの下糸Ubは釜の下糸吸収手段により次
第にたぐられ、また引き戻された針糸Taもその
引き戻した糸量が一針に要する糸量より少ないと
きは一針内で、またそれより多いときは縫目が形
成される毎に次第に消費される。
その後に三個の上位置信号が発生するとき、外
側針1aは内側角部Nbに対応して位置し、三個
目の上位置信号発生に関連して角縫い制御回路
NCからの信号により電磁作動回路MA1が電磁
石Mg1(39)を付勢する。これにより係合体
34が第6図時計方向へ回転してカム板32の切
欠部32bと係合部34aとの係合を解除し、カ
ム板32と同軸上の操作レバー4は中間位置に復
帰して左方の針棒2bを作動状態に戻し、両針1
a,1bが一緒に下降する。また操作レバー4が
中間位置へ復帰するのに伴う縫い状態検知スイツ
チM1SWからのオフ信号により針糸制御回路
TC3が作用し、電磁作動回路MA2が一定時間
ロータリーソレノイド17を作用し、これにより
作用体15が第2図左方へ移動して捕捉部15c
が長孔9に沿い移動するとともに、作用部15f
が副調子器7の規制手段(図示しない)を作用し
て針糸Tbの繰り出しを不能にする。針糸Tbの繰
り出しが不能となつてから針糸Tbが捕捉部15
cに捕捉されて屈曲し、針1b側に連なる針糸
Tbを引き戻す。天秤5の針糸Ta,Tb引き上げ
時には上記と同様に捕捉部15cにより引き上げ
量が多くなり、下糸Uaとの張力バランスが適正
となつて下糸Uaを十分に引き上げて縫目結節点
を布中に作る。引き上げられた糸は上記と同様に
消費される。
第14,15図に示したように、右側の針1a
が内側となるように布を旋回するときは、針検知
スイツチM2SWがオフとなり、外側角部の針落
ち点Neにおいては左側針1bの針糸Tbに対応す
る糸引き上げ手段12が作用し、また内側角部の
針落ち点Nfにおいては右側針1aの針糸Taに対
応する糸引き上げ手段19が作用するように、針
糸制御手段TC3が制御する。
設定スイツチISWが操作されて第一指定信号が
発生したときは、針糸制御回路TC1が作用し、
外側角部において起動信号が発生しても糸引き上
げ手段12,19は作用せず、内側角部におい
て、縫い状態検知スイツチM1SWからの信号に
より内側針に対応する糸引き上げ手段12または
19の一方が作用するように制御する。
また設定スイツチOSWが操作されて第二指定
信号が発生したときは、針糸制御回路TC2が作
用し、外側角部において起動信号の発生により外
側針に対応する糸引き上げ手段12または19の
一方が作用し、内側角部においては双方の糸引き
上げ手段12,19は作用しないよう制御する。
また布の厚さや使用される糸の種類によつて、
内外角部における糸引き上げ手段12,19によ
る針糸Ta,Tbの引き上げ量は変える必要がある
が、この時には、操作つまみ30,31を回転操
作することにより可能となる。即ち、つまみ3
0,31の回転により、支持軸26,27が各別
に軸線方向へ進退し、支持軸26,27に固定し
た調節体28,29はそれぞれ作用体15,20
の規制部15e,20dに対する円錐カム面の対
向位置が変化し、そのカム面の径の変化により作
用体15,20の移動量が変化する。従つて、捕
捉部15c,22cの針糸引き上げ量が各別に調
節できる。
なお本実施例においては、特願昭51−60330号
に記載された角縫い制御装置に基づいて角縫いを
行うものを示したが、マイクロコンピユータによ
り、ミシンの駆動停止またはミシンの駆動速度を
制御して角縫いを制御したり、またはロータリー
ソレノイド17,24を制御するようにしてもよ
い。
また、糸引き上げ手段は、角部において針糸供
給源側の糸を把持して繰り出し量を少なくし、天
秤による針糸の引き上げ量を直線縫い時に比して
多くするようにしてもよい。また、第2図及び第
3図に示すものに限定されず、針糸経路を屈曲す
るものであればよい。
[効果] 以上のようにこの発明によれば、針送り本縫い
ミシンにおいては角部縫目を形成するとき、また
二本針本縫いミシンにおいては角縫いにおける内
側角部の縫目を形成するとき、さらには二本針本
縫い針送りミシンでは、上記内側角部とともに外
側角部の縫目を形成するときに、天秤による針糸
引き上げ量に糸引き上げ手段による針糸引き上げ
量を加重するから、上記角部における針糸引き上
げ量を適正にでき、針糸の引き上げ量が足りなく
なることにより生じる「つれ」Sを防止して角部
縫目をきれいにしかつ角部前の縫目張力もきれい
にできるので、縫製品の品質を向上する効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本実施例の二本針をもつ針送り本縫い
ミシンの斜視図、第2図は針糸Tbに関連した糸
引き上げ体12の正面図、第3図は針糸Taに関
連した糸引き上げ体19の正面図、第4図は第2
図A−A間の端面図、第5図は本願に係わる針糸
経路の説明図、第6図は針制御機構の斜視図、第
7図は電気回路、第8図は針送りミシンのモーシ
ヨンダイアグラムを示す説明図、第9図は本縫目
を示す説明図、第10図は針送り本縫いミシンに
よる角縫いを示す説明図、第11図は二本針によ
る角縫いを示す説明図、第12,13図は二本針
による針送りミシンにおいて左側針を内側として
角縫いを行う場合の説明図、第14,15,16
図は二本針の針送りミシンにおいて右側針を内側
針として角縫いを行う場合の説明図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 針が布を一直線に沿つて移送しながら針糸と
    下糸とを結節して本縫目線を形成する針送り本縫
    いミシンにおいて、 手動操作に関連して指定信号を発生する設定手
    段(OSW)と、 天秤と針糸供給源との間の針糸経路上に配置し
    電気的に作用または不作用となつて針糸を係止ま
    たは開放する規制手段と、 規制手段と針との間の針糸経路に対向配置し電
    気的な作用または不作用により針糸経路を屈曲す
    るように針糸に係合または離隔する糸引き上げ手
    段12,19と、 上記指定信号が発生してから最初の縫目形成時
    にのみ規制手段及び糸引き上げ手段とを作用する
    制御回路、とをして、 布を移送してから針が貫通する状態にミシンを
    停止した後に、布をその針を中心として所定角度
    旋回してからさらに布を移送するについて、 布の旋回後の最初の縫い目形成時に針糸と下糸
    との結節部が布中に位置するように糸引き上げ手
    段の針糸引き上げ量を天秤による針糸引き上げ量
    に加重させたことを特徴とする本縫いミシンの角
    縫い装置。 2 布を一直線に沿つて移送しながら布送り方向
    と交叉して平行する二本の針の針糸と下糸とを結
    節して二本の本縫目線を形成すると共に、縫目線
    の角部において一方の針を布よりも上に保持して
    他方の針のみを作用して布を移送した後に、他方
    の針が布を貫通する状態でミシンを停止し、布を
    前記他方の針を中心として前記一方の針の縫目線
    が角部内側となるように所定角度旋回してから、
    さらに布を移送して前記他方の針が内側角部に対
    応する位置において前記一方の針を再び作動する
    角縫いを可能とした本縫いミシンにおいて 手動操作に関連して指定信号を発生する設定手
    段(ISW,OSW,WSW)と、 天秤と針糸供給源との間の針糸経路上に配置し
    電気的な作用または不作用により針糸を係止また
    は開放する規制手段と、 規制手段と針との間の針糸経路に対向配置し電
    気的な作用または不作用により針糸経路を屈曲す
    るように針糸に係合または離隔する糸引き上げ手
    段12,19と、 上記指定信号が発生してから最初の縫目形成時
    にのみ規制手段及び糸引き上げ手段とを作用する
    制御回路、とをして、 一方の針の再作動時の最初の縫目形成時に針糸
    と下糸の結節が布中に位置するように糸引き上げ
    手段の針糸引き上げ量を天秤による針糸引き上げ
    量に加重させたことを特徴とする本縫いミシンの
    角縫い装置。
JP5461182A 1982-03-31 1982-03-31 本縫いミシンの角縫い方法 Granted JPS58169491A (ja)

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