JPH032527Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （考案の利用分野） 本考案は解包され、載置台に積み付けられた樽
積たばこ原料を反転し、次工程に供給する装置に
関する。

（従来の技術） たばこ原料は、樽に詰められた状態で、たばこ
製造工場等に送られるため、工場で樽を解包した
後、たばこ原料として次工程に供給される。解包
された樽詰たばこは、必要な量だけ分割され載置
台に積み付けられた後、フオークリフト等により
反転装置まで運ばれ、セツトされる。反転装置に
セツトされた樽詰たばこは、プツシヤーにより反
転コンベヤーまで送り出され、反転コンベヤーの
反転により、供給コンベヤー上に送られ、次工程
に供給されていた。

（発明が解決しようとする問題点） 前述したように、たばこ製造においては様々な
種類のたばこ原料を必要な量供給することが必要
なため、ときには、載置台上に何種類かの、解包
され分割された樽詰たばこ原料が数段積み付けら
れることもある。

このような数段にわたり積み付けられたたばこ
原料が、載置台から反転コンベヤにプツシヤーで
送り出されるとき、たばこ原料の横倒れやくずれ
落ちといつたトラブルが生じ、反転装置からこぼ
れ落ちるため、供給コンベヤにうまく送り込めな
いという問題があつた。

また、反転装置自体がかなり大型であるため、
広い設置スペースを必要とするという問題も指摘
されていた。

本考案は、これらの問題点を解決することを目
的としたものである。

（問題点を解決するための手段） すなわち、水平方向に設けられた反転軸と、該
反転軸に設けられた反転部材と、該反転部材に前
記反転軸に直行して設けられた載置台保持フオー
クと、該載置台保持フオークの両側部に前記反転
軸および前記載置台保持フオークのそれぞれに対
して直行する方向に設けられた開閉軸と、該開閉
軸に左右両端が前方に突出した形状を有し、たば
こ原料に対し揺動自在に設けられ、前記反転部材
と前記載置台保持フオークが反転した状態におい
て閉じてたばこ原料を支える原料支持板と、前記
反転軸の駆動手段と、前記開閉軸の駆動手段とを
具備することを特徴とするたばこ原料反転装置に
より上記問題が解決される。

以下、図面によつて説明する。

本考案の装置は第１図に示したように、反転部
１とたばこ原料支持部２よりなる。反転部１は、
水平方向に設けられた反転軸１１と反転軸１１に
設けられた反転アーム１２と反転フレーム１３お
よび反転フレーム１３に連設した載置台ガイド１
６よりなる反転部材と、該反転部材に反転軸１１
に直交して設けられた載置台保持フオーク１４
と、反転軸１１に設けられた反転駆動アーム１５
と反転駆動手段（図示せず）とからなり、反転軸
１１は、反転駆動手段と反転駆動アーム１５によ
り接続している。

たばこ原料支持部２は、左右両端が前方に突出
した形状を有する、載置台保持フオーク１４の両
側部に反転軸１１および載置台保持フオーク１４
のそれぞれに対して直交する方向に設けられた開
閉軸２１と、載置台保持フオーク１４の下方に設
けられた開閉軸駆動装置２２と、開閉軸駆動手段
２２と開閉軸２１を接続する開閉駆動アーム２３
と、開閉軸２１にたばこ原料に対し揺動自在に設
けられ、前記反転部材と前記載置台保持フオーク
が反転した状態において閉じてたばこ原料を支え
る原料支持板２４とからなる。

（作用） たるに詰められて工場内に運ばれたたばこ原料
はたるを解包されそのまま、あるいは分割され、
通常用いられる底部と載置部との間に空間を有す
る載置台に積み付けられる。たばこ原料の形状
は、詰められていた、たるの形状により異なるが
通常は円柱状、箱状である。

この解包され分割されたたばこ原料を積んだ載
置台は、フオークリフトその他の手段により、本
考案装置まで運搬される。ついで反転フレーム１
３に向かつて押し込み、その底部と載置部との空
間に載置台保持フオーク１４を挿入してたばこ原
料反転装置にセツトする。

たばこ原料反転装置の起動をかけると、開閉軸
駆動手段２２が作動し、開閉軸２１を回転させ、
たばこ原料の前方で開いている原料支持板２４を
たばこ原料に向けて転回させ閉じる。次に反転駆
動手段（図示せず）により反転駆動アーム１５が
作動し、反転軸１１が回転する。これにより反転
アーム１２、反転フレーム１３、載置台保持フオ
ーク１４およびたばこ原料を積み付けた載置台が
反転軸１１を中心に上方に転回する。

この時、閉じられている原料支持板２４は、載
置台の傾斜によるたばこ原料の滑り落ちを支え、
また数段に積み付けられたたばこ原料の崩れ落ち
を防ぐ役割をする。

載置台保持フオーク１４が反転軸１１に対し垂
直に近くなつたとき、開閉軸駆動手段２２が作動
し、開閉軸２１を回転させ、たばこ原料に対し閉
じられている原料支持板２４が開かれる。これに
より、載置台とともに反転していたたばこ原料
は、載置台から滑り落ち、供給コンベヤ（図示せ
ず）上に供給される。

一定時間が経過すると、反転駆動手段（図示せ
ず）が作動し、反転軸１１が前述の方向と反対に
回転する。これにより反転アーム１２、反転フレ
ーム１３、載置台保持フオーク１４が反転軸１１
を中心に下方に転回し、起動をかける前の状態に
戻る。

（考案の効果） 以上のことからわかるように、本考案装置によ
り、数段に積み付けられたたばこ原料の崩れ落ち
や、載置台からのこぼれ落ちといつた問題が解決
され、供給コンベヤまでスムーズに原料を送り込
むことが可能となつた。

また、プツシヤーによる送り込みが省略できた
ので、装置自体がコンパクト化された。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の側面図、第２図は平面図
である。 １１……反転軸、１２……反転アーム、１４…
…載置台保持フオーク、２１……開閉軸、２４…
…原料支持板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水平方向に設けられた反転軸と、該反転軸に設
   けられた反転部材と、該反転部材に前記反転軸に
   直交して設けられた載置台保持フオークと、該載
   置台保持フオークの両側部に前記反転軸および前
   記載置台保持フオークのそれぞれに対して直交す
   る方向に設けられた開閉軸と、該開閉軸に左右両
   端が前方に突出した形状を有し、たばこ原料に対
   し揺動自在に設けられ、前記反転部材と前記載置
   台保持フオークが反転した状態において閉じてた
   ばこ原料を支える原料支持板と、前記反転軸の駆
   動手段と、前記開閉軸の駆動手段とを具備するこ
   とを特徴とするたばこ原料反転装置。