JPH0325217A - 加熱調理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野〉 本発明は一般に加熱調理装置に関し、特に、オープン調
理とグリル調理とが選択的に行なえるオーブングリルレ
ンジのごとき加熱調理装置に関する。

（従来の技術） この種の加熱調理装置は、バン焼き、クッキー焼き等、
パン、ケーキの類を調理する所謂オーブン調理と、鮮魚
の類を調理（魚焼き〉する所謂グリル調理とが選択的に
行なえるようになっているものであるが、オーブン調理
を行なう場合と、グリル調理を行なう場合とでは、以下
のような相違点がある。

即ち、オーブン調理を行なう場合には、装置本体内部に
配設されている熱風オーブン用ヒータをＯＮ／ＯＦＦ制
御し、装置本体内部の空気を強制的に循環させる熱風循
環用ファンについては、オーブン調理中常時駆動状態こ
することにより、熱風を循環させながら装置内温度を所
定値（１８０℃〜２００℃）に制御する。一方、グリル
調理を行なう場合には、装置本体内の天井面上部に取り
付けられたグリル調理用平面ヒータのみを、グリル調理
を行なっている間駆動し続けることにより、装置内温度
を所定の高温状態に保持する。この場合、装置本体内の
空気の換気は、グリル調理の性質からして熱風循環用フ
ァンによる強制換気によらず、装置本体内に発生する温
度差に起因する自然対流によっていた。

ところで、上述した構或の加熱調理装置を用いて、オー
ブン調理やグリル調理を行なうと、これらオーブン調理
やグリル調理に起因して調理対象物から発生した臭気が
装置本体内に充満し、この装置本体内に充満した臭気は
、やがて装置本体内部から装置本体と連通している排気
部を通して外部へと排出されることとなる。前記臭気が
パンやケーキ、クッキー等を焼くオーブン３１Ｆｌ！に
起因するものである場合には、加熱調理装置が設置され
ている調理室等に籠っても、香しい臭気なので一般にそ
れほど問題とはならない場合が多い。これに対して前記
臭気が鮮魚等を焼くグリル調理（焼魚料理）に起因する
ものである場合には、この臭気が調理室内に籠ると、調
理室内にいる者に非常な不快感を及ぼすという不具合が
ある。

そこでこのような不具合を解消することを目的として、
加熱調理装置の排気部に、装置本体西部の臭気を含んだ
空気から臭気を取り除く脱臭脱煙触媒によるフィルタを
配設することとしたものが提案された（実開昭５８−７
６００３号）。

（発明が解決しようとする課題） 上記提案に係る装置を用いることにより、オーブン調理
に起因して装置本体内に発生した臭気、グリル調理に起
因して装置本体内に発生した臭気のいずれも、前記フィ
ルタによって脱臭、脱煙されるので、調理室内に臭気が
籠るという不具含は解消された。

しかしながら、グリル調理を行なった場合には、装置本
体内の空気の換気がオーブン調理を行なった場合と異な
って自然対流によっていたので、発生する臭気の量や煙
の量に比較して脱臭、脱燥触媒のフィルタにて脱臭、脱
燻される空気の量が甚だしく少ない。そのため、脱臭、
脱煙し切れずに装置本体内に残留した臭気や煙が装置本
体の内壁面に付着してしまうという問題点がある。この
ような問題点は、高温のグリル調理（例えば、３００℃
調整機能付き）が行なえ、従って焼魚料理のごときグリ
ル調理の頻度の高い加熱調理装置において顕著であった
。

従って本発明は、上記問題点を解消するためになされた
もので、その目的は、オーブン調理とグリル調理とが選
択的に行なえる加熱調理装置において、グリル調理を行
なったときに、このグリル調理に起因して調理対象物か
ら発生した臭気や煙の脱臭、脱煙触媒のフィルタによる
脱臭、脱煙量を十分な大きさに増大せしめることによっ
て、装置本体の内壁面に、臭気や煙が付着することが防
止可能な加熱調理装置を提供することにある。

〔発明の構或〕

（課題を解決するための手段） 上記目的を達或するために本発明に係る加熱１＠理装置
は、装置本体に取り付けられ、グリル調理を行なうに際
して駆動される加熱手段と、装置本体と連通し装置本体
内部の空気を外部へと排気する排気部に設けられ、外部
に排出される空気を脱臭する脱臭触媒と、装置本体内に
外気を強制的に導入するとともに、装置本体内部の空気
を前記排気部を介して強制的に排気する送風手段と、加
熱手段を駆動するとともに、グリル調理が終了したこと
により加熱手段の駆動を停止させる時点よりも前で且つ
前記停止させる時点の近傍にて送風手段を起動する制御
手段と、を備えた構戊とした。

（作　用） 上記構戊において、制御手段は、加熱手段を駆動するこ
とによって装置本体内の調理対象物に対してグリル調理
を行なう。調理対象物に対するグリル調理が行なわれて
いるときには、装置本体山の空気を循環させると、グリ
ル調理に支障をきたすので、制御手段は送風手段を駆動
しない。そして、グリル調理が終了する直前、即ち、加
熱手段の駆動を停止させる直前に、装置本体内に外気を
強制的に導入し、装置本体内の臭気を含んだ空気を排気
部を通して強制的に外部へと排出すべく送風手段を起動
するものである。

上記のように送風手段の駆動開始時期を設定することに
より、グリル調理実施中には、装置本体内の空気を対流
させないからグリル調理は良好に行なえる！，、装置本
体内の臭気濃度が最大となる時期に合わせて強制換気す
ることとなるので、最も効率的な脱臭が行なえるように
なった。

（実施例） 以下、図面により本発明の一実施例について説明する。

第２図は、本発明の一実施例に従う加熱調理装置の構成
を示す側断面図である。

第２図において、装置本体を形威しているケーシング１
０によって画定された内部空間部の第２図右方寄りには
、空気吹出し孔１ａ．１ａ，空気吸込孔１ｂを有するオ
ーブン後板１が立設されている。オーブン後板１の外壁
面側には、オーブン調理を行なうに際して駆動される熱
風オーブン用ヒータ２を始め、熱風循環用ファン３、熱
風ファンモータ４が夫々設けられている。一方、装置本
体たるケーシング１０を形威しているオーブン天井板５
の上部には、グリル調理を行なうに際して駆動されるグ
リル調理用の平面ヒータ６が設けられている。更に、前
記内部空間部の略中央部には、オーブン天井板５やオー
ブン底板１２に対して平行に、調理対象物１３をａ置す
るための載置阪１１が設けられている。

第３図は、前記Ｗ＆２図にて図示した加熱調理装置を、
′！Ｊ２図ｎ一■線方向に切断したときの断面図である
。なお、第３図にて、第２図にて図示したものと同一物
には、同一符号を付す。

第３図において、装置本体の第３図左側面側には、装置
本体を形成しているケーンング１０や、オーブン後板１
等によって画定されている内部空間部と連通して（くる
排気ダクト７が設けられている。排気ダクト７は、内部
空間部の空気を、外部へと排気するために設けられてい
るもので、この排気ダクト７内には、脱臭、脱煙触媒の
フィルタ８が配設されている。脱臭、脱煙触媒のフィル
タ８は、内部空間部から排気ダクト７を通って外部に排
出される空気の脱臭、脱煙を行なうものである。

第１図は、本発明の一実施例に従う加熱調理装置が具備
する制御系を中心とした回路構或図である。第１図にて
図示した回路構或は、マグネトロン２４を始め、倍電圧
整流器２５、コンデンサ２６と、トランス１５の２次側
とから成る高周波発振回路２３と、熱風ファンモータ４
を始め、熱風オーブン用ヒータ２、平面ヒータ６、トラ
ンス１５の１次側等が接続され、これら各部を駆動する
駆動回路２２と、制御部２０を中心とした制御系２１と
から成っている。

上記構或につい・て更に詳述すれば、以下のようである
。即ち、前記駆動回路２２には、第２図、第３図にて示
した装置本体にヒンジ結合されているドアの開／閉と連
動して開／閉するドアスイッチ２９が設けられている。

ドアスイッチ２つは、前記ドアが開扉することにより開
成し、前記ドアが閉罪することによって閉成するように
構成されている。熱風ファンモータ４は、ドアスイッチ
２９が閉成し、且つスイッチ３１が閉或することによっ
て、電源３５からの給電を受けて駆動するようになって
いる。熱風オーブン用ヒータ２は、ドアスイッチ２９が
閉或し、且つスイッチ３２が閉或することによって、電
源３５からの給電を受けて駆動するようになっている。

更に、平面ヒータ６も、前記と同様に、ドアスイッチ２
つが閉成し、且つスイッチ３３が閉成することによって
、電源３５からの給電を受けて駆動するものである。

高周波発振回路２３は、ドアスイッチ２つが開成し、且
つスイッチ３４が閉成することによって電源３５から供
給されトランス１５を介して与えられる電圧により駆動
するようになっている。即ち、マグネトロン２４は、倍
電圧整流器２５、コンデンサ２６を通して印加ざれる直
流電圧によって駆動してマイクロ波を発生することによ
り、例えば前記第２図にて示した調理対象物１３に対し
て高周波誘導加熱を施すようになっている。

上記スイッチ３１，３２．３３．３４は、いずれも制御
部２０から出力される制御信号により、開／閉制御され
るようになっている。

制御系２１は、ｉｉｌ［３２０Ｇ始め、操作部２８、気
体センサ２７等を有している。操作部２８には、例えば
、オーブン調理を行なうときに操作されるキイ、グリル
調理を行なうときに操作されるキイ等、各種の入カキイ
が配設されているとともに、調理時間を設定するための
タイマが配設されている。気体センサ２７は、例えば前
記第３図にて図示した排気ダクト７内の適宜な箇所に配
設されている。気体センサ２７は、排気ダクト７内にお
ける空気中の臭気濃度や煙の濃度を検出して出力するよ
うになっている。制御部２０は、電源３５からの給電に
よって駆動して、前記各スイッチ３１．３２．３３．３
４の開／閉制御を始めとする各種制御を実行する。

操作部２８より、オーブン調理を実行すべき旨の指令人
力があると、制御部２０は、スイッチ３１、スイッチ３
２を閉成して、熱風オーブン用ヒータ２、熱風ファンモ
ータ４を駆動する。これにより熱風ファンモータ４は、
オーブン調理実行中、スイッチ３２の開／閉によってＯ
Ｎ／ＯＦＦ制御される熱風オーブン用ヒータ２とともに
オーブン調理が終了するまでの間連続的に駆動する。

このように、熱風ファンモータ４が、連続的に駆動する
ことによって、オーブン調理中、内部空間部において熱
風が強制的に対流し、これによって臭気や煙を含んだ空
゛気が大量に排気ダクト７を通って外部へと排出される
。この臭気や煙を含んた空気が大量に排気ダクト７を通
過するに際して、前記脱臭、脱煙触媒のフィルタ８によ
って脱臭、脱煙され、無臭、無煙の空気となって外部に
排出されることとなる。従って、内部空間部における臭
気や煙の除去の度合いが、熱風ファンモータ４を駆動し
ない自然対流の場合に比して顕著になるのは勿論である
。

一方、操作部２８より、グリル調理を実行すべき旨の指
令入力があると、制御部２０は、スイッチ３３を閉成し
てグリル調理用の平面ヒータ６のみを駆動する。グリル
調理実行中は、オーブン調理時とは異なって、グリル調
理が終了するまでの間、平面ヒータ６を連続的に駆動し
、ＯＮ／ＯＦＦ制御は行なわない。このようにして、平
面ヒータ６を連続的に駆動することによってグリル調理
を継続する。上述した態様で時間が経過し、やがてグリ
ルｙＪ理の終了時間がさし迫ったことを、例えば操作部
２８に設けられているグリル調理時間を設定するタイマ
からの出力信号によって認識すると、制御部２０は、ス
イッチ３１を閉成することにより熱風ファンモータ４を
起動し、前記内部空間部に籠った臭気や煙等を強制的に
排気ダク゛ト７を通して外部に排出する。

グリル調理において、平面ヒータ６を連続的に駆動し、
内部空間部を所定の高温状態とすることにより、第２図
にて示した調理対象物１３が加熱されてその温度が上昇
し、それに伴って内部空間部における臭気濃度も、第４
図曲線ａにて示すように次第に上昇する。この臭気濃度
は、グリル調理が終了する直前（例えば、２分位前、第
４図にて示した例では、グリル調理時間、１２分が経過
した時点付近）で最大となる。本実施例では、上記のよ
うに、グリル調理が終了する直前にて熱風ファンモータ
４を起動して強制排気するから、内部空間部における臭
気濃度は、第４図曲線ｂにて示すように急激に低下し、
グリル調理を開始してから１５分が経過した時間では、
殆どＯに近い値となる。なお、曲線Ｃは、上記時点で熱
風ファンモータ４を起動せずに、自然対流による換気に
委ねている従来例において、ドアを開扉して調理対象物
たる食品を取り出し、然る後、ドアを閉扉したときの臭
気濃度を示している。曲線Ｃを見れば明白なように、従
来例では、内部空間部に残留している臭気や煙等を殆ど
取り除くことができない。

以上説明したように本証明の一実施例によれば、グリル
調理が終了する直前に、熱風ファンモータ４を起動する
こととしたので、グリル調理時における熱の損失が殆ど
なく然もグリル５！ｉｌ理に悪影響を及ぼすことなく内
部空間部の臭気や煙を充分に取り除くことが可能となっ
た。

本実施例においては、グリル調理を実行するに際し、熱
損失を極力抑制するために、熱風ファンモータ４の起動
時期を、グリル調理が終了する直前に設定することとし
たが、例えば、第５図にて示すように、グリル調理実行
中、５秒間だけＯＮし、１分間ＯＦＦするというような
周期で熱風ファンモータ４の駆動周期を設定し、熱損失
が大きくならないように熱風ファンモータ４の駆動１１
！ｉ間を可変調整することも可能である。

又、制御部２０が前記気体センサ２７からの検出信号を
読み込んで、この読込んだ検出信号の値が予め設定され
た濃度基準値に到達した時点で熱風ファンモータ４を起
動するごとき制御を行なえば、内部空間部における臭気
濃度や煙濃度を常に低い値に抑制することができる。

上述した本発明に係る各実施例に従えば、排気ダクト７
からオーブン調理やグリル調理に伴う臭気、煙が調理室
内等に排出されないので、室内を汚すことがなく、又、
内部空間部に臭気や煙が残留していないので、新たな調
理を行なうに際して以前の調理によって発生した臭いが
付着するがごとき不具合も解消される。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、加熱手段を駆動
することによってグリル調理を行なうとともに、加熱手
段によるグリル調理が終了したことにより加熱手段の駆
動を停止させる時点よりも前で且つ前記停出させる時点
の近傍にて送風手段を起動することとしたので、オープ
ン調理とグリル調理とが選択的に行なえる加熱調理装置
において、グリル調理を行なったときに、このグリル調
理に起因して調理対象物から発生した臭気や煙の脱臭、
脱煙触媒のフィルタによる脱臭、脱煙量を十分な大きさ
に増大せしめることが可能となり、これによって装置本
体の内壁面に、臭気や煙が｛−Ｊ着することが防止可能
な加熱調理装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例に従う加熱調理装置が具備
する制御系を中心とした回路構威図、第２図は、本発明
の一実施例に従う加熱調理装置の構成を示す側断面図、
第３図は、前記第２図にて図示した加熱調理装置を、第
２図■一■線方向に切断したときの断面図、第４図は、
本発明の一実施例に従う臭気濃度変化と、従来例に従う
臭気濃度変化との比較対照図、第５図は、本発明に従う
変形例に係るタイミングチャートである。 ３・・・熱風循環用ファン、４・・・熱風ファンモー夕
、６・・・平面ヒータ、７・・・排気ダクト、８・・・
脱臭、脱煙触媒用のフィルタ、１０・・・ケーシング、
２０・・・制御部。 とじ 為Ｉ　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 装置本体に取り付けられ、グリル調理を行なうに際して
   駆動される加熱手段と、 装置本体と連通し装置本体内部の空気を外部へと排気す
   る排気部に設けられ、外部に排出される空気を脱臭する
   脱臭触媒と、 装置本体内に外気を強制的に導入するとともに、装置本
   体内部の空気を前記排気部を介して強制的に排気する送
   風手段と、 加熱手段を駆動するとともに、グリル調理が終了したこ
   とにより加熱手段の駆動を停止させる時点よりも前で且
   つ前記停止させる時点の近傍にて送風手段を起動する制
   御手段と、 を備えたことを特徴とする加熱調理装置。