JPH0325161A - 逆巻型枠の吊下方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野｝ この発明は、逆巻型枠の吊下方法に関する。

《従来の技術》 周知のように、逆巻工法は、地下タンクなどを構築する
際などに採用される工法であって、コンクリート側壁が
地上側から順次深度方向に構築される。

この種の工法でコンクリート側壁を構築する場合には、
通常、型枠が用いられ、型枠を所定の位置にセットした
状態で、コンクリートを打設して側壁を構築することに
なる。

そして、一段分の側壁ユニットが形成されると、型枠は
下方に移動される。

このときの型枠、特に、底型枠の吊下方法として、特公
昭５９−１１０１５号公報に開示されている方法がある
。

この公報に示されている吊下方法は、側壁コンクリート
の一回の打設高さに相当する長さのシース管をコンクリ
ート中に順次埋設しておき、シース管内に挿通したワイ
ヤーを介して地上からクレーンで底型枠を吊下する方法
であるが、この方法には、以下に説明する技術的課題が
あった。

《発明が解決しようとする課題｝ すなわち、上記公報に開示されている方法ではコンクリ
ート側壁を逆巻工法で構築するときには、クレーンは土
留壁の外方に設置しなければならないが、土留壁の周囲
にクレーンを設置するだけの面積がない場合には、この
吊下方法を採用することが難しい。

また、上記吊下方法では、コンクリート側壁中にシース
管が埋設されるので、構築コストが高くなるだけでなく
、シース管内にコンクリートが侵入することを防止する
必要があって、このためには、シース管の連結部分を強
固にしなければならず、工程が複雑になるという問題が
あった。

さらに、構築されたコンクリート側壁には、シース管の
部分で貫通孔が残ることになり、場合によっては、これ
を埋め戻さなければならならないので、コンクリート側
壁の構築後に後処理が必要になる。

この発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされた
ものであって、その目的とするところは、土留壁の外周
に余裕がなくても施工できるとともに、簡単な工程でし
かも後処理の必要がない逆巻型枠の吊下方法を提供する
ことにある。

《課題を解決するための手段｝ 上記目的を達成するために、本発明は、地下に構築され
るコンクリート側壁を逆巻工法によって形或する際の型
枠の吊下方法において、構築される最上段の側壁ユニッ
ト上に移動可能な吊下装置を設置し、且つ、上段側の側
壁ユニット内に一端が外部に突出したアンカー部材を順
次設置し、このアンカー部材に前記型枠に取付けられた
回転シーブを介して前記吊下装置のワイヤーを係止し、
打設されたコンクリートが硬化した後に、前記吊下装置
を駆動して前記ワイヤーを繰出すことにより前記型枠を
下方に移動させることを特徴とする。

《発明の作用効果） 上記構成の逆巻型粋の吊下方法によれば、型枠は、最上
段の側壁ユニット上に設置された移動可能な吊下装置の
ワイヤーを繰出すことにより、吊下されながら下方に移
動されるので、土留壁の外方に余裕がなくても施工がで
きる。

また、側壁ユニット側に一端が外部に突出したアンカー
部材を設置しておけば型枠が吊下できるので、工程が複
雑になることはない。

さらに、型枠の吊下に使用されるアンカー部材は、側壁
ユニットの内部に埋め殺しになるので、後処理をする必
要はなくなる。

《実施例｝ 以下、この発明の好適な実施例について添付図面を参照
にして詳細に説明する。

第１図から第３図は、この発明にかかる逆巻型粋の吊下
方法の一実施例を示している。

同図に示す吊下方法は、地下に構築されるタンクやシー
ルド掘進機の発進ないしは到達縦孔のコンクリート側壁
を逆巻き工法で形成する場合を示している。

コンクリート側壁は、周方向および深度方向に分割され
、所定の幅および長さの側壁ユニット１０として複数回
に別けて地表側から順次深度方向に、土留壁ｌ２の内面
に沿って形成される。

側壁ユニット１０の形成には、第２図および第３図に示
す逆巻型枠１４が使用される。

逆巻型枠１４は、側面形状が略Ｌ字形になっていて、底
型枠１６と側型枠１８とから構成されており、底型枠１
６と側型枠１８とはビン２０を介して分解可能に組立て
られている。

底型枠１６および側型枠１８は、それぞれ型枠板１６ａ
，１８ａと、支持部材１６ｂ，１８ｂとを有している。

各側壁ユニット１０内には、複数本のネジロッド２２が
埋設されていて、各ネジロッド２２はジョイント金具を
介して順次深度方向に延長される。

底型枠１６の支持部材１６ｂには、複数の回転シーブ２
４が取付けられており、また、側型枠１８の支持部材１
８ｂにもその上端に複数の回転シープ２４ａが取付けら
れている。

底型枠１６は、コンクリートを打設する時には、型枠板
１６ａを貫通させたネジロッド２２の下端にスペーサを
介在させてナットを螺着することで、ネジロッド２２に
支持される。

また、側型枠１８は、側壁ユニット１０内の径゛方向に
埋設されるタイロッドアンカー２５にナットを螺着する
ことによって、同様に支持される。

一段分の側壁ユニット１０の打設されたコンクリートが
硬化して構築が完了すると、逆巻型枠１４は、以下に説
明するようにして吊下移動させられる。

まず、最上段の側壁ユニット１０上に吊下装置２６が設
置される。

吊下装置２６は、側壁ユニット１０上に敷設された環状
のレール２８と、レール２８上に移動可能に載置された
台車３０と、台車３０上に設置された複数のウインチ３
２とを有している。

各ウインチ３２には、アーム３４が配設され、ウインチ
３２のドラムに捲回されたワイヤー３６は、アーム３４
の先端から繰り出される。

一方、側壁ユニット１０の外側部には、コンクリートを
打設してこれを形成するときに設置され、一端が側壁ユ
ニット１０の下面から下方に突出するアンカー部材３８
が設置されている。

逆巻型枠１４の吊下移動では、最初に底型枠１６が移動
させられ、繰出されたワイヤー３６の先端が回転シーブ
２４の下側を通してアンカー部材３８に結合される。

次いで、これまで底型枠１６を支持していたネジロッド
２２の結合が解除され、かつ、側型枠１８との結合も解
除される。

そして、ネジロツド２２の下端にジョイント金具を介し
て他のネジロッドが連結され、底型枠１６の脱型が行わ
れる。

底型枠１６が脱型されると、底型枠１６は、ワイヤー３
６を介してウインチ３２に吊下支持されれた状態になり
、この状態で、ウインチ３２を駆動しワイヤー３６を繰
出すと、底型枠１６は、ネジロッド２２をガイドとして
徐々に下方に移動し、所定の位置まで下降させられる（
第２図参照）。

底型枠１６の下降が終了すると、まず、ネジロッド２２
にナットを螺着することで、底型枠１６をネジロッド２
２に支持させ、ワイヤー３６とアンカー部材３８との結
合を解除し、底型枠１６の吊下移動が終了する。

底型枠１６が所定の位置に設置されると、その上部に鉄
筋篭が組み立てられ、その後に側型枠１８が第３図に示
すように、吊下移動させられる。

側型枠１８の移動では、まず、支持部材１８ｂの直上に
位置するタイロッドアンカー２５の先端に、吊り金具４
０が螺着され、この吊り金具４０と回転シープ２４ａに
捲回されたワイヤー３６の先端とが結合される。

この状態で、側型枠１８を脱型すると、側型枠１８はワ
イヤー３６を介してウインチ３２に支持され、ウインチ
３２を駆動してワイヤー３６を繰出すと下方に移動でき
る。

側型枠１８が所定の位置まで降下すると、ビン２０を装
着して底型枠１６に結合するとともに、タイロッドアン
カー２５を設置して土留壁１２に固定する。

以上の操作により、周方向に分割された逆巻型枠１４の
一単位の吊下移動および型枠１４の設置が完了する。

この後は、吊下装置２６を周方向に移動させて上記作業
が順次繰り返されることになる。

さて、以上の工程で逆巻型枠１４を吊下移動させれば、
底および側型枠１６．１８は、最上段の側壁ユニット１
０上に設置された移動可能な吊下装置２６のワイヤー３
６を繰出すことにより、吊下されながら下方に移動され
るので、土留壁１２の外方に余裕がなくても施工ができ
る。

また、側壁ユニット１０側に一端がその下面から外部に
突出したアンカー部材３８を設置しておけば底型枠１８
が吊下できるので、工程が複雑になることはない。

さらに、底型枠１８の吊下に使用されるアンカー部材３
８は、側壁ユニット１０の内部に埋め殺しになるので、
後処理をする必要はなくなる。

なお、上記実施例では別に用意したアンカー部材３８を
側壁ユニット１０内に埋設する場合を例示したが、これ
に代えて側壁ユニット１０内に埋設される鉄筋を利用す
ることもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明にかかる逆巻型枠の吊下方法の−実施例
を示す施工状態の上面説明図、第２図は底型枠の吊下移
動状態を示す説明図、第３図は側型枠の吊下移動状態を
示す説明図である。 １０・・・・・・・・・・・・・・・側壁ユニット１４
・・・・・・・・・・・・・・・逆巻型枠１６・・・・
・・・・・・・・・・・底型枠１８・・・・・・・・・
・・・・・・側型枠２４．２４ａ・・・回転シーブ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 地下に構築されるコンクリート側壁を逆巻工法によって
   形成する際の型枠の吊下方法において、構築される最上
   段の側壁ユニット上に移動可能な吊下装置を設置し、且
   つ、上段側の側壁ユニット内に一端が外部に突出したア
   ンカー部材を順次設置し、このアンカー部材に前記型枠
   に取付けられた回転シーブを介して前記吊下装置のワイ
   ヤーを係止し、打設されたコンクリートが硬化した後に
   、前記吊下装置を駆動して前記ワイヤーを繰出すことに
   より前記型枠を下方に移動させることを特徴とする逆巻
   型枠の吊下方法。