JPH0325124B2 - - Google Patents

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JPH0325124B2
JPH0325124B2 JP57054010A JP5401082A JPH0325124B2 JP H0325124 B2 JPH0325124 B2 JP H0325124B2 JP 57054010 A JP57054010 A JP 57054010A JP 5401082 A JP5401082 A JP 5401082A JP H0325124 B2 JPH0325124 B2 JP H0325124B2
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JP
Japan
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film
hydroxy
mulching
benzotriazole
light
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JP57054010A
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JPS58170415A (ja
Inventor
Yukio Hariki
Izuru Tateno
Isamu Harasawa
Akira Omura
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Mitsubishi Kasei Vinyl Co
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Vinyl Co
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Publication date
Application filed by Mitsubishi Kasei Vinyl Co filed Critical Mitsubishi Kasei Vinyl Co
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Publication of JPS58170415A publication Critical patent/JPS58170415A/ja
Publication of JPH0325124B2 publication Critical patent/JPH0325124B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は小孔を有する紫外線遮蔽マルチング被
覆資材に関し、さらに詳しくは有用作物の収穫量
が多い、優れた効果を有する。少なくとも、
340nm以下の波長域の紫外線光を実質的に遮蔽
する能力を持ち、かつ、口径が、15cm以下で、そ
の小孔総面積が、マルチング被覆資材総面積の1
%から50%の範囲内にある小孔を有する紫外線遮
蔽マルチング被覆資材に関する。植物の生育が健
全に遂行されるためには植物に光・空気・水が与
えられ、さらに適当な温度および適量の栄養素が
与えられなければならない。 近年科学技術の発達に伴い、植物培養技術分野
においてもCO2の供給による炭素同化作用の増進
酸素の土中供給による根部発達の促進、水分の自
動供給等に、植物栽培環境の光質制御に関する研
究並びにその実用化がめざましく進展している。 さらにまた、地表に密着展伸して地表を被覆す
る謂ゆるフイルムによるマルチング栽培技術も知
られている。 このようなマルチング栽培に使用されるフイル
ムとして、主としてポリエチレン製の透明なも
の、あるいは黒色い緑色等に着色されたものが挙
げられる。そして前記フイルムによるマルチング
は、土壊の保温、土中水分の保持、肥料養分の流
土防止、土のはね返り防止、雑草の抑制等の利点
を与えるものである。 また最近紫外線遮蔽マルチング被覆材が使用さ
れている。例えば特開昭53−98242号公報には
370nm及びそれ以下の波長の光を実質的に遮蔽
し得る透明なフイルムから成るマルチング被覆材
による被覆下に根菜類をマルチング栽培すること
を特徴とする根菜類の栽培方法、特開昭53−
124556号公報には少なくとも370nm以下の波長
の紫外線の透過を実質的に阻止する合成樹脂フイ
ルム又は板から成る透明マルチング被覆材等が提
案されている。 しかし、特定の波長域の紫外線を選択的に遮蔽
し、小孔を有するマルチング被覆材を使用するこ
とは今まで知られていない。 本発明者らは、有用作物、殊に果菜類作物のマ
ルチング被覆栽培の過程において、少なくとも、
340nm及びそれ以下の波長の光を実質的に遮蔽
し得る小孔を有する紫外線遮蔽フイルムをマルチ
ング被覆材として使用すると、従来マルチング被
覆材を使用した場合に比べて、有用作物が早期に
且つ多量に収穫することができ、しかも収穫され
た有用作物類は品質的にも従来のものに比べて遜
色がないことを見い出し、本発明を完成するに至
つた。 かくして、本発明によれば、少なくとも340n
m及びそれ以下の波長の光を実質的に遮蔽し、か
つ、口径が、15cm以下で、その小孔総面積が、マ
ルチング被覆資材総面積の1%から50%の範囲内
にある小孔を有することを特徴とする紫外線遮蔽
マルチング被覆資材が提供される。 本発明のマルチング被覆材により得られる効果
の理由は種々に考えられるが、その一例を挙げる
と紫外線を遮蔽すること及び土壤相中に積極的に
大気を浸透されることにより、土壤相中の窒素肥
料特に、植物が根部から吸収可能な硝酸態窒素含
有量が増加せしめられたことと、根部の酸素不足
を解消する等が推察される。従来のマルチングフ
イルムは植穴部以外は完全に大気と遮断されてい
るため大気の浸透はほとんど無いものである。 本明細書において使用する「マルチング」と
は、作物の生育している圃場の土面を敷草に代え
てフイルム状の被覆材でおおうことを意味し、そ
のために使用する被覆がマルチング被覆資材であ
る。 本発明のマルチング被覆資材は、前述したとお
り、少なくとも340nm及びそれ以下の波長の光
(紫外線)を実質的に遮蔽し得る特定の「紫外線
遮蔽」資材から成る。ここでxnm及びそれ以下
の波長の光を「実質的に遮蔽し得る」とはxnm
及びそれ以下の波長の光を100%完全に遮蔽する
場合のみならず、40%まで、望ましくは20%以下
の該波長の光の透過を許容する意味で使用する
が、本発明では、少なくとも340nm及びそれ以
下の波長の光を完全に(ほぼ100%)遮蔽するこ
とが好ましく、特に360nm及びそれ以下の波長
に好ましくは380nm、更に好ましくは400nmの
光を実質的に遮蔽し得る被覆材を使用することが
望ましい。 該透明フイルムは植物の生長に有用な光の透過
を実質的に阻害しないものであることが望まし
く、少なくとも520nm及びそれ以上の波長の光
を、さらに有利には500nm及びそれ以上の波長
の光を実質的に透過し得るフイルムを使用するこ
とが望ましい。ここでynm及びそれ以上の「実
質的に透過し得る」とは、ynm及びそれ以上の
波長の光を100%透過することはもちろん、該波
長の光を少なくとも60%、特に70%以上透過する
ことも包含する意味である。 しかして、本発明において特に好適に使用し得
る被覆資材は、400nm及びそれ以下の波長の光
を実質的に完全に、好ましくは95%以上遮蔽し且
つ500nm及びそれ以上の波長の光を実質的に阻
害しない、好ましくは85%以上透過し得る被覆資
材であり、被覆資材の光線波長(横軸)対光線透
過率(縦軸)曲線を描いた場合に、曲線が光線波
長400nm〜500nmの間でできるだけ垂直に立ち
上るような光線透過率特性を示すような被覆資材
が特に好適である。 本明細書において使用する「有用植物」とは、
標準原色図鑑全集−第13巻、有用植物(保育社発
行、高嶋四朗著)もくじ〜頁記載の有用植物
を意味し、現在人間がその衣食住を営なむ上に役
立つている植物のうち、人間が栽培し保護管理を
加えて利用している植物のことをさすものとす
る。 参考のため、本発明の方法が適用され得る代表
的な有用植物を例示すれば次の通りである。 (1) 農作物 (イ) 食用作物 穀類 イネ、ムギ、トウモロコシ、キビ 豆類 大豆、小豆、落花生、エダマメ、イン
ゲン、エンドウ イモ類 サツマイモ、ジヤガイモ、サトイ
モ、シヨウガ (ロ) 工芸作物 油料類 アマ、オリーブ、ナタネ、ゴマ し好料類 チヤ、コーヒー、葉タバコ、ホツ
プ、ココア 薬用類 ケシ、ハツカ、除虫菊、 糖料類 サトウキビ、テンサイ、キクイモ、 繊維類 アマ、アサ、ワタ、イ、ヘチマ、 紙原料 エゾマツ、トドマツ、コウゾ、ミツ
マタ、ガンピ、 でんぷん類 トロロアオイ、コンニヤク、カ
ツサバ、 染料類 アイ、ベニバナ、 (ハ) 飼料・緑肥作物 牧草類 クローバー、レンゲ、グラス、 青刈作物類 テオシント、ソルゴー、ハトム
ギ、 食料用根菜類 カブ、ルタバカ、 (2) 園芸作物 (ニ) 野菜 葉・莖菜類 ホウレンソウ、セルリー、ニ
ラ、コマツナ、キヤベツ、レタス、ハクサ
イ、ハナヤサイ、ブロツコリ、ネギ、パセ
リー、ミツバ、シユンギク、ラツキヨウ、
ニンニク、アスパラガス、ミヨウガ、サト
イモ、ワケギ、 根菜類 タマネギ、サトイモ、ダイコン、ニ
ンジン、カブ、ゴボウ、 果菜類 イチゴ、エンドウ、ピーマン、メロ
ン、スイカ、トマト、キユウリ、ナス、カ
ボチヤ、ウリ、トウガン、オクラ、 (ホ) 果樹 仁果類 リンゴ、ビワ、ナシ、 核果類 モモ、ウメ、 穀果類 クリ、クルミ、 蔓性果類 ブドウ、 柑橘類 ミカン、レモン、 低木性果樹 イチゴ、スグリ、 (ヘ) 花き キク、カーネーシヨン、バラ、チユ
ーリツプ、ストツク、 本発明の方法において優れた効果を発揮し得る
のは前記有用作物のうち、穀類、豆類、イモ類、
し好料類、糖料類、でんぷん類、葉茎菜類、根菜
類、果菜類、低木性果樹、花きが好ましく、就
中、穀類、豆類、イモ類、し好料類、葉茎菜類、
根菜類、果菜類、花きが好ましく、特に、豆類、
イモ類、葉茎菜類、根菜類、果菜類、花きが好ま
しい。具体的な有用作物としては例えば、ムギ、
トウモロコシ、大豆、小豆、落花生、エダマメ、
インゲン、エンドウ、サツマイモ、ジヤガイモ、
サトイモ、シヨウガ、ナタネ、葉タバコ、テンサ
イ、サトウキビ、コンニヤク、ハトムギ、ホウレ
ンソウ、セルリー、ネギ、ニラ、コマツナ、キヤ
ベツ、パセリー、レタス、ハクサイ、ハナヤサ
イ、ブロツコリー、ミツバ、シユンギク、ラツキ
ヨウ、ニンニク、アスパラガス、ミヨウガ、サト
イモ、ワケギ、タマネギ、サトイモ、ダイコン、
ニンジン、カブ、ゴボウ、イチゴ、ピーマン、メ
ロン、スイカ、トマト、キユウリ、ナス、カボチ
ヤ、ウリ、トウガン、オクラ、キク、カーネーシ
ヨン、バラ、チユーリツプ、およびストツク等が
あり、就中、トマトが最も好ましい。 本発明の資材としは、上記の光線透過特性を有
するものであれば、その材質等は特に制限される
ものではなく、どのようなタイプの被覆材でも使
用することができる。そしてかかる資材は通常無
機質又は有機質のフイルム、板、その他の成形体
から成ることができる。しかして、例えば無機質
フイルム又は板としては、典型的には染料又は顔
料(例:エメラルドグリーン)を配合したガラス
板、下記に示す紫外線吸収剤を含有する合成樹脂
膜を塗布又は積層したガラス板等が挙げられ、ま
た、有機質フイルム又は板としては、特に紫外線
吸収剤を塗布又は含有せしめた合成樹脂フイルム
又は板が好適である。 この成形に使用しうる樹脂としては、後述する
熱可塑性樹脂の他、例えば、メラミン樹脂、フエ
ノール樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、尿
素樹脂、アルキツド樹脂、アリルフタレート樹脂
等の熱硬化性樹脂もまた用いることができる。 しかしながら、本発明においては、資材とし
て、特に紫外線吸収剤含有合成樹脂フイルム又は
板が適しており、以下この合成樹脂フイルム又は
板についてさらに詳細に説明する。 本発明に使用し得る透明フイルム又は板は、例
えば通常のフイルム形成性熱可塑性樹脂に適当な
紫外線吸収剤を配合し、フイルム又は板に成形す
ることにより製造することができる。 使用し得るフイルム成形性熱可塑性合成樹脂と
しては、例えばポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリ
デン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチ
レン、ポリエステル、ポリアミド、ポリカーボネ
ート、ポリメチルメタクリレート、ポリアクリレ
ート、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアルコール、
含フツ素樹脂、セルロース系樹脂、ABS樹脂等、
又はこれら重合体を主体(好ましくは50重量%以
上)とする共重合体もしくはブレンド物が包含さ
れ、特に耐光性、強度、光線透過性の理由からポ
リ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエステル、含フツソ系樹脂、セルロース系樹
脂及びポリカーボネートが好適である。 また、上記の如き合成樹脂に配合して、少なく
とも340nm以下の波長の光の透過を実質的に阻
止する能力のある紫外線吸収剤は、該紫外線吸収
剤の紫外線吸収能や使用する合成樹脂との相容性
等を考慮して広範囲の種類の中から適宜選択使用
することができる。使用可能な紫外線吸収剤とし
ては例えば下記の如きものが挙げられる。 ハイドロキノン系…ハイドロキノン、ハイドロキ
ノンジサリチレート サリチル酸系…フエニルサリチレート、パラオク
チルフエニルサリチレート ベンゾフエノン系…2−ヒドロキシ−4−メトキ
シベンゾフエノン、2−ヒドロキシ−4−n−
オクトキシベンゾフエノン、2−ヒドロキシ−
4−メトキシ−2′−カルボキシベンゾフエノ
ン、2,4−ジヒドロキシベンゾフエノン、
2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジメトキシベ
ンゾフエノン、2−ヒドロキシ−4−ベンゾイ
ルオキシベンゾフエノン、2,2′−ジヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフエノン、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフエノ
ン、2,2′ 4,4′−テトラヒドロキシベンゾ
フエノン、2,2′−ジヒドロキシ−4,4′−ジ
メトキシ−5−ナトリウムスルホベンゾフエノ
ン、4−ドデシルオキシ−2−ヒドロキシベン
ゾフエノン、2−ヒドロキシ−5−クロルベン
ゾフエノン ベンゾトリアゾール系…2−(2′−ヒドロキシ−
5′−メチルフエニル)ベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフエニル)−5
−プトキシカルボニルベンゾトリアゾール、2
−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフエニル)−
5,6−ジクロルベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフエニル)−5−
エチルスルホベンゾトリアゾール、2−(2′−
ヒドロキシ−5′−第3ブチルフエニル)−5−
クロルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロ
キシ−5′−第3ブチルフエニル)ベンゾトリア
ゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−アミルフ
エニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−3′,5′−ジメチルフエニル)ベンゾト
リアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ
メチルフエニル)−5−メトキシベンゾトリア
ゾール、2−(2′−メチル−4′−ヒドロキシフ
エニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ステ
アリルオキシ−3′,5′−ジメチルフエニル)−
5−メチルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒ
ドロキシ−5′−エトキシカルボニルフエニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′−メチル−5′−第3ブチルフエニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−
ジ第3ブチルフエニル)−5−クロル−ベンゾ
トリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メ
トキシフエニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−フエニルフエニル)−5
−クロルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−5′−シクロヘキシルフエニル)ベンゾ
トリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−4′,5′−
ジメチルフエニル)−5−ブトキシカルボニル
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジクロルフエニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2′−ヒドロキシ−4′,5′−ジクロルフ
エニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−3′,5′−ジメチルフエニル)−5−エ
チルスルホベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒ
ドロキシ−5′−フエニルフエニル)ベンゾトリ
アゾール、2−(2′−ヒドロキシ−4′−オクト
キシフエニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−メトキシフエニル)−5
−メチルベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒド
ロキシ−5′−メチルフエニル)−5−エトキシ
カルボニルベンゾトリアゾール、2−(2′−ア
セトキシ−5′−メチルフエニル)ベンゾトリア
ゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ第3
ブチルフエニル)−5−クロルベンゾトリアゾ
ール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−第3ブチル
−5′−メチルフエニル)−5−クロルベンゾト
リアゾール。 これらの紫外線吸収のうち、ベンゾフエノン系
及びベンゾトリアゾール系のものが好適であり、
就中ベンゾフエノン系では2,2′−ジヒドロキシ
−4,4′−ジメトキシベンゾフエノン、2,2′−
ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフエノン及び
2,2′,4,4′−テトラヒドロキシベンゾフエノ
ン;ベンゾトリアゾール系では、2−(2′−ヒド
ロキシ−5′−メチルフエニル)ベンゾトリアゾー
ル、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフエニル)
5,6−ジクロルベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−第3ブチルフエニル)ベ
ンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′−
メチル−5′−第3ブチルフエニル)ベンゾトリア
ゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ第3ブ
チルフエニル)−5−クロル−ベンゾトリアゾー
ル及び2−(2′−ヒドロキシ−5′−フエニルフエ
ニル)−5−クロルベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ第3ブチルフエニ
ル)−5−クロルベンゾトリアゾール、2−(2′−
ヒドロキシ−4′−オクトキシフエニル)ベンゾト
リアゾール及び2−(2′−ヒドロキシ−3′−第3
ブチル−5′−メチルフエニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾールが有効である。 特に好適な紫外線吸収剤は、式
【式】又は 式中、R1及びR2は同一もしくは相異なり、そ
れぞれ底級アルキル基又はアリール基(特にフエ
ニル基)を表わし、殊にR1は好ましくはC5以下
の分岐鎖状の底級アルキル基又はフエニル基であ
り、R3はC6以上、特にC8〜C10のアルキル基を表
わし、Xは水素原子又はハロゲン原子、特に塩素
原子である、で表わされるベンゾトリアゾール誘
導体である。 上記の如き紫外線吸収剤の配合量は、紫外線吸
収剤の種類、使用する合成樹脂の種類、フイルム
又は板の厚さ等に依存して広範囲に変えることが
できるが、本発明が目的としている340nm及び
それ以下、好ましくは360nm及びそれ以下、特
に好ましくは380nm及びそれ以下の紫外線の透
過を実質的に阻止するためには、紫外線吸収剤の
配合量と得られるフイルム又は板の厚さとの間に
下記式 15≦AB≦600 好適には 20≦AB≦400 式中、Aは紫外線吸収剤の配合量(PHR)を
表わし、Bはフイルム又は板の厚さ(μ)であ
る、 で示される関係が満たされていることが特に好ま
しいことが見出された。ここにPHRとは合成樹
脂100重量部当りの重量部数を意味する。 また紫外線吸収剤の配合量(A)は、合成樹脂及び
紫外線吸収剤の種類により異なるが、一般に
0.001〜5PHR、特にフイルムの場合0.1〜5.0PHR
の範囲が好適である。 本発明に使用する合成樹脂には、紫外線吸収剤
に加えて、必要に応じて他の通常の樹脂添加物、
例えば可塑剤、滑剤、酸化防止剤、光安定剤、帯
電防止剤、防曇剤、熱安定剤、染料、顔料、藻
類、貝類その他の塵の付着防止剤、等を少量含ま
せることもできる。また本発明に使用する合成樹
脂フイルム又は板或いは前記の如き成形体は、そ
れ自体公知の種々の方法、例えばカレンダー法、
インフイレーシヨン法等の溶融押出法、プレス
法、溶液流延法、附出成形法、等を用いて製造す
ることができる。またフイルムの物性劣下の防止
のため、他樹脂をコートするか他のフイルムをラ
ミネートすることもできる。 かくの如くして成形されたフイルム又は板は、
その用途等に応じて、その厚さを広い範囲に亘つ
て変えることができるが、一般に本発明の目的に
対しては、15〜5000μ、特に20〜3000μの範囲が
好適である。該フイルム又は板は、必要に応じ
て、補強等の目的で、他の合成樹脂のフイルムや
シート、ガラス等に積層して使用することもでき
る。また、上記の如くして成形された合成樹脂フ
イルム又は板、殊にフイルムは、補強繊維例えば
ガラス繊維、ワイヤーメツシユや網状繊維構造物
により補強してもよい。 また、必要に応じて塵などが付着して、本発明
の資材の透明性が低下するのを防止するため、塵
の付着を阻止する薬剤による表面処理やかかる薬
剤を含む他の合成樹脂をラミネート又はコートし
てもよい。 また本発明の小孔とは従来の作物の植穴又は土
になじみやすいために開けたものと異り、マルチ
フイルム全面に多数に開けた孔という。小孔の形
状はいずれでも良いが好ましくは円、楕円、更に
好ましくは円形である。小孔の口径は長軸方向の
口径として15cm以下、好ましくは0.01cm〜10cm、
特に好ましくは0.1cm〜5cm、更に好ましくは0.2
cm〜3cmである。小孔の位置はランダムでも良い
が均一の方が好ましい。この場合有用植物の苗の
植込用の穴は従来通りに開けておく、また小孔の
間隔はいずれでもよいが好ましくは0.3cm〜100
cm、特に好ましくは1cm〜50cm、更に好ましくは
5cm〜10cmであり、小孔率〔マルチングフイルム
総面積に占める小孔総面積比率(%)〕は1〜50
%、好ましくは2〜25%特に好ましくは3〜15
%、更に好ましくは3.5〜10%である。 本発明に従うマルチング被覆資材による被覆下
に有用作物をマルチング栽培する場合には、一般
に有用作物の発芽時期又は定植時期から収穫の終
了に至るまでの期間、該マルチング被覆材による
被覆下にマルチング栽培するのが好ましい。また
栽培方法として露地栽培、ハウス栽培、トンネル
栽培いずれでもよいが、ハウス栽培、トンネル栽
培に於いては紫外線遮蔽フイルムをハウス、トン
ネル等に被覆し、本発明のマルチング被覆資材と
併用するのが本発明の効果を更に高めるものであ
る。 次に実施例、参考例により本発明をさらに説明
する。 実施例1〜4、比較例1〜3 〔フイルムの調製〕 (フイルムの製造) (1) ポリ塩化ビニル100重量部、ジオクチルフタ
レート(可塑剤)45重量部、ジブチル錫マレー
ト(熱安定剤)1.5重量部、ステアリン酸亜鉛
(熱安定剤)1.0重量部、ステアリン酸(滑剤)
0.1重量部、及びソルビタンモノラウレート
(無滴剤)1.0重量部を相互に充分に混合し、そ
の混合物をエクストルーダーにより200℃で溶
融押出し、厚さ30μで実質的に290nm以下を遮
蔽する無色透明なフイルムを得た。このフイル
ムを以後フイルムaとした。また同様にしてフ
イルム厚さ100μのフイルムを得た。このフイ
ルムを以後フイルムAとした。 (2) フイルムaの配合組成に2−(2′−ヒドロキ
シ−3′,5′−ジ第3級ブチル・フエニル)ベン
ゾトリアゾール(紫外線吸収剤)2.1重量部を
添加した以外は、フイルムaを調製したと同様
にして、350nm以下を遮蔽する無色透明なフ
イルム30μを得た。このフイルムを以後フイル
ムbとした。 (3) フイルムaの配合組成に、更に、2−(2′−
ヒドロキシ−3′,5′−ジ第3級ブチルフエニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール(紫外線
吸収剤)1.5重量部及び2,2′−ジヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフエノン(紫外線吸収
剤)1.7重量部を配合してフイルムaと同じ工
程により得られた無色透明でかつ、380nm以
下を実質的に遮蔽するフイルム(30μ)を以後
フイルムcとした。 (4) フイルムaの配合組成に、更に、2−(2′−
ヒドロキシ−3′,5′−ジ第3級ブチルフエニ
ル)−5−クロロベンゾトリアゾール(紫外線
吸収剤)1.2重量部及び、黄色系染料(商品名
ダイヤレジンイエローPYC、三菱化成製)2.0
重量部を配合してフイルムaと同じ工程により
得られた黄色透明でかつ、400nm以下を遮蔽
するフイルム(30μ)を以後フイルムdとし
た。 (5) フイルムaを黒色印刷を行い、黒色で不透明
なフイルムを得た。このフイルムを以後フイル
ムeとした。 フイルムの孔あけ 前記フイルムの製造で得られたフイルムb〜d
を各々表−1に示す内容で円形の小孔をあけ、前
記a、c、eのフイルムと共に表−1にしたがい
マルチングフイルムとした。 これらのフイルムを以後、実施例、参考例(マ
ルチングフイルム1〜4)と比較例(マルチング
フイルム5〜7)とする。
【表】
【表】
【表】
【表】 参考例1〜4、比較例4〜7 巾4.5m、高さ2.2m、奥行45mのハウス全体を
前記フイルムの調製で調製したフイルムAで被覆
した。このハウス内に、12月上旬に表−2に示す
様に元肥を施肥し、そのあと、畦巾180cm(ベツ
ド巾100cm、通路80cm)高さ15cm、長さ40mの畦
を2畦作り、この畦、全体をマルチングフイルム
1〜7を各々10mづつ被覆し残りの10mを被覆し
ないままにして裸地栽培用ベツドとした。また12
月下旬にトマト(品種、耐病新宝冠)を株間40cm
で2列定植した。定植後の栽培管理は、慣行法に
準じて5段摘心栽培したが、夜温は慣行法より約
1〜2℃低くし、3〜4℃となる様管理した。収
穫は、3月下旬から始め6月中旬まで行つた。5
月下旬までの収穫量を表−3に示した。 フイルム1〜4で被覆した畦のトマトはマルチ
ングフイルム5〜7で被覆したものに比べて、生
育が極めて活発となり草丈、葉長、葉数が優れ、
葉色も濃くまた収穫期も約5〜8日早かつた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 少くとも340nmおよびそれ以下の波長域の
    紫外線光を実質的に遮蔽し、かつ、口径が、15cm
    以下で、その小孔総面積が、マルチング被覆資材
    総面積の1%から50%の範囲内にある小孔を有す
    ることを特徴とする紫外線遮蔽マルチング被覆資
    材。
JP5401082A 1982-03-31 1982-03-31 紫外線遮蔽マルチング被覆資材 Granted JPS58170415A (ja)

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JPS58170415A JPS58170415A (ja) 1983-10-07
JPH0325124B2 true JPH0325124B2 (ja) 1991-04-05

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS53124556A (en) * 1977-04-07 1978-10-31 Nippon Carbide Ind Co Ltd Transparent multilayer film

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS53124556A (en) * 1977-04-07 1978-10-31 Nippon Carbide Ind Co Ltd Transparent multilayer film

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JPS58170415A (ja) 1983-10-07

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