JPH03249266A - 保温性に優れた軽量布帛の製造方法 - Google Patents

保温性に優れた軽量布帛の製造方法

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JPH03249266A
JPH03249266A JP2046659A JP4665990A JPH03249266A JP H03249266 A JPH03249266 A JP H03249266A JP 2046659 A JP2046659 A JP 2046659A JP 4665990 A JP4665990 A JP 4665990A JP H03249266 A JPH03249266 A JP H03249266A
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JP
Japan
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core
sheath
polyamide
hollow
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JP2046659A
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Masato Kuwabara
桑原 政人
Tetsuya Kato
哲也 加藤
Chiharu Hirata
千春 平田
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Toray Industries Inc
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  • Spinning Methods And Devices For Manufacturing Artificial Fibers (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、保温性に優れしかも薄くて軽いポリアミド繊
維製布帛を製造する方法に関するものである。特に、イ
ンナーウェアとして有用な保温性軽量布帛の製造方法に
関するものである。
[従来の技術] 合成繊維、特にポリアミド、ポリエステル等の熱可塑性
合成繊維は、その優れた強さ、イージーケア−性などか
ら天然繊維に匹敵する量の生産、消費がなされている。
しかし、これら熱可塑性合成繊維、特にポリアミドフィ
ラメント糸はその表面と内部構造が均一かつ単純である
ことから、単なる丸断面フィラメント糸では冷たい触感
や蝋状感等があり、冬季の衣料としての暖かさや保温性
が不十分という欠点がある。
そこで、紡績糸、糸断面の複雑化、仮撚り加工などでテ
キスチャードヤーン化することにより上記欠点を改善す
る試みがなされ、多くの製品が上布されてきている。し
かし、これら従来の手段では、ソフトな感触に欠けるこ
と、十分な薄地化が困難であること等において問題があ
った。
また、ポリアミド・ポリエステル分割型複合繊維を緯糸
のみに用いて薄地織物を構成し、柔軟さと腰、張りとの
バランスをとることが、特開昭63−6130号公報で
提案されているが、この手段では、ポリアミド極細繊維
とポリエステル極細繊維とが混在するため高密度布帛と
なるので、布帛中に取込まれる空気量が少なく、十分な
保温性が得られ難いという問題がある。しかも、酸性染
料と分散染料とを併用して染色されるため、染着差によ
るイラツキが生じ易いし、また、ポリアミドに染着した
分散染料が染色堅牢性に劣り、得られる製品の染色堅牢
度が実用上満足できないという問題もある。
一方、繊維内部に中空層を持つ中空繊維は、嵩高性、保
温性、防汚性、吸水性、濾過性などの特性を有するので
、それら特徴を活かして、種々の用途に使用されてきて
いる。例えば、嵩高性と保温性を生かしたポリエステル
詰め綿;腰、張り、保温性を生かしたポリエステルステ
ープルファイバー;吸水性を生かしたアクリルステーブ
ルファイバー、防汚性を生かしたカーペット用糸、等に
使われてきている。
ところが、ナイロン6やナイロン66のような通常のポ
リアミド繊維の場合は、溶融紡糸により製造されるため
中空率を高くすることが困難であるので、ポリアミド中
空繊維は、太繊度の防汚性カーペット用糸として使われ
ている程度にすぎなかった。
また、大きな中空部を有する細繊度中空繊維をポリアミ
ドで製造可能にする方法が特開昭56112569号公
報で提案され、ぬめりのない綿に似た風合やシャリ味の
ある独特の風合を有する製品か得られることが開示され
ている。しかし、この公報は、布帛製品の風合改善のた
めに、複合割合が20%とかなり薄いポリアミド鞘層を
有する中空複合繊維を衣料用としては比較的太目の糸条
で使用することを例示しているだけであるから、その中
空複合繊維構造を保温性素材として十分に活かすことが
できないでいた。
[発明が解決しようとする課題] そこで、本発明法は、ウールに匹敵する程の高い保温性
と羽根のような薄さ、軽さとをあわせもつファツション
性に優れた高保温性軽量布帛の提供を主たる目的とする
。即ち、前記公報で提案されたポリアミド系中空複合繊
維構造を保温性素材として十分に活かすことができる新
規な布帛製品を提供することを主たる目的とする。
また、本発明は、布帛中における、染色斑、ひきつりや
たるみのような凹凸斑、筋状の外観斑のような品質不良
を防止することができ、均一性に優れた高保温性軽量布
帛を工業的に得ることができる方法を提供することを別
の目的とする。
[課題を解決するための手段] この目的を達成するため、本発明法は、ポリアミドから
なる鞘部およびポリエステルからなる芯部を有する芯鞘
型複合繊維を少なくとも主体とするフィラメント糸でも
って布帛を構成した後、前記芯部を溶出除去することに
よりポリアミド中空繊維製布帛を製造する方法において
、前記溶出除去の後の前記ポリアミド中空繊維の繊維横
断面における鞘部、中空部および芯部の割合(それぞれ
、y%、y%、2%)が、 30<x。
10≦y≦60、0≦z〈10 を同時に満足すること
、かつ、前記中空繊維製布帛の目付け(Wg/rrf)
 、厚み(A mm)およびCLO値(C)か、40≦
W≦90、0.25≦A≦0.35、C≧0.65を同
時に満足することを特徴とし、これにより、保温性に優
れた軽量布帛を製造するものである。
本発明法で得られる軽量布帛中のポリアミド製中空繊維
は、基本的に、ポリアミドからなる鞘部と繊維内部に存
在する断熱層としての中空部とから構成されるが、中空
部の中に、ごく少量のポリエステルからなる芯部か存在
してもよい。そして、本発明の目的とする布帛特性や布
帛本来の繊維性能を満足するためには、その鞘部、中空
部、および芯部の割合(それぞれy%、y%、2%)は
、30<x、10≦y≦60.0≦z〈10を同時に満
足することが必要である。この複合割合は、布帛から取
出した繊維の繊維横断面顕微鏡写真をとることにより測
定することができ、測定した複数のフィラメントについ
ての平均値でもって表せばよい。
この中空複合繊維で鞘部を構成するポリアミドとしては
、実質的にポリヘキサメチレンアジパミド(ナイロン6
6)やポリε−カプラミド(ナイロン6)からなるポリ
アミドが好適であるが、セバシン酸、イソフタル酸、パ
ラキシレンジアミン等を構成成分とするポリアミド、あ
るいはこれらの共重合ポリアミド等を用いてもよい。そ
の重合度は一般衣料用に用いられる範囲内であればよい
一般的には硫酸相対粘度(ηr・98%硫酸100cc
に対しポリアミド1gを溶解して測定した値)として2
.4〜3.5程度が好ましい。
また、製糸する際に芯部とするポリエステルは、鞘部か
ら浸透してきた加熱アルカリ水溶液によって溶解除去可
能であって、かつ、ポリアミドとの溶融複合紡糸が可能
であれば、そのポリマ組成は特定されないが、例えば、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ートが好適である。また、これらにイソフタル酸、脂肪
族2塩基酸、スルホン化芳香族カルボン酸等を少量共重
合させたポリエステルであってもよい。その重合度は、
一般衣料用に用いられる範囲内であればよい。
一般的には極限粘度(IV:ポリエステルをオルトクロ
ロフェノールに溶解して測定した値)が0.55〜0.
75程度の範囲が好ましい。
なお、これらのポリアミド、ポリエステルには酸化チタ
ン等の艶消し剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等の通常の
繊維用添加剤を加えて用いてもよい。しかし、芯ポリエ
ステルに酸化チタンが含まれていると、苛性アルカリ水
溶液処理時に酸化チタン粒子が中空部の壁面に付着し、
光沢、発泡の斑を生じる傾向にあるから、芯ポリエステ
ルには酸化チタンを実質的に含まないことが好ましい。
鞘部および中空部あるいはさらに芯部の繊維横断面にお
ける形状と位置関係としては、例えば、第2図(1)の
ような同心円状芯鞘形態が代表的であって生産上好まし
いが、他の形態、例えば、鞘層の外周面や内周面の形状
が三角、四角、星型のような非円形であってもよいしく
第2図■〜(4))、また、中空部が相対的に偏心して
いてもよい(第2図(5))。
軽量布帛を構成する中空繊維は、鞘部ポリアミドと芯部
ポリエステルとからなる芯鞘型複合繊維を製糸した後、
その芯部ポリエステルの大半以上を加熱アルカリ水溶液
によって溶出除去するという方法で製造されるものであ
る。製糸時の鞘部/芯部の複合割合は、30/70〜9
0/10程度であればよい。
この芯部ポリエステルを溶出除去するためには、加熱ア
ルカリ水溶液処理すればよく、その薬剤としては、苛性
アルかつ、例えば、苛性ソーダ、苛性カリ等が用いられ
る。その処理条件は、鞘部の厚み、ポリアミドやポリエ
ステルの種類、繊維の配向結晶化の程度、および得よう
とする中空率等によって変るが、一般的には苛性アルカ
リの濃度は10〜100 tel 、温度は80〜12
0℃の条件を用いればよい。
また、芯部ポリエステル、鞘部ポリアミドの芯鞘型複合
繊維は、次の方法で製糸すればよい。
芯部ポリエステルと鞘部ポリアミドとを別々に溶融した
後、紡糸パック部に導き通常の複合方法で芯鞘構造の複
合流を形成し、紡糸ノズルから紡出する。紡出したフィ
ラメント糸は、冷却固化、給油した後、必要に応じて交
絡処理され、所定の速度で引取られる。この引取りの後
、−旦パッケージに巻上げた後にドローツイスタ−で延
伸してもよいし、また、巻取ることなく引続いて延伸し
た後に巻取ってもよい。さらにまた、引取りの速度を4
000m/分以上の高速として実質的に延伸することな
く一挙に目標の繊維性能を有する複合繊維糸としてもよ
い。
得られた複合繊維糸は、通常の方法で製編織して布帛と
した後、芯部の溶出処理を行うことにより軽量布帛とさ
れる。
得られる軽量布帛は、40〜90g1rdという低い目
付けおよび0.25〜0.35mmという薄さを有する
ものであり、この目付け(W)および布帛厚み(A)は
、次の方法で測定される。
目付け(W):  25cmx25cmの布帛試験片を
採取し、平衡水分率以下となるまで十分に乾燥した後、
20℃、65%RHの室内に24時間放置し、水分平衡
とした後に、その試験片の重量を測定する。得られた試
験片の重量を1rdあたりに換算し、布帛試験片2枚に
ついての平均値でもって表す。
厚み(A): ダイヤルゲージ型の厚み測定器(大束科
学(株)製)の試料台の上に試験布帛を静置し、その上
に1dのプレッサフートを用いて7 g/atの荷重を
かけ、10秒後の厚みを5箇所以上で測定し、その平均
値でもって表す。
このような低い目付けおよび薄さを有する布帛を得るた
めには、溶出除去後の中空部の割合を10〜60%とい
う適正値にすることが重要である。さらに、構成糸条の
繊度を適性水準の細さにすることも有効である。例えば
、アルカリ処理前の複合繊維の糸条繊度を70デニール
以下、さらに65デニール以下とすればよい。なお、ソ
フト風合の布帛製品を得るためには、その単糸繊度を1
〜10デニ一ル程度とすることか好ましい。
この細繊度糸条による布帛構成は、トリコット編地、九
編地、織物など、通常、インナーウェア等の衣料用に用
いられるものであればよい。
本発明法により得られる軽量布帛は、40〜90g/r
r!という低い目付けおよび0.25〜0.35mmと
いう薄さを有するものでありながら、CLO値が0.6
5以上という高い保温性を有する。
このCLO値は布帛の保温性を示す指標として一般に用
いられているものであり、値が大きい程保温性が優れる
ことを表す。例えば、21℃、50%RH以下、気流5
 cm/秒の室内で安静状態にある人体の平均皮膚温度
(33℃)を維持できる布帛の保温性(熱抵抗)がCL
O値1.0で表される。そして、CLO値(C)は、次
の方法で測定される。
20℃、65%RHの環境中で十分に調湿させた試験布
帛を、40±0.1℃に設定された3rdの熱板上に静
置し、1分経過後の安定した状態で、熱板から試験布帛
を通して環境中に放散する熱損失量を、熱板面積(Sn
−f)と消費電力(Ew)とから求める。この時、熱板
からの対流による放熱を防止するため、熱板周辺は上部
に開閉口のある樹脂製ケースで覆って無風状態とした。
上記実験で得られた熱損失量の値は、次式により、CL
O値(C)に換算される。
C= (110,155)X (20XS/E)布帛を
載せない熱板からの放熱量は環境との温度差に比例する
から、人体の平均皮膚温度33°Cからして、温度差2
0℃での上記実験は、環境温度13℃で安静状態の人体
における保温性をシミュレートしたものと言える。
この高保温性水準を得るためには、中空複合繊維の鞘部
(X%)、中空部の割合(y%)を、それぞれ、30<
x、10≦y≦60とすることが必要である。
中空部の割合(y)が10%未満では、本発明の目的と
する高保温性が得られ難い。さらに、その割合(y)は
、15%以上であることが十分な保温性を得るために好
ましい。
鞘部の割合(X)を30%以下にしたり、また、中空部
をその割合(y)が60%を越える程大きくしたりする
と、鞘部が薄くなり過ぎるので、布帛の後加工時や使用
時等において、中空部の漬れや鞘部の破れによる中空部
の破壊が生じ易くなり、高保温性を保持することが難し
い。しかも、鞘部が薄くなり過ぎるので、布帛として実
用上必要な強度、特に破裂強力が得られ難いし、さらに
、布帛の張りや腰がなくなるという問題もある。
また、鞘部が厚過ぎると、芯部ポリエステルを溶出、除
去させる工程で、薬液の浸透、分解物の除去を鞘部を通
して行う作業に長時間を要するので、鞘部は85%以下
であることが好ましい。
[作用コ ポリアミドからなる鞘部は、繊維内に存在する中空部を
外気から遮断する機能を有するとともに、繊維の強さ、
伸び、表面の感触、染色性等の布帛が必要とする本来の
機能を発揮する。さらに、中空部の形状を良好に保持す
ることや、中空化工程に使用する薬剤による悪影響を受
けることなくその薬剤を透過させ、芯部のポリエステル
の分解物を外部に透過、除去させる機能をも果たす。
また、中空部は布帛に高い保温性を与えるために重要で
あって、前記したとおり10〜60%の中空率を要する
。この中空率を安定して得るためには、芯鞘型複合繊維
の芯成分を布帛構成後に溶出除去するという製法が最適
である。
さらに、芯部のポリエステル成分は、中空繊維とした後
には、実質的に存在しないことが好ましいが、10%未
満の小割合ならば存在していてもよい。この芯部ポリエ
ステルの残存割合は、芯部の溶出処理条件、例えば、時
間、濃度、温度等を調整することにより、任意の割合に
設定できる。
しかし、芯部ポリエステルの残存割合が10%以上の場
合では、得られる布帛製品の位置あるいはロット等によ
るばらつきが生じ易く、染色、外観あるいは風合等に斑
のある製品となり易い。これは、芯部ポリエステルの溶
出速度は、溶出処理浴中における繊維の配置、あるいは
、温度や濃度のばらつきのような微妙な条件によって左
右され易いため、同じ溶出処理条件をとっても芯部ポリ
エステルの残存割合は繊維毎にかなりばらつき易いため
と考えられる。
ところが、芯部ポリエステルの残存割合が10%未満と
なるまで溶出処理を行って中空ポリアミド繊維とすると
、繊維毎のばらつきを大幅に抑制することができ、染色
斑、筋状の斑、凹凸斑のような製品不良が殆どなくなり
、均一性に優れた軽量布帛製品が得られる。
本発明法により得られる高保温性の軽量布帛は、薄くて
軽くファツション性の高い衣料用布帛としての使用を主
たる目的とするために、上記特定の低い目付は値および
、上記特定の薄さを有することを要する。
この程度の目付けおよび薄さを有する布帛は、ポリアミ
ド繊維製インナーウェアに用いられているが、従来のポ
リアミド繊維製インナーウェアの布帛は、保温性がCL
O値で0.56〜0.62程度とかなり劣り、保温性は
犠牲にせざるを得なかった。また、布帛の目付けや厚み
を大きくすれば、CLO値を高めることも可能ではある
が、これではファツション性を満足させることはできな
い。このように、本発明法の目的とする軽量布帛であり
ながら高い保温性を有するという布帛は、従来では製造
できないと考えられていたものである。
[実施例] 酸化チタン微粉末を0.3%含有するポリεカプラミド
(硫酸相対粘度ηr=2.6)と、酸化チタンを実質的
に含有しないポリエチレンテレフタレート(極限粘度I
V=0.63)とをエクストルーダ型紡糸機で別々に溶
融し、それぞれ第1表に示す複合割合で計量して、鞘部
がポリεカプラミド、芯部がポリエチレンテレフタレー
トとなるように配した複合紡糸口金により同心円状芯鞘
型に接合し、吐出した後、3500m/分の速度で引取
った後、連続して160℃に加熱した延伸ローラにより
5000m/分で延伸しつつ熱セットし、40デニール
、12フイラメントの延伸糸として巻取った。
得られた延伸糸(芯鞘複合繊維)を用いて常法により経
編32ゲージのハーフ組織の編地を得た。
得られた編地を常法によりリラックス処理および中間セ
ット処理した後、濃度60g/lの沸騰状態苛性ソーダ
水溶液中に浸漬処理し、芯部のポリエステル成分を溶出
処理し、ポリアミド中空繊維製布帛とした。続いて、酸
性染料(’N71omineBlue^−G’)、1%
owl、98°Cで染色した後、180℃で仕上げセッ
トして、中空繊維からなる染色布帛を製造した。
得られた布帛の特性を測定し、その結果を第1表に示し
た。
布帛の張り、腰: 触感による相対評価によった。
布帛の破裂強カニ  JIS−L1018rメリヤス生
地試験方法J6.14破裂強さのA法によって測定した
布帛品位: 染色後の製品布帛の染色斑、筋状斑、凸凹
斑の程度を目視により相対評価した。
また、N013の染色布帛について構成する繊維の80
0倍顕微鏡写真を撮影したところ、第1図に示すように
、均一できれいな中空部が存在することが認められた。
そして、この染色布帛は、市販のポリアミド繊維と同等
の優れた染色特性を示し、また、染色斑や筋状斑がなく
、均一性の高い布帛であった。次に、この染色布帛で女
性用スリップを製造したところ、薄くて軽いにもかかわ
らず高い保温性を示した。
第1表の結果かられかるように、布帛を構成する中空繊
維の複合割合および中空率を適正水準にすることが、高
保温性の軽量布帛を製造するために、さらに、その布帛
に衣料用布帛して必要な緒特性(張り、腰、破裂強度等
)を付与するために有効であった。また、芯部ポリエス
テルの残存量を10%未満とすることによって、製品品
位の良好な高保温性軽量布帛とすることができた。
さらにまた、比較として、通常の方法で紡糸延伸して得
られた、ポリε−カプラミドからなる40デニール、1
2フイラメントのポリアミドフィラメント糸を用いて、
上記同様に得たハーフ組織の編地の結果も第1表にNo
、  9として示した。
このポリアミド単独繊維からなるトリコット布帛は、C
LO値が低く保温性が劣り、しかも、軽量さの点でも劣
っていた。
さらに、No、  3 (本発明)およびNo、  9
 (比較例)の布帛で長袖U首シャツを縫製し、人工気
象室で女性パネラ−8名による着用テストを行った。
着用テストの際の着衣は、内層に前記長袖U首シャツ、
外層にポリエステル100%長袖グラウスを着用した状
態であり、15℃、65%RHの室内環境で30分間安
静状態を保つ条件とした。パネラ−自身の着用感は第2
表のとおりであった。
第2表 着用感についても、本発明法による布帛は着用直後およ
び安静時ともに優れており、衣料用保温性布帛として優
れていた。これに対し、従来の布帛では着用直後および
安静時ともに保温性に劣ることが着用感としてはっきり
表れ、不快感を感じるものであった。
[発明の効果] 本発明法により製造される軽量布帛は、40〜90g/
rriの目付けおよび0. 25〜0. 35+nmの
厚みを有し、羽根のように薄くて軽いにもかかわらず、
CLO値が0.65以上というウールに匹敵する高い保
温性を有する。さらに、表面がポリアミドで構成されて
いるため、染色性、耐久性、表面感触などに優れ、従来
のポリアミド繊維製布帛と同様に使用することができる
。しかも、中空割合や複合割合の均一性に優れ、染色性
、布帛の凹凸および風合等における均一性に優れた軽量
布帛を工業的に容易に製造することができる。
これら特性を有することから、本発明に係る軽量布帛は
、インナーウェア製品用、特にランジェリ−、ファンデ
ーション、ニューインナ、スポーツインチのような婦人
用インナーウェア製品用に有用であるが、高保温性や軽
量であることが要求される他の布帛製品類、例えば、ア
ウターウェア、スポーツウェアなどにも使用できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明法により得られた軽量布帛を構成する
中空繊維M拡大して示す顕微鏡写真である。 第2図(1)〜(5)は、本発明に係る軽量布帛を構成
する中空複合繊維における複合形態を例示する繊維横断
面図である。 [符号の説明コ 1: 鞘部(ポリアミド層) 2、 中空部 3: 芯部(ポリエステル層)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリアミドからなる鞘部およびポリエステルから
    なる芯部を有する芯鞘型複合繊維を少なくとも主体とす
    るフィラメント糸でもって布帛を構成した後、前記芯部
    を溶出除去することによりポリアミド中空繊維製布帛を
    製造する方法において、前記溶出除去の後の前記ポリア
    ミド中空繊維の繊維横断面における鞘部、中空部および
    芯部の割合(それぞれ、x%、y%、z%)が、 30<x、10≦y≦60、0≦z<10 を同時に満足すること、かつ、前記中空繊維製布帛の目
    付け(Wg/m^2)、厚み(Amm)およびCLO値
    (C)が、 40≦W≦90、0.25≦A≦0.35、C≧0.6
    5 を同時に満足することを特徴とする保温性に優れた軽量
    布帛の製造方法。
  2. (2)前記布帛がインナーウェア用であることを特徴と
    する請求項1記載の保温性に優れた軽量布帛の製造方法
JP2046659A 1990-02-26 1990-02-26 保温性に優れた軽量布帛の製造方法 Pending JPH03249266A (ja)

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