JPH03249160A - 複層合金化溶融亜鉛めっき鋼板 - Google Patents

複層合金化溶融亜鉛めっき鋼板

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JPH03249160A
JPH03249160A JP4808790A JP4808790A JPH03249160A JP H03249160 A JPH03249160 A JP H03249160A JP 4808790 A JP4808790 A JP 4808790A JP 4808790 A JP4808790 A JP 4808790A JP H03249160 A JPH03249160 A JP H03249160A
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昭彦 西本
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淳一 稲垣
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森田 正哉
Masaru Sagiyama
勝 鷺山
Tetsuhiro Koike
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、主として自動車車体に利用される合金化溶
融亜鉛めっき鋼板に関連し、プレス成型に要求される摺
動特性及び耐パウダリング性に加えて電着塗装に必要な
耐クレータリング性をも併せ持つ合金化溶融亜鉛めっき
鋼板に関する。
[従来の技術] 合金化溶融亜鉛めっき系鋼板は優れた耐食性と共に、塗
装性、塗料密着性及び溶接性等を兼ね備えることから、
自動車や家電製品等に広く利用されている。特に、自動
車車体ではその耐食性を高めることが重要課題となって
おり、低コストでめっき付着量を高めることのできる合
金化溶融亜鉛めっき鋼板に対する期待が大きい、これら
のめっき鋼板は、自動車車体に用いられるときは、プレ
ス成形された後燐酸塩系或いはクロメート系の化成処理
がなされ、その上にプライマーのカチオン電着塗装が施
される。これらの一連の工程のなかで、めっき鋼板に関
連して起こる問題が幾つかある。
先ず、プレス成形に際しては、摺動特性が要求され、こ
の摺動特性が劣るとプレス成形時に割れが発生したり、
皺が生じたりする。
成形時に起こるもう一つの好ましがらざる現象はパウダ
リングで、これは成形時に合金皮膜が粉状となって剥離
する現象で、合金化熱処理めっき鋼板に特有のものであ
る0合金化溶融亜鉛めっき鋼板は、−船釣に、冷間圧延
された鋼板を連続溶融亜鉛めっきライン(以下、CGL
と称す)で再結晶温度以上に加熱して焼鈍し、次いで4
60℃程度に加熱された亜鉛洛中に浸漬することにより
亜鉛めっきを行い、亜鉛の付着量を制御した後550℃
乃至650℃まで再加熱して合金化熱処理を放して製造
される。この合金化熱処理を受けると、鋼板と亜鉛層と
の間には合金化反応が進行し、ζ相(FeZnxt)、
δl相(FeZnt)、r1相(FegZn2t)或い
はζ相(Fe3Znto)と呼ばれるFe−Zn系合金
層が順次形成される。これらのFe−Zn系合金相は下
地鋼板よりも硬度が大きく、特に500℃を超える合金
化処理で形成されるζ相は硬く、この層が発達するとプ
レス成形等の加工を受ける際に皮膜が粉状に剥離するい
わゆるパウダリング現象が起き易くなる。このようなパ
ウダリング現象が起こると皮膜の健全性が害され4ばか
りでなく、剥離した粉がプレス型等に堆積しプレス部品
に疵をつける等、数々の不都合を生ずる。この剥離量は
、当然のことながら、皮膜が厚くなるほど多く、従って
厚目付である程問題は大きい。
もう一つの問題は、電着塗装時に生じるもので、電着塗
膜に0,5■■前後のクレータ状の窪みや気泡状の欠陥
が発生することで、この現象をクレータリングと呼んで
いる。これらの1ライマーの欠陥はその上の塗膜にも影
響し、上塗り後も外観上の欠陥となり且つ錆発生の開始
点になる。
以上の問題に対して、従来の対処は以下のようである。
摺動特性は、前述した事故を防ぐため、現実には摺動特
性が低下するとプレス成形条件を検討するなど、著しく
生産性に影響する特性であるが、この分野の研究は緒に
ついたばかりで未だ実用になる改良技術は生まれていな
い。
パウダリングζ関しては、皮膜量が少なければ剥離量が
減少するので、目付量を減らしても耐食性を向上させる
ことによって解決し−ようとの試みもなされた0例えば
、特開昭60−39153では、先ず、めっきの平均結
晶粒径を3μm以下とすることによって耐孔食性が向上
するとの知見を示し、これに基づき、従来量も多く使用
されていた45g/m”の目付量のものに替えて、15
乃至30g/m2の目付量のものを使用することを提案
している。しかし、これは耐パウダリング性の直接的な
解決ではなく、又、高耐食性と成形加工の生産性向上を
嘱望する需要に応えるものではなく、用途が限定されて
しまう、一方皮膜の合金状態を改善することによって、
耐パウダリング性を向上させようとの試みもあり、例え
ば、特開昭64−17843では、被膜中のFe含有率
を7vt%乃至13vt%と低くして、皮膜表面部の主
成分を軟らかく伸び性のあるζ相とすることが提案され
ている。しかし、この軟質の層が存在するため表面の摩
擦係数が大きく、プレス成型時の摺動特性が劣りプレス
割れが発生し易い欠点がある。
クレータリングに、関しては、欠陥発生の原因は塗料に
含まれる水の分解によって生ずる水素にあり、合金皮膜
表層の亜鉛含有率が小さくなると欠陥の発生は減少する
0例えば、特開昭56−133488では、表層を亜鉛
が40wt%以下のFe−Zn合金で被覆して耐クレー
タリング性を向上させためっき鋼材が提案されている。
しかし、この被覆皮膜によって耐パウダリング性が改善
されるものでなく、この皮膜がやや厚くなると寧ろ耐パ
ウダリング性は低下する。
[発明が解決しようとする課題〕 以上述べてきたように、成形加工性が良く且つ高耐食厚
目付合金化溶融亜鉛めっき鋼板が要求される需要動向に
対して摺動性、耐パウダリング性及び耐クレータリング
性を兼ね備えた製品が、未だ実現されていない。
この問題を解決するためにこの発明は行われたもので、
合金化溶融亜鉛めっき鋼板を基体とし、厚目付であって
も、摺動特性、耐パウダリング性及び耐クレータリング
性を兼ね備えた製品の提供を目的とするものである。
[課題を解決するための手段] この目的を達成すための手段は、冷延鋼板の表面にδ1
相単独若しくはδl相と厚さ1μm以下の「1相からな
り且つ表層結晶の平均アスペクト比が3以下である合金
化溶融亜鉛めっき層を有する合金化溶融亜鉛めっき鋼板
を基体とし、この合金化溶融亜鉛めっき鋼板の上に、F
eを50wt%以上含むFe−Zn合金めっき皮膜がI
g/m”以上5g/m2以下施されている複層合金化溶
融Znめっき鋼板である。
なお、ここで言う表層結晶の平均アスペクト比とは、皮
膜断面を走査型電子顕微鏡で観察し表層付近に見られる
粒状の結晶について測定した結晶粒の長辺と短辺の比の
平均値である。
[作用] 複層めっき皮膜では、上層めっき皮膜はその生成の時か
ら下層めっき皮膜の影響を受け、生成後の複合化された
皮膜機械的特性も下層めっき皮膜と無関係ではない、パ
ウダリングの場合は特に下層めっき皮膜の影響を強く受
け、摺動特性でも下層の特性に左右され、クレータリン
グに関しても上層めっき皮膜の均一性は下層の良否に左
右されるので、その影響を受ける。したがって、摺動特
性、耐パウダリング性、耐クレータリング性の三つの特
性を満足するためには、各々のめっき皮膜が次のような
特性を備えていなければならない。
即ち、下層の合金化溶融亜鉛めっき皮膜は、耐パウダリ
ング性が良くなければならないし、又、上層めっき皮膜
の摺動特性を低下させる性質のものであってはならなく
、更に、上層のめっき皮膜が均一に生成されるものでな
ければならない、そして、上層めっき皮膜はクレータリ
ングを発生し難いものでなければならない。
先ず、下層の合金化溶融亜鉛めっき皮膜について説明す
る。
下層の合金化溶融亜鉛めっき皮膜は、前述したように、
一般にζ相、δ1相、Г1相或いはζ相から構成される
が、δ里相単独若しくはδ□相と1μm以下のr1相か
ら成り立っていると、皮膜表面には軟質で摩擦係数の大
きなζ相が存在しないので、下層の摺動特性は勿論、後
に述べる理由により、上層の摺動特性を低下させること
も無い、更に、硬質のζ相がなく、厚さ1μm以下のr
1相であれば耐パウダリング性を低下させることはない
、更にこの発明で重要なのは、皮膜表面を構成する結晶
のアスペクト比であるが、この平均アスペクト比が、3
以下の場合観察される結晶は塊状であり、3を超えると
柱状結晶が混在し、平均アスペクト比の増大にしたがっ
て柱状晶が増え、4.5以上では殆どが柱状である。結
晶が柱状であると、相対的に皮膜表層に占める空間の割
合が大きくなり、摺動に際して表面が変形し易くなるた
めに摺動性が劣化する。更にこのように、下層の表層が
変形し易いとこの上に築かれる表層の変形し易さにも影
響し、上層の摺動特性も低下する傾向が現れる0反対に
、この平均アスペクト比が3以下であると、変形は制限
され、下層の摺動特性のみならず、上層の摺動特性を低
下させることがないので、プレス成型時の摺動特性が改
善される。第1図に表面結晶の平均アスペクト比と摩擦
係数との関係を調べた結果を示す、IN査は第1表に示
す組成の4鋼種を用いて行い、めっき浴温を460℃、
めっき量を70 g / m”とし、めっき浴侵入板温
、めっき浴A!含有率及びめっき後の合金化熱処理条件
を種々変えて得られた皮膜中のFe含有率6〜15%の
合金化溶融亜鉛めっき鋼板について調査したものであり
、図では鋼種(1)をO印で、鋼種■を△印で、鋼種(
31をX印で、鋼種(2)を・印で各々表しである。
何れの鋼種についても平均アスペクト比が3以下では摩
擦係数は小さいところで安定しているが、3を超えると
アスペクト比の増加にしたがって摩擦係数は大きくなる
更に、表層の結晶が柱状であると見掛けの表面積よりも
実際の表面積が非常に大きくなるが、塊状で表面に存在
すればこれらの差は縮少し、化成処理やめっき処理を施
す場合非常に有利である。
特に、めっきを行う場合、柱状晶では柱の頂部面積に比
し側部面積が無視できず、その条件差が影響し良好なめ
つき皮膜が得られ難い0例えば、電気めっきの場合では
、頂部と側部とではその近傍の電位分布が大きく異なり
、加えて、側部へはめっき金属の補給も困難であり、頂
部では適正電流密度を超えて電析が起こるが側部では金
属は殆ど析出せず、とても均一なめつき皮膜は得られな
い、塊状晶ではこのような極端な条件差が避けられ比較
的均一なめつき皮膜を得ることが出来る。
このように下層については、皮膜の合金相及び結晶粒を
制御することによって摺動特性とともに耐パウダリング
性及び表面処理性を改善しているので、原板の鋼種や、
めっき方法或いは目付量に関係なくこれらの効果は得ら
れる。特に、厚目付合金化溶融亜鉛めっき鋼板の耐パウ
ダリング性に注目したとき、Fe−Zn合金皮膜が片面
当たり30g/m2以上の付着量であっても、摺動特性
は勿論、十分に優れた耐パウダリング性をも併せ持つも
のである。
次に、上層について述べる。
下層の合金化溶融亜鉛めっき層のr1相の厚さを1μm
以下にすると、このめっき層のFe含有率は大抵の場合
15%以下となり、電着塗装時にクレータリングが発生
し易い、これを防ぐために、この合金化溶融亜鉛めっき
層の上に、Fe含有率50vt%以上のFe−Zn合金
のめっき層を設ける。前述したように、この場合、上層
めっき皮膜の均一性は得られ易いが、はぼ完全に被覆す
るにはこの上層めっき皮膜量は1 g/l1以上必要で
ある。又、この発明の複層合金化溶融めっき鋼板では、
耐食性を高かめるための付着量は溶融めっきで増加させ
ても耐パウダリング性が劣ることはなく、そのほうが得
策である。したがって、上層めっきでは表面特性を改善
するだけの付着量があれば十分であり、5 g/m”を
超える付着量は不要である。
なお、本発明の鋼板の製造方法については、何等規定さ
れるものではないが、−例を示すと以下の通りである。
下層鋼板の製造方法の1例としては通常の製造方法で製
造した酸洗(熱延)鋼板あるいは冷延鋼板をCGLに通
板し溶融亜鉛めっきを施す、この際、めっき浴温を48
0℃以上にするか、あるいはめっき浴温は通常の範囲で
ある450〜470℃とし、鋼板の浴への侵入温度T(
”C)を浴中AI量によって決まる下式の条件を満足す
るように設定する。
T (’C)≧565x l:A+ (%)]+410
7(’C)≧480 このようにしてめっき浴中でのFe−Zn反応を促進す
るとともに塊状のδl相を比較的均一に形成させること
ができる。引き続き付着量制御を行なった後、500.
℃以下の比較的低温で合金化処理を行なう、このような
低温での合金化処理で61相は成長し合金化が完了する
。この際表面の結晶は塊状であり、平均アスペクト比は
3以下となる。また低温での合金化処理により「、相が
皮膜−鋼板界面に生成するが厚さは1μm以下となる。
又、上記めっき鋼板の上に形成する上層については周知
の方法、例えば実用性の高い電気めっきにより形成する
ことが可能で有る。
[実施例] 第2表の組成を有する鋼を熱間圧延後酸洗し冷間圧延に
よって板厚0.65鴎とし、これをCGLに通板して程
々の合金化溶融亜鉛めっき鋼板を得た。めっき条件は以
下の通りである。
めっき浴侵入鋼板温度:460〜520℃めっき浴温度
:465℃ 合金化処理温度:485=550℃ めっき浴組成+A1 0.13%。
Pb0.1% 第 2 表   (単位:%) これらの合金化溶融亜鉛めっき鋼板の上に、以下の条件
で電解めっきを行ない上層のFe−Zn合金めっき層を
形成した。上層めっき層の組成はめっき浴組成のFe5
Oa ・7H20とZnSO4・7H20の比率を変え
ることにより変化させた。また、上層めっき付着量は通
電時間により制御した。
めっき浴組成: ZnSO4・ 7HzO a2SO4 めっき条件: PH2,0、 めっき浴温度 50℃、 めっき液流速 2 m / s 電流密度 50 a / d♂ 50 g /  1 得られた複層合金化溶融亜鉛めっき鋼板について下層の
r相の厚さ、ζ相の有無等を調べるとともに複層の耐パ
ウダリング性、摺動特性及び耐クレータリング性を調べ
た。
r1相はX線回折法により存在を確認した後、断面を電
子顕微鏡で拡大しその厚さを測定した。
ζ相の有無については、X線回折により、ζ(−4,2
,1)即ちd=2.12オングストロームの高さ(I[
ζ])とδs  (2,4,9)即ちd=1.99オン
グストロームの高さ(I[δ1コ)を測定し、この比か
ら判断した。即ちI[ζ]/工[δl]が0.4以下の
とき実質的にζ相が無いとみなすことができる。
耐パウダリング性は、ビード引抜き試験を行い雄型ビー
ドでしごかれた面のめっき皮膜の剥離量を測定し、その
皮膜付着量に対する百分率によって評価した。ビード引
抜き試験器を第2図に示す0図で、1は試験片、2は雌
型ビード、3は雄型ビードである。試験片1を雌型ビー
ド2と雄型ビード3との間に挟み一定の圧力で押付けた
状態で破片を引抜いた。雌型ビード2の肩はIR1雄型
ビード3の先端は0.5Hに作られており、試験片はこ
こでしごかれる。その後粘着テープによって雄型ビード
でしごかれた面の皮膜を強制剥離しその前後の重量変化
を測定した。押付は圧は500kgf、雌型ビード幅及
び雄型ビード輻は各々4011j、試験片幅は30m1
mであった。
摺動特性は、摩擦係数を測定することによって評価した
が、試験片表面に潤滑油(パーカー興産(−)製ノック
スラスト530F)を均一に塗布した後工具鋼5KDI
I製の圧子(接触面積3×10−)を試片表面に押付は
荷重400kgfで押付け、試片を1m/分の速度で引
き抜くことにより測定した。摩擦力は3回測定し、その
平均値から求めた。耐クレータリング性は、めっき面に
浸漬型燐酸塩処I!(日本パー力うイジング■製PBL
3080)を施した後、極比1:1で、280vの電圧
をかけ、瞬間通電によりカチオン電着塗装(関西ペイン
ト■製エレクトロンNo。
9410)を施し、焼き付は後に外観観察を行うた。観
察はクレータと気泡状欠陥とについて行い、クレータに
ついては、表面積40■lφの中に発生したクレータの
数が10個以下の場合に○、11個以上49個以下の場
合に△、50個以上の場合に×で評価し、気泡状欠陥に
ついては、発生なしを○、軽微に発生した場合Δ、顕著
に発生した場合×で各々評価した。
調べた結果を第3表に示す。
この発明を実施した実施例では、摩擦係数は0.13以
下と安定して小さく、極めて優れた摺動特性を示してい
る。又、ビード引抜き剥離率も小さく、皮膜付着量45
g/m2程度では数%、70g/m”を超えても11乃
至12%程度にしが達せず良好な耐パウダリング性を備
えている。このように優れた成形性に加えて、クレータ
の発生は少なく、気泡状欠陥も発生せずに極めて良好な
耐クレータリング性を示している。
これに対して11発明の条件範囲を外れた比較例では、
上層めっき層の付着量が少ない試験器10.13.16
ではクレータの発生が多く、上層めっき層中のFe含有
率の低い試験NIL11.14.16でも同様であり、
この場合、付着量が多いと気泡状欠陥が発生する傾向も
あり耐パウダリング性に劣る。更にr1相の厚さが1μ
mを超える試験NlL12及び15ではビード引抜き剥
離率が大きく耐パウダリング性に劣る。
従来例では、下層の合金化溶融亜鉛めっき層についてζ
相の有無や結晶の形状に意が用いられていないので、上
層めっきの効果が十分に発揮されず摩擦係数が大きく成
形性に劣り、又、上層めっきの均一性が十分ではなく、
耐クレータリング性にも劣る。
[発明の効果コ この発明によれば、複層めっきの下層であるFe−Zn
合金めっき層がrlsの厚さを規制したパウダリング性
のよいものであり、且つ表面の結晶粒が塊状で変形し難
い上に良好な表面性状を有しているので、上層のめっき
層は均一性がよく薄くてもよくその特性を発揮し、Fe
濃度50%以上のFe−Zn合金めっきであると優れた
耐パウダリング性を示す、このように、優れた電着塗装
下地特性と成形性とを併せ持ったこの発明による複層合
金化溶融亜鉛めっき鋼板は、高耐食性化と加工生産性と
を追及する産業界の需要に応えるもので、その効果は極
めて大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の詳細な説明するための表面結晶の平
均アスペクト比と摩擦係数との関係を示す図、第2図は
ビード引抜き試験器の横断面図である。 1・・・試験片、2・・・雌型ビード、3・・・雄型ビ
ード。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)冷延鋼板の表面にδ_1相単独若しくはδ_1相
    と厚さ1μm以下のГ_1相からなり且つ表層結晶の平
    均アスペクト比が3以下である合金化溶融亜鉛めっき層
    を有し、この合金化溶融亜鉛めっき層の上にFeを50
    wt%以上含むFe−Zn合金めっき皮膜が1g/m^
    2以上5g/m^2以下施されていることを特徴とする
    複層合金化溶融Znめっき鋼板。
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