JPH0324811Y2 - - Google Patents

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JPH0324811Y2
JPH0324811Y2 JP11178085U JP11178085U JPH0324811Y2 JP H0324811 Y2 JPH0324811 Y2 JP H0324811Y2 JP 11178085 U JP11178085 U JP 11178085U JP 11178085 U JP11178085 U JP 11178085U JP H0324811 Y2 JPH0324811 Y2 JP H0324811Y2
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diaphragm
sealing
seal
plunger
hydraulic
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、内燃機関の動弁機構に組込まれる
密封式油圧ラツシユアジヤスタのシール装置に関
するものである。
〔従来の技術およびその問題点〕 第1図に示すように、カム軸1の回転によつて
アーム支持軸2に支持されたロツカーアーム3を
回動し、そのロツカーアーム3によりバルブステ
ム4を押し下げて図示省略したバルブを開放し、
上記バルブステム4の外側に嵌め合わせたバルブ
スプリング5によつてバルブを閉じるようにした
動弁機構においては、ロツカーアーム3とバルブ
ステム4との間に油圧ラツシユアジヤスタAを組
込んで弁すきまをなくし、熱膨張による誤差を自
動的に修正して騒音の発生を抑制し、バルブ制御
が正確に行なえるようにしてある。
また、動弁機構には、カム軸とロツカーアーム
との間にプツシユロツドを介在し、そのプツシユ
ロツドの軸方向の移動によつてロツカーアームを
回動させるようにしたものもあり、この形式の動
弁機構においても、カム軸とプツシユロツドとの
間に油圧ラツシユアジヤスタ(油圧タペツト)を
組込んである。
ロツカーアーム3の動弁側の端部に組込む形式
の油圧ラツシユアジヤスタの従来技術として第2
図に示すものがある。その構成は、筒形ボデイガ
イド10の内側に筒形ボデイ11をスライド可能
に挿入し、そのボデイ11の内側にプランジャ1
2を組込んでプランジャ12の下面とボデイ11
の閉塞端間にプレツシヤチヤンバ13を形成し、
そのプレツシヤチヤンバ13に収容したスプリン
グ14によつてボデイ11を押し下げ、かつプラ
ンジャ12を押し下げてプランジャ上面のロツド
15をボデイガイド10の閉塞端に設けた突出部
16に当接させてある。
また、プランジャ12には軸方向の通路17を
形成し、その通路17のプレツシヤチヤンバ13
で開口する端部にチエツクバルブ18を取付け、
上記通路17を介してプレツシヤチヤンバ13と
連通するサプライチヤンバ19の上部をダイヤフ
ラム20で密封し、そのサプライチヤンバ19と
プレツシヤチヤンバ13とにシリコーンオイル等
の作動油を封入してある。
ここで、ダイヤフラム20は、軸方向に切断し
た断面の形状がU字形の環状をなし、その内筒部
21の上端部がロツド15の上部に取付けられ、
外筒部22の上端部がボデイ11の内周面上部に
取付けられている。
上記の構成から成る油圧ラツシユアジヤスタに
おいて、ボデイ11がバルブステム4を押し下げ
るとき、プレツシヤチヤンバ13に封入された作
動油が圧縮して一部がボデイ11とプランジャ1
2の摺動部からサプライチヤンバ19に漏洩し、
また油圧ラツシユアジヤスタがロツカーアーム3
の回動により上方向に移動してボデイ11の下端
面とバルブステム4の上端面間にクリアランスが
生じ始めると、スプリング14の弾力によりボデ
イ11が下方向に移動し、これによりプレツシヤ
チヤンバ13の内部の圧力が低くなるため、チエ
ツクバルブ18が通路17を開放し、サプライチ
ヤンバ19の作動油が通路17からプレツシヤチ
ヤンバ13に漏洩する。
上記のように、ボデイ11の軸方向の移動によ
つて、サプライチヤンバ19の油量が変化し、ま
た、温度の変化によつて作動油が体積変化するた
め、ダイヤフラム20は、その変形によつて油量
変化および体積変化を吸収し得る柔軟性を備えた
ものでなければならない。また、自動車の内燃機
関に組込まれる油圧ラツシユアジヤスタは、比較
的高温の雰囲気に置かれるため、耐熱性に優れた
ものでなければならない。
これらの要求を満足させるため、従来の油圧ラ
ツシユアジヤスタにおいては、フロロシリコーン
ゴムから成るダイヤフラムを採用している(実開
昭57−20506号公報参照)。
フロロシリコーンゴムを素材とするダイヤフラ
ムは、使用温度範囲が−70℃〜+280℃で自動車
のエンジンまわりで考えられる温度領域以上の使
用範囲を有する反面、ゴムの引裂き強度が弱く、
傷があると簡単に破れるという不都合がある。ま
た、ゴム膜からの空気の透過性を有するため、時
間の経過につれて、空気が作動油に溶け込んでサ
プライチヤンバ内部に気泡が発生し、その気抱の
ため、油圧ラツシユアジヤスタの機能が低下する
という不都合がある。
ところで、引裂き強度が高く、空気の透過性が
ない材料として水素化ニトリルゴム(HNBR)
が知られるが、このゴムは弾性温度範囲が−20℃
〜+150℃程度であり、その温度範囲を越えて使
用されるとゴムの弾性が失われるという問題を有
する。したがつて、上記ゴムを油圧ラツシユアジ
ヤスタのダイヤフラムの素材として使用した場合
には、弾性温度範囲が安全性を考慮した温度範囲
より狭いためシール性に問題があり、シール不良
になり易くなる。
〔考案の課題〕
この考案は、上記従来の不都合を解消し、シー
ル性を向上して作動油の漏洩と空気の侵入を防止
することを技術的課題としている。
〔考案の構成〕
上記の課題を解消するために、この考案は、サ
プライチヤンバを密閉するダイヤフラムを水素化
ニトリルゴムで形成し、そのダイヤフラムのシー
ル端部が衝合するシール面にシール溝を設け、そ
のシール溝にシール部材を嵌合してダイヤフラム
のシール端部に密着し、このシール部材をフロロ
シリコーンゴムで形成した構成としたのである。
〔実施例〕
以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
第3図は、ロツカーアームの動弁側に組込まれ
る油圧ラツシユアジヤスタを示し、先に述べた第
2図の従来例と同一部分には同一符号を付して説
明を省略する。図示のように、サプライチヤンバ
19を密封するダイヤフラム20は、内筒部21
の下端に弧状の反転部23を設け、その反転部2
3の端に外周部22を設けてある。上記内筒部2
1はプランジャ12の上面から立ち上がるロツド
15の外側に嵌合され、径方向に弾性力をもつコ
イルバンド24を内筒部21の上端部外側に巻付
けて内筒部21を縮径し、内筒部21の内径面一
部をロツド15の外周面上部に形成した係合溝2
5に喰い込ませて両者間をシールしてある。
一方、ダイヤフラム20の外筒部22の上部は
ボデイ11の内周面上部に圧入され、その外筒部
22の内径面上部に取付けた金属リング26は外
筒部22の上部が内方向に変形するのを防止して
いる。この外筒部22は、ボデイ11上端面に取
付けた環状のストツパープレート27によつてボ
デイ11の上方に抜け出るのが防止される。
上記外筒部22の外径面上部が衝合するボデイ
11のシール面28にはシール溝29が形成され
その溝29に嵌合したシール部材30は外筒部2
2の外径面に密着してその間をシールしている。
このシール部材30は、フロロシリコーンゴムか
ら成り、一方前記のタイヤフラム20は、水素化
ニトリルゴムから形成されている。
フロロシリコーンゴムは、前述のように、−70
℃〜+280℃弾性温度範囲を有し、一方、水素化
ニトリルゴムは、引裂き強度が強く、しかも空気
の透過性がないため、上記のような構成により、
ダイヤフラム20が熱により弾性力を失ないはじ
めて圧入力が低下しても、シール部材30によつ
てシール性を保持することができ、作動油の漏洩
および空気の侵入を防止することができる。ま
た、ダイヤフラム20自体の性質特性によつて油
圧ラツシユアジヤスタの耐久性を向上させること
ができる。
第4図は、この考案に係るシール装置の他の実
施例を示している。水素化ニトリルゴムから成る
ダイヤフラム20の外筒部22の外径面端部およ
び内筒部21の内径面端部に金属リング26′を
取付け、その各金属リング26′と対向するボデ
イ11のシール面28及びロツド15のシール面
31にシール溝29を設け、その各シール溝29
にフロロシリコーンゴムから成るシール部材30
を嵌合して金属リング26′に密着させてある。
従つて金属リング26′とシール部材30に依り、
シール性を、又水素化ニトリルゴムから成るダイ
ヤフラム20に依り、空気の透過性を保持するこ
とができる。
第5図および第6図は、カム軸とロツカーアー
ムとの間にプツシユロツドを介在した動弁機構に
おいて、上記カム軸プツシユロツドとの間に組込
む油圧ラツシユアジヤスタを示している。この油
圧ラツシユアジヤスタは、筒形ボデイ40の内側
に閉塞端を有する筒形プランジャ41と、球面座
42を備えたロツドシート43とをスライド可能
に組込んで上記ボデイ40の内周面上部に装着し
た止め輪44によつて抜け止めし、上記ボデイ4
0とプランジャ41との相対的な移動によつて両
者間に形成されたプレツシヤチヤンバ45の作動
油の圧力が高くなると、その作動油の一部をボデ
イ40とプランジャ41の摺動面間に形成された
隙間およびプランジャ41に形成した半径方向の
小孔46からプランジャ41の内部に設けられた
サプライチヤンバ47に漏洩し、そのサプライチ
ヤンバ47の作動油の容量変化をプランジャ41
の内部に設けたダイヤフラム48の変形によつて
吸収するようにしてある。
また、ボデイ40とプランジャ41との相対的
な移動によつてプレツシヤチヤンバ45の作動油
の圧力が低くなると、プランジャ41に設けた軸
方向の通路49の開閉用チエツクバルブ50が開
放してサプライチヤンバ47の作動油をプレツシ
ヤチヤンバ45に漏洩させるようにしてある。
第5図に示す油圧ラツシユアジヤスタにおい
て、ダイヤフラム48は袋状をなし、その開放端
部の内径側に金属リング51を取付けてダイヤフ
ラム48の外径側をプランジャ41のシール面5
2に密着させてある。また、プランジャ41の内
周面端部に止め輪53を取付けてダイヤフラム4
8の抜け止めを図るようにしてある。さらに、プ
ランジャ41の上記シール面52にシール溝54
を形成し、このシール溝54に嵌合したシール部
材55をダイヤフラム48の外径側端部に密着し
て両者間をシールしている。
上記ダイヤフラム48は前述のダイヤフラム2
0と同様に水素化ニトリルゴムから成り、またシ
ール部材55はフロロシリコーンゴムから成つて
いる。
第6図に示す油圧ラツシユアジヤスタにおいて
は、第5図に示す金属リング51に代えて弾性リ
ング56を用い、その弾性リング56の弾性リン
グ56の弾性力によつてダイヤフラム48を開放
端部を拡径し、外径側の端部をシール面52のシ
ール部材55に密着させている。この油圧ラツシ
ユアジヤスタのダイヤフラム48も前記と同様に
水素化ニトリルゴムで形成し、シール部材55を
フロロシリコーンゴムで形成している。
〔効果〕
以上のように、この考案によれば、サプライチ
ヤンバを密閉するダイヤフラムを水素化ニトリル
ゴムで形成し、そのダイヤフラムのシール端部が
当接するシール面にシール溝を設け、このシール
溝に嵌合され、ダイヤフラムのシール端部に密着
するシール部材をフロロシリコーンゴムで形成し
たので、ダイヤフラムが熱によつて弾性力を失な
いはじめてもシール部材によつてシール性を保持
することができると共に、ダイヤフラムは引裂き
強度が強く、しかも空気の透過性がないため、サ
プライチヤンバを密閉状態に保持することができ
る。この結果、サプライチヤンバの作動油の漏洩
および空気の侵入を確実に防止することができ、
油圧ラツシユアジヤスタの機能を十分に発揮させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は油圧ラツシユアジヤスタを用いた動弁
機構の断面図、第2図は従来の油圧ラツシユアジ
ヤスタを示す断面図、第3図はこの考案に係る油
圧ラツシユアジヤスタの一実施例を示す断面図、
第4図は同上の他の実施例を示す一部分の断面
図、第5図および第6図は同上のさらに他の実施
例を断面図である。 11…ボデイ、12…プランジャ、13…プレ
ツシヤチヤンバ、17…通路、18…チエツクバ
ルブ、19…サプライチヤンバ、20…ダイヤフ
ラム、28…シール面、29…シール溝、30…
シール部材、40…ボデイ、41…プランジャ、
45…プレツシヤチヤンバ、47…サプライチヤ
ンバ、48…ダイヤフラム、49…通路、50…
チエツクバルブ、52…シール面、54…シール
溝、55…シール部材。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 筒形ボデイの閉塞端とそのボデイの内側に組
    込まれたプランジャとの間にプレツシヤチヤン
    バを設け、上記プランジャにはチエツクバルブ
    によつて開閉される軸方向の通路を形成し、そ
    の通路を介してプレツシヤチヤンバと連通し、
    かつダイヤフラムによつて密閉されたサプライ
    チヤンバを設け、上記両チヤンバに作動油を封
    入した密封式油圧ラツシユアジヤスタにおい
    て、前記ダイヤフラムのシール端部が衝合する
    シール面にシール溝を形成し、そのシール溝に
    上記シール面とシール端部間を密封するシール
    部材を組込み、上記ダイヤフラムを水素化ニト
    リルゴムで形成し、シール部材をフロロシリコ
    ーンゴムで形成したことを特徴とする密封式油
    圧ラツシユアジヤスタのシール装置。 (2) 前記ダイヤフラムのシール端部に径方向の弾
    性力を有する弾性リングを嵌合してシール端部
    をシール面に圧接させたことを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項記載の密封式油圧ラ
    ツシユアジヤスタのシール装置。
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