JPH03247648A - ハロゲン含有ポリエステル樹脂組成物 - Google Patents

ハロゲン含有ポリエステル樹脂組成物

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JPH03247648A
JPH03247648A JP4655290A JP4655290A JPH03247648A JP H03247648 A JPH03247648 A JP H03247648A JP 4655290 A JP4655290 A JP 4655290A JP 4655290 A JP4655290 A JP 4655290A JP H03247648 A JPH03247648 A JP H03247648A
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JP
Japan
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resin composition
glycol
composition according
halogen
ester
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JP4655290A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Wada
和田 光雄
Koichi Kato
浩一 加藤
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Polyplastics Co Ltd
Original Assignee
Polyplastics Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は電気、電子機器或いは自動車等の分野で機能部
品又は材料として使用に適し、特に高温、長時間の使用
に対し柔軟性を失わず、且つ難燃性に優れた、成形品、
材料を提供する組成物に関するものである。
〔従来の技術とその課題〕
結晶性熱可塑性ポリエステル樹脂、例えばポリアルキレ
ンテレフタレート樹脂等は機械的性質、電気的性質、そ
の他物理的・化学的特性に優れ、かつ、加工性が良好で
あるがゆえにエンジニアリングプラスチックとして自動
車、電気・電子部品等の広汎な用途に使用されている。
しかしながら、用途の拡大、多様化に伴い、樹脂に対し
ては更に高度な性能や特殊性が求められる事が多く、こ
の様な特性の一つに、難燃性で且つ耐久性、特に高温雰
囲気での長期的な使用に対する物性の安定性(長期耐熱
性)が要求される場合が増大しつつある。
例えば、自動車業界では、安全上の必要性から、難燃性
で、高温度下での長時間の使用においても物性の安定性
が保持されることが要望される。
ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレ
ートは、薄肉加工性が良好で、尚且つ機械的強度(柔軟
性、耐摩耗性等)、耐熱性、電気特性に優れているが、
難燃性が充分でなく、従来より難燃性を与えるため各種
の難燃剤、難燃助剤等を添加する提案が多数みられるが
、これらの物質の添加は何れも機械的物性を阻害し、又
、高温化で長時間保持すると成形材料から滲出したり、
ポリマーを分解したりして好ましくない。又、従来より
ハロゲンを含有するモノマーを本発明の如くポリエステ
ルの重縮合に用いてその分子内にハロゲンを結合させた
ポリマーを調製せんとする試みもなされており、斯くす
れば高温下で難燃剤の滲出し等のない重合体が得られる
が、このままでは高温下で長時間保持すると一般物性が
急激に低下し高温下で長期の使用に耐える材料とはいい
難い。
〔課題を解決するた約の手段〕
以上の課題に鑑み、本発明者等は柔軟性が熱履歴により
消失せず、難燃性で且つ機械的特性と電気的特性に優れ
た材料を得るべく鋭意研究した結果、特定のハロゲン含
有難燃性芳香族コポリエステルに特定のアミド系化合物
を添加することにより、上記の如き特性を満足する材料
が得られることを見出し、本発明を完成させるに到った
ものである。
即ち本発明は、 (a)  主として芳香族ジカルボン酸又はそのエステ
ル形成性誘導体 (b)  主として脂肪族グリコール又はそのエステル
形成性誘導体 (c)  ハロゲンを含有するエステル形成性化合物を
重縮合反応させることによって得られるハロゲン含有量
0.5〜30重量%の難燃性芳香族ポリエステル共重合
体(A)に、 下記一般式(I) で示されるアミド系化合物(B)を組成物全量に対して
0.01〜10重量%添加配合して成るハロゲン含有ポ
リエステル樹脂組成物、及びこれを用いた各種機能部品
用成形品又は電線等の被覆材に関するものである。
従来、難燃性、耐摩擦摩耗性、柔軟性(屈曲性、伸び率
)等の緒特性と、柔軟性が熱履歴により消失しないで長
期間加熱雰囲気下にあっても当初の高い伸び率や屈曲性
を保持する特性とを同時に満足させることは極めて至難
のことであり、ポリアルキレンテレフタレートのハロゲ
ン化コポリエステル(A)と特定のアミド系化合物(B
)の一定量の組み合わせがか−る要求緒特性を満足させ
ること、特に(I)式で示す如きアミド系化合物の特定
量の添加が熱履歴による柔軟性の消失を防ぎ、長期間の
加熱雰囲気下での安定性を著しく増大させることは、予
想し得ないことである。
以下、本発明に用いられるポリエステル共重合体組成物
について以下具体的に記述する。
まず本発明の組成物の基体となる芳香族ポリエステル共
重合体を構成する成分について説明すると、(a)成分
としては主として芳香族ジカルボン酸又はそのエステル
形成性誘導体より成る。
その代表的物質としてはテレフタル酸又はその誘導体で
あり、この他、場合によっては補助的にイソフタル酸、
ナフタレンジカルボン酸の如きジカルボン酸又はその誘
導体、アジピン酸、セバシン酸、トリメリット酸、コハ
ク酸等の脂肪酸又はそのエステル形成性誘導体、ヒドロ
キシ安息香酸、ヒドロキシナフトエ酸等の芳香族ヒドロ
キシカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体が使用さ
れる。
次に本発明のポリエステル共重合体を構成するための(
b)成分としては、主として脂肪族ジオール又はそのエ
ステル形成性誘導体からなる。
その代表的物質としては02〜口。の低分子量グリコー
ルであり、例えばエチレングリコール、1.4−ブチレ
ングリコール、1.3−プロパンジオール、1,4−ブ
チンジオール、1.6−ヘキサンジオール、1.8−オ
クタンジオール等のジオール等が挙げられる。また、こ
れらの低分子量グリコールの他にポリアルキレンオキサ
イドグリコールの如き高分子量グリコール、例えばポリ
エチレンオキサイドグリコール、ポリブチレンオキサイ
ドグリコール等を併用することができる。
かかる高分子量グリコールの併用は本発明の目的とする
材料例えば電線被覆材として芳香族ポリエステルの伸度
を向上させ、耐屈曲性を付与するのに極めて有効である
。また(b)成分としては、更に補助的にビスフェノー
ルA、4.4’−ジヒドロキシビフェニル、芳香族ジオ
ール基を有するホスフィン酸等の芳香族アルコール、ビ
スフェノールAのエチレンオキサイド2モル付加体、ビ
スフェノールAのプロピレンオキサイド2モル付加体等
のアルキレンオキサイド付加体アルコール、グリセリン
、ペンタエリスリトール等のポリヒドロキシ化合物又は
そのエステル形成性誘導体等を使用することもできる。
次に本発明のポリエステル共重合体は成分(c)として
、ハロゲンを含有するエステル形成可能な化合物を千ツ
マ−として使用することにより、ハロゲンをその分子中
に結合した芳香族ポリエステル共重合体である。この目
的に使用されるハロゲン含有化合物としては以下のもの
が例示される。また、ハロゲン(X)としては臭素が特
に好ましい。
(X)l(X)。
(X)l (×)4 (x)1 (X)l (X)z CIl、X ここで [R3 R,、R2 ; −CH2 S−9 O2 CR3 R3,R,; C,lI。
3H6 (c2H,O)。
(c3H60)p X;ハロゲン 、g、m;1乃至4 p;1以上の整数 を表す。
共重合化合物として組み込むのに好ましいハロゲン化合
物は一般式(1)〜(7)で示されるものである。ハロ
ゲンとして臭素を用いる場合、一般式(1)の例として
は、テトラブロモビスフェノールA1テトラブロモビス
フエノールスルホン、(2)の例としてはテトラブロモ
ビスフェノールF1(3)の例としてはテトラブロモビ
スフェノールAのエチレンオキサイド2モル付加体、テ
トラブロモビスフェノールAのプロピレンオキサイド2
モル付加体、テトラブロモビスフェノールスルホンのエ
チレンオキサイド2モル付加体、テトラブロモビスフェ
ノールスルホンのプロピレンオキサイド2モル付加体、
(4)の例としてテトラブロモハイドロキノン、(5)
の例としてテトラブロモハイドロキノンのエチレンオキ
サイド2モル付加体、(6)の例としてテトラブロモテ
レフタル酸、(7)の例としてテトラブロモビスフェノ
ールAのポリカーボネートが挙げられる。
共重合組成物として組み込まれるハロゲン化合物モノマ
ーの分子量は390以上であることが好ましい。分子量
が小さすぎると難燃性の指標である酸素指数の向上に寄
与せず、少なくとも一つ以上の芳香環を分子内に含んで
いるのが好ましい。
これらのハロゲン化合物は生成するコポリエステル中の
ハロゲンの含量が0.5〜30重量%、好ましくは2〜
20重量%になるように添加する。
0.5重量%未渦の場合は十分な難燃性が得られず、3
0重量%を越えると機械的物性の低下が起こり、好まし
くない。
本発明に使用するポリエステル共重合体調製用モノマー
の割合は、(c)成分のノ\ロゲン化合物のエステル形
成性官能基がアルコール系であるときは、(a)成分1
00モルに対しくb) + (c)成分を90〜200
モル、好ましくは95〜150モルとするのが良い。ま
た、(c)成分のハロゲン化合物のエステル形成性官能
基がカルボン酸系であるときは、(a) + (c)成
分100モルに対しくb)成分を90〜200モル、好
ましくは95〜150モルとするのが良い。
使用条件によって高い酸素指数を持つ被覆材が必要とな
る場合は(c)成分の含量を適宜法めることによって共
重合体中のハロゲン含有量を調節し、目的とする酸素指
数を満足するものを得ることができる。
本発明に用いられるコポリマーは溶融重合、界面重合や
固相重合等の公知の方法で重合が可能であり、固有粘度
で0.5〜3.0程度のものが使用可能である。
本発明の組成物は前述の如きハロゲン含有ポリエステル
共重合体(八)に、下記一般式(1)で示されるアミド
系化合物(B)を特定量添加配合することを特徴とする
ものである。
(B)成分として添加されるアミド系化合物は(I)式
で示される構造を有していれば何れのものでも有効であ
る。
(I)式中で、Rは0価、即ち2〜4価の有機基で、例
えば炭素数1〜10のアルキレン基、炭素数6〜12の
アリーレン基、炭素数5〜12のシクロアルキレン基、
炭素数8〜20のアラールキル基等が挙げられる。更に
具体的には、アルキレン基としては、メチレン、エチレ
ン、プロピレン、ブチレン、ベンチレン、ヘキサメチレ
ン、オクタメチレン、ノナメチレン、デカメチレン、ジ
メチルメチレン等が例示でき、アリーレン基としてはフ
ェニレン、ナフチレン、ジフェニレン等力例示でき、シ
クロアルキレン基としてはシクロヘキシレンが例示でき
る。中でもRは芳香族基を含むもの、特にフェニレン基
が好ましい。
式中、Aは02〜CIOのアルキレン基又はその置換体
であり、置換基としては、炭素数1〜10のアルキル基
、炭素数6〜12のアリール基、炭素数5〜12のシク
ロアルキル基、炭素数8〜20のアラールキル基が挙げ
られる。更に具体的には、アルキル基としては、メチル
、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキサメチル
、オクタメチル、ノナメチル、デカメチル、ジメチルメ
チル等が例示でき、アリール基としては、フェニル、ナ
フチル、ジフェニル等が例示でき、シクロアルキルとし
ては、シクロヘキシルが例示できる。これらのうち、八
としては、エチレン基、プロピレン基が好ましい。
式中、Yは−[:ODH,−DH,−3H,−NH2の
何れか1種であり、これらの内、−[:0OI(、−D
Hが好ましい。
又、nは2〜4の整数であり、好ましくは2である。
一般式(I>で表されるアミド系化合物(B)の具体例
としては、N、 N’−ビス(2−カルボキシエチル)
マロンアミド、N、N“−ビス(2−カルボキシエチル
)コハクアミド、N、N“−ビス(2−カルボキシエチ
ル)グルタルアミド、N。
N′−ビス(2−カルボキシエチル)アジピンアミド、
N、N’−ビス(2−カルボキシエチル)イソフタルア
ミド、N、N”−ビス(2−カルボキシエチル)テレフ
タルアミド、N、N’−ビス(3カルボキシプロピル)
マロンアミド、N、N’−ビス(3−カルボキシプロピ
ル)コハクアミド、N、 N’−ビス(3−カルボキシ
プロピル)グルタルアミド、N、 N’−ビス(3−カ
ルボキシプロピル)アジピンアミド、N、N’−ビス(
3−カルボキシプロピル)イソフタルアミド、N、N’
−ビス(3−カルボキシプロピル)テレフタルアミド、
N、 N’−ビス(2−ヒドロキシエチル)マロンアミ
ド、N、N“−ビス(2−ヒドロキシエチル)コハクア
ミド、N、N”−ビス(2−ヒドロキシエチル)クルタ
ルアミド、N、N”−ビス(2−ヒドロキシエチル)ア
ジピンアミド、N、N”−ヒス(2ヒドロキシエチル)
インフタルアミド、N、N’ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)テレフタルアミド、N、N’−ビス(3−ヒドロキ
シプロピル)マロンアミド、N、N”−ビス(3−ヒド
ロキシプロピル)コハクアミド、N、N”−ビス(3−
ヒドロキシプロピル)グルタルアミド、N、N“−ビス
(3−ヒドロキシプロピル)アジピンアミド、N、 N
’−ビス(3−ヒドロキシプロピル)イソフタルアミド
、N、N’−ビス(3−ヒドロキシプロピル)テレフタ
ルアミド、N、 N’、N” −)リス(2−ヒドロキ
シエチル)トリメシンアミド、3.3’。
5.5”−テトラキス(2−ヒドロキシエチルアミノカ
ルボニル)ビフェニル等を挙げることができる。これら
の化合物は、単独で使用しても2種以上併用してもよい
これらの化合物の内、特に好ましくは、N、N”ビス(
2−カルボキシエチル)イソフタルアミド、N、N“−
ビス(3−カルボキシプロピル)イソフタルアミド、N
、N”−ビス=(2−カルボキシエチル)テレフタルア
ミド、NJl’−4:−ス(3−Jルポキシプロビル)
テレフタルアミド、N、N’ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)イソフタルアミド、N、N’−ビス−(2−ヒドロ
キシプロピル)イソフタルアミド、N、N“−ビス−(
2−ヒドロキシエチル)テレフタルアミド、N、N’−
ビス−(2−ヒドロキシプロピル)テレフタルアミドで
ある。
アミド系化合物(B)の添加量は組成物全量に対して0
.01〜10重量%であり、好ましくは0.05〜5重
量%である。アミド系化合物は、化合物同士あるいはポ
リエステル樹脂との水素結合に基づく親和力が強いた約
、昇華性はほとんどなく、加熱時の揮散がないので、少
量の添加で効果を発揮するという特徴を有するが、0.
01重量%未満ではその効果は認められない。又、多す
ぎると粘度が極度に上昇したり、分解物が増加する等の
弊害を生じる。
本発明に用いられる組成物はこのままでも優れた性能を
示すが、更にその性能を向上させるべく、必要に応じて
酸化防止剤や紫外線吸収剤等の安定剤、帯電防止剤、難
燃剤、難燃助剤、染料や顔料等の着色剤及び流動性や離
型外の改善のための滑剤、潤滑剤、結晶化促進剤(核剤
)無機物等が使用できる。特に安定剤の添加は、アミド
系化合物と併用することで効果をより一層高めることが
できる。
安定剤としては、ヒンダードフェノール系、リン系、チ
オエーテル系等の化合物が使用できる。
ヒンダードフェノール系化合物の一例を示せば、2,2
゛−メチレンビス(4−メチル−6−tブチルフェノー
ル)、ヘキサメチレングリコールビス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)、テト
ラキス〔メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシヒドロシンナメート)〕メタン、トリエチレング
リコールビス−3−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)プロピオネート、 1゜3.5
−)リスチル−2,4,6−)リス(3,5−ジt−ブ
チルー4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、n−才クタ
デシル−3−(4’−ヒドロキシ3°、5゛−ジ−t−
ブチルフェノール)プロピオネート2.4,4゛−メチ
レンビス(2,6−ジーを一−ブチルフェノール)、4
,4°−ブチリデンビス(6−t−ブチル−3−メチル
フェノール)、2.2′−チオジエチルビスC3−(3
,5−ジ−t−ブチルー4−ヒドロキシフェニル)プロ
ピオネート、ジステアリル−3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンジルホスホネート、2−tブチル−
6−(3−t−ブチル−5−メチル2−ヒドロキシベン
ジル)−4−メチルフェニルアクリレートの少なくとも
一種又は二種以上を使用することができる。これらの中
でも、ヘキサメチレングリコールビス(3,5−ジ−t
−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート)、テト
ラキス〔メチレン(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシヒドロシンナメート)〕メタン、トリエチレング
リコールビス−3−(3−tブチル−4−ビトロキシ−
5−メチルフェニル)プロピオネートは特に好ましい物
質である。
リン系化合物としては、フォスファイト系およびフォス
フォナイト系有機化合物が好ましく、例えば、トリフェ
ニルフォスファイト、トリ(ノニルフェニル)フォスフ
ァイト等のトリアリルフォスファイト、ジステアリルペ
ンタエリスリトールジフォスファイト、サイクリックネ
オヘンタンテトライル−ビス−(2,4−シーt −ブ
チルフェニル−フォスファイト)、ジー(2,6ジーt
−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリトール
シフオスファイト等の耐熱性フォスファイト類、テトラ
キス(2,4−ジー上ブチルフェニル)−4,4−ビフ
エニレンフォスフォナイト等のフォスファイト化合物等
が代表例としてあげられる。
又、チオエーテル系化合物としてはジラウリルチオジプ
ロピオネート、シミリスチルチオジプロピオネート、ジ
ステアリルチオジプロピオネート、ラウリルステアリル
チオジプロピオネート、テトラキス〔メチレン−3−(
ドデシルチオ)プロピオネートコメタン、ジアルキル(
口、2〜C,,) −3,3−チオジプロピオネートな
どが挙げられる。
なお、2これらの安定剤の内、1種以上をアミド系化合
物と併用することで更に効果を高とることができるが、
好ましくは、チオエーテル系、更に好ましくは、チオエ
ーテル系とリン系の化合物とをアミド系化合物と併用す
ることにより、耐熱性(物性、変色等)を改善すること
ができる。
安定剤の添加量は組成物全量に対し0.01〜5重量%
であり、好ましくは0.1〜3重量%である。
また、難燃助剤として、三酸化アンチモン、五酸化アン
チモン、ハロゲン化アンチモン等のアンチモン化合物の
使用が好ましく、その他、亜鉛、ビスマスを含む金属化
合物、水酸化マグネシウム或いはアスベストの如き粘土
質珪酸塩等、臭素化ポリカーボネート、臭素化エポキシ
樹脂等のハロゲン含有ポリマーが使用できる。
また、無機物としては、ガラス繊維、セラミック繊維、
ポロン繊維、チタン酸カリウム繊維、アスベスト等の一
般無機繊維、炭酸カルシウム、高分散性珪酸塩、アルミ
ナ、水酸化アルミニウム、タルク、クレー、マイカ、ガ
ラスフレーク、ガラス粉、ガラスピーズ、石英粉、珪砂
、ウオラストナイト、カーボンブラック、硫酸バリウム
、焼石膏、炭化珪素、アルミナ、ボロンナイトライドや
窒化珪素等の粉粒状物質、板状の無機化合物、ウィスカ
ー等が含まれる。
これらの無機充填剤は一種又は二種以上を併用混合使用
できる。
また、溶融押出被覆性、滑性、柔軟性改良などの目的で
、有機高分子物質を一種又は二種以上補助的に混合する
ことができる。−例を示せば、他のポリエステル、ポリ
アミド、ポリオレフィン及びそれ等の共重合体、低分子
量ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリウレタン、ブ
チルゴム、ABS等のゴム状高分子物質、ポリアクリレ
ート樹脂からなる多相共重合体、熱可塑性セグメント型
コポリエステル(これらの共重合体にはグラフト共重合
体を含む)等がある。
本発明の組成物の調製は特に制限がなく、従来の樹脂組
成物調製法として一般に用いられている公知の設備と方
法により容易に調製される。
例えば、l)各成分を混合した後、押出機により練込押
出してペレットを調製し、しかる後成形する方法、11
)−旦組成の異なるペレットを調製し、そのペレットを
所定量混合して成形に供し成形後に目的組成の成形品を
得る方法、iii )成形機に各成分の1または2以上
を直接仕込む方法等、何れも使用できる。また、樹脂成
分の一部を細かい粉体としてこれ以外の成分と混合し添
加することは、これらの成分の均一配合を行う上で好ま
しい方法である。
又、本発明の組成物は溶融押出しにより、走行導体に被
覆させることにより電線の被覆材とすることが出来、又
、射出成形等により成形してスイッチ、コネクター等に
することが出来る。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を説明する。実施例で用いる
コポリマーP、0及びRは次の様にして作成した。
製造例1 (コポリマーPの調製) ジメチルテレフタレート970重量部、1.4ブタンジ
オ一ル513重量部、テトラブロモビスフェノールAの
エチレンオキサイド2モル付加体158重量部、テトラ
ブトキシチタニウム0.7重量部を攪拌機、窒素導入管
及び留出管を備えた反応器中に仕込み、窒素気流下で1
60℃、30分攪拌した。徐々に温度を上昇させ200
℃から270℃に2時間加熱攪拌した。次いで窒素の導
入を停止した後、徐々に反応器中を減圧させ、30分後
に圧力を0.3mmHgに下げ、この圧力で3時間攪拌
した。得られた重合体は固有粘度1.0を示し、臭素含
有量は6.5重量%であった。
製造例2(コポリマー〇の調製) ジメチルテレフタレート970重量部、1,4−ブタン
ジオール513重量部、テトラブロモビスフェノールス
ルホンのプロピレンオキサイド2モル付加体171重量
部、テトラブトキシチタニウム0.7重量部を攪拌機、
窒素導入管及び留出管を備えた反応器中に仕込み、窒素
気流下で160℃、30分攪拌した。徐々に温度を上昇
させ200℃から270℃に2時間加熱攪拌した。次い
で窒素の導入を停止した後、徐々に反応器中を減圧させ
、30分後に圧力を0.3m[[lHgに下げ、この圧
力で270℃、3時間攪拌した。得られた重合体は固有
粘度1.1を示し、臭素含有量は虐3重量%であった。
製造例3(コポリマー只の調製) ジメチルテレフタレート900重量部、1.4ブタンジ
オ一ル450重量邪、平均分子量400のポリブチレン
オキサイドグリコール50重量部、テトラブロモビスフ
ェノールAのエチレンオキサイド2モル付加体158重
量部、テトラブトキシチタニウム0.7重量部を攪拌機
、窒素導入管及び留出管を備えた反応器中に仕込み、窒
素気流下で180℃、30分攪拌した。徐々に温度を上
昇させ200℃から270℃に3時間加熱攪拌した。
次いで窒素の導入を停止した後、徐々に反応器中を減圧
させ、15分後に圧力を0.5mmHgに下げ、この圧
力で6時間攪拌した。得られた重合体は固有粘度1.0
を示し、臭素含有量は6.3重量%であった。
実施例1〜3 コポリマーP99.0重量部に、表1に示す各種アミド
系化合物1.0重量部を粉体混合し、通常の押出機を用
いて一様に溶融混合してペレットを得た。得られたペレ
ットから射出成形機を用いて通常の方法で試験片を作成
し、物性を評価した。
冬物外は以下の方法により測定した。
引張り強度、伸び率(%)はASTM 0638により
測定した。絶縁破壊はASTM D 149短時間法で
、誘電率はDISO1kHzにより各々測定した。また
、難燃性はUL−94Vに準拠した試験法で30秒以内
に消えたものを○、消えなかったものを×と判定した。
酸素指数はJIS K 7201により測定した。
表面形状は120℃、72時間後の表面状態を観測し、
ブリード、ふくれ等異常のあるものを×、ないものを○
とした。
また、引張り試験片を120℃の恒温槽に保存し、50
0時間後の伸び率を同様に測定した。
更に外径約1.9mmの銅製円形圧縮撚り線に0.3m
mの肉厚となるよう樹脂組成物を被覆して電線を作成し
、120℃の恒温槽に保存し、500時間後に90°角
で10回折り曲げた後の表面状態を調べ、屈曲性を評価
した。割れや微細クラックの発生したものを×、異常な
きものを○とした。
各々の測定結果は表1に示す。
実施例4〜5 コポリマー099.0重量部に表1に示すアミド系化合
物1.0重量部を粉体混合して通常の押出機を用いて一
様に溶融混合したペレットを得た。
得られた樹脂組成物を実施例1と同様にして評価した。
結果を表1に示す。
実施例6 コポリマーRに代えたほかは実施例1と同様にして評価
した。結果を表1に示す。
実施例7〜9 実施例1.4.6の各々に安定剤としてジステアリルチ
オジプロピオネートを1.0重量部添加した各々の樹脂
組成物を実施例1と同様にして評価した。結果を表1に
示す。
実施例10〜12 樹脂組成を表1に示す通り代えた他は実施例1と同様に
して評価した。結果を表1に示す。
比較例1〜6 アミド系化合物(B)を配合することなく、使用コポリ
マー及び樹脂組成を表1に示す通り代えた他は実施例1
と同様にして評価した。結果を表1に示す。
比較例7 ハロゲンを含有しないポリブチレンチレフタレ−) (
PBT)99.0重量部に前記と同様にアミド系化合物
(B) 1.0重量部を加え、実施例1と同様に混合し
て試験片を作成し、評価した。結果を表1に示す。
比較例8 比較例7と同じポリブチレンテレフタレート(PBT)
 86.0重量部にアミド系化合物(B)1.0重量部
及び難燃剤としてデカブロモジフェニルエーテル13.
0重量部を加え、実施例1と同様に混合して試験片を作
成し、評価した。結果を表1に示す。
〔発明の効果〕
本発明のハロゲン含有樹脂組成物は、従来のポリエステ
ル系材料に比べて熱履歴による物性の低下を著しく改善
した為に、以下の様な優れた効果を生じる。
(1)被覆材の難燃性が高く、熱履歴による物性の低下
が少ないので、熱源廻り、輸送機器のエンジン廻り、電
気製品の発熱部品廻りの機能部品としての成形品や電線
用被覆材料として有効である。
(2)機械的特性、電気的特性を損ねることなく上記材
料として薄肉化が可能であり、尚且つ屈曲性に富んでい
るので、限られた空間の有効利用が飛躍的に増大する。
特に情報の集積度が高く、空間容量に制約のある宇宙ロ
ケット、航空機、自動車等の輸送機器、電気製品、コン
ビ;−ター、情報関連機器等の電源用被覆材として効果
的である。
(3)ハロゲン化合物がコポリマーに組み込まれている
為に、本被覆材は難燃剤の添加に見られる様な高温時の
滲み出しがないので好都合である。
上記のような特徴を持つために、本発明で得られる被覆
材は輸送機器、電気・電子・情報機器、諸機械等の分野
の電線用に使用されるのみならず、かかる物性を兼備す
ることが好ましい各種の機器材料、部品類等にも好適で
ある。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1(a)主として芳香族ジカルボン酸又はそのエステル
    形成性誘導体 (b)主として脂肪族グリコール又はそのエステル形成
    性誘導体 (c)ハロゲンを含有するエステル形成性化合物を重縮
    合反応させることによって得られるハロゲン含有量0.
    5〜30重量%の難燃性芳香族ポリエステル共重合体(
    A)に、 下記一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (Rはn価の有機基を示し、AはC_2〜C_1_0の
    アルキレン基又はその置換体、Yは−COOH、−OH
    、−SH、−NH_2の何れか1種、nは2〜4の整数
    を示す。)で示されるアミド系化合物(B)を組成物全
    量に対して0.01〜10重量%添加配合して成るハロ
    ゲン含有ポリエステル樹脂組成物。 2 脂肪族グリコール(b)がC_2〜C_8の低分子
    量グリコールである請求項1記載の樹脂組成物。 3 脂肪族グリコール(b)がC_2〜C_8の低分子
    量グリコール、及び分子量200〜4000のポリアル
    キレンオキシドグリコールである請求項1記載の樹脂組
    成物。 4 C_2〜C_8の低分子量グリコールが、エチレン
    グリコール、1,4−ブチレングリコール、1,4−ブ
    テングリコールの一種又は二種以上である請求項2又は
    3記載の樹脂組成物。 5 ハロゲンを含有するエステル形成性化合物(c)が
    ハロゲン化ジカルボン酸又はハロゲン化グリコール及び
    それらの誘導体である請求項1〜4のいずれか1項記載
    の樹脂組成物。 6 ハロゲンが臭素である請求項1〜5のいずれか1項
    記載の樹脂組成物。 7(B)アミド系化合物を示す( I )式のRが芳香族
    基を含むものである請求項1〜6のいずれか1項記載の
    樹脂組成物。 8(B)アミド系化合物を示す( I )式のAがエチレ
    ン又はプロピレン又はそれらの置換体である請求項1〜
    7のいずれか1項記載の樹脂組成物。 9(B)アミド系化合物を示す( I )式のYが−OH
    及び/又は−COOHである請求項1〜8の何れか1項
    記載の樹脂組成物。 10 更に安定剤を組成物全量に対し0.05〜3重量
    %含有する請求項1〜9のいずれか1項記載の樹脂組成
    物。 11 請求項1〜10の何れか1項記載の樹脂組成物よ
    り成る成形品又は被覆材。
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