JPH03247575A - 微細多孔体 - Google Patents

微細多孔体

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JPH03247575A
JPH03247575A JP4342190A JP4342190A JPH03247575A JP H03247575 A JPH03247575 A JP H03247575A JP 4342190 A JP4342190 A JP 4342190A JP 4342190 A JP4342190 A JP 4342190A JP H03247575 A JPH03247575 A JP H03247575A
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JP
Japan
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particle
fine particles
treated
fiber
microporous
Prior art date
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Pending
Application number
JP4342190A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Yokogawa
弘 横川
Shozo Hirao
平尾 正三
Masaru Yokoyama
勝 横山
Takashi Kishimoto
隆 岸本
Koichi Takahama
孝一 高濱
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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  • Porous Artificial Stone Or Porous Ceramic Products (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、断熱材などに用いられる微細多孔体に関す
る。
〔従来の技術〕
従来の断熱材の熱伝導率は0.03〜0.05 kca
l/ (m−hr・”C)程度で、空気の熱伝導率0.
02〜0゜024kcal/(m・hr・℃)よりも高
い。硬質発泡ポリウレタンのように、0.015 kc
al/ (「hr・”C)という低い熱伝導率を持つ断
熱材も開発されているが、この発泡ポリウレタンの場合
、空隙内に封入されたフレオンガスの持つ低い熱伝導率
〔0,006〜0.01kca1/(1hr・℃)〕に
依存しているだけのものであり、長時間の使用でフレオ
ンガスと空気の置換が起こると断熱性が劣化し、約1年
後には0.021〜0.024kcal/(a+・hr
・t)程度にまで熱伝導率が上昇してしまった例もある
また、ケイ酸カルシウムの多孔体を0.1 Torr程
度の真空状態にしたものや、粉砕発泡パーライトを0.
 I Torr程度の真空状態にしたもの等があるが、
いずれも、真空状態を保つことが必要であり、製造コス
トの点で問題がある。しかも、断熱材として利用するに
しても、真空状態を維持する必要から、形状や用途が著
しく限定される(特公昭51−40088号公報、特開
昭57−172689号公報、特開昭58−45154
号公報、特開昭60−33479号公報参照)。
これらの事情に鑑みて、発明者らは、微粒子粉末を圧縮
方法等により成形することによって断熱性に′優れた断
熱材(または微細多孔体)を作製する方法を開発した(
特開昭63−303877号公報、特願昭63−012
826号参照)。これらの微粒子集合体(または微粒子
成形体)からなる微細多孔体は、極めて低い熱伝導率を
有する高性能な断熱材であり、これを構成している微粒
子表面を表面処理することによって高断熱性を実現して
いる。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、微粒子の表面処理に用いる表面処理剤かへキサ
メチルジシラザン、ジメチルジクロロシランなどの有機
化合物であり、この有機分が分解してしまうと、特徴を
失い、撥水性もなくなるという問題がある。有機分の分
解は、通常、加熱により起こるが、前記有機分の耐熱温
度は、たとえば、ヘキサメチルジシラザン処理品の場合
、約350℃、ジメチルジクロロシラン処理品の場合、
約400℃である。微細多孔体の高温での用途を考慮し
た場合、表面処理剤の耐熱温度を向上させる必要がある
そこで、この発明は、凝集防止処理を施すことによる高
断熱性を維持し、さらに耐熱性を向上させた微細多孔体
を提供することを課題とする。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決するために、この発明にかかる微細多孔
体は、フェニル基を有するシラン化合物によって表面処
理された微粒子を用いて構成されている。
この発明の微細多孔体は、 ■ フェニル基を有するシラン化合物により表面処理さ
れた微粒子、 ■ 上記■よりも一次粒径の大きな粒子、■ 繊維、 などで構成されうるが、これらの中でも■の微粒子が必
須構成要素であり、他は必要に応じて使用される。
■の微粒子は、フェニル基を有するシラン化合物により
表面処理されたものであれば特に制限はないが、たとえ
ば、乾式製法による微粒子シリカが挙げられる。前記表
面処理は、たとえば、微粒子表面の水素結合の生起を防
げるようにしたり、微粒子同士に反発性を持たせ直接的
に粒子の凝集を防止したりするために行われる凝集防止
処理である。フェニル基を有するシラン化合物としては
、たとえば、フェニルトリクロロシラン、ジフェニルジ
クロロシラン、メチルフエニルジクロロシラン、ジフェ
ニルジェトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、
メチルフエニルジメトキシシラン等、Siにフェニル基
が1〜3個結合しているシラン化合物などが挙げられ、
これらのうちのいずれか1つの化合物が単独で使用され
たり、または、2以上の化合物が併用されたりする。フ
ェニル基は、メチル基、エチル基などの小さなアルキル
基に比べると耐熱性に優れたものであり、同様の撥水性
は有しているため、凝集防止処理効果は同様に示し、か
つ、その特性を維持できる耐熱温度(有機分分解温度)
は高くなる。なお、その処理剤は上記のものに限られた
ものではなく、たとえば、微粒子がシリカである場合、
同表面のOH基と反応し、表面改質できるものであれば
これらに限られない。前記表面処理した微粒子の粒径と
しては、たとえば、−次位径1〜20nm程度のもの、
好ましくは10nm以下、さらには8nm以下がより好
ましい。
微粒子の表面処理は、たとえば、次のようにして行う。
湿式の場合は、微粒子を水などの適当な媒体中に攪拌分
散し、この分散液にフェニル基を有するシラン化合物の
溶液を添加し、攪拌混合後、還流温度で1.5〜3時間
攪拌を続け、反応を行う。このときの重量比は、微粒子
/シラン化合物=10/1〜1.0 / 1.5が好ま
しい。反応後、乾燥して、表面処理された微粒子が得ら
れる。湿式の場合に用いる溶剤としては、たとえば、ベ
ンゼン、水、トルエン等が挙げられるが、微粒子が分散
しやすいものであればこれらに限定されるものではない
。乾式の場合は、微粒子を適当な容器中に入れ、100
〜400℃に加熱しながら乾式で攪拌を行っておき、こ
こに、フェニル基を有するシラン化合物を噴霧し、さら
に、1.5〜3時間攪拌を続は反応を行う。反応後、未
反応物の沸点以上の温′度に加熱して未反応物を取り除
き、表面処理された微粒子が得られる。この反応の重量
比も湿式の場合と同じ範囲が好ましい。表面処理された
微粒子は、有機分含有量が10〜30重量%であること
が好ましい。ここで有機分は、たとえば、表面処理剤で
ある。
以上のように、この発明によれば、微粒子の表面処理剤
としてフヱニル基を導入した化合物を利用することによ
って凝集防止処理微粒子の耐熱性を向上させることがで
きるのであるが、この技術を利用することによって、さ
らに次のような性能向上も期待できる。たとえば、表面
処理剤にビニル基、エポキシ基等の重合性基を導入して
、凝集防止処理した粒子により微細多孔体を形成した後
、加熱等で重合させると高断熱性を有する微細構造を維
持したまま粒子間の結合のみが強化され、微細多孔体の
強度を向上させることができる。また、処理剤にフッ素
等、表面エネルギーがさらに小さくなるものを導入する
と、凝集防止処理した粒子は、より分散性が向上し、断
熱性の向上、光透過性の発現が期待でき、また、粉体流
動性も付与でき、容器内への充填などという多孔体形成
方法が利用できる。以上のように、凝集防止処理を施す
処理剤に様々な特徴を有する官能基を導入することで、
断熱性に優れる微細多孔体を構成する微粒子を表面改質
して、同多孔体の断熱性能はほぼ維持したまま、様々な
特性を付与できるのである。
上記■の粒子は、この発明の微細多孔体の高温における
輻射による熱伝導を抑制するための輻射防止材などであ
る。■の粒子の具体例としては、たとえば、パーライト
やシラスバルーンの微粉砕物、スス、コージェライト、
粘土等の無機層状化合物、ケイソウ土、ケイ酸カルシウ
ム、カーボンブラック、ケイ酸、S I C% T 1
0 t 、Z r OlCrow 、Fes O4、C
uS、、Cub、MnO* 、5ift 、Alz O
x 、Coo、L 110 %CaO等の微粒子(粉体
系断熱材)が挙げられ、いずれか1つが単独で使用され
たり、2以上が併用されたりする。これらは、いずれも
、熱放射率が大き′いもので、波長3ハ以上の赤外領域
での熱放射率が0.8以上のものが好ましい、このよう
に、熱放射率が大きいものが好ましい理由は、つぎのと
おりである。すなわち、輻射による熱伝達は、■の微粒
子によっては防ぎきれない(透過する)ことがあるが、
上記熱放射率の良い微粒子は、輻射エネルギーを一旦熱
に変換し透過させない働きをする。そして、輻射エネル
ギーがこのようにして一旦熱エネルギーに変換されてし
まえば、熱伝導による熱伝達については、この発明にか
かる微細多孔体は、断熱性にすぐれているので、容易に
目的を達成できるのである。もっとも、この発明では、
−次粒子径の大きな微粒子の種類は、上記熱放射率の大
きなものに限定されるものでなく、粒径が5〜1100
00n程度または0.02〜10−程度の微粒子であれ
ば、上記以外のものであっても良いのである。なお、■
の微粒子と■の粒子との好ましい粒径の範囲が一部重複
しているが、これらを併用する場合には、■よりも■の
方が大きな粒径となるように両者を適宜選択すればよい
。■の粒子を使用する場合、■の微粒子に対して50重
量%以下程度の割合が好ましい。これよりも■の粒子が
多いと、微細多孔体の熱伝導率が大きくなってしまい、
断熱性の劣化を引き起こすおそれがある。
■の微粒子と■の粒子とを混合して成形すると、■の粒
子の間の大きな空隙は■の微粒子で埋められ、多孔体の
空隙は■の微粒子により作られる空隙が支配的になる。
このため、静止空気の熱伝導率の影響を受けにくい微細
な空隙を形成することが可能となる。また、■の微粒子
の量が少なくて済む分、安価に微細多孔体を作製しうる
上記■の繊維は、微細多孔体の成形物の形状保持などの
ために必要に応じて使用される。■の繊維としては、た
とえば、セラミック繊維、ガラス繊維、ロックウール繊
維、アスベスト繊維、炭素繊維、シリカ繊維、シリカア
ルミナ繊維、アラミド繊維等の無機繊維や有機繊維(繊
維系断熱材)が挙げられ、いずれか1つが単独で使用さ
れたり、2以上が併用されたりする。これらの繊維の繊
維径は、通常、1〜30n程度であり、5n以下が好ま
しい。繊維長は、通常、1〜100n程度であり、50
m以下が好ましいが、これらに限られるものではない。
■の繊維を使用する場合には、■の微粒子に対して30
重量%以下程度の割合が好ましい、これよりも繊維の割
合が多いと、微細多孔体の断熱性が劣化するおそれがあ
る。
なお、上記■の微粒子に、■の粒子および/または■の
繊維が併用される場合、■の微粒子は50重量%以上の
含有量が確保されることが好ましい、これよりも少ない
と、微細多孔体の断熱性の劣化が起こるおそれがある。
なお、この発明の微細多孔体は、必要に応じて、表面処
理を施さない微粒子、および、フェニル基を有しないシ
ラン化合物により表面処理された微粒子などのうちの少
な(とも1つが、この発明の目的達成を妨げない範囲で
併用されることもありうる。前記表面処理を施さない微
粒子は、たとえば、粒径1〜20ns程度、好ましくは
10nm以下、より好ましくは6n−以下の粒子であり
、その材質は特に制限はなく、たとえば、■において例
示したものが挙げられる。また、前記フェニル基を有し
ないシラン化合物により表面処理された微粒子は、たと
えば、上記の微粒子と同程度の粒径を持つものであり、
従来の表面処理剤などにより処理されたものが挙げられ
る。
この発明にかかる微細多孔体は、たとえば、上記■のみ
を、あるいは、■に必要に応じて上記■および/または
■などを加えて混合した混合粉を5〜50kgw/−の
加圧により圧縮成形(加圧成形)することにより得られ
る。加圧時の温度は、室温でよいが、必要に応じて適宜
の温度に設定してもよい。また、加圧時間は30秒〜5
分間であるが、これも適宜に設定すればよい。ただし、
この発明の微細多孔体の製造方法はここに述べたものに
限定されるわけではない。
この発明の微細多孔体は常圧においても断熱性能などを
発揮でき、しかも、撥水性が著しいものであるために、
水分の吸着等による経年劣化が少ないという特徴を有す
る。そもそも多孔体の熱伝導率は、固体部を通しての固
体の熱伝導率と、多孔体内の空隙中に含まれている気体
(通常は空気)の熱伝導率に左右される。したがって、
固体部の接触をできるかぎり小さくし、かつ、気体の熱
伝導率の影響をなくするために、空隙を数n−以下にす
る必要がある。そこで、前記凝集防止処理を施した微粒
子を用いて成形することによって、このような構造が容
易に実現できるのである。
この発明にかかる微細多孔体は、断熱性が十分に保持さ
れる。このため、この微細多孔体は、断熱材(断熱体)
とすることができる。しかし、前記微細多孔体の用途は
、断熱材に限らない。
〔作   用〕
シラン化合物により微粒子表面に対して凝集防止処理を
施しておくことにより、このような微粒子を用いて構成
された微細多孔体は、高断熱性、撥水性を有する。しか
も、シラン化合物としてフェニル基を有するものを用い
ることにより、有機分の耐熱性が高くなる。このため、
微細多孔体の性能劣化の現れない耐熱温度も高くなる。
〔実 施 例〕
以下に、この発明を、その実施例を表す図面を参照しな
がら詳しく説明するが、この発明は図示のものに限定さ
れるわけではない。
第1図は、この発明にかかる微細多孔体の1実施例の構
造モデルを表す部分拡大図である。この図にみるように
、微細多孔体1の大部分を占めるのは断熱性に優れた微
粒子2・・・の集合体である。
微粒子2は、上述のようにフェニル基を有するシラン化
合物により表面処理されたものである。また、この微細
多孔体1には、上記の輻射防止材3や繊維4などが含ま
れていてもよい。輻射防止材3および繊維4の間は微粒
子2・・・で埋められており、微粒子2同士で作ってい
る微細な空隙5が多数存在する。
以下に、この発明の具体的な実施例および比較例を示す
が、この発明は下記のものに限定されない。
一実施例1− 水に、乾式製法超微粉末シリカ(徳山曹達■製しオロシ
ールQS−50:比表面積480rd/g、−次粒子径
5 nm)を攪拌分散させ、この分散溶液にフェニルト
リメトキシシランの0.5%メタノール溶液を加え、3
0分間攪拌混合した後、80℃で約2時間攪拌を続け、
反応を行った。この時の重量比は、微粉末シリカ:フェ
ニルトリメトキシシラン=5:6であった。反応後、こ
の水溶液を120〜130℃で乾燥して凝集防止処理超
微粉末シリカを得た。
次に、この凝集防止処理超微粉末シリカに輻射防止材と
してのチタニア(古河鉱業■製のFR41、粒径0.2
n)と、セラミックファイバー(新日鉄化学■製のSC
バルク#111、径2.8罪、長さ50日)とを重量比
11:o、15でミキサーにて混合した。こうして得ら
れた混合粉を2Qkgw/aJの加圧により圧縮成形し
て微細多孔体試料を得た。
一実施例2− ベンゼンに、乾式製法超微粉末シリカ(上述のQS−5
0)を攪拌分散した。別に、少量の水を含むメタノール
にジフェニルジクロロシランヲ溶解させた溶液を調製し
、これをシリカの分散しているベンゼン溶液に加え、3
0分間攪拌混合した。その後、80℃で2時間攪拌を続
け、反応を行った後、100℃でベンゼンを充分に乾燥
して凝集防止処理超微粉末シリカを得た。反応における
重量比は、シリカ:ジフェニルジクロロシラン−2:3
であった。
凝集防止処理微粉末シリカとして、これを用いたこと以
外は実施例1と同様にして微細多孔体試料を得た。
一実施例3− フラスコ内に乾式製法微粉末シリカ(上述のQS−50
)を入れ、100℃に加熱しながら乾式で攪拌を行った
。ここにジフェニルジクロロシランをスプレーにより噴
霧し、さらに2時間攪拌を続けた。反応後、300℃に
加熱し、未反応物を取り除いて凝集防止処理超微粉末シ
リカを得た。
この反応における重量比は、シリカ:ジフェニルジクロ
ロシラン=2:3であった。
凝集防止処理微粉末シリカとして、これを用いたこと以
外は実施例1と同様にして微細多孔体試料を得た。
一実施例4− 輻射防止材として、チタニアの代わりにパーライト(宇
部興産■製のパーライト1型FB)をボールミルで24
時間粉砕したもの(粒径0.5μ)を用いたこと以外は
実施例3と同様にして微細多孔体試料を得た。
一実施例5− 繊維としてセラミックファイバーの代わりにガラスファ
イバー(繊維径9.Ill、繊維長20鶴)を用いたこ
と以外は実施例3と同様にして微細多孔体試料を得た。
一実施例6− 乾式製法超微粉末シリカとしてQS−50の代わりにQ
S−30(徳山曹達■製:比表面積300rrr/g、
−次粒子径8 nm)を用い、表面処理剤となるジフェ
ニルジクロロシランとの重量比を1:1にしたこと以外
は実施例3と同様にして微細多孔体試料を得た。
一比較例1− 乾式製法超微粉末シリカ(上述のQS−50)を表面処
理を施さずにそのまま混合、成形を行ったこと以外は実
施例1と同様にして微細多孔体試料を得た。
一比較例2− 乾式製法超微粉末シリカ(上述のQS−50)を気相反
応によりヘキサメチルジシラザンで凝集防止処理したも
の(徳山曹達■製HM−50)を用いて混合、成形を行
ったこと以外は実施例1と同様にして微細多孔体試料を
得た。
−比較例3− 乾式製法超微粉末シリカを気相反応によりジメチルジク
ロロシランで凝集防止処理したもの(徳山曹達■製MT
−30:処理前粒子径8nll、処理部比表面積300
%/g)を用いて混合、成形を行ったこと以外は実施例
1と同様にして微細多孔体試料を得た。
実施例1〜6および比較例1〜3の各微細多孔体につい
て、熱伝導率を測定した。また、これら微細多孔体につ
いて示差熱分析(TGA、DTA)を行い、有機分が分
解除去されてしまう温度を測定した。なお、熱伝導率の
測定は、英弘精機■製の熱伝導率測定装置を用い、AS
TM−C518に準拠した方法で行った。結果を第1表
に示した。なお、第1表には、実施例1〜6および比較
例1〜3で用いた、シリカの粒子径、表面処理剤、表面
処理方法、輻射防止材、繊維も合わせて示した。
第1表にみるように、実施例の微細多孔体は、比較例2
,3の微細多孔体に比べて高い耐熱性を示しており、ま
た、断熱性能はほぼ同等で、非常に高性能なものを維持
しており、未処理のもの(比較例1)と比較すると優れ
ている。
〔発明の効果〕
この発明にかかる微細多孔体は、以上のように構成され
ているため、断熱性が極めて優れたものであり、また、
耐熱温度も高くなっている。これにより、高温での使用
範囲が大きくなる。しかも撥水性も有しているため、経
年劣化も非常に少なく、長期的に安定である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の微細多孔体の1実施例の一部を表
す模式図である。 1・・・微細多孔体 2・・・フェニル基を有するシラ
ン化合物により表面処理された微粒子 3・・・輻射防
止材 4・・・繊維

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 フェニル基を有するシラン化合物によって表面処理
    された微粒子を用いて構成されている微細多孔体。
JP4342190A 1990-02-23 1990-02-23 微細多孔体 Pending JPH03247575A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
RU2473519C1 (ru) * 2011-10-24 2013-01-27 Юлия Алексеевна Щепочкина Сырьевая смесь для изготовления теплоизоляционных изделий

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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