JPH03244684A - カーペットバッキング用組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は、弾力性、漬り止め性１機械的強度に優れたカ
ーベントバッキング用組成物に関する。

［従来の技術］ タフテッドカーペット　網カーペット等においては、こ
れらを構成するパイル（繊維ふさ）の脱落防止、寸法安
定性の確保および弾力性の付与等を目的として、裏面に
スチレン−ブタジェン系共重占体（以下、ＳＢＲという
）ラテックス　天然ゴムラテックス等の高分子化合物の
水性分散体を主剤としたカーペットバッキング用組成物
によって裏打ちが施されている。

従来、カーペットに弾力性ならびに滑り止め性を付与し
たい場合には、例えば、ＳＢＲラテックスまたはＳＢＲ
ラテックスと天然ゴムラテックス１００重量部（固形分
）と、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム等の無機充
填剤５０〜１５０重量部とを含むカーベントバッキング
用組成物を（，５〜４５倍程度に発泡させた状態で、あ
るいは発泡後に炭酸アンモニウム等のゲル化剤を添加し
た状態で、裏打ち加工か行われている。

［発明が解決しようとする課題］ 上述したように発泡化させたカーベントバッキング用組
成物は、発泡によりバッキング層に多数の空孔があるた
め、バッキング層の機械的強度か小さく、さらに耐老化
性か不十分である等の欠点を有している。

また、−船釣に使用されているカルボキン変性ＳＢＲラ
テックスのカーペットハソキング用組戊物によれば、十
分な滑り止め性ならびに弾力性を付与することができな
い。

本発明の目的は、滑り止め性２弾力性ならびに機械的強
度などに優れたカーペットバッキング用組成物を提供す
ることにある。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、高分子化合物の水性分散体１００重量部（固
形分）に対し、 充填剤１０〜４００重量部と、 ゴム粉末５〜２００重量部と、 を含有することを特徴とする。

本発明によれば、カーペットバッキング用組成物に特定
量のゴム粉末を添加することにより、カーペットの滑り
止め性１弾力性ならびに機械的強度等を著しく改善する
ことかできる。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明において使用される高分子化合物の水性分散体と
しては、一般にカーペットバッキング用組成物に使用可
能なあらゆる水性分散体を含むことができ、例えば天然
ゴムラテックス、ＳＢＲラテックス、自己架橋型ＳＢＲ
ラテックス、アクリロニトリル−ブタジェン系共重合体
（以下、ＮＢＲという）ラテックス、自己架橋型ＮＢＲ
ラテックス、アクリル酸エステル系共重合体エマルジョ
ン、エチレン−酢酸ビニル系共重合体エマルジョン等の
各種ラテックスあるいはエマルジョンを挙げることがで
きる。これらのうち、滑り止め性ならびに弾力性の点か
ら天然ゴムラテックス、ＳＢＲラテックスが好ましく、
さらにコストを低減する点からこれらのラテックスにカ
ルボキシ変性ＳＢＲラテックスを併用するのが好ましい
。

本発明において用いられるゴム粉末は、例えば固形ゴム
をチップ状に粉砕して形成され、好ましくはｏ、ｉ〜５
ｍｍ、さらに好ましくは０．３〜２間の平均粒径を有す
るものである。ここで用いられるゴムとしては特に限定
されないが、例えばＳＢＲ。

ＮＢＲ，天然ゴム、ブタジェンゴム、クロロブレンゴム
、イソプレンゴム、イソブチレン−インプレンゴム、エ
チレン−プロピレンゴム、ウレタンゴム、シリコンゴム
等を単独であるいは２種以上組合せて使用することがで
きる。

かかるゴム粉末は、前記高分子化合物の水性分散体１０
０重量部（固形分）に対し、５〜２００重量部、好まし
くは３０〜１００重量部の範囲で使用される。ゴム粉末
の使用量が５重量部未満であると、弾力性ならびにすべ
り止め性の改善効果に乏しく、一方２００重量部を越え
ると、ラテックスの凝集ツノか低下し、ゴム粉末の脱落
か起ったり、カーペットバッキング用組成物の流動性が
悪くなる。

また、本発明において使用される充填剤としては、重質
炭酸カルシウム、水酸化アルミ、ニウム。

クレー、タルク等を単独であるいは混合して用いること
かできる。充填剤の使用量は、前記高分子化合物の水性
分散体１００重量部（固形分）に対し、１０〜４００重
量部、好ましくは３０〜２００量部である。充填剤の使
用量が１０重量部未満であると充填剤としての効果が発
揮されず、カーペットへの接着力も低下し、一方４００
重量部を越えると、カーペットに対する接着強度が低下
する。

本発明のカーペットバッキング用組成物は、さらに、分
散剤、安定剤、消泡剤、増粘剤、顔料等の通常の配合物
を含むことができる。また、本発明のカーペットバッキ
ング用組成物は、必要に応し、架橋剤、架橋助剤、架橋
促進剤などを含むことができる。

本発明のカーペットバッキング用組成物は、タフテッド
カーペット、ニードルパンチカーペット網カーペット等
のあらゆるカーペットの製造に適用することができる。

そして、本発明のカーペットバッキング用組成物は、塗
工、含浸あるいは吹付は等の手段により、カーペットの
裏面に塗布することができる。

［実施例コ 以下、本発明の実施例について説明するが、本発明はこ
れらに限定されるものではない。

実施例１〜４、比較例１〜４ 第１表に示す配合比（重量部）の各種配合物と、増粘剤
としてのポリアクリル酸ナトリウムおよび水の適量とを
混合することにより、粘度約１５，０００ｃｐ（ＢＭ型
回転粘度計Ｎｏ、４．ｏ−夕１２ｒｐｍ。

２５℃で測定）のカーペットバッキング用組成物を調製
した。

なお、比較例］、２は、いずれもゴム粉末を用いず、通
常の方法により２，５倍に発泡させて塗工した例である
。比較例３は、ゴム粉末の使用量が過小の例であり、比
較例４はゴム粉末の使用量が過大の例であって、カーペ
ットバッキング用組成物の流動性か悪く塗工性に劣る。

ついて、得られたカーペットバッキング用組成物を用い
、以下に示す方法によりカーペットを作成し、さらにカ
ーペットのすべり止め性２弾力性ならびに機械的摩耗強
度を測定した。その結果を第１表に示す。

（１）すべり止め性 カーペットバッキング用組成物８０ｇを２０ｃｍＸ３０
ｃｍのタフテッドカーペット生機に均一に塗布した後、
１３０℃て１５分間乾燥し、タフテントカーペットを得
た。このタフテッドカーペットを１０ｃｍＸ１５ｃｍの
サイズに裁断し、試験片を形成した。

上記試験片を３０　ｃｍ　Ｘ　３０　ａｎのガラス板上
に載置し、このガラス板の一端側を徐々に持上げ、試験
片がすべり落ちるときのガラス板の角度を測定した。同
様のテストをスレート板についても行った。

第１表の結果から明らかなように、本発明の実施例にお
いては、比較例に比較してガラス板ならびにスレート板
のいずれにおいても、優れたすべり止め性を示すことが
わかる。

（２）弾力性 上記（１）の項で得られたと同様なタフテッドカーペッ
トを１０ｃｍＸ２０ｃｍのサイズに裁断して試験片を形
成した。次いで、第１図に示す装置を用い、屈曲させた
試験片の形状復帰に伴う反発力を測定することにより、
弾力性を評価した。

第１図に示す装置は、台１０上にＬ字状のスタンド１２
を立設固定し、このスタンド１２の先端に水平方向に圧
縮板１４を設け、この圧縮板１４の下方に秤２０を配置
して構成され、秤２０の載置台２２と圧縮板１４との間
隔を５ｃｍに設定している。そして、試験片Ｓはカーペ
ットバッキング用組成物の塗布面を内側にした状態でＵ
字形に屈曲され、圧縮板１４と載置台２２との間に挾み
込む状態でセットされ、このときの試験片Ｓの秤２０に
対する押圧力（反発力）を計測する。

第１表に示す結果より明らかなように、本発明の実施例
においては、比較例に比較してその反発力か大きく、弾
力性に優れていることがわかる。

（３）機械的摩擦強度 試験片のバッキング面に対し、ダイナミックローディン
グテスター（摩擦輪はゴム輪を使用）を用いて荷重１　
ｋｇで１０００回ローディングを行い、その後の摩耗ｊ
ｉ（閉ｇ）を測定した。

第１表に示す結果より明らかなように、本発明の実施例
は、発泡加工した比較例１，２のバッキング層に比較し
、機械的摩耗強度が優れていることかわかる。

［発明の効果］ 本発明によれば、ゴム粉末を所定量添加することにより
、すべり止め性１弾力性、耐摩耗性等の点で優れたカー
ペットバッキング用組成物を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、実施例において試験片の弾力性を評価するた
めの装置を示す説明図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）高分子化合物の水性分散体１００重量部（固形分
   ）に対し、 充填剤１０〜４００重量部と、 ゴム粉末５〜２００重量部と、 を含有することを特徴とするカーペットバッキング用組
   成物。