JPH09504320A - 水性分散物を元にした接着組成物とその使用 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 本発明は接着組成物と壁または地面被覆材の接着へのその使用に関するものである。本発明による接着組成物は主要成分として：ａ）１つのアクリルのポリマーまたはコーポリマーの少なくとも１つの水性分散物と；ｂ）細かく粉砕した無機充填物および／または少なくとも１つの濃縮剤と；ｃ）少なくとも１つの植物性または鉱物性の油、を含む。

Description

【発明の詳細な説明】 水性分散物を元にした接着組成物とその使用 クロス、絨毯、リノリウム、ＰＶＣ敷き板など多数の地面被覆材は、通常の使 用に供する前に基盤（コンクリート板、各種モルタル被覆、仕上げモルタル、タ イル張り、ＰＶＣ敷板および各種の床）に接着しなければならない。 同様に、各種の壁被覆剤（クロス、ＰＶＣの壁紙、コルク張り、ポリスチレン 、など）も、例えばコンクリート壁に接着しなければならない。 これを行うために、これまでは一般的に下記を含有する接着組成物が使用され てきた： Ａ）力学的特性と接着力を得るためのスチレンブタジエンなどの膜形成ポリマ ーまたはコーポリマー、膜形成アクリルコーポリマーまたはかかるポリマーの混 合物の水性分散物； Ｂ）炭酸カルシウム、無水珪酸、滑石などの１つまたは複数個の無機充填物（ 「フィラー」または「エクステンダー」とも呼ばれる；技術的には使用は任意で あるこれらの充填剤は弱い濃縮力を持つこともある； Ｃ）「粘着性」または瞬間接着力を付けるための松脂および／または松脂誘導 体； Ｄ）１つまたは複数個のセルロースエーテル、濃縮剤および、無機充填物が含 まれる場合は Ｅ）無機充填物と反応し、次いで、混合物の凝集を招くような前記充填物とラ テックスの反応を阻止すると思われる保護コロイド。 もちろん、この種の組成物は下記のような１つまたは複数個の組成物を複数個 含むことができる： ａ）１つまたは複数個の分散剤 ｂ）１つまたは複数個の抗真菌剤 ｃ）１つまたは複数個の殺菌剤 ｄ）１つまたは複数個の消泡剤 並びに、様々な量の水。 コロファン（松脂の誘導体）は通常大きさの異なる結晶の形を取り、そのため あらかじめ有機溶剤の中に溶かさなければならない。 その誘導体は、一般的に粘度の異なるペースト状であり、そのため、希釈しな ければならず、組成物の中に導入するのが困難である。 有機溶剤は場合によってはジオクチルフタレート、「重い」グリコールまたは その他のエステルなどの可塑剤に代えることが可能であり、その使用は当業者に は周知である。 環境への配慮、並びに専門家であるか否かを問わず、使用者の健康などの衛生 安全条件の遵守などが高まっているので、これらの組成物の製造者は芳香族の溶 剤、「軽い」と呼ばれる揮発性の溶剤、即ち通常圧力の下での沸点が２００℃以 下のものを完全、または部分的な排除を強く迫られている。 従って、このような組成物の中のコロファンおよび／またはその誘導体を排除 できることは極めて望ましい。 ところが、このようにして排除すると、一般的に初期接着力（これも「瞬間粘 着力」と呼ばれる）が低下し、開放時間が減少する、即ち基盤に付着した接着剤 の層が十分な接着力を保つ時間が減少する。この点に関して、下記の比較例１と ２を参照すること、これらの比較例は従来の接着剤からコロファンを取ったとき にこの性能が失われることを明らかにしている。 コロファンおよび／またはその誘導体が失くなったこのような組成物の初期接 着力について、組成物の充填物比率が大きいほど接着力が低下することにも注意 した方がよい。 このため、本発明は壁または地面の被覆剤の接着に特に有益で、コロファンお よび／またはコロファン誘導体を含まないが、十分な粘着力と開放時間を示す新 規な接着組成物を提供することを目的とする。 十分な開放時間という言葉で本出願人はおよそ１５分から９０分、好適には３ ０から６０分を意味している。 従って、本発明は主として下記の成分を含む接着組成物を目的とする： ａ）１つまたは複数個のアクリルのポリマーまたはコーポリマーの少なくとも １つの水性分散物と； ｂ）細かく粉砕した無機充填物および／または少なくとも１つの濃縮剤と； ｃ）少なくとも１つの植物性または鉱物性の油 本発明は主として次の成分を含む、コロファンおよび／またはその誘導体を含 まない、接着組成物も目的とする： ａ）１つまたは複数個のアクリルのポリマーまたはコーポリマーの少なくとも １つの水性分散物と； ｂ）細かく粉砕した無機充填物および／または少なくとも１つの濃縮剤と； ｃ）少なくとも１つの植物性または鉱物性の油 本発明による組成物の主要な成分の１つがアクリルポリマーまたはコーポリマ ーの水性分散物である。一般的に炭素原子を１個から８個含むアルカノールのア クリルエステル（例えばｎ−ブチルアクリレート、２−エチルヘキシルアクリレ ート）から誘導されたコーポリマーの各種の水性分散物が使用できる（当業者に 周知）、これらはさらに連結してアクリル酸またはメタクリル酸などのアルファ 、ベータオレフィン不飽和カルボン酸のポリマーまたはメチルメタクリレートま たはアクリロニトリルまたはビニルアセテートおよびスチレンなどのその他のコ ーモノマーを含むことができる、ただしこれらのコーポリマーの水性分散物は平 坦な基盤の上で環境温度で乾燥させた後、多少なりとも粘着性のある膜を形成す る能力がなければならない。さらに、アクリルポリマーまたはコーポリマーのガ ラス遷移温度は＋５℃未満、好適には−２０℃以下である。なぜなら、５℃以上 のアクリルポリマーまたはコーポリマーの分散剤のガラス遷移温度での使用のた めには融合剤の使用が必要だからである。ここで、融合剤が存在すると粘着性と 十分な開放時間が得られない。好適には、この温度は−３０℃を越えないものと する。初期粘着力に関する最高の成績は、アクリルポリマーまたはコーポリマー のガラス遷移温度が−３５から−４５℃の間で、平坦な基盤の上で環境温度で乾 燥させた後、多少なりとも粘着性のある膜を形成できるときに得られた。多数の 水性分散剤が市販されている。そのうちあるものは１つまたは複数の陰イオンお よび／または非イオンの乳化剤を含んでいる。好適には、乾燥重量含有率が４５ ％を越え、通常は６０％に達すことのできる市販の分散剤の水性分散剤が利用さ れ る。さらに、特にガラス遷移温度によって区別される複数のアクリルポリマーま たはコーポリマーを含む水性分散剤も使用できる、このように本発明による組成 剤がガラス遷移温度が−２０℃から＋５℃のアクリルポリマーまたはコーポリマ ーを含む場合、粘着性を高めるためにガラス遷移温度がもっと低いアクリルポリ マーまたはコーポリマーを組み合わせることが勧められる。本発明による組成物 の調製にふさわしいアクリルホモポリマーまたはコーポリマーの水性分散物の例 として、実施例に関する部分の中の表（Ｉ）を参照するのが有益であろう。 使用する分散物の量は組成物の乾燥物質で計算した結合剤が重量で少なくとも ２０％の含有率を示す限りにおいて広い限度内で変化する。好適には、この含有 率は４０％を越えない。 本発明による組成物は細かく粉砕した無機充填物および／または少なくとも１ つの濃縮剤を閉じこめている。細かく粉砕した無機充填物とは、粒度が０.０５ と５００ミクロンの間、好適には１と２００ミクロンの間の充填物を意味するも のとする。 使用可能な無機充填材は当業者には周知の物質である。無機充填物の例として は、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、滑石、粉砕無水珪酸、沈 殿無水珪酸、珪酸アルミナおよびリトポンが挙げられる。 無機充填物の含有率は大きな限度内で変えられる；好適には組成物の乾燥物質 の重量で６０％以下であるが、含有率がこれより高いと粘着力が著しく低下する 。さらに好適には、この含有率は組成物の乾燥分の重量で２０％以上である。 本発明において、使用可能な濃縮剤も当業者には周知である。濃縮剤の例とし ては、水溶性アクリルポリマー、セルロース化合物、ポリウレタン、膨張性粘土 、キサンテンガム、グアーガムが挙げられる。 濃縮剤の含有率は広い限度内で変化する；通常は組成物の乾燥分の重量で０. ０５と２％の間であるが、好適には重量で０.１と０.５％の間である。 本発明による組成物には少なくとも１つの植物性または鉱物性油が含まれる。 植物性または鉱物性の油とは、室温で液体であり、アクリルポリマーまたはコー ポリマーを溶かす力が弱く、好適には全くない脂肪を意味する。 当該接着組成物の構成に入ることのできる植物性油は、亜麻仁油、ひまし油、 桐油（あるいはチャイナウッドオイル）などの乾性油；大豆油、ひまわり油、綿 実油、オリーブ油などの半乾性油の中から選択することができる。 当該接着組成物の構成に入ることのできる鉱物油は線形Ｃ８−Ｃ１６パラフィ ン油および精製した多核芳香族の含有率の少ないナフテン油のなかから選ぶこと ができる。 もちろん、植物油または鉱物油の混合物、または両方の種類の油の混合物を使 用することも当然可能である。 本発明による組成物の油含有率は広い範囲内で変化する。有利な実施のために は、組成物の乾燥分の重量で２と１０％の間の含有率が特に勧められる。 本発明による組成物は、有利には、無機充填物を分散できる成分も含むことが できる。 当業者には周知のかかる成分の例として、アクリル系分散剤、トリポリリン酸 塩、ポリナフタレンスルホン酸塩が挙げられる。 分散剤は組成物の乾燥分の重量で０.０５と０.５％の間で、好適には前記乾燥 分の重量で０.１と０.２％の間程度の、少量が一般的に使用される。 本発明による組成物は、有利には、油中の水の乳剤を形成させることを主たる 役割とする界面活性剤も含めることができる。 当業者には周知のかかる薬剤の例として、エトキシル化脂肪性アルコール、燐 酸または硫酸エトキシル化脂肪性アルコール、エトキシル化アルキルフェノール 、エトキシル化アリルアルキルフェノールおよび燐酸または硫酸エトキシル化ア リールアルキルフェノール、エトキシル化ひまし油などの修飾植物油などが挙げ られる。 市販の結合剤の特定の分散剤を使用するときは、その分散剤が最初からそれら を含んでいるので問題の接着組成物の中に代わりに１つまたは複数の界面活性剤 が自動的に導入される；この場合でも、油中の水の乳剤の出現を促進し、接着組 成物の開放時間をよりよく制御するために少なくとも１つの界面活性剤の追加の 量を導入した方がよいだろう。 界面活性剤の量（乳化剤）の量は組成物の乾燥抽出重量の２％を越えないこと が望ましい。 本発明による組成物は、有利にはさらに次のものを含むことができる： ・接着した被覆の引き剥がし力を始めとする力学的特性を向上させることを主 たる役割とする凝集剤。凝集剤は一般的にアクリルポリマーまたはコーポリマー の全量の重量で１０から５０％の、好適には重量で２０から４０％の割合で使用 される。 ・さらに／または弾性を増して、一旦固化した本発明による組成物が、それが 受ける通常の規則的変形に損傷なしに耐えることができるようにし、この接着剤 による壁または地面の被覆の引き剥がしを用意にすることを主たる役割とする天 然ラテックスまたはゴム。天然ラテックスは一般的にポリマーの全量（即ち、ア クリル（コー）ポリマー＋天然ラテックス）の乾燥重量で０から５０％の割合で 、さらにそれを上回る含有率で使用される。好適には、天然ラテックスはポリマ ーの全量（即ち、アクリル（コー）ポリマー＋天然ラテックス）の乾燥重量で２ ０から４０％の割合で使用される。 一般的に、すぐ使用できる組成物は少なくとも結合剤（ラテックスの形で導入 されることが多い）によってもたらされた水を含んでいる。うまく利用するため に、すぐに使用できる組成物は全体に対して重量で１０から４０％の、好適には ２０から３０％の水を含んでいる。 もちろん、本発明による組成物は問題の技術分野で従来から使用される各種の 添加剤（抗真菌剤、殺菌剤、防泡剤、など）を含むことが可能で、その量は一般 的に組成物の乾燥抽出分の重量で１％を越えないものとする。反対に、先に述べ た如く、本発明による組成物にはアクリルポリマーとコーポリマーの合体に大き く影響するような薬剤は導入しない方がよい。 本発明による組成物は有利には油中の水の乳剤の形を取る。 本発明による組成物は次のように調製できる。 解膠翼を備えた分散器中に１つまたは複数のポリマーの水性分散物を投入する 。次にその中で濃縮剤、抗真菌剤、殺菌剤、防泡剤、また必要に応じて分散剤と 水を混合する。 均質でどろっとしたペーストが得られるまで強く攪拌しながら１つまたは複数 の無機充填物を投入する。そのときまでに乳化剤が投入されていないときはこの 段階でそれを添加する。次いで強く攪拌しながら１つまたは複数の油を徐々に導 入する。 本発明による組成物の調製法はコロファンおよび／またはその誘導体を含有す る接着組成物の調製にこれまで使用されてきたものに比べて単純である。 本発明による組成物はセメントまたは硬石膏系の被覆、コンクリート板、仕上 げモルタル、タイル張り、ＰＶＣ敷板および各種の床などの様々な基盤の上に地 面被覆材を接着するのに特に有益である。この基材はあらかじめ一切の汚れや埃 を除去しておかなければならない。本発明による組成物は被覆の種類および／ま たは組織に応じて２５０から４００ｇ／ｍ²の割合でギザギザを付けた箆などに よって塗布することができる。 本発明による組成物によって示されるその他の利点は下記の実施例を読むこと によって一層明らかになるだろう。実施例 Ｉ−組成物の調製 先に述べた作業法による組成物の調製に使用される原材料は次のものである。 DISPEX A40： 分散剤、水溶性アクリルポリマー、ALLIED COLLOIDS社から 市販； DALPAD A： コロファンおよび／またはコロファン誘導体の溶剤、フェ ノキシエタノール、DOW FRANCE社から市販； GRANOLITE 150BV：修飾コロファン トリエチレングリコールのエステル、 D.R.T．（デリベ レジニック エ テルペニック− GRANEL S.A.）社から市販； FINNFIX CMC： 濃縮剤、カルボキシメチルヤルロースナトリウム、METSA- SERLA CHEMICALS社から作用成分が１００％の粉末の形で市 販； VITACARB CM 100：無機充填物、カルボン酸カルシウム、平均直径１０ミクロ ン、通過の９７％が１２０ミクロン、OMYA社から市販； SYNPERONIC NP30：エトキシル化ノニルフェノール、ICI-Surfactant社から市販 ； PROX-ONIC HR30： エトキシル化ひまし油、PROTEX社から製造、販売； NORPAR 15： 飽和脂肪族炭化水素、重量で９７％以上のｎ−パラフィン を含む、２４５と２８５℃の間で蒸留、Exxon Chemical社 から市販； 大抵の場合亜麻仁油を使用した。ＲＯＢＢＥ社からＹＡＢの名称で市販されて いる粗大豆油も使用した。 市販の各種の結合材の水性分散物も使用した、その名称、性質、出所は下の表 （Ｉ）にまとめた。 ＩＩ−比較実施例１と２ コロファンを含む従来の第１の接着組成物と主としてコロファンがないことが 第１のものとは異なる第２の組成物について実施例３から１１について下記に示 す如く開放時間（ＴＯ）と範囲粘着性（ＴＳＰ）を求めた。 これら２つの組成物の成分の性質と量、並びに得られた結果は下の表にまとめ た。 ＩＩＩ−実施例３から１１：対照試験（ａ）と（ｂ） 下記によって構成される各種の接着組成物について、下記に示す如く開放時間 （ＴＯ）と範囲粘着性（ＴＳＰ）を求めた： ・重量で２７.３％の乾燥抽出物で表したポリマー結合剤， ・重量で４３.５％のＶｉｔａｃａｒｂ ＣＭ１００， ・重量で４.３％の亜麻仁油， ・重量で０.３３％のＦＩＮＮＦＩＸ ＣＭＣ， ・重量で０.３％のＮｏｐｃｏ８０３４， ・水。 結合剤の種類と得られた結果は下記の表(II)に示した、この中に比較試験（ａ ）と（ｂ）の結果も記載されている。この２つの試験において、亜麻仁油は等量 の水に代えた。 ファイバーセメントの基材の上に６号のギザギザ付き箆（ＮＦＴ７６.１２９ 接着剤と接着テープ）で接着剤を塗布した後、ラテックスの泡の裏（基礎）がな いニードルパンチ型の被覆材を５分間押し当てた。後者を１回往復するだけでで きるだけ均等に張り付ける。クロス試験片の寸法は５０×１００ｍｍである。１ 分間接着した後、被覆材を剥がす。このとき、被覆材に移転した接着剤の面積を 百分率で推定する。開放時間は移転した接着剤が０％のときの、接着剤の塗布と 乾燥の間の時間間隔である。同時に、被覆材がずれないことを確認するために剪 断試験を実施する。これによって百分率で評価した粘着性がどんなものかわかる 。範囲粘着性は粘着が正確（７０％以上）であった回数を読みとりの合計数で除 して得られる。 ＩＶ−実施例１２から１４ 下記によって構成される各種の接着組成物について、下記に示す如く開放時間 （ＴＯ）を求めた： ・重量で４３.５％のＶｉｔａｃａｒｂ ＣＭ１００， ・相反する記述なき限り、重量でｘ％の亜麻仁油， ・重量で０.３３％のＦＩＮＮＦＩＸ ＣＭＣ， ・重量で０.３％のＮｏｐｃｏ８０３４， ・水。 溶剤の種類と量並びに得られた結果は下記の表(III)に示した。 Ｖ−実施例１５から１８：対照試験ｃとｄ 規格ＮＦＴ７６−１２６に従って剥離試験を実施した。このために、３５０ｇ ／ｍ²の接着組成物をフィブロセメントの基材の上に付着させた。このように被 覆した基材に、Ｓｏｍｍｅｒ社のニードルパンチ標本を張り付けた。塗布時間に よってこのように３つの試験片を作った。試験片は湿度が５０％±５％の雰囲気 内で７日間２３℃±２℃に維持した。８１８０３型のＦＲＡＮＫ動力計によって 、毎分１００ｍｍの速度で求めた張り付け時間（Ｔ.Ｇ.）の後に、接着した材料 の 引き剥がしに必要な力（Ｆ.Ａ.）を測定した。 試験に使用した接着組成物の構成は下記の表（IV-A）に示した、ここで Ｂは製品Ｗａｃｋｅｒ ＥＡＦ６０を表す。 ３つの試験片で得られた結果の平均は下記の表（IV-B）に示した。 実施例１５と対照試験ｃまたは実施例１６と対照試験ｄでそれぞれ得られた結 果を比較すると、油がないとき開放時間が減少することがわかる。試験１８から 、結合剤の大きな減少による、力学的特性のもっと急速な喪失も窺われる。 ＶＩ−実施例１９と２０ 下記によって構成される２種の接着組成物ＣとＤについて、下記に示す如く開 放時間（ＴＯ）と範囲粘着性（ＴＳＰ）を求めた： ・１２２ｇのWACKER EAF60(水分で表す) ・０.３gのNOPCO 8034 ・１６ｇの５％ FINNFIX CMCの水溶液 ・１１６ｇのVITACARB CM100 ・１２ｇの粗大豆油 YAB ・３ｇのPROX-ONIC HR30、表面活性剤、組成物Ｃにしか含まれない、その結果、 組成物Ｃの水分は６ｇ、組成物Ｄの水分は９ｇ。 得られた結果は下記の表（Ｖ）に示した。

【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年１０月１１日 【補正内容】 ……………………………………………………………………………………………… ……………………………………………………………………………………………… ……ガラス遷移温度が−２０℃から＋５℃のアクリル……………………………… …を含む場合、粘着性を高めるためにガラス遷移温度がもっと低いアクリルポリ マーまたはコーポリマーを組み合わせることが勧められる。本発明による組成物 の調製にふさわしいアクリルホモポリマーまたはコーポリマーの水性分散物の例 として、実施例に関する部分の中の表（Ｉ）を参照するのが有益であろう。 使用する分散物の量は組成物の乾燥物質で計算した結合剤が重量で少なくとも ２０％の含有率を示す限りにおいて広い限度内で変化する。好適には、この含有 率は４０％を越えない。 本発明による組成物は粒子の寸法が０.０５と５００ミクロンの間の無機充填 物および／または少なくとも１つの濃縮剤を含んでいる。好適には、無機充填物 の粒子の寸法は１と２００ミクロンの間である。 使用可能な無機充填材は当業者には周知の物質である。無機充填物の例として は、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、滑石、粉砕無水珪酸、沈 殿無水珪酸、珪酸アルミナおよびリトポンが挙げられる。 無機充填物の含有率は大きな限度内で変えられる；好適には組成物の乾燥物質 の重量で６０％以下であるが、含有率がこれより高いと粘着力が著しく低下する 。さらに好適には、この含有率は組成物の乾燥分の重量で２０％以上である。 本発明において使用可能な濃縮剤も当業者には周知の物質である。濃縮剤の例 としては、水溶性アクリルポリマー、セルロースエーテルなどのセルロース化合 物、ポリウレタン、膨張性粘土、キサンテンガム、グアーガムが挙げられる。 【手続補正書】特許法第１８４条の８ 【提出日】１９９５年１２月１３日 【補正内容】 請求の範囲 １．開放時間が１５から９０分で、コロファンおよび／またはコロファン誘導 体を含まない接着組成物の壁または地面の被覆材の接着への使用において、前記 接着組成物が油中の水の乳剤の形を取り、主要成分として： ａ）＋５℃未満のガラス遷移温度を有する、１つまたは複数個のアクリルのポ リマーまたはコーポリマーの少なくとも１つの水性分散物と； ｂ）粒子の寸法が０.０５と５００ミクロンの間に含まれる無機充填物および ／または少なくとも１つの濃縮剤と； ｃ）室温で液体の、少なくとも１つの植物性または鉱物性の油 を含むことを特徴とする使用。 ２．請求項１による使用において、接着組成物が無機充填物を分散させること のできる薬剤も含むことを特徴とする使用。 ３．前記いずれかの請求項の一つに記載の使用において、接着組成物が乳化剤 も含むことを特徴とする使用。 ４．前記いずれかの請求項の一つに記載の使用において、乾燥抽出物として表 したアクリル（コー）ポリマーの量が前記組成物の乾燥分の重量で２０％以上に 当たることを特徴とする使用。 ５．前記いずれかの請求項の一つに記載の使用において、乾燥抽出物として表 したアクリル（コー）ポリマーの量が前記組成物の乾燥分の重量で４０％以下に 当たることを特徴とする使用。 ６．前記いずれかの請求項の一つに記載の使用において、無機充填物の量が前 記組成物の乾燥分の重量で６０％未満に当たることを特徴とする使用。 ７．前記いずれかの請求項の一つに記載の使用において、無機充填物の量が前 記組成物の乾燥分の重量で２０％を越えることを特徴とする使用。 ８．前記いずれかの請求項の一つに記載の使用において、濃縮剤含有率が前記 組成物の乾燥分の重量で０.０５と２％の間であることを特徴とする使用。 ９．前記いずれかの請求項の一つに記載の使用において、鉱物性または植物性 の油の量が前記組成物の乾燥分の重量で２から１０％の間に含まれることを特徴 とする使用。 １０．前記請求項２から９のいずれか一つに記載の使用において、分散剤の量 が前記組成物の乾燥分の重量で０.０５から０.５％、好適には０.１から０.２％ の間に当たることを特徴とする使用。 １１．前記請求項３から１０のいずれか一つに記載の使用において、乳化剤の 量が前記組成物の乾燥分の重量で２％以下に当たることを特徴とする使用。 １２．前記いずれかの請求項の一つに記載の使用において、濃縮剤がヤルロー スエーテルおよびその混合物の中から選択されることを特徴とする使用。 １３．前記いずれかの請求項の一つに記載の使用において、無機充填物が炭酸 カルシウムであることを特徴とする使用。 １４．前記いずれかの請求項の一つに記載の使用において、油が亜麻仁油であ ることを特徴とする使用。 １５．前記いずれかの請求項の一つに記載の使用において、すぐに使用できる 組成物の形態において、重量で１０から４０％の、好適には２０から３０％の水 分を含むことを特徴とする使用。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．主要成分として： ａ）１つまたは複数個のアクリルのポリマーまたはコーポリマーの少なくとも １つの水性分散物と； ｂ）細かく粉砕した無機充填物および／または少なくとも１つの濃縮剤と； ｃ）少なくとも１つの植物性または鉱物性の油 を含むことを特徴とする接着組成物。 ２．コロファンおよび／またはその誘導体を含まない接着組成物において、主 要成分として： ａ）１つまたは複数個のアクリルのポリマーまたはコーポリマーの少なくとも １つの水性分散物と； ｂ）細かく粉砕した無機充填物および／または少なくとも１つの濃縮剤と； ｃ）少なくとも１つの植物性または鉱物性の油 を含むことを特徴とする組成物。 ３．請求項１または２による組成物において、無機充填物を分散させることの できる薬剤も含むことを特徴とする組成物。 ４．前記いずれかの請求項の一つに記載の組成物において、乳化剤も含むこと を特徴とする組成物。 ５．前記いずれかの請求項の一つに記載の組成物において、乾燥抽出物として 表したアクリル（コー）ポリマーの量が前記組成物の乾燥分の重量で２０％以上 に当たることを特徴とする組成物。 ６．前記いずれかの請求項の一つに記載の組成物において、乾燥抽出物として 表したアクリル（コー）ポリマーの量が前記組成物の乾燥分の重量で４０％以下 に当たることを特徴とする組成物。 ７．前記いずれかの請求項の一つに記載の組成物において、無機充填物の量が 前記組成物の乾燥分の重量で６０％未満に当たることを特徴とする組成物。 ８．前記いずれかの請求項の一つに記載の組成物において、無機充填物の量が 前記組成物の乾燥分の重量で２０％を越えることを特徴とする組成物。 ９．前記いずれかの請求項の一つに記載の組成物において、濃縮剤含有率が前 記組成物の乾燥分の重量で０.０５と２％の間であることを特徴とする組成物。 １０．前記いずれかの請求項の一つに記載の組成物において、鉱物性または植 物性の油の量が前記組成物の乾燥分の重量で２から１０％の間に含まれることを 特徴とする組成物。 １１．請求項３から１０のいずれか一つに記載の組成物において、分散剤の量 が前記組成物の乾燥分の重量で０.０５から０.５％、好適には０.１から０.２％ の間に当たることを特徴とする組成物。 １２．前記いずれかの請求項の一つに記載の組成物において、乳化剤の量が前 記組成物の乾燥分の重量で２％以下に当たることを特徴とする組成物。 １３．前記いずれかの請求項の一つに記載の組成物において、濃縮剤がセルロ ースエーテルおよびその混合物の中から選択されることを特徴とする組成物。 １４．前記いずれかの請求項の一つに記載の組成物において、無機充填物が炭 酸カルシウムであることを特徴とする組成物。 １５．前記いずれかの請求項の一つに記載の組成物において、油が亜麻仁油で あることを特徴とする組成物。 １６．前記いずれかの請求項の一つに記載の組成物において、すぐに使用でき る組成物の形態において、重量で１０から４０％の、好適には２０から３０％の 水分を含むことを特徴とする組成物。 １７．請求項１６に記載の組成物において、油中の水の乳剤の形を取ることを 特徴とする組成物。 １８．壁被覆材の接着への前記いずれかの請求項の一つに記載の組成物の使用 。 １９．地面の被覆材の接着への請求項１から１７のいずれか一つに記載の組成 物の使用。