JPS597830B2 - カ−ペツトバツキングヨウソセイブツ - Google Patents

カ−ペツトバツキングヨウソセイブツ

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JPS597830B2
JPS597830B2 JP9868275A JP9868275A JPS597830B2 JP S597830 B2 JPS597830 B2 JP S597830B2 JP 9868275 A JP9868275 A JP 9868275A JP 9868275 A JP9868275 A JP 9868275A JP S597830 B2 JPS597830 B2 JP S597830B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carpet
parts
compound
vinyl acetate
glass transition
Prior art date
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Expired
Application number
JP9868275A
Other languages
English (en)
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JPS5225195A (en
Inventor
雅宏 道本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
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  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は新規なるカーペットパッキング用組成物に関す
る。
更に詳しくはカーペットパッキング用組成物のバインダ
ー成分としてゴム系ラテックスと酢酸ビニル系重合体エ
マルジョンとを併用することを特徴とするカーペット裏
面に塗布後の乾燥工程におけるブリスター(火ぶくれ)
現象の少いカーペットパッキング用組成物に係る。
カーペットのパッキング用組成物(以下コンパウンドと
称する。
)としては、従来より合成ゴム系ラテックスをバインダ
ー成分としてこれの100部(固形分重量、以下すべて
固形分重量で示す。
)に対して体質顔料のO〜600部を、必要に応じて増
粘剤、分散剤、老化防止剤、架橋剤等の助剤とともに混
合して得られる固形分が50〜70%濃度の水分散性組
成物が使用されていた。
こうしたコンパウンドをタフテイング、ニードルパンチ
などの方法によって構成されたカーペットの裏面に塗布
し、カーペットとして要求される摩耗強度、抜糸強度、
寸法安定性を賦与することが行われている。
しかし近年、乾燥工程の短縮化に伴う高温高速乾燥の実
施とカーペットの基布として、従来の親水性のジュート
、レイヨン織物などに代えてポリプロピレン等のフィラ
メント織物が使用されるに至っているが、この場合には
ブリスター現象がより多く発生して製品価値の低下をも
たらし、その改良が待望されている。
ブリスター現象は、コンパウンド中に含まれる水分が乾
燥中に蒸発する際、ゴム系ラテックスバインダーにより
形成された皮膜を押し上げて、塗膜中もしくは基布と塗
膜の間にふくれを発生させることによって起きるものと
考えられている。
高温乾燥であるとコンパウンド中の水の蒸気が一時に多
量に発生するが、親水性繊維織物の基布の場合にはコン
パウンドを塗布した裏面からのみならず、その表面から
も一部水分が揮散するのに対し、ポリプロピレンフィラ
メント織物などの疎水性の基布の場合には表面からの水
分揮散が殆んどなく、コンパウンドを塗布した裏面から
のみ揮散するため、ブリスターの発生がより促進される
ことになる。
ブリスターが発生するとカーペット裏面の外観を悪化さ
せるにとどまらず、抜糸強度、裏打ちの織物の剥離強度
などのパッキングする本来の目的が達成されず、著しく
商品価値が損なわれる。
このブリスターの防止法としては、コンパウンドの乾燥
速度を遅延させるため低温で乾燥する方法や、コンパウ
ンド中の体質顔料の配合比率を大きくしたり、粒子径の
大きな顔料を使用するなどの方法が提案されているが非
能率であるったり、カーベットとしての性能が低下する
などのため未だ好ましい方法はないといってよい。
このようなことから本発明者らはブリスターの発生を防
止すべく鋭意研究を行った結果、バインダー成分として
それぞれ単独ではブリスターが発生しうるラテックス、
エマルジョンを特定のJtJで併用することにより極め
て効果的に従来の工程の変更をしないでブリスター発生
が防止できることを見い出すに至った。
本発明の最も重要な部分はコンパウンド中のバインダー
成分としてガラス転移温度が−25℃以上の合成ゴム系
ラテツクンの95〜5部と、ガラス転移温度が−25℃
以上の酢酸ビニル系重合体エマルジョン一種または二種
以上の5〜95部を混合して用いることにあり、このバ
インダーの100部に対して体質顔料を0〜600部、
増粘剤の必要量、好ましくはO〜10部と、その他の必
要補助剤の適当量を従来のコンパウンドと同様に配合し
て本発明のコンパウンドとすることができる。
尚、このときコンパウンド中のバインダー成分として合
成ゴム系ラテックス/酢酸ビニル系エマルジョンの混合
比が50〜9 0/5 0〜10でゴム系ラテックスの
ガラス転移点が−10℃〜+10℃、酢酸ビニル系エマ
ルジョンのガラス転移点がO℃〜25゜Cの範囲内にあ
るとき、より好ましいブリスターの防止効果を得ること
ができる。
本発明の組成物に用いる合成ゴム系ラテックスとしては
スチレンーブタジエン、アクリロニトリルーブタジエン
、メチルメタアクリレートーブタジエン等のブタジエン
系共重合体よりなるラテックスであることが出来る。
一方酢酸ビニル系重合体としては酢酸ビニルホモ重合体
、酢酸ビニルーエチレン、酢酸ビニルーアクリル酸エス
テル、酢酸ビニルースチレン、酢酸ビニルービニルバー
サテートなどの酢酸ビニル共重合体が使用できる。
本発明のコンパウンドには通常の製造法によってえられ
る上記ラテックス、エマルジョンが使用できるが、この
際に使用される乳化剤の種類、変性に用いられる共重合
七ノマーの種類等によって多少の効果の差がみられ、一
般的にいえば合成ゴム系ラテックスとしてはアニオン性
が強く、カルボキシ変性、酸アミド変性をしてある方が
好ましG)。
一方、酢酸ビニル系重合体エマルジョンとしてはアクリ
ルアミド、N−メチロールアクリルアミド、N−アルコ
キシアクリルアミドで変性されたものが効果的である。
ここでいうガラス転移点とは通常の方法で形成させたフ
イルムを示差熱分析により屈曲点より測定される温度で
ある。
このガラス転移点は、本発明の組成物においては重要な
意義をもち、合成ゴム系ラテックスおよび酢酸ビニル系
重合体のそれが−25゜Cより低い場合は、上記の範囲
内のいかなる比率でもブリスターの防止には効果がなく
、両者ともにガラス転移点が制限以上であることが必要
である。
本発明のコンパウンドがカーペットのパッキングに用い
るとき何故ブリスターが発生しにくいかについては今の
ところ不明であるが、皮膜が形成されてゆく過程におい
てコンパウンド中の水が揮散しやすいように異種のラテ
ックスとエマルジョンとの間にわずかな空隙が生じてい
るものと考えられる。
本発明のバインダー成分に必要により添加する体質顔料
としては従来のカーベットパッキング用のコンパウンド
に使用されている炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム
、カオリンクレー、タルクなと無機物を用いることがで
きる。
また増粘剤としてはポリアクリル酸ソーダ、カルボキシ
メチルセルロース、ポリビニルアルコールなどの水溶性
の高分子が使用できる。
その他の助剤としては老化防止剤、顔料、分散剤、架橋
剤などの通常のカーペットパッキング用コンパウンドに
用いられているものが使用できる。
本発明のコンパウンドはタフテイング、ニードルパンチ
などによって構成されたカーペットのコンパウンドとし
て裏面に300〜3000.9/m”の範囲内で塗布さ
れたとき90〜200°Cの範囲内で乾燥されるとき、
ブリスターの発生が全くないか発生しても実用的に問題
にならない程度である。
以下に実施例により本発明を説明する。
なお、例中、%および部とあるのはそれぞれ重量%、重
量部を示す。
実施例 1 (1)コンパウンドの調整 ガラス転移点が0.5℃で固形分濃度が49.1%のス
チレンーブタジエン共重合体ラテックス(SBR)とガ
ラス転移点が10.6℃で固形分濃度が52.3%の酢
酸ビニルーエチレン共重合体エマノレジョン(VAE)
をバインター成分トし、体質顔料として重質炭酸カルシ
ウム、増粘剤としてポリアクリル酸ソーダ系のアロンA
−20p(東亜合成化学品)を使用して、第1表に示す
配合量でコンパウンドを調整した。
尚、ポリマーのガラス転移点は示差熱分析装置(島津製
作所製DT−10B型)にて測定した数値である。
以下ガラス転移点の測定は全てこの装置により測定した
値で示す。
コンパウンドの作成にあたっては、まずスチレンーブタ
ジエン共重合体ラテックスと酢酸ビニルーエチレン共重
合体エマルジョンを混合する。
その後重質炭酸カルシウムを添加、水と増粘剤の量を調
整してコンパウンドの固形分濃度を70%に粘度をBL
型粘度計12rpIIIで約1 5 0 0 0 cp
s ニなルヨウニスる。
このとき重質炭酸カルシウム300重量部に対し、バイ
ンダー成分として固形分100重量部となるように上記
ラテックス、エマルジョンを混合する。
(2)カーペットの塗工 このようにして得られたコンパウンドをアクリルファイ
バーを使用したパイルをポリプロピレンフィラメント基
布にタフトして成るカーペットの基布面に1.4kg/
m’となるように塗布する。
その後直ちにジュートを貼り合せて熱風乾燥機中で15
0℃×20分間乾燥し、カーペット製品を得た。
(3)カーペットの性能 スチレンーブタジエン共重合体ラテックスと酢酸ビニル
ーエチレン共重合体エマルジョンとの併用比率及びブリ
スター防止効果、得られたカーペット製品の特性を第1
表に示す。
本発明のコンパウンドを使用したカーペットはブリスタ
ーが防止された良好な製品が得られた。
実施例 2 ポリプロピレンフィラメント基布にナイロンファイバー
のパイルをタフトした人工芝用カーペットに、重質炭酸
カルシウム100部、バインダー100部(固形分)、
増粘剤(アロンA−20p)、水からなる固形分濃度5
5%、粘度(BL型粘度計12rl)り約1 2,0
0 0 cpsのコンパウンドを基布面に1.5kg/
m”になるように塗布した。
その後150℃、20分間熱風乾燥機中で乾燥し、ブリ
スターの発生状況、抜糸強度を測定した。
バインダー成分としては合成ゴム系ラテックス50部、
酢ビ系エマルジョン50部とを5o/50の併用比率に
統一して試験した。
使用したラブツクス、エマルジョンの種類とガラス転移
点及び試験結果は第2表に示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1(a)ガラス転移点が−25℃以上の合成ゴム系ラテ
    ックスの95〜5重量部とガラス転移点が−25℃以上
    の酢酸ビニル系重合体エマルジョンの一種または二種以
    上の5〜95重量部よりなるバインダー成分の100重
    量部、(b)体質顔料0〜600重量部、(C)増粘剤
    の必要量、および(d)その他の助剤の適当量からなる
    ことを特徴とするカーペットパッキング用組成物。
JP9868275A 1975-08-13 1975-08-13 カ−ペツトバツキングヨウソセイブツ Expired JPS597830B2 (ja)

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JPS5225195A JPS5225195A (en) 1977-02-24
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JPH0219524U (ja) * 1988-07-22 1990-02-08

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US4634730A (en) * 1984-05-31 1987-01-06 Gencorp Inc. Carpet tiles
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