JPH0324091A - ジアルキルモノクロロシランの製造方法 - Google Patents

ジアルキルモノクロロシランの製造方法

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JPH0324091A
JPH0324091A JP1158938A JP15893889A JPH0324091A JP H0324091 A JPH0324091 A JP H0324091A JP 1158938 A JP1158938 A JP 1158938A JP 15893889 A JP15893889 A JP 15893889A JP H0324091 A JPH0324091 A JP H0324091A
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信之 石田
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繁 山田
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、ジアルキルモノクロロンランの製造方法に関
し、さらに詳しくは、ジアルキルジクロロシラン類を部
分還元することによるジアルキルモノクロロシラン類の
製造方法[以下、第1発明ということがある。]および
ジアルキルジクロロシラン類を還元してジアルキルシラ
ン類を製造し、該ジアルキルシラン類と原料であるジア
ルキルジクロロシラン類とを再分配反応させることによ
るジアルキルモノクロロシラン類の製造方法[以下、第
2発明ということがある。ゴに関する。
発明の技術的背景ならびにその問題点 シリコーン工業において、硅素原子に結合する水素を有
するジアルキルモノクロロシランは、他のオレフィン性
二重結合を有する化合物に容易に付加するので、変性ボ
リシロキサン製造用の原料として、またシリコーンゴム
の架橋剤などとして有用な化合物である。従って、ジア
ルキルモノクロロシランの安価でかつ効率のよい製造方
法の開発が強く望まれている。
ところで従来、ジアルキルモノクロロシランを含むジオ
ルガノモノクロロシランを製造する方法として以下のよ
うなものが開示されている。
(イ)金属硅素とオルガノクロライドとを銅触媒の存在
下に反応させて、ジオルガノジクロロンランを製造する
際に副生ずるジオルガノモノクロロシランを分離する方
法。
(口)メチルハイドロジエンボリシロキサンと、ジオル
ガノジクロロシランとを、三塩化ほう素、トリスジメチ
ルアミンホスフィンオキシド、テトラブチル,アンモニ
ウムクロライドから選ばれる触媒の存在下に、再分配反
応させることによるジオルガノモノクロロシランの製造
方法(特公昭52−81854号公報)。
(ハ)オルガノボリシロキサンとボリハロゲノシランと
を、ヘキサアルキルホスホトリアミドの塩酸塩の存在下
に、再分配反応させることによるハロゲノシランの製造
方法(゜特開昭52−65226号公報)。
(二)ジメチルジク口ロシランと水素化ナトリウムを触
媒量の塩化アルミニウムの存在下に100〜300℃の
温度で反応させるジメチルモノクロロシランの製造方法
(特開昭52−151130号公報)。
(ホ)ジメチルシランとジメチルジク口ロシランとを、
三塩化アルミニウム触媒の存在下に、36〜70℃で常
圧下、気液相で反応させることによるジメチルモノクロ
ロシランの製造方法(特開昭57−176991号公報
)などである。
また、ジアルキルモノクロロシラン類の製造方法ではな
いものの、 (へ)アルキルトリク口ロシラン類を、アルキルアルミ
ニウムハイドライドあるいは金属水素化物を還元剤とし
て用い、かつ原料であるアルキルトリクロロシラン類中
の全塩素原子数に対する還元剤中の全水素原子数の割合
を1未満として部分還元を行なうことによる少なくとも
1つの硅素一水素結合を有するアルキルクロロシラン類
の製造方法(特開昭63−48289号公報)も知られ
ている。
しかしながら、上記に開示された製造方法では、以下の
ような問題点があった。すなわち、金属硅素とオルガノ
クロライドとを銅触媒の存在下に反応させるいわゆる直
接法においては、副生ずるジオルガノモノクロロシラン
は、その収率が極めて低く、ジアルキルモノクロロシラ
ンを選択的に製造する方法としては、不適であるという
問題点があった。また、メチルハイドロジェンボリンロ
キサンまたはオルガノボリシロキサンとポリハロゲノシ
ランとを触媒の存在下に再分配反応させることによるジ
オルガノモノクロロシランの製造方法においては、原料
であるメチルハイドロジェンポリシロキサンまたはオル
ガノボリシロキサンの製造が困難であり、工業的に実施
するうえでの問題点があった。また、ジメチルジク口ロ
シランと水素化ナトリウムとを触媒量の塩化アルミニウ
ムの存在下に反応させるジメチルモノクロロシランの製
造方法においては、密閉反応容器中で反応を行なうため
、反応圧力が高く、かつ反応時間が6時間程度と長いた
め、容積の大きな耐圧反応器が必要とされ、設備費が嵩
むという問題点があった。
さらに、ジメチルシランとジメチルジクロロシランとを
触媒の存在下に、気液相にて反応させることによるジメ
チルモノクロロシランの製造方法においては、原料であ
るジメチルシランが人手し難いという工業的に実施する
うえでの問題点があった。
また本発明者らは、本発明の第1発明の方法を用いて、
アルキルトリク口ロシラン類の部分還元を試みたところ
、アルキルトリク口ロシラン類は全還元されて、アルキ
ルシラン類を選択的に与えることが判明した。
発明の目的 本発明は、ジアルキルモノクロロシランを製造するに際
し、原料の製造が困難であるもしくは原料が高価である
、設備費が嵩むといった従来技術に伴う問題点を解決し
ようとするものであり、ジアルキルモノクロロシランの
安価でかつ効率のよい製造方法を提供することを目的と
している。
本発明者らは、ジアルキルモノクロロシランを製造する
方法を種々検討する中で、本発明の第1発明または第2
発明の方法を用いれば、ジアルキルモノクロロシランを
安価にかつ短時間にて効率的に製造しうろことを見出し
、本発明を完成するに至った。
発明の概要 本発明に係るジアルキルモノクロロシランの第1の製造
方法は、 一般式R  S i Cj/ 2  [式中、Rは低級
アルキ2 ル基である。]で表わされるジアルキルジクロロシラン
類を部分還元して、 一般式R 2 S s H C fl  [式中、Rは
前記と同意義。]で表わされるジアルキルモノクロロシ
ラン類を製造するに際して、 (a)塩化リチウムと塩化カリウムとからなる溶融塩の
存在下に、 (b)水素化リチウムを還元剤として用いて、(c)ジ
アルキルジクロロシラン類の水素化リチウムに対する重
量空間速度を3〜1 0 0時間−1および反応温度を
355〜470℃として反応を行なうことを特徴として
いる。
また本発明に係るジアルキルモノクロロシランの第2の
製造方法は、 一般式R  S L CD 2  [式中、Rは低級ア
ルキ2 ル基である。]で表わされるジアルキルジク口口シラン
類を原料として用いて、 一般式R 2 S t H C j!  [式中、Rは
前記と同意義。コで表わされるジアルキルモノクロロシ
ラン類を製造するに際して、 (a)ジアルキルジクロロシラン類を (1)塩化リチウムと溶融塩を形或しうる金属溶融塩の
存在下に、 (ii)水素化リチウムを還元剤として用いて、還元反
応を行なうことにより、 一般式R  S > H2  [式中、Rは前記と同意
2 義。コで表わされるジアルキルシラン類を合威し、(b
)得られたジアルキルシラン類と原料であるジアルキル
ジクロロシラン類とを再分配反応させることを特徴とし
ている。
発明の具体的説明 以下、本発明に係るジアルキルモノクロロシランの製造
方法について具体的に説明する。
ジアルキルジクロロシラン類 本発明で原料として用いられるジアルキルジクロロシラ
ン類は、一般式R  S iCj! 2  [式中、2 Rは低級アルキル基である。]で表わされる。
このようなジアルキルジクロロシラン類は、金属硅素と
アルキルクロライドとを銅触媒の存在下に反応させるい
わゆる直接法などにより得られる生成物であり、工業的
にかつ安価に入手可能なものである。
このようなジアルキルジクロロシラン類としては、具体
的には、ジメチルジク口ロシラン、ジエチルジクロロシ
ラン、ジーn−プロビルジクロロシラン、ジイソブロピ
ルジクロロシランなどが挙げられる。
還元剤および金属溶融塩 本発明の第1発明に係るジアルキルモノクロロシランの
製造方法では、水素化リチウムを還元剤として用い、塩
化リチウムと塩化カリウムとからなる溶融塩の存在下で
ジアルキルジクロロシランの部分還元反応を行なう。
本発明の第1発明において、部分還元反応を開始する前
の上記溶融塩中の塩化リチウム濃度は、部分還元反応を
行なう温度で塩化リチウムが溶融しうる濃度とすること
が望ましい。また部分還元反応の進行に伴って塩化リチ
ウムが生威し、溶融塩中の塩化リチウム含有量が増加し
て塩化リチウム濃度が上昇するが、この組成変化に伴っ
て溶融塩の融点が変化する。従って、溶融塩中の塩化リ
チウム濃度の下限は34重量%とし、上限は部分還元反
応により塩化リチウム含有量が増加しても、溶融塩中の
塩化リチウム濃度が62重量%を超えないようにするこ
とが望ましい。また、還元剤である水素化リチウムと上
記溶融塩との比は重量比にて、好ましくは10.5/1
00以下、さらに好ましくは5/100以下とすること
が望ましい。
本発明の第2発明に係るジアルキルシランの製造方法で
は、まず水素化リチウムを還元剤として用い、塩化リチ
ウムと溶融塩を形成しうる金属溶融塩の存在下にジアル
キルジクロロシラン類の還元反応を行なう。
このような塩化リチウムと溶融塩を形或しうる金属塩と
しては、具体的には、塩化カリウム、フッ化リチウム、
炭酸リチウム、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、塩化
バリウム、臭化リチウムなどの金属塩、あるいはフッ化
リチウム/塩化カルシウム/フッ化カリウムなどの混合
物塩が挙げられる。これらの金属塩は単独で溶融塩とし
て使用してもよいが、融点を低下させ、溶融塩を加熱す
るのに必要な熱エネルギーを低減させるために、塩化リ
チウムとの混合溶融塩として用いることが望ましい。
混合溶融塩として用いる場合の溶融塩の組成比および水
素化リチウムと溶融塩の重量比は特に限定されない。
本発明の第1発明および第2発明において、上記のよう
な溶融塩の存在下に還元反応を行なうと、ジアルキルジ
クロロシラン類中の塩素原子と還元剤である水素化リチ
ウム中のリチウム原子が反応して生威した塩化リチウム
が、系に存在する上記溶融塩に溶融吸収され、常に還元
剤である水素化リチウムの表面が更新されるために還元
反応を促進するものと考えられる。
本発明の第1発明に係るジアルキルジクロロシラン類の
部分還元反応は、たとえば、上記の組或となるように塩
化リチウムおよび塩化カリウムを反応器に充填し、攪拌
下に反応器を外部加熱することにより反応器内容物を溶
融・乾燥し、還元剤である水素化リチウムを加えた後、
原料であるジアルキルジクロロシラン類を該反応器内溶
融物に吹き込むことにより行なう。
ジアルキルジクロロシラン類の部分還元反応によって生
成したジアルキルモノクロロシランは連続的に生成する
反応ガスより分離して回収する。
また、反応ガスに含有される未反応ジアルキルジクロロ
シランは、分離・回収後、循環して再度原料として使用
してもよい。
本発明の第1発明における原料であるジアルキルジクロ
ロシラン類の還元剤である水素化リチウムに対する重量
空間速度( W.H.S.V.)は、3〜100時間 
であり、好ましくは3〜50時間−1−i であることが望ましい。重量空間速度が3時間−1未満
であると、選択的にジアルキルシランが生成し、ジアル
キルモノクロロシランが生成しないので、また、重量空
間速度か100時間1を超えると、ジアルキルジク口ロ
ンランの還元反応か起り難くなるのでいずれも好ましく
ない。
上記のような部分還元反応は、営圧下で行なってもよく
、また加圧下もしくは減圧下で行なってもよい。また、
反応温度は355〜470℃であるが、355〜400
℃であることか好ましい。
反応温度が355℃未満てあると、塩化リチウムと塩化
リチウム混合塩が溶融しないので、また反応温度が47
0℃を超えると、選択的にジアルキルシランを生成し、
ジアルキルモノクロロシランを生威しないので、いずれ
も好ましくない。
なお、本発明の第1発明の方法を実施するための装置の
一例を、原料としてジメチルジクロロンランを用いた例
について、第1図に基づいて説明する。第1図における
1は還元反応器であり、内部に塩化リチウムと塩化カリ
ウムの混合塩が充填されている。還元反応器内部を攪拌
機2で攪拌しながら、電気炉3にて外部から加熱を行な
うことにより、反応器内部の上記の混合塩を乾燥し溶融
する。次いで還元剤である水素化リチウムを加えた後、
配管4を通して、原料であるジメチルジク口ロシランを
、還元反応器1の上記溶融物に吹き込むように供給し、
ジメチルジク口ロシランの部分還元反応を行なわせる。
連続して生戊する反応ガスは、配管5を通して水冷コン
デンサー6に導入し、先ず未反応ジメチルジク口ロシラ
ン(沸点70℃)を凝縮させる。凝縮したジメチルジク
ロロンランは、配管7を通して循環し、原料として再使
用する。水冷コンデンサー6にて凝縮しない非凝縮ガス
は配管8を通して水冷コンデンサー9に導入し、生成物
であるジメチルモノクロロシラン(沸点36℃)を凝縮
し、配管10を通して回収する。水冷コンデンサー9に
て凝縮しないジメチルシラン(沸点−20℃)などの非
凝縮ガスは配管11を通して廃ガス処理設備へ送り処理
を行なう。
第2発明の還元反応および再分配反応条件本発明の第2
発明に係るジアルキルジクロロシラン類の還元反応は、
塩化リチウムと溶融塩を形成しうる金属溶融塩の存在下
に、水素化リチウムを還元剤として用いて反応を行なう
が、その還元反応条件は、ジアルキルジクロロシラン類
の還元剤である水素化リチウムに対する重量空間速度(
W.H.S.V.)を変ること以外は、本発明の第1発
明に係るジアルキルジクロロシラン類の部分還元反応と
同様にして行なえばよい。すなわち、本発明の第2発明
に係るジアルキルジクロロシラン類の還元反応は、ジア
ルキルジクロロシラン類の還元剤である水素化リチウム
に対するfflffi空m1速度を3時間−1未満とし
て還元反応を行なえばよい。
上記のような重量空間速度とすることにより、ジアルキ
ルシランを選択的に生成させることができる。また、還
元反応温度を470℃を超える温度に設定することによ
ってもジアルキルシランを選択的に生成させることが可
能である。
このようにして製造したジアルキルシラン類と原料であ
るジアルキルジクロロシラン類を用いて、次いで別反応
器にて再分配反応を行なう。その際、ジアルキルジクロ
ロシラン類は、上記還元反応にて連続して生戊する反応
ガスに含有される未反応ジアルキルジクロロシラン類を
、分離●回収後、循環して、再分配反応の原料として再
使用してもよい。本発明の第2発明に係る再分配反応に
おいて、原料であるジアルキルシラン類とジアルキルジ
クロロシラン類との仕込比は、モル比で1.  0以上
であることが好ましい。
また、再分配反応の触媒としては、三塩化アルミニウム
、三臭化アルミニウム、三フッ化アルミニウム、三塩化
ホウ素、三塩化鉄なとのルイス酸類、第三級アミンなど
のアミン類、アンバーリスト ^2jなどの塩素性陰イ
オン交換樹脂類およびホスホニウム塩類などの公知の触
媒を用いることができるが、このうち、三塩化アルミニ
ウム、三臭化アルミニウムを用いることが好ましい。
再分配反応における原料であるジアルキルシラン類およ
びジアルキルジクロロシラン類の上記再分配反応触媒に
対する重量空間速度(W.ll.S.V.)は、たとえ
ば、ジメチルシランとジメチルジクロロシランの再分配
反応の場合は、30〜100時!j?−”程度でよい。
上記のような再分配反応は、常圧で行なってもよく、ま
た加圧下もしくは減圧下で行なってもよい。また、反応
温度は好ましくは、たとえばジメチルシランとジメチル
ジク口ロシランの再分配反応の場合は、10〜70°C
1さらに好ましくは36〜70℃であることが望ましい
なお、本発明の第2発明を実施するための装置の一例を
、原料としてジメチルジク口ロシランを用いた例につい
て第2図に基づいて説明する。
第2図において、第1図と共通の機器については同一の
符号を付した。第2図における1は還元反応器であり、
内部には塩化リチウムと溶融塩を形或しうるような金属
塩が充填されている。還元反応器内部を攪拌機2で攪拌
しながら、電気炉3にて外部から加熱を行なうことによ
り、反応器内部の上記金属塩を乾燥し溶融する。次いで
還元剤である水素化リチウムを加えた後、配管4を通し
て、原料である供給および循環ジメチルジク口ロシラン
を、還元反応器1の上記溶融物に吹き込むように供給し
、還元反応を行なわせる。連続して生成する反応ガスは
、配管5を通して水冷コンデンサー6に導入し、先ず未
反応ジメチルジク口ロシラン(14点70℃)を凝縮さ
せる。凝縮したジメチルジク口ロシランは、配管7およ
び配管15を通して還元反応器1に循環し、あるいは再
分配反応器12の原料として再使用する。水冷コンデン
サー6にて凝縮しない非凝縮ガスは、配管8を通して水
冷コンデンサー9に導入し、生或物であるジメチルモノ
クロロシラン(沸点36℃)を凝縮し、配管10を通し
て、再分配反応にて生成したジメチールモノクロロシラ
ン(配管i8経由)と合せて回収する。水冷コンデンサ
ー9にて凝縮しないジメチルシラン(沸点−20℃)な
どの非凝縮ガスは配管11を通して、攪拌機13および
水浴を付設した、再分配反応器12へ導入する。再分配
反応器12には、再分配反応触媒が充填されており、再
分配反応のもう一方の原料であるジメチルジク口ロシラ
ンは、配管14および配管15(循環ジメヂルジクロロ
シラン)を通して再分配反応器12に供給される。再分
配反応器l2から連続して生成する反応ガスは配管16
を通して水冷コンデンサー17に導入し、生成物である
ジメチルモノクロロシランを凝縮し、配管18を通して
、還元反応で生威したジメチルモノクロロシラン(配管
10経由)と合せて回収する。水冷コンデンザ−17で
凝縮しない非凝縮ガスは、配管19を通して廃ガス処理
設備へ送り処理を行なう。
なおジメチルシランとジメチルジク口ロシラ;との再分
配反応は、下記のような反応式で示される。
(c}l   )   Sill2 +(cll3 )
  2 SiC!l  232 4−=(cI+3) 2SillCjl)発明の効果 本発明に係るジアルキルモノクロロシランの製造方法で
は、ジアルキルモノクロロシランを短時間にて、かつ効
率的に製造できるため、ジアルキルモノクロロシランの
工業的な大量生産法と17で適している。また、本発明
に係るジアルキルモノクロロシランの製造方法では、原
料として安価でかっ人手が容易なジアルキルジクロロシ
ラン類を用いるので、ジアルキルモノクロロシランを安
価に製造することができる。
以下、本発明を実施例により説明するが、本発明はこれ
ら実施例に限定され.るものではない。
実施例1〜3 第1図に示す装置を用いて、ジメチルジク口ロシランの
部分還元によるジメチルモノクロロシランの製造を行な
った。
すなわち、内容積26.11の還元反応器1に、塩化カ
リウム7.0kgおよび塩化リチウム5.0kgを充填
し、還元反応器1を385℃に加熱して、混合塩を乾燥
し溶融させた。この溶融塩に還元剤である水素化リチウ
ムを表lに示す量加えた後、攪拌しながら、供給および
循環ジメチルジク口ロシランを、表1に示す供給速度に
て、還元反応器中の溶融塩に吹き込むことにより、部分
還元反応を行なった。
結果を表1に示す。
実施例4 ジメチルジクOロシランに代えて、ジェチルジクロロシ
ランを用いたこと、および内容積1ogの還元反応器1
を用い、また水冷コンデンサー6の代わりにオイルバス
を用いて、コンデンサー6を130〜140℃に保ち、
しかも水冷コンデンサー9の代わりに水冷コンデンサー
を用いた以外は、実施例1と同様にして部分還元反応に
よるジエチルモノクロロシランの製造を行なった。
結果を表2に示す。
比較例1 部分還元反応温度を500℃としたこと、および1共給
ジメチルジクロロシラン速度を2.51kg/時間、循
環ジメチルジク口ロシラン速度を0.28kg/時間と
したこと以外は、実施例1と同様にして部分還元反応に
よるジメチルモノクロロシランの製造を行なった。その
結果、ジメチルシランのみが生成し、ジメチルモノクロ
ロシランは検出されなかった。
比較例2 水素化リチウムに対するジメチルジクロロシランの供給
速度を重量空間速度で1.6時間−1となるように、供
給ジメチルジク口ロシラン速度を0.33kg/時間、
結環ジメチルジク口ロシラン速度を0.06kg/時間
とした以外は、実施例1と同様にして部分還元反応によ
るジメチルモノクロロシランの製造を行なった。その結
果、ジメチルシランのみが生成し、ジメチルモノクロロ
シランは検出されなかった。
比較例3 水素化リチウムに対するジメチルジク口ロシランの供給
速度が重量空間速度で112時間−1となるように、供
給ジメチルジクロロシラン速度を1.4kg/時間、循
環ジメチルジクロロシラン量を1.4kg゛/時間とし
て、゜水素化リチウム量を25gとした以外は、実施例
1と同様にして部分還元反応によるジメチルモノクロロ
シランの製造を行なった。しかしながら、ほとんど還元
反応は起らなかった。
表 部分還元反応温度 部分還元反応圧力 溶融塩量 塩化カリウム 塩化リチウム 水素化リチウム量 供給ジエチルジクロロシラン速度 循環ジエチルジク口ロシラン速度 2 (’C) 実施例4 385−400 常圧 (kg) (kg) (g) Ct/時間) (g/時間) ジエチルモノクロロシラン生戊速度 (g/時間)供給
ジエチルジクロロシランに対する ジエチルモノクロロシラン収率    (重量%)41 13.2 実施例5〜6 第2図に示す装置を用いて、ジメチルジク口Cシランを
還元してジメチルシランを製造し、このジメチルシラン
とジメチルジク口ロシランとの間で再分配反応を行ない
、ジメチルモノクロロシランの製造を行なった。
ジメチルジク口ロシランの還元反応を行なうに当っては
、還元反応温度および還元剤である水素化リチウムに対
するジメチルジク口ロシランの重量空間速度を表3に示
すように変え、しかも還元反応での未反応ジクロロシラ
ンを還元反応器へ循環しなかった以外は、実施例1と同
様にして反応を行なった。
すなわち還元反応ガスを水冷コンデンサー6で冷却し、
未反応のジメチルジクロロシランを’82 ’14して
分離した。この分離したジメチルジク口ロンランは、再
分配反応用原料として、配管15を通して再分配反応器
12へ供給した。水冷コンデンサー6からの非凝縮ガス
は、さらに水冷コンデンサー9で冷却し、生成したジメ
チルモノクロロンランを凝縮させて分離・回収した。水
冷コンデンサー9にて凝縮しないジメチルシランは、再
分配反応の原料として再分配反応器12へ供給した。
ジメチルシランとジメチルジク口ロシランの再分配反応
は、内容積5pの再分配反応器12にて行なった。再分
配反応器には、触媒を分散させてジメチルシランおよび
ジメチルジク口ロシランとの接触効率を向上させるため
、攪拌翼が液に没するのに必要な量のジメチルジクロロ
シランを前もって仕込み、これに触媒を加えて、攪拌を
行なった。この反応器に水冷コンデンサー9からのジメ
チルシランおよびジメチルジク口ロシランを供給して再
分配反応を行なった。ジメチルジク口ロシランは、水冷
コンデンサー6から供給されるものの他に、再分配反応
器へのジメチルジク口ロンランの量がジメチルシランに
対し、モル比で1.0となるように、配管14を通して
新たに供給した。
再分配反応で生成したジメチルモノクロロシランは、水
冷コンデンサー17で凝縮し、水冷コンデンサー9で分
離されたジメチルモノクロロンランと合せて回収した。
結果を表3に示す。
塩化カリウム 塩化リチウム tト素化リチウム量 ジメチルジク口口シラン ジメチルモノクロ口シラン ジメチルシラン 1}分配反応、再分配反応温度 反応圧力 表3 (+r/峙間) (g/時間) Cg/時間) (”C) 触媒の種類 触媒量                (g)ジメチ
ルンラン供給速度      (g/時間)ジメチルジ
ク口ロンラン供給速度  (g/時間)(水冷コンデン
サー6から供給) ジメチルモノクロロシラン生戊速度 (g/特間)還元
反応 再分配反応 合計 1jI、給ジメチルジク口ロンランに対するジメチルモ
ノクロロンラン収率    (重量%)9548 12         7 399       419 55〜6055〜60 常圧     営圧 三臭化Tk!ニウム 三塩化アルミニウム35l5 399         419 842         8911 95        48 73.1 73.l 実施例7 ジエチルジク口ロシランを原料として用いて、還元反応
および再分配反応によりジエチルモノクロロシランを製
造した。内容積1(N)の還元反応器に塩化カリウム2
.9kg,塩化リチウム2,1kgを充填した後、還元
反応器を385゜Cに加熱して、混合塩を乾燥し溶融さ
せた。この溶融塩に200gの水素化リチウムを加えた
後、攪拌しながら、500g/時間の供給速度にてジェ
チルジク口ロシランを還元反応器の溶融塩中へ吹き込む
ように供給し、還元反応を行なった。
還元反応を行なっている間、水冷コンデンサー6で全て
の反応生戊物を凝縮させ、凝縮液を内容積2flのレシ
ーバーに受けた。反応終了後、レシーバ内の凝縮液の組
戊を分析・確認した上で、ジエチルシランに対するジエ
チルジク口ロシランのモル比が1.0となるようにジェ
チルジク口ロシランを追加した。
ジエチルシランとジエチルジク口ロシランの再分配反応
は、上記のようにして得た混合液を使用して内容積2g
の再分配反応器12を用いて行なった。再分配反応器に
は、攪拌翼が液中に没するのに必要なジエチルジク口ロ
シランを前もって仕込み、触媒である三臭化アルミニウ
ムを添加、分散させた。この再分配反応器を反応温度に
加熱した後、レシーバー内のジエチルジクロロシランと
ジエチルシランの混合物を再分配反応器へ一定速度で供
給した。
再分配反応器内で生戊したジエチルモノクロロシランは
、コンデンサーにて凝縮して回収した。
結果を表4に示す。
表4 塩化カリウム 塩化リチウム 水素化リチウム量 (kg) (kg) (g) ジエチルジクロロシラン ジエチルモノクロロシラン (g/時間) (g/時間) 実施例7 ジエチルモノクロロシラン生戒速度 (g/時間)供給
および追加ジエチルジク口ロシランに対するジエチルモ
ノクロロシラン収率    (重量%)77.8
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図は本発明の方法を実施するための装
置および概略工程図を例示したものである。 1・・・還元反応器 3・・電気炉 6・・・水冷コンデンサー 9・・・水冷コンデンサー 13・・・攪拌機 17・・・水冷コンデンサー 2・・・攪拌機 12・・・再分配反応器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式R_2SiCl_2[式中、Rは低級アル
    キル基である。]で表わされるジアルキルジクロロシラ
    ン類を部分還元して、 一般式R_2SiHCl[式中、Rは前記と同意義。]
    で表わされるジアルキルモノクロロシラン類を製造する
    に際して、 (a)塩化リチウムと塩化カリウムからなる溶融塩の存
    在下に、 (b)水素化リチウムを還元剤として用いて、(c)ジ
    アルキルジクロロシラン類の水素化リチウムに対する重
    量空間速度を3〜100時間^−^1および反応温度を
    355〜470℃として反応を行なうことを特徴とする
    ジアルキルモノクロロシランの製造方法。
  2. (2)一般式R_2SiCl_2[式中、Rは低級アル
    キル基である。]で表わされるジアルキルジクロロシラ
    ン類を原料として用いて、 一般式R_2SiHCl[式中、Rは前記と同意義。]
    で表わされるジアルキルモノクロロシラン類を製造する
    に際して、 (a)ジアルキルジクロロシラン類を (i)塩化リチウムと溶融塩を形成しうる金属溶融塩の
    存在下に、 (ii)水素化リチウムを還元剤として用いて、還元反
    応を行なうことにより、 一般式R_2SiH_2[式中、Rは前記と同意義。]
    で表わされるジアルキルシラン類を合成し、(b)得ら
    れたジアルキルシラン類と原料であるジアルキルジクロ
    ロシラン類とを再分配反応させることを特徴とするジア
    ルキルモノクロロシランの製造方法。
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